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>>1 ◆44wGrGqtF2
本文欄空白にすることができないやつwwwwwwwwwwww [無断転載禁止]©2ch.net
なあネトゲでとある初心者がギルドに加入してきたんだが [無断転載禁止]©2ch.net
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52 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 20:39:11.584 ID:zDjVKpln0
ガヴリール「お前ら……」

ヴィーネ「ね、ガヴ?」

ガヴリール「……ああ。任せた……ごめんな」

ヴィーネ「うん!」

ヴィーネ「それじゃあ……行きましょう」

ヴィーネ「下界を、守りに」
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53 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 20:39:58.206 ID:zDjVKpln0
……


『……おっと、忘れてたわね』

『あの子たちの魂は、特殊に封印したんだったわ』

『おいでなさい。"あなたたち"は、私が直々に殺してあげたんだから』

ズブウウウウウ
ズザッ
ザザザッ

『ふふ』

『さて、この体にも慣れてきたわね……』

『自覚なさい?私にとっての最高の愉悦は、他ではなく貴女たちが作るのよ?』

『行きなさい、今は、そうね……蹂躙が見たいわ』

ザッ
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54 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 20:40:55.050 ID:zDjVKpln0
……

ガヴリール「……あいつら、大丈夫かな……」

ガヴリール「……ッ」

ガヴリール「来るかっ……!」

ガヴリール「うっ……ぐぁっ……!」


『神って、結局何なの?姉さん』

『?、神について、か……』

『まあ、お前にならいいだろう』

『世界を救った、お前になら』
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55 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 20:41:14.996 ID:zDjVKpln0
『……創世神の能力が創造なだけで、神という存在の能力は他にある……?』

『どういうことだよ』

『そのままさ、そして、その能力はまず固有の能力の強化』

『そしてもう一つは……いや、これはすぐに実感するさ』

『……?』

『明日、あたりかな……まったく』

『……償い切れないな……』

『姉さん……?』

『……何でもないさ』
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56 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 20:42:59.367 ID:zDjVKpln0
ガヴリール「はあっ……神……だと……」

『ガブリエル、来い』

『ここは……?』

『……元副隊長……いや、現神の命令だよ』

『……?』

『見ていろ』

『……神よ、準備は整いました』

『……は、いや……ああ』

『聞こえるか!天使諸君!!』


『我は、神なり!!』

『……』

『神の名を以て、君たちと、生まれてくる天使全てに告げる』

『神に、悪意を持ってはならない。これは絶対の命令とする!!』

『……以上だ』


『姉さん、まさか、神の力って……』

『全天使への絶対的な命令を与えることができること』

『それが、神の能力だ』

『……っ!』

ガヴリール「……なっ……!」

『……さて、では……隊長……いや、ゼロエル』

『そして……』

『マルティールよ』
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57 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 20:43:24.539 ID:zDjVKpln0
『……まず、マルティール。命令はできないが……頼む。嘘はつかないで欲しい』

『勿論です。私はもはやあなたに敵対する理由がない』

『例の話は本当なのだな?』

『例の話……?』

『はい。“魔王サタン”の能力は』

『おそらく、“女性への絶対命令権”です』

『……!』

『……あの時』

『神を下す。着いてこいと言われ、私は抗えなかった』

『頭がぼーっとして、従う他出来なかった』

『……ふむ』

『ならば……私が打つ手は変わらないな』

『ゼロエル』

『私に、剣を突き刺せ』

『……了解した』

『っ!?姉さん……!?』
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58 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 20:45:00.733 ID:zDjVKpln0
『姉さっ……』

ズブウッ!!

『ぐはあああっ!!』

『今だ……結晶化を!!』

『……わかりました。結晶化の魔方陣を発動させます』

ピキュウウウウイイイン

ガシャアアンッ

『何を……何をやって……っ!』

『……すまない』

『……神は、神権が悪用されることを、恐れたのさ』

『でも!!』


『後継の儀は、天使のみが行えるが、神が死なないと行えない』

『だが天使は結晶化を解く際に、殺すことになり命令に反することになる。だから天使は神の座を奪えない』

『悪魔は後継の儀を行えない』

『そして、剣を突き刺した理由だが』
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59 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 20:45:47.406 ID:zDjVKpln0
『ルシファー……サタンの復活と、能力が進化していた場合の対策だよ』

『もしも』

『もしも、能力が絶対の命令権になっていたらそれは神の力すら凌ぐだろう……神が操られる可能性もゼロでは無くなる』

『だから、操られる前に。という訳だよ』

『でもっ……!!!』

『……ああ』

『私も……同じ気持ちだよ』
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60 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 20:46:41.638 ID:zDjVKpln0
ガヴリール「神は……ただの、結晶なのか……!?」

ガヴリール「もう、死んでいるのとの間だと……」

ガヴリール「っ……!ぐああっ……!」

『……ふふ』ドサリ

『マルティール!!ガブちゃん……なんで……!』

『待ちなさい、ラファエル。あれは……きっと、ガブリエルじゃないわ』

『……あらよくわかったわね。サタナキア?』

『っ……そんなっ!!』

『さて……っと』

『っ、火炎まほ』

『……遅いわよ?ふふ』

『なっ……っ!』

ブシャアアアッ


『サタナキアさんっ!!!』

『癒しの力をっ……』

『天使"ラファエル"……止まりなさい』

『ッ!!動けなっ……』

『……堕ちなさい?ふふ』

『……っああっ……っ……』フラリ

『じゃあ、遠い未来』

『頼んだわね?』

ズブリッ!!
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61 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 20:47:21.571 ID:zDjVKpln0
『……ガブリエル』

