トップページ > ニュー速VIP > 2011年09月16日 > gDajzqeE0

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以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
申し訳無い。さるさん食らってました
すいません…投下スピード下げます…
>>179修正
コーヒーって苦いだけじゃん
カツに味噌とか全然合わねーだろ
紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
6+9←これとけるやついんのかよwwwww

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コーヒーって苦いだけじゃん
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/16(金) 11:17:27.33 ID:gDajzqeE0
なんであんな物を我慢して飲んでるの?
カツに味噌とか全然合わねーだろ
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/16(金) 12:30:30.83 ID:gDajzqeE0
やっぱ、ごまソースだな
紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/16(金) 17:00:53.44 ID:gDajzqeE0
このSSは

岡部「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」

の続編です。
このSSに興味を持たれた中でまだ前作をご覧になられてない方は先にそちらからご覧になることをおすすめします。
大した時間も掛からずに読み終わられることかと思いますです。
紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/16(金) 17:02:12.39 ID:gDajzqeE0
〜ブラウン管工房前・ベンチ〜

岡部〈18457回目〉「……」ズーン…

紅莉栖〈5050回目〉「……」ズーン…

鈴羽「店長、お疲れー」ガラッ ピシャッ

鈴羽「…ってあれ? 君たちこんなところで何してるのさ?」

岡部「……今日のパーティーの買い出しだ…」

鈴羽「買い出しって…もうそろそろパーティーが始まる時間じゃあ…」

紅莉栖「……ああ…もうそんな時間か…宅配のピザがあるからダイジョーブイ☆」ビシッ…

鈴羽「…二人ともホントに大丈夫? なんだか目がヘン…」ジー
紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/16(金) 17:04:10.21 ID:gDajzqeE0
鈴羽「……ッ!? ……!!」

鈴羽「…………」

鈴羽「……そうか。そういうことか…」

岡部「……鈴羽? どうかしたのか?」

鈴羽「…いや、何でもないよ」ニコッ

岡部「…ならいいが」

鈴羽「ところで岡部倫太郎、ちょっと携帯を貸して貰えないかな? あたしの携帯さっき充電が切れちゃってさ」
紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/16(金) 17:06:09.41 ID:gDajzqeE0
岡部「ああ、ほら」スッ

鈴羽「ありがとう」パシ

岡部「構わん」

鈴羽「…ありがとう二人とも。ごめんね」ニッコリ

岡部・紅莉栖「?」

鈴羽「じゃ、あたしは一足先にラボに行くよ」タタタタタ カンカンカンカン…

紅莉栖「…なんで私まで礼を言われたんだろう」

岡部「…さぁ」
紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/16(金) 17:08:16.91 ID:gDajzqeE0
………

カンカンカンカン タタタタタ…

岡部「ん? ああ、まゆりか。一体どうし…」

まゆり「オカリーン!!! 紅莉栖ちゃーん!!! 喧嘩なんてしちゃダメなのです!!!」タタタタタ

ダル「ポカリ派とアクエリ派で喧嘩だなんて大人気ないおー」ドタドタ

岡部「はあ? 一体何の話だ?」キョトン

まゆり「え? だってスズさんがね、オカリンと紅莉栖ちゃんが殴り合いの喧嘩してるから止めるの手伝って、って…」

ダル「まぁ僕はダカラ派な訳だが?」
紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/16(金) 17:10:18.00 ID:gDajzqeE0
紅莉栖「いや、別に私たち喧嘩なんてしてないわよ?」

まゆり「えー? そうなの?」

岡部「…なぁ、鈴羽はどこだ?」

ダル「どこって…あれ? 付いてきてたと思ったのに」キョロキョロ

紅莉栖「…まさか…」

岡部「…気付いたのか!!」ガタン!! タタタタタ…

紅莉栖「あ、待って!!」ガタン!! タタタタタ…
紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/16(金) 17:12:10.35 ID:gDajzqeE0
〜ラボ入口前〜

岡部「おい鈴羽!! 開けろッ!!」ガチャガチャ

岡部「…駄目だ…!! 施錠されてる…!!」ガチャガチャ

紅莉栖「カギは無いの!?」

岡部「机の上だ…!!」

紅莉栖「…阿万音さん!! 開けて!!」ドンドンドンドン

岡部「開けろよ鈴羽ああああああああああああ!!!!!」ドンドンドンドン
紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/16(金) 17:14:11.47 ID:gDajzqeE0
紅莉栖「…どうして!? まさか全部気付いたっていうの!?」ドンドンドンドン

