- 魔王「僕と契約して僕になってよ!」
59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/12/30(金) 18:19:07.17 ID:/qkAZpMg0 - 魔王「ああ、それよりもだ。勇者の故郷は何処だ? すぐに騎士を派遣させて家族を……」
勇者「いやそこは構わない」 勇者「ガキの頃にさ、魔物の襲撃でもう……」 魔王「そうか……」 勇者「他にも何人か生き残ったけど、そこら辺は皆どっかに預けられて」 勇者「俺は勇者の血を引いているって事で、国王に引き取られてさ」 勇者「期待に応えようと我武者羅にやってきたけど……この様さ」 魔王「……」
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60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/12/30(金) 18:20:39.88 ID:/qkAZpMg0 - 魔王「勇者はどうしたいのだ?」
勇者「いや……実際のところどうしたいんだろうなぁ」 魔王「我にはまだどんな終わりを目指すべきか、着地地点を何処に置くべきか、その判断に悩んでいる」 魔王「勇者は……どうしたいと考える?」 >>62 1.復讐したい 2.共存 3.のんびりしたい 4.力が欲しい 5.分かんね
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64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/12/30(金) 18:23:17.18 ID:/qkAZpMg0 - 勇者「何とか和解して共存できないもんかねえ」
魔王「現状からすぐにとはいかないだろうな……」 勇者「滅ぼす方が楽?」 魔王「それはそうだ」 勇者「そうかー……」 魔王「なにを早々と滅ぼす方に気が向いておるのだ」
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65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/12/30(金) 18:24:43.87 ID:/qkAZpMg0 - 勇者「だって、なあ?」
魔王「言いたい事は分からんでもないが……」 勇者「国王連中皆倒したらすんなり話しやすくなるかな」 魔王「それは征服と大差がないのでは?」 勇者「うーん……」 魔王「何にせよある程度は力をつけて貰わねばならぬ」 勇者「え、スパルタ?」 魔王「のんびりやりたいのか?」 勇者「あーそれもそっか……」
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66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/12/30(金) 18:25:59.14 ID:/qkAZpMg0 - 勇者「……」ゴクリ
魔王「どうしたのだ? 食わぬの……もしや人間にとっては馴染みの無い肉であったか」 勇者「そりゃあ馴染みは……ドラゴンだよな、これ。竜肉なんて……おいおい、俺は幻でも見ているのか?」 魔王「おいそれと食卓に並ぶ物ではないが、今日は祝いの意味を込めても特別だからな」 魔王「遠慮などお前らしくなかろう」 勇者「うぅぅ、そうだな、そうだよなっ! いいんだよなっ!! いぃぃただぁぁきぃまぁぁぁす!!」 勇者「うめぇ! 熱ぅぅ! 超うめぇぇぇ! 噛む度に溢れる肉汁!!」ハフッハフッ 魔王「そして舌を焦がさんばかりのあっつあつなのだよな」 勇者「ぅぅぅ、こんな、こんな美味い物……ううぅぅうぅぅ……ありがとう、ありがとう魔王」ボロッボロッ 魔王「……気持ちは分からんでも無いが、泣かずともよいではないか」
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67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/12/30(金) 18:27:14.31 ID:/qkAZpMg0 - 勇者「……ぜえ、はあ」ボロッボロ
魔王「今日はこの辺りとするか」 勇者「これから、毎日、こんなか」 魔王「勇者自身が選んだ道ではないか」 勇者「ぐ、そうだな……くっそー、絶対にやってやんぞー」 魔王「そうだな……そしてこれはその為の最低限の準備段階でしかないのだがな」 勇者「うっせー」
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68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/12/30(金) 18:28:13.16 ID:/qkAZpMg0 - 勇者「うめぇなあおい……お前いつもこんなもん食っているのか」ガッガッ
