- 高槻長介「魔法の料理」
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/08(木) 08:28:30.34 ID:LUfgUyYmO - ―叱られた後にある晩御飯の不思議 あれは魔法だろうか 目の前が滲む―
全く以てその通りだ。 あの日、俺は些細な事でいつも俺たちのために身を粉にしながら頑張ってくれていた姉に対して怒鳴り、傷付けたと同時に勝手に自分でも傷付いていた。 だけどあの日伊織姉ちゃんからプライドを教わり、やよい姉ちゃんと仲直り・・・というか謝り合いをして、無事家に帰り、晩御飯を食べ直した。
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- 高槻長介「魔法の料理」
2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/08(木) 08:32:44.22 ID:LUfgUyYmO - とっておいてあったご飯を冷たいまま食べた、電子レンジの無いウチしょうがないけど。
その時の俺は冷めたご飯を掻き込みながら泣いていた。今ならあの時泣いた理由が、なんとなく分かる気がする。 やよい「長介? どうしたの?」 長介「なんでもない! ちょっとノドに詰まっただけ!」
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4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/08(木) 08:37:45.45 ID:LUfgUyYmO - 何故とっさに嘘をついたのだろうか、今でも分からない。
やよい「じゃあ、背中さすってあげるね?」 長介「うん・・・ズズッ」 その日の夜、俺は今までよりもっと手伝って姉ちゃんに楽をさせてやろうと心の中で誓った。
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- 高槻長介「魔法の料理」
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/08(木) 08:38:54.82 ID:LUfgUyYmO - ―数年後―
父「じゃあ父さんたちは出掛けてくるから留守番頼むな」 母「出かける時は戸締まりもしておいてね」 やよい「うん!任せて、いってらっしゃーい!」 やよい「長介はほんとに行かなくて良かったの?」 長介「ん、昼から友達と遊ぶし」 やよい「友達と遊ぶって、今年受験でしょ?勉強は?」 長介「するから」 やよい「するならいいんだけど・・・じゃあ私お仕事行ってくるね、お昼は冷蔵庫に入ってるから」
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8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/08(木) 08:41:32.28 ID:LUfgUyYmO - 俺はあの日の誓いをとっくに破っていた。
そのまま昼まで寝ることにした、もちろん勉強はしない。 最近つまらない嘘をよくつくようになった。 昼になり、やっと布団から出てきて朝食兼昼飯を食べる。 最近のウチは大分安定してきて、電子レンジを買えるレベルまできた。
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- 響「だ、ダメだ、緊張してきちゃった」 貴音「そんな時は」
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/08(木) 08:44:09.00 ID:LUfgUyYmO - >>5
風邪には気を付けなはれや
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- 高槻長介「魔法の料理」
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/08(木) 08:45:41.37 ID:LUfgUyYmO - 飯も食べ終わり、遊びに行く支度をしていると電話が鳴った。
長介「もしもし」 ?「もしもし! 高槻さんのお宅ですよね!?」 長介「はい、そうですけど・・・」 声の主は相当慌てていた。 ?「あの私、765プロのプロデューサーですが・・・」
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- 高槻長介「魔法の料理」
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/08(木) 08:47:11.00 ID:LUfgUyYmO - 長介「プロデューサーの兄ちゃん?」
P「はい・・・長介か?」 長介「うん、そうだけど」 P「ご両親は?」 長介「今留守だけど・・・姉ちゃんに何かあったの?」 P「あぁ・・・やよいが・・・リハーサル中に倒れたんだ」
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12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/08(木) 08:50:21.84 ID:LUfgUyYmO - ―――
―― ― 長介「姉ちゃん!?」 やよい「どうしたの長介? そんなに慌てて」 長介「へ?」 P「やよいもう平気なのか?」 やよい「はい!ちょっとふらついただけなのに、プロデューサーってば大げさですよ」 長介「なんだよ・・・」 P「まぁ、大丈夫そうで良かったよ、じゃあ俺は先に事務所に戻って皆に報告してくるよ」
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- ハンターハンター語ろうぜ
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/08(木) 08:52:47.97 ID:LUfgUyYmO - マチちゃんかわいい
