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以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
咲「レズから逃げ切ったら10万円?」
俺の叔母がキチガイすぎワロタwww
最近ノートパソコンが
電車のマナーをちょっとよくする方法
「咲-Saki-」総合スレ
幽白の仙水編ってジョジョ三部の丸パクリ?
最  強  の  コ  ン  ビ  ニ  決  定  戦

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咲「レズから逃げ切ったら10万円?」
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/11(日) 00:05:33.45 ID:0vV+8h2H0
穏乃「どうしようかなー、って悩んでるときに憧がこのイベントのこと教えてくれて」

咲「そうなんだ……一緒に頑張ろうね、高鴨さん」

穏乃「是非! ……あの、和は……?」

久「もちろん参加するわよ? 集合場所が別らしくて、ここには居ないけど」

穏乃「そうですか……ふふ。こういうゲームでも、和と一緒に遊べるって思うとなんか嬉しいなー」ウズウズ

久「ふふ、ゲームを楽しもうとする姿勢。私たちも見習わないとね」

咲「ひ、酷いことされるかもしれないと思うと、それはちょっと難しいような……」

穏乃「酷いこと? ただの鬼ごっこじゃないんですかこれ?」

咲「えっ」

久「あなた……このゲームがどういうものか知らされてないの?」

穏乃「えっと……どういうことですか?」
咲「レズから逃げ切ったら10万円?」
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/11(日) 00:12:06.03 ID:0vV+8h2H0
久「……」

咲「あ、あのね高鴨さん。このゲームは……」

久「咲。事実は知らせない方がいいわ」ボソ

咲「で、でもっ……」

久「向こうには向こうの事情があるんだろうし、何より……真実を知らせても何もメリットがないわ」

咲「そんな……」

穏乃「あのー……何の話を……?」

久「なんでもないわ。それにしても高鴨さんって足早そうよね。 何かスポーツやったりしてるの?」

穏乃「いえ、スポーツはしてないんですけど体動かすのが好きで……」

咲(事情を知らされてない人まで参加してるなんて……こんなのおかしいよ……)
咲「レズから逃げ切ったら10万円?」
43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/11(日) 00:21:28.37 ID:0vV+8h2H0
久「なるほどねー。それじゃあ高鴨さん捕まえるのはすごく大変そうだ」

穏乃「ふふ、そう簡単には捕まってやりませんよー」

久「その意気込みを強く持てばきっと生き残れるわ。一緒に頑張りましょう」

穏乃「はい!」

久「あ、そうだ。咲、あなた受付済ませてないわよね?」

咲「えっ……あ、は、はい」

久「向こうにカウンターあるから、ぱっぱと済ませちゃいなさい」

咲「りょ、了解です」



咲(……部長、いつも通りだ。どうして不安じゃないんだろう……怖く無いのかな……?)

咲(それとも、私を心配させないように強がってるだけとか……)

シロ「……あの」

咲「ひゃ、ひゃい!?」
咲「レズから逃げ切ったら10万円?」
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/11(日) 00:28:00.97 ID:0vV+8h2H0
シロ「前、空いてるよ?」

咲「あっ…‥す、すみません!」

咲(ってこの人、宮守の……)

シロ「……?」

咲「あ、あの……あなたも参加するんですか?」

シロ「うん、ダルいけどね。宮永さんも?」

咲「えっ……ど、どうして私の名前……」

シロ「あのとき対戦校だったし、宮永さん有名人だし。知らない方が珍しいと思うよ?」

咲「そ、そうですか……そうですよね……」アハハ

咲(どうしよう……向こうは覚えてくれてるのに、名前知らないなんて言い出せない……)
咲「レズから逃げ切ったら10万円?」
48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/11(日) 00:32:48.78 ID:0vV+8h2H0
シロ「……先、受付済ませるね」

咲「えっ? あ、は、はい!」

シロ「……」カキカキカキ

咲(あっ……名前……)

シロ「はい、宮永さんも。名前書くだけだから楽だよ」

咲「あ、ありがとうございます……小瀬川さん」

シロ「どういたしまして」

咲(小瀬川さんは、このゲームのこと知ってるのかな……)

咲「あっ、受付済ませないと」アワワ
咲「レズから逃げ切ったら10万円?」
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/11(日) 00:42:01.26 ID:0vV+8h2H0
――――――――――――

久「遅かったわね咲」

咲「すみません……ちょっと迷ちゃって……」

穏乃(迷う要素あるのかなここ……?)

