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以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします
店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」

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店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
1 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/03/28(土) 15:00:07.697 ID:HlJ0bn5+0
<コンビニ>

JK(これと……これと……)サッサッ

JK(あとは外に出れば……!)ダッ

店長「ちょーっと待った」

JK「え」ビクッ

店長「君、万引きしたよね?」

JK「え、あの……私は……」

店長「ちゃんと見てたから。奥の部屋行こっか」

JK「あ、ああ……」
店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
4 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/03/28(土) 15:04:06.100 ID:HlJ0bn5+0
奥の部屋に入ると――

男「…………」シャッシャッ

JK(刃物研いでる……!)

女「ヒ〜ヒヒヒ……」コポコポ

JK(こっちの女性は、なにか怪しげな調合してる……!)

店長「さてと、ここに座ってくれ」

JK「は、はい……」

JK(私、どうなっちゃうの……)
店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
8 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/03/28(土) 15:07:58.626 ID:HlJ0bn5+0
店長「リップにハンドクリーム、ホッカイロ……だいたい1000円か」

店長「万引きははじめて?」

JK「は、はい……」

店長「きっと万引きなんてみんなやってる。軽い犯罪だ、なんて思ってるんだろ?」

JK「いえ、そんな……」

店長「だけどさ、店にとっては死活問題なわけ」

店長「たとえば、80円で仕入れた物を100円で売るとしよう。この場合、一個売れれば店は20円儲けられる」

店長「もしこれを一個盗まれたら、仕入れに使った80円を取り戻すには、商品を4個売らなきゃならない」

店長「儲けまで出すには5個も売らなきゃならない。一個盗まれただけでだ」

店長「これがどれだけ大変なことか、君だって分かるだろ?」

JK「分かり……ます」
店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
10 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/03/28(土) 15:09:25.909 ID:HlJ0bn5+0
店長「分かってないだろ?」ギロッ

JK「!」

店長「分かってたら万引きなんてしないよね。するはずないよね?」

JK「す、すみませ……」

店長「月並みな台詞だが、謝って済むなら警察はいらないんだよ」

JK「う……」
店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
12 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/03/28(土) 15:12:26.999 ID:HlJ0bn5+0
店長「さてと、このまま警察に突き出してもいいんだが……」

JK「…………!」

店長「んなことしても、君は親や先生から厳しく叱られて、それで終わりだろう」

店長「万引きという大罪を犯したにもかかわらず、それじゃ俺としても面白くない」

店長「どうせなら、もっと世のため人のためになる方法で、罪を償いたいとは思わないか?」

JK「! そんな方法があるのなら……」

店長「じゃあ、君にはこの店で万引きしてもらおう」

JK「……はい?」
店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
14 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/03/28(土) 15:15:36.052 ID:HlJ0bn5+0
JK「あの、すみません、いってる意味が……」

店長「明日から、君にはウチの店で万引きにチャレンジしてもらう」

店長「俺に見つからないように、何でもいい、商品を盗ってくれ」

店長「盗れるまで何度でもチャレンジしてもらう」

JK「どうして、そんなことを……」

店長「やるのか? やらないのか? ま、やらない場合どうなるかは想像つくだろうが……」

JK「や……やります! やらせて下さい!」

店長「いい言葉だ。じゃ、明日からよろしく頼むよ。もちろん、このことは他言無用だ」

JK「はい……」
店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
17 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/03/28(土) 15:18:41.479 ID:HlJ0bn5+0
次の日――

<高校>

不良「おい、昨日はなにやってたんだよ。コンビニ近くで待ってたのによ」

ギャル「ちゃんと万引きしたの〜? まさかバックレたんじゃないでしょうね」

JK「実は……捕まっちゃって……」

不良「ああ? 普通捕まるかよ。ったくトロ臭えな、てめえはよ!」

ギャル「アタシらにやらされたってこと、チクってないでしょうね。チクってたらビンタ百発だよ?」

JK「それは……平気……」

不良「ならいいけどよ。いいか、また今度万引きさせっからな」

ギャル「次しくじったら、学校来れないレベルにイジメまくるからね」

JK「…………」
店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
20 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/03/28(土) 15:23:05.624 ID:HlJ0bn5+0
<コンビニ>