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13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/08(木) 08:55:45.74 ID:LUfgUyYmO - 長介「で、いつ帰れるの?」
やよい「うーん、一応検査をしてからだって」 長介「仕事は?」 やよい「いい機会だから少し休めって言われちゃった」 長介「まぁ確かに働き過ぎだったよな」 やよい「そうかな?」 長介「そうだよ」 やよい「えへへ///」
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- 高槻長介「魔法の料理」
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/08(木) 08:59:23.78 ID:LUfgUyYmO - やよい「そういえば皆は?」
長介「あ〜、忘れてた、ちょっと電話してくる」 やよい「うん」 ――― やよい「お母さんたちなんだって?」 長介「遅くなりそうだから長介見てろってさ」 やよい「そっか」
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- 高槻長介「魔法の料理」
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/08(木) 09:02:48.69 ID:LUfgUyYmO - やよい「長介、晩御飯はどうするの?」
長介「なんか買ってくるよ」 やよい「もったいないよ」 長介「じゃあ帰ってもいいの? 寂しくない?」 やよい「うぅ〜寂しいです・・・でもお金は?」 長介「」 やよい「貸してあげよっか?」
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- 高槻長介「魔法の料理」
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/08(木) 09:04:52.18 ID:LUfgUyYmO - やよい「私のかばん取って」
長介「ん」 やよい「ありがとう、えっと・・・」 長介「まだ使ってんだ、それ」 やよい「べろちょろのこと?」 長介「うん、もらいもんだっけ?」 やよい「うん、そうなんだー」 やよい「それにしてもさ、なんだか久しぶりだね、こうやって話すの」
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17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/08(木) 09:08:49.51 ID:LUfgUyYmO - 長介「んじゃ、帰るよ」
やよい「え・・・?」 長介「何? 寂しいの? 夜の病院が恐いの?」 やよい「うん・・・両方」 長介「それじゃ・・・」ガタッ やよい「ま、待って長介!帰らないで!」 長介「違うよ・・・家に連絡してくる、今日は姉ちゃんといるって・・・」 やよい「長介・・・!」
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- 高槻長介「魔法の料理」
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/08(木) 09:10:45.58 ID:LUfgUyYmO - ―翌朝―
長介「んん〜・・・ふわぁ・・・ぁ・・・」 やよい「! ・・・おはよう長介」 長介「はよ、眠れなかったの? 目ぇ赤いぞ」 やよい「え、えへへ・・・」 長介「俺いなくてもいっしょじゃん・・・」 長介「ダメだよ!長介がいなかったら私死んじゃってたよ!?」 長介「んな大げさな・・・」
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- 高槻長介「魔法の料理」
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/08(木) 09:14:12.16 ID:LUfgUyYmO - 長介「んじゃ、俺帰るわ」
やよい「そっか・・・」 長介「今度は皆で来るからさ、そんなメソメソすんなよ」 やよい「な、泣いてないよ!」 長介「じゃあ」 やよい「またね」
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21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/08(木) 09:17:10.69 ID:LUfgUyYmO - ―数日後―
俺は四人を連れて姉ちゃんのお見舞いに行った。 久しぶりに会えて姉ちゃんもかすみたちも嬉しそうだった。 しばらくみんなで談笑したあと、姉ちゃんが聞いてきた。 やよい「みんなと1人でお話していいかな?」 そろそろ検査の結果が出る頃だった。
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22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/08(木) 09:19:45.16 ID:LUfgUyYmO - >>18
やっちまった 長介「ダメだよ!長介がいなかったら私死んじゃってたよ!?」 × やよい「ダメだよ!長介がいなかったら私死んじゃってたよ!?」 ○ 脳内補完頼んます
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- 高槻長介「魔法の料理」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/08(木) 09:22:09.37 ID:LUfgUyYmO - はじめに浩三が、続いて浩司、浩太郎が姉ちゃんの病室で二人きりで話をした。俺はずいぶんそわそわしていたらしい、それも浩三に心配される程に。
かすみは何か紙切れを持って部屋から出てきた時目を真っ赤にしてすぐにどこかに行った。 さて、次は俺の番だ。
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- 高槻長介「魔法の料理」
