- 忍法帳レベル10から!ninjaしない率は異常
630 : 忍法帖【Lv=8,xxxP】 [sage]:2011/09/10(土) 05:13:02.47 ID:dWv0rTot0 - ....
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- 忍法帳レベル10から!ninjaしない率は異常
645 : 忍法帖【Lv=8,xxxP】 [sage]:2011/09/10(土) 05:18:44.06 ID:dWv0rTot0 - ...0.
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- 勇者「魔王!お前を倒す!」魔王「ま、参った!」タンス「・・・」
2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/10(土) 05:29:55.99 ID:dWv0rTot0 - 勇者「よーし、今日から冒険者だ!王様からお願いもされちゃったし、魔王を倒して世界を救うぞ!」
勇者「まずはやっぱ一人じゃ厳しいし、仲間集めかな。酒場でいいのかな?お酒飲めないんだけど・・・」 ギギイ、バタン お姉さん「あら、いらっしゃい」 勇者「あ、あのここで旅の仲間を・・・」 お姉さん「ああ、勇者ね。王様から聞いてるわよ。で、どんなメンバーがいいの?」 勇者「え・・・えっと・・・そ、その・・・」 お姉さん「なぁに?はっきりおっしゃい」 勇者「その、やさしくて・・・おっぱい・・・の大きい女の子が・・・いいな」 お姉さん「あはははは。勇者、あんた若いねー」
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- 勇者「魔王!お前を倒す!」魔王「ま、参った!」タンス「・・・」
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/10(土) 05:35:56.66 ID:dWv0rTot0 - 勇者「それから真っ直ぐで・・・人の気持ちが分かる・・・そんな人がいいです・・・。あ、あとついでに強かったうれしいです」
お姉さん「強さはついでかい?うふふ。まぁ、前半は置いといて・・・」 勇者「置いておかれちゃうんだ」 お姉さん「贅沢言わないの。じゃあ、こんなとこでどう?武道家ちゃんに賢者ちゃん、魔法使いのじいさんよ」 勇者「あ、全部決められちゃった」 お姉さん「あたしが保障するから。ま、がんばっといで。武道家ちゃーん!賢者ちゃーん!魔法使いのじいさん!ちょっと来て」 賢者「そんな大きな声出さなくても聞こえますよ。お姉さん。あなたが勇者様ね。よろしくお願いします」プルン 勇者「よ、よろしくおねがいしましゅ!賢者さん!」
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- 勇者「魔王!お前を倒す!」魔王「ま、参った!」タンス「・・・」
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/10(土) 05:41:48.51 ID:dWv0rTot0 - 賢者「そんな緊張しなくても良いですよ。それに賢者で結構です」
勇者「は、はい。僕も勇者でいいです。じーっ」 お姉さん「そんなにやわらかいところばっか見ないの!」ポカッ 勇者「み、見てないよ」 魔法使い「ほっほっ!若いもんはええのー。ま、わしも魔法使いでよいぞ。ふぉ!ふぉ!」ペローン 賢者「ちょっ、なに触ってるんですか」 魔法使い「ちょっと手が滑ってしもうた、ほほほっ」 勇者「よ、よろしく」 魔法使い「そんながっかりするな。わしがえーこと色々教えてやるからのう」ニギニギ 武道家「・・・」ポカッ 魔法使い「あたっ!」 魔法使い「ちょっとからかっただけじゃ」 勇者「君が武道家だね?」 武道家「・・・」コクリッ
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- 勇者「魔王!お前を倒す!」魔王「ま、参った!」タンス「・・・」
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/10(土) 05:53:16.24 ID:dWv0rTot0 - 勇者「どうぞよろしく!」
