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以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします
◆xvnBCgBLJU
れんげ「にぃにぃ、全然喋らないんなー?」

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れんげ「にぃにぃ、全然喋らないんなー?」
66 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2019/04/17(水) 20:28:40.289 ID:5FKQViZ30
8月8日(月)

一穂「れんちょん、ラジオ体操の時間だよー」

れんげ「今日は休むん」

一穂「頑張って全日出席したら、ご褒美貰えるよー?」

れんげ「ご褒美ってなんなのん?」

一穂「それは素敵な代物だよー、れんちょんせっかく小学1年生の夏休みなんだから、頑張ってみようよー」

れんげ「…」

一穂「朝ごはん食べて神社に向かうよー、支度しなー」


小鞠「あれ?どしたのれんげ?元気無いみたいじゃん」

れんげ「うちなんだか力が入らないん、体が空っぽになってる気がします」

小鞠「?」

夏海「おはよーれんちょん!今日も天気がいいねー!」

れんげ「うちの心は灰色の土砂降りで今にも崩れそうな崖の上にいるん」

夏海「そりゃえらいこっちゃ、ハハ..」

蛍「何かあったんですか?」

一穂「いやー、それがねぇ..ほのかちん、昨日帰っちゃって、ちょっとブルーなんだって」

小鞠「そうだったんだ..」
れんげ「にぃにぃ、全然喋らないんなー?」
67 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2019/04/17(水) 20:28:58.950 ID:5FKQViZ30
一穂「しばらく、そっとしておいてあげてー」

れんげ「やがては崩れる崖の上から眺める風景ははもともと居た楽しかった世界なんに」

れんげ「なんだか、真っ黒な世界に思えるん」

れんげ「一度楽しかった思い出をそこに作ってしまうと、失われた時最大級の喪失感に襲われてしてしまう」

れんげ「それならばいっそのこと出会わなければ..」

夏海「あのー?もしもし?れんげさん?」

れんげ「?」

一穂「こりゃ重症だわー」

一穂「あっ、もうラジオ体操の時間だよー、準備してくれるー?」

夏海「..ようし!体操の時間だ!今日も張り切って頑張るぞー!」

小鞠「そ、そうだね、大丈夫だよれんげ!少し体を動かせば気が紛れるよ」

蛍「れんちゃん!頑張ろう!」

一穂「今日もお疲れ様、あとれんげのことなんだけど今日はそっとしておいて欲しいんだー」
れんげ「にぃにぃ、全然喋らないんなー?」
68 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2019/04/17(水) 20:29:21.166 ID:5FKQViZ30
小鞠「うーん、仕方ないね、今日はお遊びは中止にしよ」

夏海「もちろんそのつもりだよ、れんちょんなんか今日様子がおかしいしね」

蛍「私も小鞠先輩に賛成です」

一穂「お願いできるかなー?」

蛍 夏海 小鞠「はーい」

れんげ「みんな何言ってるの?うちは大丈夫なん、約束は約束なん、今日も秘密基地行くん..」

蛍「えっ!?大丈夫なの?れんちゃん、無理しない方が..」

夏海「絶対休んだ方がいいってー」

れんげ「大丈夫なん、約束は守るん..」

一穂「..まいったねー」
れんげ「にぃにぃ、全然喋らないんなー?」
69 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2019/04/17(水) 20:29:46.097 ID:5FKQViZ30
一穂「それじゃあ、簡単な遊びをやってくれる?」

一穂「家で考え込むより、皆と遊んだ方が元気になると思うんだー」

夏海「簡単な遊びかー」

小鞠「何かある?」

夏海「うーん、分かった!秘密基地に着くまでに考えておこう」

夏海「とりあえず、秘密基地いくぞー」

一穂「お願いねー」

れんげ(ブツブツ..)

小鞠「夏海、思いついたー?」

夏海「うん、うちが最初に考えてたのとはちょっと違うけど..」

夏海「今日は無難に缶蹴りをします!」
れんげ「にぃにぃ、全然喋らないんなー?」
70 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2019/04/17(水) 20:30:07.676 ID:5FKQViZ30
小鞠「..なーんだ、夏海にしては普通だねー」

夏海「しょうがないじゃん」

蛍「でも、空き缶なんてありましたっけ?」

夏海「秘密基地にあるもので代用出来るっしょー、どれどれ..」

夏海「あっ!あったあった..」

夏海「これでやろう!」

小鞠「ビニールボールじゃん、良く飛びそうだけど、、まぁいいか!いいんじゃない!」

夏海「でしょでしょ!?まぁその辺は各自手加減して、、れんちょんもボール蹴りならいいっしょ?」

れんげ「今日は夏海がリーダーなん、ボール蹴りやるん」

蛍「それじゃあ早速始めましょ!楽しみです」

夏海「ようし!鬼を決めるぞー!最初はグー!じゃんけん!..ポン!」

蛍「あっ!私が鬼..」

夏海「ほたるん残念」

蛍「でも、頑張ります!」
れんげ「にぃにぃ、全然喋らないんなー?」
71 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2019/04/17(水) 20:30:32.116 ID:5FKQViZ30
夏海「さてボールを置いてと..」

夏海「れんちょん蹴る?」

れんげ「蹴るん」

夏海「始めよう!」

蛍「ごくり」

夏海「行けーれんちょん!」

れんげ「うわぁぁぁああああああぁぁぁああ!」

パコーン

小鞠「わっ!」

夏海「ありゃー、上手く木の隙間をすり抜けてどこか行ったなー、これは探すの大変だわ」

小鞠「もうれんげったら..」

小鞠「どうする?探してきてもう一回やり直す?」

蛍「だ、大丈夫です!絶対探してきて見せます!」

小鞠「本当?大丈夫なの蛍?!」

蛍「はい!」

夏海「大丈夫だって、それじゃあ隠れるぞー!」

蛍(ボールが飛んだのはこの方向、見当たらないという事は木に掛かって..)

蛍(あっ!あった!これなら木の枝で届きそうだ!)
れんげ「にぃにぃ、全然喋らないんなー?」
72 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2019/04/17(水) 20:30:55.451 ID:5FKQViZ30
小鞠(ほたるもう帰ってきた!)

夏海「..ねぇ、ねぇちゃん、違うとこに隠れてよ」

小鞠「しょうがないでしょ、時間無かったんだから!」

夏海「時間なら隠れるくらいあったじゃーん」

小鞠「しーっ!声でかいって、見つかっちゃう」

蛍「みんなどこだろー?」

れんげ(ブツブツブツブツ)

蛍「れんちゃん..?」

夏海「あーっ!れんちょんの馬鹿、あんな呟いていたら見つかっちゃうよ!しかもすぐ近くにいそうだし!」

小鞠「あ、あれ?!夏海!?なにするの?!」

夏海「うちがおとりになって、ほたるんをひきはなす!」

小鞠「あっ!まって夏海!おにぃちゃん出てきたよ!」

夏海「!」

小鞠「おにぃちゃん、早速捕まえられちゃった..」

夏海「..」

夏海「ねぇちゃん、うちらもこのまま一緒ならいずれ二人とも捕まってしまう!」
れんげ「にぃにぃ、全然喋らないんなー?」
73 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2019/04/17(水) 20:31:34.804 ID:5FKQViZ30
小鞠「あんた、妹なんだからどこか他の所に隠れなさいよー」

