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◆r3nmejKTPY
◆4zj.uHuFeyJ8
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
俺よりIDにXが多い奴がいたらそいつに50万振り込む

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AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
120 : ◆r3nmejKTPY []:2011/10/09(日) 01:50:36.91 ID:ClaooJHr0
高橋「みんな落ち着いて話を聞いて!!」

(……ザワザワザワ…)

高橋「ちょっとみんな!!」

宮崎「ハハッ…ハッ…アーハッハッハッハッ…!!!!」

北原「(ビクッ)何みゃお壊れた?」

指原「ちょっ、落ち着きなよみゃお〜…」

宮崎「鬼だよ…鬼…やっぱりこの島にはまだ鬼が残ってたんだ、篠田さんは鬼に殺されたんだよ!!首を切られているのがその証拠…アハハハハハハ…あたしらみんな、鬼に殺されるんだよハハハハハハハハ…」

峯岸「鬼って何?何の話?」

渡辺「わ、わかったからみゃお、ひとまず座ろうよ(アセアセ)」

宮崎「ハハ…ハ…(ガクッ)」
AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
122 : ◆r3nmejKTPY []:2011/10/09(日) 01:52:44.45 ID:ClaooJHr0
柏木「みゃおがスタッフさんが話してるのを聞いたらしいんです。昔、この島には鬼が住んでいたっていう伝説があるとかで…」

板野「なんかアホくさっ…」

高橋「それが麻里子の首の傷と何か関係あるの?」

柏木「はい、なんでもその鬼というのが、島民を生け贄にして食べていたっていう話で、その時、食べやすいように生け贄の頭を切り落としていたと…」

宮崎「それだけじゃないよ。あたしは昨日、その頭を供養しているというお寺に行ってみた。ただのボロ小屋だったけど、中に古い文献が残されていたんだよ」

渡辺「その文献には、なんて?…」

宮崎「鬼について色々と書かれていた。理由はわからないけど、この島に住むという鬼は、生け贄となった人間の持つ鏡や装飾品を奪っていく習慣があったんだよ…」

前田「じゃああたしやともちんのアクセサリーがなくなったのは鬼の仕業ってこと?」

河西「あたしも髪留めがなくなってた…ってことは次はあたしが生け贄にされるかもしれないの?……そんな…グスッ…グスッ…」

AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
123 : ◆r3nmejKTPY []:2011/10/09(日) 01:53:59.19 ID:ClaooJHr0
峯岸「とも〜み泣かないでよぉ〜あたしも今朝気付いちゃったんだけど、鏡がなくなってたんだ…」

河西「ほんとにぃ?…グスッ…」

柏木「あたしと麻友ときたりえも鏡がなくなってたよ」

小森「わたしも手鏡がなくなりました」

松井玲「わたしも…折り畳みミラー。お祖母ちゃんが京都旅行のお土産に買ってきてくれたやつだったのに…」

倉持「あ、でもあたしは鏡やアクセサリーじゃなくて、爪やすりだったよ?」

高城「あたしはアイシャドーだった」

小嶋「あきちゃも?あたしもなくなったのは鏡やアクセサリーじゃなくて、化粧品。チークがなくなってたんだぁ」

指原「えー指原がなくなったの携帯なんですけど」
AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
126 : ◆r3nmejKTPY []:2011/10/09(日) 01:55:44.48 ID:ClaooJHr0
峯岸「優子達は何かなくなってた?」

大島「あたしはデジカメ…」

宮澤「あたしはネックレス…」

横山「うちは鏡でした」

宮崎「たかみなさんはどうなんですか?何かなくなってましたか?」

高橋「あたしはリボンがなくなってたよ」

佐藤亜「亜美菜なんて靴ですよ靴!これじゃあ帰りはビーサンで帰るしかないですよぉ〜(泣)」

小森「みゃおさんはDVDがなくなってたんですよね?でも、おかしくないですか?その…ぶんけん?に書かれてた内容だと、鬼が奪うのは鏡か装飾品ですよね?」

大島「そうだね、おかしいね…」

宮崎「チッチッチッ…それがおかしくないんだなぁ〜考えてみてくださいよ!鏡、携帯、デジカメ、この3つに共通するものは?」

高橋「共通…するもの…」

(シーーン…)
AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
137 : ◆r3nmejKTPY []:2011/10/09(日) 02:15:53.99 ID:ClaooJHr0
大島「だったらスタッフさんだけ食中毒で倒れて、あたし達はみんな平気だったことも、納得がいくね。スタッフさんもきっとその犯人に殺されたんだよ」

小嶋「あたし達が来る前から、この島には殺人鬼が潜んでたんだ……」

渡辺「やだ、鬼の仕業にしても殺人鬼の仕業にしても、どっちみち怖いよ(ブルブル)」

(ザワザワザワ……)

高橋「…っやだなぁ、数十年も昔の話だろ?冷静に考えて、犯人がそんな長い間この島で1人、生き続けていられるわけないよ!ここは無人島なんだよ。旅行者がいない限り船の行き来もないし、食べる物だってない。そんな島で人間が1人、どうやって生活していけるんだよ?」

北原「じゃあ……、一体誰が篠田さんを?」

高橋「そ、それは…」

小森「わたし達の中に犯人がいるってことですか?」

北原「えぇ!?」

(シーーン…)
AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
140 : ◆r3nmejKTPY []:2011/10/09(日) 02:20:21.80 ID:ClaooJHr0
指原「小森…そんな怖いこと言うなよ…(オドオド)」

宮崎「クックックッ…いや、小森の考えは的外れじゃないかもしれないよ」

指原「なんで?」

宮崎「さっきから気になってることがあるんだ……。篠田さんを殺したのが鬼でも島に潜む殺人鬼でもないのなら、犯人はおそらくメンバーの中にいる。じゃあその犯人は、どうしてメンバーの私物を奪ったりしたんだろうね?」