魔王「そこまで豪華でないと思うが。お前は普段何を食しておるのだ?」 勇者「動物とか携帯食料とか」 勇者「携帯食料はまだ残ってんな。食ってみるか?」 魔王「ふむ、頂くとするか」ハム 魔王「……」 勇者「どうよ?」 魔王「……もっとマシな保存食は無かったのか?」 勇者「栄養価だとそれが、な」
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69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/12/30(金) 18:29:34.99 ID:/qkAZpMg0 - 勇者「……」ペラ
魔王「ほう……お前でも書物を読むのだな」 勇者「学問が出来るわけじゃねーけども、情報収集くらいはするからな」ペラ 魔王「何か興味深い書物でもあったか?」 勇者「武術に関する本がな」 魔王「……何と言うか、それでも相変わらずなのだな」
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70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/12/30(金) 18:30:35.70 ID:/qkAZpMg0 - 勇者「……ふぅ、ん」クチュ
勇者「ん……はぁ」クチュクチュ 勇者「……ふ、んんっ」グチュ 勇者「あ、はあ……ん」クチュクチュ 勇者「ん……あっ……ぅん」グチュグチュ 勇者「ぅぅ、ん、あっ……んんっ!!」グチュグチュグチュ
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71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/12/30(金) 18:31:33.47 ID:/qkAZpMg0 - 側近「……という事がありまして」
魔王「お主な……」 勇者「あ? 側近は鼻血出して何やってんだ? 熱中症か?」 側近「わーーーっ!?」 魔王「勇者の痴情を目撃したそうだ」 側近「あーーーっ!!」 勇者「あっそう。そりゃ何か悪かったな」 側近「えーーーっ!?」
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- 魔王「僕と契約して僕になってよ!」
72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/12/30(金) 18:32:32.09 ID:/qkAZpMg0 - 側近「あのー何かもうちょっとあれなリアクションがあっても良いのではー?」
勇者「おいおい。今更、女として振舞うつもりはねーよ」 勇者「つっても人間辞めた訳でもねーからな。ムラっと来る事はあるさ」 魔王「相変わらず男らしい発言だな」 側近「それならそれで、抱かれる事にも抵抗なさそうですね」 勇者「いや対人は面倒だからまだ一度もな……。ちょっと共闘しただけで大騒ぎする輩もいるぐらいだし」 側近「ああ……理由はともかく何か安心しました」 勇者「あ、膜はあってもいざって時に痛いだけで邪魔だから、剣の柄を使って破ってあるぞ」 魔王「……少しは自分の身体を大事にしたらどうだ」 勇者「お前はその身体を幾度と無く殺してくれたがな」
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- 魔王「僕と契約して僕になってよ!」
73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/12/30(金) 18:33:37.97 ID:/qkAZpMg0 - 勇者「うおぉぉ! 氷結魔法・強」カッ
魔王「灼熱魔法・凶!」ゴォ 勇者「雷撃魔法・強!!」ガッ 魔王「ぐ、守護壁魔法・凶!!」ビシン 魔王「驚いたな! まさか魔法で押されるとは!」キィンキン 勇者「へっへへ! 現役勇者をなめんな!」ギィィン 勇者「鳳凰十文字! 大、切、斬!!」ザザン 魔王「ぐぉぉ! 参った!」 勇者「……マジ、で?」 勇者「へ、へへ……やった! やったぞ!! 遂に魔王から一本とってやったぞ!!」 魔王(本気の殺し合いであれば、まだ我にも分があるようだが) 魔王「流石、と言わざるを得まいな……」 勇者「そろそろかねぇ」 魔王「そうだな。ようやっとそれだけ強くなっておれば」 勇者「うぐぐぐぐ」
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74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/12/30(金) 18:34:49.36 ID:/qkAZpMg0 - 魔王「とは言え、凄まじい勢いでの上達っぷりではあるな」
勇者「だろー! もっと褒めろ讃えろー!」 魔王「飽くまで勇者として我と戦っていた時が嘘のようだ」 勇者「そりゃあどうも……」 魔王「もしかしたら、勇者は格段に強い相手と戦い続ける事で、飛躍的に成長するのやもしれないな」 魔王「スパルタをすればするほど強くなる。恐ろしい血筋だな」 勇者「マゾヒストの極みじゃねーか……頼むぜご先祖様」