『……』ポロリ

『頼むよ、姉さん。殺して』

『……ガブリエル……っ!』

『もう、やだよ……わたし、ヴィネを、タブリスを、……っ、マルティールさんを、サタナキア、ラファエルっ……!!』

『殺してよっ……姉さんが……じゃないと、私……きっと、姉さんも……っ』

『……っ』

『……ハミエルに、ごめんって伝えて』

『姉さん……』

『こんなこと頼んで……本当にごめん。……愛してるよ、姉さん』

『ガブリエルっ……!私もだ、私の、大切な妹っ……!』

『……!はあああああっ!!!』

ズ…
ガシャッ

『っ……!』

『姉さん……?』

『刃が、通らない……だと……?』

『っ……うぁ、ああっ……!こ、ころ……コロサコロサ、セ……殺させないわよ……?』

『ふふ、ふふふふふふ……姉、さぁっ、!』

『っ……!』
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62 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 20:47:42.533 ID:zDjVKpln0
ガヴリール「……ぐあああっ!!」

『……ここ、は……?』

『……魔界の、確認されているだけ奥の洞窟だよ』

『……そう。ここで、私は……消えるんだね。やっと』

『……』

『……ガブリエル』

『いいんだよ、姉さん。……やってくれ』

『っ……ふぐうううううう!!!』

『封印術!!』

『でも……さ、姉さん、こそ、いい、の……?』

『これじゃ、きっと、私を、封じるために……ずっと姉さんもここで、戦い続けないと……』

『ああ……いいんだよ』

『ガブリエル』

『よく頑張ったな……、ゆっくり、眠れ』

『……うん』

『……ありがとう。姉さん』
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63 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 20:48:03.592 ID:zDjVKpln0
ガヴリール「っはあっ……!ぐっ……うう……はあっ、はあ……」

ガヴリール「……そん、な……」

ガヴリール「そんなのが……」

ガヴリール「そんなのがあの話の決着かよ!!!」

ガヴリール「っ……くそっ……!!」

ガヴリール「っ」

ダァアアアアアアアン!!!!!

「きゃああああああ!」「嫌だ、殺さないで……」「お母さん!!」「だめ、やめて、ああああ」「ずっと、一緒に……」「よくもおおおおおおお!!がっ……」「にいちゃん……会いたかっ……」

ガヴリール「ああああああああっ!!!!!!」

ガヴリール(これは……下界の人たちの痛み……恐怖、憎しみ……!)


ガヴリール(これが、"伝達"……!全てが、私にも伝わっちゃうのか……っ!)

ガヴリール(辛い……痛い、恐い。悲しい、憎い……っ)

ガヴリール(なん、で……私が、こんなっ……)

ガヴリール「ぅっ……くぅっ……っ……はっ……っ!」ポロ、ポロ…
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64 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 20:48:40.243 ID:zDjVKpln0
ダァアアアアアアアン!!!!!
ドォン!!!!ガッ
ダガァアアアアアアアン!!!

「きゃあああっ、やめっ……私、まだ小さな子供がいるんです、どうかっ……」

『……』スッ…

「いやっ、お願いしますっ、や、いやああああああっ」

ガアン!!!

「へ……?」

「逃げなさい。私がこいつを倒すわ」

「でもっ……」

「……信じなさい、私を」

サターニャ「この、大悪魔サタニキア=胡桃沢=マクドウェルをね!!」

「っ……はい、ありがとうございます!」

サターニャ「さて、……私が相手になるわよ、死霊の兵隊さん?」

サターニャ「せいぜい私を楽しませることね……なあーはっはっは!」

『……へえ……?面白いじゃない』

サターニャ「……ッ、あなたは……まさか……っ」

『そうよ……私こそが』

『大悪魔、サタナキア様よ!』

サターニャ「ッ!!!」
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65 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 20:49:05.221 ID:zDjVKpln0
サターニャ「本、物……なのね!?」

サタナキア『あら、私の事を知っているのかしら』

サターニャ「うんっ!貴女と“魔王サタン”との戦い、胸を打たれたわ!」

サタナキア『へえ?』

サターニャ「自分を見捨てた相手を力を以て認めさせる、とても熱かったわ……!」

サタナキア『あら、わかってるじゃない……にしても』

サタナキア『魔王様を呼び捨てとは、度しがたいわね』

サターニャ「へっ……?」

サタナキア『……火炎魔法……』

サタナキア『燃えなさい?』
ボッ…
ボオオオオ!!

