- 両津「なに?堂島の龍だと?」中川「ええ」
1 :以下、転載禁止でVIPがお送りします[]:2014/08/25(月) 00:21:47.96 ID:vPUuDD+h0 - 中川「かつてそう呼ばれたヤクザが神室町で有名だったんですよ」
両津「かつて?ってことは今はヤクザじゃないのか?」 中川「たしか所属していた組の組長を殺して10年刑務所にいたらしいです」 中川「そこから出所してその後も何度も東城会というヤクザ組織の揉め事に関わっているらしいんです」 両津「ふーん、ま、ワシには関係ないな」 麗子「あら?両ちゃん立ちなんの話?」 中川「ああ麗子さん。堂島の龍の話をしてたんですよ」 麗子「堂島の龍?」
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- ( ^ω^)人間のクズのブーンが子育てをするようです
1 :以下、転載禁止でVIPがお送りします[]:2014/08/25(月) 03:38:37.09 ID:vPUuDD+h0 - なぜ
開いたか 産業で
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- 急襲防げず鎮守府壊滅艦これスレ
501 :以下、転載禁止でVIPがお送りします[]:2014/08/25(月) 10:23:23.87 ID:vPUuDD+h0 - 天龍は乳袋過ぎて偽乳を疑ってる
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- 急襲防げず鎮守府壊滅艦これスレ
508 :以下、転載禁止でVIPがお送りします[]:2014/08/25(月) 10:26:26.64 ID:vPUuDD+h0 - 奇遇な!
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- 古美門「モグリの医者だぁ?」ブラックジャック「……」
1 :以下、転載禁止でVIPがお送りします[]:2014/08/25(月) 11:25:13.68 ID:vPUuDD+h0 - >>>古美門邸
古美門「……というわけで今回の裁判も私の勝ちだー!うっひょぉおおお今度は潜水艦でも買っちゃおうかなぁぁ!」バタバタバタ 黛「先生!私やっぱり納得できません!今回の依頼人は明らかにクロでした!」 古美門「だーかーらーお前は朝ドラなんだオタマジャクシ!何回同じことを言わせる気だ一度で覚えろぉ!」 古美門「我々の仕事は依頼人の依頼を実行し守ることであって真実を明かすことではなぁーい!りぴーとあふたみー?」 黛「お断りします!今回は明らかに銀行会社側の不当解雇でした!」 キッ 古美門「知ったことじゃないねー!大体なんだあの相手側の依頼人は!裁判中に『土下座しろー!』。おおよその常識人がする言動とはおもえましぇーん!」
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- 古美門「モグリの医者だぁ?」ブラックジャック「……」
3 :以下、転載禁止でVIPがお送りします[]:2014/08/25(月) 11:27:00.75 ID:vPUuDD+h0 - 古美門「君は本当に物覚えが悪いな次同じことを言ったら今度こそクビだァ!」
黛「不当解雇には断固戦います!やられたらやりかえしますから!」ドンッ! 古美門「なぁにが不当解雇だバカ者めぇ!もう少し戦力になってからそういう事をいうんだな給料泥棒がァ!君のような輩は一度あの銀行会社に配属されて散々こき使われた挙句クビになってから復讐しようと試みて失敗して自殺未遂でもするんだな少しはマシになるだろう!」 服部「お二人とも、お茶とお菓子のご用意ができました。どうぞおすわりになって下さいませ」 古美門「結構ですよ服部さんこの給料泥棒に食べさせる物などこの家にはありませんから」 黛「いただきます!」ムシャムシャゴクゴク!! 古美門「なぁーにを勝手に食ってるんだァァ!!これは私のだぞ!!」ムシャムシャゴクゴク!! 黛「んんんー!!」ムシャムシャムシャムシャ!! 古美門「んぐぉー!!」ムシャムシャムシャムシャ!!
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- 古美門「モグリの医者だぁ?」ブラックジャック「……」
4 :以下、転載禁止でVIPがお送りします[]:2014/08/25(月) 11:28:05.99 ID:vPUuDD+h0 - >>>某所 岬にある診療所
男「こいつはどういう事だ先生よ!」 ???「……」 男「なんとか言えよ!ええ!こっちはわざわざ先生のところまできたんだぜ!」 ???「……」 男「だんまりを決め込むつもりか……!だったらいいさ!こっちも法的な手段をとらせてもらう!覚悟してろよモグリの医者が!」バタンッ!! ブロロロロ…… 女の子「ちぇんちぇー、らいじょうぶなの……?」 ???「なに、なにも心配はいらないさ」 女の子「れも……」 ???「……」トゥルルル…ガチャッ ???「もしもし、手塚君か……今から少しいいかね?」
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- 古美門「モグリの医者だぁ?」ブラックジャック「……」
7 :以下、転載禁止でVIPがお送りします[]:2014/08/25(月) 11:29:20.19 ID:vPUuDD+h0 - >>>古美門邸
古美門「う、うぷっ……満腹中枢のイカレてるがに股提灯パンツ女と張り合ったのが間違いだった…!」 黛「ふぅー食べた食べたぁ!」ゲフッ 古美門「この人間ポリバケツ女め……どういう胃袋してるんだもしかして胃袋四次元ポケットなんじゃないか……?」 黛「誰が胃袋ドラえ〇んですか、先生こそあんな量食べたくらいで参っちゃって胃袋もち巾着なんじゃないですかぁ?」 古美門「は、はーっ!?だれが胃袋もち巾着だって!?これが普通だ大食いゴリラ女!」 黛「ゴ、ゴリっ……!侮辱で訴えますよ!」 古美門「なぁァにが侮辱だ!私は事実をそのまま言っただけだこのがに股馬鹿力ゴリラ女ぁ!」 黛「サイッテー!!!!」バキッ!! 古美門「アウチッ!!か、肩が!肩が外れたァァァ!!は、服部ざぁぁぁん!!!痛いよ痛いよぉ!!!」
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- 古美門「モグリの医者だぁ?」ブラックジャック「……」
9 :以下、転載禁止でVIPがお送りします[]:2014/08/25(月) 11:31:05.52 ID:vPUuDD+h0 - 服部「おおっと、ご安心下さいませ先生!私、こう見えても昔整体師をしていたもので」
服部「フンッ!それいっ!」ゴキッ! 古美門「あぁ〜〜〜!!!」 古美門「はぁー……はぁー……ありがとう服部さぁん……ヒック」グスッ グスッ 服部「はっ、お役に立てて何よりです」 黛「え、えーっと……」 古美門「あぁァァさぁァァどォォォらぁァァ!!!!」 黛「ご、ごめんなさっ」 古美門「許さん許さん絶対許さん!!即刻荷物をまとめて出ていくか治療費と慰謝料一億はらええええ!!!!!」 黛「ちょっと先生!確かに私が悪かったですけどいくらなんでもそれはふっかけ過ぎです!大体治療費って言ったって服部さんが治してくれたじゃありませんか!」 古美門「うるさいうるさぁい!今度という今度は絶対に許さんぞゴリラ女!貴様を法廷でけちょんけちょんのめちゃくちゃにして有罪にしてやる!!」ビシッ!! 黛「あ、思い出しました」 古美門「何をだお前の愚かさをかァァ!?ホワチャー!」シュババッ!