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- 魔王「僕と契約して僕になってよ!」
75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/12/30(金) 18:35:30.96 ID:/qkAZpMg0 - 勇者「ふう、ふう……」
魔王「お見事」 勇者「案外やれるもんだな」 魔王「……本当に短期間で成長したな」 暗殺者A「」 暗殺者B「」 暗殺者C「」 暗殺者D「」
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- 魔王「僕と契約して僕になってよ!」
76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/12/30(金) 18:36:37.53 ID:/qkAZpMg0 - 魔王「ここまでくればもう問題なかろう」
勇者「いよいよか……ってちょっと待った。言いだしっぺでなんだが、俺はどうしたらいいんだ?」 魔王「外交を自分でやりたければそれでも構わんが……できやしないだろう?」 勇者「そりゃあな」 魔王「人民に対して求心力は?」 勇者「いやあ……どうだろう」 勇者「道中に助けた村や町からは支持されるかもしれねーが、都市とかだとなぁ」 魔王「……普段、国では何をしていたのだ」 勇者「延々と鍛練」
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- 魔王「僕と契約して僕になってよ!」
77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/12/30(金) 18:37:30.07 ID:/qkAZpMg0 - 魔王「この和平を結ぶには特に有権者、国の中心地にいる人物の支持が必要となる」
勇者「ふむふむ」 魔王「が、しかしこうも勇者が使えないとは……」 勇者「そりゃ悪かったな」 魔王「ううむ……少しは充てにしていたからな」 勇者「計画練り直しか?」 魔王「そんなところだな」
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- 魔王「僕と契約して僕になってよ!」
78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[メシー]:2011/12/30(金) 18:39:22.40 ID:/qkAZpMg0 - 魔王「――」ブツブツ
側近「――」ブツブツ 勇者「やっべぇ、俺完全に空気だな」 勇者「何してるか……どっか外にでも行ってるか」 村人A「おお、勇者様じゃねーか! 指名手配されてっけどどうしたんだ!?」 村人B「城の宝でもぶっ壊したか? ほとぼり冷めるまで匿ってもいいんだぜ?」 勇者「ま、そんなところだ。別の所で匿ってもらっているから大丈夫だぜ」 勇者「……しがらみばっかの連中以外なら信頼されているんだがなぁ」
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- 魔王「僕と契約して僕になってよ!」
81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/12/30(金) 18:52:27.33 ID:/qkAZpMg0 - 勇者「んー……信頼を得ていそうな所はだいたいこの辺りか」
勇者「改めて僻地ばっかだなぁ」 勇者「……これじゃあ交渉のカードにはならねーよな」 勇者「もっと俺に力があればなぁ」 勇者「そうすりゃあ、城でもある程度支持が得られていたかもしれないってのに……」 勇者「はぁ……」
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- 魔王「僕と契約して僕になってよ!」
83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/12/30(金) 18:52:59.26 ID:/qkAZpMg0 - 勇者「なーにやってんだかなぁ……」
魔王「なんだ? 珍しく弱音か?」 勇者「へ? あー、まーそんなところかねぇ」 魔王「付き合おうか?」 勇者「いんや。こんな俺でも王様にはご恩を返したかったが、と思っていただけだ」 勇者「それよかさ。お前のその仮面って何か意味でもあるの?」 魔王「うむ。言うなれば我が力が封じられており、一度外すと……」 勇者「ふーん」カタ 魔王「あ、おい、こらっ」
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- 魔王「僕と契約して僕になってよ!」
84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/12/30(金) 18:53:58.51 ID:/qkAZpMg0 - 魔王「……」
