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忍法帖【Lv=12,xxxPT】
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
>>262 はい、そのとおりです(´;ω;`)ブワッ
さるったよ、死にたいよ
勇者(あなたのために、ここまで来ました)

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勇者(あなたのために、ここまで来ました)
3 : 忍法帖【Lv=12,xxxPT】 []:2012/04/04(水) 12:20:27.09 ID:AF4fsMHp0
>>1 代行感謝
勇者(あなたのために、ここまで来ました)
4 : 忍法帖【Lv=12,xxxPT】 []:2012/04/04(水) 12:20:56.48 ID:AF4fsMHp0
魔王「せめての情けだ」

魔王「何か言いたいことはあるか?」

メラ!

魔王「うぬっ!」

勇者「!お前は…」

少年「……!」

魔王「ほぉ?なんだお前は…!」

勇者「…奴には手を出すな」

少年「…!」ユウシャ ヲ カバウ

勇者「馬鹿野郎!入ってくるなって言ったはずだろ!」

勇者(あなたのために、ここまで来ました)
5 : 忍法帖【Lv=12,xxxPT】 []:2012/04/04(水) 12:22:37.41 ID:AF4fsMHp0
魔王「まだ幼いな」

魔王「勇者の連れとしては幼すぎる」

勇者「……魔王、言いたいことがあったら言えって言ったな」

勇者「なら頼みがある。その子をここに居させてくれ」

魔王「ほう?」

少年「!」

勇者「こいつの村は魔族と人間の戦争の中でなくなった」

勇者「どうやらこいつの村が戦略的要衝の地にあったらしい」

勇者「両側が押して押されるを繰り返す間街は壊滅し、こいつだけが残った」

魔王「それでお前がここまで連れてきたのか」

勇者「……頼む」

魔王「…魔王に頼みごとを言う勇者とは、滑稽なものよ」
勇者(あなたのために、ここまで来ました)
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/04/04(水) 12:23:20.45 ID:AF4fsMHp0
魔王「だが約束は約束」

魔王「こいつは我ら魔王軍が引き受けよう」

勇者「そうしてくれると助かる」

勇者「これで気は済んだ……殺れ」

少年「!!」ユサユサ

勇者「すまんな、坊や。俺はもうお前と一緒に居てあがられない」

少年「…」フルフル

勇者「……今まで一緒に居てくれてありがとう。お前のおかげでここまで来れた」

少年「……」

勇者(あなたのために、ここまで来ました)
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/04/04(水) 12:24:05.18 ID:AF4fsMHp0
勇者「」

少年「……」ボロボロ

魔王「さて」

少年「!」ビクッ

魔王「そう怯えるな。我は魔王、約束したことは破らない男だ」

少年「……」

魔王「さっきから一言も口にしない。喋れないのか」

少年「…」コクッ

魔王「しかし、ただの少年とは思えないな」

魔王「さっきのメラは…勇者の魔法を見てるうちに習ったのか」

少年「……」コクッ
勇者(あなたのために、ここまで来ました)
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/04/04(水) 12:25:13.61 ID:AF4fsMHp0
魔王「他には何ができる」

少年「……」ホイミ

魔王「…ほう」少量回復

少年「……」

魔王「気に入った」

魔王「ここに居させてやる」

少年「……」

魔王「まぁ、喜べとは言わん。お前の保護者を殺した立場だ」

魔王「だがそれが勇者と魔王の関係。他の連中には理解できまい」

少年「……」ユウシャ ヲ ミオロス

少年「……」ボロボロ

魔王「お前に出来そうな仕事を探そう」

魔王「決まるまでまずその布切れのような服を着替えて、体も洗うと良い」

魔王「誰かあるか」
勇者(あなたのために、ここまで来ました)
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/04/04(水) 12:26:09.51 ID:AF4fsMHp0
侍女「はい、こちらに」

魔王「勇者の死体を人間の国境へ遅れ。後この少年を風呂場で洗わせて合う服を着させろ」

侍女「畏まりました」

侍女「こちらへ」

少年「……」
勇者(あなたのために、ここまで来ました)
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/04/04(水) 12:26:44.89 ID:AF4fsMHp0
侍女「服はこちらに捨ててください」