ウイーン…

JK「…………」

店長「お、来た来た。さ、どれでも万引きしてみな」

JK(思い切り見張られてるじゃない……こんな状況で出来るわけが……)

店長「どうした? やらないと、警察や家に……」

JK「や、やりますよ!」

店内を右往左往して、

JK(じゃあ……クリップを!)サッ
店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
22 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/03/28(土) 15:25:20.002 ID:HlJ0bn5+0
JK(このまま店を出て――)

店長「残念。見えてたよ、クリップ出して」

JK「は、はい……」

店長「さ、もう一回やり直し! 張り切っていこう!」

JK「ううう……張り切っていいんでしょうか」

結局一度も成功することなく――

店長「今日はここまでにしとこう。また明日ね〜」

JK「はい……」
店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
24 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/03/28(土) 15:27:44.479 ID:HlJ0bn5+0
次の日も――

JK「…………」サッ

店長「バッチリ見えてたよ。さ、スティックのり出して」

JK「はい……」



そのまた次の日も――

JK(アイスを!)サッ

店長「アイスとはなかなか冒険したね。だけど、残念!」

JK「さすがに無謀でした……」
店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
27 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/03/28(土) 15:30:30.095 ID:HlJ0bn5+0
<コンビニ>

JK「…………」シュッ

スタスタ…

店を出た女子高生を捕まえ、

店長「今のは……ボールペン、かな」

JK「正解です」

店長「……かなりいいセンいってたよ。そろそろ成功の時が近いのかもな」
店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
31 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/03/28(土) 15:33:35.965 ID:HlJ0bn5+0
……

<コンビニ>

店長「…………」ジッ

JK「…………」

見張られながら、そのまま店を出る。

店長(俺の目がたしかなら、なにも万引きしてないはずだが……)

店長「何も万引きせずに出たのか?」

JK「いえ……」

JK「リップクリームを……」サッ

店長「…………ッ!」
店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
32 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/03/28(土) 15:37:04.360 ID:HlJ0bn5+0
店長「お見事」

JK「えぇと、ありがとうございます……」

店長「これでようやく使えるようになった。明日から働いてもらう」

JK「なにをするんですか……?」

店長「それは明日になってのお・た・の・し・み」

JK「はぁ……」

店長「ああ、それと……そのリップクリームあげるよ。成功祝いだ」

JK「いえ、ちゃんと買います!」

店長「……いい子だ。俺の目に狂いはなかったな」

JK「え?」

店長「じゃ、明日はよろしく頼むよー」
店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
34 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/03/28(土) 15:40:26.108 ID:HlJ0bn5+0
<高校>

教師「今日は有名な教育評論家の方が講演をして下さる」

教師「昼休みが終わったら、体育館に向かうように」

ハーイ… カッタリー ワイワイ…



JK(今日の仕事って、いったいどんなことやるんだろう)

JK(万引きに関係する仕事なのは間違いないよね)

JK(もしかして宝石店で、高価な宝石を万引きしてこい、とか……?)
店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
35 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/03/28(土) 15:43:32.104 ID:HlJ0bn5+0
評論家「流されるまま、生きてはなりません」

評論家「人生どこに落とし穴があるか分かりません。流されていては必ずそこに落ちてしまいます」

評論家「選挙権も18歳に引き下げられた今の時代、若者はもっと自主性を持つべきなのです」

評論家「君たちはやれる! “自分には何ができるか”を自分の頭で考えるのです!」



生徒A「講演なんてダリィと思ってたけど、なかなかいいこというじゃん。引き込まれるよ」

生徒B「自分で出版物も出してるし、動画サイトでも大人気らしいぜ、この人」

JK(流されるまま生きてる……まさに私のことだわ)