勇者「……」バックバック 魔王「馬鹿者! 我の仮面を外したな!!」 勇者「謝る! 本気で謝るしもうしない!」バクバク 魔王「当たり前だ! 全く……我は何をした? 人間側の土地が全て焦土と化していないだろうな?」 勇者「えぇー……あれより酷い事になり得たのかよ」ドキドキ
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- 魔王「僕と契約して僕になってよ!」
86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[ヤラカシタ]:2011/12/30(金) 18:56:00.74 ID:/qkAZpMg0 - >>83
魔王「……」 勇者(え、何この重い空気) 魔王「さっきの話になるが、お前はその国王に裏切られたわけか」 勇者「え? あー……まあ、そうなる、のか?」 魔王「許されざる行為だな……落石魔法」ゴゴ 勇者「え、ちょ」 魔王「狂」ゴゥ 勇者「うおぉぉ本当に唱えやがった! 待て、お前!」 魔王「お前を苦しめる者であるならば、全て俺が屠ってやろう……」 勇者「やべぇ! こいつやべぇ! 仮面、仮面!」カポ >>84
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- 魔王「僕と契約して僕になってよ!」
87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/12/30(金) 18:56:58.42 ID:/qkAZpMg0 - 勇者「つーか何なんだよあれ……二重人格とか左腕がっ! か?」
魔王「似たようなものだ……」 勇者「お前が言葉を濁すって珍しいな」 魔王「我とて色々とあったのだよ」 勇者「ふーん……」 勇者「まあいいさ。話したくない事もある……」 側近「お話のところ失礼します。先ほど、勇者さんがいた国の城に巨大な岩石が振ってきた、という知らせが入りました」 勇者「うおおぉぉぉい、直撃じゃねーーかぁぁ!!」
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- 魔王「僕と契約して僕になってよ!」
88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/12/30(金) 18:58:03.23 ID:/qkAZpMg0 - 魔王「さて……どうしたらいいものか」
魔王「箱を開けてみたら交渉のカードが武力しかない、というのは如何ともしがたいものだな」 勇者「悪かったな」 魔王「まあ、それ以外を当てにしていた我も悪いのだがな」 側近「いっその事、その辺りをアピールして協定を結ぶのが早そうですね」 魔王「うーむ」 勇者「つーかさ、国王連中の目的って一番は魔王死後の魔石だろ?」 勇者「俺と組むから最強ーって事で諦めては貰えないもんか?」 魔王「それでも策を講じるのが人間だろうに」
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- 魔王「僕と契約して僕になってよ!」
89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/12/30(金) 18:59:00.00 ID:/qkAZpMg0 - 魔王「だが一度、国王と会談を設ける必要はありそうだな」
側近「では上手く手筈を整えておきます」 勇者「どうやってだ?」 側近「国王の予定を調べておき、暇がある時にこちらか転移魔法で移動」 側近「その場で会談を行い、怪しい雲行きになったら即転移魔法で逃げ帰ります」 勇者「なんか煮え切らないやり方だな」 魔王「戦争が目的ではないのだぞ」
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- 魔王「僕と契約して僕になってよ!」
90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/12/30(金) 19:00:05.41 ID:/qkAZpMg0 - ……
国王「それでこうして来た、と」 勇者「そうそう」 国王「そうか……お前はそちらに行ってしまうのだな」 魔王(我らは蚊帳の外だな) 側近(まあ仕方が無い事ですけどね) 勇者「よくもまあ抜け抜けと」 勇者「俺に暗殺者仕向けたんじゃねーのかよ」 国王「そうだな……」 国王「まさかそれで瀕死の重傷を負うほど弱いとは、思ってもみなかったぞ」 勇者「えっ」 魔王「えっ」
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- 魔王「僕と契約して僕になってよ!」
91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/12/30(金) 19:01:02.05 ID:/qkAZpMg0 - 勇者「どゆこと、迎撃されると思っていたのか?」