侍女「洗うことを手伝いますか?」

少年「……」フルフル

侍女「…では、洗い終わった時に着る服を用意してきましょう」

少年「……」スルスル
勇者(あなたのために、ここまで来ました)
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/04/04(水) 12:28:15.30 ID:AF4fsMHp0
カポーン

少年「……」

少年「……」

『今まで一緒に居てくれてありがとう』

少年「……」

少年「……」ジワッ

ちゃぶっ

勇者(あなたのために、ここまで来ました)
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/04/04(水) 12:29:03.06 ID:AF4fsMHp0
少年「…」キガエタ後

侍女「魔王さま、少年を連れてきました」

魔王「少しはマシになったな」

少年「……」

魔王「お前にはしばらく侍女たちと一緒に城の雑務をしてもらおう」

魔王「奴に城ですべき仕事を教えろ」

侍女「畏まりました」

少年「……」ペコリ
勇者(あなたのために、ここまで来ました)
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/04/04(水) 12:29:49.12 ID:AF4fsMHp0
侍女「じゃあ、まず簡単なことからしましょう」

侍女「これを持って」ホウキ

少年「……」

侍女「それでここの廊下を全部掃くの」

侍女「できるわね」

少年「……」ロウカ ハ トテモ ナガイ

少年「……」コクッ
勇者(あなたのために、ここまで来ました)
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/04/04(水) 12:31:44.11 ID:AF4fsMHp0
少年「……」サーッサーッ

少年「……」サーッサーッ

少年「……」サーッサーッ

少年「……」ヒョコ

マダ ナガイ

少年「……」サーッサーッ
勇者(あなたのために、ここまで来ました)
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/04/04(水) 12:32:23.04 ID:AF4fsMHp0
数時間後

少年「……」埃の山

少年「……」ウン

??「バギ」フィーーン!!

少年「!!」

??「アハハッ!埃まみれだ!」

少年「…?…??」

侍女「姫さまー!」

??「げっ、逃げよ」サッサ

少年「……」ホコリ マミレ
勇者(あなたのために、ここまで来ました)
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/04/04(水) 12:34:18.11 ID:AF4fsMHp0

侍女「大丈夫?」

少年「……」フルフル

ロウカ ニハ ホコリガ チラバッテイル

侍女「これはまた洗わないといけないわね」

少年「……」

少年「……」サーッサーッ

侍女「また最初から掃き直す気なの?」

少年「……」サーッサーッ

侍女「…そう、あなたの好きにしなさい」



勇者(あなたのために、ここまで来ました)
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/04/04(水) 12:40:46.49 ID:AF4fsMHp0
魔王「奴は今どうしている」

侍女「城の廊下の一部を掃かせていたのですが…」

魔王「何だ?」

侍女「…姫さまがまた悪戯を…」

魔王「またか…」

魔王「小さい時から攻撃的で悪戯好きではあったが」

魔王「最近はどんどん酷くなってくるからな」

魔王「お前たちにも迷惑だろ」

侍女「私たちは構いません」

侍女「ですが、姫さまがああなさってるのも全て魔王さまの関心を得たいからです」

侍女「魔王さまだけでは限らず単に人の関心を得たいのでしょう」
勇者(あなたのために、ここまで来ました)
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/04/04(水) 12:43:00.19 ID:AF4fsMHp0
魔王「そういう年頃か」

魔王「だがここは奴が思ってるほど楽しいことばかりな所じゃない」

魔王「いつも忙しく、我もお前たちもかまってあげる時間がない」

侍女「……いっそのこと、あの少年に姫さまのお世話役を任せたら如何でしょう」

魔王「…それも悪くないかもしれないな」

魔王「奴を連れてこい」

侍女「畏まりました」
勇者(あなたのために、ここまで来ました)
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/04/04(水) 12:45:13.95 ID:AF4fsMHp0
少年「…」サーッサーッ

少年「…」ウン

侍女「あなた、魔王さまがお呼びよ。直ぐに行きなさい」

侍女「(本当に全部はき直したわ、この子)」

少年「…」コクッ



勇者(あなたのために、ここまで来ました)
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/04/04(水) 12:46:46.97 ID:AF4fsMHp0
魔王「来たか…早速娘の悪戯にやられたそうじゃないか」