久「もうすぐスタートらしいから、トイレとか今のうちに済ませておきなさいね」

咲「もうっ、そんな小学生みたいなこと……」

穏乃「でもお腹痛くて走れないとかになったら大変ですよねー」

久「鬼も待ってくれないだろうしね」アハハ

咲「……あの、これって他の参加者と協力したりって出来ないんですか?」

穏乃「協力?」

久「うーん……あんまり固まると一網打尽だし、単独行動の方が見つかりにくいと思うから……」

咲「そ、そうですか……そうですよね……」

久「どうしたの? 誰か一緒に行動したい人でもいる?」

咲「そ、そういうわけじゃ……あるんですけど……」
咲「レズから逃げ切ったら10万円?」
56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/11(日) 00:50:20.97 ID:0vV+8h2H0
久「へぇ……一体誰なの?」

咲「えっと、あの人です」

シロ「……」ボケー

穏乃「あれは……! 誰?」

咲「宮守の小瀬川さんだよ。さっき受付で一緒になって」

久「彼女が参加してるってことは……他の宮守の子たちも参加してそうね」

咲「あ、あの。4人くらいで団体行動して、見つかったときにターゲットを絞らせないっていうのもアリかなーって……」

穏乃「なるほど……」

久「まあ、咲が一緒に行動したいなら別にいいんじゃない?」アハハ

咲「そ、そういうわけでも……」

久「話したときに何か感じるものがあったんでしょう?」

久「情報を共有する相手は多いに超した事はないし、問題ないと思うわ」

穏乃「よーし! そうと決まれば声かけてきますね!」ダダッ

咲「あっ、高鴨さっ……」
咲「レズから逃げ切ったら10万円?」
58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/11(日) 00:59:15.71 ID:0vV+8h2H0
―――――――――――――

久(なんやかんやで四人パーティーになりました)

穏乃「よろしくお願いします小瀬川さん! 」

シロ「一人一人別行動した方がいいと思うけど……」ウーン

久「一人にするとすぐ捕まっちゃいそうな子がいるから」アハハ

咲「ご、ごめんなさい……」

穏乃「大丈夫! みんなで助け合いましょう!」

シロ「まあ、なんでもいいけど……ダルいからすぐ捕まろうと思ってるし」ボソッ

咲(小瀬川さんもきっと事情を知らされてないはず……教えてあげないと……)

久「さて、もう開始時間だけど……」

穏乃「連絡も何もありませんね……」

久「逃げる人を油断させるためだったりするかもね」アハハ

シロ「……そこに誰かいる」

「「えっ?」」
咲「レズから逃げ切ったら10万円?」
59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/11(日) 01:02:19.71 ID:0vV+8h2H0
最初の刺客
>>61
咲「レズから逃げ切ったら10万円?」
66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/11(日) 01:10:16.56 ID:0vV+8h2H0
咲「だ、誰かいる気配なんて全然……」

シロ「もう隠れなくてもいいと思うよ。バレてるから」

豊音「……ふふ、シロは流石だねー」スッ

咲「あ、あなたは……宮守の姉帯さん……」

穏乃「ってすっごい大きい!?」

豊音「あ! 宮永さんに高鴨さんだ! すごいすごい! インハイ決勝戦の大将が二人もいるなんて!」ピョンピョン

豊音「ちょーテンション上がるよー! 一緒に写真撮ってください!」

咲「え、えっと……」

穏乃「な、なんか照れちゃうなー……」

久(一見無害そうだけど……)

シロ「……」
咲「レズから逃げ切ったら10万円?」
68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/11(日) 01:19:28.80 ID:0vV+8h2H0
豊音「えっとね、ここにカメラがあるから……」

久「ストップ。動かないで」

豊音「えっ?」

久「姉帯さん、あなたもこのゲームに参加してるのよね?」

豊音「うんそーだよー。鬼ごっこで逃げ切れば10万円らしくて。部費のためにちょーがんばってるよー」

久「そうなんだ……さっき隠れてたけど、それはどうして?」

豊音「別に隠れてなんかないよ?」

豊音「人の気配を感じて、誰か確かめようとした途端にシロに見つかっちゃっただけだから」アハハ

久「ふむ……」

咲「部長、もしかして……姉帯さんのこと疑って……」

シロ「まあ、当然だと思うけど」

穏乃「で、でも。あの人全然悪そうに見えないし、鬼なんてやるようには見えないですよ?」

久「それはそうだけど……」
咲「レズから逃げ切ったら10万円?」
72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/11(日) 01:29:18.55 ID:0vV+8h2H0
豊音「私の疑いは晴れた感じかなー? 早く写真とって欲しいよー」キラキラ

咲「しゃ、写真は別にいいですけど、今はゲーム中だから後で……」

豊音「でもほら、ここの景色ってとっても素敵だから。それをバックに撮りたいなーって」

穏乃「確かに綺麗な場所ですよね! 今日は天気も良いし、空気がとっても美味しいし」

豊音「うんうん! 一枚だけでいいから、ぱっと撮って欲しいよー」

咲(ど、どうしよう……まだ鬼じゃない確信も持ててないし……)

久「ささっと撮ってあげたら? ゲーム終わった後じゃすぐには戻ってこれないかもだし」

シロ(竹井さん……?)