岡部「…それしか考えられん…! 俺の携帯を持って行ったのも多分それだ…!」ドンドンドンドン

紅莉栖「…岡部のDメールを打ち消すため…?」

岡部「正確にはあの日の俺の尾行を阻止するため、だ…! 俺にDメールを送ってタイムトラベルを成功させる気なんだよ…!」
紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/16(金) 17:16:14.49 ID:gDajzqeE0
バチバチバチバチバチバチバチバチ

紅莉栖「!? 放電現象…!!」

岡部「…なぁ、開けてくれよ鈴羽…。他にも方法はあるはずなんだ…」

ピロリロリン♪ ピロリロリン♪

紅莉栖「メール!? こんなときに誰が…!!」パカッ

紅莉栖「…知らないアドレス…?」

岡部「!! 鈴羽のアドレスだ! 貸してくれ!」ピッ

[From:****** さよなら]

紅莉栖「……!!」

岡部「……止めろ…止めてくれよ…」

岡部「鈴羽ああああああああああああああああああああああ!!!!!」

グ二ョォォォオォォォォォオォォオォォォオォン
紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/16(金) 17:18:14.58 ID:gDajzqeE0
………

岡部「……ッ」フラッ…

紅莉栖「……ッ」フラッ…

岡部(…リーディングシュタイナーが発動した…。ということはつまり、鈴羽のタイムトラベルが成功して世界線が変わったんだ)

岡部(…世界線が変わったということは世界が再構成されたということ)

岡部(つまり、ここは鈴羽とラボメンのみんなの思い出も紅莉栖の何度ものタイムリープもすべて無かったことにされた世界線なんだ)

岡部(…鈴羽、紅莉栖。すまない。ありがとう。俺はお前たちの意志を継ぐ)

岡部(無かったことにされた全ての想いも、俺だけは決して忘れない…!)グスッ
紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/16(金) 17:20:11.31 ID:gDajzqeE0
岡部「…っと紅莉栖、大丈夫か?」ゴシゴシ

紅莉栖「平気…とは言えないけど大丈夫よ。岡部は?」

岡部「俺も同じようなものだ。リーディングシュタイナーが発動したのは久し振…」

岡部「……んっ?」

岡部(…待て待て待て待て。 ついつい今までのタイムリープ時と同じように接してしまったが…)

紅莉栖「ん? どうしたの岡…」

紅莉栖「……あれっ? …マシンを使ってないのにタイムリープした…?」

岡部「……」

紅莉栖「…いや違う、時間は巻き戻ってない…ということは…えーと…えー…」コンラン

岡部「……まさか…リーディングシュタイナー?」

紅莉栖「…え?」

岡部・紅莉栖「……何イイイイイィィィィッッッッ!!!??」ガーン!!
紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/16(金) 17:22:10.69 ID:gDajzqeE0
岡部「な、なぜお前にもリーディングシュタイナーが発現しているのだ!?」

紅莉栖「それは分からないけど…少なくとも今まで繰り返してきたタイムリープが原因なのは間違いないと思う」

岡部「…それはそうだろうな。時間遡行やごく僅かな世界線移動を『主体的に』何度も経験したため、とでもいったところか?」

紅莉栖「そんな感じでしょうね…。タイムリープが私の体――恐らく脳でしょうけど、に何らかの変化…あるいは順応? をもたらしたとでも考えるのが妥当じゃないかしら」

岡部「リーディングシュタイナーに関わる何らかの部位に、か…。もしそうだとするとこの力は誰でも持ち得るということになるな」

紅莉栖「理論上はそうなんだと思う。リーディングシュタイナーが超能力の類ではない以上、何らかの物理的な観測は可能のはずよ」
紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/16(金) 17:24:25.98 ID:gDajzqeE0
岡部「つまり…理論上はある特定の人物に故意にリーディングシュタイナーを持たせるようなこともできる、ということだな」

紅莉栖「そうなるわね。ただリーディングシュタイナーを持たせるのはとても難しい事だろうし、そうじゃなくても絶対にしない方がいいと思う」

岡部「分かっている。危険が伴うかも知れないし、そもそも記憶の引き継ぎがあると変化後の世界線で何かと不自由するからな。この場合は記憶の上書きと言うべきか」

紅莉栖「ええ。…それより、今考えるべきなのは…」ゴクリ

岡部「…この世界線でまゆりがどうなるか、だな…」ゴクリ
紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/16(金) 17:26:13.84 ID:gDajzqeE0
………

