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130 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 21:18:13.941 ID:zDjVKpln0 - ━天界━
コツン,コツン ガヴリール「……まだ、かよ……」 ガヴリール「神の"ある"最上階とやらは……」 「おい、あそこにいたぞ!」 ガヴリール「げっ……何人たりともいれちゃいけないんじゃないのかよ……」 ガヴリール「……っ」 ガヴリール「……、……!」 ガヴリール「見えた……、あそこが……!」 ガヴリール「扉だ!!!」 ビュウィン!! バスッ!! ガヴリール「がはっ……!矢が、肩に……!」 ガヴリール「……っ、まだだ、まだ……私は歩ける!」 バスッ。 ガヴリール「ぐぁああっ……痛い……!」 ガヴリール「っそ、おおお!」 ダッ
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132 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 21:18:54.730 ID:zDjVKpln0 - ━下界━
ボオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!! ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオッ ドアアアアアアアアアアン!!! マルティール『……ふん』 マルティール『まったく……せめて対等に戦えばまだわからなかったかもしれな』 ジョワアアアアアアアッ!! ブシュウウウウウウウウッ!!! ビシャアッ…… マルティエル「……あら」 マルティエル「この程度ですか?」 マルティール『なっ……!爆発の直撃を受けて、無傷……なんて……!?』 マルティエル「……あれは貴女の小さな火が私の産み出した水と衝突した際の爆発です」 マルティエル「貴女のあの火の玉は、既に消えていましたが」 マルティール『……なっ……なん……!』 マルティエル「"私をなめていたようですね"。私はこれでも……」 マルティエル「現存するたった二人の大天使の片割れなのですから」 マルティール『っ、っ……!っ!』 マルティエル「"究極水厳魔法"」 マルティエル「情けとして、殺してさしあげます。さようなら、悪魔の王の側近様……お名前は……」 ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオ…… ゴオオオオオオオオオオオオオ!! マルティエル「すみません。忘れてしまいました」 マルティール『……あっ……ああ、あっ……』 ドオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!
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133 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 21:19:17.679 ID:zDjVKpln0 - ……
ヴィーネ「……」 ヴィーネ「……私が指揮をします。みなさん、手伝ってください」 天使3「なっ……!そんなことはさせられない!小さい女の子の、それも悪魔に!」 天使4「……そもそも君は何が出来るんだ!」 天使5「先ほどの対応は見事だったが、だからと言って……!」 ヴィーネ「……私は、奴の特徴を既に知っています。たまたま、本を読みました。"伝達"。大天使ガブリエルの書いた本を」 ヴィーネ「奴は嵐の悪魔ヴィネ。武器は三叉槍。一人で、悪魔の一個隊を殲滅した経歴がある」 ヴィネ『へえ……?』 ヴィーネ「その時の、戦略も、私は知っています」 ヴィーネ「お願いします。私に……」 ヴィーネ「私に、みなさんの命を預けてください。もう、誰も殺させません……!」 天使6「ッ……!」 天使7「……っ」 天使1「……信じるよ、嬢ちゃん……いや、指揮官殿!」 天使2「作戦を!」 天使8「お前らっ……!」 ヴィーネ「……ありがとうございます……っ!」
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134 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 21:19:38.578 ID:zDjVKpln0 - 天使9「おい、お前ら!!そんな勝手は……」
天使2「勝手なのは悪いが、お前らには関係無いだろう」 天使1「命令を聞くのは俺たち二人だけだ。手柄はもらったぜ、へへ!」 天使10「ふざけやがって……!」 ヴィーネ「……まず、戦うにあたりお二人に質問があります」 ヴィーネ「天使力に物理的な力を持たせることは可能ですか?」 天使1「あん?できるにきまってんだろ!」 ヴィーネ「よかった。奴は雷魔法を使います。避雷針として利用できるようにお願いします」 天使2「任せてくれ」 ヴィーネ「……あと、なるべく近接戦は避けてください。鎌鼬は遠い方が威力を減り、速さも同様です」 天使1「嬢ちゃんはどうするんだ?」 ヴィーネ「私は……白兵戦を挑みます。援助をお願いします」 天使2「へえ……君……」 ヴィーネ「出ます!」ダッ
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137 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 21:19:59.843 ID:zDjVKpln0 - 「きゃああああっ!早く、早く逃げないとっ……」
「待ってよ、お母さん……あれ……」 「……空を、飛んでる……」 「今は想像の話はいいから!!早く!!」 「……うん」 ドガアアアアアアアアアアン!!!!!!!! 「きゃっ……!」 ガスッ… 「瓦礫が、勝手に空中で止まって……?」 「勝手に止まったんじゃないよ」 「お母さん、見えないの?」 「……?」 「天使さんが、支えてくれてるんだよ。行こ」 「う、うん…………?」
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138 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 21:20:15.282 ID:zDjVKpln0 - ヴィネ『……援護があっても、私とこんな近くで戦うの?』
ヴィネ『……私の能力を知ってながら?』 ヴィーネ「……そうよ」 ヴィーネ「……っ!」ブンッ ブンブンブンブン… ガチャリィッ!! ヴィネ『へえ……、その武器は』 ヴィーネ「そう……」 ヴィーネ「私の武器は、三叉槍」 ヴィーネ「あなたと同じよ」
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143 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 21:23:33.556 ID:zDjVKpln0 - ガキィッ!!
