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◆gcWj88zLkc
シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」

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シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」
1 :◆gcWj88zLkc [sage]:2020/11/22(日) 13:00:59.596 ID:LIIiGtQh0
放送「本日、12:30、東海地方を中心とした関東中部全域に特別非常事態宣言が発令されました」

放送「住民の方々は速やかに指定のシェルターに避難してください」


放送「繰り返しお伝えいたします…」



シンジ「…よりによってこんな時に見失うだなんて、まいったな…!」



シンジ「ミサトちゃん!ミサトちゃーん!」
シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」
4 :◆gcWj88zLkc [sage]:2020/11/22(日) 13:06:00.451 ID:LIIiGtQh0
オペレータ「正体不明の移動物体は依然本所に対し進行中」

ケンスケ「目標を映像で確認。主モニターに廻します」

カヲル「15年ぶりだね」

葛城「間違いない……使徒だ」



国連軍「目標に全弾命中!……ぐわあっ!」

激しい戦闘

ミサトの前に車が止まる


シンジ「ミサトちゃんっ!怪我はない!?」
シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」
6 :◆gcWj88zLkc [sage]:2020/11/22(日) 13:13:25.233 ID:LIIiGtQh0
シンジ「まさかっ、N2地雷を…!?」

シンジ「伏せて!!!」



司令官「やった!」

司令官「残念ながら、君たちの出番はなかったようだな」

オペレータ「衝撃波、来ます」



シンジ「……けほっ…大丈夫だった…?」

ミサト「……はい、なんとか…」

シンジ「よし…怪我も…、ないね。良かった」

シンジ「ちょっと待っててね、今、これを…!……」

横転した車。
シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」
8 :◆gcWj88zLkc [sage]:2020/11/22(日) 13:21:09.092 ID:LIIiGtQh0
司令官「その後の目標は?」

オペレータ「電波障害のため、確認できません」

司令官「あの爆発だ。ケリはついてる」

ケンスケ「センサー回復します」

オペレータ「爆心地に、エネルギー反応!」

司令官「なんだとぉっ!」

ケンスケ「映像、回復します」

司令官「おお…」

司令官「われわれの切り札が…」

司令官「なんてことだ…」

司令官「化け物め!」
シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」
10 :◆gcWj88zLkc [sage]:2020/11/22(日) 13:31:17.531 ID:LIIiGtQh0
シンジ「そういうわけには…。ちょっと待ってね、確かここに…」ガサゴソ

シンジ「あった!…はい、絆創膏」


ミサト「あ……ありがとう、ございます…」


シンジ「……ごめんね。来て早々、嫌な思いばかりさせちゃって」

ミサト「そんなこと……私より、シンジさんが…」

シンジ「はは……僕は、これが仕事だから」

ミサト「……」

シンジ「優しいね、ミサトちゃんは…」

ミサト「えっ」

シンジ「ありがとう、心配してくれて」
シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」
12 :◆gcWj88zLkc [sage]:2020/11/22(日) 13:39:18.096 ID:LIIiGtQh0
司令官「今から本作戦の指揮権は君に移った。お手並みを見せてもらおう」

葛城「了解しました」

司令官「葛城君、われわれの所有兵器では目標に対し有効な手段がないことは認めよう」

司令官「だが、君なら勝てるのかね?」

葛城「そのためのネルフです」

司令官「期待しているよ」

オペレータ「目標は未だ変化なし」

トウジ「現在迎撃システム稼働率7.5%」

カヲル「国連軍もお手上げのようだ…どうする?」

葛城「…初号機を起動させる」

カヲル「初号機を?パイロットは不在では?」

葛城「……じき到着する」
シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」
14 :◆gcWj88zLkc [sage]:2020/11/22(日) 13:47:12.362 ID:LIIiGtQh0
シンジ「…用もないのに、手紙のやりとり」

ミサト「えっ?」

シンジ「してみたいよね。……大したことじゃなくたっていい…とにかく元気か、くらいの言葉があれば…」

シンジ「僕の父も、そういう人だったから。もういないけど」

ミサト「……」

シンジ「……必要、なんだと思うよ。きみの力が」

ミサト「必要……」


ミサト(…捨てられた私が?)
シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」
16 :◆gcWj88zLkc [sage]:2020/11/22(日) 13:55:08.801 ID:LIIiGtQh0
シンジ「あ……ごめん綾波、泳いでたの…?」カァ