夏海「ねぇちゃんだって、うちの後ろついて来たんだからどこか行ってよー」

小鞠「今、移動したらばれるでしょ!?」

夏海「..こんなとこで言い合っても仕方ない」

夏海「ねぇちゃん、缶蹴り、いわば今やってるゲームってさ、要するに一人が捕まってしまった人にタッチすれば復活出来るんだよ?」

小鞠「知ってるよー、前にやったことあるもん」

夏海「それと、あのボールをほたるんに捕えられる前にどこかに蹴ってしまえば助けることも出来る」

小鞠「でもボールの近くで蛍はうろちょろしてるし、その近くにおにぃちゃんも拘束させらてる..」

小鞠「れんげはれんげで隠れたつもりで何かブツブツ呟いて動かなさそうだし..」

小鞠「今、ボールを蹴りに行っても見つかっちゃうって..どうするの?」

夏海「うちがおとりになる!」

小鞠「..さっきやろうとしてたのと同じじゃん、もっと他にいい作戦ないの?」

夏海「今回のおとり作戦はさっきと違う。2段階でいく、つまり、ねぇちゃんにも協力してもらう!」

小鞠「大丈夫なの?おにぃちゃんの二の舞にならない?」

夏海「にぃちゃんはれんちょんをかばってわざと捕まりにいったんだ、そうに違いない」

小鞠「..まぁあのおにぃちゃんならそうかもね、足速いし」

夏海「それにこっちには二人いる、多勢に無勢っていう奴だ」

小鞠「そんなに人数いる訳でも無いけど..まぁ二人揃って捕まえられて負けるよりかはましか」

小鞠「分かった、協力する、作戦は?」
れんげ「にぃにぃ、全然喋らないんなー?」
74 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2019/04/17(水) 20:32:15.650 ID:5FKQViZ30
夏海「うちが、最初ほたるんに見つけられてまず捕まる、そしたら少しの間が出来るはず」

小鞠「そこに私がばれないようにボールを蹴ればいいんだね!」

夏海「ほたるんがれんちょんを探しに行って隙を見せた時、静かにばれないようにボールの近くまで移動できそう?」

小鞠「やってみるよ」

蛍(れんちゃんどこだろー)キョロキョロ

夏海「今だ!行けねぇちゃん!」

小鞠(サササー)

夏海「ナイスだねぇちゃん!」

夏海(あとはうちがおとりになって..)

夏海「ガサガッ」

蛍「あれ?誰だろう、誰かいるのかな?」

夏海「ピョン」

蛍「!」

夏海「うっさぎちゃんだよー!」

夏海「ピョコピョコピョンのヌッピョンピョンー!」
れんげ「にぃにぃ、全然喋らないんなー?」
75 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2019/04/17(水) 20:32:40.744 ID:5FKQViZ30
蛍「あっ!夏海先輩見つけました!」

蛍「急いでボールに戻って..」

夏海「ふっふっふ、しかし、もう遅い!そこにはなんとおねぇちゃんが!」

蛍「あ!」

小鞠「えいっ!」

パコーン

蛍「あー!蹴られちゃった..」

小鞠「やった!上手くいった!」

夏海「あっはっは、うちらの作戦勝ちー!」

蛍「うう..」

夏海「それじゃあ早速、二回戦始めよっかー!」

小鞠「また蛍の鬼からだよ!?」

蛍「次は絶対勝ちます!」

夏海「..ってあれ?そういえばれんちょんは?」

蛍「はっ!さっきまでは声が聴こえていたのに、今は聴こえなくなってます!」

小鞠「どこか行ったのかな?心配だし、皆でそこらへん探してみよ!」

蛍「はいっ!」

夏海「れんちょんー!?二回戦始めるよー!」

小鞠「おーい、れんげー!どこー?」

蛍「れんちゃーん!勝負付いたから出ておいでー..」

夏海「あっ!あそこ..」

小鞠 蛍 卓「!」
れんげ「にぃにぃ、全然喋らないんなー?」
76 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2019/04/17(水) 20:33:08.384 ID:5FKQViZ30
れんげ「ほのかちんもうちと同じ世界に生きてるん?」

れんげ「空はこんなに晴れていようとも、急に降り出した雨の中」

れんげ「濁流で流され、何も無いその空っぽに押しつぶされそう感じ」

れんげ「何言ってるか分からないのん」

れんげ「ほのかちん..グスン..」

蛍「れんちゃん..」

夏海「..今日はもう帰るかー」

小鞠「そだね、行こうれんげ!今日は蛍の負けだよ」

れんげ「帰るん」

小鞠「れんげ、すっかり眠っちゃった」

蛍「よっぽど疲れてたんですね」

夏海「うち、れんちょんおぶって家まで送っていくよ」

小鞠「それなら私も一緒について行くよ」

蛍「私も行きます」

夏海「にぃちゃんは?」

卓「」

バスの中で泣き疲れて眠りに落ちたれんげの表情は
朝よりも幾分清らかだった。
夏海がれんげをおぶって下車し、バス亭を後にしたあと、僕らはれんげの家へと向かった
れんげ「にぃにぃ、全然喋らないんなー?」
77 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2019/04/17(水) 20:33:36.628 ID:5FKQViZ30
一穂「おかえりー、あれ?れんちょん眠ってしまったんだ」

小鞠「帰りのバスの中で、眠っちゃって」

一穂「わざわざ悪いねー」

夏海「れんちょん、どこに寝かすー?」

一穂「あ、奥の部屋、布団敷くからそこにお願い出来るかな」

夏海「はーい」

れんげ「Zzz..」

一穂「みんなありがとうー、れんげもなんだか少し表情が和らいだ様な気がするよー」

夏海「いいってー、別にうちら何もしてないし」

小鞠「缶蹴りしただけだもんね」

夏海「ほんじゃあ、うちらもう行くね!あとはよろしくー!」

蛍「お邪魔しました」

一穂「またねー」

小鞠「..れんげ、大丈夫かなー」

夏海「大丈夫っしょー!、泣いてすっきりしただろうし明日には元気いっぱいのいつものれんちょんに戻ってるよー」

蛍「そうですよね!きっと」

れんげ「Zzz」
れんげ「にぃにぃ、全然喋らないんなー?」
78 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2019/04/17(水) 20:34:00.050 ID:5FKQViZ30
「こんにちわー!」(コンコン)

れんげ「?」

れんげ「誰か来たん」

「遊びに来たよ!れんげちゃん!」

れんげ「..ほのかちんなのん?」

れんげ「あーい、今開けるん」

れんげ「!」

ほのか「れんげちゃんの言っていたタヌキを写真に撮ろうと思って」

れんげ「ほのかちんなのーん!早く戻ってきてくれたんなー?また一緒に遊べるーん!」

ほのか「タヌキどこにいるの?」

れんげ「ちょっと待っとくん!呼び出す用意してくるん!」

ほのか「?」

れんげ「このお皿に餌を置きますん!」

ほのか「うん..」

れんげ「そして、こうするーーーん!」

ピィーーーーーー

ほのか「わっ!タヌキ出てきた!すごーい!」

れんげ「具っていう名前なのん」

ほのか「へー、、本物は始めてみた、かわいいー!」(パシャパシャ)