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- 古美門「モグリの医者だぁ?」ブラックジャック「……」
11 :以下、転載禁止でVIPがお送りします[]:2014/08/25(月) 11:32:49.00 ID:vPUuDD+h0 - 黛「いっつも先生誰かに似てる似てると思ってたんですけど、それが誰かわかったんです」
古美門「はぁん誰だ?福山雅治か?キムタクか?堺雅人か?」 黛「どんなムチャだろうとお金しだいで受けた依頼はやりとげる……」 黛「そう、ブラックジャックですよ!いやースッキリしたー」 古美門「ブラックジャックぅ!?」 服部「ああ、聞いたことがありますな。凄腕の外科医、あらゆる無理な手術すら助けるその手腕は神とさえ呼ばれる……」 服部「しかし医師免許を持たず一億や二億を請求してくると言うお医者様のことですな」 黛「そうそう!お金しだいでって所がそっくりなんですよ!」 古美門「なぁにがそっくりだ、私 は キ チ ン と 弁 護 士 資 格 を 持 っ て い る ! !」 古美門「モグリの糞ヤブ医者と一緒にするな馬鹿力」 黛「……先生も一度そのひねくれた性格を治してもらったらどうですか?治ればいいですけどー」
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- 古美門「モグリの医者だぁ?」ブラックジャック「……」
13 :以下、転載禁止でVIPがお送りします[]:2014/08/25(月) 11:35:12.36 ID:vPUuDD+h0 - 服部「あ、そういえば今彼は訴訟をしているそうです」
黛「訴訟を?何故です?」 古美門「どうせモグリのヤブ医者だ手術失敗でもして訴えられたんだろう当然だねぇハッハッハッ」 黛「でもさっき服部さんが言っていた通り腕は確からしいですよ?まぁでも無免許で法外請求するような人訴えられて当然ですよ」 古美門「あーたーりーまーえーだ。免許もないのにしゃしゃり出るようなイミテーション物真似お猿はいつか痛い目を見るのだよ、覚えておけポンコツオタマジャクシぃ」 黛「資格を持ってるからって法外請求をする人が言えることじゃありませんけどね」 古美門「あぁん!?」 服部「先生、古美門先生、お電話です。間 黒男というかたから」 古美門「間 黒男?誰ですかその中二病ネームは?即刻断ってください私は今から日課であるバイオリンをしなければならないので」 服部「依頼料五千万だすそうです」 古美門「もぉしもし時代が生んだ天才敏腕弁護士古美門研介でぇす!」ガバッ!
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- 古美門「モグリの医者だぁ?」ブラックジャック「……」
18 :以下、転載禁止でVIPがお送りします[]:2014/08/25(月) 11:37:03.52 ID:vPUuDD+h0 - >>><<<
古美門「いやぁ、びっくりしましよ。本名は間黒男、とおっしゃるんですねぇ」 古美門「ブラックジャックさん」 ブラックジャック「……」 黛「今回はどうなさったんですか?間さん」 ブラックジャック「ブラックジャックと呼んでくれ。あまり私はその苗字が好きじゃあない」 黛「は、はい、ブラックジャックさん。それで、今回は…?」 ブラックジャック「これを」パサッ 黛「これは……大手週刊誌ですね」パラッ 黛「ブラックジャック手術失敗……モグリの医者化けの皮剥がれる……」 パラッ 古美門「ほほうブラックジャックさん、あなた手術を失敗なさったんですかぁこれは大変ですねぇ?」 古美門「つまりこの件について私に弁護をしてくれと言うことですね?わかりました構いませんよ充分に金を払うならねぇ」指コスリコ スリ ブラックジャック「ちがう、すでにその問題は解決した。訴えるのはこちらからだ」 古美門「は?」
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- 古美門「モグリの医者だぁ?」ブラックジャック「……」
21 :以下、転載禁止でVIPがお送りします[]:2014/08/25(月) 11:39:15.84 ID:vPUuDD+h0 - ブラックジャック「この週刊誌を訴えるんだ」
黛「週刊誌を……?」 ブラックジャック「この記事が出たとき私は別の顧客の手術をする寸 前だったんだ。しかし、この記事が出たことでその患者は私の手術を拒み、死んだ」 黛「死んだ!?」 ブラックジャック「並みの医者で処置できるような病じゃなかったのさ」 ブラックジャック「その記事が出たときはすでにその問題は解決していたしもちろんその記事の手術も成功していた」 ブラックジャック「だがその記事のせいで私の患者は死に、オマケに私に入ってくる報酬も0だ」 黛「そのことで出版社に賠償請求する……ということですか?」 ブラックジャック「そうだ。私の仕事を妨害したこと、虚構でしかなかったウソの記事で私の信用を落としたこと」 ブラックジャック「しめて一億円を請求する」 黛「い、一億円!?いくらなんでもそれは!」 古美門「了解致しましたァおまかせくださぁい!」ビシッ 黛「古美門先生!?」
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- 古美門「モグリの医者だぁ?」ブラックジャック「……」
24 :以下、転載禁止でVIPがお送りします[]:2014/08/25(月) 11:41:39.15 ID:vPUuDD+h0 - >>><<<
黛「先生!本当にお受けするんですか!?」 古美門「当然だ、五千万の仕事だぞ?受けないでどうするいやはや」 黛「でも一億円はいくらなんでも無茶ですよ!」 古美門「私を誰だと思ってる。負け知らずの天才秀才イケメン弁護士古美門研介だぞ?」 古美門「私にかかればこんなもの箸で煮豆を取るように楽勝でできてしまうよグハハハー」 黛「いや、でもこの前負け…」 古美門「負けてないあの戦いはきちんとやり返しただろうキチンと頭に入れとけゴリラぁ」 黛「ゴリラって言わないでください!!本当に訴えますよ!」 古美門「知っているか黛クン、ゴリラの学名はゴリラ・ゴリラ・ゴリラらしいよどこまで行ってもゴリラ。ゴリラの呪縛からは逃れられないのだよ君の頭の悪さに君が逃げられないようにねぇ〜!」 黛「イィ〜〜〜〜〜!!!」髪バサバサバサ 古美門「本当に潜水艦、買っちゃおうかなぁ〜〜♪」
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- 古美門「モグリの医者だぁ?」ブラックジャック「……」
26 :以下、転載禁止でVIPがお送りします[]:2014/08/25(月) 11:43:45.36 ID:vPUuDD+h0 - >>>古美門邸 菜園