ヴィーネ「はっ!!」 ヴィネ『……っ』 ガッ ガチャリィッ! ヴィネ『……しなやかな武器の扱い方は、才を感じるけど……根本的に、力が足りてないわね…………っ!』 グギィイイッ!! ヴィーネ「ぐあっ……!」 ヴィネ『……ッ止め!』 ヴィネ『……っ!』ズザッ タタンッ ヴィネ『……』キッ ヴィネ『邪魔しないでよ……!』 ヴィーネ「はあああっ!!」ブンッ ヴィネ『ッ!』 ガシャアアッ!! ヴィーネ「私の方もちゃんと見てくれないと、困るわよ!」
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146 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 21:28:48.022 ID:zDjVKpln0 - ヴィネ『ぐっ……!』
ヴィーネ「っ……!」 ギ,ヂャリィッ! ヴィネ『っ……ソが!!』 ヴィネ『"風刃"!』 ヴィーネ「っ、しまっ……」 ザシュウウッ!! ヴィーネ「ぐぁっ……!」 スタタタタタッ! タシュッ ヴィネ『くっ……!』 ヴィーネ「ッ、はああああ!」ダッ ドシュウッ!! ヴィーネ「……!」 ヴィーネ(浅いけど、腿に少し刺せた!) ヴィネ『っ、ぐ、ぐぉおおあ!』 ズァン! ドンッ ヴィーネ「あああああっ!」ドシャアアッ ヴィネ『はあっ……はあっ!』
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148 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 21:36:35.441 ID:zDjVKpln0 - 天使5「はッ!」
天使8「どりゃあああ!」 ドガアアン! ヴィネ『ッ……!槌……!?』 天使4「ぞぇえええい!!」ブゥン!!!! ヴィネ『……ぐっ……大剣まで!!……!"風刃"!』 天使7「とぉう!」ガキィン!! ヴィネ『盾持ち……だとっ!?』 ヴィーネ「みんなっ……」 天使9「悪魔の嬢ちゃんよ、これはこの隊の総意ととってくれていい」 天使9「お前を、この戦いの希望に。可能なら、指揮を。せめて前衛を頼みたい」 ヴィーネ「……まかせてください!」
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150 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 21:44:03.866 ID:zDjVKpln0 - ヴィーネ「はああっ!!」
ガキィン!! ヴィネ『ッ……』 天使5「はあああ!」ブォオオオン! ヴィネ『くっ……!』 ヴィーネ「後ろから弓を、盾も出て!」 天使7「っ!」 ヴィネ『視界がっ……!』 スタタタタタッ ヴィネ『くッ、っは、っは……!』ダダッ サタタタッ ヴィネ『っ……!しまっ……』 ヴィーネ「今です!囲って、討ち取ってください!」 天使4「おっ、らああああ!」 天使8「うらあああああ!」 天使9「はあああっ!!」 ドシュウッ、ドゴオッ、バスッ…!! ヴィネ『ぐああっ……っ!!お前、ら……よく、も……ッ!!』 ヴィーネ「っ、離れて!!」 ヴィネ『"究極騒嵐魔法"!!!』
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152 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 21:50:07.305 ID:zDjVKpln0 - ━天使━
ガヴリール「……これが、神か」 ガヴリール「……」 ガヴリール「……私が純粋な天使なら、絶対無理だろうけど」 ガヴリール「……私なら、これを殺せる」 ガヴリール「……すぅ」 ガヴリール「はああっ!」 ガシャアアアン!!! ズタッ、バタリ。 ガヴリール「……っ……」 ガヴリール「神殺し、か」 ガヴリール「姉さんに知られたらなんて言われるだろうな……」 ガヴリール「……悪魔なら、無理だろうけど」 ガヴリール「……神に逆らって神を殺した、私なら」 ガヴリール「神を、後継できるはずだ」
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154 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 21:56:03.338 ID:zDjVKpln0 - ガタン!!