れんげ「…」

れんげ「ほのかちん、小さい滝のあるところにも行きたいん?」

ほのか「前にお話してくれたところ?行きたーい!」

れんげ「それじゃあ早速行くーん!ねぇねぇ!ほのかちんと遊びに行ってくる―ん!」

一穂「あいよー、気をつけていってねー」

れんげ「分かってるん!ほのかちん、あの電柱まで走るーん!」

ほのか「競争だね!いいよ!」

れんげ「競争なーん!」
れんげ「にぃにぃ、全然喋らないんなー?」
79 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2019/04/17(水) 20:34:16.971 ID:5FKQViZ30
れんげ「ほのかちん」

ほのか「なーに?」

れんげ「この赤い実食べたことあるん?」

ほのか「えっ?食べられるのこれ?」

れんげ「ちょっと酸っぱいけどいけなくもないん!ほのかちんも食べてみるん!」

ほのか「!」

れんげ「..どうなん?」

ほのか「..ちょっと渋いかな?」ガリガリ

ほのか「でもほんのり甘くて美味しいかもー!」

れんげ「..種は吐き出すんよ」
れんげ「にぃにぃ、全然喋らないんなー?」
80 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2019/04/17(水) 20:34:34.949 ID:5FKQViZ30
ほのか「..川が流れてる..れんげちゃん、この川渡るの?」

れんげ「のんのん、あっちに前に嵐で倒れてしまった大きな木あるん」

れんげ「それが橋みたいに架かって向こう側に繋がっているのん!」

ほのか「そこを渡るんだね!」

れんげ「渡るーん!」

ほのか「よいしょ」

れんげ「そこを歩けばもう少し先なん、がんばるん!」

ほのか「うん!頑張ろう!」

ほのか「わぁー、綺麗ー!」

れんげ「おぉー..」
れんげ「にぃにぃ、全然喋らないんなー?」
82 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2019/04/17(水) 20:35:46.564 ID:5FKQViZ30
ほのか「滝綺麗だったねー!」

れんげ「綺麗だったんなー!」

ほのか「この村に来てれんげちゃんとお友達になれてよかった!おかげで楽しい思い出が出来ました!」

れんげ「テヘヘ..」

ほのか「あっ!雨が降ってきたよ!?」

れんげ「あの大きな木の下で雨宿りするーん!」
れんげ「にぃにぃ、全然喋らないんなー?」
83 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2019/04/17(水) 20:36:08.504 ID:5FKQViZ30
れんげ「ほのかちん..ムニャムニャ」

れんげ「はっ!」

れんげ「…」

れんげ「夢だったんな」

れんげ「..もうすっかり夕暮れどきなん」

れんげ「なんでうち家で寝ているん?」

れんげ「なっつん達と確か秘密基地に行って、ボールで遊んで..」

れんげ「ねぇねぇー、ねぇねぇー!」

一穂「おや?おはようれんちょん、お腹空いていない?」

れんげ「ちょっぴり空いてる、そんなことよりなんでうちは家で眠っていたん?」

一穂「あー、それはね」

一穂「秘密基地で帰る途中、れんちょんバスで眠ってしまったんだねー」

一穂「夏海がおぶって皆で連れて来たんだよー」

れんげ「そうなんな..」
れんげ「にぃにぃ、全然喋らないんなー?」
84 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2019/04/17(水) 20:36:27.777 ID:5FKQViZ30
一穂「皆にありがとう、言っときなー」

れんげ「・・」

れんげ「..なんかいい匂いするん」

一穂「さすがれんちょん、気づかれちゃったかー、今日のご飯はねー」

一穂「なんと、なんと、、」

一穂「れんちょんの好きなカレーライスですー!」

れんげ「・・」

一穂「手を洗ってきなー、ちょっと早いけど、晩御飯にするよー」

れんげ「..あーい」

一穂「どう?美味しいかな―」

れんげ「美味しいん」

一穂「それは良かった」

れんげ「..ねぇねぇ」

一穂「ん?」

れんげ「さっき夢の中にほのかちんでてきたん」

一穂「へー、夢の中にねぇー」

一穂「一緒に遊んだのー?」
れんげ「にぃにぃ、全然喋らないんなー?」
85 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2019/04/17(水) 20:36:54.344 ID:5FKQViZ30
れんげ「二人で小さい滝のあるところ行ったん」

一穂「小さい滝?始めてきいた、こんな村にそんなとこあったっけなー」

れんげ「秘密の場所なん」

一穂「秘密の場所?ねぇねぇも行きたいなー、今度その場所連れて行ってよー」

れんげ「気が向いたら」

一穂「え?連れて行ってくれるの?それはねぇねぇ楽しみだなー」

れんげ「…」

れんげ「夢の中は楽しかったん、それこそ現実に引き戻された感じ」

れんげ「夢から覚めるとはまさにこういうこというんな」

一穂「..れんちょん」

れんげ「?」

一穂「れんちょんまだ小学生一年だからそういうこと言っちゃいけないよー」

れんげ「どうして言ったら駄目なの?」

一穂「これからが長い人生なのに、そこで落ち込んでいたら駄目駄目だわー」

れんげ「うち、駄目駄目なん」

れんげ「ほのかちんと過ごした楽しかったあの日々を」

れんげ「もう触れる事が出来ないと思うと、なんだか胸が痛くなるん」
れんげ「にぃにぃ、全然喋らないんなー?」
86 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2019/04/17(水) 20:37:26.212 ID:5FKQViZ30
一穂「でも、夢はいいものだよー?」

れんげ「楽しい夢か怖い夢、将来の夢に、..それとナスビが出てくる夢」

れんげ「出来るなら今は何も見たくないん」

一穂「えーっとね、そうなんだけどね」

一穂「あっそうだ、夢の中にはね正夢ってのがあってねー」

れんげ「まさ..ゆめ..?」

一穂「夢で起こったことが現実でも起こることがあるんだって」

れんげ「..そうなのん?」

一穂「ほのかちんの事を忘れずに」

一穂「いつかこの村に帰って来ることを信じて」

一穂「れんちょんが毎日頑張って日々を過ごしていたら戻ってくるかもねー」

れんげ「ほのかちん、戻ってくるん?」

一穂「きっと戻ってくるさー、なにしろれんちょんにはまだまだ続きがたくさんあるんだから。これで終わりじゃないよ」

れんげ「…」
れんげ「にぃにぃ、全然喋らないんなー?」
87 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2019/04/17(水) 20:37:46.886 ID:5FKQViZ30
一穂「うーん..れんちょんにこの話をするのはちょっとだけ早かったかなー..」

一穂「まだ感傷に浸っていたい気分だよねー」

れんげ「ねぇねぇも少し分かるわ―、あの釈然としないどうしようもない気分」

れんげ「…」

一穂「あっ、そうだ!カレーライス食べ終わったら」

一穂「外に出て流れ星探しに行こうか?」

れんげ「流れ星..?」

一穂「流れ星にお願い事するんだよ-、ほのかちんが戻って来ますようにってさー」

れんげ「流れ星探すん、お願い事するーん!」
れんげ「にぃにぃ、全然喋らないんなー?」
88 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2019/04/17(水) 20:38:23.530 ID:5FKQViZ30
越谷家