JK(イジメで万引きをやらされて、そして、さらに大きな犯罪をやらされようとしている……)
店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
36 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/03/28(土) 15:46:08.777 ID:HlJ0bn5+0
<コンビニ>

店長「今日はこの子もメンバーに加わる。仲良くしてあげてくれ」

JK「よ、よろしくお願いします」

男「……よろしく」

女「ヒッヒッヒ、よろしくねえ」

JK「…………」ゴクッ

JK(やっぱり、窃盗団かなにかなのかな……)

店長「店じまいして、しゅっぱーつ!」

JK(ひいいい……)ドキドキドキ
店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
39 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/03/28(土) 15:49:26.774 ID:HlJ0bn5+0
四人はある建物にたどり着いた。

JK「なんですか、あそこは?」

店長「いわゆる“半グレ”の溜まり場でね」

店長「君にはあの見張りをやってるチンピラの持ち物を万引きして欲しい」

JK「え……」

JK「それって万引きというよりスリじゃ」

店長「ま、いいからいいから。親戚みたいなもんだ。さ、やってみよう!」

JK「は、はい……」

見張りをやっているチンピラに近づいていく。
店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
40 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/03/28(土) 15:51:39.258 ID:HlJ0bn5+0
JK(私の“初仕事”は――)



チンピラ「あ? なんだてめえ?」

JK「…………」スッ

チンピラ「ンだよ。ただの通りがかりか」



JK(自分でも驚くほどあっさりと終わった)
店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
42 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/03/28(土) 15:54:36.446 ID:HlJ0bn5+0
店長「お、どれどれ」

JK「こんなもの持ってましたけど」

“粉”が入った袋を手渡す。

店長「どうだ?」

女「えぇと……」クンクン

女「ヒヒヒ……。うん、間違いない……危険ドラッグの類だねぇ」

JK「え!?」

店長「やっぱりな。よし、潰すぞ」

男「はい」

女「はーい」

JK「えええ!?」

店長「君の仕事は終わり。あとは俺らの仕事だ」
店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
44 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/03/28(土) 15:57:16.473 ID:HlJ0bn5+0
男「…………」スタスタ

チンピラ「あ? なんだよ?」

男「…………」サッ

ナイフを取り出す。

チンピラ「ひっ!?」

男「中入れて……でないと刺す」

チンピラ「わ、分かったっ!」

店長「うん、物分かりがよくて大変よろしい」

女「ヒヒヒ、お邪魔しま〜す」

JK「…………!」

わけの分からないまま、女子高生も他の三人についていく。
店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
45 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/03/28(土) 16:00:20.189 ID:HlJ0bn5+0
中では半グレ集団がたむろしていた。

ワイワイ… ガヤガヤ… ギャハハハ…

店長「みなさーん!」

店長「皆さんは危ないドラッグを所持、販売してるということが分かりましたので」

店長「退治させてもらいまーす!」

いきなりの宣戦布告。

「あ!?」 「なんなんだてめえら!?」 「ブッ殺せ!」



JK(30人はいるじゃない……たった三人でどうするの!?)
店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
46 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/03/28(土) 16:03:19.016 ID:HlJ0bn5+0
DQN「オラァッ!」ブンッ

男は鉄パイプをかわすと――

ザクッ!

DQN「!?」

DQN「んぎゃああああっ! 刺されたァッ!」

男「大丈夫だよ……。あまり血は出ないし死なないところ刺したから……ただし痛いけど」

ドヨドヨ…

「マジかよ……」 「刺しやがった!」 「イカれてやがる!」

女「いい感じにみんな固まってくれたわねえ。じゃ、あたしの出番ね」
店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
47 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/03/28(土) 16:05:53.148 ID:HlJ0bn5+0
女「あたし特製、ポイズンボール!」ポーイッ

ボワンッ!

煙が湧き出る。

「ゲホゲホッ!」 「うげえっ!」 「なんだこれ!?」

逃れた者も――

男「逃げたらダメ……大人しくしてて」ザシュッ!