国王「少なくとも私はな。だが、大臣達が収まらなかった故、ああした手を打ったのだ」 勇者「……」 勇者「なあ、もうこんなん止めにしないか?だってよ、ぶっちゃけ得はもうしないんじゃないか?」 国王「そんな事は私が一番知っておるよ。何せこれで魔王が二人……いや何でもない」 国王「兎に角、私としてはもう魔族に対し攻撃する気は無い」 勇者「それが聞けてよかったよ」 側近(色々と引っ掛かりますね) 魔王(うむ……)
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- 魔王「僕と契約して僕になってよ!」
92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/12/30(金) 19:02:03.32 ID:/qkAZpMg0 - 勇者「あ、それと王様」
国王「なんだ?」 勇者「……本当に申し訳御座いませんでした」 国王「……何の話だ?」 勇者「城の北側の落石……」 国王「……」 国王「え、お主がやったのか……?」 勇者「俺自身じゃないけど……俺が、原因」 国王「こんな事が言える立場では無いが……頼む、二度としないでくれ」 勇者「……マジごめんなさい」
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- 魔王「僕と契約して僕になってよ!」
93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/12/30(金) 19:03:43.29 ID:/qkAZpMg0 - ……
勇者「お前らなんか知ってんの?」 魔王「何がだ?」 勇者「王様がよく分かんねー事言っていたじゃんか」 勇者「変に過大評価されていたし、それに魔王が二人って何だよ」 勇者「俺、そんなに腹が出てきていたか?」 側近「いやあ……同じ鎧を着用なさっている以上、それは分からないかと」 魔王「因みに、魔王とは世襲制ではなからな」 勇者「なにそれ初耳」
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- 魔王「僕と契約して僕になってよ!」
94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/12/30(金) 19:04:28.76 ID:/qkAZpMg0 - 魔王「魔族であれば誰でも成れるのだよ」
勇者「何て夢の無い話だ」 魔王「但し、とある洞窟で命を懸けた試練を乗り越えなければ、魔王としての力を得る事はできない」 勇者「んじゃあ、お前は元々はそこまで強くなかったのか?」 魔王「今にしてみれば、な」 側近「それでも知らぬ者も無し、というくらい有名な騎士ではありましたがね」 勇者「試練を受けるにせよ、素質は必要って事か」
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- 魔王「僕と契約して僕になってよ!」
95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/12/30(金) 19:05:34.86 ID:/qkAZpMg0 - 勇者「んん? だとしたら魔王が二人ってどういう事だ?」
魔王「我も側近もそれで首を傾げておるのだ」 側近「初代勇者でさえ、その辺りの詳しい事は知らないのですから、彼らが知る由も無いはずですが……」 魔王「彼らは一体、どんな情報を得ているというのだ……」 勇者「どうするんだ? 他の国との和平を取り付けるのか、この事を調査するのか」 魔王「悩むところだな」 側近「相手が謎のカードを持っている以上、迂闊に動きたくは無いですね」
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- 魔王「僕と契約して僕になってよ!」
96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/12/30(金) 19:06:35.43 ID:/qkAZpMg0 - 魔王「他の国で情報収集はできんのか?」
勇者「他国からしてみれば俺は、欲しくて堪らない魔石を掠め取る存在だぞ」 側近「目の上のコブですね」 勇者「最近まで気付かなかったぜ。道理で今まで他国に良い目で見られる事が無かったんだなぁ」 魔王「ふむ……」 魔王「もう一つ、何処かの国と会談を行う」 勇者「その心は?」 魔王「魔石を巡って、人間の国王同士はあまり仲が良く無いようだ」 魔王「今回の件は飽くまで、勇者の国の長のみの情報かどうかを探るとしよう」 側近「危険な賭けですけどね」
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- 魔王「僕と契約して僕になってよ!」
97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/12/30(金) 19:07:35.49 ID:/qkAZpMg0 - 国王「そうか……君はそちらに付いたのだな」