指原「??」

小森「はい!それは、事件を鬼の仕業だとみんなに思いこませるためじゃないですか?」

宮崎「その通り!事件後、もし犯人探しが始まった時のために備えて、あらかじめ私物を盗んでおいたんだ。そうすれば事件は鬼の仕業ということで片付けられ、誰も自分を疑わないと予想したんだろう。しかしそのことが、重大なヒントになってしまうとはね……」

柏木「みゃおは、犯人がわかったの?」

宮崎「もちろん!篠田さんを鬼の仕業に見せかけて殺害した犯人それは……あんただよ!!(ビシッ)」


AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
142 : ◆r3nmejKTPY []:2011/10/09(日) 02:23:24.14 ID:ClaooJHr0
河西「ヒィッ!!」

高橋「そんなまさか!!」

松井玲「!!!!!」

松井珠「……え…あたし?……」

渡辺「なんで!?なんで珠理奈ちゃんなの!?(ガタッ)」

宮崎「さっきみんなが口々に盗まれた物について話合っていた時、珠理奈ちゃんだけ話に加わっていなかった。そうだよね?珠理奈ちゃんは何か盗まれたものあった?」

松井珠「いえ、わたしは何も奪われていませんけど…」

宮崎「それが珠理奈ちゃん、あんたが犯人だという証拠。鬼の仕業に見せかけるなら、自分の持ち物も何か1つ隠しておいて、盗まれたフリをするべきだったんじゃない?(ニヤリ)これじゃあ自ら犯人だって言ってるようなものだよ!」
AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
143 : ◆r3nmejKTPY []:2011/10/09(日) 02:24:56.80 ID:ClaooJHr0
河西「まさか本当に、珠理奈ちゃんが…麻里子ちゃんを殺したの?……」

松井珠「そんな!!わたしが麻里ちゃんを殺すわけない!!」

宮崎「じゃあなんで何も奪われてないんだよ!何も奪われたものがないっていうのが、珠理奈ちゃんが犯人である証拠なんだよ!?」

松井珠「それは…」

松井玲「……ま、待ってください!それだけで珠理奈を犯人と決めつけるなんておかしいです!!」

宮崎「なんで玲奈ちゃん?」

松井玲「だって、だって珠理奈は人なんか殺すような子じゃないもの…だから…だから…(オドオド)」

柏木「(ガタッ)そうだよ玲奈ちゃんの言う通りだわ!珠理奈ちゃんが犯人なんて状況的にありえないんだから!」

渡辺「…ゆきりん?」

柏木「麻友も思い出してみて。珠理奈ちゃんにはずっとアリバイがあるの!」
AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
145 : ◆r3nmejKTPY []:2011/10/09(日) 02:27:36.09 ID:ClaooJHr0
渡辺「え?…ちょっと待って、わたし達がキッチンでカレーを味見してた時、珠理奈ちゃんは麻里ちゃんと一緒に食堂にいたはず…」

松井玲「はい!途中でわたしも食堂に入ったからわかります。珠理奈は篠田さんと一緒にいました」

柏木「でしょ?廊下を歩いている時、食堂に入っていく2人の姿をあたしは見かけたもの」

高橋「ちょっとそこの3人、ごちゃごちゃ言ってないでみんなにも聞こえるように話して!珠理奈のアリバイっていうのは!?」

柏木「はい、すみません。えっと、順を追って話したいと思います。まず、昨日最後に篠田さんの姿を見たっていう人は…」

松井玲「たぶんわたしだと思います。夕方、篠田さんが発見された茂みの近くで少し話をして、すぐ別れました」

柏木「それ、何時頃だったかわかる?」

松井玲「ちょっと待ってください。その時撮った写真のデータを見れば時刻が…あった!4時50分です」

柏木「では篠田さんは少なくとも4時50分までは生きていたということになるわね。珠理奈ちゃん、その時刻以降、1人きりになった時間はある?」

松井珠「昨日は麻里ちゃんとここで一緒にジュースを飲んでて、途中で玲奈もやって来て…」

松井玲「でもわたしはすぐ出ていきました」

松井珠「それから麻里ちゃんも写真を撮りに行くって1人で出て行っちゃったから、あたしは部屋に戻ったんだ。それで夕食までずっと、亜美菜ちゃんと部屋でダンスの練習をしてた」

AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
147 : ◆r3nmejKTPY []:2011/10/09(日) 02:30:14.10 ID:ClaooJHr0
佐藤亜「(コクコク)夕食後は亜美菜と一緒お風呂に行って、それから2人で朝まで起きて篠田さんの帰りを待ってました。珠理奈ちゃんが1人になった時間は、亜美菜が紅茶を淹れに行った10分くらいの間だけです」

柏木「その10分で雨の中、山道を歩いて現場まで行き、犯行を終えてまた部屋まで戻って来るなんて不可能。だから珠理奈ちゃんが犯人なんてありえないんです」

板野「つうか珠理奈が何も奪われてないのだって、たまたまだったんじゃないの?みゃお、すぐに人を疑うのは良くないよ…」

宮崎「(ムカッ)だったらともちんさんはどうなんですか?犯人探しをされたらマズイことあるんじゃないですか?」

板野「はぁ?」

宮崎「ともちんさん、夕食後1人で散歩に出たらしいですね。その時、篠田さんを殺す時間的余裕はありましたよね?どうなんですか?」

板野「あたしが麻里子を殺したっていうの!?冗談はやめてよ!!」

宮崎「ふふっ…何慌ててるんですか?あくまで可能性の話をしているだけですよ。やだなぁ〜」

板野「……」

宮崎「ともちんさん以外の皆さんはどうなんですか?アリバイを証明できますか?」

河西「あたしは夕食までずっと部屋にいたし、夕食後はもっちぃとお風呂に行って、寝る時はあっちゃんとともちんと一緒だったからアリバイはあるもん!!」

前田「チユウちゃんが1人になったのは4時50分より以前だしね。あたしは夕食前はともちんと一緒にいたし、夕食後はここでたかみな達とトランプしてたよ」

宮崎「あっちゃんと河西さんはアリバイ有りか…」
AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
149 : ◆r3nmejKTPY []:2011/10/09(日) 02:32:42.86 ID:ClaooJHr0
大島「あたしはホテルに着いてからすぐ、みんなを誘って海に行って、夕食後は佐江ちゃんと部屋でストレッチしてたよ」