服部「おお、こんにちもよく育っていますなぁはっはっはっ」チョキンチョキン 服部「トマトなどは…ほんによく熟れてます。今夜の晩御飯に使いましょう」 古美門「さすが服部さんの育てた野菜だ、見ているだけで涎が垂れてきますよ」 服部「はは、お褒めいただき光栄です」 古美門「今夜はそうですねぇ、トマトマルゲリータのピザなどお願いできますか?」 服部「はい、お任せください。昔、本場イタリアのピッツァ専門店で働いていましたので腕によりをかけて!」 古美門「んー実に楽しみです」 黛「……そんな事いってる場合なんですか?」 服部「なにか問題が?」 黛「はい、今回の依頼者のことです」
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- 古美門「モグリの医者だぁ?」ブラックジャック「……」
30 :以下、転載禁止でVIPがお送りします[]:2014/08/25(月) 11:46:39.83 ID:vPUuDD+h0 - 黛「今回の依頼者は無免許で医療行為をしているんです。それも何度も」
黛「いかにその腕が素晴らしいとしても犯罪の上に成り立った訴えですから裁判になったとしてもかなりのウィークポイントです 」 黛「と、言うよりは裁判をすることすら困難ですよ」 古美門「なぁにそんなこと問題ないさ。無免許状態での医療行為 は傷害罪になるがあくまでそれは被害者から訴えがあった場合のみ適用される」 (※実際は違いますが物語の性質上整合性を保つため脚色してあります) 古美門「それに警察側にもおそらくだが彼と何かしらの接点がある者がいるんだろう。事実彼は過去何度もブタ箱にぶち込まれていながらお咎めも無しに出てきている」 古美門「それにだ、事実彼の腕に救われた者も少なからずいるわけだ。でなければ無免許ですでに訴えられて臭い飯を食ってる身だろうからねぇ」 黛「……納得できません。やはり違法行為を平気で犯してるのに自分は訴訟をするなんておかしいです」 古美門「一生そうやって一銭にもならないバカ丸出しの無駄口を叩いてろ私はただ依頼人を勝たせる、それだけだ」
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- 古美門「モグリの医者だぁ?」ブラックジャック「……」
32 :以下、転載禁止でVIPがお送りします[]:2014/08/25(月) 11:48:27.35 ID:vPUuDD+h0 - 黛「同じお金に汚い同士シンパシーでもあるんじゃないですかぁ?」
古美門「馬鹿を言うな、私は資格を持っていると何回言わせる気だ。 私と彼はただの依頼主と請負人の関係だ、それ以上でも以下でもない」 古美門「やれやれバカの相手は疲れるなぁ、僕お風呂入ってくる」 服部「先生、どうぞ。アヒルちゃんです」 古美門「ありがとうございます」ピヨピヨ 黛「……はぁ……」 服部「そんなにお嫌ですかな?この依頼主の方が」 黛「嫌い、と言うか……なんていうか……」 服部「違法行為を犯しているから悪人、という訳ではないと私は思います。彼は人助けをしていることには変わりはないのですから」 黛「ですが服部さん……」 服部「とにかく今は目の前の訴訟に集中なさってください。理屈は後からついてくるものです」
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- 古美門「モグリの医者だぁ?」ブラックジャック「……」
33 :以下、転載禁止でVIPがお送りします[]:2014/08/25(月) 11:50:08.27 ID:vPUuDD+h0 - >>>とある喫茶店
ブラックジャック「……了解した」 ブラックジャック「報酬は五千万、そっからはビタ一文負けませんぜ」 ブラックジャック「たった五千万で命が助かるんですぜ?安いもんだ」 ブラックジャック「ええ……では後日」ガチャッ ブラックジャック「マスター、カレーライスとコーヒー」 マスター「了解でゴンス」 青年「すいませーん、ホットドックください」 店員「はい、少々お待ちください」 ブラックジャック「おいおいこのカレー変なもんが入ってるぞ」 ヒョウタンツギ「プーップスップー!」
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- 古美門「モグリの医者だぁ?」ブラックジャック「……」
36 :以下、転載禁止でVIPがお送りします[]:2014/08/25(月) 11:51:29.43 ID:vPUuDD+h0 - ブラックジャック「マスター、代金はここに置いていくぞ」スクッ カランカランカラン
店員「ありがとうございましたー」 >>>デパート ブラックジャック「……」スタスタスタ… 清掃員「はいお兄さんそこどいてねー」ガラガラガラ ブラックジャック「うおっと」 >>>駅 ブラックジャック「…………」スタスタスタ… 大学生「つまりこの方程式は……だから……」ボソボソ ブラックジャック「…………」スタスタスタ… >>>駐車場 ブラックジャック「……………」スタスタスタ 警備員「はいオーライオーライー!」ピー! ブラックジャック「おい、お前さん」ガシッ 警備員「!?……はい?」ビクッ
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- 古美門「モグリの医者だぁ?」ブラックジャック「……」
37 :以下、転載禁止でVIPがお送りします[]:2014/08/25(月) 11:52:39.51 ID:vPUuDD+h0 - ブラックジャック「なぜ私のあとをつける」
警備員「はぁ?私にはなんのことやら」 ブラックジャック「喫茶店で私がカレーライスを食っている時からずっと私のあとをつけまわしてるだろう、わざわざ服装を変えて」ギロッ 警備員「何を言ってるのか僕にはさっぱりわかりませんが……?」 ブラックジャック「ほう、お前さんしらばっくれる気か?」ギリギリ 警備員「く、くるじいです、えりを締めないで……」ゲホゲホ ブラックジャック「言え、言わないなら力づくで言わせてやろうか…?このメスはよく切れるんだ……」キラッ 警備員「わか、わかったわかった!言う!いいますから!」
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- 古美門「モグリの医者だぁ?」ブラックジャック「……」
38 :以下、転載禁止でVIPがお送りします[]:2014/08/25(月) 11:54:12.54 ID:vPUuDD+h0 - >>>古美門邸
古美門「尾行してたのがバレた……?悪い冗談だよなぁそれ?」 蘭丸「いやホントごめん先生。でもあの人只者じゃないって感じ」 古美門「それで彼の情報は集まったのか?」 蘭丸「それも調べたけど殆ど生い立ちぐらいしか集まらなくて、なんか凄いガードが硬いんすよー」 古美門「今回は黛以下だな……報酬はナシだ」 蘭丸「えー!そんなの酷いっすよー!」 古美門「酷くなーい!!こっちは君のヘマで向こうの信用はガタ落ちしてしまったんだぞ!」 蘭丸「じゃあ服部さん!何か美味しいもの作ってくださいよ〜!」 古美門「服部さん作らなくていいですからね」ビシッ 服部「御意」 蘭丸「えー!」
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- 古美門「モグリの医者だぁ?」ブラックジャック「……」