勇者「……良く言うぜ。暗殺者の中にこの国の紋章が入った装備している奴がいたんだぞ」 国王「……」 国王「お前は……魔王になってしまったのか?」 魔王「!」 側近「!」 勇者「……どういう意味だ」 国王「……」 国王「いや、何でもない……忘れてくれ。和平には応じよう」
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- 魔王「僕と契約して僕になってよ!」
98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/12/30(金) 19:08:38.55 ID:/qkAZpMg0 - ……
勇者「……」 魔王「……」 側近「……」 勇者「結構やばい状況か?」 魔王「当然だっ。何だというのだ。彼らは一体何を知っているというのだ!」 側近「……こちらで得ている情報で想定するのであれば」 側近「強い相手と戦えば戦うほど強くなる勇者さんの性質上」 側近「魔王様と共にいる以上、魔王様と戦闘訓練を行っていると国王達は推測」 側近「よって、魔王様に並ぶまでに成長した……と考えているのでしょうか?」 勇者「だけどもよ、それだと魔王に成るとは言わないだろう」 側近「うーん……」
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- 魔王「僕と契約して僕になってよ!」
99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/12/30(金) 19:09:26.32 ID:/qkAZpMg0 - 魔王「一先ず、今後は使者を出すとしよう」
魔王「いくら向こうの国々が非協力的とは言え、もう二箇所を訪れたのだ」 魔王「魔王と勇者が手を組み、和平を結ぶ会談を行っているのは伝わっているだろう」 魔王「その間、こちらは文献を漁るとしよう」 勇者「具体的にどうに調べるんだ?」 魔王「勇者とは何たるか、魔王とは何たるか、だな」 勇者「うわ、面倒臭そう」 魔王「側近は使者の方を頼む」 側近「こちらの方が厄介なんですけどねぇ」
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- 魔王「僕と契約して僕になってよ!」
100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/12/30(金) 19:10:31.83 ID:/qkAZpMg0 - 勇者「なんか分かったか?」
魔王「そちらはどうだ?」 勇者「分かる訳ねーだろ」 魔王「だろうな……やはり、完全にこちらが把握していない内容なのだろうな」 勇者「もうちょいヒントがあればなぁ」 魔王「現状、既存の情報のおさらいでしかないからな」
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- 魔王「僕と契約して僕になってよ!」
101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/12/30(金) 19:11:40.89 ID:/qkAZpMg0 - 側近「魔王様!」
魔王「ふむ、ようやっとか。状況を」 側近「え、あ、はい。まだ和平を結んでいない国より、暗殺者が七名こちらに」 側近「間も無く城内に侵入されるかと思われます」 魔王「兵を引け。我と勇者で迎撃しよう。王の間まで通してやれ」 側近「かしこまりました」 勇者「まあ、予想はしてはいたけどな」 魔王「当然の事態だな」
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- 魔王「僕と契約して僕になってよ!」
103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/12/30(金) 19:12:29.79 ID:/qkAZpMg0 - 勇者「雷撃魔法・強!」
暗殺者A「対魔障壁魔法・強!」カキィン 魔王「……閃光魔法・凶」 暗殺者B「対魔障壁魔法・強!」カキィン 勇者「こいつら……」 魔王「うむ……お前と同じく勇者の血筋だな」 魔王「単純にお前より魔法が強く、退魔の力で我よりも強いといったところか」 勇者「……接近戦つっても二対八か」 魔王「やるしかなかろう!」
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- 魔王「僕と契約して僕になってよ!」
104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/12/30(金) 19:13:33.81 ID:/qkAZpMg0 - 勇者「……」
勇者「閃光魔法・凶」ボソリ 魔王「……」 勇者「……」 魔王「助けられた事には礼を言う」 勇者「どういたしまして」 魔王「……何故、我々魔族側がのみ詠唱できる凶を?」 勇者「い、いや、見よう見まねでと思ったら、本当に成功しちまって俺でもびっくりなんだ」 暗殺者達「」