宮澤「あたしは夕食まで1人で展望台に行ってたから、まぁ、夕食以前のアリバイはなしだな…」

宮崎「ふぅ〜ん(ニヤニヤ)」

高橋「あたしとみぃちゃん、陽菜の3人はずっと一緒にいた。海に行って、夕食後はトランプして…1人になった時間はそれぞれトイレに行った5分くらいなものかな」

宮崎「ふふっ、ノースリーブスは仲がいいですね…。じゃあさっしーはどうなの?」

指原「えぇ!?指原!?えっとぉ…たかみなさんや優子ちゃん達と海に行って、帰って夕食を済ませてから、指原は玲奈ちゃんとお風呂行きました!」

北原「あたしと横山も海に行ったよ!」

宮崎「里英ちゃんとゆいはんは海から帰って、寝るまでは何してたの?」

横山「うちずっと里英ちゃんといましたわ!寝る時間になって部屋に戻るまで、里英ちゃんの部屋で雑誌読んだりしてました」

宮崎「そう…じゃあゆきりんとまゆゆは?」

AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
150 : ◆r3nmejKTPY []:2011/10/09(日) 02:35:24.33 ID:ClaooJHr0
柏木「あたし達もずっと2人でいたよ。カレーを味見した後は部屋に戻っておしゃべりして、夕食後は食器の後片付けをしてた」

渡辺「うん、そうそう!」

倉持「あたしはこもりんとあきちゃと3人で、夕食まで散歩してた。夕食後はとも〜みちゃんとお風呂に行って、そのまま1号室にお邪魔させてもらって、髪を乾かしたりしてた」

小森「あ、わたし夕食後1人だったんですけど、駄目ですか?」

高城「大丈夫だよ〜あたしも夕食後1人だったけど、篠田さん殺してないもん!」

宮崎「あのねぇ…アリバイがなかったら容疑者なの!殺してないって言っただけで犯人じゃなくなるのなら、今頃日本は殺人事件ゼロの国だわ…」

高城「えぇ〜アリバイってそんなに大事なの?」

宮崎「とにかく現時点でアリバイがないのは、ともちんさん、宮澤さん、小森、あきちゃ、玲奈ちゃんの5人か…」

松井玲「え?わたしも含まれてるんですか?」

宮崎「最後に篠田さんと会ってから夕食まで、1人だったんでしょ?」

松井玲「あ、はい…」

指原「でも玲奈ちゃん5時頃には海辺に来て、指原達が遊んでるとこ写真撮ってたよ?ね?」

松井玲「うん」

宮崎「空白の10分間があるからなんとも言えないが、じゃあ玲奈ちゃんは一応容疑から外しておくか…」
AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
151 : ◆r3nmejKTPY []:2011/10/09(日) 02:36:25.60 ID:ClaooJHr0
峯岸「そう言うみゃおにだって、麻里子を殺害する時間的余裕はたっぷりあったよね」

宮崎「は?あたしはお寺に行ってたんだよ!」

峯岸「だけどそれを証明してくれる人は誰もいない…フフンッ!!」

宮崎「くっそ…あたしを疑うのか!?」

峯岸「さっきから散々みんなのこと疑ったくせに」

高橋「ちょっと2人ともやめなよ!!犯人探しなんて…。スタッフさんのことも含めて、全ては警察が調べればわかることなんだ。今はおとなしく、船が来るのを待とう。念のためみんな今度から部屋の戸締まりをしっかりするように!!いいね?」

AKB「はい…」
AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
152 : ◆r3nmejKTPY []:2011/10/09(日) 02:37:58.48 ID:ClaooJHr0
その日の午後、6号室――。

渡辺「時間が経って食中毒の疑いは薄れてきたから、なんとかお昼ごはんは食べられたけど、船が来るまで食料はもつのかな…」

柏木「もっちぃと里英ちゃんが、食事の管理はしてくれるみたい」

渡辺「そうなんだ…」

柏木「あ、部屋の鍵、閉めとかないとね(カチャ)里英ちゃんは鍵持って出たのかな」

渡辺「食堂でさっしー達と話してたから、さっき聞いてみたらちゃんと鍵持ってるって言ってたよ」

柏木「そう、良かった」

渡辺「もしまだ犯人が島に潜んでいるのだとしたら、ホテルの中でも用心しておいたほうがいいもんね」

柏木「そのことなんだけど、麻友はやっぱり、犯人は本当に島に潜んでいるだと信じてる?」

渡辺「うん、みんなそう信じてるみたいだったし……」

柏木「でもたかみなさんが言ってたよね。食料も何もないこの島で、人間が1人で生活していられるわけないって。あたしもその意見には納得なんだ。だからといって篠田さんの首に付けられた傷から考えると、事故だとは思えない」
AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
160 : ◆r3nmejKTPY []:2011/10/09(日) 03:04:55.84 ID:ClaooJHr0
渡辺「デジカメや携帯まで奪った理由か…なんだろう…うーん、考えてたら頭痛くなってきた〜」

柏木「アハハ、ちょっと休憩しようか。食堂にお茶飲みに行こう!メンバーもみんな食堂に集まってるんだよね?」

渡辺「うん。なるべくならみんなかたまってるほうが安心だしね…」

柏木「そうだね。さ、あたし達も行こう!(カチャ、ギィィ)うわっ、嫌な音…」

渡辺「うん(タタッ)このドア古いよね。開け閉めするたびにこの音で、鳥肌立っちゃう!」

柏木「これじゃあ尚更、夜中にこっそり部屋を抜け出すのは無理そうよね」

(ガタガタガタッ…キャーーーー!!)