40 :以下、転載禁止でVIPがお送りします[]:2014/08/25(月) 11:55:20.79 ID:vPUuDD+h0 - 黛「依頼人のことを調べていたんですか?」
古美門「なぁに当然だ、今までもしてきた事だ」 古美門「依頼人のことを詳しく調べ裁判上の痛手になる部分を把握していればそこを突かれた時柔軟に対応できる特に彼のように素性が知 れない者は特にね」 黛「なるほど……」 古美門「蘭丸君引き続き調べてくれたまえ、ただし尾行はなるべくするな」 蘭丸「了解ーっす、ではこれにて!」 服部「先生、トマトマルゲリータピッツァができました」 蘭丸「うひょーうまそー!」 服部「古美門先生と黛先生の分しかご用意してませんのであしからず」ニッ 古美門「さすがです服部さん」 蘭丸「ちぇー、もう俺グレちゃいそう」
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- 古美門「モグリの医者だぁ?」ブラックジャック「……」
41 :以下、転載禁止でVIPがお送りします[]:2014/08/25(月) 11:57:19.45 ID:vPUuDD+h0 - ピンポーン
黛「ん?どなたでしょうか…?」 服部「はい、少々お待ちください」タタッ 古美門「やはり、来たか」 黛「え?」 >>><<< ブラックジャック「……」 古美門「これはこれはブラックジャックさん。どうしましたこんな夜分遅くに?」 ブラックジャック「しらばっくれる気かい。あの青年……名前は加賀蘭丸って言ったっけか、あれはアンタの差し金だろう」 古美門「これはこれはすいません、どーも彼はいつも先走って勝手に行動してしまう癖がありまして。今回も私のためにとあなたのことを調べていたそうなんです」 ブラックジャック「……まぁいい。だが、私のことを調べるのはやめてもらおう。次発覚したらあらゆる手段を使ってお前さん達に然るべき処置を取らせてもらいますぜ」 古美門「それは…脅しですか?」 ブラックジャック「お互いの信頼関係を築く為だ。腹の中を探りあうのは好かないんですよ」 ブラックジャック「あぁ、あと、私のかつての患者の中にはマフィアや極道なんてのがゴロゴロいましてね……まぁ、そういうことです。好奇心は猫を殺すといいますから」スクッ
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- 古美門「モグリの医者だぁ?」ブラックジャック「……」
42 :以下、転載禁止でVIPがお送りします[]:2014/08/25(月) 11:58:44.78 ID:vPUuDD+h0 - 古美門「服部さんお帰りだそうです」
服部「お見送り致します」 ブラックジャック「いえ、結構です。ではまた」スタスタ… 黛「せ、先生。蘭丸君のことがまたバレたりしたらヤバくないですか…?」 古美門「なぁにバレなければ問題はないさ」ガクガク 黛「……膝が笑ってますよ、もしバレたりしたら……」ゴクリ… 古美門「君も私も仲良く海の底。百年後にサルベージされるんじゃないかなぁアハハハハ!」ガクガクブルブル 古美門「やだやだやだやだぁーー!僕もう帰るーーー!!うえええーん!!!」ダダダダッ! 黛「あ!ちょっと先生どこ行くんですか先生!せんせーーーい!」
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- 古美門「モグリの医者だぁ?」ブラックジャック「……」
44 :以下、転載禁止でVIPがお送りします[]:2014/08/25(月) 12:01:36.02 ID:vPUuDD+h0 - >>>翌日 裁判所
古美門「うーん、さて今回の相手は誰かなぁ黛君?まぁ誰が来ようと確実に勝ってしまうからたいしたことじゃないけど一応聞いておこう」 黛「誰に言い訳してるんですか、てか昨日ずっと部屋で震えてた人がよくそんなこと言えますね?もしものことがあったりしたら嫌だからそんなこと聞くんでしょう」ジッ 古美門「ふ、震えてたんじゃないよ私はこの訴訟に勝つための方法を思案していたんだ第一私が負けるなんて万に一……いや兆が一にもありえない!!いいから早く相手の弁護人を教えろバカァッ!」汗ビッショリ 黛「汗びっしょりで言われても説得力ありませんよ」 黛「あ、あれが向こうの弁護士のハムエッグさんですね」 ハムエッグ「……」カチャッ ギィッ 古美門「なぁんだあの小悪党顔は?しかも聞いたこともない名前じゃないか?こりゃこの訴訟勝ってしまったも同然だなナッハッハッ!」 ホッ 黛「ハムエッグ弁護士はアメリカから在日した弁護士で最近バンバン業績を伸ばしてる実力派ですよ?」 古美門「なぁにアメリカ?ハッハッ!あんなhamburgerとhot dogの国の弁護士など私の敵ではない!ケイコを思い出したまえアメリカの弁護士などあのレベルなのだよさっさと寿司を食わせて本国に帰省させてやろうホームシックになる前にな!」
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- 古美門「モグリの医者だぁ?」ブラックジャック「……」
45 :以下、転載禁止でVIPがお送りします[]:2014/08/25(月) 12:03:51.94 ID:vPUuDD+h0 - >>>第一回口頭弁論
裁判長「原告側は口頭弁論をお願いします」 古美門「はいでは失礼いたします!」スクッ 古美門「みなさま名前くらいは聞いたことがあるでしょう、そう、それはブラックジャックその人のことです」 古美門「彼は無免許ながらもその手術の腕は確かなものであり全世界助けることは不可能だと言われてきた様々な患者を救ってきた!」バンッ! 古美門「無論今回も彼の腕によりまた一つの命が助かる予定でした!しかしそれは儚くも果たせなくなってしまうのです……!」 古美門「一体何故?みなさんそうお思いになるでしょう。それはこの裁判の議題の一つでもあるこの週刊誌の記事が発端でした」バサッ ブラックジャック「……」 古美門「【悪徳モグリ医師ブラックジャック!ついに化けの皮剥がれる!】!!」
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- 古美門「モグリの医者だぁ?」ブラックジャック「……」
46 :以下、転載禁止でVIPがお送りします[]:2014/08/25(月) 12:05:38.60 ID:vPUuDD+h0 - 古美門「この記事には要約するとこう書いてあります」