レイ「15分の遅刻」

シンジ「うっ……ごめん…!」

レイ「…例の女の子ね」

ミサト「あ…うん、マルドゥックの報告書による、サードチルドレン」

レイ「よろしく」

ミサト「は、はい…よろしくお願いします…」
シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」
18 :◆gcWj88zLkc [sage]:2020/11/22(日) 14:05:08.302 ID:LIIiGtQh0
アナウンス「繰り返す、総員第一種戦闘配置。対地迎撃戦用意」


シンジ「…上はどうなってるの?」

レイ「やっとこちらに指揮権を渡したそうよ」

シンジ「…今、初号機は?」

レイ「B型装備のまま、現在冷却中」

シンジ「あれを使うの? まだ一度も動いたことないじゃないか」

レイ「起動確率は0.000000001%」

シンジ「…オーナインシステムか……本当に動くの?」

リツコ「可能性はゼロではないわ」

シンジ「……どの道…もう、動きませんでした、では済まされないか…」
シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」
20 :◆gcWj88zLkc [sage]:2020/11/22(日) 14:13:10.616 ID:LIIiGtQh0
ミサト「お父さん…」

葛城「出撃だ……」

シンジ「出撃!?そんな…!零号機は凍結中のはず…まさか、初号機を…?」

レイ「……ほかに道はない」

シンジ「でも!リツコちゃんはまだ…!無理だよ!あの状態では、とても…!」

レイ「……新しいパイロットは到着した」

シンジ「な…っ」

レイ「葛城ミサトさん」

ミサト「え……」

レイ「あなたを、エヴァンゲリオンの正式なパイロットとして、ここに迎えます」
シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」
22 :◆gcWj88zLkc [sage]:2020/11/22(日) 14:21:07.879 ID:LIIiGtQh0
ミサト「…っ、お父さん…なぜ呼んだの…?」

葛城「……話は聞いたはずだ」

ミサト「お父さんからは聞いてないわよ……!私に…これに乗って戦えって言うの?さっきの化け物と!」

葛城「…そうだ」

ミサト「………いやよっ!そんなの……!何?なんでそうなるのよ、今更、いまさら……私を捨てたんじゃなかったの!!?」

葛城「……捨てた覚えはない」

ミサト「なぜ、私なの?」

葛城「お前にしかできないことだからだ」

ミサト「……無理よ…っ!そんなの…見たことも、聞いたこともないのに、できるわけない!」
シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」
24 :◆gcWj88zLkc [sage]:2020/11/22(日) 14:31:07.819 ID:LIIiGtQh0
葛城「配属は取り消す」

ミサト「…!」

葛城「帰りなさい」

葛城「ここにお前の居場所はない」


地響き。


葛城「ここに気付いたか…」


ミサト(……)

ミサト「……、…!」
シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」
26 :◆gcWj88zLkc [sage]:2020/11/22(日) 14:39:20.861 ID:LIIiGtQh0
葛城「渚、リツコを」

カヲル「……繋がってるよ」

葛城「リツコ」

リツコ「…はい」

葛城「悪いが、もう一度だ」

リツコ「はい」



レイ「初号機のシステムを赤木リツコに書き直して、再起動!」

ヒカリ「了解。現作業中断。再起動に入ります」

ミサト(……私が……逃げ出したから…)

ミサト「また………捨てられる」
シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」
29 :◆gcWj88zLkc [sage]:2020/11/22(日) 14:48:20.244 ID:LIIiGtQh0
オペレータ「冷却終了」

オペレータ「右腕の再固定完了」

オペレータ「ケイジ内、すべてドッキング位置」

ヒカリ「停止信号プラグ、排出終了」

オペレータ「了解。エントリープラグ挿入」

オペレータ「脊髄連動システムを解放。接続準備」

オペレータ「プラグ固定終了」

オペレータ「第一次接続開始」


ヒカリ「エントリープラグ、注水」

ミサト「…う、わっ…!何ですか!?これ」

レイ「大丈夫。肺がL.C.L.で満たされれば、直接血液に酸素を取り込んでくれる。すぐに慣れるわ」

ミサト「うぷ………」

シンジ「……」
シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」
31 :◆gcWj88zLkc [sage]:2020/11/22(日) 14:55:16.131 ID:LIIiGtQh0
オペレータ「発進準備!」

オペレータ「第一ロックボルト外せ!」

オペレータ「解除確認、アンビリカルブリッジ、移動開始」

オペレータ「第二ロックボルト外せ!」

オペレータ「第一拘束具除去。同じく、第二拘束具を除去」

オペレータ「1番から15番までの安全装置を解除」

オペレータ「内部電源、充電完了」

オペレータ「外部電源用コンセント、異常無し」

ヒカリ「了解、エヴァ初号機、射出口へ」


ヒカリ「進路クリアー、オールグリーン!」

レイ「発進準備完了」

シンジ「了解」
シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」
33 :◆gcWj88zLkc [sage]:2020/11/22(日) 15:01:14.016 ID:LIIiGtQh0
シンジ「ミサトちゃん、ここからは…君の意思で動かしてもらうことになる」