「ギャアッ!」

ギャァァァ… ヒィィィ… ワァァァ…



JK(30人が……一網打尽に……)
店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
50 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/03/28(土) 16:08:31.568 ID:HlJ0bn5+0
店長はリーダー格のスキンヘッド男と対峙する。

スキンヘッド「くっ……!」

店長「お前がこの連中のアタマだな?」

スキンヘッド「なんなんだ、てめえらは……サツか!?」

店長「惜しい。コンビニの店長です」

スキンヘッド「全然違うじゃねえか!」

店長「というわけで、今日は店からホウキを持ってきた」サッ

スキンヘッド「ふざけんなァ!」ブオンッ
店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
52 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/03/28(土) 16:11:29.077 ID:HlJ0bn5+0
店長「ほれっ」パンッ!

スキンヘッド「ぶっ!」

店長「ほれほれっ」パパンッ!

ホウキによる往復ビンタが炸裂。

店長「これで……」ガシッ

ダンッ!

腕を取って押さえ込む。

店長「お掃除完了」

スキンヘッド「いでぇぇぇ……!」ミシミシ

JK(あっさりとやっつけちゃった……)
店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
54 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/03/28(土) 16:14:09.346 ID:HlJ0bn5+0
店長「あとは警察に通報すれば、半グレ集団は壊滅だ」

店長「イートインでパーッと打ち上げしよう」

男「僕、フライドポテトで」

女「ヒヒヒ、あたし焼き鳥食べるぅ〜」

JK(いったいなんなの、この人たち……)

店長「君もよくやってくれたよ。ほら、帰ろう」

JK「は、はいっ!」
店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
55 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/03/28(土) 16:18:33.532 ID:HlJ0bn5+0
<コンビニ>

ホットスナックや飲み物で打ち上げをする。

店長「んじゃ、カンパーイ!」

男「乾杯」

女「かんぱ〜い!」

店長「どうだった?」

JK「え……」

店長「こういう世のため人のためになる万引きってのもなかなかオツなもんだろう?」

店長「少なくとも、イジメられて強制させられる万引きよりは」

JK「! なんでそれを……」

店長「君を見てりゃ分かるさ。物欲しさやスリル目当てに万引きする子じゃないってことは」

店長「今の君ならもう、イジメてくる奴らなんか怖くないだろ」

JK「だといいんですけど……」
店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
56 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/03/28(土) 16:21:26.173 ID:HlJ0bn5+0
JK「これで……私の仕事は終わりですか?」

店長「いや、今日のは場数を踏んでもらうための予行演習みたいなもんだ。次の仕事が本番になる」

店長「君にもう俺に従う理由はないが……やるか?」

JK「やります! やらせて下さい!」

店長「フッ、いい言葉だ。前より力強さが増してる」

男「今日一日で顔つきが凛々しくなったね」

女「ヒヒッ、よろしくねぇ〜」



JK(結局、店長たちは何者だとか、色々と聞きそびれてしまったけど……)

JK(私の心はなぜか、不思議な充実感に包まれていた――)
店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
57 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/03/28(土) 16:25:21.594 ID:HlJ0bn5+0
<家>

JK「おかわり!」サッ

母「あら、珍しい」

母「ちょっと前まで何か悩んでるみたいだったけど、すっかり元気になっちゃって」

JK「うん……いい出会いができてね」

JK「人から必要とされるって、こんなに嬉しいことなんだね!」

母「そうね。あたしも、家族がおいしそうにご飯を食べてくれると嬉しいし」

父「俺も仕事してる時は、お前や母さんの顔を思い浮かべるよ」

JK「お父さんお母さん……いつもありがとう!」

JK(私も……頑張らなきゃ!)
店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
59 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/03/28(土) 16:27:44.691 ID:HlJ0bn5+0
<高校>

JK(今度はどんなことをするんだろ……)

不良「おいお前、学校終わったらまた万引きしろよ」

ギャル「しくじったら許さないから〜!」

JK(本当だ……)