古美門「【無免許で法外請求をしてくると噂の悪徳モグリ医師ブラックジャックはついに手術を失敗しその家族に訴えられた模様】……とね」 古美門「しかしこの記事は全くの誤報だったのです!」スタスタスタスタ! ザワザワ…… ザワザワ…… 古美門「この記事が乗った週刊誌【女性エイト】が発行されたその一日前!この記事にある家族からの訴えは既に取り下げられています何故か?キチンと手術はうまく言っていたからにほかなりません!」 古美門「しかしこの記事は公の場に出てしまいました!さらに昼の報道番組にも取り上げられた!」 古美門「なのにあろうことか誤報であったという謝罪文は一切発表されておりません!未だに彼が手術を失敗し訴えられたと思っている人は大勢いる!」 古美門「そしてこの報道により彼がその時受け持っていた患者も彼を信用できなくなり手術を拒否!なんという事でしょうその患者はそれにより命を落としてしまったのです!このことに対するブラックジャック氏改め間 黒男氏の心中はお察しできるでしょう!」スタスタ クルッ!! 古美門「よって我々はこの記事を出版した被告側の秀栄社にブラックジャック氏に対する賠償金一億を請求するものであります!」
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- 古美門「モグリの医者だぁ?」ブラックジャック「……」
47 :以下、転載禁止でVIPがお送りします[]:2014/08/25(月) 12:10:09.84 ID:vPUuDD+h0 - 裁判長「被告、反対弁論はありますか?」
ハムエッグ「では失礼して」 ハムエッグ「つまり原告側はこの週刊誌に書かれた記事によって社会的信用が下がったことに対する名誉毀損、ということでよろしいんですよねぇ?」 古美門「如何にもそのとおりです」 ハムエッグ「本当にこの週刊誌は名誉毀損となりえるのでしょうか?」 ハムエッグ「私もこういう週刊誌というものを見ますが……ま、全て話半分と言った感じで読んでおります」 ハムエッグ「殆どの人がそうでしょうその証拠に週刊誌などで記事を書かれた有名人等の信用が没落した、という事象は稀です」 ハムエッグ「それは社会的にこういう週刊誌が【話半分で見る信 用性のない読み物である】という認識であるという事になる」 ハムエッグ「それにブラックジャック氏は無免許であることで既に社会的信用があったかどうか疑うばかりであります」 ハムエッグ「よって本件原告側の訴えは無効であることを主張します。以上です」
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- 古美門「モグリの医者だぁ?」ブラックジャック「……」
48 :以下、転載禁止でVIPがお送りします[]:2014/08/25(月) 12:11:28.61 ID:vPUuDD+h0 - 古美門「いけすかーん!」ムシャムシャムシャムシャ!!
古美門「なぁにが名誉毀損とは受け取れませんだバカバァカ!」ム シャムシャゴクゴク!! 古美門「このアメリカの×××野郎がいけすかーん!!!!」ムシャムシャゴリゴリ!! 服部「先生、今日はいい食べっぷりですが何かありましたか?」 黛「いえ、向こうの弁護士の反対弁論の仕方が気に入らなかったみたいです」 服部「それはまたなぜ?」 古美門「あいつのあの人を馬鹿にしたような言い方が気に食わんのだクソメリケンめ!ギッタギタのグッタグタにしてボロボロに負けさせてやる覚悟しておけーー!」バリバリムシャムシャ!! 黛「でも先生とそっくりでしたよ、あの喋り方とついでにウザったい分け目も」 古美門「どこがそっくりだ全然違うだろうこの私のビューティフルボイスとあいつのダミ声ウザウザボイスを一緒にするな!大体髪型もヤツはセンターわけで私は8:2わけだ全然違うだろいい加減にしろこの市松人形!」 黛「だれが市松人形ですか!!」 古美門「お前だお前このポンコツオタマジャクシアッパラパーのがに股ゴリラ女ぁ!!」ビシッ 黛「指ささないでください失礼でしょうが!!」ビシッ 古美門「お前も指してるじゃないか!」 古美門・黛「「ぐぬぬぬぬ!」」ギリギリ…
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- 古美門「モグリの医者だぁ?」ブラックジャック「……」
49 :以下、転載禁止でVIPがお送りします[]:2014/08/25(月) 12:12:38.42 ID:vPUuDD+h0 - >>>三木法律相談事務所
三木「ンフフいやぁ見事な威嚇になったと思いますよ」 三木「ハムエッグさん」 ハムエッグ「はは、いえ何ああいう輩はチョチョイと小馬鹿にしたような態度を取れば逆上させられるのですよ」 沢地「さすがハムエッグ先生…見事なお手際ですわ」 ハムエッグ「いえいえ、こちらとしても業界最大手の三木先生の事務所にバックアップされてると思うと心強い」 ロロールル「ホー、さよか」 井出「三木先生……これはいったい?」 三木「気にするな原作ネタだ」 井出「は、はぁ?」 三木「ところで田中、あの資料もってこい」 井出「井出です……」
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- 古美門「モグリの医者だぁ?」ブラックジャック「……」
51 :以下、転載禁止でVIPがお送りします[]:2014/08/25(月) 12:14:07.36 ID:vPUuDD+h0 - 三木「しかしですねぇハムエッグさん。あいつ相手に気を緩めてはいけません。あの古美門という奴は勝訴するならあらゆる手を使ってきます」
ハムエッグ「はい、古美門研介先生のお噂はかねがね知っております。ですが心配入りません」 沢地「ですが古美門先生は本当に比喩ではなくあらゆる手を余すことなくお使いになられますよ?」 ハムエッグ「……それは私も同じですから」ボソ 沢地「え?……今なにかおっしゃいました?」 ハムエッグ「いえ独り言ですよ」 三木「まぁーハムエッグ先生のお腕を疑うわけじゃーないんですが、どうぞこちらを……」カサッ 三木「なにかのお役にたてばいいんですけどねぇンフフ」 ハムエッグ「はい、ではありがたく頂戴いたします」ニヤッ
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54 :以下、転載禁止でVIPがお送りします[]:2014/08/25(月) 12:16:39.05 ID:vPUuDD+h0 - >>52
>>53 ヒント:書いたの俺
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55 :以下、転載禁止でVIPがお送りします[]:2014/08/25(月) 12:17:06.06 ID:vPUuDD+h0 - >>><<<
黛「証人にはできない?」 ブラックジャック「ええ、あいにくね」 黛「それは何故……」 ブラックジャック「彼ら家族はただでさえ坊やのあの奇病で知人たちから奇異の目にさらされていたんだ。治った後まであの病のことを考えたくはないのでしょう」 黛「だから証人には呼べない……ですがあの方達の証言が向こうが誤報をしたことを的確に証明するために最も効果的なんですが ……」 ブラックジャック「それは無理な相談だ。私の商売は信用が命だ、大体一人の患者に干渉しすぎるのは経験上避けたいのでね」 黛「で、ですが…!」 古美門「仕方ないだろう今回は証人としては呼べないんだ。ですがブラックジャックさん、その家族に証言書を書かせてもらってくださ いこれは絶対必要になります可能ですね?」 ブラックジャック「……かけあってみよう」 黛「ですが先生!これだとこちらは召喚できる数少ない証人がいなくなるのでは…」 古美門「なぁにそんなことは後でどうにでもなるとりあえずは足元を固めることが先だ」