サターニャ「っ!うぁっ、あああああっ!!」
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66 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 20:49:50.144 ID:zDjVKpln0
サターニャ「ッ!」
ジュワアアッ

サタナキア『……あら』

サターニャ「……熱いじゃない!」

サタナキア『……へえ、あなた……』カッ…

サタナキア『…………見たところ、全ての攻撃に対して、ある程度の耐性がある、というわけね』

サタナキア『……厄介ではある、けど』

『……』ズッ…

サタナキア『二人対一人なら、まだ楽かしらね?タブリス』

タブリス『……そうですね、ふふ』

サターニャ「ッ……!」

タブリス『……じっくり、なぶり殺しにしてあげま』

シュウィイイイッ

タブリス『ッ!』

「っと……避けられてしまいましたか」

タブリス『(背後から、矢が……っ)』

タプリス「二人対一人じゃないです。二人対二人ですよ、悪魔さん」

サターニャ「アンタ……っ!」
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68 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 20:52:39.282 ID:zDjVKpln0
サタナキア『……へえ?悪魔と天使が手を組んで世界を守る、ねえ?』

サタナキア『そんなことできるのかしら』

タブリス『私たちの時もそうでしたがね』

サタナキア『そう言えばそうだったわね』

サターニャ「……あんたらの好きにはさせないわよ」

タプリス「……ここで、止めますよ」

サタナキア『威勢のいいことね』

タブリス『かかってきなさい、ですね……ふふ』

タプリス「光の矢ッ!」

タブリス『矢……っ』

タプリス(矢が……黒い……?)

ダァン!!!
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71 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 20:54:35.632 ID:zDjVKpln0
……

ガヴリール「……っぐ……ぁっ……、……ッ!!」

ガヴリール(待て……一つ。一つだけ、ある。魔王を、倒せる方法)

ガヴリール(でもっ……)

「ああああああ!」「やめてよお!寒い、寒い……っ!」「なんで……なんでこんなことを」「お前ら誰なんだよ!!どこから来たんだよお!!」「ごめん……俺……」


ガヴリール「っ……ぐぁっ」


ガヴリール(……迷ってる暇、無いよな)

ガヴリール「……ゲートよ、開け」

ガヴリール「……っ」
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73 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 20:55:00.876 ID:zDjVKpln0
……

サタナキア『……さて私たちも、始めましょう?大悪魔さん……?』

サターニャ「へえ、いいの?この私に戦いを挑むなんて」

サタナキア『いいんじゃないかしら。真の大悪魔である私が負けるはずも無いもの』

サターニャ「あらあら……そんなこと言っていいのね?後悔するわよ」

ゴソリゴソリ

カチャッ

サタナキア『……なにかしら、それ』

サターニャ「これは銃。そして、この銃の名前は」

サターニャ「"44口径リボルバーマグナム、デビルパイソン"……」

サターニャ「ふふ、ふふふ……この銃はね……この銃は、ただの銃じゃないの」

サタナキア『なにっ……!』

サターニャ「この銃に撃たれるとね」

サタナキア『……ッ!』ゴクリ



サターニャ「10分間笑いが止まらなくなるのよ!!!」

サタナキア『……!!!』
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75 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 20:56:12.649 ID:zDjVKpln0
サタナキア『(ショボいように見えて、とんでもない武器ね……!)』

サタナキア『(実質、まともに10分間動けなくなるとしたら……!)』

サターニャ「ふふ、恐れ戦いたかしら?この私の……」

サターニャ「"悪魔的作戦(デビルズ・ストラテジー)"に!!」

サタナキア『くっ……!』

サタナキア『ケチのつけようが無いほど完璧な作戦ね……!』

サターニャ「そうでしょう!なあーはっはっは!降参と言っても聞かないわよ?」

サタナキア『しないわよ……!』
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76 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 20:56:42.077 ID:zDjVKpln0
バチィッ!

タブリス『……ッ!なかなか……!』

タプリス「はあっ!」

ヒュフィンッ

タブリス『(……ガブリエル先輩のお姉さん……ゼロエルさんの編み出した、"神足通"を使いながら光の矢を……っ)』

タブリス『(見たことのある戦いかた……ですねっ!)』

ブュウィンッ!

タプリス「……っ、決して速い訳じゃないけど……正確に急所を狙ってくる……!」

タプリス「……っ」

タブリス『てあああっ!』
シュウィンッ!

タプリス「っ、私だって……!」

タプリス(私だって、先輩に追い付けるように頑張ってるんだ!!)

タプリス「負けるわけにはいきませんっ!!」

タブリス『くっ……!』
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78 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 20:57:05.777 ID:zDjVKpln0
サターニャ「……さあて、じゃあ……」

サターニャ「覚悟なさい!」

カチャッ!

サタナキア『……ッ!』

サターニャ「んなあーははは!!!」

ダァン!!!

サタナキア『!?』

サタナキア『(フェイントも何もなく撃ってきた!?完全に虚を突かれた……!避けられなっ)』

バスゥン!!

サタナキア『……っ!』
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80 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 20:58:11.800 ID:zDjVKpln0
サタナキア『……?』キョロキョロ

サターニャ「……?」

タプリス「んひっwww……んはっ、あは、あははははっ!ひぃっwww」

タブリス『ど、どうしたんですか……!?』

サターニャ「あっ……」

サタナキア『……っ!』

サターニャ「……っ」

ダァン!!!

バスゥン!!