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/08(木) 09:28:37.01 ID:LUfgUyYmO - 長介「・・・なぁ、かすみ泣いてたぞ? なんの話したんだ?」
やよい「ちょっとこっち来て」 俺の言葉を無視して、姉ちゃんはCDプレイヤーを取り出した。 長介「あれ? そんなの持ってたっけ?」 やよい「うん、千早さんがくれたんだ」
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- 高槻長介「魔法の料理」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/08(木) 09:31:26.82 ID:LUfgUyYmO - やよい「長介と聞きたくてね」
俺は渡されたイヤホンをはめる。 やよい「じゃあかけるね」 しばらくすると起動音に混じりながら音楽が聞こえてきた。 やよい「ね?覚えてる?あの日のこと」 二人で並んで音楽を聞いてると姉ちゃんが急に聞いてきた。 長介「うん・・・」 いまでもはっきりと覚えてる、忘れられる訳がない。
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- 鳥の名前考えてくれ
48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/08(木) 09:34:07.65 ID:LUfgUyYmO - はぶたえもち
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27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/08(木) 09:35:09.84 ID:LUfgUyYmO - やよい「あの時初めて長介がどんなことを考えてたか分かったよ」
長介「あん時はどうもすみませんでした・・・」ペコリ やよい「あはは、やめてよ・・・私も悪かったんだし」 やよい「ねぇねぇ、あの時の晩御飯美味しかった?」 楽しそうに姉ちゃんが聞いてきた。 長介「冷めてたけど・・・それなりに・・・」 やよい「ふーん・・・そっか・・・そーなんだー・・・へー・・・」 長介「嘘、すげぇ美味かった、今まで食った中で一番美味かった」 やよい「えへへ〜、よかった」
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- 高槻長介「魔法の料理」
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/08(木) 09:41:49.25 ID:LUfgUyYmO - しばらく二人で音楽を聞いていたら、自然と聞けた。
長介「結構マズイ病気なの?」 やよい「うーんとね・・・小さな腫瘍があるんだって、でもすぐに治療すれば治るんだって!」 長介「仕事はもう少し休むの?」 やよい「うん、そうだね」 長介「死なないよな?」
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30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/08(木) 09:44:43.05 ID:LUfgUyYmO - 不謹慎だとは思ったけど聞かずにはいられなかった。
やよい「大丈夫だよ、私は死なないよ、心配?」 長介「当たり前だろ・・・家族なんだから」 やよい「うん・・・ありがとう長介」 やよい「それと・・・ごめんね・・・」ボソッ
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31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/08(木) 09:47:07.79 ID:LUfgUyYmO - ―――
―― ― やよい「ねぇねぇ長介、長介は何かお願い事ある?」 なんの脈絡もなしに姉ちゃんが聞いてきた。少しだけ考えてから答える。 長介「姉ちゃんが早く良くなること、かな」 嘘なんかではなく、純粋な本心だった。照れくさかったけど何故だか言っておきたかった。 恥ずかしくて、そっぽを向きながら目だけで姉ちゃんの表情を伺った。 てっきり、笑ってるか照れてるかだと思ったが全く違った、姉ちゃんは泣いていた。
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- 高槻長介「魔法の料理」
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/08(木) 09:51:53.90 ID:LUfgUyYmO - 長介「!?」
やよい「あ! ごめんね・・・グスッ・・・嬉しくて・・・」 長介「なんだ・・・びっくりした」 やよい「えへへ・・・長介も大きくなったね」グスッ 長介「や、やめろよ・・・ちょ・・・撫でるな撫でるな!」 つい照れて顔がにやけそうになる。 俺は他の誰に褒められるより姉ちゃんに褒められることが好きだった。
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- 高槻長介「魔法の料理」
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/08(木) 10:00:17.27 ID:LUfgUyYmO - 文字制限がうざくて手間取ってます 生暖かく見守ってて
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36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/08(木) 10:03:11.98 ID:LUfgUyYmO - 長介「じゃあ姉ちゃんは?」
聞かなくても大体分かってるつもりだった、みんなの幸せとかトップアイドルだろう・・・だが実際は全然違うものだった。 やよい「みんなとずっと一緒にいたいな」 少し驚いた、姉ちゃんの言葉にも姉ちゃんの寂しそうな表情にも。
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- 忍法帖てなんだよ!!