夏海「はぁーあ、やっと終わったー..」

小鞠「お疲れー」

夏海「いいなぁーねぇちゃんとにぃちゃんは、ちゃっちゃと終わらせちゃってさー」

小鞠「それ漢字のドリルなんだから、書けばいいだけの話じゃん」

夏海「でもさー、こんな一文字一文字に何回も鉛筆走らせるんだよー?」

夏海「ねぇちゃんはどう思う?」

小鞠「..別に普通じゃない?昔から習字とかもあるんだし」

夏海「でもさー..」

夏海「そうだ!全部ひらがなかカタカナで書けばいいんじゃない?皆読めるんだし!」

小鞠「馬鹿じゃないの?何書いてるか余計分かりにくくなるって」

夏海「うーん、効率悪いと思うんだけどなー、学年上がる度に新しい漢字覚えるってさ」

小鞠「そんなこと考えているくらいなら、覚えた方が早いって」

夏海「まぁいいや!この問題は明日考えよう!今日の宿題は終わったんだし!」

夏海「そういえば、明日はほたるんがリーダーの日だ、ねぇねぇちゃん、何の遊び思いつくと思う?」

小鞠「さぁ?分からないや、この村に引っ越してきてから始めてのリーダーだからね、何やるんだろうか」

一条家

蛍(ワクワク)

蛍(明後日の水曜日は私の番..)

蛍(こま先輩にいろいろさせたいなぁ、なにさせようかなぁ)

蛍(楽しみだなー、早く水曜日来ないかなぁ)
れんげ「にぃにぃ、全然喋らないんなー?」
89 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2019/04/17(水) 20:38:47.916 ID:5FKQViZ30
8月9日(火)

れんげ「やっほーい!」

夏海「おっ、れんちょんだ!すっかり機嫌よくなったねー」

小鞠「おはようれんげ!もう大丈夫みたいだね!」

蛍「おはようれんちゃん!」

れんげ「昨日は皆に迷惑かけましたん、おかげで元気になりました」

一穂「昨日は皆本当にありがとうね」

夏海「いいって、そんなたいしたことしてないし..」

小鞠「かずねぇ、れんげになんかしたの?宗教?」

一穂「え?そんなものなにもしてないよ、しいていえば流れ星を一緒に探したことくらいかなー」

小鞠「?」

夏海「流れ星ですか..」

一穂「そう!流れ星ー」

夏海「ふーん..流れ星ねぇ..それにしては元気になりすぎでしょう」

れんげ「あんなー?ほのかちんまた来年もくるん!一緒に遊べるーん!」

一穂「..今朝ね、ほのかちゃんのおばさんがね、写真と手紙持ってきてくれたんだー」

夏海「へー、上手く撮れてんじゃん」
れんげ「にぃにぃ、全然喋らないんなー?」
90 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2019/04/17(水) 20:39:05.183 ID:5FKQViZ30
小鞠「いい写真だね!れんげが撮ったの?」

れんげ「うちが撮ったん!この手紙にまた来年も遊びに来るって書いてあるん!」

蛍「よかったね!」

れんげ「よかったーん!これで来年もほのかちんと遊べるーん!」

一穂「それじゃあ、体操始めちゃおうか」

れんげ 夏海 小鞠 蛍「はーい」

ラジオ体操出席カードには、出席の印のスタンプが綺麗に並んで、
まだ半分にも満たないがそれは、夏休み終了までのカウントダウンであり
先延ばししたままのまだ守られてない約束
それが特別どうという訳では無いが、見るたびに妙な焦燥感に駆り立てられた
れんげ「にぃにぃ、全然喋らないんなー?」
91 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2019/04/17(水) 20:39:31.179 ID:5FKQViZ30
夏海「ふー、終わったー終わったー」

小鞠「蛍!今日は蛍のリーダーの日だよ!?」

夏海「なにやるか、ちゃんと考えてるー?」

蛍「え?」

小鞠「?」

小鞠「考えていないの?」

蛍「えぇーーーー!?今日私が当番なんですかー!?」

夏海「うん、そうだけど..」

小鞠「すごい驚きようだね、考えていないの?どうしたのー蛍?」

蛍「私はてっきり、水曜日が私の当番だと勘違いしてました..」

れんげ「水曜日はうちが当番なん」

蛍「うん..」(しまったー!!もう私の馬鹿馬鹿馬鹿ー)

夏海「でもほたるんが当番だしねー、どうするの?」

小鞠「なにか準備するものでもあるの?」

蛍「はい..」

夏海「それじゃあ皆で蛍の家行って必要な遊び道具取ってから秘密基地に行こうか!」

小鞠「そうしよ!」

蛍「うう..」

小鞠「?」

小鞠「どうしたの?蛍?」

蛍「あっ、いえっ!なんでもないです、そうしましょう」

れんげ「ほたるんち、行くーん!」
れんげ「にぃにぃ、全然喋らないんなー?」
92 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2019/04/17(水) 20:39:58.238 ID:5FKQViZ30
蛍(あぁーーー!もう!私ったら)

蛍(小細工もおもしろいネタもまだ用意していない)

蛍(皆を玄関の前で待たせてるから準備する時間ももう無い..)

蛍(これじゃあ思っていた事は出来ないよー)

蛍(とりあえず、割り箸と鉛筆と紙とペンと空き箱..鞄にいれて)

蛍「みんな、おまたせー!」

夏海「ちゃんと持った?」

蛍「はい!持ちました!大丈夫です!」

夏海「それじゃあ行こっか!」

蛍「今日のお遊びは..」

夏海「うん..」

蛍「王様ゲームをしますー」

・・・

夏海「へ、へぇー!王様ゲームかぁ、いいねぇ!」

小鞠「あっ、そうそう!楽しそう!東京ではそんな遊びが流行ってるんだー」

れんげ「うち、始めて聞きました」

夏海「で、どうやって遊ぶの?」

・・・

蛍(あれっ?この感じ..皆ルール知っていない?ひょっとしたら..ゴクリ)

蛍「はい、最初は私が王様です、まず初めに、このメンバーのどなたかに」

蛍「させてみたい行動を皆で4枚ずつ紙に書きまーす」

れんげ「書くーん」

小鞠「どんな事でもいいの?」

蛍「はい」

夏海「これは面白そうだわー、うち、ねぇちゃんイメージして書こうっと!」

小鞠「やめなってー」
れんげ「にぃにぃ、全然喋らないんなー?」
93 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2019/04/17(水) 20:40:24.757 ID:5FKQViZ30
蛍「ちなみに誰に当たるか分からないように混ぜてくじを引くので、自分に当たるかもしれません」

小鞠「ほらー、夏海自分に当たるかもよ」

夏海「大丈夫大丈夫!」

蛍「書き終わったら丸めて、この箱の中に入れてと、これは後から王様が引きます」

蛍「次に1番から4番まで振られた割り箸を混ぜて」

蛍「みんな後ろを向いて一本ずつ引いていきまーす」

れんげ「引く―ん」

夏海「引いたよ、次はどうすんの?」

小鞠「この番号は秘密?」

蛍「いえ、後から使うのでこの番号の書かれた割り箸は各自持っといてください」

小鞠「なんか複雑だねっ、でも新しいかも!」

蛍「はい!」

蛍「次に、また王様の私が今度は別の割りばしで人数を決めます」

蛍「この割りばしの入った箱、割り箸の先には1番から4番までの番号、つまり行う人数が書かれています」

夏海「えっ?一人だけでやるんじゃないの?」

蛍「それは王様が選んだ番号によってなんですが」

蛍「一人でやる時も王様以外の皆でやる時もあります」

夏海「うへぇ〜..それは大変だ」

蛍「それじゃあ引きます」

・・・

蛍「あっ1番です!」
れんげ「にぃにぃ、全然喋らないんなー?」
94 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2019/04/17(水) 20:40:44.705 ID:5FKQViZ30
小鞠「それじゃあこれは一人でやるってことだね!」