渡辺「(ビクッ)何…今の声…」

柏木「キッチンのほうからだ!!行ってみよう!!(タタタッ)」
AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
161 : ◆r3nmejKTPY []:2011/10/09(日) 03:06:32.90 ID:ClaooJHr0
一方その時、キッチン前では――。

倉持「(プルプル)……」

大島「(ダダダッ)もっちぃ!!どうしたの?今の悲鳴は……」

倉持「あ、優子ちゃん。…こ、これ……」

宮澤「うわっ、キッチンがぐちゃぐちゃだ…」

小森「(ヒョコッ)え?どうしたんですかこれ…地震?」

指原「バカ、地震なんてあったらみんな気づいてるって!」

(ザワザワザワッ…)

高橋「ちょっとごめん、通して(タタッ)うわっ、これはひどい!!」

大島「一体何があったの?もっちぃ」
AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
162 : ◆r3nmejKTPY []:2011/10/09(日) 03:08:15.11 ID:ClaooJHr0
倉持「あたしも何がなんだかさっぱり……食料庫から夕飯に使う食材を取って来て、戻ってきたらこんな状態だったの…」

北原「ひどい…午前中にもっちぃと掃除したばっかりだったのに…」

高橋「あ、裏口が開いてる!!…チッ、野性動物が迷いこんだか!」

横山「だとしても物音がしなかったのはおかしくないですか?野性動物ならもっと暴れて物音がしたはず。なのに食堂にいたメンバー全員気づかないなんておかしくないですか?」

高橋「それもそうだな…」

柏木「(バタバタッ)どうしたの?なんでみんな集まってるの?」

渡辺「さっきの悲鳴は…?」

松井玲「あ!柏木さん、渡辺さん!なんかキッチンが荒らされてて、中がぐちゃぐちゃらしいですよ」

柏木「本当に?」
AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
163 : ◆r3nmejKTPY []:2011/10/09(日) 03:10:36.74 ID:ClaooJHr0
前田「ゆきりそとまゆゆはずっと部屋にいたの?何か物音聞かなかった?」

渡辺「ううん、何も。わたし達6号室だから食堂からは遠いし…」

前田「そっかぁ〜あたし達はみんな食堂にいたんだけど、何にも気づかなかったんだよねぇ」

柏木「じゃあ一体誰がどうやって…」

渡辺「キッチンを荒らした目的もわからないよね…」

河西「やだっ!あたし怖いっ!裏口が開いてたなんて無用心じゃない!犯人がまだ島に潜んでるかもしれないんでしょ?!もしホテルの中にまで侵入して来てたらどうするつもり!?」

倉持「ごめんなさい、あたしがよく確認しなかったから(ペコッ)」

北原「でもあたし、掃除する時にちゃんと戸締まり確認したよ?」

河西「だったらなんで開いてるの!?本当に閉めたの!?」

板野「とも〜み落ち着いて。きたりえがああ言ってるんだから戸締まりはしてあったんだよ」

河西「イヤッ!信じられない!あたし…あたし…部屋に戻る!もう一歩も部屋から出ない!!篠田さんみたいに殺されたくないもの!(バタバタバタッ)」

板野「あ、とも〜み待って!!(タタッ)」

高橋「あれほど言ったのに…殺人鬼なんていないって…」
AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
164 : ◆r3nmejKTPY []:2011/10/09(日) 03:11:59.36 ID:ClaooJHr0
峯岸「それって裏を返せばあたし達の中に犯人がいるってことになるじゃん。どっちにしても怖いよ。あたしも部屋に戻ろう(スタスタ)」

高橋「あ、別にそういう意味じゃなくて、あたしは変に怖がらせたくないから言ったのに…あぁ、でも、そうだよな。そういう意味になっちゃうよなぁ…」

大島「とも〜みのことはともちんにまかせて、たかみな、あたし達は侵入者がいないかホテルの中を見回ろう」

倉持「あ、あたしも行きます!こうなったのはあたしの責任だし…」

高橋「ありがとう。だけどもっちぃはキッチンを片付けてて」

倉持「でも、2人だけだと危ないし…」

柏木「あ、じゃああたしと麻友がキッチンは片付けておくよ」

渡辺「うん、そうだよ」

松井玲「わたしも手伝う!」

北原「あたしもやるから、4人もいればすぐ片付くよ!」

倉持「みんな…ありがとう」
AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
165 : ◆r3nmejKTPY []:2011/10/09(日) 03:13:43.50 ID:ClaooJHr0
高橋「よし、決まりだ。後のメンバーは安全が確認されるまで食堂にいて!いいね?」

小嶋「みぃちゃんが心配だから、あたしは部屋に戻るね」

高橋「うん、そうしてやって…」

前田「たかみな、優子、気をつけてね!」

大島「大丈夫大丈夫!いざとなったらもっちぃの逆水平があるし!アハハハ」

前田「優子……」

宮澤「ほら、あっちゃん行こうよ」

前田「う、うん(タタッ)」

宮澤「珠理奈も早く」

松井珠「はい…(タタッ)」
AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
166 : ◆r3nmejKTPY []:2011/10/09(日) 03:14:56.26 ID:ClaooJHr0
小森「野性動物が迷いこんだ可能性だってまだ捨てきれないですよね?」

指原「野性動物ってなんだろう…」

小森「熊とか?」

指原「(ビクッ)バッ、小森!怖いこと言わないでよ!」

小森「(ニヤニヤ)」


高城「大丈夫だよ〜こんな南の島に熊なんかいないよ?(ニコッ)」

指原「そ、そうだよねアハハ、あきちゃ鋭い!」

高城「うん♪熊って北極にしかいないんだよね?」

指原「……」

宮崎(クッ…みんな会話が白々しい…この中に必ずキッチンを荒らした犯人がいるはずなのに…)

AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
167 : ◆r3nmejKTPY []:2011/10/09(日) 03:16:31.16 ID:ClaooJHr0
5分後、キッチンでは――。