穏乃「それもそうですよね! よし、あそこで撮りましょう姉帯さん!」

豊音「やったー!!」
咲「レズから逃げ切ったら10万円?」
75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/11(日) 01:39:29.35 ID:0vV+8h2H0
咲「えっ……で、でもっ……」

穏乃「大丈夫だよ! 姉帯さんが鬼なわけないって! ほら、宮永さんも!」グイグイ

咲「う、うん……」

豊音「シロ。撮影お願い出来るかな?」

シロ「……最後の質問。これに答えられたら撮ってあげる」

豊音「ふふ、シロは疑い深いんだねー。いいよ、なんでも答えてあげる」

シロ「……私たちが鬼だとは思わなかったの?」

「「!」」

豊音「……う、うん。思わなかったよ? だって受付のところにみんなの名前があったし」

シロ「あの受付表には『参加者名簿1』としか書いてなかった。鬼かどうかの判断は本人にしか出来ないはず」

豊音「……」

穏乃「あ、姉帯さん……?」

咲(こんな簡単なことにも気付かなかったなんて……)ブルブル

シロ「……鬼だよね、豊音」
咲「レズから逃げ切ったら10万円?」
81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/11(日) 01:51:14.05 ID:0vV+8h2H0
久「待って小瀬川さん。流石に鬼として参加する人と逃げる人は受付する場所を分けると思うんだけど」

シロ「そこからがそもそも間違ってる。あの場に豊音はいなかったし、豊音は私たちと同じ場所で受付をしていない」

咲「……たまたま姉帯さんを見かけなかったってこともないですよね」

咲「私たち四人全員が、こんなにも特徴的な人を見落とす訳が……」

穏乃「そ、それじゃあ……本当に……」

豊音「……はぁ。やっぱダメだねー。人を騙すなんて私には向いてないよ」テクテク

咲(や、やだ……何、この感じ……)

豊音「やっぱり、正面からぶつかるのが一番だね♪」ダッ

シロ「みんな逃げて!」

穏乃「は……はいっ!」ダダッ

久「咲! こっち!」

咲「ぶ、部長……私、足が震えて……」

豊音「ふふ、逃げないなら捕まえちゃうよー!」
咲「レズから逃げ切ったら10万円?」
86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/11(日) 02:01:08.69 ID:0vV+8h2H0
咲「ひっ……!」

穏乃(こ、このままじゃ宮永さんが……!)

豊音「ふふ、ごめんね宮永さん。これで一人目……」

シロ「豊音!」ザッ

久「こ、小瀬川さん……?」

豊音「……なにシロ? 早く逃げないとシロも捕まえちゃうよ?」

シロ「それでいいよ。その代わり、宮永さんは見逃してあげて」

咲「!?」

豊音「……本当にいいの?」

シロ「うん。どうせ私はすぐに捕まろうと思ってたから。ダルいから」

豊音「くふふ、シロらしいねー」

咲「だ、ダメです小瀬川さん! これは普通の鬼ごっこじゃ……!」

シロ「……? どういうこと?」
咲「レズから逃げ切ったら10万円?」
88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/11(日) 02:10:35.14 ID:0vV+8h2H0
豊音「シロ、知らされてないの? これ、鬼は捕まえた人を好きにしてもいいんだよー?」

シロ「好きにしてもいい……?」

豊音「鬼同士で捕まえた人を交換してもいいし、お金に換金してもいいし……捕まえた人にいたずらしてもいいし」

シロ「なっ」

豊音「だから、私はシロ一人いればそれでいいんだー」ニコッ

シロ「……!」ゾクッ

咲「そ、そういうことなんです小瀬川さん! だから、早く逃げて……!」

シロ「でも、宮永さんが……」

豊音「私はどっちでもいいよー? 宮永さんとっても人気者だし、このあと色々利用出来そうだから」

豊音「宮永さんと楽しいことするのもアリだしねー♪」

咲「ひっ……」
咲「レズから逃げ切ったら10万円?」
99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/11(日) 02:21:01.00 ID:0vV+8h2H0
久「……小瀬川さん。こうしてここに留まってる間にも他の鬼が来るかもしれないわ。だから……」

豊音「竹井さんの言う通りだねー」

豊音「私は何時間でもこうしてていいけど、早く決めないと……ふふ、全員捕まっちゃうかもねー」ニヤ

シロ「くっ……」

豊音(私ちょー悪役みたいだよー♪ なんかカッコいいかもー)