蛍「はい!これからやることは一人でやります!」

蛍「そして、罰ゲームを受ける人をまた割りばしで王様が決めます!」

蛍「あ、今回は1人だけですので、一本だけ引きます!」

夏海 小鞠 れんげ 「・・・」

蛍「2番さんです!さっき引いてもらった割り箸で2番の方ってだれでしょうか..?」

れんげ「うちなのん、うち2番引いてしまったん」

夏海「なんだー、れんちょんかー」

小鞠「で、今度は最後に罰ゲームを決めるんだね!」

蛍「はい、これで最後です!引くよ..?」

れんげ「ごくり」

夏海「蝉の..ものまね?」

れんげ「それうちが書いたんよ?」

夏海「へぇー..蝉のものまねねぇ」」

れんげ「しょうがないのんな」

れんげ「では、早速!せみのものまねしますん!」

れんげ「こうやって、木にしがみついて..」

れんげ「みーん、みんみんみーん..みーん!」

夏海 小鞠 (なんだこれ..)

蛍「ハハ..」
れんげ「にぃにぃ、全然喋らないんなー?」
95 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2019/04/17(水) 20:41:08.353 ID:5FKQViZ30
れんげ「どうだったん?!うちの全力の蝉のものまね」

夏海「良かったよ!れんちょん!すごい良かった!」

れんげ「エヘヘ」

夏海「一人でやってくれたからなおさら良かった!そんなこと4人でやったら目も当てられん」

小鞠「確かに、考えるとぞっとする」

れんげ「なんなーー!?うちは皆でやりたかったん!」

夏海「恐ろしい遊びだわー全く」

小鞠「蛍の次は誰が王様なの?」

蛍「..はい!また私が王様です!」
れんげ「にぃにぃ、全然喋らないんなー?」
96 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2019/04/17(水) 20:41:29.709 ID:5FKQViZ30
小鞠「えぇ!?また蛍が王様なのー?!」

夏海「ほたるんだけずるーい!うちも王様なりたいぞー!?」

れんげ「あーい!うちも王様やるーん!くじ引くーん!」

小鞠「出来れば、私も王様やりたいんだけど、、蝉のものまねとかしたくないし..」

蛍「そっ、そうですよね!では、王様も平等にくじで決めましょうー」(トホホ)

夏海「そうしよ!その方が面白そうだし!」

蛍「はい..」

夏海 小鞠 蛍 れんげ「王様だーれだ!」

夏海「なーんだ、にぃちゃんかー」

小鞠「それで罰ゲーム受ける人が3人ということは..」

小鞠「げっ!一人しか助からないじゃん!」

夏海「よし!それじゃあ早速決めようか?」

小鞠「お願い!私ではありませんように!」

夏海「1番と2番..そして4番..」

小鞠「..うわ最悪、私だ、私1番」

れんげ「4番はうちなん、また何かやるのん?」

小鞠「うう..」

夏海「ハハハ!うちは3番だからセーフ!これは面白くなりそうだわー!」

小鞠「ってことはほたるが2番!?」

蛍「はい..」

夏海「さぁにいちゃん!罰ゲーム引いてみようかー!?」
れんげ「にぃにぃ、全然喋らないんなー?」
97 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2019/04/17(水) 20:42:21.550 ID:5FKQViZ30
夏海「おうし!いいぞーにぃちゃん!それうちが書いた罰ゲーム、よくここぞというときに引いてくれた!」

小鞠「」

蛍「はら..おどり?」

れんげ「腹踊りってなんなのん?」

小鞠「どうせ最初からこんなしょーもないこと書くとは思っていたけどね...」

夏海「良く酔っ払った中年のサラリーマンが居酒屋とかでやってるやつだよ」

夏海「お腹にペンで顔を書いて、なんかこう、腹話術みたいに喋らせる一発芸のこと」

れんげ「ほほう、それはまた難しそうな遊びを」

蛍「難しいというより、とても恥ずかしそうな気が..」

夏海「ちょうど蛍が持ってきたペンもあるんだし、早速やろう!ほら、お腹出して!」

れんげ「あーい」

蛍「あれ?れんちゃん乗り気ですよ!?どうします?」(でも、ちょっとこま先輩の腹踊り見てみたいかも..)

小鞠「..本当にやるのー?」

夏海「やるに決まってるじゃん!ほら!早くお腹出して!」

小鞠「はぁ..分かった」

蛍「小鞠先輩?」
れんげ「にぃにぃ、全然喋らないんなー?」
98 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2019/04/17(水) 20:42:44.408 ID:5FKQViZ30
小鞠「でも..おへその部分だけね、それでも一応腹踊りになるはずだし、それにおにぃちゃんもいる..」

小鞠「女の子なんだから、その、恥ずかしいし・・」

蛍「そ、そうです!恥ずかし過ぎます!」

夏海「オッケーオッケー!それでいいよ、うちも女なんだし気持ちも分からなくも無い」

夏海「それじゃあ、早速服をあげようかー?うちがかわいく書いてあげるー」

れんげ「あーい!うちのは特別かわいい顔にして下さい」

夏海「オッケーオッケー」

れんげ「くすぐったいのん!」

夏海「ハハハ、ごめんれんちょーん、ほら!かわいいお顔の出来あがりー!」

れんげ「あんまり可愛くないのんなー..」

蛍「..でも本当に大丈夫なんですか?先輩、中学2年生なんですし..」

小鞠「しょうがないしね、一応軽くして貰ったんだし、もうさっさと終わらせちゃおう!」

蛍「は、はい!」

夏海「はい、ほたるん出来あがりー」

蛍「ありがとうございます..」

夏海「うん!我ながら良くできてるよー!これも傑作だわー」

蛍「うう....」(可愛く無い..)