柏木「ふぅ。だいたい片付いたかなっ」

渡辺「すごい散らかってるように見えたけど、案外やってみるとそうでもなかったね!」

松井玲「お皿とかも割られてなかったですし」

北原「ごめんね〜キッチン担当はあたしともっちぃだったのに」

渡辺「あ、いいよいいよ。だいたいの物の位置はわかってたから、片付けるのラクだったし」

北原「ほんとごめん〜あ、玲奈ちゃんもありがとね!」

松井玲「ううん。片付けしてたほうが気が紛れるし…」

北原「……」

渡辺「…怖いよね。わたし…早く家に帰りたいよ…」

松井玲「うん…」
AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
168 : ◆r3nmejKTPY []:2011/10/09(日) 03:18:11.17 ID:ClaooJHr0
柏木「……(キョロキョロ)」

渡辺「ん?どうしたのゆきりん」

柏木「いや、なんか違和感があるような気がしたんだけど……うーん、気のせいだったみたい(笑)」

渡辺「そう?」

北原「あ、懐中電灯が壊れてる!粉々だよぉ」

松井玲「わたし、箒とちりとり持って来ます!(タタッ)」

柏木「……里英ちゃん、午前中にここを掃除した時、懐中電灯はどこにあったの?」

北原「さあ、どこだっただろう…あ、たぶんここじゃない?ブレーカーの横に提げられるようになってる!」

柏木「そっか…」
AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
169 : ◆r3nmejKTPY []:2011/10/09(日) 03:20:14.98 ID:ClaooJHr0
渡辺「?ゆきりん?懐中電灯がどうかしたの?」

柏木「いや、これがあそこから落ちて壊れたのなら、確実にものすごい音がしたはずなのに、食堂にいたみんなが気づかなかったなんて変だなって思っただけ」

渡辺「そういえば、そうだよねぇ…」

北原「たぶん優子ちゃん達がみんなを盛り上げようとして物真似したりしてくれてたから、その声でかき消されちゃったんだよ」

渡辺「わかるー優子ちゃん一旦騒ぎ出すとしばらく止まらないもんね」

松井玲「(タタッ)箒持って来ました!」

北原「うん、ありがとー。さっ、早く片付けてみんなのとこ戻ろ?」

渡辺「そうだね」

柏木「……」

柏木(おかしい…さっきの違和感の正体は何だったの……それに今、何か重大なことに気づきかけたはずなんだけど……、思い出せないや……)

AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
182 : ◆r3nmejKTPY []:2011/10/09(日) 03:58:18.59 ID:ClaooJHr0
松井珠「……」

松井玲「珠理奈?元気出して?」

松井珠「う、うん…」
AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
183 : ◆r3nmejKTPY []:2011/10/09(日) 04:00:04.66 ID:ClaooJHr0
宮澤「さーて、安全が確認されたのなら、あたしは部屋に戻って一眠りするかなっ!」

大島「佐江ちゃん寝るの?今から昼寝したら、夜眠れなくなっちゃわない?」

宮澤「実は昨日あんまり眠れてなくて寝不足だったんだ…もう眠気が限界…(ファァァ〜)」

横山「宮澤さん部屋に戻るなら、うちも一緒に昼寝しようかな」

宮澤「え?でもゆいはん今朝…」

横山「?……あ!!そうやった!!」

前田「何?どうしたの?」

大島「今朝あたし達の部屋にゴキブリが出たんだけど、スリッパで叩こうとしたら逃げられちゃったんだ」

前田「え〜このホテルごきぶり出るんだ〜」

宮澤「まだ部屋にいるかもしれないから、ゆいはんは部屋に入れないんだよね?」

横山「うち、この世でごきぶりが一番苦手」
AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
184 : ◆r3nmejKTPY []:2011/10/09(日) 04:01:40.67 ID:ClaooJHr0
河西「あたしもごきぶり怖い〜1号室は出なかったよね?大丈夫だよね?」

板野「たぶん平気。見てないもん、あたし」

横山「嫌やぁ〜なんで4号室だけ…」

指原「いいじゃんゆいはん、夕飯まで指原とDVD観てようよ!」

横山「…うん」

宮澤「それじゃあ、あたしは部屋に戻るね〜ごきぶり見つけたら退治しておくから、ゆいはん安心して」

横山「はい、お願いしますー」

北原「佐江ちゃん…ごきぶり平気なんだ…見た目だけじゃなく中身までイケメン!!(ウットリ)」

柏木「ちょっと里英ちゃん、本気で佐江ちゃんに恋しないでよ〜?」

北原「いや、全然そんなんじゃないって!!」

柏木「怪しい…(ジト〜)」

北原「もぉゆきりん!目がブラックさんみたいになってるぞっ!(汗)」

渡辺「アハハ」
AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
185 : ◆r3nmejKTPY []:2011/10/09(日) 04:02:50.88 ID:ClaooJHr0
数時間後、食堂――。

高城「え?こう?(クイクイッ)」

指原「違う違うもっと腰入れて!こうだよ!(クイクイッ)」

高城「え〜難しい〜」

北原「アハハ、あきちゃ、さっしーにヲタ芸教わってるんだ?」

高城「だってやることなくて暇なんだもーん」

北原「そうだよねぇ…外に遊びに行くのも怖いしねぇ…」

指原「DVDも観終わっちゃったしね」

宮崎「じゃああたしのホラー映画コレクションでも観る?」

小森「え?みゃおさんDVDなくなったって言ってませんでしたっけ?」
AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
186 : ◆r3nmejKTPY []:2011/10/09(日) 04:04:17.46 ID:ClaooJHr0
宮崎「なくなったのは1枚だけ!実はまだまだ持って来てるんだよ」