少年「…」ホコリマミレ

魔王「お前に娘の世話役を任せたい」

少年「…?」

魔王「年もお前とそう違わないはずだ。できるな」

少年「…」コクッ


勇者(あなたのために、ここまで来ました)
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/04/04(水) 12:50:09.71 ID:AF4fsMHp0
魔王「魔娘」コンコン

がちゃ

魔娘「パパ!」だきっ

魔王「おおっ!」

魔娘「やっと来たわ」

魔娘「ねえ、一緒に遊んでよ」

魔王「…悪いが、今は忙しい。後にしよう」

魔娘「…いつもそればっかり」シュン

魔王「今日はお前のお世話係を連れてきた」

魔娘「うん?」

少年「…」ペコリ

魔娘「なんだ、さっき廊下に居た人間じゃない」

魔娘「こんな奴よりパパと遊ぶ方が良いよ」
勇者(あなたのために、ここまで来ました)
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/04/04(水) 12:51:35.05 ID:AF4fsMHp0
魔王「わるいが、今は無理だ」

魔娘「……」ムッ

魔王「そう拗ねないでしばらくはこいつと遊べ。そして周りに迷惑をかけるな。良いよな」

魔娘「…はーい」

魔王「では、パパはこれからまた仕事だ。こいつと仲良く遊んでいろ」

がちゃ

少年「……」
勇者(あなたのために、ここまで来ました)
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/04/04(水) 12:55:01.47 ID:AF4fsMHp0
魔娘「…お前、なんかやってよ」

少年「!……?」

魔娘「なんかないの?っていうか名前は?」

少年「……」

魔娘「あんた、私を馬鹿にする気なの?」

少年「…!」フルフル 

少年「…」クビ ヲ 差す

魔娘「…まさか喋れないわけ?」

少年「…」コクッ

魔娘「はぁ?冗談じゃないわ。喋りも出来ない相手でどうやって暇つぶしをやれってわけ?」

少年「……」
勇者(あなたのために、ここまで来ました)
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/04/04(水) 13:00:13.70 ID:AF4fsMHp0
魔娘「あーもう、イライラする」

魔娘「……いえ、待って。声が出ないってことは…」

魔娘「ここで何をしても、周りに言えないわけね」

少年「……?」

魔娘「…メラ」

少年「!!」ヨケル

魔娘「避けないでよ」

魔娘「一度ぐらい見てみたかったのよ」

魔娘「人の生肌を焼かれて歪む顔を」

少年「…!」

魔娘「あんたは私の玩具としてここに来たんでしょ」

魔娘「遊ばせなさいよ」メラ

少年「!」メラ

ボーン!


勇者(あなたのために、ここまで来ました)
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/04/04(水) 13:02:05.76 ID:AF4fsMHp0
魔娘「途中で相殺された?」

魔娘「へー、あんたも魔法使えるのね」

魔娘「面白いじゃない」

少年「…!」手を振る。

魔娘「辞めて欲しいって?」

魔娘「辞めるわけ無いでしょ?」

魔娘「こんな面白い玩具なんて久しぶりなんだから」

魔娘「せいぜい足掻いてみせてよ」メラ

勇者「!?」メラ

ボーン!
勇者(あなたのために、ここまで来ました)
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/04/04(水) 13:03:54.84 ID:AF4fsMHp0
なんか最後で勇者になってるけど、少年だからね。脳内変換して
勇者(あなたのために、ここまで来ました)
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/04/04(水) 13:05:39.96 ID:AF4fsMHp0
魔娘「またやったわね」

魔娘「じゃあこれならどう?」バギ

勇者「!」メラ

バギの風がメラを含んだまま少年にぶつかる

勇者「!!」アツイ!アツイ

魔娘「アハハッ!」


勇者(あなたのために、ここまで来ました)
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/04/04(水) 13:07:10.39 ID:AF4fsMHp0
勇者「…!!」ナントカ ケシタ

勇者「…!」オコッタ

勇者「」メラ

魔娘「ふん、先攻しても当たらなければどうとも…」

勇者「…!」メラ×3

魔娘「え、ちょっ!」

カーッ

魔娘「きゃーっ!髪に火が…!」

少年「……」

魔娘「やったわね…!」

勇者(あなたのために、ここまで来ました)
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/04/04(水) 13:11:14.14 ID:AF4fsMHp0
魔娘「ここからが本番よ…!」

魔娘「…あれ?」MP 0

少年「…」フゥー

魔娘「ぐぬぬ……」

少年「…」ホイミ

魔娘「あ」

魔娘の髪の焼かれた跡が治った。

少年「……」

魔娘「…なんであんたはMP残ってるのよ」

魔娘「…あ、そっか、私はさっき悪戯する時にバギ二回ぐらい使ったからね」

少年「……」ジー

魔娘「な、何よ」

少年「…」テ ヲ ノバス

魔娘「何、仲直りしようってわけ?