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56 :以下、転載禁止でVIPがお送りします[]:2014/08/25(月) 12:18:45.10 ID:vPUuDD+h0 - >>>公道
黛「どうするんですか先生。やはり証人が居るのと居ないのでは居る方が裁判官の心証的には有利ですよ」 古美門「なぁに心配いらないさ証人候補はいくらでもいる。奴らの記事が誤りであったことは既に証言書で証明できる、次のステップにいる証人を引きずりだすのみだ」 黛「次のステップ……?」 古美門「ほーんーとーに君は能無しだな、いやはやもはや脳ナシと言った方が正しいかもしれんその頭蓋は飾りではないかと疑うばかりだよ」 古美門「今回の裁判で我々が証明しなければならないのは三つだ 」 古美門「1、あの記事が確実に誤報であったことの証明。2、それによりブラックジャック氏の社会的信用が低下した事の証明。3、社会的信用を失ったことによりブラックジャック氏が被害を被った事の証明」 黛「つまり……社会的信用を低下させている、と証言してくれる証人を召喚する……」 古美門「その通り、その為には彼を評価している人物が最も効果的だ。それもキチンと社会的信用を持っている人間がな」 黛「……そんな人いるんですかね。言ってはなんですがブラックジャックさんって医者の世界ではハナツマミモノらしいですけど」 古美門「それが居るんだよ。この場所にな」ビッ!
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58 :以下、転載禁止でVIPがお送りします[]:2014/08/25(月) 12:20:08.22 ID:vPUuDD+h0 - >>>弁護側証人尋問
古美門「では山田野教授はブラックジャック氏が社会的信用を持っていたと…そう主張するのですね?」 山田野「その通り、現に私は彼の神の如き腕を見てきたしそれを知った人達はみな一応に彼に救いを求めていましたな」 古美門「つまりは彼は無免許であったがその腕から社会的に認められ確固たる地位を確立していたということになりますねぇ」 山田野「ええ、その証拠に現代医学では助からないクランケ…… 患者を数多ほども救ってきたのです」 古美門「ではこの週刊誌の記事が彼の信用を失墜させたと思われますか?」 山田野「私は、そうだと思っております」 古美門「と、このように医学界においてのブラックジャック氏の社会的信用は確立されており、今回の誤報で彼の信用に影響があったことを証明するものであります」 古美門「以上です」人差し指ビッ! ハムエッグ「……」
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- 古美門「モグリの医者だぁ?」ブラックジャック「……」
60 :以下、転載禁止でVIPがお送りします[]:2014/08/25(月) 12:21:25.46 ID:vPUuDD+h0 - 裁判長「反対尋問をお願いします」
ハムエッグ「山田野教授……あ、いや失敬。山田野"元"教授でしたかな?」 古美門「!」ピクッ ハムエッグ「私どもの調べによりますと、現在証人としてここにいらっしゃる山田野さんは約一年前に既に引退なさっていますね ?」 山田野「……」 ハムエッグ「それなのに原告側弁護人は山田野元教授を【山田野教授】と言いました。これはどういうことでしょう?」 古美門「それはただ敬愛をこめ便宜上は【教授】とおよびしたまでです」 ハムエッグ「本当にそうでしょうか?」 古美門「……何がおっしゃりたいのかよくわかりませんが」
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- 古美門「モグリの医者だぁ?」ブラックジャック「……」
61 :以下、転載禁止でVIPがお送りします[]:2014/08/25(月) 12:25:32.28 ID:vPUuDD+h0 - ハムエッグ「元教授よりも現教授とした方が証人の証言が力を持つものとわざと教授とお呼びしたのではないかと思いましてねぇ 」
ザワザワ…ザワザワ… 古美門「異議あり。それはあなたの勝手な憶測です!」 ハムエッグ「それに山田野元教授。あなたは白内障を理由に引退なさったのですよねぇ?そんなあなたの審美眼があ てになるのでしうか?」 山田野「なんだと!?」 ハムエッグ「その証拠に山田野元教授は引退する直前までの期間1年間に行った手術回数は十回に満たない。それはあなたが力不足であったことを証明するものでありませんか?」 山田野「違う!それはただ調子が良い時にだけ施術していたからその回数になっただけだ!」 ハムエッグ「それは白内障の状態のことですか?」 山田野「…そうだ」 ハムエッグ「その目でみた彼の手術の腕が正しく判断された物だと言えるでしょうか?私は疑問を持つばかりであります」 ハムエッグ「それに山田野元教授と黒男氏は黒男氏が幼い頃から親交があったそうですねぇ?彼を凄腕だと評価したのも古くから親交があった故の贔屓目が入っている可能性があります」 ハムエッグ「よって私はこの証人の証言に信憑性が無いことを主 張します」
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- 古美門「モグリの医者だぁ?」ブラックジャック「……」
63 :以下、転載禁止でVIPがお送りします[]:2014/08/25(月) 12:27:53.62 ID:vPUuDD+h0 - 黛「異議あり!あなたの言うことは支離滅裂な推測論です」
黛「大体私どもが山田野元教授を教授と呼んでいたのはそのような画策をしていたからではありません!」 黛「さらに古くから親交があるということは彼の腕をよく知っているという証明になるはずです!」 裁判長「……異議を却下します。原告側証人の証言は事実性を欠くものとし、全ての証言を無効とします」 黛「そ…そんな!」 山田野「なんということだ……」ガクッ ブラックジャック「……」 裁判長「本日はこれにて閉廷とします」 ハムエッグ「……」ニヤッ…
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- 古美門「モグリの医者だぁ?」ブラックジャック「……」
68 :以下、転載禁止でVIPがお送りします[]:2014/08/25(月) 12:30:14.49 ID:vPUuDD+h0 - >>>古美門邸