「貴様ッ……神をっ!!!」 「ここで殺す!!」 「よくもっ……!」 タタタタッ ガヴリール「ぐあああああっ!!!……っ、っ……今ここで、私が……私、天使ガヴリールが……っ」 「死ね、悪魔め!!!」 ザシュウウッ ガヴリール「ぐっ……がああっ!!…………神の、座を……」 ガヴリール「後継する!!!」 「こッ……ぐ…………!?体が、動かな……!?」 ガヴリール「はあっ……はあ……ぐっ……たりまえだろ。神に、悪意は持てないんだよ、お前らは……っ」 「何……!?何故、神を殺した貴様が、神に……!!!」 ガヴリール「……私は、この力で。魔王を倒す」 ガヴリール「……しょうがないなんてわけないけど。でも……悪意は持ってない」 ガヴリール「……通らせてくれ。みんなが、待ってる」
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156 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 22:00:15.423 ID:zDjVKpln0 - ━下界━
ゴオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!! ドゴオオオオ!!!! ガシャアアアアアアン!!! 「ぐああああっ!!!」 「これがっ……究極魔法ッ……!!」 「こんなのっ……勝てるわけっ……!」 ドガアアアアアアアアアアン!!!!!!!! ガシャアアアン! ヴィネ『ッ!!』 ヴィーネ「は、ああああっ!!!」 ビシャアッ! ヴィーネ「ぐっ……おおおおお!!」 ヴィネ『こん……のっ!!!』 ガジャアアアッ!! ヴィーネ「がはっ……!」
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159 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 22:08:49.898 ID:zDjVKpln0 - ゴオオオオオオオ…
ドサッ、ドサリ…… ヴィーネ「みんなっ……」 ヴィーネ「よくもっ……!」 ヴィネ『……かかって来なさい』 ヴィーネ(よかった、みんな息がある) ヴィーネ(だからって、ここで私が負けたらそれも……いや) ヴィーネ(ここの人たちだけじゃない。天界が、魔界が。下界が。すべての人に関わるかもしれないんだ) ヴィーネ「……私は」 ヴィネ『……』 ヴィーネ「みんなを、守りたい!!」 ヴィーネ「あああああっ!!!」 ダンッ
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160 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 22:17:59.689 ID:zDjVKpln0 - ヴィーネ「せああっ!!!」
ガジャアアアッ! ヴィネ『っ、"風刃"!』 ヒュンヒュンッ ズバアッ! ヴィーネ「ぐぁっ!……う、ぐ……ぐっ!」 ヴィネ『はああっ!!』 グサァッ!! ヴィーネ「ぐ、あああああああっ!!!」 ヴィーネ「私が、負けるわけにはっ……!」 ヴィネ『はあああっ!!!』 ドゴオッ ヴィーネ「がっ……ぐはっ……っ……」ヨロリ 『私たちに任せて。ね?』 『ガヴ』 『行きましょう』 『下界を、まもりに』 ヴィーネ「……ッ」ダッ! ヴィーネ「私が、ガヴに、託された思いを、気持ちをっ……」 ヴィーネ「裏切るわけには……いかないっ!!!」 グオオッ ヴィネ『ッ……く!』 ガッ…… ガシャアアアアアッ!!! ヴィネ『なにっ……!?槍が、折られっ……』 ヴィネ『……!』 ヴィネ『(天使たちとの戦いや、こいつとの打ち合いで徐々に削られていたと……!?)』 ヴィーネ「はあああああっ!!!!」 ヴィネ『くっ……くそおおおおおおっ!!!!』 ブドシュウウッ!!!