〜ラボ〜

チクタクチクタク…

岡部「……」

チクタクチクタク…

紅莉栖「……」

チクタクチクタク…カチッ

岡部「…午前0時…8月14日だ…」
紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/16(金) 17:28:32.23 ID:gDajzqeE0
まゆり「zzz…」

紅莉栖「…まゆりが…生きてる…」

岡部「…はぁー…」ズルズルー

紅莉栖「……」グスッ

岡部「…やっと、か…」

紅莉栖「……」グスグス

岡部「……」フゥー…

岡部「…永かったな…」
紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/16(金) 17:30:19.41 ID:gDajzqeE0
〜翌日〜

ドンチャンドンチャン

岡部「ハッハッハ!! いやぁーハッハッハ!! 良かったな助手よ!! いやぁ良かった!!」ギャハハハ

紅莉栖「いやぁホントホント!! 何日振りの志村どうぶつ園かしらゲハハハハ!!」ブハハハ

まゆり「二人ともテンション高いねー♪ ケーキ買ってきて良かったのです♪」

ダル「テンション高すぎんだろ常考…ってこいつら酒飲んでんじゃねーか!!」

紅莉栖「何よー? いいじゃない酒くらい! ほら、そのロウソクふーってしていいから! ふーって!」グハハハ

ダル「いやだってこれスピリタス…」

岡部「ハッハー!! 細かいことを気にするなダル!! 何せ今日はめでた
紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/16(金) 17:32:11.97 ID:gDajzqeE0
ガチャン!

ラウンダーA「t

岡部「エルボー!!」ドゴッ!

ラウンダーA「ぐっ!?」ドサッ

岡部「袈裟蹴り!!」バキ!

ラウンダーB「ぶっ!?」ドサッ

岡部「アンクルホールドォォォ!!」ギリギリギリギリ

萌郁「いだだだだだだだだ!!!!」ジタバタ
紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/16(金) 17:34:10.92 ID:gDajzqeE0
岡部「これ借りるぞ!! 使え紅莉栖ッ!!」ブンッ

紅莉栖「Five‐seveN!? いい銃じゃない!!」タタタタ パシッ

ダル「え? 何これ」

岡部「次来るぞッ!!」ギリギリギリギリ

紅莉栖「分かってるッ!!」チャキッ
紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/16(金) 17:36:11.08 ID:gDajzqeE0
ラウンダーC「両t

紅莉栖「右足!!」ダァン!!

ラウンダーC「ぐあっ!?」ドサッ

紅莉栖「右腕!!」ダァン!!

ラウンダーD「ぎあっ!?」ドサッ

紅莉栖「左腕ッッッ!!」ダァン!!

ラウンダーE「ごあっ!?」ドサッ
紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/16(金) 17:38:25.69 ID:gDajzqeE0
岡部(こいつら…ラウンダーか!! 装備やフォーメーションが変わっている!?)ギリギリギリギリ

萌郁「…ッ!! …ッ!!」ピクピク

紅莉栖「次が来る!! まゆり!! 橋田!! シャワールームに逃げなさい!!」

ダル「え? …あ、分かったお!!」タタタタ コンッ

ガシャーン!

ダル(あ、酒の瓶が…ってそんなの気にしてる場合じゃねぇ!!)タタタタ

まゆり「ケーキ持って行かなきゃ…」ヒョイッ

岡部「まゆり!! 早くしろッ!!」ギリギリギリギリ

まゆり「あ、うん! 分かっt」タタタタ

ズルッ ステーン

紅莉栖「あ、ロウソクの火が酒に…」

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオ

岡部・紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/16(金) 17:40:12.08 ID:gDajzqeE0
………

紅莉栖〈5928回目〉「岡部!! まゆりが階段から落ちた!!」

岡部〈19335回目〉「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」

………

岡部〈20319回目〉「ああっ!? まゆりが酒を一気飲みした!!」

紅莉栖〈6912回目〉「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」

………

紅莉栖〈7669回目〉「おぎゃああああ人工衛星が落ちてきたああああ!!!!」ドゴーン!!

岡部〈21076回目〉「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/16(金) 17:42:20.15 ID:gDajzqeE0
………

カエデ「ひいいいいいいい危ないいいいいいいい!!!!」キキイイイイイー ドガァン!!