咲「小瀬川さん……早く……逃げ……」

穏乃「ごめんなさい姉帯さん!!」

豊音「へ?」

穏乃「うおおおおお!! りゃあっ!!」ドンッ

豊「きゃあっ!!」

シロ「!」

シロ「宮永さん! 私の背中に乗って!」

咲「ふぇっ?」

シロ「早く!」
咲「レズから逃げ切ったら10万円?」
103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/11(日) 02:28:02.64 ID:0vV+8h2H0
豊音「ううぅ……痛い……酷いよ高鴨さんー……」

穏乃「ほ、本当にごめんなさい!」ペッコリン

豊音「もういいもん! 高鴨さんを捕まえちゃうから!」ゴォッ

穏乃「ひぃ!?」

咲「あっ……た、高鴨さんが!」

シロ「大丈夫。足の速さの勝負なら豊音はまず追いつけないから」

シロ「高鴨さんの勇気のためにも私たちは逃げよう」

咲「は、はい……」

久「二人とも! こっちよ!」

豊音「待てー!」

穏乃「うわあああ!!」

久「ってなんであなたたちがこっち来るの!?」
咲「レズから逃げ切ったら10万円?」
106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/11(日) 02:36:10.06 ID:0vV+8h2H0
穏乃「いや、あの二人から遠ざけた方がいいかなって!!」シュダダッ

久「それもそうだけど!」ダダッ

豊音「はぁ……はぁ……二人ともちょー早いよー……」

穏久((バテるのはやっ!?))



シロ「よっと。宮永さん、しっかり捕まっててね」

咲「は、はい!」

シロ「走るよ」

咲「きゃああ!?」

―――――――――――――


シロ「……ここまで来れば大丈夫かな」

咲「は、はい……人気はもう無いと思います」

シロ「……はぁ。ごめん、下ろしていい?」

咲「は、はい! すみません小瀬川さん!」
咲「レズから逃げ切ったら10万円?」
108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/11(日) 02:44:05.47 ID:0vV+8h2H0
シロ「うぅ……疲れたダルい帰りたい……」

咲「ほほ、本当にごめんなさい! 私のせいで……」アワワ

シロ「いいよ、私が勝手にしたことだから」

シロ「でも、しばらく休みたいかな……」グッタリ

咲「こ、小瀬川さん……」ウルウル

シロ「……ダルいから泣かないで」

咲「ご、ごめんなさいっ……」

シロ「謝るのも禁止」

咲「……はい」シュン

シロ「……それにしても、この鬼ごっこがそういう内容なんだね。賞金の時点で怪しいと思ったけど……」

咲「ゲームが始まる前に私が知らせていれば、こんなことには……」

シロ「宮永さんは知ってて参加したの?」

咲「は、はい。部長に誘われて」

シロ(竹井さん……)
咲「レズから逃げ切ったら10万円?」
112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/11(日) 02:56:04.09 ID:0vV+8h2H0
咲「部費のためにもみんなで頑張ろう、って……」

シロ「私も胡桃と塞に同じ理由で誘われたよ」

咲「そうなんですか……部員が少ないと大変ですよね。和ちゃんたち大丈夫かな……」

シロ(……塞たちが鬼ごっこの内容を知っていて、あえて私だけに説明せず参加させたとしたら)

シロ(あの二人は鬼の可能性が高い。豊音まで鬼だったんだから、ほぼ確定だろうな……)

シロ「はぁ……ダルい……」

咲「私たち、これからどうすれば……」

シロ「……とりあえずはここで待機でいいと思う。見つからない限りは逃げる必要も無い」

咲「でも、見つかったときは……?」

シロ「その時は全力で逃げるしかないね」

シロ「宮永さんのこと、出来るだけ助けようとは思うけど……」

咲「だ、大丈夫です! これ以上小瀬川さんに迷惑はかけないです!」

シロ「そっか……そうしてもらえると楽……」
咲「レズから逃げ切ったら10万円?」
121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/11(日) 03:03:40.61 ID:0vV+8h2H0
シロ「……最後まで残れるといいね」

咲「はい……部長と高鴨さん、無事ならいいんですけど……」

シロ「再会出来るといいね。四人でいたから助かったんだし」

シロ(まあ、普通にやって豊音に捕まるようなことはないと思うけど……)


――――――――――――――


久「どう? 誰かいた?」

穏乃「見た感じ逃げる役っぽい人たちを見かけましたけど……鬼っぽい人はいませんでした」

久「そっか。それなら一安心ね。いやー、あんなにも走ったの久しぶりだから疲れたわ」

穏乃「姉帯さんが鬼だったなんて……未だに信じられないです」

久「このゲームでは誰であろうと全力で疑ってかかるくらいしないとね。良い教訓になったわ」

穏乃「はい……」
咲「レズから逃げ切ったら10万円?」
125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/11(日) 03:08:37.82 ID:0vV+8h2H0
穏乃「しばらくはここで待機、ですよね?」

