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以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします
【鬼滅の刃】愛の言葉は必要か【ぎゆしの】
【鬼滅の刃】愛の言葉は私から【ぎゆしの】

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【鬼滅の刃】愛の言葉は私から【ぎゆしの】
30 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/04/05(日) 20:44:13.873 ID:WvGlqQtBp
「しのぶ…」
「義勇さん…」
「愛してる」
「愛しています…」
「「え?」」

 打ち合わせていたかのように、二人とも同じ言葉を言っていた。驚いたところに至っては本当に同時だった。
【鬼滅の刃】愛の言葉は必要か【ぎゆしの】
27 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/04/05(日) 20:45:02.360 ID:WvGlqQtBp
「しのぶ…俺に愛想を尽かしたんじゃ…」
「義勇さんこそ…他に好きな女の人ができたんじゃ…」
「何の話だ?」

 本当に何を言っているのかがわからない。そこで俺は宇髄の言葉を思い出す。なるほど、こう言う時に俺は一言足りなかったのだったな。
【鬼滅の刃】愛の言葉は必要か【ぎゆしの】
28 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/04/05(日) 20:46:09.358 ID:WvGlqQtBp
「俺はしのぶ以外の女を愛したことなどないが?」
「義勇さん!」

 言い終わるか終わらないかのうちにしのぶが抱きついてきた。わんわん泣いている彼女を俺は傷つけてしまったのだろうか。
【鬼滅の刃】愛の言葉は必要か【ぎゆしの】
29 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/04/05(日) 20:47:14.074 ID:WvGlqQtBp
「なるほどな…そんなことが…」
「うぅ…恥ずかしいです…」

 しのぶをなんとか泣き止ませ、お互いに事情を説明する。なんという偶然だろう。いや、それだけ自分たちのことを心配してくれている人が多いということか。感謝するべきことだな。
【鬼滅の刃】愛の言葉は必要か【ぎゆしの】
30 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/04/05(日) 20:47:53.027 ID:WvGlqQtBp
「しかし、確かに言ってみないとわからないものだな…まさか、しのぶが俺のことをそんなに浮気性だと思っていたとは…」
「ぎ、義勇さんだって!口に出してなかっただけで私が愛想を尽かした冷血女だと思ってたじゃないですか!」
「そこまでは言っていない」

 いや、これはお互いさまだな。宇髄の言う通り、言わなければ伝わらないこともあるのだ。
【鬼滅の刃】愛の言葉は必要か【ぎゆしの】
31 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/04/05(日) 20:49:31.998 ID:WvGlqQtBp
「ほら、もう夕食にしましょう!今日は鮭大根ですよ?」

 恥ずかしさを誤魔化すように顔を背けてしのぶが言う。そうだ、そういえばこれも言っていなかったな。
【鬼滅の刃】愛の言葉は必要か【ぎゆしの】
32 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/04/05(日) 20:50:35.007 ID:WvGlqQtBp
「しのぶ」
「はい?」
「いつもありがとう…しのぶの鮭大根が、一番美味い」
「…どういたしまして」

 相変わらず、しのぶはそっぽを向いたままだったが、真っ赤に染まった耳を見ると気持ちは伝わってくる。なあ、宇髄。確かに言わないと伝わらないこともあるけれど、こんな風に伝わることもあるっていうことも知ってるか?

終わり
【鬼滅の刃】愛の言葉は私から【ぎゆしの】
31 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/04/05(日) 20:51:46.978 ID:WvGlqQtBp
「しのぶ…俺に愛想を尽かしたんじゃ…」
「義勇さんこそ…他に好きな女の人ができたんじゃ…」
「何の話だ?」

 本当に驚いた顔をしている。違った?義勇さんは、私を嫌いになったわけじゃない?ダメだ、安心して涙が止められない。そんな私に、義勇さんは追い討ちをかけてきた。
【鬼滅の刃】愛の言葉は私から【ぎゆしの】
32 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/04/05(日) 20:52:46.961 ID:WvGlqQtBp
「俺はしのぶ以外の女を愛したことなどないが?」
「義勇さん!」

 言い終わるか終わらないかのうちに私は義勇さんに抱きつく。嬉しくて嬉しくてたまらない。今はともかく、彼がどこにも行かないことを、自分のものだと言うことを感じさせてほしかった。
【鬼滅の刃】愛の言葉は私から【ぎゆしの】
33 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/04/05(日) 20:53:37.837 ID:WvGlqQtBp
「なるほどな…そんなことが…」
「うぅ…恥ずかしいです…」

 しばらく義勇さんに抱きついて泣いた後、お互いに事情を説明する。なるほど、全ては宇髄さんのせいですか…全く、義勇さんが悩むわけです…次に会った時にはどうして差し上げましょうか…
【鬼滅の刃】愛の言葉は私から【ぎゆしの】
34 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/04/05(日) 20:54:28.207 ID:WvGlqQtBp
「しかし、確かに言ってみないとわからないものだな…まさか、しのぶが俺のことをそんなに浮気性だと思っていたとは…」
「ぎ、義勇さんだって!口に出してなかっただけで私が愛想を尽かした冷血女だと思ってたじゃないですか!」
「そこまでは言っていない」

 いや、宇髄さんだけのせいじゃない。確かに私も素直じゃなかった。少なくとも、自分で不安になる程度には気持ちを伝えていなかった。普段から義勇さんのことを口下手だのなんだの言っておきながら、この体たらくだ。
【鬼滅の刃】愛の言葉は私から【ぎゆしの】
35 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/04/05(日) 20:55:27.188 ID:WvGlqQtBp
「ほら、もう夕食にしましょう!今日は鮭大根ですよ?」

 気まずさを誤魔化したくて、顔も見ずに夕食の準備をする。そんな私に義勇さんはまたしても爆弾を落としてきた。
【鬼滅の刃】愛の言葉は私から【ぎゆしの】
36 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/04/05(日) 20:56:08.815 ID:WvGlqQtBp
「しのぶ」
「はい?」
「いつもありがとう…しのぶの鮭大根が、一番美味い」
「…どういたしまして」

 何これ、何これ、何これ、何これ、どうしてこの人はこんなことを言えるのだろう。普段は言葉が足りないどころの騒ぎじゃないくせに。どうして、こんな時にだけ私だって知らなかった、私の欲しい言葉をかけてくれるのだろう。
 とりあえず、宇髄さんは許してあげようと思考をズラす私はやっぱり素直ではないのかもしれない。

終わり
【鬼滅の刃】愛の言葉は必要か【ぎゆしの】
34 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/04/05(日) 20:56:52.145 ID:WvGlqQtBp
>>33
ありがとう!
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