トップページ > ニュー速VIP+ > 2010年12月13日 > pNFbaYQLO

書き込み順位&時間帯一覧

19 位/207 ID中時間01234567891011121314151617181920212223Total
書き込み数0000000200000000000100003



使用した名前一覧書き込んだスレッド一覧
名も無き被検体774号+
禁書「だってここは、そういう所だよね?」

書き込みレス一覧

禁書「だってここは、そういう所だよね?」
32 :名も無き被検体774号+[]:2010/12/13(月) 07:42:56.73 ID:pNFbaYQLO


御坂「っていうかさ…。」

上条「―――。って、え?え?!」

廊下にトランクケースを下ろした上条に、御坂はずいっと一歩迫った。

御坂「いい加減。あたしの気持ち、解ってんでしょ?」

僅かに潤む瞳。朱くなった頬。
その表情は、もうただの友人や先輩に見せるものではない。
上条にでも解る。

御坂「アンタだからこんな事するの。
アンタだから心配なの…。
あたしは、ずっとずっと前から…当麻のこと見てたんだから…。」

消え入ってしまいそうになる声。
それを御坂は一生懸命に紡いだ。


禁書「だってここは、そういう所だよね?」
33 :名も無き被検体774号+[]:2010/12/13(月) 07:44:40.37 ID:pNFbaYQLO
あの戦いが終わり、初めて御坂が上条の元を訪れた時。
昔以上に溌剌とした御坂を見て、変わったなと上条は思ったのだった。

ふと見せる憂い。太陽に雲がかかった様なわずかな暗転。

それが消え、一点の陰もない天真爛漫な少女となった御坂に、上条は少なからず救われていた。
自分を殺さず、たとえ生きることそれ自体が辛くても、もう何も好くは出来ないと解っていても。それでも上条が生きていられたのは。

知らず知らずのうちに、彼女のようになりたいと思ったからなのかもしれない。

上条「俺だって、好きだ。」

上条「だけど今の俺じゃ、応えてやれない」


禁書「だってここは、そういう所だよね?」
35 :名も無き被検体774号+[]:2010/12/13(月) 19:33:41.58 ID:pNFbaYQLO


こんな自分では、彼女を一生守るなんて到底無理だ。

だから。

上条「もし俺がまた強くなれたら…その時、もしまだ美琴がおなじ気持ちで居てくれたなら。
その時は俺も、美琴と結ばれたい。」

御坂「当麻…。」

互いの告白。

そして沈黙。

上条は間違った答えを出したつもりは無い。

少なくとも、ここで見栄を切って堕落した自分のまま御坂を受け入れた所で、彼女の人生を荒んだものにさせてしまうのは明白だった。




※このページは、『2ちゃんねる』の書き込みを基に自動生成したものです。オリジナルはリンク先の2ちゃんねるの書き込みです。
※このサイトでオリジナルの書き込みについては対応できません。
※何か問題のある場合はメールをしてください。対応します。