ミサト「は、はい…!」

シンジ「最終安全装置、解除!」

シンジ「エヴァンゲリオン初号機、リフトオフ!」

レイ「…聞こえる?ミサトさん、今は歩くことだけに集中して」

ミサト「歩く、…!」

レイ「歩いた…!」

ミサト「歩、く…!」

ミサト「………う、わ……っ!」
シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」
35 :◆gcWj88zLkc [sage]:2020/11/22(日) 15:09:08.757 ID:LIIiGtQh0
レイ「エヴァの防御システムは?」

ヒカリ「シグナル、作動しません」

トウジ「フィールド、無展開!」

レイ「いけない!」

ミサト「あぁ……っ!」

ヒカリ「左腕損傷!」

トウジ「回路断線!」

シンジ「ミサトちゃんっ、よけてっっ!!」

ミサト「!」

ヒカリ「頭蓋前部に、亀裂発生!」

レイ「装甲が、もう、持たない…!」

ケンスケ「頭部破損、損害不明!」

ヒカリ「制御神経が、次々と断線していきます!」

トウジ「パイロット、反応なし!」

シンジ「ミサトちゃんっ!!」
シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」
37 :◆gcWj88zLkc [sage]:2020/11/22(日) 15:17:14.831 ID:LIIiGtQh0
テレビ「昨日の特別非常事態宣言に対する政府発表が今朝、第一…」

テレビ「今回の事件には…」

テレビ「在日国連軍の…」

ヒカリ「はい。爆心地における汚染の心配はありません。使徒のサンプルはエヴァに付着していたもの以外はまだ何も。そうです、模擬シミュレーションの通り、その99.9%が蒸発したものと思われます」


シンジ「…発表はシナリオB-22か…」

レイ「広報部はやっと仕事ができたって」

シンジ「…成功しても隠蔽。失敗すれば存在ごと抹消…僕たちのやってることって…」

レイ「…表向きの顔は必要よ…。本当はみんなも恐いんじゃないかしら…」

シンジ「……僕も、恐いよ…」
シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」
39 :◆gcWj88zLkc [sage]:2020/11/22(日) 15:25:26.581 ID:LIIiGtQh0
病院の廊下。すれ違うミサトとリツコ

ミサト「……」




シンジ「ミサトちゃんが?」

レイ「ええ、気が付いたそうよ」

シンジ「容体は?」

レイ「外傷は無し。少し記憶に混乱が見えるそうだけど」

シンジ「まさか…」

レイ「…精神汚染の心配はないそうよ、検査済み」

シンジ「そう…そうか……良かった…」

レイ「安心するのはまだ早いかもしれない…脳神経にかなりの負担がかかったから」

シンジ「……」

シンジ「心の傷か…」
シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」
41 :◆gcWj88zLkc [sage]:2020/11/22(日) 15:35:15.951 ID:LIIiGtQh0
アナウンス「第一内科のウガイ先生、ウガイ先生、至急、第一外科のアズマ先生までご連絡ください」

アナウンス「E事件の医療会議は予定通りに行われます。担当者は第2会議室へ集まってください」


エレベーター前。鉢合わせる親子、見つめるシンジ。




カヲル「…それで、彼は適任ではないと?」

レイ「……有事の際には非情な決断を迫られる立場でもあります、碇一伊は、あまりにも…」

カヲル「優しすぎる。…そうだね、分かっているよ」

レイ「では、なぜ…」

カヲル「彼が苦悩しているのも知っている。でも、だからこそなんだよ…彼の心は繊細で、ガラスのように壊れやすい…」

カヲル「戦いに出る子どもたちの…「心」を痛んでやれるのは彼だけだ。冷徹な上官だけが有能なわけじゃない…分かってくれるね…?」

レイ「……出すぎたまねを」

カヲル「いや…いいんだ。彼を支えてあげてほしい」

カヲル「…それも、君にしかできないことだ」

レイ「はい……」
シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」
43 :◆gcWj88zLkc [sage]:2020/11/22(日) 15:43:06.373 ID:LIIiGtQh0
(通話)

レイ「…何を言ってるの?」

シンジ「だから…ミサトちゃんだよ。いくら仲が悪いからって、あんなことがあった後に一人には…だから、僕のところにと思って。上の許可は下りてるんだ。心配しなくてもうまくやるよ」