60 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) []:2012/11/08(木) 10:08:11.23 ID:LUfgUyYmO - て
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37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/08(木) 10:09:55.55 ID:LUfgUyYmO - 長介「姉ちゃんの願い事は叶うよ、俺が保証する」
予想外だった、いつも自分の事は二の次にしていた姉ちゃんが自分のことを願うだなんて。 長介「あ、でもずっとは無理じゃないか?」 やよい「え!? どうして!?」 長介「当たり前じゃん、俺達だって将来仕事したり、かすみとか姉ちゃんは結婚したら家出てくんじゃねぇの?」 やよい「あ、そういうことかー・・・えへへ」
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38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/08(木) 10:12:44.16 ID:LUfgUyYmO - 長介「そういう抜けたとこ、相変わらずだな」
やよい「そんなことないよー」 長介「そんなことあるの、んじゃそろそろ帰るよ、みんな呼んでくる」 やよい「・・・うん」 それから姉ちゃんに別れを告げ、帰路についた。その頃にはかすみも元に戻っていた。
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39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/08(木) 10:16:38.83 ID:LUfgUyYmO - 帰りの道中、かすみに紙切れのことを聞いてみた、女同士の秘密だとかで教えてくれなかった。
ついでに泣いていた理由も聞いてみた。今度は怒られた。 家に帰ると母さんが帰っていて、晩御飯を作ってくれていた。
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- 高槻長介「魔法の料理」
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/08(木) 10:28:07.09 ID:LUfgUyYmO - あれからしばらく経った、相変わらず姉ちゃんは入院しているが、たくさんの人が見舞いに来たから姉ちゃんも退屈はしてないようだった。
姉ちゃんは犬のぬいぐるみがお気に入りらしく、いつも一緒に寝ていたらしい ちなみに姉ちゃんはその犬を熊だと思い込んでいた。
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- 高槻長介「魔法の料理」
43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/08(木) 10:30:19.63 ID:LUfgUyYmO - 最近は母さんがいないときはかすみが飯を作ったり家事をしている。けちをつけるつもりはないが、やはり姉ちゃんと比べると劣る。
そんな偉そうなことを言う俺はというと、姉ちゃんのお見舞いに託つけて家のことをかすみに任せ、家にいないようにしていた。
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- 高槻長介「魔法の料理」
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/08(木) 10:33:00.11 ID:LUfgUyYmO - 今日はかすみと二人で姉ちゃんのお見舞いに行った、弟たちは母さんが見てくれている。
その帰りの道すがら、かすみに聞いてみた。 長介「かすみの宝物ってなに?」 かすみ「急にどうしたの?」 長介「いや・・・ふと気になったからさ」
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- NHKは不意打ちで世界ふれあい街歩き放送するのやめろよ
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/08(木) 10:34:53.13 ID:LUfgUyYmO - リスボン見逃した
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46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/08(木) 10:37:35.23 ID:LUfgUyYmO - かすみ「宝物か・・・ん〜、と・・・ね、魔法の作り方、お姉ちゃんにもらったんだ」
長介「は?」 かすみ「秘密のメモだよ」 そう言ってかすみは半分沈みかけた夕日を背に笑った、と思う・・・逆光であんまり見えなかったからよく分からなかったけど・・・
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- とあるアニメを探しているんだが
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/08(木) 10:39:26.63 ID:LUfgUyYmO - コピペパクんなよ
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47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/08(木) 10:40:51.04 ID:LUfgUyYmO - 長介「なんで・・・泣いてんだよ・・・」
