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名も無き被検体774号+
男の娘「百合な女の子に迫られキャー」

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男の娘「百合な女の子に迫られキャー」
1 :名も無き被検体774号+[]:2010/11/05(金) 02:49:02.92 ID:ZvCjLQfCQ
身長が高いことをコンプレックスに思っている姉にとって僕は最適な玩具だった。
自分では似合わないフリルのワンピースや履けない靴などを僕に着させ写真をとる。
僕は小柄で声変わりも殆どなかったから本当の女の子みたいに似合った。
姉は自分を投影し、僕はお小遣いをもらう。
最初はそれで満足していた姉だったけれど《女装遊び》は次第にエスカレートしていった。
姉は合コンに僕を連れ出した。女装のまま。
男の娘「百合な女の子に迫られキャー」
3 :名も無き被検体774号+[]:2010/11/05(金) 03:19:56.40 ID:ZvCjLQfCQ
合コンは男女四人ずつ集まり個室がある居酒屋で始まった。
高校生の僕が入ったこともない(当たり前だけど)照明がシックでジャズが流れている少しお洒落な所だった。
緊張はしていたけれど姉が隣にいてフォローをしてくれて危なげないとこもあったけど滞りなく飲み会は進んだ。


「あの白シャツの彼。あんたの好みじゃない?」
「そう? 食べ方が汚いのはダメ」
TVしか知らなかったけど合コンに参加した女性たちはトイレで批評をするのって本当なんだ。
姉が同席した巻き毛の女の子と話していた。マスカラ片手に器用だ。
「あんたもそう思うわね」
「え?」
姉に急に話をふられ驚く。流されるままにうなづく。
僕の後を巻き毛の女の子が引き継ぎしゃべる。どうやら彼女たちの話はまだ終わらないしい。
僕は女子トイレにいるということが落ち着かなくてモジモジする。
詰物をした胸元がごわごわして気になるし、ロングスカートとはいえ女性ものの下着を履いてると思うとやっぱり心許無い。
「気分わるいの?」
セルフレームの丸眼鏡をした女の子が話しかけて来た。合コンに参加した子だ。
男の娘「百合な女の子に迫られキャー」
5 :名も無き被検体774号+[]:2010/11/05(金) 03:33:21.17 ID:ZvCjLQfCQ
「ううん、別に」
僕はにこりと笑って取繕う。何か不自然なことをして男とバレたお終いだ。
「あまり話してなかった思うけど」
「うん、ミキに連れてかれただけだから」
といって丸眼鏡の子は巻き髪を見る。友達らしい。
連れてかれたという状況は僕と変わらなかった。
「僕もそんなとこ?」
「……僕?」
「いやいや、最近使う女の子多いよね。感化された一人っていうか」
慌てて出任せをいう。彼女は思案げな顔だ。
ミスをしてしまったと後悔しようとした時、丸眼鏡の彼女は眼を輝かせていった。
「変じゃないよ。私、そういう女の子好きだから……」
うんうん、女の子が好きなんだー


…………え?
男の娘「百合な女の子に迫られキャー」
12 :名も無き被検体774号+[]:2010/11/05(金) 23:10:03.41 ID:ZvCjLQfCQ
僕がどう答えようかと迷ってるうちに丸眼鏡の彼女は優里香と名乗った。
モスグリーンのセーターにブルージーンズ、黒のエナメルのバンブスといった出立ちでなんだかさっぱりした格好だ。
手荷物は肩に掛けたハンドバックだけで合コン向けいや男受けを狙ったものとは程遠い。
「そのブラウス、レースが可愛いですね」
「……まぁ」
姉が買ったものだし、自分で選んだものじゃなかいから褒められても嬉しくはない。
それよりも詰物だと感づかれないか心配でさりげなく腕で隠す。
優里香さんと比べると僕の方がふぇみにんでがーりーなのだろうか。
僕らの高校生の間ではNIKEのジャージさえあればお洒落ということだから女の子の服事情はよくわからない。
「お話しいっぱいしましょうね」
といって優里香さんは化粧室を出て行く。
どうやら姉たちも退室しており僕が最後だった。慌てて後に続く。
女の子が好きってどういことだろう、と考えが離れなかった。
男の娘「百合な女の子に迫られキャー」
14 :名も無き被検体774号+[]:2010/11/05(金) 23:44:02.33 ID:ZvCjLQfCQ
それからの優里香さんの態度は明らかに変わった。
僕に料理を取り分けてくれるし、すぐにウーロン茶のおかわりを頼んでくれる。
同席した男性陣は戸惑っていたけど姉や巻き髪さんは特にリアクションはなかった。
それよりも男性陣と姉たち、僕と優里香さんとグループが分かれたことに満足している節もあった。


「それじゃあ二次会行くから」
会計が終わった頃、居酒屋の店先で姉に言われた。
僕は反論しようとしたが、優里香さんに腕を組まれる。
彼女の顔は真っ赤で俯きながら「三島由紀夫尾崎紅葉宇治拾遺物語リア王――」とぶつぶつ呟いてる。
完全に酔っ払っていた。
「彼女のことお願いね。私の部屋自由に使っていいから」
と言って僕に鍵を握らせる。
「介抱しろっての!? 僕に無理だよ」
「何かあったらケータイに。んじゃあね」
姉は巻き髪に呼ばれ夜の繁華街に消えて行った。
僕は意外な展開に思考がついていかず、とりあえず目を閉じて大きな溜息をする。
目を開けたときには隣に酔った女の子はいない。そうでありますようにと願った。
ゆっくりと瞼を開く。
「皆、いっちゃっいましたね」
彼女はそこにいた。
優里香さんはお酒のせいか瞳がうるうるしていて声もあまったるかった。
一瞬でもいなくなっていて欲しいと思った自分が甲斐性ない奴に思え、結局観念して連れて行くことにした。


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