少年「…」コクッ
勇者(あなたのために、ここまで来ました)
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/04/04(水) 13:12:40.98 ID:AF4fsMHp0
魔娘「冗談じゃないわよ」タッ

少年「!」

魔娘「今回は負けたけど、次は私が勝つよ」

魔娘「私が負けたわけじゃないんだから」

少年「……」

魔娘「もう出て行ってよ。私寝るから」

少年「…!」押されて部屋を出る
勇者(あなたのために、ここまで来ました)
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/04/04(水) 13:14:06.69 ID:AF4fsMHp0
バタン!

少年「……」

少年「…っ」イタイ

侍女「…!あなた、その火傷はどうしたの?」

少年「……」

侍女「姫さまの仕業ね、こっちに来なさい、治療してあげるから」

少年「…」コクッ
勇者(あなたのために、ここまで来ました)
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/04/04(水) 13:18:15.67 ID:AF4fsMHp0
侍女「びっくりしたわね」

少年「……」コクッ

侍女「これぐらいで済んでよかったわ」

侍女「姫さまは気分が悪い時は良くスライムなんかを燃やして遊んだりしたからね」

侍女「でもさすがにこれはやり過ぎね」

侍女「魔王さまに言って姫さまの世話係はやめるようにしてあげるわ」

少年「…」フルフル

侍女「え?どういうこと?」

少年「……」火傷した辺りを触る

侍女「…わからないけど、これからも姫さまの世話をするってこと?」

少年「……」

侍女「…わかったわ。あなたはそういう所では頑固そうだしね」
勇者(あなたのために、ここまで来ました)
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/04/04(水) 13:20:18.74 ID:AF4fsMHp0
侍女「私に手伝ってあげられることがあったら言いなさい」

少年「……」

侍女「うん?何?」



図書館

侍女「ここよ、魔王城の図書館、人間の国でもこんなに沢山の魔導書を集めている場所はないわ」

少年「……」ペコリ

侍女「ここで何をするつもり?」

少年「……」そこら辺の本を抜いて読み始める。

侍女「……」
勇者(あなたのために、ここまで来ました)
42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/04/04(水) 13:21:41.33 ID:AF4fsMHp0
魔娘の部屋

魔娘「くぅ、悔しい」

魔娘「あんな子供に負けるなんて…!」

魔娘「今に見てなさいよ」

魔娘「絶対に勝ってあんな奴丸焼きにしてやるわ!」


勇者(あなたのために、ここまで来ました)
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/04/04(水) 13:22:39.45 ID:AF4fsMHp0
はい、プロローグここまで。

見にくいとか
少年の行動がわかりづらいとか
説明を半角カタガナにするのはやめろ

などの苦情があったら言って。
自分はちょっとご飯食べてくるね。
勇者(あなたのために、ここまで来ました)
48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/04/04(水) 13:27:05.58 ID:AF4fsMHp0
あと、このSSは最近お馴染みの外国人がお送りするよ。
多くの誤字や脱字を含まれSSを読みに凄く邪魔になる可能性があるよ。

・誤字なんて受け付けない
・外人帰れ

などの意見がある人は素直にネイティブのSSを読みに行くことをお勧めするよ
勇者(あなたのために、ここまで来ました)
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/04/04(水) 13:43:27.47 ID:AF4fsMHp0
数年後

魔王「…魔娘は今どうしてる?」

侍女「いつもと同じです。庭で……」

>>メラゾーマ!!

ボーン!