武道家「・・・」コクンッ 勇者「え・・・えーっと」 お姉さん「この子ちょっと無口だから。ごめんね、仲良くしてあげてね」 勇者「え、そ、そうだったんだ。これからよろしく」 武道家「・・・」コクコク 賢者「では勇者。これからの方針はどうしますか?」 勇者「うん。僕らはこの世界を平和にするために魔王を倒しに行くんだ。だからこれだけは約束して欲しい」 魔法使い「ほほっ。約束とな」 勇者「倒すのは魔王のみ!他は極力殺さない。これで行きたいんだ」 賢者「そ、それは・・・」 魔法使い「難しいのぅ。相手は我らを殺す気でくるんじゃぞ。それでも約束ができますかな?」 武道家「・・・」ジー
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- 勇者「魔王!お前を倒す!」魔王「ま、参った!」タンス「・・・」
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/10(土) 06:08:46.22 ID:dWv0rTot0 - 勇者「武道家、そんなに見つめないで。世界を支配しようとしている魔王、彼を倒せばすべて収まるんだ。」
勇者「でもそのために沢山殺したり壊したり、そんなことしてその後、僕たちは自分達にがんばったね、っていえるのかな」 賢者「それは、ただ立ちはだかる敵を倒して道を進んでいくより、ずっと苦難の道になりますよ。それを覚悟の上で言っているのですか?」 勇者「うん。それに僕こう見えても今までずっと修行してきたんだ。だからみんなと一緒ならできるよ!」 魔法使い「若いのぅ。じゃが、それが若者の特権じゃ。いいじゃろう。わしは乗るぞい」 賢者「仕方ないですね・・・。勇者、あなた、なかなかいい男になりますよ。うふふ。わたしも協力します」ダキッ 勇者「く、くっつかないで、やわらかいものが・・・」
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- 勇者「魔王!お前を倒す!」魔王「ま、参った!」タンス「・・・」
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/10(土) 06:33:48.30 ID:dWv0rTot0 - 賢者「うふふ。かーわいい」
武道家「・・・」ダキッ 賢者「あ、取られた」 武道家「・・・」ナデナデ 勇者「子供扱いしないでー。もう、行くよ!」 魔法使い「ほほっ」 賢者「ふふっ」 武道家「・・・」ナデナデ
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- 勇者「魔王!お前を倒す!」魔王「ま、参った!」タンス「・・・」
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/10(土) 07:05:19.49 ID:dWv0rTot0 - 敵A「げひゃひゃひゃっ」
敵B「おおお!こりゃうまそうじゃねーの!ラッキー!」 敵C「ふしゅしゅしゅしゅー」 敵D「まじうまそうっす」 賢者「まだ敵の領地ではないのにこんなところまで・・・」 勇者「行くよ!丁度一対一だ!」 武道家「・・・」コクン 魔法使い「ほほっ!それでは皆の衆、お手並み拝見じゃわい」 敵B「一番のりー!」ブオン 賢者「おっと。いきなりですか・・・。というか敵がなんか私に注目してるような・・・」 敵D「ずりぃぞ。敵B」 魔法使い「ほっ、敵さんも好きじゃのう」
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- 勇者「魔王!お前を倒す!」魔王「ま、参った!」タンス「・・・」
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/10(土) 07:37:18.71 ID:dWv0rTot0 - 賢者「ゾゾゾ!や、やめてください。メラゾーマ!」
敵B「ぐぎゃあああああ!」バタリ 勇者「賢者!ちょ、ちょっとやりすぎじゃ・・・。約束したじゃないか!」 賢者「ふふ、燃やしてはいませんよ。周りの空気を焼いたんです。そうすれば酸欠で倒れますからね」 敵B「・・・」ブスブス・・・ 勇者「ちょっと焦げてる・・・」 賢者「そのくらい許容範囲です!」ポヨン 勇者「う、うん」 武道家「・・・」ガッ 敵A「・・・」バタッ 勇者「はやっ!」 武道家「・・・」ニコッ
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- 勇者「魔王!お前を倒す!」魔王「ま、参った!」タンス「・・・」
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/10(土) 07:57:54.61 ID:dWv0rTot0 - 勇者「じゃあ次は僕がいくよ!」ジャキン