JK(前はあれだけ怖かったこの二人が全然怖くない……)

JK「悪いけど、私はもうお店に迷惑がかかる万引きはしないの」

不良「あ?」

ギャル「ちょっとぉ〜、あんましナメてるとビンタしちゃうよ?」

JK「…………」シュシュッ

女子高生の手の動きに、二人は全く気付かなかった。
店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
61 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/03/28(土) 16:30:19.948 ID:HlJ0bn5+0
JK「はいこれ」

不良「なんだそりゃ? ベルト?」

ギャル「ブラジャー?」

JK「あなたたちの」

不良&ギャル「え……」

不良「ホントだ! ないっ!? うわっ、ずり落ちる!」ズルッ

ギャル「キャーッ! アタシのブラが!?」
店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
64 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/03/28(土) 16:33:25.670 ID:HlJ0bn5+0
不良「お前、どうやって……!」

JK「どうやってでしょう」クスッ

不良「ひっ……!」

ギャル「…………!」

不良「ちっ、お前みたいなヤベェ女と関わってられるかよ。行こうぜ」

ギャル「あ、あの……」

JK「?」

ギャル「お姉様って呼んでもいいですか」キュンッ

JK「いや、それはちょっと……」

JK(とんでもないものまで万引きしちゃった気がする)
店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
68 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/03/28(土) 16:37:15.638 ID:HlJ0bn5+0
<コンビニ>

ウイーン…

店長「お、来た来た」

JK「どうも」

店長「指先の調子は?」

JK「バッチリです」

男「指のしなやかさがすごいね。イソギンチャクみたいだ」

女「ヒヒヒ、期待してるわよぉ」
店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
69 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/03/28(土) 16:40:18.766 ID:HlJ0bn5+0
<街中>

ターゲットは――

イケメン「…………」



店長「あいつだ」

JK「半グレの人に比べて、普通の人って感じですけど……」

店長「奴らとは比較にならないほど危険な相手だ。心してかかってくれ」

JK「分かりました」
店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
71 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/03/28(土) 16:43:20.005 ID:HlJ0bn5+0
JK「…………」

イケメン「…………」

シュッ

JK(盗れた!)



JK「ポケットに粉薬が入ってました」

店長「よくやった」

JK「また……危ないドラッグでしょうか?」

店長「かもしれないな。コンビニで女ちゃんに見てもらおう」
店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
72 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/03/28(土) 16:46:07.070 ID:HlJ0bn5+0
<コンビニ>

女「いんや、違うわねえ」

店長「違う?」

女「よくある向精神薬よ。普通の病院でも処方されてるようなヤツ」

女「心を高揚させる効果があるけど、これ単体でどうこうできる程のブツじゃないわ」

店長「……そこまでの危険はないってことか」

JK「……すみません」

店長「謝ることはない。数日後、また頼むよ」

JK「分かりました」
店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
74 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/03/28(土) 16:49:16.314 ID:HlJ0bn5+0
三日後――

またイケメンから、持ち物を“万引き”する。

JK「取ってきました!」

店長「これは……?」

JK「漫画本、ですね」

店長「中身は?」

JK「えぇっと……」

JK「ざっと見る限り……なんの変哲もない冒険漫画という感じです」ペラ…

JK「ページに何か挟まってるなんてこともないですね」ペラペラ

店長「そうか……」
店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
77 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/03/28(土) 16:52:33.544 ID:HlJ0bn5+0
店長「計画書でも持っていれば、と思ったんだが……」

JK「計画書? なんの?」

店長「テロの」

JK「テロ……!?」

JK「まさか、あの人って……」

店長「ああ、奴はあるテロ組織の一員だ。下っ端ではあるがな」

JK「テロ組織……!」

店長「驚いた?」

JK「驚くに決まってますよ!」
店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
78 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/03/28(土) 16:56:05.715 ID:HlJ0bn5+0
JK「だったらすぐ捕まえないと……!」

店長「あいつだけ捕まえても意味がない」

店長「奴らの企みを看破し、巣を突き止めなきゃ……何らかのテロは起こってしまう」

JK「…………!」

JK(テロだなんて……。とても信じられない……)

店長「ここらで……俺の正体を明かしておこうか」
店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
79 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/03/28(土) 16:58:21.194 ID:HlJ0bn5+0
店長「気づいてなかったと思うが……俺の本業は……実はコンビニ店長じゃないんだ」

JK「それは気づいてました!」

店長「そ、そうか」

店長「俺は国家に仕える、治安維持を任務とするエージェントだ」

JK(国家……! エージェント……! えええ……!?)