小森「へぇ〜」

宮崎「あ!こもりん興味ないでしょ?」

小森「え?そんなことないですよ?大丈夫です」

宮崎「なんだよ面白いのにぃ〜」

指原「指原もホラーはちょっとな…」

横山「ほならうちの京都弁講座なんてどうでしょう?」

倉持「あたし、小橋の小話最新作披露しようか?」

小森「え?え?皆さん、他に楽しいことないんですか?」

横山「……」

倉持「……」
AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
188 : ◆r3nmejKTPY []:2011/10/09(日) 04:05:19.05 ID:ClaooJHr0
松井玲「……(ガタッ)」

北原「あれ?玲奈ちゃん?」

松井玲「あ、あたしちょっとトイレ…」

北原「あ、そうか…」

(シーーン……)

指原「ハァ……」

高城「…暇だねぇ…」

北原「うんうん(コクコク)」
AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
190 : ◆r3nmejKTPY []:2011/10/09(日) 04:06:50.10 ID:ClaooJHr0
一方その時、同じく食堂で松井珠理奈は――。

松井珠「……」

佐藤亜「珠理奈ちゃんっ♪」

松井珠「ああ、亜美菜ちゃん!」

佐藤亜「はい、これ飲んで少しは気分転換しよ?」

松井珠「ありがとう…」

佐藤亜「隣座っていい?」

松井珠「うん、どうぞ(ガタッ)」

佐藤亜「(ストン)ふぅ…」

松井珠「……」
AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
191 : ◆r3nmejKTPY []:2011/10/09(日) 04:08:03.61 ID:ClaooJHr0
佐藤亜「もしかして珠理奈ちゃん、自分を責めてる?」

松井珠「……あたしが昨日の夜、無理しても麻里ちゃんを探しに行ってれば…こんなことには…」

佐藤亜「それだったら亜美菜も同罪だよ?探しに行こうとした珠理奈ちゃんをひき止めたのは亜美菜だし」

松井珠「でも……」

佐藤亜「だから、ね?あんまり自分だけを責めないで、もっと亜美菜のこと憎んでいいよ?」

松井珠「亜美菜ちゃん…」

佐藤亜「でも亜美菜はね、昨日の夜、珠理奈ちゃんをひき止めたことは後悔してないんだ。もしあの雨の中、外に出て行ったりしたら、珠理奈ちゃんまで危険な目に遭ってたかもしれないもん」

松井珠「亜美菜ちゃん…グスッ…」
AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
192 : ◆r3nmejKTPY []:2011/10/09(日) 04:09:22.14 ID:ClaooJHr0
佐藤亜「珠理奈ちゃんだけでも、無事で良かった」

松井珠「ありがとう。でもあたし、まだ信じられないというか、認めたくないんだ。本当に麻里ちゃんは死んだの?あたし、まだ麻里ちゃんは生きているような気がしちゃって…」

佐藤亜「うん、わかるよ。本当、信じられないよね。部屋にはまだ麻里ちゃんの荷物も着替えも残ってるのに…」

松井珠「なんかまだ、麻里ちゃんがふらっと現れるような気がするんだ……」

柏木「あれ〜?何だろうこれ」

佐藤亜「ん?(クルッ)ゆきりん、どうしたの?」

柏木「ああ、この壁のとこに陽に焼けた跡があるんだよね」

渡辺「絵か何かが掛けられていたみたいだね」
AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
193 : ◆r3nmejKTPY []:2011/10/09(日) 04:10:25.03 ID:ClaooJHr0
佐藤亜「ああそれ、鏡が掛けられていたんだと思うよ」

柏木「鏡?」

渡辺「まさかここにあった鏡も盗まれたのかな?」

佐藤亜「違うよ。今は亜美菜達の部屋に置いてあるの。亜美菜がダンスの練習したいって言ったら、篠田さんがちょうどいい鏡があるよって、わざわざ運んで来てくれたんだ」

柏木「そうだったんだ……」

松井珠「麻里ちゃん、優しいから……ううっ…グスッ…グスン……」

渡辺「え?あ?ご、ごめん……(アセアセ)」

柏木「……」
AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
194 : ◆r3nmejKTPY []:2011/10/09(日) 04:12:19.39 ID:ClaooJHr0
一方その時、同じく食堂で前田は――。

前田「たかみな髪の毛触らせて〜」

高橋「えっ!やめてよ〜せっかくセットしたのに崩れちゃうじゃん」

前田「えぇ〜?たかみないつも同じような髪形でつまんないよ!」

高橋「あ、あたしはこれでいいんだよ!」

前田「ふぅ〜ん、じゃあにゃんにゃん!」

小嶋「え〜いいけど、変なふうにしないでねぇ〜」

AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
209 : ◆4zj.uHuFeyJ8 []:2011/10/09(日) 07:49:05.48 ID:ClaooJHr0
高橋「あぁ、右後頭部を殴られ、息をしていなかった」

河西「そんな!!一体誰が!!」

高橋「わからない。ただ、部屋の中だし、麻里子みたいに滑って転んだわけじゃなさそうだな…」

大島「玲奈ちゃん、悲鳴を聞いたって言ってたもんね…」

松井玲「はい、トイレから出て廊下を歩いている時に…急いでドアを開けようとしたんですけど、鍵がかかってて…」

宮崎「フッ…開けなくて命拾いしたね…もし開けてたら犯人と鉢合わせするところだったんだよ…」

板野「え?なんでそんなことわかんの?」
AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
211 : ◆4zj.uHuFeyJ8 []:2011/10/09(日) 07:52:18.24 ID:ClaooJHr0
宮崎「悲鳴がしたってことは、今まさに宮澤さんが殺されるところだったんだ。てことは、部屋の中にはまだ犯人がいたということになる」