『あっ……ふひっ、ひぃーっひっひwww』

「あははははwwwちょ、くゆみじゃわせんぱっ、にゃひっ……んははははっwww」

サタナキア『……』

サターニャ「……狙い通りよ!一人封じたわ!」

サタナキア『……えぇ……』
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82 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 20:59:04.090 ID:zDjVKpln0
サターニャ「……次はアンタよ!」

サタナキア『……ッ……』

サターニャ「……ふふふ!」

カチャッ

タカッ。

サターニャ「あれっ……」

カチャッカチャッ

サターニャ「弾切れ!?」

サタナキア『……ッ!ふっ』ゴッ

サターニャ「かはっ……」グリイッ
ドザッ、ドジャアアッ

サターニャ「っ……うぅっ……!」ユラッ

サタナキア『……まさかね』

サタナキア『(……私は、もしかして過剰に警戒していた……?)』

サタナキア『アンタ……もしかして、大したことないの?』

サターニャ「はっ……、はあああ!?わ、わたひは大悪魔サタニキアくる……」

サタナキア『……火炎魔法!』

ボオオオオ!!

サターニャ「ぐっ……あぁっ!」

サタナキア『……やってくれたわね』

サタナキア『いいわ。本気で踏み潰してあげる』
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83 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 20:59:25.361 ID:zDjVKpln0
━天界━

ガヴリール「……さて、と」

ガヴリール「覚悟決めるかな」

ガヴリール「……」

ガヴリール「……託されたんだ。任されたんだ」

ガヴリール「……私が怖じ気づくわけには、いかないよな」

ガヴリール「……羽……よかった、白い」

ガヴリール「……勝負だ」

ガヴリール「天界!!」キッ
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84 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 20:59:52.496 ID:zDjVKpln0
━下界━

サターニャ「なによ!私アンタには何もしてないじゃない!」

サタナキア『そもそも敵よ!警戒して損したわむかっつく!!』

サターニャ「知らないわよ!!」

サタナキア『ああああ!口開かないで!イライラする!!』

サターニャ「何こいつ!バカなの!?」

サタナキア『アンタにだけは言われたくないわよ!!火炎魔法!』

ボオオオオ!

サターニャ「っ……つい!!」

サターニャ「んにいいい!!」

サタナキア『(……っ!?炎が効いていない……!?)』

サターニャ「う……らあああっ!!」

ドスンッ!!

サタナキア『(タックル……!)』

サタナキア『ぐはあっ!』

ドザッ

サタナキア『っ……はっ』

サターニャ「……っ、……」

サタナキア『……防御だけは本物なのね』
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86 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 21:00:17.198 ID:zDjVKpln0
サターニャ「……ふん、この程度何でもないわよ」

サターニャ「これなら私の周りの天使の方がまだ攻撃力高いわ」

サタナキア『……へえ』

サタナキア『なら』

サタナキア『私も……』

サタナキア『私も、本気を出させてもらうわね……!』

サターニャ「……ッ!」

サタナキア『……ふっ……はあっ!』

サターニャ「……赤い……鎌?」

サターニャ「少し小振りに見えるけど……刃は大きいのね」

サタナキア『何も準備しなくていいの?』

サターニャ「準備するもんが無いの。早く来なさいよ」

サタナキア『……さあて、じゃあ……』

サタナキア『……"覚悟なさい?"』

ダッ!!

サターニャ(速い……ッ)
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87 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 21:00:57.216 ID:zDjVKpln0
サターニャ「……けど」

サタナキア『はああっ!!』

ブゥン!!!!

スッ

サターニャ「……魔法での戦いをやめたのがアンタのミスよ!」

サタナキア『へえ……よく避けたじゃない』

サターニャ「私は動体視力と運動神経もいいのよ!このていど……」

サターニャ(……?鎌が斬った空間が、仄かに赤く……?)

サタナキア『ただ残念。私は魔法戦をやめたつもりは無いわ』

サターニャ「……ッ!」

サターニャ(扇状に、光が……っ)

サタナキア『"起爆"』

サターニャ「……!!!」

ドブズゥウウウウウウウウウウウウウン!!!!!!!!
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89 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 21:01:56.803 ID:zDjVKpln0
サタナキア『……アンタが、この程度で死ぬわけ無いでしょう?』

サタナキア『……この鎌が、小振りな理由を教えてあげるわ』

サタナキア『右手で鎌を持ち、左手で魔法を使うためよ』

サタナキア『爆発魔法!!!』


キュウィイイイイッ

ドガアアアアアアアアアアン!!!!!!!!

シュウウウウ……

サタナキア『……ふう』

サタナキア『……さすがに、これで片付いたでしょう』

サタナキア『…………』

シュウウ…

サタナキア『……!』

「……ぅ……っ、あ゛……ぐはっ………」ユラリ

サタナキア『……まさか……!』

サターニャ「はあっ……はあっ……!アンタ……何やってんのよ!!!」
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91 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 21:02:37.158 ID:zDjVKpln0
タブリス『……カハッ……!』プス,ブスッ…

サタナキア『あら……そいつもいたのね。気付かなかったわ』

サターニャ「……何を……ッ!」

タプリス「胡、桃沢……先輩……?私を庇ってっ……!」

サターニャ「アンタの……味方でしょ!なんでこんな……!!」

サタナキア『そうね……だって』

サタナキア『別に、どうでもいいし……』

タプリス「先輩っ……大丈夫ですか……?」

サターニャ「……下がってなさい」

サターニャ「……」キッ
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92 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 21:03:14.777 ID:zDjVKpln0
━天界━

ガシャンッ!!