紅莉栖〈8622回目〉「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」

………

まゆり「わぁー!! 万里の長城ってこんなに長いんだねーえへh」ツルッ ヒュウウウウウン

岡部〈23809回目〉「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」

………

まゆり「わぁー!! スフィンクスってこんなに迫力があr」ガラガラー プチッ

紅莉栖〈11253回目〉「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/16(金) 17:44:35.86 ID:gDajzqeE0
………

ドゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン

岡部〈25092回目〉「……ッ」ズキンズキン

紅莉栖〈11685回目〉「……ッ」ズキンズキン

岡部「…クソッ!! 駄目だ!! 何も変わっていない!!」バンッ!

紅莉栖「……」

岡部「もう駅でまゆりを倒すしか…!!」

紅莉栖「落ち着きなさい岡部!! 勇気と無謀を混同しないで!! まゆりの死が1日伸びただけでもかなりの収穫なのよ!?」

岡部「…だが結局まゆりは助からなかった!!」

紅莉栖「…待って! そうだ、よく考えて岡部! 確かに今まゆりが助かる可能性はゼロに近いかも知れない。だけど阿万音さんの言葉を思い出して」

岡部「…鈴羽の言葉?」

紅莉栖「そう。阿万音さんは『IBN5100が手に入る世界線へ行けばまゆりと未来の世界が助かる』と言ってたわよね?」

岡部「ああ…」
紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/16(金) 17:46:44.74 ID:gDajzqeE0
紅莉栖「さらに、阿万音さんがDメールを取り消したことでまゆりの死は丸1日先送りになった。これがどういうことか分かる?」

岡部「…まさか…」

紅莉栖「ええ。これはあくまで今思い付いた仮説だけど…もしあのDメールの打ち消しが『まゆりが13日の午後8時に死ぬ可能性』まで打ち消していたのだとしたら」

紅莉栖「そして阿万音さんの言葉が、『IBN5100を手に入れる事』ではなく『IBN5100のある世界線へ近付く事』がカギなのだという意味だったのだとしたら」

岡部「…!! そうか!! だとしたらこれまでに送ったDメールを一つ一つ打ち消していけば…!!」
紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/16(金) 17:48:22.70 ID:gDajzqeE0
紅莉栖「そう。まゆりの死とディストピアの構築の可能性がより低い世界線へ近付いていくことになる…!」

岡部「なるほど、つまりIBN5100それ自体には意味は無いということか! さすがだな紅莉栖!!」

紅莉栖「この仮説が間違っていなければ、だけどね。それよりもしその線で行くならまずどのDメールを打ち消すべきか、それを考えないと」

岡部「確実なのは新しいDメールから順番に消していくパターンだな」

紅莉栖「まぁそれが無難ね。となると一番新しいDメールを送ったのは…」

岡部「…フェイリス! フェイリス・ニャンニャンだ!」
紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/16(金) 17:50:29.99 ID:gDajzqeE0
………

〜UPX前〜

紅莉栖『――そういうわけで私はラボで24時間待機してるから』

岡部「分かった。じゃあ切るぞ」ピッ

岡部(…ダルによれば、フェイリスは今日UPXで雷ネットの大会の決勝戦に出場するらしい)

岡部(またいつでも電話レンジの操作ができるように紅莉栖にはラボに待機してもらっている)

岡部(あとはフェイリスを見つけてDメールの内容を知り、それを打ち消すだけなのだが…)

岡部(…人が多過ぎてフェイリスがどこに居るのか分からんぞ。フェイリスの執事に聞いても要領を得なかったし…)ウーム

岡部(…誰かに聞こう。あの黒い二人組でいいか)スタスタ

岡部「すみません。お聞きしたいことがあるのですが」

4℃「あん?」

岡部「雷ネットチャンピオンのフェイリスさんが今どちらにいらっしゃるかご存知ですか?」

4℃「……」スック

岡部(ん?)
紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/16(金) 17:52:25.09 ID:gDajzqeE0
4℃「ふんッ!!」ブンッ!

スカッ

4℃「…あれ? 外れた?」

岡部「やれやれ、随分なご挨拶だな」ザッ…

4℃「へ?」

手下「…はああああッ!!? 4℃さんの頭突きを避けやがったッ!?」

岡部「お前は要らん。少し寝てろ」ヒュオンッ!! メッギイイイイッ!!!

4℃「ごっあああああああああああああ!!!??」ドサッ

手下「4℃さああああああああああああん!!!??」(踵落とし!?)ガーン!!