松井玲「そんな…わたし夢中だったからそこまで考えてなかったです…(ブルブル)」

高橋「まぁ、玲奈ちゃんまで襲われなかったことは、不幸中の幸いだったよ…」

松井玲「……」

峯岸「でもその時、玲奈ちゃんが無理やりにでもドアをこじ開けていたら、佐江ちゃんを助けられたかもしれないんだよね!?」

松井玲「……ごめんなさいごめんなさい…」

峯岸「なんで、なんで助けてあげなかったんだよ!?佐江ちゃんの悲鳴を聞いたんだろ!?異常事態だってすぐわかるだろ!?だったらもっと本気で、」

前田「みぃちゃんやめて!玲奈ちゃんが悪いわけじゃないんだから…グスッ…」

峯岸「でも…」

高橋「そうだよ、あっちゃんの言う通りだ。みぃちゃん、責めるなら玲奈ちゃんじゃなくて、佐江を殺した犯人だろ!?」

峯岸「そうだけど…(ゴニョゴニョ)」

松井玲「ごめんなさい…」


AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
212 : ◆4zj.uHuFeyJ8 []:2011/10/09(日) 07:55:04.99 ID:ClaooJHr0
小森「あれ?なんかおかしいですよ?犯人は4号室のどこから入ってどこへ逃げたんですか?」

北原「そういえばそうだ…」

高橋「たぶん、窓から侵入して窓から外へ逃げたんだ。部屋の鍵はかかっていたんだから」

宮崎「それはありえませんね!」

高橋「何?」

宮崎「さっきみんながドアを開けようとしていたところあたりから、あたしカメラ回してたんですよ。今、撮影した映像を確認してみたんですけど、窓には鍵がかけられていますよ?」

倉持「……あの状況でカメラ回してたの!!なんて悪趣味なのよ…」

宮崎「ヘヘッ、警察が調べる時に役立つかなって思っただけですよ(ニヤッ)」

柏木「みゃお、ちょっとその映像見せて!(グイッ)あ、ほんとだ、鍵かかってます」
AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
213 : ◆4zj.uHuFeyJ8 []:2011/10/09(日) 08:01:23.15 ID:ClaooJHr0
宮崎「窓の鍵は内側からしかかけられない。犯人がもし窓から出たのだとしたら、どうやって外から鍵をかけたんでしょうね?ふふっ…そうなると出口は1つ…部屋のドアだけだ。そしてそのドアを開けられるのは鍵を持っている同室の優子ちゃんとゆいはんだけ…」

大島「馬鹿な!!あたし達が佐江ちゃんを殺したっていうのかよ!?」

宮崎「さぁ、そうは言ってませんけど?」

前田「でも、優子も由依ちゃんもずっとみんなと一緒に食堂にいたんだよ?佐江ちゃんを殺す時間なんてなかったよ!」

高橋「そうだよ。2人にはれっきとしたアリバイがあるんだ。それだけじゃない。さっきまでみんな食堂に集まってたんだ。ここにいる全員にアリバイはある。鍵を持っていただけで犯人扱いなんておかしいだろ?」

小森「あ、スペアキーとかなかったんですか?」

高橋「ないよ。ホテルに着いて鍵を配られた時、スタッフさんが言ってたから確かだ」

小嶋「じゃあどうやって犯人は部屋に侵入したんだろうね〜」


AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
214 : ◆4zj.uHuFeyJ8 []:2011/10/09(日) 08:03:41.98 ID:ClaooJHr0
高城「部屋に入るだけなら簡単だよ?だって中に佐江ちゃんがいたんだもん!佐江ちゃんに言って、中に入れてもらえばいいんだよ」

指原「それはまずいよ、あきちゃ」

高城「なんで?」

指原「そうだとしたら犯人は佐江ちゃんと顔見知りってことになって…つまり…」

宮崎「犯人はメンバーのうちの誰かってことになっちゃうからね〜(ニヤニヤ)」

柏木「それに、そうやって部屋の中には入れたとして、犯人は逃走する時、どうやって部屋に鍵をかけたんだろう…」

渡辺「佐江ちゃんが持ってた鍵を使ったんじゃない?」


AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
215 : ◆4zj.uHuFeyJ8 []:2011/10/09(日) 08:06:09.89 ID:ClaooJHr0
高橋「いや、佐江ちゃんの鍵は部屋の机の上に置かれたままになってたよ…」

板野「じゃあやっぱり、犯人は窓から出たんだよ」

佐藤亜「でもでも、どうやって窓に鍵をかけたのかな?」

板野「それは…どうにか窓の鍵を細工して…」

柏木「だけど、玲奈ちゃんが悲鳴を聞いて食堂に飛び込んで来てから、4号室の前にみんなが集まるまで、ほんの数分でしたよね?そんなわずかな時間で窓に細工して鍵をかけて逃げるなんて、無理がありませんか…」

宮崎「つまり4号室は完全な密室だったわけだ。犯人はどこへ消えたんだろうねぇ…アハハ」

峯岸「そもそも、犯人はなぜ密室なんて作ったんだろう…窓の鍵が開いていれば、外部の犯行だってわかって、疑いの目がなくなるのに…これじゃあまるで、やっぱりメンバーの中に犯人がいるみたいじゃない…」

高橋「大方、優子かゆいはんに罪を擦り付けようっていう魂胆だったんだろう」

柏木「ずる賢い犯人ね…許せない!!」

高橋「…この先は考えても仕方ない。全ては警察が解明してくれるよ」

AKB「……」
AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
216 : ◆4zj.uHuFeyJ8 []:2011/10/09(日) 08:09:01.95 ID:ClaooJHr0
倉持「(ガタッ)あ、じゃああたしと里英ちゃんはそろそろ…」