久「そうね。周りを警戒しつつ、隠れてるのが得策だわ」

久「見つからないことには捕まらないしね」

久「まあ、高鴨さんなら走って逃げれるかもだけど」

穏乃「私も追っかけられっぱなしはしんどいですよ」アハハ

久「周りに鬼っぽい人はいなかったのよね?」

穏乃「はい、いませんでした」

久「そう。それじゃあ、私はちょっとお花摘んで来るわね」

穏乃「お花……? あ、は、はい」

久「トイレ探すのに時間かかるかもだけど、出来るだけ早く帰って来るから待っておいてね」ニコ

穏乃「分かりました!」

久「見つかった時は問答無用で逃げてもいいから」
咲「レズから逃げ切ったら10万円?」
130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/11(日) 03:14:40.62 ID:0vV+8h2H0
――――――――――

穏乃(……竹井さん遅いなぁ)

穏乃(まあ、まだ五分くらいしか経ってないんだけど)アハハ

穏乃「でもなんか、隠れてるって性に合わないよなぁ」

穏乃「足と足の熱い勝負がしたいっていうか、なんというか……」


「きゃあああああ!!」


穏乃「!」ビクッ

穏乃「な、なんだよ。今の悲鳴……」

穏乃(まさか誰か襲われて……)

穏乃「た、助けに行かないと!」
咲「レズから逃げ切ったら10万円?」
131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/11(日) 03:15:13.63 ID:0vV+8h2H0
次の刺客
>>133
俺の叔母がキチガイすぎワロタwww
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/11(日) 03:21:50.26 ID:0vV+8h2H0
>>17
もうやめたら?つまらん
咲「レズから逃げ切ったら10万円?」
137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/11(日) 03:24:06.74 ID:0vV+8h2H0
末原(……捕まえるタイミング見計らってたけども)

末原(どこに行くつもりやあの子?)

末原(さっきの悲鳴の方向に歩いて行っとるけど、まさか……)

末原「……はぁ。やれやれ」



穏乃「たぶんこっちだと思うんだけど……」

末原「ちょっと待ち」

穏乃「!?」

穏乃「だ、誰だお前!?」

末原「うーん……アホな子を助けてあげようとしてる優しい人、なんかな?」

穏乃「……?」

末原(大丈夫かこの子……)
咲「レズから逃げ切ったら10万円?」
139 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/11(日) 03:34:02.00 ID:0vV+8h2H0
穏乃「お、鬼……? いやでも、鬼なら不意打ちで捕まえようとするはずだし……」

末原「そういう心理を利用して、鬼じゃないって思わせようとしてるかもやで?」

穏乃「ど、どっちなの……?」

末原「それを自分自身で判断出来るようにならな、生き残れんと思うで」

穏乃「っ……」

末原「で、ちょっと聞きたい事あるんやけども、ええかな?」

穏乃「……なんですか」

末原「さっきの悲鳴聞いてから動き出したけども、何しようとしてるん?」

穏乃「……襲われてる人を助けに行くんです」

穏乃(こうしてる間にも捕まっちゃうかもしれない。早く行かないと……!)

末原「……悪い事は言わんから、そういう甘ったれた考えはここで捨て」

穏乃「っ……どういうことですか」

末原「他人のことなんて考えてると、次の瞬間には捕まってまうってこと」
咲「レズから逃げ切ったら10万円?」
144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/11(日) 03:42:09.93 ID:0vV+8h2H0
末原「このゲームに参加してる鬼は逃げてる人の3倍おるらしい」

穏乃「なっ!?」

末原「ウチもその鬼の一人や。……もう二人捕まえた」

穏乃「ふ、二人……!? まだスタートして一時間も経ってないのに……?」

末原「捕まえた人間は一人につき1万円で換金出来るんやで。知ってた?」

穏乃「知らなかったです……」

末原「そっか。君も何も知らされてないんやな……」

穏乃「ど、どういうことですか?」

末原「この鬼ごっこ。ゲームをしてるのは逃げてる側の人間やなくて捕まえる側の人間なんや」

穏乃「えっ……?」
咲「レズから逃げ切ったら10万円?」
147 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/11(日) 03:53:50.94 ID:0vV+8h2H0
末原「逃げる側の人間はあくまで獲物。その獲物を巡っての駆け引きを鬼が楽しむのがこのゲームってこと」

穏乃「私たちが、獲物……?」

末原「何も知らんみたいやから教えたるわ。鬼は捕まえた人間に対して3つの権利があるんやで」

末原「1つ目はお金と換金出来る。2つ目は鬼同士で捕まえた人間を取引できる」

末原「3つ目は捕まえた人間に対して何をしても許される」

穏乃「何をしても、許される……?」

末原「このゲームに参加してる鬼のほとんどはその権利を行使するためだけに、血眼になって獲物を探してるって考えてもええやろな」

穏乃「ぐ、具体的になにをされるんですか……?」

末原「そら……あれやろ。……えっちなこと」

穏乃「え」
咲「レズから逃げ切ったら10万円?」
149 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/11(日) 04:01:54.75 ID:0vV+8h2H0
穏乃「え、えっちな、ことって……」カァァ