店長「平たくいうなら、“日本の平和を守る人”ってところだ」

JK「平たすぎませんか」

店長「ただし、公安や内調には所属せず、自由にやらせてもらってるが」

店長「好き勝手やれる代わり後ろ盾もない、失敗したらそれまで、そんなポジションさ」
店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
80 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/03/28(土) 17:00:21.803 ID:HlJ0bn5+0
店長「そして俺は、“民間人登用特権”を持っている」

JK「なんですかそれ?」

店長「たとえ一般人だろうと、“使える”と思った人を自分の判断でスカウトしていいって特権だ」

JK「一般人を……? あ……そうか。ってことは私も!」

店長「ああ、最初の万引き……。見抜けはしたが、惚れ惚れするような手つきだった」

店長「きっと生来の手先の器用さを持ってるんだろう。鍛えれば使える、と判断したんだ」

JK「もしかして、他の二人も……」

店長「俺がスカウトした。今や二人とも、俺にとって欠かせない存在だよ」
店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
81 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/03/28(土) 17:02:31.925 ID:HlJ0bn5+0
JK「すみません! せっかくスカウトして下さったのに、なんの役にも立てず……」

店長「そんなことはない。十分役に立ってるよ」

店長「だが、しばらくあの男には近づかない方がいい」

店長「短い期間に、同じ人間に何度も近づかれたら、さすがに怪しまれる」

店長「テロリストとの戦いは迅速さも大事だが、それ以上に用心深さが大事なんだ」

店長「警戒されて、闇の中に隠れられたら面倒だからな」

店長「歯がゆいだろうが、じっくりやっていこう」

JK「分かりました!」
店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
84 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/03/28(土) 17:06:22.596 ID:HlJ0bn5+0
数日後――

<コンビニ>

男「いらっしゃいませ」

女「ヒヒヒ、いらっしゃい」

JK「今日、店長さんは……?」

女「店長なら出かけてるわよ」

JK(きっと例のテロ組織を追ってるのね……)

JK「ていうか、お二人も店員やってるんですね」

女「まぁね〜、接客はドヘタだけど」

男「さっきもお客さん怒らせちゃった……」シュン

女「あたしはお客さん怖がらせちゃった!」ヒヒッ

JK(いいコンビだわ)
店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
86 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/03/28(土) 17:09:24.042 ID:HlJ0bn5+0
JK「私、この前店長の正体を聞いたんです」

女「あら、ってことは店長、よっぽどあなたのこと信頼してるのねぇ」

JK「だとしたら嬉しいですけど」

JK「その時、お二人も店長にスカウトされたって聞いたんですけど……」

女「そうよ。あたしらも、このコンビニで犯罪をやらかしたの」

JK「というと……私みたいに万引きを?」

男「僕は……強盗だった」

JK(強盗!?)
店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
87 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/03/28(土) 17:12:41.482 ID:HlJ0bn5+0
男「僕は病気がちの妹がいてね。治療費が欲しかった。だから、ナイフを持ってこのコンビニに押し入ったんだ」

男「そしたら――」



男『金を出せ!』サッ

店長『おっ、いい顔してるね』

男『は?』

店長『単なる勢いやヤケクソじゃない。必ず成功させようって目をしてる』

店長『俺のこともできれば刺したくないが、いざとなれば……って目をしてる』

店長『コンビニ強盗はバカでも出来るが、そういう顔はなかなか出来るもんじゃない。貴重だ』ウンウン

男『なにいってんだ……金を出せっていってるんだ!』
店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
88 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/03/28(土) 17:15:35.614 ID:HlJ0bn5+0
店長『金なら欲しい額をやろう……。あ、ただし七桁まで。できれば六桁』