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162 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 22:24:29.877 ID:zDjVKpln0 - 『……』バタリ
ヴィーネ「はあっ、はあっ……」 ヴィーネ「やっと、勝っ……」 ヴィーネ「みんなの、治療を……」 ドゴオオオオオオオン!!!!! ヴィーネ「えっ……な、に……?」 『あらあら、みんなやられちゃったのね』 ヴィーネ「うそ、そんな……あれは……」 『ふふ、じゃあ私が出ようかしら』 ヴィーネ「さ、たん……?ぁっ……」 ヴィーネ「っ……」ドサリ ヴィーネ(だめ、戦わないと。でも……もう、体が動かないよ……) ヴィーネ「ガヴっ……ガヴぅ……」 「……ああ」 「待たせて、ごめん。後はまかせろ、ヴィーネ」 ヴィーネ「……」 「……」 『あら、あなたは……?』 「私は、お前と対極の存在だよ。お前を倒して、世界を守るためだけに、天使をやめたんだ」
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163 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 22:28:02.025 ID:zDjVKpln0 - ガヴリール「……ルシファー!!」
“ガブリエル”『……サタンと読んでほしいわね』 ガヴリール「…………」 ガヴリール「……なるほどな、これが伝達。これが、神か……」 ガブリエル『?』 ガヴリール「はあっ!!!」 ジュワアアアアアアアアッ!!!!! ピィイイイイイイイイン!!
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164 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 22:33:09.069 ID:zDjVKpln0 - ガブリエル『ッ……!!今、何を、したの…………!?』
ガヴリール「……お前の呼び寄せた死兵を、全滅させた」 ガブリエル『なにっ……!』 ガヴリール「……能力の増幅。伝達との拡張性が高いんだよ」 ガヴリール「今は、エネルギーの伝わりかたから場所を割り出して天使力をそのまま叩き込んだ」 ガヴリール「……あとは、お前だけだってことだよ、“サタン”!」 ガブリエル『……ふ、ふふふふふ』 ガブリエル『いいわ、やりましょう!!1,000年も待ったの。楽しませてちょうだい!!』
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165 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 22:40:25.399 ID:zDjVKpln0 - ガヴリール「はああああああッ!!!」
ガブリエル『ふふ、ふふふふふふふふふ!!!』 ダアアアアアアアアアアアン!!!! ガヴリール「ッ……!!!」 ゴッ……! ガブリエル『ふふ、ふふふ!!』 ゴォッ!! ガブリエル『"究極殺激魔法"!!!』 ズ。。。 ガヴリール「……!結界!!!」 ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!! ガヴリール「なんだ、よ……これッ……!!」 ガヴリール(名前から察するにこれが、サタンの使う最強の攻撃魔法かッ……!) ガヴリール(ビーム状の黒と紫の波動……避けれないこともないが、避けたら町がっ……いや) ガヴリール(絶対、星単位のダメージが出る!) ガヴリール「ぐぁっ……!まずいっ……」 ガヴリール(……受けきれない!!)
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168 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 22:47:56.380 ID:zDjVKpln0 - オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!