敵C「ふしゅー!」 勇者「でえええええい!」ズバン!ゴオオオオ! 敵C「!!!」 魔法使い「な、なんと・・・」 賢者「じ、地面が・・・、割れた!それに剣圧がここまで・・・」 勇者「はずしちゃった・・・」 魔法使い「ちょっとやりすぎじゃぞい」 敵C「・・・」ガクブル 勇者「じゃあ、鞘討ち!てい!」ガッ 敵C「・・・」バタッ 敵D「ふっ、その3人は我ら四天王の中では格下っすよ。俺がリーダーっす。いくっすよ!」ブワッ 魔法使い「次は、わしじゃな」ガッ
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- 勇者「魔王!お前を倒す!」魔王「ま、参った!」タンス「・・・」
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/10(土) 08:06:21.80 ID:dWv0rTot0 - 敵D「杖で防いだっすか」
魔法使い「じゃあ、わしからいくぞい」ブン 敵D「遅い!」 魔法使い「おっとっと」トトト 敵D「背中ががら空きっす!」ズバッ 魔法使い「油断しおったな。返し突き!!」ドガッ 敵D「ぐ・・・は」バタッ 賢者「ぼ、棒術?」 勇者「え?ま、魔法使ってないじゃないか!」 武道家「・・・」コクコク 勇者「魔法使いじゃなかったの?戦士なの?え?なにそれ!」 賢者「まさか魔法が使えないとか?」 勇者「魔法をつかってよ!」
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- 勇者「魔王!お前を倒す!」魔王「ま、参った!」タンス「・・・」
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/10(土) 08:18:00.07 ID:dWv0rTot0 - 魔法使い「勇者よ。よく聞いておくのじゃ。おぬしは強さを求めないと言ったが、時に必要になる時もくるじゃろう」
魔法使い「その時、勇者じゃ、魔法使いじゃと己の限界を勝手に定めていては、おぬしの求める心の優しさなど守れんのじゃ!己の持てるすべての力を使い、守らねばならんのじゃ」 勇者「魔法使い・・・!」 魔法使い「ほほっ、な〜んちゃって!そんなことを昔の伝説の勇者が言っておったのじゃ。わしは魔法は疲れるからあまり使いたくないんじゃよ〜ん」 賢者「なんだ、誰かの受け売りですか。ちょっとカッコイイと思ってしまった私の気持ちをかえしてください」 勇者「もうちょっとマジメにやろうよ」 武道家「・・・」コクコク 魔法使い「ほほっ、惚れてもよいんじゃぞ?」ペローン 賢者「きゃっ!このエロジジイ!メラゾーマ!」ゴー 魔法使い「ギャー!」
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- 勇者「魔王!お前を倒す!」魔王「ま、参った!」タンス「・・・」
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/10(土) 08:28:32.00 ID:dWv0rTot0 - 【夜更け】
勇者「次の町まで着けなかったね」 賢者「今夜はこのあたりで野宿しましょうか」 武道家「・・・」コクン 魔法使い「ほれっ、火をおこしたぞい。ほめてほめて!」 賢者「さすがに今夜は冷えますね」 勇者「ううう、ぶるぶるぶる」 魔法使い「わしがおこしたんじゃ!わしが火をおこしたんじゃぞ?ほめて!」 賢者「勇者。寒いんですか?だったらもっとこっちに寄ってください」 勇者「え、でも、そんな」 賢者「ほらっくっついたほうがあったかいでしょ」ポヨン 勇者「や、やわらかいところが・・・」ボソボソ 賢者「なんかいいました?」 勇者「ううん?」ブンブン
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- 勇者「魔王!お前を倒す!」魔王「ま、参った!」タンス「・・・」
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/10(土) 08:37:52.73 ID:dWv0rTot0 - 武道家「・・・」ピトッ
勇者「ぶ、武道家まで・・・」 賢者「みんなでくっつけば寒くないでしょう。このような時の知恵ですよ」 勇者「う、うん。本当にあったかい・・・」 魔法使い「じゃ、じゃあわしもー♪」バッ 賢者「メラミ!」ボボゥ 魔法使い「ぎゃー!」ブスブス 賢者「あなたはこれで十分暖かいでしょう。さ、寝ましょう」 武道家「・・・」スリスリ 勇者「う、うん・・・。眠れるかな・・・」
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- 勇者「魔王!お前を倒す!」魔王「ま、参った!」タンス「・・・」