侍女「……」

魔王「……被害が出ないように他の侍女たちを避難させろ」

侍女「既にやっています」
勇者(あなたのために、ここまで来ました)
52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/04/04(水) 13:46:36.39 ID:AF4fsMHp0
少年「…!」ヒャド

魔娘「それぐらいで私のメラゾーマを止められる!」ボーン

魔娘「…あれ?」MP 0

魔娘「ちょっ!また?!

少年「…」ハァ…

魔娘「ちょっ、待ってたんま!」

少年「……」イオナズン

魔娘「ぴきゃーー!!」
勇者(あなたのために、ここまで来ました)
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/04/04(水) 13:49:55.11 ID:AF4fsMHp0
魔娘「…んな…馬鹿な…」ガクッ

少年「……」ベホマ

魔娘「…うぅ…」

少年「…」テ ヲ ノバス

魔娘「…くぅ、また負けた」

少年「…」ハァ

魔娘「あ、あんた今ため息ついたわね!」

少年「…」コク

魔娘「ムカーッ!!」

侍女「姫さまはいつも高位魔法ばかり使って先にMPが尽きちゃいますね」

魔王「あの坊主も、さすが勇者が連れていた人間なだけはある」


勇者(あなたのために、ここまで来ました)
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/04/04(水) 13:52:37.88 ID:AF4fsMHp0
侍女「そうですね」

魔王「それだけじゃない」

魔王「奴はいつも魔娘に回復呪文をかけてあげるためのMPを残しておく」

魔王「その分だけいつも坊主が娘を上回っているというわけだ」

侍女「何はともあれ、良かったです」

侍女「彼が居てくれたおかげで姫さまの悪戯も収まってきて、逆に魔法や剣術の勉強に集中するようになりましたから」

侍女「いつか姫さまも、魔王さまのような立派な魔王になるでしょう」

魔王「……」
勇者(あなたのために、ここまで来ました)
55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/04/04(水) 13:56:34.34 ID:AF4fsMHp0
魔娘「ええい、今度は剣よ!剣で決着ついてやるわ!」

少年「……」チャキッ

魔娘「ふふっ、今回こそあんたのその白い肌を赤く染めてやるわ」

少年「……」バイキルト

魔娘「え?」

少年「…」ヘトナス

魔娘「あんたいつそんな魔法覚えたのよ!力入らないじゃない!」

少年「……」テイッ

魔娘「キャウン!」ばたんきゅー

少年「……」ベホマ

魔王「………」
勇者(あなたのために、ここまで来ました)
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/04/04(水) 13:59:17.78 ID:AF4fsMHp0
図書館

少年「……」ペラッ

少年「……」ペラッ

魔王「坊主」

少年「!!」パッ

魔王「お前に話がある」

少年「……?」
勇者(あなたのために、ここまで来ました)
58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/04/04(水) 14:01:21.26 ID:AF4fsMHp0
魔娘「ぐぬぬ…さっきは負けたけど、今回こそ…」

魔娘「この時間だとあいつ確か図書館に居るよね」

魔娘「先攻したら有利に戦えるから……」

魔娘「ちょっと汚いけど、そこはまぁ、魔王の娘だし、いつか魔王になるんだし」

魔娘「うん、問題ない」

魔娘「あ、あそこに居るな」



魔王「坊主、魔王になるつもりはないか」

少年「!」

魔娘「!」
勇者(あなたのために、ここまで来ました)
60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/04/04(水) 14:05:52.05 ID:AF4fsMHp0
少年「!!」アワテテイル

魔王「確かに魔娘は俺の娘だ」

魔王「だが、何も魔王が人間の王のように血の繋がりだけで決まるというわけではない」

魔王「魔王とは全ての魔物たちを統率する者」

魔王「だからこそ、魔王は一番強い者でなければならない」

魔王「魔娘が我の娘と言えど」

魔王「魔法に関しては坊主、お前が魔娘より長けている」

魔王「それだけじゃなく剣や他の武器の技も、またお前の方が魔娘より良い」

魔王「考えてみれば当然なことだ」

魔王「基本的に人間は魔族より肉体的にも精神的にも劣る」

魔王「そんなお前が魔娘の攻撃から生き残るには、いつも魔娘より一枚上でなければならなかったのだ」

魔王「今までお前が数しれない魔娘からの攻撃を受けても生きていることが、なによりもお前が魔娘より優秀である証拠だ」
勇者(あなたのために、ここまで来ました)
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/04/04(水) 14:09:14.40 ID:AF4fsMHp0
魔王「今からお前に魔王をやれというつもりはない。我もまだまだ現役だからな」