逆光で見え難かったがよくよく見てみると涙が頬を伝っていた。 かすみ「あれ? どうしてかな? ・・・グスッ・・・分かんない・・・よ・・・」 そう言うとかすみは膝から崩れ落ち、かすみの瞳から堰を切った様に大粒の涙が溢れ出した。
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48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/08(木) 10:42:24.27 ID:LUfgUyYmO - 俺はどうしたらいいのか分からず、ただ隣に立っていることしか出来なかった。
しばらく待っているとかすみも落ち着いた。 俺は飲み物を買ってくる、とだけ言って返事も聞かずその場を離れた。
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50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/08(木) 10:46:22.35 ID:LUfgUyYmO - 長介「お茶でいいよな」
あまり金に余裕がないためかすみの分しか買わない、姉ちゃんが仕事を休んでいる間は無駄遣いは禁物だ。 長介「はい、お茶」 かすみ「ありがと・・・」 かすみはまだ泣いていたみたいで、擦っていた目は赤く腫れていた。
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- 高槻長介「魔法の料理」
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/08(木) 10:48:30.11 ID:LUfgUyYmO - 長介「えっと・・・姉ちゃんのこと?」
かすみ「・・・うん・・・」 長介「そっか」 長介「お茶飲んだら?」 かすみ「うん・・・頂きます・・・」
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- 高槻長介「魔法の料理」
52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/08(木) 10:49:34.00 ID:LUfgUyYmO - 長介「・・・こないだ姉ちゃんにさ」
かすみ「?」 長介「長介の願い事って何かってきかれたんだよ」 かすみ「なんて答えたの?」 長介「いや・・・俺は・・・その・・・」
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- 高槻長介「魔法の料理」
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/08(木) 10:50:31.96 ID:LUfgUyYmO - かすみ「言えないような恥ずかしいこと言ったの?」
長介「ぅえっ!?」 かすみ「言ったんだ」クスッ 長介「聞かないで・・・」 かすみ「だったらなんでそんなこと急に言ったの?」
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- 【速報】パ行から始まる動物は一種類しかいないことが判明
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/08(木) 10:53:38.43 ID:LUfgUyYmO - ピパってカエルの孵化シーンみたことある?
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- 高槻長介「魔法の料理」
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/08(木) 10:55:49.15 ID:LUfgUyYmO - 長介「なんとなく・・・だよ」
かすみ「じゃあお姉ちゃんは?聞いたでしょ?」 長介「あぁ・・・姉ちゃんは『ずっとみんなといたい』だってさ」 ずっと一緒になんて無理だよな、と一人で笑っていると、かすみはまた泣き出してしまっていた。
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- 高槻長介「魔法の料理」
55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/08(木) 10:59:30.31 ID:LUfgUyYmO - 長介「俺なんかマズイ事言った?」
かすみ「ううん・・・なんでもない・・・長介は悪くないよ・・・」 長介「なぁ・・・姉ちゃんやっぱりヤバイのかな?」 かすみ「そんなことないよ! お姉ちゃん・・・は、グスッ・・・大丈夫だからっ・・・」 事態は俺が思っていたものよりずっと深刻なものだった。
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- 高槻長介「魔法の料理」
56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/11/08(木) 11:01:22.34 ID:LUfgUyYmO - その後かすみが落ち着くのを待ってからまた二人で歩き出す。
長介「そんなメソメソするなよ・・・」 こんなことしか言えない。気のきいた事が言えない自分が歯痒かった。 それでもかすみは笑ってくれた。気利きすぎだろ。
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