レイ「……あなた、どこまで……。背負いきれなくなるわよ?」

シンジ「でも………放っとけないよ…」

レイ「ハァ…その歳の女の子を一人暮らしの男性の家になんて、どうかと思うけど…碇くんじゃなきゃ、許可は下りなかったでしょうね…」

レイ「いいわ。くれぐれも間違いのないように」


シンジ「間違いって…?………なっ…!あっ!当たり前じゃないか!!」


シンジ「もう…冗談が分かりづらいよ…!」

ミサト「あの…?」

シンジ「あっ、ああごめん、今車出すから!」
シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」
45 :◆gcWj88zLkc [sage]:2020/11/22(日) 15:51:09.470 ID:LIIiGtQh0
シンジ「着いたよ」

ミサト(…なんだか寂しい街……夕日を楽しめってことかしら…?)

シンジ「…時間だ」

ミサト「……あっ…!」


ミサト「すごい…!ビルが生えてく…」


シンジ「…これが使徒迎撃専用要塞都市、第3新東京市。僕たちの街」

シンジ「そして…ミサトちゃん、君が守った街だ…」

シンジ「ありがとう、ミサトちゃん、僕たちを、街を…守ってくれて」

ミサト「………」
シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」
47 :◆gcWj88zLkc [sage]:2020/11/22(日) 16:01:05.843 ID:LIIiGtQh0
ミサト「…? あの、あっちの冷蔵庫は…?」

シンジ「あ、後で紹介するよ。今はまだ寝てるだろうから」

ミサト「寝てる?」


「サクサクサク」「トントントン」「チーン」


シンジ「ごめんね、在り合わせのものしかなくて…」

ミサト「すごい…!」

シンジ「あはは、ありがとう。ほんとは水につけておくとね、もっと美味しいんだけど。これも冷やす時間があったらなぁ…また明日食べようね」

ミサト「は…はい」

シンジ「? どうしたの?…あ、ごめん…多すぎたかな?女の子の食べる量ってよく分からなくて…それとも食欲がなかった?」

ミサト「い、いえ!あの、そうじゃなくて…こういう食事…慣れてなくて…」
シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」
50 :◆gcWj88zLkc [sage]:2020/11/22(日) 16:09:10.984 ID:LIIiGtQh0
シンジ「家事?いいよ〜そんなの。今までだって一人でやってきたんだし」

ミサト「あ、あの、でも…私も、その…一員、ですから、公平に…」

シンジ「…ふふ、そうだね。じゃあジャンケンしよっか」

ミサト「はい…!」



シンジ「あはは…結局…」

ミサト「す…すいません…なんか…」

シンジ「いいよいいよ!公平にジャンケンで決めた結果だし…元々ひとりでやるつもりだったんだから。月曜と火曜はよろしくね」

ミサト「はい!…あ…でも…」

シンジ「?」

ミサト「私あんまり料理とか、得意じゃなくて…その、シンジさんみたいに美味しくできないかも…」

シンジ「そんなこと。気にしなくていいよ。作ってくれるだけでも、十分ありがたいよ…それに、分からないことがあったら、聞いてくれれば…」

ミサト「……」

シンジ「料理なら…ちょっとは自信あるんだ。大体のことは分かると思う。だから、その…遠慮しないでなんでも聞いてね」

ミサト「…はい!そうします」
シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」
52 :◆gcWj88zLkc [sage]:2020/11/22(日) 16:17:06.824 ID:LIIiGtQh0
ペンペン「クワッ!」

ミサト「ペン…ギン…」

シンジ「驚かせちゃってごめんね。紹介するの、忘れて…」クルッ…

シンジ「エッ……うわっ、み、ミサトちゃ…っ!!!!!」

ミサト「!!!!!!!」


ミサト「きゃーーーーーーー!!!!!」バタバタ


シンジ「……………意外と、おっちょこちょい、なのかな…」


シンジ「……」カァ
シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」
54 :◆gcWj88zLkc [sage]:2020/11/22(日) 16:25:06.953 ID:LIIiGtQh0
葛城「……リツコの様子はどうだ」

レイ「身体の傷は20日もすれば良くなります」

葛城「そうか……ではそれまでに凍結中の零号機の再起動を取り付ける」

レイ「心のメンテナンスもなしに、ですか?」

葛城「……私の出る幕ではない、その件に関しては碇一伊に一任している……」

葛城「いかに倫理的な問題があったとしても、エヴァを動かせる人間は他にはいない」

レイ「………分かりました」
シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」
56 :◆gcWj88zLkc [sage]:2020/11/22(日) 16:35:37.635 ID:LIIiGtQh0
ミサト(ここも、知らない天井……当たり前か。この街で知っているとこなんて、どこにも無いんだから…)