末原「ま、まあ話は戻して。鬼は獲物を捕まえれば捕まえるだけ得やねん」

末原「自分のお目当ての子と交換出来るかもやし、特に人気な獲物は高額で取引出来るしで」

末原「つまり何が言いたいかというと、鬼は見境無しにどんな子でも必死になって捕まえにかかるんや」

末原「さっきみたいな分かりやすいトラップ使って、君みたいな子を釣ろうとしたりも平気でする」

穏乃「あっ……てことはまさか……!」

末原「十中八九そうやろうな。まあ、向こうも本気で引っかかるとは思ってないやろうけど」

穏乃「う、うぅ……」
咲「レズから逃げ切ったら10万円?」
151 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/11(日) 04:10:32.57 ID:0vV+8h2H0
末原「そもそも本当に襲われてるとしても、悲鳴あげる時点でもう絶望的な状況やろ」

末原「助けに行ったって無駄で、あとは自分も捕まりに行くだけや」

穏乃「で、でももしかしたら助ける事だって……!」

末原「これ、鬼に支給されてる専用の手錠」ジャラ

穏乃「っ……」

末原「こいつかけられた時点で獲物側のゲームは終了。救済システムもない」

末原「あとは本部に売られるか、誰かの元で可愛がられるのを待つだけ」

穏乃「そ、そんな……」

末原「このゲームにおいて誰かを助けるのはほぼ不可能やし、そんなことしようとしてたら自分までも捕まってまう」

末原「よう覚えとき」

穏乃「……は、早く憧たちにも知らせなきゃ……そうじゃないと、憧たちも……!」

末原「……そいつが鬼ってことは考えへんの?」

穏乃「!!」
咲「レズから逃げ切ったら10万円?」
153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/11(日) 04:19:00.30 ID:0vV+8h2H0
末原「まあ、誰かは知らんしどういう経緯でこのゲームに参加したかも知らんけど」

穏乃(あ、憧が……? みんなが……? そんなの、そんなのって……)

末原「心を強く持つ事やな。走れんようになったら終わりやで」

穏乃「……」

末原(……はぁ。無駄に時間使ってもうた。早くウチも本命探さんと……)

末原「それじゃ、頑張りな。もう見かけても助けへんで」

穏乃「待ってください!」

末原「?」

穏乃「どうして……助けてくれたんですか? 親切にいろんなこと教えてくれたし……」

穏乃「私のこと狙ってたんですよね……?」

末原「まあ、そうなんやけど……」
咲「レズから逃げ切ったら10万円?」
156 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/11(日) 04:24:33.97 ID:0vV+8h2H0
末原の一人称って私、だよね?
咲「レズから逃げ切ったら10万円?」
161 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/11(日) 04:30:42.35 ID:0vV+8h2H0
>>159
あ、その名言を忘れてた。サンキュー
咲「レズから逃げ切ったら10万円?」
163 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/11(日) 04:37:03.79 ID:0vV+8h2H0
穏乃「……どうしてですか?」

末原「……」

末原「君のそういうまっすぐなところとか、正義感強いところとかが……私の好きな人に似てたから、かな」

穏乃「その人も、このゲームに参加してるんですか?」

末原「……たぶん」

穏乃「あなたはどうしてこのゲームに……?」

末原「……ある人を守るため、かな」

穏乃「!」

末原(なに言うとるんやろウチ……)

末原「こ、今度こそ行くわ」

穏乃「ま、待って! 最後にお名前訊かせてください!」

末原「……姫松高校麻雀部3年、末原恭子」

穏乃「末原、恭子さん……」
咲「レズから逃げ切ったら10万円?」
167 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/11(日) 04:47:14.67 ID:0vV+8h2H0
末原「……君は」

末原「って言っても、ホンマは知っとるんやけどね。高鴨穏乃さん」

穏乃「えっ……ど、どうして……!?」

末原「インターハイベスト4、阿智賀高校の大将の一人やからね。麻雀やってる子やったら大体は知っとるよ」アハハ

穏乃「名前、呼んでくれれば良かったのに……」

末原「初対面やから」

末原「そんじゃ、幸運祈っとくわ。高鴨さんの知り合いとか捕まえてまうかもやけど恨まんとってな」

穏乃「はい! 末原さんなら酷いことしないと思うんで心配してないです!」

末原(目的のためやったら割と容赦なく扱うつもりやけど……)タハハ

穏乃「本当にありがとうございました! それじゃあ!」タタッ


末原(……さて。時間使ってもうた分取り戻さなな)

末原(私以外に捕まらんとってくださいよ、主将……)
咲「レズから逃げ切ったら10万円?」
170 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/11(日) 04:55:06.74 ID:0vV+8h2H0
―――――――――――

咲(スタートして2時間半。いつ終わるんだろうこれ……)

咲(小瀬川さんずっと寝てるし……緊張感ないなぁ……)

シロ「ん、ぅ……」スヤスヤ

咲(休めるときに休むのって、すごく大切だと思うけど……)

咲(私には無理だよ……)

ガサッ

咲「!」

咲(な、なに……?)