れんげ「ほたるんのお腹のお顔、うちのお腹のお顔と瓜二つなのん」

蛍「そ、そだねー..」

れんげ「兄弟なん」

夏海「さぁ次はねぇちゃんの番だよー!?シャツめくってー!」

小鞠「..いい?おへその上くらいまでだからね!?」
れんげ「にぃにぃ、全然喋らないんなー?」
99 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2019/04/17(水) 20:43:09.233 ID:5FKQViZ30
夏海「分かってるってー!さぁ早く!」

小鞠「もう..」

夏海「それじゃあ書くからねー!ねぇちゃん目を瞑っていて」

小鞠「え!?目を瞑るの!?私だけなんか皆と違くない?!」

夏海「うん、そうだよ、だってねぇちゃんの提案で少しは軽くしたんだし、そこは交換条件って事でいいっしょ?」

小鞠「..!」

小鞠「..まぁいいや、さっさと書いて、でもおへその上までだからね」

夏海「それっじゃ、ちょい失礼ー」

小鞠「あれっ?!私の顔だけやけに書くの長く無い..?あちこちペン走らせて..」

小鞠「そもそも顔の形していないっていうかー..」

夏海「まだ目を開けちゃだめだよ?」

小鞠「結構くすぐったいんだけど..」

れんげ「ほたるん、あれはなんなのん?」

蛍「さぁ..漢字の練習かな?分からないけど..」

夏海「はい!出来た―!目を開けていいよー!」

小鞠「ずいぶん時間かかったな..さて夏海はどんな落書きをしたのやら..」
れんげ「にぃにぃ、全然喋らないんなー?」
100 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2019/04/17(水) 20:43:36.730 ID:5FKQViZ30
摩訶般若波羅蜜多心経

観自在菩薩行深般若波羅蜜

蘊皆空度一切苦厄舎利子色不異空空不

異色色即是空空即是色受想行識亦復如


夏海「これでねぇちゃん怨霊に取り憑かれても平気だぞー!」

小鞠「うざっ」

夏海「でも、楽だと思うんだけどなー、それセリフなんだしそれ読んで突っ立っているだけでいいもん」

蛍「え?、ってことは私達何かセリフを話すんですか?」

夏海「もちろんそうですとも、テーマは葬式!アドリブでね!」

蛍「どうしょう?れんちゃん..」

れんげ「ウンムムムム..またなっつんが無茶ぶりし始めたん、にぃにぃが王様なんに、テーマまで作っているし..」

れんげ「とりあえず、葬式ごっこしてみるーん!」

夏海「それでは楽しい一発芸!腹踊りの始まり始まりー!」

小鞠「まーかーはんにゃーはーらーみったーしんぎょうー..」ポクポク

れんげ「大五郎兄貴よぉ〜かぁちゃんいっちまったで〜..どうすんだべ?」

蛍「次、次郎丸、、うちらとうとう二人になったんだべさ、これからどうすんだ」

小鞠「かんじーざいぼーさつ ぎょうーじんーはんにゃーはーらみったじ..」

れんげ「う〜ん、、 いずこ、いずこへながろうべきか..」

小鞠「しょうーけんーごうんかいくうー どーいっさいくーやく..」

夏海「うん、思っていたより面白くないな、何言ってるか分からないし」

小鞠「ち〜ん..」
れんげ「にぃにぃ、全然喋らないんなー?」
101 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2019/04/17(水) 20:44:01.180 ID:5FKQViZ30
小鞠「はぁ..疲れた..結局夏海に落書きされただけだったし」

小鞠「般若心経覚えるくらいなら、他の漢字覚えればいいのに..」

夏海「でも、怨霊に取り憑かれた時般若心経覚えてたら助かるじゃん、まぁねぇちゃんは今のままではお腹以外取られてしまうけど..」

夏海「体全部に書いてやろうか?」

小鞠「…」

れんげ「ねぇ、次は何やるのん?誰が王様?」

小鞠「えぇ!?また王様ゲームの続きやるのー!?私もう疲れたんだけど..」

夏海「もちろんやるっしょー、ほたるんせっかくこんな小道具用意してくれたんだし、もうちょっとこれで遊ぼうよー」

蛍「は、はい!でも、小鞠先輩、大丈夫ですか?」

小鞠「う..うん、それじゃあ最後、これで終わりだからね、もうそろそろお昼になるはずだしお昼ごはんまで帰らないとお母さんに叱られちゃう」

夏海「オーケー!うちなんだか罰ゲーム受ける気がしないもんね!」

れんげ「あーい!」

小鞠「よし!今度こそは..」

夏海 小鞠 蛍 れんげ「王様だーれだ」
れんげ「にぃにぃ、全然喋らないんなー?」
102 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2019/04/17(水) 20:44:24.274 ID:5FKQViZ30
小鞠「なんだ..またおにぃちゃんか」

夏海「よーし、それじゃあ罰ゲーム受ける人数を決めようか―!」

蛍「二人..ですか?」

夏海「半分の確立かー..これはどうなるか分からん、ねぇちゃんまた当たるかもよ?」

小鞠「だ、大丈夫、私は普段の行いが良いしね!もう当たる事は無い、それより夏海は自分の心配したら?」

夏海「ふーん、うちも普段の行いは良い方だし、当たる気がしないもん」

小鞠「どうだか」

れんげ「それじゃあにぃにぃ、誰がやるかを決めるのん」

小鞠「神様!お願いします!」
れんげ「にぃにぃ、全然喋らないんなー?」
103 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2019/04/17(水) 20:44:50.234 ID:5FKQViZ30
れんげ「ほたるんとこまちゃんが選ばれたのん」

蛍「私と..こませんぱい!!?」

夏海「ハハハ!またねぇちゃんだってー!あんなこと言ってまたねぇちゃん選ばれてやんのー!」

小鞠「あーっ!もう、なんでいちいち私なのよっ!」

小鞠「うう..」

蛍「だ..大丈夫ですよ!先輩、まだ何やるか決まった訳じゃないですし」

小鞠「そ..そうだよね!私と蛍が書いたまともなくじをにぃちゃんが引いてくれれば..まだ助かるはず」

れんげ「それじゃあ最後のくじを引くのーーーん!」

夏海「ようし!にぃちゃん行けー!」

夏海「え、キス..?」

小鞠「え、えぇ〜?!」

れんげ「うち知ってるん!お魚さんのことなんなー!?おままごとなんなー!?」

夏海「いや、、そういう意味じゃないと思うんだけど、なんでおままごと?」

れんげ「うそん、おままごとじゃないんな」

小鞠「キスってあれだよね?結婚式とかでやる、誓いの儀式っていうか..なんというか」

夏海「多分そうじゃない?でも誰?キスって書いたの」
れんげ「にぃにぃ、全然喋らないんなー?」
104 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2019/04/17(水) 20:45:12.501 ID:5FKQViZ30
小鞠「そんなこと大人の女性しか書きっこない..」

小鞠「大人びているのは、この中では私と蛍しかいない..」

夏海「うん、ねぇちゃんは例外だけどね」

小鞠「もしかして..」

夏海「ほたるん?」 

小鞠「ほたるーーーーー!??」

蛍「あ、、はい..その東京では普通ですので..」

夏海「ふーん、そうなんだー」

小鞠「でも、私達まだ子供だし、そんなことやっていいのかなぁ」

夏海「あれれー?ねぇちゃん大人だったんじゃない?」

小鞠「う、、うるさい!」

れんげ「皆さっきから何言ってるか分からないのん!キスってなんなのん?!」

夏海「まぁ..れんちょんには良く分からないかもねー」

夏海「まぁ見ていてれんちょん、女の子同士のキスはなかなか見れないからね」

小鞠「私本当に蛍とキスしちゃうの..?」

蛍「わ、私は別に先輩となら、してもいいかなぁ..と、いや、先輩が良ければですが..その罰ゲームですので..」

夏海「ほら、ほたるんも覚悟しているんだしちゃっちゃとやっちゃいなよー」

小鞠「でもっ、..心の準備がまだ出来ていないというか..」
れんげ「にぃにぃ、全然喋らないんなー?」
105 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2019/04/17(水) 20:45:37.780 ID:5FKQViZ30
夏海「そう言ったってさぁ、このキスの罰ゲームどうすんの?一人でキスの練習でもする?」