岡部「やり過ぎたか? …まぁいいか。おいそこの貴様」

手下「ひいっ!?」ビクッ

岡部「俺は別に喧嘩をしに来た訳では無い。ただフェイリスの居場所が知りたいだけなのだ」

手下「は、はひぃ…」ガクガク
紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/16(金) 17:54:17.48 ID:gDajzqeE0
岡部「そういう訳でフェイリスの居場所を知っていたら教えて欲しいのだが」

手下「し、しりりりりりりり」ガクガクガクガク

フェイリス「あ、凶真ー!!」タタタタタ

岡部「フェイリス! 探したぞ!」

フェイリス「こんなところで何して…ってこいつらヴァイラルアタッカーズ!! 決勝戦でフェイリスに卑怯な手を使って勝ったとんでもない奴らなのニャ!!」ムスー

岡部「卑怯な手? そうなのか?」

手下「はひっ!? え、あの…はい…やりました…」シュン…

岡部「まったく情けない奴らだな…。今からでも遅くない、運営に謝罪しに行くぞ。俺も一緒に謝ってやるから」

手下「う…はい…ごめんなさい…」シューン…

4℃「」ピクピク
紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/16(金) 17:56:11.03 ID:gDajzqeE0
………

フェイリス「――すごいニャ凶真!! フェイリスは繰り上げ優勝だしヴァイラルは改心したしでもう最高ニャーン!!」ダキッ!!

岡部「んなっ!? ままま待つのだフェイリス!! 一旦離れろ!!」グイッ

フェイリス「えー? 凶真のいじわるー」ブスー

岡部「そ、そうだ。そもそも今日はお前に訊きたいことがあってここに来たのだった」

フェイリス「聞きたいこと? 一体何なのニャ?」

岡部「…お前は自分が送ったDメールの内容を覚えているか?」

フェイリス「ニャニャ? Dメールって何かニャ?」

岡部(…やはり覚えていない、か)

岡部「詳しい説明は後でする。腹が減っただろう? とりあえず飯でも食いに行こう」
紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/16(金) 17:58:11.78 ID:gDajzqeE0
………

〜ラーメン屋前〜

フェイリス「凶真! 凶真! ここで食べたいニャ!」

岡部「ここか? …懐かしいな。昔はここにメイクイーンニャンニャンがあったのだが…」シミジミ

フェイリス「ニャニャ? 何で凶真がメイクイーンの事知ってるのニャ?」キョトン

岡部「な!? お前メイクイーンを知っているのか!?」

フェイリス「知ってるも何も、メイクイーンはフェイリスがここに作ろうとしてたメイドカフェの名前なのニャ。結局パパに反対されて…無かった…ことに…」フラッ…

岡部「!? 大丈夫かフェイリス!!」タタタタ

フェイリス「だ…大丈夫…」ガクンッ

フェイリス(あ…膝が…)

キュイイイイイイイイイイイイイイ
紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/16(金) 18:00:15.14 ID:gDajzqeE0
『――おかえりニャさいませご主人様!』

『フェリスちゃんトゥットルー♪』

『凶真、時間を川の流れに例えるのはおかしいのニャ』

『G・B・A・C・K!! G−BACK!!』

『みんなに幸せを届けるネコ耳メイドの使命ニャ!』

『過去にメールを送れるマシンを作ったお。主に僕が』

『凶真、できればDメールの中身は秘密にしときたいのニャ――』

イイイイイイイイイイイイイイ…

岡部「…フェイリス?」

フェイリス「…思い出した…。全部、全部思い出した…!」
紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/16(金) 18:02:15.02 ID:gDajzqeE0
………

〜フェイリス宅〜

紅莉栖『――準備完了。いつでも送れるわよ』バチバチバチバチ

岡部「…本当にいいんだな、留未穂」

フェイリス「…うん。マユシィだって大事な友達だもん、助けたいよ」

岡部「……」

フェイリス「ホントはね、パパが居ない世界なんて嫌だよ。だけど私ももう夢から醒めなきゃ。パパが生きてるこの世界は仮初めに過ぎないんだ」グスッ

岡部「フェイリス…」

フェイリス「…そのメールを送って。そしてマユシィを、世界を救って」ポロポロ

岡部「…ああ」ピッ

フェイリス「…ねぇ。世界線が変わっても、私は凶真のこと覚えていられるのかな」ポロポロ

岡部「…ああ。きっと覚えてるさ」ウルッ

フェイリス「…嘘付き。ありがとう、さよなら。私の王子様――」ニコッ

グ二ョォォォオォォォォォオォォオォォォオォン
紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/16(金) 18:04:32.53 ID:gDajzqeE0
………

〜ラボ〜

岡部「……ッ」フラッ

岡部(…リーディングシュタイナーが発動した…)