(シンジ「ミサトちゃんの家でもあるんだから…」)

(葛城「ここにお前の居場所はない」)

ミサト(………)

ミサト(本当に…なんでここにいるんだろ……)
シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」
58 :◆gcWj88zLkc [sage]:2020/11/22(日) 16:43:06.653 ID:LIIiGtQh0
オペレータ「エヴァ、再起動!」

ヒカリ「そんな、動けるはずありません!」

シンジ「……まさか…!」

レイ「暴走!?」


咆哮する初号機


カヲル「勝負…あったね」


レイ「A.T.フィールド!」

シンジ「……だめだ!A.T.フィールドがある限り」

レイ「使徒には接触できない!」

ケンスケ「左腕復元!」

シンジ「これは…!?」
シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」
60 :◆gcWj88zLkc [sage]:2020/11/22(日) 16:51:07.539 ID:LIIiGtQh0
ケンスケ「回路、接続」

オペレータ「システム回復、グラフ正常位置」

トウジ「パイロットの生存を確認」

レイ「機体回収班、急いで!パイロット保護を最優先に!」


ミサト「……ふ、ぅあ…っ」

建物のガラス越し。初号機と目が合う

ミサト「あああああああっっ!」
シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」
62 :◆gcWj88zLkc [sage]:2020/11/22(日) 17:01:17.774 ID:LIIiGtQh0
ミサト「おっおはようございます…!」

レイ「昨日はよく眠れた?」

ミサト「あっ昨日は…その、はい。眠れました」


レイ「そう…良かったわ。くれぐれも無理はしないように。気分が悪くなったらすぐに言ってね…では、エヴァの出現位置、非常用電源、兵装ビルの配置、回収スポット、おさらいしておく?」

ミサト「お…お願いします…」


レイ「通常エヴァは有線からの電力供給で稼動しています。非常時に体内電池に切り替えると、蓄電容量の関係でフルで1分、ゲインを利用してもせいぜい5分しか稼動できない…」

レイ「これが私たちの科学の限界。あとはパイロットの技量にかかってる」

ミサト「はい…!」


レイ「…では昨日の続きから。インダクションモード、始めて」
シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」
64 :◆gcWj88zLkc [sage]:2020/11/22(日) 17:09:05.613 ID:LIIiGtQh0
テレビ「それではスタジオから、松崎のシノハラナツコさーん!」

テレビ「はい、おはようございます、シノハラです!今朝は何と、西伊豆の松崎へ、ダイビングに来てるんですよ!本日も西伊豆地方は今日も快晴!予想最高気温は…」


ミサト「…シンジさん、帰ってたんですか」

シンジ「ウン…さっきまで当直で…ごめん、朝ごはん作れなくて…。ふわぁぁ…ちょっとゴミ出してくるね」

ミサト「そんな…私が持っていきますから、寝ててください」

シンジ「そんな、悪いよ。僕が当番なのに…」

ミサト「いいですから、ほら!」

シンジ「ありがとう……ミサトちゃん、学校で変わったこととか、ない…?」


ミサト「…大丈夫ですよ」

シンジ「そう…行ってらっしゃい」

ミサト「行ってきます」
シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」
66 :◆gcWj88zLkc [sage]:2020/11/22(日) 17:17:07.615 ID:LIIiGtQh0
教室。ホウキをかき鳴らす青葉

青葉「ギャギャギャ、ギャーン。チュイーン…何? マヤちゃん」

マヤ「…昨日のプリント、届けてくれた?」

青葉「あ、あぁ…いや、なんかマコトの家、留守みたいでさ」

マヤ「もう。青葉君、日向君と仲良いんでしょ?二週間も休んで心配じゃないの?」

青葉「…怪我でもしたのかなぁ」

マヤ「えっ、例のロボット事件で?TVじゃ一人もいなかったって…」

青葉「まさか。鷹ノ巣山の爆心地見ただろ?入間や小松だけじゃなくて三沢や九州の部隊まで出動してるんだ。絶対、十人や二十人じゃすまないさ。死人だって…、マコト!」

マヤ「日向君」


日向「…なんだか、見ないうちにガランとしちゃったな」
シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」
68 :◆gcWj88zLkc [sage]:2020/11/22(日) 17:25:07.667 ID:LIIiGtQh0
教員「あー、このように人類はその最大の試練を迎えたのであります。二十世紀最後の年、宇宙より飛来した大質量の隕石が南極に衝突。氷の大陸を一瞬にして融解させたのであります。海洋の水位は上昇し…」