古美門「……見事にしてやられたな」 黛「どういうこと……ですか?」 蘭丸「だからね、三木弁護士事務所がついてたってこーと!」 蘭丸「色々情報提供してるみたいだよ〜三木センセっ」ムシャムシャ 古美門「そんなことだろうと思ったよ。やれやれあの人達はそんなに私のことが好きなのかね全くいい迷惑だ」 黛「どうするんですか先生。他に証人の候補はあるんですか?」 古美門「はっきり言って難しいだろうねぇブラックジャック氏は事実医者の世界ではハナツマミモノだし彼を認めていて尚且つ社会的高い地位を持つ者は少ない」 古美門「ん〜…いいワインですねぇ実に」シュルルル… 黛「何呑気に構えてるんですかかなりこっちがヤバイってことじゃないですかぁ!まだこっちはあの記事が誤報だった事しか証明できてないんですよどうするんですか!」 古美門「うるさいうるさいうるさーい!私だって一生懸命考えてるんだよ馬鹿!あの依頼人は交友関係が少なすぎるんだよ!あーーもうやだーーー!」 黛「現実逃避しないでくださいよ!」 服部「お二人ともおちついてくださいませ。シナモンティーがはいりましたよ」カチャッ 古美門・黛「いただきます!」ゴクゴクゴク 〜ディアララ〜イ♪
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- 古美門「モグリの医者だぁ?」ブラックジャック「……」
70 :以下、転載禁止でVIPがお送りします[]:2014/08/25(月) 12:34:06.22 ID:vPUuDD+h0 - >>>
ブラックジャック「山田野先生、ありがとうございました」 山田野「いや……結局ワシには何もできんかった……それどころか無駄な時間を取らせてしまったな……」 ブラックジャック「……」 山田野「時にブラックジャック君。君はなぜこの裁判を……?」 ブラックジャック「は?といいますと?」 山田野「とぼけたって無駄だ。言っちゃあなんだが今までもこんなことはゴマンとあったじゃないか」 山田野「患者が命を落としたからとて君はいつも君のやり方で責任を取らせた。なぜ今回危険を冒してまで裁判など……?」 ブラックジャック「……」 ブラックジャック「……約束したんですよ、彼女と」 山田野「彼女とは……亡くなった患者かね」 ブラックジャック「そうです。14歳の女の子です」 山田野「約束とは……?」 ブラックジャック「それは……あの子と私だけの秘密ってやつです。すいませんね」 山田野「いやいや、言いたくないなら構わんよ。ブラックジャック君、必ず勝つんだぞ。応援するよ」
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- 古美門「モグリの医者だぁ?」ブラックジャック「……」
73 :以下、転載禁止でVIPがお送りします[]:2014/08/25(月) 12:35:14.37 ID:vPUuDD+h0 - ブラックジャック「ピノコー今帰ったぞー」ガチャッ
ピノコ「ちぇんちぇーおかえんなさいなのよさ」 ピノコ「さいばんかてちょうなの?」 ブラックジャック「さぁ、どうだろうな。弁護士先生の腕しだいって奴さ」 ピノコ「でもそのこみかどけんちゅけってべんごちはホウカイのブラックジャックってよばれてゆんでしょ?ならあんちんなのよさ」カチャ ブラックジャック「形式上は無敗……だそうだ。良く分からないがな」モ グモグ ブラックジャック「ムオッ……!?」ゲホゲホ!! ピノコ「つまらせるほどいそいでたべなくちぇもたくちゃんありまちゅから、もー」 ブラックジャック「ピノコ……お前いつになったらマトモなカレーライスが作れるんだ」ゲホゲホ… ピノコ「あっちょんぶりけ!」
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- 古美門「モグリの医者だぁ?」ブラックジャック「……」
74 :以下、転載禁止でVIPがお送りします[]:2014/08/25(月) 12:37:03.50 ID:vPUuDD+h0 - >>>古美門邸
黛「……」髪ボサ 古美門「……」 服部「どうしたんですかお二人とも、そんなにお疲れになって……?」 黛「もう今日が期日なのに証人が召喚出来そうにないんですよ……ィィ〜〜〜〜〜!」 古美門「なんなんだあの男は!本当に交友の狭いやつだ!」 黛「友達すらいない先生には言われたくないと思いますよ」 古美門「私はいないんじゃない作らないだけだ馬鹿者ぉ!私がその気になれば友人の十人や百人わけないわ!」 黛「じゃあそのコミュニケーション能力でだれか証人を連れてきてくださいよ!!」 古美門「断るなぜ私がそんなことをせねばならんのだぁぁぁ!」 黛「勝つためならなんでもするんでしょぉがぁ!」 古美門「屁理屈を捏ねるな屁理屈をぉぉぉ!」
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- 古美門「モグリの医者だぁ?」ブラックジャック「……」
77 :以下、転載禁止でVIPがお送りします[]:2014/08/25(月) 12:39:18.51 ID:vPUuDD+h0 - >>証人尋問
裁判官「証人、名前と職業を」 間久部「間久部緑郎、週刊誌の記者をしています」 古美門「……」 黛「結局証人呼べなかったじゃないですか……」ヒソヒソ 古美門「うるさい黙っていろ」ヒソヒソ ハムエッグ「えー間久部さん。この記事【ブラックジャック手術失敗】の記事を書いたのはあなたですね?」 間久部「はい、間違いありません」 ハムエッグ「では、なぜこのような記事を書こうと?」 間久部「使命感からです」 ハムエッグ「使命感、といいますと?」 間久部「無免許で暴利を振るう医師が私は許せないのです。私の父も医者でしたので」 ハムエッグ「なるほど、つまり間久部さんは幼い頃から父という立派な医者の背中を見ていた。故に許せなかったのですね」 間久部「はい」
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- 古美門「モグリの医者だぁ?」ブラックジャック「……」
78 :以下、転載禁止でVIPがお送りします[]:2014/08/25(月) 12:41:12.19 ID:vPUuDD+h0 - ハムエッグ「なんという事でしょう!彼は無垢なる正義漢だったのです!」
ハムエッグ「父と同じ医者として悪評高いブラックジャック氏を許しまいと立ち上がりあの記事を書いた!」 ハムエッグ「ならば彼を責めるのは正しく筋違いと言えるでしょう、何故なら彼はある意味被害者だ!」 古美門「異議あり、それは話のすり替えであり何の脈絡もない話です。問題は彼が誤報記事を書いたことであるのですからそこを正してくださいませんと」 ハムエッグ「はたして誤報と言えるのでしょうか?」 古美門「…何がおっしゃりたいのですか」 ハムエッグ「こうして今回記事になったのが誤報だっただけでありブラックジャック氏が今まで運良く逃げながらえただけではないかということです」 ハムエッグ「なにせ無免許医だ。失敗したとしても泣き寝入りしている方もいるのではないでしょうか?」
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- 古美門「モグリの医者だぁ?」ブラックジャック「……」
79 :以下、転載禁止でVIPがお送りします[]:2014/08/25(月) 12:42:30.63 ID:vPUuDD+h0 - 黛「裁判長!今の発言は明らかにブラックジャック氏に対する暴言です!」バンッ!