岡部「……」フゥー…

紅莉栖「岡部、お疲れ様」スタスタ

岡部「紅莉栖か。フェイリスは?」

紅莉栖「隣でまゆりと話してるわよ。さっき確認してみたけど…やっぱり前の世界線の記憶は無くなってるみたいね」

岡部「そうか…」

紅莉栖「…さて、気を取り直しましょう」

岡部「…ああ、だな。分かった」
紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/16(金) 18:06:37.60 ID:gDajzqeE0
紅莉栖「さっきのDメールで確かに世界線が変わった。これでまゆりの生存率はさらに上がったはずよ」

岡部「とりあえずしばらくまゆりの様子を見てみるか?」

紅莉栖「確かにデッドラインの見極めはするべきだけど…その前に、さらに生存率を押し上げる方法も考えておきたい」

岡部「生存率を上げる方法、か。一度試して失敗したものはやはり駄目なんだろうな…」

紅莉栖「確かに信頼はできないわね。とはいえ他に方法はあるのかしら? たいていの場所には逃げてみたし…」ウーン…

岡部「この際誰かに相談でもするか? ダルなんか適任だろう」

紅莉栖「確かにあの妄想力は目を見張るものがあるけど…『二次元の世界に逃げれば万事解決だお!』とか言い出しそうね」フフ
紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/16(金) 18:08:20.21 ID:gDajzqeE0
岡部「…二次元? …そうか!! その手があったんだ!!」

紅莉栖「…岡部?」

岡部「…なぜ今まで考え付かなかったんだ…!!」

紅莉栖「…どうしたの岡部? まさか『絵の中に入るガジェットを作るのだーフゥーハハハー!!』とか言い出す気じゃないでしょうね?」ヤレヤレ

岡部「そうではない! いいか紅莉栖、よく考えてみろ。今まで俺たちが行った逃亡先はすべて東西南北右左に縛られた二次元方向にあるものだけだったんだ」

紅莉栖「…まさか…!!」
紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/16(金) 18:10:16.19 ID:gDajzqeE0
岡部「…そうだ。二次元方向が駄目なら三次元方向へ、つまり横が駄目なら上へ逃げれば良いだけだ!!」

紅莉栖「…正気?」

岡部「正気だ!! さぁ、宇宙に逃げるぞ紅莉栖ッ!!」

紅莉栖「……ちょ、待ちなさいよ!! さすがにそれは突飛過ぎるというか…まずお金が足りない!!」

岡部「金は株でいくらでも作れる」

紅莉栖「…! でも、宇宙へ行く技術も知識も…」

岡部「タイムリープして勉強と研究を繰り返せばいい。現に俺はそうしてきた。…ま、お前の研究者魂が既に枯れ果ててしまったというのなら話は別だがな」

紅莉栖「」ピクッ

岡部「お前が反対なら仕方無い。考え直すとしよう」

紅莉栖「…は。はは。ははははははッ!!! 言ってくれるじゃない岡部ッ!!」ダンッ!!

岡部「おや? お前は地球外逃亡に反対なのだろう?」ニヤニヤ

紅莉栖「大賛成に決まってる!! 私は研究大好き女!! それは死んでも変わらないッ!!!」

岡部「うむ!! それでこそ紅莉栖だ!!」
紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/16(金) 18:12:14.78 ID:gDajzqeE0
………

紅莉栖〈14028回目〉「これ見て岡部! 太陽電池が完成した! エネルギー変換効率が70%を超してる…って何それ?」

岡部〈27435回目〉「ラジコンヘリだ」

………

紅莉栖〈15714回目〉「ちょっと見て岡部! 新型エンジンが完成した! ガソリン1ℓで軽自動車が300km走る…って何それ?」

岡部〈29121回目〉「小型飛行機だ」

………

紅莉栖〈18357回目〉「ねぇ見て岡部! 熱防護システムが完成した! 耐熱温度は2500℃オーバー…って何それ?」

岡部〈31764回目〉「人工衛星だ」
紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/16(金) 18:14:10.10 ID:gDajzqeE0
………

紅莉栖〈19625回目〉「ほら見て岡部! 宇宙服が完成した! 重量を65kgに抑えることに成功…って何それ?」

岡部〈33032回目〉「宇宙船だ」

………

紅莉栖〈22003回目〉「あれ見て岡部! 地中船が完成した! 地上からメソスフェアまで自由に移動可能…って何それ?」

岡部〈35410回目〉「潜水艦だ」

………

紅莉栖〈24566回目〉「見て見て岡部! 転送装置(ワープマシン)が完成した! 玄関開けたら2分でSERN…って何それ?」

岡部〈37973回目〉「反物質だ」
紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/16(金) 18:16:30.24 ID:gDajzqeE0
………

ドゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン

岡部〈40407回目〉「……ッ」ズキンズキン

紅莉栖〈27000回目〉「……ッ」ズキンズキン

岡部「…ふは。ふはは。フゥーハハハ!! 今度こそ完璧だ!! ついに未来ガジェット1349号『ぐんぐんワープくん』の設計が完成したぞ!!!」フハハハ

紅莉栖「何かとトラブルに見舞われそうな名前だな。とにかくあとは材料を集めて組み立てをするだけね! 設計は図に書き起こしたほうがいいかしら?」

岡部「必要無い!! すべて頭に入っている!!」

紅莉栖「それなら大丈夫ね!! 宇宙空間だけでなく深海や地中への進行をも可能にした脅威の未来ガジェット!! 燃費も異様に良いし完成が楽しみだわ!!」フハハハ

岡部「その機能もさることながら、最も恐ろしいのは材料さえあれば2日足らずで完成してしまう所だな」ウンウン

紅莉栖「飛行機能がある上にワープ機能で移動時間の短縮もできるしね。まぁ今はまだ一度に4万km弱の距離しかワープできないけど」

岡部「二重扉なので安全面でも問題無し! 真空や高温、高水圧にも難無く耐えられる宇宙服も搭載! さぁ紅莉栖!! さっさとマシンを完成させてまゆりを乗せるぞ!!」
紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/16(金) 18:18:14.56 ID:gDajzqeE0
………

まゆり「あー! 三葉虫の化石だー! ちょっと拾ってくるねオカリン!」パカッ パカッ

ガシッ グイグイー ガラガラー プチッ

岡部〈43221回目〉「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」

………

まゆり「マリアナ海溝って深いんだねー♪ ちょっと水着でひと泳ぎしてくるよーえへへー♪」パカッ パカッ

クシャリ

紅莉栖〈32685回目〉「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」

………

まゆり「わー見て見て! でっかいサメがいるよー! ちょっと触ってくr」パカッ パカッ

ガブリ

岡部〈49228回目〉「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/16(金) 18:20:11.30 ID:gDajzqeE0
………

まゆり「宇宙遊泳って楽しいねー♪ あ! 見て紅莉栖ちゃん! おっきなデブリがこっちに飛んd」フヨフヨ

ドゴーン

紅莉栖〈39147回目〉「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」

………

まゆり「わー! この宇宙服って小型ジェットが付いてるんだー♪ じゃあ太陽捕まえてくるねオカリン!」ゴオオオオオー…

ジュウウウウウウウウウウ

岡部〈55714回目〉「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」

………

まゆり「わぁー!! 見て見て!! 宇宙ひもがあるよ紅莉栖ちゃん! ヘルメットが邪魔ではっきりと見えないy」ヌギヌギ

ウックルシッ

紅莉栖〈45319回目〉「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/16(金) 18:22:09.68 ID:gDajzqeE0
………

ドゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン

岡部〈61399回目〉「はぁッ…はぁッ…」

紅莉栖〈47992回目〉「はぁッ…はぁッ…」

岡部「くっそ!! 何故だ!! 何故助からない!!」

紅莉栖「『ぐんぐんワープくん』に欠陥は無いはず。…もう次のDメールを消すしかないみたいね」
紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/16(金) 18:24:27.73 ID:gDajzqeE0

〜メイクイーンニャンニャン〜

フェイリス「こちらアイスコーヒーですニャご主人様!」コトン

岡部「……まさかこんな展開になるとはな。助けてくれ紅莉栖…」グデー

紅莉栖「漆原さんのDメールの内容は分かってるからあとはポケベルの番号を調べるだけの簡単なお仕事だと思ったんだけど…」チューチュー

岡部「まさかルカ子とデートをすることになるとは思わなかった…」

紅莉栖「たったの数日間でしょ? 楽しませてあげなさいよ」チューチュー

岡部「とは言っても紅莉栖、俺にはそういう経験が全くないのだ。一体何をすればいいのか…」ウーン…

紅莉栖「自信付けたいなら今からおフロ屋さんに行って童貞卒業してきたら?」チューチュー ジュルルー…

岡部「そんな怖いことできるか!! コーヒーはブラックでも発想はヴァージンだな紅莉栖!!」

紅莉栖「ぶッ!? …何よ処女で悪い!? だからわざわざこんなデートマニュアル本まで買ってきたんでしょ!!」バサッ!