「 葛城さんが あのロボットのパイロットというのはホント? Y/N」


教員「だが、あれから15年。わずか15年で我々はここまで復興を遂げる事が出来たのです」


「 ホントなんでしょ? 」


「 Y/N 」


教員「それは私たち人類の優秀性もさることながら皆さんのお父さんお母さんの血と汗と涙と努力の賜物といえるで有りましょう」


「YES」


生徒達「えーー!!!」
シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」
70 :◆gcWj88zLkc [sage]:2020/11/22(日) 17:35:17.031 ID:LIIiGtQh0
ミサト「いやっ…あの、そういうのは、秘密で…」

生徒女「あのロボットなんて名前なの?」

ミサト「…み、みんなは、エバーとか、初号機って…」

生徒男「エッ、必殺技は?」

ミサト「何とかナイフって言って振動が…えと、超音波?みたいに…」

生徒女「でも凄いわ。学校の誇りよね〜」


教師「で、ありますから…あぁ、では今日はこれまで」

マヤ「起立、礼!…ちょっとみんな最後くらいちゃんと……!」


日向「………」ポロッ

シャーペンを落とし、固まる日向


青葉「おいマコト?授業終わったぞ?おーい」
シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」
72 :◆gcWj88zLkc [sage]:2020/11/22(日) 17:43:06.719 ID:LIIiGtQh0
ケンスケ「目標を光学で捕捉。領海内に進入しました」

カヲル「…総員、第一種戦闘配置」

オペレータ「了解、滞空迎撃戦用意」

トウジ「第三新東京市、戦闘形態に移行」

オペレータ「中央ブロック収容開始」


オペレータ「中央ブロック及び第1から第7管区まで間で収容完了」

ケンスケ「政府及び関係各省への通達終了」

オペレータ「現在対空迎撃システム稼働率48%」

シンジ「非戦闘員、及び民間人は?」

ケンスケ「すでに退避完了だそうだよ」
シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」
74 :◆gcWj88zLkc [sage]:2020/11/22(日) 17:51:08.587 ID:LIIiGtQh0
オペレータ「エントリースタートしました」

ヒカリ「L.C.L.電荷」

オペレータ「圧着ロック解除」

ミサト(……また乗ってる……恐くて……逃げ出したいのに)



(学校の誇りよね)



(付き合ってほしいんだ)

(君の支えになりたい)



ミサト(そんなんじゃない。私は…)


ミサト「何も……知らないくせに……」
シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」
76 :◆gcWj88zLkc [sage]:2020/11/22(日) 18:01:07.759 ID:LIIiGtQh0
青葉「死ぬまでに一度だけでも見たいんだよ」

日向「本物のロボットをか?」

青葉「そうさ。次が何時になるのか、次があるのかも分からないんだ。このチャンスを逃したくない」

日向「逃すもなにも…命のほうが大切じゃないのか?」

青葉「…お前だって、本当は見たいんじゃないのか!?外ではミサトちゃんが戦ってるんだぞ!?応援しなくていいのか?」

日向「……」

青葉「…なぁ、頼むよ。ロック外すの手伝ってくれ。この通り!」
シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」
78 :◆gcWj88zLkc [sage]:2020/11/22(日) 18:10:00.017 ID:LIIiGtQh0
シンジ「ミサトちゃん…準備はいい?」

ミサト「…はい」

レイ「…敵のA.T.フィールドを中和しつつ、パレットの一斉射撃。練習通りよ、大丈夫?」

ミサト「はい…!」

シンジ「発進!」



青葉「おおおぉ!凄い…!本物が…!ロマンだ!!良いフレーズが浮かぶ気がする!!!」

日向「お前、それが本音か!?」

青葉「出たっ!」



ミサト「……目標をセンターに入れてスイッチ」

ヒカリ「A.T.フィールド展開」

ミサト「目標をセンターに入れてスイッチ……」

シンジ「作戦通りに。いいね?ミサトちゃん」

ミサト「…はい…!」
シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」
80 :◆gcWj88zLkc [sage]:2020/11/22(日) 18:17:05.591 ID:LIIiGtQh0
ミサト「ハッ…!」

トウジ「アンビリカルケーブル断線」

ケンスケ「エヴァ、内臓電源に切り替わりました」

ヒカリ「活動限界まで後4分53秒」

ミサト「きゃあっ!!」


青葉「こ、こっちに来る!」

青葉・日向「うわぁぁぁぁぁぁ!!!」



シンジ「ミサトちゃん、大丈夫?ミサトちゃん!…ダメージは?」

トウジ「問題無しや」


ミサト「…痛ぅ……ハッ!」
シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」
83 :◆gcWj88zLkc [sage]:2020/11/22(日) 18:25:28.401 ID:LIIiGtQh0
日向「なんだ!?水…!?」