小鞠「で、出来る訳ないでしょ」

小鞠「蛍は、どっちがいい?一人でキスの練習を皆に見られるのと..その私とキスするのなら」

蛍「私は、先輩とキスの方が良いかなぁと思います」

蛍「別々に一人でキスの練習をやるのも恥ずかしいし」

蛍「一緒にやれば、恥ずかしく無いのかな、と..」

小鞠「それはそうだけど..」

夏海「うーん、うち的にはねぇちゃんが一人でキスの練習してるのが見たかったんだけどなぁ」

小鞠「う、うるさいったら!」

蛍「ど、どうしますか..?」」

小鞠「..分かった、蛍とする」

蛍「え?ほ、本当ですか?!」
れんげ「にぃにぃ、全然喋らないんなー?」
106 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2019/04/17(水) 20:46:02.850 ID:5FKQViZ30
小鞠「まぁ、しょうがないしね、でも、口には出来ないよ?どこにも口にって書いてないからね」

夏海「な、なるほど..。よく思いついたね、ねぇちゃんのくせに」

蛍「それならお互いのほっぺにキスってのはどうでしょうか?」

夏海「おお!なるほど、それならやりやすそうだし、ねぇちゃんもそれでいいっしょ!?」

小鞠「まぁ..ほっぺになら」

夏海「よし、決まり!」

蛍「はい!」

蛍「そ、それじゃあ最初に私からしますね」(ドキドキ)

小鞠「う、うん..軽くでいいから、遊びの罰ゲームなんだし」

蛍「は、はい、それじゃあ失礼します///」

夏海「おおーーーーー!」

れんげ「キスなんな!?これがキスのことなんな!?」

夏海「おおぉー」

夏海「おおおおおぉぉ」

夏海「お..おお!??」

蛍「ちゅ」
れんげ「にぃにぃ、全然喋らないんなー?」
107 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2019/04/17(水) 20:46:27.427 ID:5FKQViZ30
小鞠「!?///////////////」

夏海「おおー..本当にキスしちゃったよ」

小鞠「..しょうがないでしょ、ルールなんだから」

蛍「そうです!これはルールですから!仕方の無いことです!」

夏海「それにしては、違和感無いって言うか様になってるというか、もっとこう、面白くなると思ったんだけどな」

小鞠「でもさすがに恥ずかしいや、次は私の番..」

蛍「ゴクリ..」

小鞠「そっ、それじゃあ、やるからね!」

蛍「は、はい!」

夏海「つ、ついにねぇちゃんがファーストキスをほたるんに!!??にぃちゃんもよーく見ておくんだよー?ねぇちゃんが始めてキスするよー!」

れんげ「キース、キース、こまちゃんのキース」

小鞠「..あんまり騒がないでよ、余計緊張するじゃん!」

夏海「いいじゃんか別にー、いつかは大勢の前でやるかもしれないんだしー」

小鞠「そ、それはそうかも知れないけど..やっぱり恥ずかしい」

夏海「あれー?どしたのねぇちゃん?これは遊びの罰ゲームなんじゃないのー?二人とも顔赤いよー?大丈夫ー?」

小鞠「あーーーー!もううるさいったらありゃしない!」

小鞠「もうやるからね!いくよ!?蛍!」

蛍「は、はい!」

小鞠「チュ」
れんげ「にぃにぃ、全然喋らないんなー?」
108 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2019/04/17(水) 20:46:47.117 ID:5FKQViZ30
蛍「し、、死んでもいい..」(クラッ)

小鞠「わっ!?蛍大丈夫!?すごい顔赤いけど、私まずかった!?」

蛍「いえ..そんなことは無かったです〜..むしろ..」

夏海「ほたるんしっかり〜、死んだらまずいっしょ」

蛍「は、はい..すいません..」

れんげ「ほたるん、真っ赤なリンゴさんみたいなのん!」

蛍「なんだか、頭がふらふらしますー..」

蛍(パタン)

夏海「え!?ええ〜!!??」

小鞠「目を回して倒れちゃった..」

夏海 小鞠 れんげ 卓 「!?」

蛍の表情は赤く高揚し幸せそうな顔で気を失っていた
彼女が最後に「死んでもいい」と呟いたのだから
それくらい彼女にとって特別な1日となったのだろう
昨日の帰り道はれんげが眠り、今日の帰りは蛍が気を失い山道を走るバスの中で揺られる
いずれにせよ、現実からの逃避はすごく気持ちのいいものだと
寝顔と表情から羨ましく思い、僕は僕の死に際を想像する
僕が死ぬ時こう幸せそうな顔をして死ねるのだろうか?死んでもいいと思えるくらいの一日がこれからあるのだろうか?
いつからか、物事を本心で楽しめないような気がしてならない。まわりに合わせて動かされ心はどこにあるのかも分からなかった
れんげ「にぃにぃ、全然喋らないんなー?」
109 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2019/04/17(水) 20:47:09.203 ID:5FKQViZ30
一条家

ピンポーン

小鞠「こ、こんにちは」

れんげ「にゃんぱすー」

蛍ママ「あら、蛍ちゃんのお友達じゃない、どうしちゃったの?」

夏海「実は、遊んでいる途中に気絶しちゃって、熱でもあるのかなーと、顔赤いし..」

蛍ママ「う〜ん、大丈夫だとは思うけどねー、今朝もいつもと変わらず元気だったし熱なんてあったかしら」

小鞠「わ、私が、キスしちゃったからかな..?」

蛍ママ「..キス?」

夏海「でもっ、あれはほたるんだってそんなことは無かったって言っていたんだしキスだけで普通は倒れないでしょ!」

蛍ママ「フフッ、なーんだ、そういうことねぇ」

夏海「へ?」

小鞠「?」

れんげ「なんなのん?」
れんげ「にぃにぃ、全然喋らないんなー?」
110 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2019/04/17(水) 20:47:28.123 ID:5FKQViZ30
蛍ママ「そうだねぇ、気絶したのは小鞠ちゃんのせいじゃないよ」

蛍ママ「むしろ礼を言うのはこっちだよ、ありがとうね」

夏海「そ、それはどういう意味ですか?!」

蛍ママ「いえ、わざわざ暑い中おんぶまでして運んで来てもらって、ありがとう。今冷たい飲み物入れるわね、上がって上がってー」

小鞠「?」

夏海「どうする?上がる?」

小鞠「いやぁ、私達お昼までに帰って来てとお母さんに言われているし..その..」

夏海「おおー、そうだった、先を急いでいるんだった。蛍のかぁちゃん、悪いけど気持ちだけ貰っておきます」

蛍ママ「そうなんだ、残念ね」

小鞠「すいません..失礼ですが蛍のこと、よろしくお願いします!」

夏海「よろしくお願いします」

れんげ「よろしくなのん!」

蛍ママ「いえいえー、ありがとう、また明日ね。蛍ちゃんも明日には必ず良くなっていると思うわ」

れんげ「ばいばーい」
れんげ「にぃにぃ、全然喋らないんなー?」
111 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2019/04/17(水) 20:47:57.783 ID:5FKQViZ30
小鞠「..蛍のお母さん、礼を言うのはこっちって言っていたけど、はたしてどういう意味なのだろう?」