咲(さっき、変な音が……)

シロ「……宮永さん。走る準備しといて」ボソッ

咲「へっ……?」

シロ「すぐ近くに誰かいる。たぶん複数」

咲「そ、そんなっ……」アワアワ
咲「レズから逃げ切ったら10万円?」
172 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/11(日) 05:03:51.95 ID:0vV+8h2H0
シロ(……完全に囲まれてる気がする)

シロ(ダルいなぁ……)

咲「こ、小瀬川さん、どうすれば……!」

シロ「慌てないで。まだ鬼に気付いてないフリしてて」

咲「で、でもこのままじゃっ……」

シロ「……ちょっとタンマ」

咲(は、早く逃げないと……)

咲(うっ……また、この感じ……姉帯さんに狙われたときみたいな……)

シロ「……宮永さん。私がここから左に向かって全力で走るから、宮永さんはあっちに向かって走って」

咲「えっ……そ、それだとはぐれて……!」

シロ「一緒にいられる方法考えたけど……二手に分かれないと両方とも助からないと思う。だから」

咲「そんなっ……」
咲「レズから逃げ切ったら10万円?」
177 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/11(日) 05:16:37.87 ID:0vV+8h2H0
シロ「別の場所でまた会おう。大丈夫、二人とも絶対に逃げ切れるから」

咲「小瀬川さん……」

シロ「それじゃあ、先に行くね」

咲「……」

シロ「……竹井さんには気をつけて」

咲「えっ? あっ、小瀬川さ……!」

シロ「塞! 私はこっちだよ!」ダダッ

塞「なっ……!?」

咲(お、鬼……!?)

塞「み、みんなシロそっち逃げた! 追って!」

塞「くっ、あとちょっとだったのに……!」ダダッ


咲「こ、小瀬川さんもしかして……私のために……」
咲「レズから逃げ切ったら10万円?」
179 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/11(日) 05:23:15.89 ID:0vV+8h2H0
待てシロー!! って足はや!?

早く追って! 逃げちゃう逃げちゃう!


咲(わ、私も逃げなきゃ……! )

菫「そう簡単には逃がさんよ」ザッ

咲「……!?」

菫「結構な大人数で囲んでいたのに、まさかあんな風に突破されるとはな……」

咲(この人、白糸台の……)

菫「しかし、人数的にはまだまだ有利。果たして君に逃げ切れるかな……?」

咲「きゃああああ!?」ダダ

菫「そっちに行ったぞ! 回り込め!!」
咲「レズから逃げ切ったら10万円?」
181 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/11(日) 05:35:03.78 ID:0vV+8h2H0
咲(捕まっちゃダメだ……! 小瀬川さんのためにも、絶対に……!)

菫(くっ、速い……! ここまで走れるようには見えなかったが……!)

咲「はぁ……! はぁ……!」ダダッ

咲「ってあれは……!」

衣「咲、ここで捕まってもらうぞ」ダッ

咲(衣ちゃん……! どど、どうしよう! 後ろにはあの人で、前からは……!)

衣「止まれ咲! 捕まって私の物になるんだ!」

咲「いい、嫌だよ!?」

衣「えっ」ガーン

菫「何してるんだ! 取り押さえろ!」

衣「ま、待って咲!」
咲「レズから逃げ切ったら10万円?」
185 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/11(日) 05:42:45.04 ID:0vV+8h2H0
咲「誰か助けてー!!」ウワーン

菫「そっちに行ったぞ亦野、渋谷! 逃がすな!」

衣「純、一! 咲を取り押さえて!」

咲(む、無線で連絡取り合うとかアリなの!?)



純「たっく、何やってんだアイツ……」

一「衣に真正面から捕まえろっていうのは無理な話だよ」アハハ

亦野(弘世先輩が追いつけないなんて……一体何者……?)