ガヴリール「……」

「ここから先は神の住まわれる塔だ。如何なる者とて入ることは禁止されている」

ガヴリール「……」

「言っても聞かないか。……なら」

「反逆と見なし、殺すッ!!!」

ブゥン!!!!

ガヴリール「……」

「……!」

『残念!……そっちはげんえ』

「だということは、わかっていたぞ」

「後ろか」

ダァン!
ガヴリール「ぐあっ……ッ!」ズシャアッ

「……さあ、終わりだ。見習い」

ガヴリール「ふ、ふふ……残念」

『そいつも偽物だよ!!』

「何ッ……!(確かに気配は前から……しかし、声が後ろから!?)」

「そうか……協力者を潜伏させていたか!」

「……!?……いない……!?」

ガヴリール「隙だらけだよ……ッ!」

「貴様の警戒を解いているとでも……ッ!」

ガヴリール「っ!」

「なに……消え……」

ガヴリール「光の矢ッ!!」

シュタタタタタッ

「ぐはあっ……!!」
ドサリ

ガヴリール「……っ、これでも潜伏魔法は私の十八番なんだ。やたらと鬱陶しい悪魔が身近にいたからな」

ガヴリール「……よかった、スマホも壊れてないな」



ガヴリール「……鍵は……これか」

ガチャリッ
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94 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 21:03:39.757 ID:zDjVKpln0
━下界━

ラフィエル「さて……ここらを突破されないように守るとしま……」

ラフィエル「……あら、あれは……」

『……』タン,タン…

ラフィエル「……白髪の、長い髪の死兵」

フワリ

スタッ

ラフィエル「こんにちは。お尋ねしたいのですが、よろしいですか?」

ラフィエル「間違いなら申し訳ありませんが、もしかして……」

ラフィエル「貴女は、ラファエル様ではありませんか?」

『……あらあら』

ラファエル『現代の方にまで知っていただけてるなんて、光栄ですねー♪』

ラフィエル「やはり合っていましたか?よかったです♪」

ラファエル『何のご用ですか?少し、忙しいのですが……』

ラフィエル「……ええと、因みに何を……?」

ラファエル『人を蹂躙する……と言えば伝わりますか??』

ラフィエル「なるほどなるほど」

ラフィエル「……でしたら、見逃すことはできませんね」

ラフィエル「どういうことかはわかりませんが。私が、貴女を」

ラフィエル「天使として、矯正させていただきますね♪」

ラファエル『あらー、いい度胸ですね……ふふふ』

ラフィエル「……ふ、ふふふ……」

ラフィエル・ラファエル「『ふふふふふ』」
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95 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 21:03:56.368 ID:zDjVKpln0
テレビ「ご覧頂けますでしょうか!……炎が吹き荒れる町で、鎌を構えた少女と火傷で血まみれの少女が戦っています!!」

テレビ「他にも各所で、外国の軍隊かと思われる集団が破壊活動を行っている、爆発や自衛隊との銃撃戦が発生発生している模様です!」

テレビ「お願いします!近隣にお住まいの方は、早く逃げてください!!」

テレビ「先ほども、国民保護サイレンが流されました!!」

テレビ「早く、早く逃げてください!!!」
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98 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 21:04:42.784 ID:zDjVKpln0
サターニャ「……サタナキア」

サタナキア『……?アンタに名前で呼ばれたのは初めてね』

サターニャ「私は正直、今まで怖かったわ、アンタのことが」

サターニャ「みんなと一緒に読んだ本のなかで貴女は、私にとって英雄だった」

サターニャ「勝てるはずもない勝負に果敢に挑み、しかも少なくない傷を負わせた」

サターニャ「畏怖と、尊敬を感じたわ」

サタナキア『……そこまで誉められると照れ……』

サターニャ「でも、私はもうアンタを恐れてない」

サタナキア『……何?』

サターニャ「友達を見捨てたアンタが、友達のために戦う私に勝てるわけ無い!!!」

サターニャ「こっから先はサタニキアタイムよ!!大悪魔ッ!!」
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99 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 21:05:05.953 ID:zDjVKpln0
サターニャ「ッ!」

ダッ!

サタナキア『正面突破なんて……バカなの!』

ブゥン!!!!

サタナキア『起爆!』

ドガアアアアアアアアアアン!!!!!!!!

サターニャ「ぐああああっ!!ぐふっ!」

サターニャ「っ……!」

ダッ!!

サタナキア『またっ……!』

ブゥン!!!!

サタナキア『……起爆!!』

ドガアアアアアアアアアアン!!!!!!!!

サターニャ「っ……ふっ、あがっ……!」

サタナキア『爆炎魔法!』

ボオオオオ!!!

サターニャ「ッ……」

サタナキア『アンタ、わざと突っ込んできてるの……!?自殺行為じゃない!……起爆ッ!』


ブゥン!!!!

ドガアアアアアアアアアアン!!!!!!!!