夏海「う〜ん、分からん..」

小鞠「やっぱり、私がキスだなんて大人の儀式ふざけてやってしまったから..」

夏海「それは無いってー、だってあの罰ゲーム書いた張本人はほたるんだよー?」

夏海「東京では普通みたいなことも言っていたし、ねぇちゃんのせいでは無いでしょー?ちょっと疲れていたんじゃないの?」

小鞠「そ、、そうかなぁー」

夏海「絶対そうだよ!それに所詮罰ゲームなんだし、誰とするか何をするか当たるかも分からなかったんだし」

夏海「あれ?でもそれってねぇちゃん以外にも当たる可能性もあった訳じゃない?もしかしたら..うちも..」

小鞠「?」

小鞠「どうしたの?夏海まで顔赤くなっているよ?大丈夫なの?風邪?」

夏海「い、いや、ちょっと熱気が..風邪かな」

小鞠「ふ〜ん、風邪も流行っているのかな?一応心配だし今日の夜にでも蛍に連絡してみようと」
れんげ「にぃにぃ、全然喋らないんなー?」
112 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2019/04/17(水) 20:48:34.453 ID:5FKQViZ30
夕方 越谷家

プルルルルル

雪子「はい、越谷です。え、蛍ちゃん?小鞠ならいるけど..ちょっと待っててくれる?」

夏海「はぁ、まったく宿題やる気にならないや、やっぱりうち熱あるかも」

小鞠「ほ、本当に風邪?それじゃあ蛍も..」

夏海「うん、おでこ触ってみて、熱っぽいから、だから宿題ねぇちゃんが..」

雪子「小鞠ー、蛍ちゃんから電話よー」

小鞠「あ、分かった、今行くー」

夏海「・・・」

夏海「あれー?ねぇちゃんー、うち風邪だよー?もしもしー?妹が大変しているよー、夏海ちゃんの宿題手伝って..」

ガラッ

雪子「うるさいわね..」

夏海「げっ!」

雪子「風邪?あんたが風邪ねぇ?どれ、おでこ出しんさい」

夏海「それはその、熱のおかげでやる気が出ないのかと思いまして、でも治ったような気が..」

雪子「それはよかった、これで宿題も出来るわね」

夏海「はい」
れんげ「にぃにぃ、全然喋らないんなー?」
113 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2019/04/17(水) 20:48:56.550 ID:5FKQViZ30
小鞠「えっ!?元気になった?そうなんだ!それは良かった―、私てっきり悪いことしちゃったのかなと..私の思いこみだったみたい!」

蛍「いえっ、全然そうじゃありません、ちょっと暑さで疲れてて..」

小鞠「それじゃあ大丈夫なんだね!安心したよ」

蛍「はい、..皆にご迷惑かけてすいませんでした。」

小鞠「こっちは全然大丈夫!うん!気にしないで!それじゃあまた明日ね!」

蛍「はい!」

夏海「ふぅー、良かった良かった、蛍大丈夫だって」

雪子「え?蛍ちゃんに何かあったの?何が大丈夫だって?」

小鞠「!?」

小鞠「いやっ、その..なんでもない」

雪子「?」
れんげ「にぃにぃ、全然喋らないんなー?」
114 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2019/04/17(水) 20:49:18.496 ID:5FKQViZ30
夏海「そ、そうだ!かぁちゃん、ねぇちゃんのお腹見てみてよ!?」

雪子「小鞠のお腹がどうかしたの?」

夏海「いいからいいから!ねぇちゃん、シャツめくって見せて!」

小鞠「ええ〜!?また見せるのこれ?!..あんまり見せたくないんだけど」

雪子「また夏海が何かしたの?どうしたの?ちょっと見せなさい」

小鞠「うぅ..」

雪子「..なにこれ?般若心経じゃない?あんたがこれ書いたの?」

夏海「うん!良く書けているっしょー!?」

雪子「小鞠のお腹にならスラスラと良く書けるのに、ドリルとなればどうしてこう、やる気でないのかなぁ、この子は」

夏海「それとドリルは全く別物でしょ?なぜかねぇちゃんをからかうことならやる気が起きるんだよねーうちは」

雪子「はぁ、勿体ない。その動力を他に生かせきれないのかねぇ」

夏海「そ、そうだ!これをかずねぇにも見てもらって宿題としてみて貰えれば..閃いた!かぁちゃんありがとう!」

雪子「呆れてものも言えないわ..小鞠、早くその落書き洗ってきんさい」

夏海「ええ〜!?せっかく書いたのに消しちゃうの!?駄目だぞ、ねぇちゃん、今消したら夜中悪霊にお腹以外の部分持っていかれるぞ〜!?」

雪子「馬鹿なこと言いなさんな!小鞠もこんなもの赤の他人に見られもしたらどうするの?早く洗って来んさい」

夏海「ちぇっ..」

小鞠「は〜い..」
れんげ「にぃにぃ、全然喋らないんなー?」
115 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2019/04/17(水) 20:49:39.412 ID:5FKQViZ30
8月10日(水)

小鞠「雨が降っている..ねぇお母さん?今日は各自家で体操するの?」

雪子「多分そうなると思うけど、一応かずちゃんに連絡して確認してみるわ」

夏海「ふぁーあ、ねむ..もう、やらなくていいんじゃない?スタンプはおまけって事でつけといてよ」

雪子「馬鹿言ってなさんな!」

夏海「むぅ..せっかくただでスタンプ押して貰えると思ったのになぁ』

宮内家

れんげ「…」

れんげ「ねぇねぇ、起きるん雨降っているん」

一穂「雨?zZ..雨ねぇ..今日はラジオ体操はお休みにするかぁ」

れんげ「先生であるねぇねぇがそんなこと言っちゃ駄目なのん」

プルルルルル


れんげ「電話なのん」

ガチャ

れんげ「もしもしなのん」

雪子「あら、れんちゃん?夏海の母だけど、かずちゃん起きているかしらー?」

れんげ「ねぇねぇならまだ眠ってのん、でも起こすん」

雪子「あら、それじゃあお願いね」

れんげ「まかせるん」

れんげ「うわぁぁぁぁぁぁ」

一穂「うごっ、ゴホッ、ゴホン。れんちょん、朝からのしかかりとかねぇねぇは痛いぞー?」

れんげ「そんなことよりなっつんのお母さんから電話なのん!」
れんげ「にぃにぃ、全然喋らないんなー?」
116 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[]:2019/04/17(水) 20:50:48.357 ID:5FKQViZ30
一穂「なになにぃ..雪子さんから?」

一穂「はい、電話変わりました、え?今日のラジオ体操?」

一穂「え、えぇ、雨降っているんで各自でってことでお願いします」

一穂「えぇ、それじゃあお願いします」

ガチャ


れんげ「ねーねー、なんて話したん?」

一穂「今日のラジオ体操は各自家でやることになりましたー」

れんげ「そうなんな、うち、みんなとやった方が面白いんに」

一穂「しょうがないよ、それじゃあやるかー。丁度時間だし」

れんげ「やるん」

ラジオ「ラジオ体操第一ー、背伸びの運動から..」


れんげ「終わったん」

一穂「はい、お疲れ様」

れんげ「どんどんスタンプがたまって行くん」

れんげ「スタンプ一杯になると何が貰えるのん?」
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