尭深「……来た」

咲(えええ!? 四人もいる!?)
咲「レズから逃げ切ったら10万円?」
190 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/11(日) 05:52:26.94 ID:0vV+8h2H0
純「ごめんよ清澄の! こっちもお姫様の命令だから容赦なく行かせてもらうぜ」ポキポキ

亦野「宮永咲は何をしてでも捕まえろと言われている。覚悟」スチャ

一「純君ファイトー」

尭深「頑張って、誠子」ズズ

咲(は、端の二人はともかく、あんな二人を真正面から突破するなんて絶対に無理!)

咲「前がダメなら……横に!!」ダダッ

純「あんにゃろう小癪な!」

亦野「待て!!」

一「まあそりゃ横に逃げるよね」アハハ

尭深「……」ウンウン


菫「無駄だ! そっちのルートは宮守勢が固めて……!」

菫(ん、待てよ……宮守の連中は確かもう一人の方に……)
咲「レズから逃げ切ったら10万円?」
192 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/11(日) 05:59:23.46 ID:0vV+8h2H0
菫「さ、先回り出来ていない! 全力で追え!」

衣「くっ、あの白いヤツに掻き乱されたか!」

純「待てコラー!!」

咲「た、助けてぇぇぇー!!」ウワーン


一「なんかちょっと可哀想だよね」アハハ

尭深「うん」ズズズ


―――――――――――――――


シロ「はぁ……はぁ……」

シロ(たぶん逃げ切れたと思うけど……)
咲「レズから逃げ切ったら10万円?」
193 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/11(日) 06:07:37.03 ID:0vV+8h2H0
見つかったー!?

いないですー! 完全に見失いましたー!

どこいったですかー!


シロ(……まだ近くにいる。しばらくは隠れてよ)

シロ(それにしても……やっぱり塞たち鬼だったか)

シロ(永水の人らも追ってきてたし……はぁ……)

シロ「もう捕まっちゃおうかなぁ……本気でダルい……」

シロ(豊音はああ言ってたけど、別に何されるってわけでもないだろうし……)

シロ「……ん? あれって……」

怜「すぅ……すぅ……」
咲「レズから逃げ切ったら10万円?」
197 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/11(日) 06:13:39.47 ID:0vV+8h2H0
シロ(確か、千里山の……どうしてこんなところに……)

怜「ん、んぅ……誰……?」

シロ「……大丈夫?」

怜「うーん……大丈夫やないかな……」

怜「病弱やのに随分走らされたから……もう満身創痍やわ……」

シロ「……」

怜「……アンタは鬼? って言っても、鬼やったら私にワッパかけてるか……」

シロ(ワッパ?)

シロ「……よく分かんないけど、一緒にここにいていい?」

シロ「ここ、寝たら気持ち良さそうだし、見つかりにくいだろうし」

怜「……別に私の場所でもないから」

シロ「……そう」
咲「レズから逃げ切ったら10万円?」
202 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/11(日) 06:20:30.45 ID:0vV+8h2H0
―――――――――――

久「あ、高鴨さん」

穏乃「竹井さん……」

久「よかったわ。私がいない間に襲撃受けたのかと思って」アハハ

穏乃「す、すみません。ちょっと色々あって……」

久「色々?」

穏乃「えっと、どれくらい待ちましたか……?」

久「うーんと、20分くらいかしら? ごめんね、よく覚えてないわ」アハハ

穏乃「そうですか……」

久「……ちょっと元気無さげだけど、どうしたの? 何かあった?」

穏乃「い、いえ! なんでもないです! 悲鳴が聞こえて、それが気になったくらいで……」

久「悲鳴……」
咲「レズから逃げ切ったら10万円?」
204 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/11(日) 06:27:45.14 ID:0vV+8h2H0
穏乃「これからどうしますか? そろそろ移動します?」

久「そうね……さっき何人か鬼を見かけたから、ここはちょっと危ないかもしれないわ」

穏乃「実は私たち、鬼にずっと監視されてたみたいで……」

久「監視?」

穏乃「はい。その鬼はとても良い人だったんで、見逃してくれたんですけど」アハハ

久(物好きな人もいるのね……)

久「ま、何はともあれここは危険ね。すぐに場所を移して……」

憧「残念ながら、その必要はないわ」

久「な!?」

池田「うおりゃ!!」ガシッ

穏乃「た、竹井さん!?」
咲「レズから逃げ切ったら10万円?」
207 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/11(日) 06:41:04.65 ID:0vV+8h2H0
玄「余所見しちゃダメだよ、穏乃ちゃん」ガシッ

穏乃「あっ……」

池田「見つけたぞ竹井久! 絶対に離さないし!」

久(くっ……後ろから……!)

美穂子「ごめんなさい、上埜さん……」

久「み、美穂子……? まさか、あなたもこのゲームに……」

美穂子「華菜、しっかり抑えててね」

池田「はい、キャプテン!」

穏乃「竹井さん!!」

憧「シズ、人の心配してる暇ないわよ?」チャラッ

穏乃(て、手錠……!)
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