ドザッ
サターニャ「……ッ!……、熱い……ッ」

サターニャ「でもっ!!」

ダッ

サタナキア『(ダメージが減ってる……!?まさかっ……!)』

サタナキア『……ッ!、起爆!!』

ドガアアアアアアアアアアン!!!!!!!!

ボフンッ
サターニャ「ッ……ら、ああああああ!!!!」


サタナキア『(抜けられたッ……!)』

サターニャ「んらあああああああ!!」
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102 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 21:06:52.352 ID:zDjVKpln0
サタナキア『ッ……!』

サタナキア『(私のこのオリジナル魔法は、起爆という特別なプロセスを起こすために"格"の概念を用いている……)』

サタナキア『(まさか、それに……気付かれていた……!?)』

サターニャ「っ……あ、あああああ!!!」

サタナキア『まずッ』

サターニャ「らあああああ!!!!」
ブンッ

ドゴオッ!!!

サタナキア『ぶッ!!!』

ドオッ

ズシャッ

ズジャアアアアア……

サタナキア『……ぐはっ……!』

サターニャ「……っ……」

サタナキア『何故、私が……!』グデッ

サターニャ「……」

タプリス「先輩っ!」

サターニャ「……行くわよ」

タプリス「……、で、でも……」

サターニャ「……」

サターニャ「いいわよ。放っておきなさい」

タプリス「……っ」

タプリス「……なんで、私を庇ったんですか?……いつも、言い方も悪いし、喧嘩ばっかり売っちゃう私を……」

サターニャ「なんでって……当たり前でしょ?」

サターニャ「天使でも嫌なやつでも、大事な後輩だからよ」
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103 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 21:07:17.880 ID:zDjVKpln0
……

ラフィエル(いやー……)

ラフィエル(超運悪いですね……)

ラフィエル(まさか今では二人しか存在しない大天使クラスの敵で、しかも"癒し"とは……)

ラフィエル(大した火力を持ってない私じゃ不利も不利勝てっこないじゃないですか)

ラフィエル(いや、まあ、頑張りますけど……)

ラフィエル(とりあえず様子見……ですかね)

ラフィエル「……ッ光の矢!」

ラファエル『……っ』

ラファエル『……』スッ…

ビュウィン

ラフィエル(まあ避けますよねー……)
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105 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 21:07:40.292 ID:zDjVKpln0
ラファエル『……来てくださーい♪』

ラフィエル「ッ!」

『オオオオ……』ヨロヨラ
『ゴオオ』ヨロヨラ

ラフィエル「……やはり、そう来ますか」

ラフィエル(回復能力持ちが、悪魔の死兵を呼び寄せる……私が一番警戒していたことですね)

ラフィエル(うーん……)

ラフィエル(これで悪魔の死兵を殺したとしても……いや、とりあえずやってみましょうか)

ラフィエル「……"多重光箭"!!」

ピッ

ビュン,ビュンビュンビュンビュン!!!


シュトッ,シュタタタタタタッ!!
『グボオッ…』グサリ、ドザッ
『ギブバォ……ッ!』ドザッ
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107 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 21:08:17.648 ID:zDjVKpln0
ラファエル『癒しを!』

パアアア…

『……オオオオ』
『……グオオ』グラリ

ラファエル『……ふふっ』

ラフィエル(うわ、やっぱりゾンビにして戦わせるんですね)

ラフィエル(非道な……というかなんて便利な……)

ラフィエル「うう、逃げるしかありません!」

ダッ

ラファエル『追いかけてくださーい』

『オオオ』ノソリ,ノソリ
『グオオ』ベタ,ベチャ

ラファエル『汚い……まあ仕方ないですね』

ラフィエル「ひええ……半分ヘドロみたいなのが追いかけてきます……」
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109 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 21:08:41.879 ID:zDjVKpln0
ラフィエル「ッ……」

ラファエル『ふふ、追い詰めましたよー♪』

ラフィエル「くっ……逃げ道が……」

ラファエル『はーい、じゃ、やってくださーい』

『グオオ』ノソリ
『ブボオオ』ユタ,ユタ…

ラフィエル「っ……!」

ラフィエル「そ、そこ……気をつけた方がいいですよ……?」

ラファエル『ダメ元で、そんなのじゃ小学生も騙せませんよー?』

ラフィエル「っ……」

『……』
『……』グラリ

ラフィエル「そ、そこ……!」

ラファエル『うるさいでーす♪さあ……仕留め……ッ!?』

ヒュウッ

『オオオオ…!?』
『……!』

ラファエル『地面が……消えて……!?』

ラフィエル「……あーあ……」

ラフィエル「だから気をつけろと言ったのにー……」

ラファエル『……ッ!』

ラファエル『……、何を、したんですかー?』
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111 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 21:09:31.722 ID:zDjVKpln0
ラフィエル「予め穴を作っておいて、魔法陣で隠しておいたところに私が誘導しただけですよっ」