北原「(コクッ)みんな、食欲なんかないかもしれないけど、何も食べないっていうのも体に悪いし、一応夕飯作りますね…」

高橋「そうか、もうそんな時間か」

松井玲「あ、じゃあわたしも…(ガタッ)」

北原「えぇ!?玲奈ちゃんはいいよ休んでなよ」

松井玲「いえ、そうじゃなくて…あの…さっきから気分が悪いんです…ちょっと部屋で休ませてもらいます」

高橋「1人で大丈夫か?」

指原「あ、指原が付き添います!」

松井玲「いいよ、さっしー。ごめん、吐きそうなの…恥ずかしいから少しの間1人にさせて」

前田「玲奈ちゃん…顔が真っ青だよ…」

松井玲「大丈夫です…何かあったらすぐ大声で呼びますから…ウッ…(バタバタバタッ)」

指原「玲奈ちゃん…」

高城「少ししたら様子見に行ってあげようよ」

指原「そうだね…」
AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
217 : ◆4zj.uHuFeyJ8 []:2011/10/09(日) 08:10:01.98 ID:ClaooJHr0
宮崎「峯岸さんがさっきあんなに責めるから、責任感じちゃったんじゃないですかぁ〜?かわいそ〜」

峯岸「何?あたしのせいだって言うの!?」

宮崎「……(ニヤニヤ)」

峯岸「うわぁ〜ん、陽菜〜、みゃおがむかつく〜みゃおなんか死んじゃえ!!」

小嶋「え?今の冗談だよね?」

峯岸「え……」

板野「この状況で死んじゃえとか言うのは、ちょっとね…」

河西「シャレにならないよ、みぃちゃん…」

峯岸「あ、別にあたしそんなつもりじゃ…」

松井珠「……」

AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
218 : ◆4zj.uHuFeyJ8 []:2011/10/09(日) 08:11:18.55 ID:ClaooJHr0
夕食後、食堂にて――。

小森「やることないし、わたしもう部屋に戻って寝ます(ガタッ)」

倉持「あ、こもりん!あたしも一緒に行く。これ片付けちゃうからちょっとだけ待っててくれる?」

小森「え?わたしもう眠いんですけど」

倉持「まぁまぁそう言わずに…」

指原「ごはん作ってもらって片付けまでさせちゃってるのに、もっちぃに対してすごい言い草だな小森」

高城「こもりんはそういうとこが天然で可愛いんだよっ♪」

指原「いやいやジャンル違うけどあきちゃも充分天然だからね?自覚ないだろうけど」

高城「?(キョトン)」

松井玲「…ふふっ」
AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
219 : ◆4zj.uHuFeyJ8 []:2011/10/09(日) 08:12:23.33 ID:ClaooJHr0
指原「玲奈ちゃん…夕食も少し食べられたみたいだし、だいぶ元気になったかな?」

松井玲「うん、ありがとう。まだちょっと気持ち悪いけど、平気だよ」

高城「もう部屋に戻って休んだほうがいいんじゃない?」

指原「そうだね、行こうか」

松井玲「うん」

柏木「あ、さっしー達も部屋戻るの?あたしと麻友もなんだ。一緒に行こ?」

指原「うん、やることないからもう寝ちゃう」

渡辺「あぁ…4号室の前を通るの、なんかやだな…」

高城「優子ちゃんとゆいはんは今夜どこで寝るんだろうね」
AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
220 : ◆4zj.uHuFeyJ8 []:2011/10/09(日) 08:17:24.08 ID:ClaooJHr0
松井玲「由依ちゃんは珠理奈と同じ部屋で寝るって言ってました」

指原「優子ちゃんはきっとたかみなさんの部屋だな…」

柏木「ほんと…大変なことになっちゃったね…」

渡辺「……」
AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
221 : ◆4zj.uHuFeyJ8 []:2011/10/09(日) 08:18:16.74 ID:ClaooJHr0
5号室到着――。

指原「おっと、5号室だ。鍵はどこしまったかな…(ゴソゴソ)」

松井玲「わたし持ってるよ(カチャ、カチッ、ギィィ)」

指原「ありがと玲奈ちゃん」

高城「じゃあゆきりん、まゆゆ、おやすみぃ〜」

柏木「うん、おやすみなさい」

渡辺「また明日ね」

(ギィ、バタンッ)
AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
222 : ◆4zj.uHuFeyJ8 []:2011/10/09(日) 08:19:16.09 ID:ClaooJHr0
柏木「…ハァ…(グッタリ)」

渡辺「どうしたの?ゆきりん」

柏木「うん…なんか玲奈ちゃんといると気を遣うなって思って…」

渡辺「……」

柏木「玲奈ちゃんが悪いわけじゃないって、頭ではわかってるの。だけど佐江ちゃんがあんなことになって……ついつい玲奈ちゃんに対して冷たく当たっちゃいそうで怖い」

渡辺「みんな心の中ではそうだと思うよ。必死に態度に出さないように気をつけてるんだよ(カチャ、カチッ)」

柏木「そうだよね。あたしも気をつけよう」

渡辺「ほら、鍵あけたよ(ギィ)入ろう」

柏木「うん」

(ギィ、バタンッ)
AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
240 : ◆4zj.uHuFeyJ8 []:2011/10/09(日) 09:17:51.70 ID:ClaooJHr0
10分後、玄関前――。

高橋「…というわけなんだ。みんなで手分けして珠理奈を探そう」

河西「佐江ちゃんに続いて、今度は珠理奈ちゃんなの…(ブルブル)」

大島「ちょっ、馬鹿な想像しないでよ!珠理奈は殺されたわけじゃないんだ!ただ姿が見えないだけで…」

高橋「そうだ。きっと気まぐれに散歩に出て、迷子になってるだけかもしれないし」

佐藤亜「でも珠理奈ちゃん、昨日のことで相当ショックを受けてたよ?散歩なんかしてる余裕ないはずだよ…」

高橋「じゃあ亜美菜と横山は引き続きホテルの中を捜索してくれ。あたし達は島を一回りしてくるから」

横山「はい!」

高橋「よし、じゃあみんな行こう!」

(ガヤガヤガヤ…)
AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
241 : ◆4zj.uHuFeyJ8 []:2011/10/09(日) 09:19:08.05 ID:ClaooJHr0
板野「……」

前田「?ともちん?大丈夫?」

板野「うん、ちょっと体調が優れなくてね…」

前田「無理しないでね。まずはホテルの周辺から探していこうよ」

板野「うん…」
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