魔王「だが、これからのことを考えて、お前が魔王になるのも、我はまた選択肢に入れておきたい」

魔王「だから、ここでお前の意見を聞こう」

魔王「魔王になるつもりはあるか?」

魔娘「(……嘘でしょ?)」

魔娘「(アイツが…私を差し置いて魔王に…?)」

魔王「………そうか」

魔娘「!」

魔王「なるほど、分かった」

魔娘「(アイツなんて答えたの?やるって言ったの?)」

魔王「…では期待しておくことにしよう」

魔娘「……!!」
勇者(あなたのために、ここまで来ました)
64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/04/04(水) 14:18:55.64 ID:AF4fsMHp0
少年「……」

少年「……」ペラッ

魔娘「あんた」

少年「!」

魔娘「パパに何をしたわけ?」

少年「……」

魔娘「私はパパの娘なのよ」

魔娘「あんたなんて…私の世話係に選ばれた人間のちびっ子だったじゃない」

魔娘「なのに…なんであんたなんかが私を差し置いて魔王になんかなっちゃうわけ…?」




勇者(あなたのために、ここまで来ました)
65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/04/04(水) 14:19:34.42 ID:AF4fsMHp0

少年「……」テ ヲ ノバス

魔娘「触んな!」テッ

少年「…!」

魔娘「見せてやる…」

魔娘「私があんたなんかよりずっと強いってことを…」

魔娘「誰が魔王になるに相応しいのかパパと皆にみせつけてやる!」メラガイアー

ドカーーン!!
勇者(あなたのために、ここまで来ました)
66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/04/04(水) 14:26:13.86 ID:AF4fsMHp0
魔王「なんの騒ぎだ!」

侍女「図書館に火災が起きました。侍女たちを全動員して消火させてるのですが……」

魔王「…まさか!聞いていたのか」

魔王「だとすれば…中に坊主と魔娘が…」

侍女「なっ!」

魔王「消火を急げ!」

侍女「そ、それが、蔵書たちのせいでうまく火が収まらなくて…」

魔王「ええい、退け。我が自らやる」マヒャドデス

侍女「!火があっという間に…」

魔王「早く魔娘と坊主を探せ!」

侍女「は、はいっ!」
勇者(あなたのために、ここまで来ました)
69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/04/04(水) 14:29:25.96 ID:AF4fsMHp0
少し前、爆発直後

少年「……」ハァ…ハァ…

魔娘「…ぅぅ……」

少年「……」MP 0

くぐー

少年「…!!」

ヒ ノ ツイタ ホンダナ ガ 二人ヲ オソイカカッタ

少年「!」マコ ヲ カバウ


勇者(あなたのために、ここまで来ました)
70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/04/04(水) 14:32:49.39 ID:AF4fsMHp0
侍女B「みつけました」

侍女「直ぐに助けなさい!」

侍女「……すごい火傷だわ」

魔王「魔娘は無事か!」

侍女「姫さまは大丈夫ですが、少年が……」

魔王「…!」

魔王「二人とも直ぐに部屋に運べ。残ったものはここの整理を…」

侍女「畏まりました」
勇者(あなたのために、ここまで来ました)
71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/04/04(水) 14:36:02.89 ID:AF4fsMHp0

少年「……」

少年「……!」

少年「…!!!」イタイ イタイ イタイ

少年「!!」

ショウネン ノ カラダ ハ 火傷ダラケダ

少年「……」

少年「…!!」

侍女「大人しくしていなさい!」

少年「!」

侍女「…姫さまなら無事よ。あなたのおかげで」

少年「……」
勇者(あなたのために、ここまで来ました)
73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2012/04/04(水) 14:40:37.98 ID:AF4fsMHp0
侍女「顔とかはまだ大丈夫だけど」

侍女「背中は回復呪文を使っても凄い跡が残ってるわ」

少年「……」

侍女「まだ痛む?」

少年「……」コクッ

少年「………」

侍女「まだ外に出ちゃダメよ。十分休まないと…」

少年「……」フルフル

がちゃ
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