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- 魔王「僕と契約して僕になってよ!」
105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/12/30(金) 19:15:54.16 ID:/qkAZpMg0 - 勇者「つーかこれどうするんだよ……」
魔王「何処の国の刺客は分かっておる。送り返してやろう」 勇者「結構惨い事するんだな」 魔王「今は和平を最優先にしたいのだよ。これで少しは大人しくなるであろう」 勇者「和平なのに容赦ねーなぁ」 魔王「全ての国との和平が結ぶ事ができれば、後でどうとでもなるからな」 勇者「悪い意味に聞こえるな」 魔王「掌握などする気はないのだがなぁ」
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- 魔王「僕と契約して僕になってよ!」
106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/12/30(金) 19:16:39.35 ID:/qkAZpMg0 - ……
………… 勇者「で、一応表向き平和になっちまったな」 魔王「待て。勇者が望んだのに、その反応はなんだ」 勇者「いや、意外とこじれてどうにかなんないかなぁとか思っていたからさ」 魔王「結局は共存させたくなかったと?」 勇者「いや、連中も少しは痛い目みてほしかった」 魔王「お前なぁ……」
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- 魔王「僕と契約して僕になってよ!」
109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/12/30(金) 19:17:27.93 ID:/qkAZpMg0 - 勇者「結局、例の話も何も分からないしなぁ」
魔王「国王連中も何も話す気がない様子であるからな」 勇者「うーん……」 魔王「それはそうと、これからどうするのだ?」 勇者「雇って」 魔王「良かろう」 勇者「え、マジでいいの?!」
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- 魔王「僕と契約して僕になってよ!」
110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/12/30(金) 19:18:47.57 ID:/qkAZpMg0 - 魔王「しばらくは人間側の反旗に備えるに越した事はないからな」
魔王「我の専属騎士で良いか?」 勇者「やべえ超待遇いいんじゃね、それ」 魔王「月20万Goldと補給品だ」 勇者「ぶふっ!! そりゃあもう即決だ! なるなる、超なる!」 魔王「……何か懐かしいな」 勇者「そういやあこんなやりとりしたな」
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- 魔王「僕と契約して僕になってよ!」
111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/12/30(金) 19:19:48.41 ID:/qkAZpMg0 - 騎士「暇ー」
魔王「なんだ? 忙しい方が良いか?」 騎士「いやそういう訳じゃあねーけどさ」 魔王「先月、山賊ごと山を吹き飛ばしたのだ。しばらくは大人しくしておれ」 騎士「魔王級の魔法って加減が難しいんだよ」 側近「それにしても……本当に魔力まで魔王様に似てきましたね」 騎士「本当に謎過ぎる」 その後 勇者は魔王の専属の騎士として、その力を如何なく発揮した。 時にはその膨大な力が暴走し、惨事を引き起こす事もあったようだが、 勇者という枷も外れ、末永く幸せに暮らしたと言われる。 魔王専属 勇者☆Knight End
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- 魔王「僕と契約して僕になってよ!」
113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/12/30(金) 19:25:33.44 ID:/qkAZpMg0 - >>1-59
魔王「勇者はどうしたいのだ?」 勇者「いや……実際のところどうしたいんだろうなぁ」 魔王「我にはまだどんな終わりを目指すべきか、着地地点を何処に置くべきか、その判断に悩んでいる」 魔王「勇者は……どうしたいと考える?」 >>115 1.復讐したい 2.のんびりしたい 3.力が欲しい 4.分かんね
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- 魔王「僕と契約して僕になってよ!」