パリィンッ……!! ガヴリール「結界がっ……がっ、ぐっ……あああああああっ!!!」 ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!! ドゴオオオオオオオ!!!!! ガブリエル『へえ、手で受け止める気?やめた方がいいわよ?』 ガブリエル『まあ、本来触れれば全てが消し飛ぶ程度の威力にはしてるんだけど、さすが神ね』 ガヴリール「っ……ぐ、っ、があああああああっ!!!」 ガヴリール(受け止められないなら……っ) ガヴリール(方向を、変える……空!!) ガヴリール「くっ、……お、お、おおおおおおおおおおおお!!!!!」 ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!! ググ,ググググ ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!! ブワアアアアッ!! ガヴリール「はあっ、はあっ……!!!」 ガブリエル『へえ、すごいじゃない』 ガブリエル『でも、あなたも無傷では済まなかったわね』 ガヴリール「ッ……!!右手が、動かない……!!」 ガブリエル『……今のは単純な魔力の奔流に、闇そのものをはらませたものだもの』 ガブリエル『聖なる者が触れて、ただで済むわけないじゃない』
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170 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 22:58:58.488 ID:zDjVKpln0 - ガヴリール「くそっ……!」
ガヴリール「……光のッ」 ガヴリール(待て……矢に拘る必要は、無いんじゃないか?) ガヴリール(私は、今は神だ。神力を少し含ませて天使力を練れば……例えば、そうだな) ガヴリール(片手で扱える、強力な武器……) ガヴリール(これだッ……!!) ガヴリール「あああああっ!!!」 ガブリエル『ッ……!』 ダダダ、ダダダダダダダダダダッ。 ガブリエル『"銃"というやつね……面白いけれど』 ガブリエル『ふふふ、ふふふ』 ジュッ. ジジジジジ、ジュッ. ガヴリール「……!?」 ガヴリール「全てが、届く前に……消滅した……!?」 ガブリエル『封印されていたとは言え……』 ガブリエル『さすがにこんなにも天使の体にいたら、天使力の反物質くらいは作れるわよね』 ガヴリール「……なっ……」
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172 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 23:09:24.419 ID:zDjVKpln0 - ガブリエル『……』
ガブリエル『……終わり、なのね。つまらない』 ガヴリール(そんな……そんなの……) ガヴリール(勝てっこ、無……) 『ガヴ!』 『ガヴちゃんっ』 『先輩っ!』 『ガヴリール』 『私の、可愛い妹』 ガヴリール「……ッ」 ガヴリール「……まだ……まだだ!!!」 ガブリエル『……ッ!!』 ビリィッ、ビリビリ……! ガブリエル『(何、この気配は……神が、勝てるはずも無いのに……これは……)』 ガヴリール「……お前に、理解させてやるよ」 ガヴリール「お前の勝手で、命を、気持ちを踏みにじられた奴の気持ちを!!」 ガブリエル『ぐっ……ああ、あああああっ!!!!なんだ、これはっ……何が、起きてッ』 ガブリエル『お前は……ッ、今度は、何をした……!!!』
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175 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 23:14:20.695 ID:zDjVKpln0 - ガヴリール「……それは、私がこの力を通じて感じた、人々の感情だよ」
ガブリエル『ぐぁっ……!!あ゛あ゛あ゛!!!!!ぐあああああああああああっ!!!!!!』 ガヴリール「怖い。悲しい。辛い、痛い……それらを全て、増幅してお前に渡してる」 ガヴリール「……まあ、実際はそれ以上に味わってる人は多かったんだろうけどな」 ガブリエル『ぐあああああああああ!!!!!やめろ、やめろやめろやめろやめろやめろやめろ!!!!見せるな、聞かせるなァッ……!!!』 ガブリエル『ぐ、あ、ああああ!!!』 バキィッ。 ガヴリール「……!」 『……それで終わりじゃねえぞ、サタン』 ガヴリール「お前はっ……!」
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177 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 23:21:13.094 ID:zDjVKpln0 - ザッ、ザザッ
“ガブリエル”「……お前は、私の手で親友を殺させたんだ」 “ガブリエル”「その程度で終わりと思うな」 『やめろ、やめろ!!!やめてくれッ………ぐ、あああああああああああああああ!!!!!!!』 “ガブリエル”「……な、お前ら……」 ガヴリール「……っ!!」 「……オオオ。」 「オオオオオ。」 ガヴリール「死兵……!」 “ガブリエル”「やってやれよ、お前らの忠誠の裏返しを、さ」 「……………」 『……ッ……やめろ、やめ……!!ぐ、あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ!!!!!!!やめろやめろやめろやめろやめろやめろ!!!!ぐっ……………ッ』 -
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179 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 23:26:52.183 ID:zDjVKpln0 - ガヴリール「……ッ」
ガブリエル『ぐぁああああああ!!!聞きたくない、黙れ、黙れ黙れ黙れ!!!!』 ガヴリール「今のは……っ」 ガヴリール「……!足りてないのか……!」 ガヴリール「このままじゃ殺してもまた、復活されるかもしれない……どうすればっ……!」 ガヴリール「っ……」 "天使力をそのまま叩き込んだ" "反物質くらい、作れるわよね" "魔力の奔流と闇そのものを" ガヴリール「そう、か……!」 ガヴリール「……っ」 ガヴリール「……いや」 ガヴリール「やるしか、ない……か」
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180 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 23:31:20.548 ID:zDjVKpln0 - ガヴリール「っ……ふっ……!」
ガヴリール「……神力の、源泉を……押し出すイメージ……ッ」 ガヴリール(おそらく、天使力の反物質というのが闇それそのものとやらのことだ) ガヴリール(なら……魔力の反物質となるのが、神力のはず……っ) ガヴリール(さっき、死兵を殺せた……いや、わからないか。"エネルギーそのものを消せた"ように!!) ガヴリール「……私の、神として……天使として!持てる力全てを、撃ち込む!!」 ガヴリール(そんなことしたら、神はおろか天使ですら無くなるかもしれない) ガヴリール(もしかしたら、命ですら) ガヴリール(……でも) ガヴリール「やるしか……ない、だろッ!!!」 ガヴリール「は、ああああああ!!!!!」 パアアアアアアアアッ!!!! ゴッ!!!!!!!!!!!!!!!