青葉「おあぁ…っ!カメラがっ…!ごほっ、かはっ」


ヒカリ「神経系統に異常発生」

レイ「異物を二つもプラグに挿入したからよ。…神経パルスにノイズが混じってる」

シンジ「今だ!ミサトちゃん、後退して!」


シンジ「回収ルートは34番、山の東側へ!」

日向「か…葛城さん、後退って…」

ミサト「……、ちゃだめ、逃げちゃ駄目…!逃げちゃ…」


トウジ「プログレッシブナイフ装備!」

シンジ「みっミサトちゃん!!!退却だよ!言うことを聞いて!!!」

ミサト「…あああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」
85 :◆gcWj88zLkc [sage]:2020/11/22(日) 18:35:09.737 ID:LIIiGtQh0
日向「…今日でもう三日か」

青葉「俺らがコッテリと絞られてから?」

日向「…あの娘が学校に来なくなってからだよ…」

青葉「あーあの娘ね…」



日向「…葛城さん、あれからどうしてるんだろ…」

青葉「お前…諦めてないのか?」

日向「悪いかよ…」

青葉「いや、好きにすればいいさ。まったく…普段は冷静なくせに思い込んだらとことんだな、お前ってやつは。ほれ」

日向「?」

青葉「転校生の電話番号だ…だが!うまく使えよ?間違ってもまた告白なんてするんじゃないぞ」

日向「…恩にきる」



参話分終わり
シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」
87 :◆gcWj88zLkc [sage]:2020/11/22(日) 18:43:47.803 ID:LIIiGtQh0
シンジ「わざわざありがとう。でも…ミサトちゃんは…今ネルフの訓練施設にいるんだ」

日向「そう…なんですか…」

シンジ「ごめんね。せっかく来てもらったのに…」

青葉「いえいえ。どうせ俺たちの家もこの辺ですから」

日向「あの…これ、プリント類です」

シンジ「ありがとう。渡しておくね」

日向「じゃあ…僕らはこれで。葛城さんに宜しくお伝えください」

シンジ「伝えておくよ。気をつけてね」



日向「なんなんだ…さっきの人…大学生くらいに見えたぞ?」

青葉「…葛城の彼氏かな?」

日向「そんなわけないだろ。…俺たちのことを知ってた。ネルフ職員さ。…保護役か何かだろ…」



シンジ「友達いたんだ…ミサトちゃん…」

シンジ「…いったい何処に…」
シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」
89 :◆gcWj88zLkc [sage]:2020/11/22(日) 18:51:14.792 ID:LIIiGtQh0
シンジ「…やっぱり、僕らが間違ってたんだ」

シンジ「14歳の子どもに、こんな重荷を…人類の存亡を背負わせるなんて…」

レイ「…でも、乗れるのは彼女たちだけ。…私たちはエヴァの操縦を14歳の子どもたちに委ねる…それしか方法はない」

シンジ「…分かってる」

レイ「ミサトちゃんから連絡は?」

シンジ「…何も。…このまま帰ってこないかもしれない…」

レイ「どうするつもり?」

シンジ「どうしようもないよ。帰りたくないなら、そのほうが…」

レイ「何故?」



シンジ「…こないだの戦闘の後…」
シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」
95 :◆gcWj88zLkc [sage]:2020/11/22(日) 19:01:05.676 ID:LIIiGtQh0
シンジ「だから……」

ミサト「…もう、いいじゃないですか…」

シンジ「…ミサトちゃん……?」

ミサト「勝ったんだから……っ!そんな、私は立派にはなれない…!なにも…!共有なんてできない…、私はよそ者だから…!!」

シンジ「ミサトちゃ…」

ミサト「戦わなきゃ……前の生活に逆戻り…嫌なんです、でも、戦うのも嫌…!」

シンジ「………」

ミサト「でも、私が逃げ出したら…あの娘がまた一人で戦うことになって…!それも嫌、もう、嫌で嫌でたまらないのに……ここに残って…でも見渡すと、私は一人なんです」

シンジ「……!」

ミサト「私だけが恐がってる、私だけが覚悟してない!ただ言われるままにエバに乗って…」

シンジ「ミサトちゃん…!」

ミサト「うっ……う、う…っ」
シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」
98 :◆gcWj88zLkc [sage]:2020/11/22(日) 19:09:15.291 ID:LIIiGtQh0
青葉「…マコトのことさ、忘れてやってくれよ。普段はあんな奴じゃないんだ…なんと言うか…思い込んだら止まらない奴でさ…あいつ妹がいるんだけど、その妹にも叱られたらしい。初対面で告白するなんて気持ち悪い、ってさ。はは、その通りだよな?」