ラフィエル「私は忠告したのに……人の話は聞いた方がいいですよ?」

ラファエル『……ッ……』

ラフィエル「ふふ、ふふふ……っ」

ラファエル『しかし、私がここに来ると……いや、そもそも敵だとすら何故……』

ラフィエル「何故も何も無いです。知りませんでしたし」

ラフィエル「ただ……私にとって状況が悪くなる程度で最悪の相性の敵が、回復能力なのはわかりますから」

ラフィエル「それに対応しておいただけですよ」

ラファエル『……ッ』

ラフィエル「貴女はアウェーなんです。もう少し注意を払った方がいいですよ♪」

ラファエル『……っ』イラッ
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113 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 21:11:10.652 ID:zDjVKpln0
ラファエル『(……そうですね、真面目に考えるとしましょう……)』

ラファエル『(……あんな大規模な陣を張れるような実力者ならば、他にあの子達を殲滅することはできたはず……)』

ラファエル『(何より、それは状況が不利にはならないはずです……つまり)』

ラファエル『(……手下が、他にいる……!!警戒した方がいいですね……)』

ラフィエル「……ふふ」

ラフィエル「それじゃあ、これで一対一ですね。正々堂々とやりましょう」

ラファエル『(一対一では無いはず……どこに……もう一人はっ……!)』

ラフィエル「神足通ッ!!」ダッ

ラファエル『っ……?』

ラフィエル「……光の剣!……ふッ!」
バシィッ!!

ラファエル『ッぐああっ!』
ズザッ、
ザザッ…

ラファエル『っ……』

ラフィエル「私の仲間の存在に注意を払いすぎて、私への警戒が不十分でしたよっ」

ラフィエル「甘いんですよー、詰めが♪」

ラフィエル「……ね?」
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115 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 21:11:38.805 ID:zDjVKpln0
━天界━

ガヴリール「……くッ!」

ドズウウウウウン!!!!

ガヴリール「お前が……天使ゼロエルの仕掛けた守護者というわけか」

ガヴリール「……っく……」

巨大なゴーレム『……ッ』

ブゥウウウン!!!!!

ガヴリール「ぐああっ!」

ガヴリール(仮に直撃したら粉々だな……全て避けないと……)


巨大なゴーレム『ゴオオ……』キラッ

ガヴリール「……額に、鍵穴……?」

ガヴリール「そういえば、さっきの門番の持ってた鍵に、やたらでかいのが……っ」

ドゴウウウウン!!!!

ガヴリール「……ッ、はあっ!」バサッ

ビュウウウ

ガヴリール「はああああ!」

カチャリッ

巨大なゴーレム『……ゴ,オ,オ,オオ…』

ガラガラバラバラ……

ガヴリール「よしっ……!」
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116 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 21:12:05.020 ID:zDjVKpln0
━下界━

『……ここからなら、狙えますね』

『多重に魔法距離延長並び威力増幅の魔方陣を連ね魔法を撃てば……』

『まず一人。あの白髪の天使を狙える』

『さて、ここで終わりですよ……』

『無惨に頭を、粉々にして差し上げましょう……!』

『魔法弾、発……』

ガキィイイイイイン!!!

『……ッ!?』

「お嬢様を狙うとはいい度胸ですね」

『貴女は……ッ』

「私の名はマルティエル」

マルティエル「貴女の狙っていた方の、従者の者です」

『……ッ!!!』
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117 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 21:12:21.614 ID:zDjVKpln0
マルティエル「貴女は?」

『……私は、マルティールというものです』

マルティエル「マルティール様、ですね」

マルティール『……』

マルティエル「素直に名乗っただけ、命だけは勘弁してあげましょう」

マルティエル「……ただ」

マルティエル「……そうですね。お嬢様を無礼にも狙った罰として、手足の四本は覚悟してもらいましょうか」

マルティール『……できるものなら、やってみては?』

マルティール『多少の反撃を覚悟できないほど、愚かではないと思いますがね……?』
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119 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 21:13:02.746 ID:zDjVKpln0
……

ラフィエル「……ッ、はっ!」

シュッ!

ラファエル『くっ……ッ』

ラファエル『(……剣を使いはじめてから、尚更厄介になりましたね……!)』

ラファエル『(最初にわかっていたことでしたが、近接戦に持ち込まれてから尚更駆け引きとブラフが活きてっ……!)』

ラフィエル「……っ」

ラフィエル(剣に濃厚な天使力をまとわせて……)

ラフィエル「はっ!」

シュッ!

ラファエル『ふっ……』

ラフィエル「……光の矢!」

ラフィエル(剣先から、撃つ!)

ビュウウンッ!!

ラファエル『ッ……!っ、ハッ、!』

ラフィエル(ッ!)

ラフィエル「はあああっ!!」

ザシュッ!

ラファエル『きゃあああッ!!』

ラフィエル「……せああっ!!」

ラファエル『くっ……!』

ザッ……

トッ,トトッ

ラファエル『癒しをっ……!』

ダッ

ラフィエル「逃がしません!」

ラファエル『っ……ふっ!』
ガシュッ!

ラフィエル「地面に矢を……?」

ラファエル『芽吹けッ!』

ラフィエル「……っ、あっ……あああああっ!!」
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120 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 21:13:29.649 ID:zDjVKpln0
ラフィエル「これは……世界樹の……!?」

ラファエル『……ふう……やっと回復できました♪』

ラファエル『世界樹の花には、生命力を吸い取る力がありますから、そのままじゃ枯れちゃいますよ?』

ラフィエル「ッ……早く、離れないとっ……」
グ,グッ……

ラファエル『させませーん♪』

ラフィエル「っ……!」

ドンッ!