117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/12/30(金) 19:28:13.69 ID:/qkAZpMg0 - 勇者「……それなら、うーん」
魔王「いきなり決めろと言われても、難しいだろう」 魔王「我とて考え続けて未だに出ぬ答えだ……早急にh」 勇者「復讐だ」 魔王「……なに?」 勇者「国王共に復讐をしたい。流石にここまでされて黙っちゃあいられない」 魔王「いいのか……?」 勇者「本当はさ、薄々気付いていたんだ。でもそれを認めたくなくって、直向に応える事でその気持ちを振り払っていたんだ」 勇者「子供の時の襲撃が……仕組まれていた事を」
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- 魔王「僕と契約して僕になってよ!」
118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/12/30(金) 19:29:44.09 ID:/qkAZpMg0 - 勇者「とは言え、俺じゃ暗殺者どもすら相手にできやしねえし」
魔王「その気であればできるようになって貰わねば困るな」 勇者「おぉ、スパルタが始まるのかねぇ」 魔王「多少はな。しかし、それ以外にも重要な事がある」 魔王「勇者の中に眠る初代勇者の血を覚醒させる事だ」 勇者「そんな事ができるのか?」 魔王「初代勇者と手を組んだ魔王は、彼の武具……伝説の装備を様々な塔やダンジョンに隠した」 魔王「そこには必然的に、勇者の力を継ぐ者でなければ通れぬ仕掛けもあるという……」 勇者「力技で覚醒させろってか」 魔王「そんなところだ」
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- 魔王「僕と契約して僕になってよ!」
120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/12/30(金) 19:30:28.70 ID:/qkAZpMg0 - 魔王「もっともそれもまだ先の話だ」
魔王「まずは食事だな。流動食の方が良いか?」 勇者「いや、腹が減っているからがっつり食えるもののがいいな」 魔王「分かった作らせておこう。食事が済んだら準備運動をしておけ」 勇者「……あーマジスパルタ?」 魔王「絞れるだけ絞ってや……いや、その胸元は既に絞れるものも無さそうだな……」 勇者「ぶっころ」
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- 魔王「僕と契約して僕になってよ!」
121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/12/30(金) 19:31:34.89 ID:/qkAZpMg0 - 勇者「……」ゴクリ
魔王「どうしたのだ? 食わぬの……もしや人間にとっては馴染みの無い肉であったか」 勇者「いやバイソンは……牛肉なんて、本当に食っていいのか?」 魔王「確かに手強い相手ではあるが、獲るのにそこまで難易度がある訳でもないしな」 勇者「くぅぅぅ、いっただきぃまぁぁぁす!!」 勇者「うめぇ! うめぇぇ! なんだこのソース! 超合うぞぉぉ!!」ハフッハフッ 魔王「ふむ、人間側に無いのだろうか? 醤油と呼ばれるものだぞ」 勇者「ううぅぅ、こんな美味い物食ったの……うぅぅぅぅううぅ」ボロッボロッ 魔王「泣くほどっ?!」
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- 魔王「僕と契約して僕になってよ!」
122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/12/30(金) 19:32:44.38 ID:/qkAZpMg0 - 勇者「……」ボロッボロ
魔王「今日はこの辺りとするか」 魔王「普段よりも気迫があったがどうかしたか?」 勇者「強くなんねー事には何も始まらないからな」 魔王「……てっきり、先の胸の話の怒りかとも思ったが、勇者は何故そうなのか?」 魔王「あの時まで女性だとは全く気付かなかったぞ」 勇者「うっせ。そんなもんとっくに捨ててるわ」
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- 魔王「僕と契約して僕になってよ!」
123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/12/30(金) 19:33:30.32 ID:/qkAZpMg0 - 勇者「うめぇ……超うめぇ……お前いつもこんなもん食っているのか」
魔王「逆に普段何を食しておるのだ……?」 勇者「野生の動物とか粘土みたいな携帯食料とか」 魔王「この程度で良ければいくらだって食して良いのだぞ」 勇者「くそっ飯で懐柔されたんじゃないからなっ」ハフッハフッ 魔王「説得力がないのう……」
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