ミサト「そんな…ことは…」

青葉「……」

青葉「……夜は静かで良いよな。あの五月蝿い蝉が鳴かないし」

ミサト「生態系が戻ってるんだって…シンジさんが言ってた」

青葉「…あの男の人か。…ほんとに一緒に住んでるの?」

ミサト「…?ええ…」

青葉「そっか…しかし大変だよな…まだ14歳で、しかも女の子なのに…あんなでかいロボットに乗らなきゃならないなんて。…代われるもんなら代わってやりたいよ」

ミサト「…それはやめたほうが…。お母さんが心配するし…」

青葉「あぁ、それなら問題ない。俺そういうの居ないからさ」

ミサト「ご…ごめんなさい」

青葉「気にするなよ。それより、飯食うだろ?」

ミサト「ありがとう…」
シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」
100 :◆gcWj88zLkc [sage]:2020/11/22(日) 19:17:12.001 ID:LIIiGtQh0
シンジ「ミサトちゃん…」

ミサト「…すみませんでした」

シンジ「いや…心配したよ…どこにいたの?二日間も…」

ミサト「……」

シンジ「……」

ミサト「私乗ります、エバに」

シンジ「ミサトちゃん…」

ミサト「乗って、戦って、死ぬまで続けます…きっと、何回も乗れば恐くなくなる」

ミサト「あの娘…リツコちゃんみたいに、落ちついてやれるようになる、シンジさんやレイさんみたいに強くなれる」

ミサト「そしたら人の顔も…気にならなくなって、きっと仲良くなれる、学校のみんなとも…」

ミサト「………お父さんも、きっと私を認めて…!」

シンジ「ミサトちゃん!……ミサトちゃん…もういい、もういいよ…」

ミサト「…え…?」
シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」
102 :◆gcWj88zLkc [sage]:2020/11/22(日) 19:25:25.457 ID:LIIiGtQh0
レイ「サードチルドレンは明日第3新東京を離れます」

葛城「…では、初号機のデータはリツコに書き換えろ」

レイ「しかし」

葛城「…零号機の再起動実験の結果の如何によらず初号機での実験に移る」

葛城「マルドゥック機関の報告によるとフォースチルドレンはまだ見つかっていない」

レイ「…パイロットの補充は効かない、と言う事ですね」

葛城「……」
シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」
107 :◆gcWj88zLkc [sage]:2020/11/22(日) 19:35:18.032 ID:LIIiGtQh0
ミサト「あの…ありがとう」

青葉「…なんか喋れよ。ホラッ!」

日向「かっ、葛城さん…この前は、その、急にあんなこと言ったりして、ごめん」

日向「でも、正直な気持ちだったんだ。実は…その、最初のロボット騒ぎで、妹が怪我をして…いや!全然大した怪我じゃなかったんだけどさ。頭にきてたんだ、誰かも分からないパイロットに」

日向「でも、君の悲しそうな顔を見て、変わった」

ミサト「……!」

日向「教室でさ。クラスの連中に囲まれてるのに…ひとりきり、みたいな…寂しそうに見えて、もっと知りたいと思ったんだ。支えたいと…あの時は、つい熱くなって、ああいう事を言ってしまったけど。その、今でも、葛城さんさえ良ければ、友達として…」

青葉「おい…」

日向「いや…その…ごめん。今から引っ越すのに、こんなこと…」

ミサト「ううん、……ありがとう」

日向「……!」
シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」
110 :◆gcWj88zLkc [sage]:2020/11/22(日) 19:43:13.376 ID:LIIiGtQh0
レイ「本当にこれでよかったの?」

シンジ「……ミサトちゃんが帰ってきたとき…なんて声をかけていいか分からなかったんだ…」

シンジ「………僕の見栄が彼女を追い込んでた…本当のことを言っても、彼女を救えたかどうか……」

レイ「…ヤマアラシのジレンマ」

シンジ「……」

レイ「まだ時間はあるわ」
シンジ「君が、葛城ミサトちゃんだね」
114 :◆gcWj88zLkc [sage]:2020/11/22(日) 19:52:17.673 ID:LIIiGtQh0
放送「まもなく4番線に強羅行き各駅停車が参ります。危ないですから黄色い線の内側までお下がりください」

放送「小さいお子様をお連れの方は特にご注意ください」


放送「4番線の電車は4時32分発強羅行き折り返しの各駅停車です。ご利用の皆様はご乗車になってお待ちください」

放送「はい、まもなく電車入ります。黄色い線の内側まで下がってください」



ミサト「たっ、ただいま…」


シンジ「……おかえりなさい」





四話分終わり
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