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181 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 23:34:41.386 ID:zDjVKpln0 - ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!
ゴッ…… ドカアアアアアアアアアアアアアン!!! ガヴリール「っ……がっ……あ、ああああああああああああああ!!!!!!」 ガヴリール(負けるな……!ここで、弱めたら) ガヴリール(全てが、無駄になる!!) ガヴリール「う、おおおおおお!!!!!!!」 ッ━━━━━━━ ━━━━ ━━━ ━━ ━ …
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182 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 23:37:02.677 ID:zDjVKpln0 - 「……っ、ヴちゃっ……」
「………ヴ………やっ…!?」 「そん……………いよ!……………!!」 「………ぱっ………………せんぱ………………」 「あ、あああああああっ!!!」
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183 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 23:39:12.775 ID:zDjVKpln0 - 「…………」
まず感じたのは、目の痛み 光の棘が、ちくちくと。 そして、感じたのは…… 身体中の痛みと 仄かな懐かしさと、大きな喪失感だった
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184 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 23:46:07.490 ID:zDjVKpln0 - 「ガヴっ、ガヴっ!!!」
「ラフィ、サターニャ、タプちゃん、ガヴが!!!」 「……」 ガヴリール「ヴィー……ネ……?」 ヴィーネ「ガヴっ!?ガヴっ……!!」ダキィッ!! ガヴリール「っ……」 サターニャ「ガヴリールっ……!!」 ラフィエル「ガヴちゃん!!」 タプリス「先輩っ!!先輩ぃっ!!」 ダキィッ!! ガヴリール「……なあ、私さ」 ガヴリール「……無くなっちゃったの?……羽」 ヴィーネ「っ……」 ヴィーネ「……確かに、もう羽も、輪っかも無いけど……私、覚えてるよ」 ヴィーネ「ガヴが、世界を守ったこと」 ヴィーネ「……ね」 ガヴリール「……」 サターニャ「……うん、本当にアンタ、かっこよかった。ガヴリールっ……」 ラフィエル「なんで、あんな無茶をっ……!!」 タプリス「先輩ぃっ!先輩っ、えええええん!!」 ガヴリール「……」 ガヴリール「……ごめん。ごめんっ……」ポロ、ポロ
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- ガヴリール『それは、語られる物語』 [無断転載禁止]©2ch.net
185 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 23:54:28.108 ID:zDjVKpln0 - ガヴリール「……怖かった。死にたくなかった。また、みんなとっ……」
ガヴリール「……っ、ひぐっ……っ!」 ダンダンダンダンダン バタン! ゼルエル「ガヴリール!!!」 ガヴリール「姉さんっ……姉さん!!」 ゼルエル「お前は……なんて妹だ、こんなに心配させて……っ」ダキィッ … ガヴリール「姉さん……っ、うっ………うわぁあああああああ」ポロ、ポロ 『それは、語られる物語』 『下界に、天使と悪魔の存在が知らしめられた真実の神話』 『彼女たちが、天使と、悪魔として。人間たちと親愛を紡いでゆけるかは』 『また、別の物語━』 End…
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186 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 23:56:23.047 ID:zDjVKpln0 - 長い時間に渡り、申し訳ありませんでした
これにて物語は終了です お付き合いいただき有り難う御座いました
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