裁判長「異議を認めます。被告側代理人、言葉を慎むように」 ハムエッグ「失礼しました。ですがみなさんもそうお思いになりませんか?」 ハムエッグ「泣き寝入りしている方が少なくともいるのではないか……とね」ニヤッ ブラックジャック「……」 古美門「……」 黛「……」 ハムエッグ「以上です」
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- 古美門「モグリの医者だぁ?」ブラックジャック「……」
81 :以下、転載禁止でVIPがお送りします[]:2014/08/25(月) 12:46:30.28 ID:vPUuDD+h0 - >>><<<
古美門「間久部緑郎さん。あなたはこの週刊誌の記者として何年目になりますか?」 間久部「もう七年目にはなりますかね」 古美門「ほう、それならもう中堅のポストに座しているわけですねぇ?今までどれだけの記事を書いているのですか?」 間久部「さぁ……?厳密にはわかりませんが50から100くらいですかね」 古美門「ここに、過去七年分の間久部さんの書いた記事があります」バンッ 間久部「!」 ハムエッグ「!」 古美門「二年前のこの記事【大物株主K!麻薬密売!?】や五年前の【シンガーソングライターNヤクザと密会!】の記事などを見ていただきたい」 古美門「これは事実無根と警察の調べでもわかっています。そう 、これらも今回の記事と同じような展開をしていたのです」スタスタ スタ 古美門「発行日にはすでに無関係だと判明していたものばかり! 」 古美門「そして同様にこれらも謝罪はされておりません!」
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- 古美門「モグリの医者だぁ?」ブラックジャック「……」
82 :以下、転載禁止でVIPがお送りします[]:2014/08/25(月) 12:47:36.54 ID:vPUuDD+h0 - 古美門「これは間久部さんが常日頃から誤報記事を書きその責任を取っていないという証拠です」
古美門「過去七年分の記事から同様のケースの記事が十件も見つかりました」 間久部「そ、それは週刊誌としては誰もがしているしょうがないことで……」 古美門「しょうがない?誰もがしているから?まるでいたずらがバレた小学生の言い訳です!」 古美門「ほかの誰かもしているからやってもいい。そのような大衆心理で犯罪とも呼べる行為を頻繁に行っていたというのですかあなたは」 間久部「……」 古美門「おやおや?運良く逃げながらえていたのはあなたの方だったようだ?」 古美門「では、以上です」 ハムエッグ「……」ギリッ…
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- 古美門「モグリの医者だぁ?」ブラックジャック「……」
83 :以下、転載禁止でVIPがお送りします[]:2014/08/25(月) 12:48:39.79 ID:vPUuDD+h0 - >>>古美門邸
黛「やりましたね先生。相手の証人を無効にすることができました」 古美門「だから君はポンコツなんだ馬鹿者ォ。今回は前回の向こうのパンチをやり返しただけにすぎん、根本的にはなにも変わってない」 古美門「しかもこちらは変わらず不利なんだ、現状維持ができただけだよ」 黛「やはり証人が……」 服部「まぁまぁお二人とも、晩御飯の準備ができましたのでどうぞお座りになってください」 黛「はい、いただきます」 古美門「んー、イイ香りがしますねぇ実に美味しそうだ」 蘭丸「うっひょーうまそー!」
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- 古美門「モグリの医者だぁ?」ブラックジャック「……」
84 :以下、転載禁止でVIPがお送りします[]:2014/08/25(月) 12:49:52.53 ID:vPUuDD+h0 - 古美門「……なぜ当然のようにここに座っているんだね蘭丸くん?どこから湧いてきた」
蘭丸「いやぁ美味しそうな匂いがしたもんでつい」ペロッ 古美門「頼んでたものは」 蘭丸「一応調べたけどやっぱりあの人の友達には証人にできそうな人はいないねー」 古美門「最悪だ。服部さん、蘭丸の分は下げてください」 蘭丸「ええー!?またお預けなんですかー!?」 古美門「うるさいうるさーい!もっとましな情報を調べてこーい !」 黛「あーもう!本当にどうするんですか!次回も証人が呼べなかったら負け確定ですよ!?」 古美門「うるさいうるさいうるさーい!僕もう部屋で食べる!」 黛「逃げないでくださいよ!」
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- 古美門「モグリの医者だぁ?」ブラックジャック「……」
85 :以下、転載禁止でVIPがお送りします[]:2014/08/25(月) 12:51:20.49 ID:vPUuDD+h0 - 服部「そんなにあの方はご友人が少ないのですか?」
蘭丸「ええ、それもいても証人として信用性が高い人はいないらしいっすよ」 黛「医者の知り合いも町病院の方とかばかりで……」 服部「はぁ……」 黛「服部さんってご友人多そうですよね、色んな所を旅してなさったんですし」 服部「はは、そうですな。でも海外滞在の方が長かったですから国内より海外の方が友人は多いんですよ」 古美門「……」 黛「へー」 服部「なつかしいですなぁ……たまには昔の友人にあってみたいものです」 古美門「……なるほど……」 古美門「蘭丸くん、新しく調べてもらいたい事ができた」 蘭丸「へ?」
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