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/10(土) 08:47:02.03 ID:dWv0rTot0 - 【キャンプ地の外れ】
魔法使い「ほほっ、今度の勇者はなかなか面白いわい」 魔法使い「強さよりも心を求めるとはのぅ。それも魔王のみを倒すとは」 魔法使い「ほっ、実力もたいしたものじゃわい。最後まで付き合えるとよいがのぅ」 魔法使い「う・・・ごほっごほっ!」ボタボタ 魔法使い「こんな老骨でも最後くらいは役にたたねばのぅ、ほほっ」
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- 勇者「魔王!お前を倒す!」魔王「ま、参った!」タンス「・・・」
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/10(土) 08:58:00.13 ID:dWv0rTot0 - 魔法使い「こりゃ、おきんかい。もう朝じゃぞ」
勇者「むにゃむにゃやわらか〜い」フニフニ 魔法使い「こ・・・こやつは・・・」 賢者「もう朝ですか。あら、勇者ったら、かわいらしい」 勇者「う、う〜ん。え?あ、ご、ごめんなさい」バッ 賢者「いいのよ。とっても暖かかったわ」 武道家「・・・」パチリッ 武道家「・・・」ボー 武道家「・・・」スリスリ 勇者「おはよう。くすぐったいよ。武道家」 魔法使い「もういいわい!わしぐれちゃうもん!リア充なんて爆発すればいいんだもん!ふーん!」 賢者「ちょっと魔法使い。そんなすねないでください。夕べは悪かったですよ」 魔法使い「じゃ、じゃあ次からわしも?」 賢者「毛布を貸してあげます」 魔法使い「・・・」
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- 勇者「魔王!お前を倒す!」魔王「ま、参った!」タンス「・・・」
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/10(土) 09:06:00.72 ID:dWv0rTot0 - 【敵地境界】
賢者「ここからいよいよ敵陣ですね」 武道家「・・・」コクン 勇者「うん。どうやって行こう」 魔法使い「この先は恐らく敵の関所があるじゃろうな。そこさえ抜ければあとは隠れるなり、戦うなりできるのではないかの」 勇者「関所かー。突破できるかなー」 賢者「え?」 武道家「・・・」ビクッ 勇者「え?正面突破するんじゃないの?僕達別にこそこそするような理由はないし」 魔法使い「ほほっ、それはいい。行きますかの」ケラケラ 賢者「む、むちゃです、勇者。」 勇者「だいじょうぶ。ちゃんと手加減するから」 賢者「そ、そういう問題じゃ・・・」 魔法使い「ほっ、ではれっつらごーじゃ!」
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- 勇者「魔王!お前を倒す!」魔王「ま、参った!」タンス「・・・」
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/10(土) 09:16:23.65 ID:dWv0rTot0 - 【関所】
門番A「はぁ、暇だな。おい、なんか面白いことない?」 門番B「あるわけないだろ」 門番B「給料は安いし」 門番B「仕事は厳しいし」 門番B「奥さんは鬼だし」 門番B「娘は口聞いてくれねーし」 門番B「税金ばか高いし」 門番B「足が水虫だし」
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- 勇者「魔王!お前を倒す!」魔王「ま、参った!」タンス「・・・」
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/10(土) 09:17:46.90 ID:dWv0rTot0 - 門番B「お姫さんは高慢だし」
門番B「同僚は馬鹿だし、いいことねーよ」 門番A「今・・・なんつった?」ビキビキ 門番B「え?」 門番A「今・・・なんつったっていってんだよ!」 門番B「い、いや、今言った同僚ってのはお前のことじゃなくて・・・な」 門番A「姫さんは高慢だからいいんじゃねーかよ!!あぁ!罵倒されて踏みつけられてー!」 門番B「駄目だこいつ・・・はやく何とかしないと・・・。ん?なんだあれは」
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- 勇者「魔王!お前を倒す!」魔王「ま、参った!」タンス「・・・」