岡部「…なんだか悲しくなってきたな。醜い争いはやめよう紅莉栖…」ドヨーン…

紅莉栖「…ええ…」ドヨーン…
紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/16(金) 18:26:17.38 ID:gDajzqeE0
岡部「…しかしそんなマニュアルが本当に役に立つのか? 装丁からして古臭さ全開なのだが」

紅莉栖「さぁ…とりあえず平積みしてあったのを買ってきたんだけど」ペラペラペラペラ

岡部・紅莉栖「……」ペラペラペラペラ ヨミヨミ

岡部・紅莉栖「…これは無いな…」パタン…

紅莉栖「もう行き当たりばったりでいいじゃない。今のあんたに怖いものなんて無いでしょ?」

岡部「注射は死ぬほど怖いぞ」

紅莉栖「そういうこと言ってるんじゃないっつーの! ったく、こうなったら私が遠くからずっと見ておきましょうか? 何かあったら随時サポートするから」

岡部「そうしてくれると助かるが…さすがにバレないか?」

紅莉栖「その点は心配しないで! この未来ガジェット1350号『ピーピング・シタイナー』を使えば3km離れた地点までなら手に取るように分かるのよ!」ババーン

岡部「いつの間にそんなガラクタ双眼鏡を作ったのだ? しかし俺もお前も『ぐんぐんワープくん』の経験のおかげでやたら製作速度が上がったな」

紅莉栖「ガラクタ言うな! ま、こんな物があってもまずは岡部が頑張らなきゃ意味無いんですけどねー」

岡部「…結局俺はどうすればいいんだ…」ハァー…
紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/16(金) 18:28:22.88 ID:gDajzqeE0
フェイリス「ニャニャ? 凶真デートするのかニャ?」ヒョコッ

岡部「え? ああ、一応な」

フェイリス「ニャーン!? 相手は誰なのニャ!? もしかしてマユシィ!? それともこの子だったりするのかニャ!?」ワクワク

紅莉栖「い、いや私じゃないわよ!? まゆりの友達!」

フェイリス「ほほう…女子高生に手を出すとはさすが凶真ニャ…!! それで何をそんなに悩んでるのかニャン?」

岡部「何をすれば楽しませてやれるのかが全く分からないのだ…」

フェイリス「そんなの簡単ニャ! 凶真はただ凶真らしくしていればいいのニャ!」

岡部「俺らしく、か?」

紅莉栖「…そうね。変に考えてもドツボに嵌まるだけかも知れない。あの子が惚れたのは普段の岡部なんだもの。デートでも普段の岡部のままでいればいいのよ」

フェイリス「その通り! とっとと未成年淫行でとっ捕まってくるのニャ凶真ー!」

岡部「なるほど! 普段の俺のままでいいのだな! 助言感謝するぞフェイリス!」
紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/16(金) 18:30:18.93 ID:gDajzqeE0
………

岡部「ふははは立ち去れチンピラ共めが!!」シュババババ

チンピラ共「ぐあああああああああああああ!!!!」ドサドサドサッ

ルカ子「すごいです岡部さん!」キラキラ

………

女「彼氏が車に轢かれた!! 誰か助けてください!!」ビエーン!!

岡部「不用意に動かすな! 俺が応急処置をするからお前は救急車を呼べ! ルカ子は今すぐハサミとライターを買ってくるんだ!」

ルカ子「すごいです岡部さん!!」キラキラ
紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/16(金) 18:32:12.57 ID:gDajzqeE0
………

岡部「ふははは立ち去れヤー公共めが!!」シュババババ

ヤー公共「ぐああああああああああああ!!!!」ドサドサドサッ

ルカ子「すごいです岡部さん!!!」キラキラキラキラキラ

………

フランス人「Parce que j'ai faim, veuillez l'aider.」ペラペラ

岡部「Mangez une pizza; un adipeux.」ペラペラ

ルカ子「すごいです岡部さん!!!!」キラキラキラキラキラ
紅莉栖「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/16(金) 18:34:09.98 ID:gDajzqeE0
………

岡部「ふははは立ち去れポリ公共めが!!」シュババババ

ポリ公共「ぐあああああああああああああ!!!!」ドサドサドサッ

ルカ子「すごいです岡部さん!!!!!」キラキラキラキラキラキラ


………

岡部「――以上の証拠から奥さん、犯人はあなたしか考えられないんですよ!!」ビシィッ!

奥さん「……ふふ。やっぱり悪いことはできないわね…」ガクリ…

ルカ子「すごいです岡部さん!!!!!!」キラキラキラキラキラキラ
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