ラフィエル「ひぁっ……!ぁっ、あぁっ……!」

ラファエル『ほらほら、もっと足掻いてくださーい……?ここまでやられてすぐに諦められたんじゃ……割に合いませんしぃ……♪』

ラファエル『何より、つまらないですっ!』

ラフィエル「……あ……ぐぁッ……」
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124 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 21:15:44.923 ID:zDjVKpln0
ラフィエル「はあっ……はあっ……はぐぅっ」

ラフィエル「ふ、ふふふ……なる、ほどぉっ……」

ラファエル『うふふ、もっと楽しませてくれるんですね?』

ラフィエル「物語で読んだ貴女は、この世界樹の矢をっ……使って、回復している素振りがありませんでしたから、少し不安でしたが……」

ラフィエル「よかった。この花と貴女ではリンクがあるんですね?」

ラファエル『……だから、どうしたんですか?』

ラフィエル「貴女の体は今は悪魔」

ラフィエル「……なら、生命力と一緒に"天使力"を大量に流し込まれたらどうなるんでしょうねー……?」

ラファエル『……ッ、そ、そんな。また得意のブラフですかー?ふ、ふふ』

ラフィエル「残念ながら、これはブラフではっ……、ありません。回復能力持ちと戦うシミュレーションはしてたんですよ……?」

ラファエル『……ッ』

ラフィエル「勿論、貴女が仮想敵でした」

ラファエル『そ、そんな……ことをすれば、貴女の生命力が下手すれば尽き……』

キラリ。

ラフィエル「っ……私の、天使力を、もって……っ!貴女を……」

ラフィエル「"導いて"あげ、ますっ……♪」

ピカアアアアアアアッ…

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!

ラファエル『っ……あっ……ああっ……体に、ひびがっ!あ、ああっ!!』

ボロリ。

ラファエル『いやっ……!嫌、嫌です、嫌ああああああっ!!!』

ボロ,バラッ,バラバラバラバラ……

ラフィエル「ふう……やっと勝……うっ……」

ラフィエル「があっ……お゛え゛え゛っ……」ビチャ,ビチャリ

ラフィエル「……っ、はあっ……やっぱり、体への負担は大きかった、ですねっ……」
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125 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 21:16:38.889 ID:zDjVKpln0
……

マルティエル「色々計りたいので、お先にどうぞ」

マルティール『……そうですか。感謝します』

マルティール『火炎の陣』

マルティエル(……空間に魔法陣を、描かずに直接描き出す……)

マルティエル(中々の使い手のようですね)

マルティール『(先ほど壊されずに済んだ魔法威力増幅の魔法陣を重ねて……)』

マルティエル「……!?魔法陣の複合……」

マルティール『……爆炎魔法!』

ゴオッ…シュウ…

マルティール『(爆炎魔法それそのものを触媒とした……)』

マルティール『巨大爆炎術式陣!!』

マルティエル「そんな……!」

マルティエル「ここ、まで……とは……!」

マルティール『私をなめていたようですね。これでも私は……』

マルティール『悪魔の王の、側近だったのですから』
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127 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 21:17:21.152 ID:zDjVKpln0
……

ドガアアアアアアアアアアン!!!!!

「あ、ああああっ……やめてくれ、頼むうううっ!!」
「やめ、そいつを離せっ……さもないと、光の矢をお前に射つぞ!!」

『……ふうん、やってみたら?』

「っ……!う、ああああああ!」
ビュウンッ
…シュッ
『……』

「かき、かききえた……っ!」
「あっ……あああ、痛い、痛いやめ」
バキイッ
『……』ポイッ

ドサリ
ダッ
「よくもっ……よくも俺の相棒をっ」

『……知らないわよ、そんなの』
ズバアッ!!

ブチャッ

『……ふん、退屈ね。天使の相手でさえも』

「……これ以上は好きにさせない」

『……?あなたは?』

「……私は」

「私は、悪魔"月乃瀬=ヴィネット=エイプリル"!これ以上無意味な殺戮はやめてもらうわ!」
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128 :>>1 ◆44wGrGqtF2 [age]:2017/07/18(火) 21:17:47.196 ID:zDjVKpln0
ヴィーネ「っ……!」

『へえ……私は、ヴィネ』

ヴィネ『……嵐の悪魔。殺戮の神……なんて呼ばれた時もあったわね』

ヴィーネ「……引き下がって、もらえないかしら」

ヴィネ『無理ね』

ヴィーネ「そう……なら」

ヴィーネ「……せめて、私が相手になるわ」

天使1「おいっ……君みたいな子供が入ってきちゃいけない!ここは、戦場だ」

天使2「奴は、僕らにまかせて……」

ヴィーネ「……ッ、危ない!上に避けてください!」

天使1「なにっ……!?」ブゥンッ

天使2「っ……?」ブザッ

天使1「……!俺らがさっきまでいたところを、鎌鼬が……」

ヴィネ『……へえ、あれが見えたのね』

ヴィーネ「……もう、一人も殺させない!!」
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