男『へ……?』

店長『その代わり、俺のために働いてくれないか? ちょうど人手が欲しくてさ。武器を扱える奴』



男「ここまでいわれたら頷くしかなかった」

男「もちろん、たっぷり訓練させられたよ。刃物での戦い方をね」

JK「それで……妹さんは?」

男「おかげですっかり回復して、元気に暮らしてるよ」

JK「そうですか、よかった!」

男「ありがとう」
店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
89 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/03/28(土) 17:18:32.922 ID:HlJ0bn5+0
女「ヒ〜ヒヒヒ。それじゃ、あたしの話もしましょかね」

女「あたしはね、このコンビニで毒の混入をやらかそうとしたの」

JK「毒ですか……!?」

女「あたし元々病院勤めしてたんだけど、ある時、偉いお医者さんの医療ミスを押しつけられて」

女「クビにされちゃったの。患者さん殺しかけたっていう汚名つきでね。ヒヒヒ、ひどい話でしょ」

JK「え……」

女「もうどこにも行くあてはない……そんな時、このコンビニに立ち寄ったの」

女「ペットボトルのお茶を買って……イートインで毒を混ぜたわ。あの医者に飲ませてやろうってね」

女「その後は……あたしも死ぬつもりだった」

女「すると、店長がやってきて――」
店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
91 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/03/28(土) 17:21:37.202 ID:HlJ0bn5+0
店長『なにやってんの? ひょっとして、毒でも混ぜようとしてる?』

女『ヒエッ!?』

店長『おお、これなかなか入手しにくい毒薬じゃない。すごいね、どうやって手に入れたの?』

女『いえ……あの……』

店長『実はさ、このコンビニ、ちょうど毒を扱える人募集してて……』

女『へ……!?』



女「あれよあれよと勧誘されて、いつの間にか仲間に……」

女「ちなみに、あたしにミスを押しつけた医者は、今までの医療事故が全部マスコミに漏れちゃって」

女「めでたく失脚したわぁ」

JK「それってもしかして……」

女「多分、店長の仕業でしょうねえ。ヒッヒッヒ……」
店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
92 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/03/28(土) 17:25:57.759 ID:HlJ0bn5+0
JK「お二人とも、店長さんに救われたんですね」

男「うん……強盗に入ったのがここでよかったよ。でなきゃ今頃、僕は刑務所だ」

女「ま、あの店長、あたしらみたいのを引き寄せてスカウトしたいから」

女「わざと犯罪をやりやすそうな雰囲気作りしてる部分もあるんだけどね」

JK「たしかに、ここって人もいないし、色々とスキだらけですもんね」

女「そうそう、スキだらけ! 店長そっくり!」

男「……ぷっ」

アハハハハ…

店長「おいおい、俺の噂話はその辺にしといてくれ。クシャミが止まらなくなる」クシュンッ

JK「店長さん!」

女「クシャミって、またベタねぇ」
店長「君、万引きしたよね?」JK「え、あの……私は……」店長「奥の部屋行こっか」
93 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2020/03/28(土) 17:29:17.336 ID:HlJ0bn5+0
女「どぉう? 例のイケメン、何かやらかした?」

店長「いや……なかなか尻尾を出さないな。敵もやるもんだ」

店長「ただ、中高生がよくいる地域をうろついてるってことが分かってきた」

女「ヒヒ、援助交際でもやってるとかぁ?」

男「まさか……」

JK(中高生……)

JK「あのっ、店長さん!」

店長「ん?」

JK「この前私がゲットした漫画、お借りしていいですか?」

店長「いいけど……どうするんだ?」

JK「私の高校に、あの漫画を知ってる人がいるかどうか、聞いてみたいんです!」
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