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/10(土) 09:24:15.55 ID:dWv0rTot0 - 勇者「悪いけど、通してもらうよ!」ビュッ ドス
門番A「ぐっ・・・」バタッ 門番B「て、敵襲だあああああああああああああ!ピューーーーーーーー!」 門番C「なんだと!」 門番D「どこのどいつだ」 門番E「他にも知らせろ!」 門番F「警報!警報!至急応援を求む!」 門番G「囲め囲め!」 門番H「逃がすなよ!」 勇者「げっ・・・どんどん増える・・・」 賢者「はぁ・・・だから言ったんです・・・」 武道家「・・・」フルフル 魔法使い「ほほほほほほっ!こりゃ賑やかじゃわい」 勇者「やるしかないか・・・!手加減忘れずにね・・・」
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- 勇者「魔王!お前を倒す!」魔王「ま、参った!」タンス「・・・」
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/10(土) 09:34:26.27 ID:dWv0rTot0 - ・
・ ・ ・ ・ ・ 勇者「みねうち!」ドスッ 門番Z「ぐっ・・・」バタリ 門番α「こいつら強いぞ、もっと応援を呼べ!」 門番β「近づくな!遠くから攻めるんだ!」 門番γ「男のガキに気をつけろ!すげえ力だ!」 勇者「きりがないな・・・どんどん増える」 賢者「広域魔法で全部ふっとばすわけにも行きませんし・・・」 勇者「ご、ごめん・・・」 武道家「・・・」フルフル 魔法使い「ほほっ、いったん引くしかないか。ほれっキメラの翼!」ビューン
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- 勇者「魔王!お前を倒す!」魔王「ま、参った!」タンス「・・・」
43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/10(土) 09:42:18.75 ID:dWv0rTot0 - 魔法使い「勇者よ。今回は無茶がすぎたのぅ」
賢者「あなたが煽ったんじゃないですか!」 魔法使い「そうだったかのぅ、最近物忘れが激しくての」 賢者「とぼけないでください!」 勇者「ご、ごめんなさい・・・」 賢者「い、いえ、勇者に言ったのではありません。これから気をつければいいのです」 武道家「・・・」コクコク 魔法使い「あーずるいぞい!全部わしのせいかい。勇者がかわいいからって贔屓じゃわい」 賢者「へ、へんなこと言わないでください!」 魔法使い「まぁ、ええわい。勇者今回のことはいい教訓になったじゃろう」
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- 勇者「魔王!お前を倒す!」魔王「ま、参った!」タンス「・・・」
45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/10(土) 09:49:33.08 ID:dWv0rTot0 - 勇者「うん・・・。僕、急ぎすぎてたみたい」
魔法使い「勇者よ、北風と太陽という話をしっておるか?」 勇者「どんなのだっけ」 魔法使い「北風と太陽が賭けをしたんじゃ。旅人の女の子の服を脱がしたほうが勝ちという賭けをな」 魔法使い「北風はのぅ、女の子を待ち伏せるためにまず、その行動をすとーきんぐしたんじゃ」 魔法使い「そして、丁度いい公園を途中で見つけての、そこを夜中通ることを発見したんじゃ」 魔法使い「夜中、女の子が通るのを木陰に潜んでずっとまっておってのぅ」 魔法使い「北風は、通りかかった女の子を強引に連れ込み、服を脱がそうとしたんじゃ」 魔法使い「当然女の子は抵抗しての。悲鳴を聞きつけた警察に連れて行かれてしもうたんじゃ」
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- 勇者「魔王!お前を倒す!」魔王「ま、参った!」タンス「・・・」
48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/10(土) 10:00:44.75 ID:dWv0rTot0 - 魔法使い「一方、太陽はじっくりと友達になることからはじめての」
魔法使い「ついには恋人になり、ホテルの一室で女の子の服を脱がすことに成功したんじゃ」 勇者「そ、そんな話だっけ?」 魔法使い「この話の教訓はの。焦りは禁物、女の子は時間をかけておとせ、じゃ」 賢者「変な話を勇者に吹き込まないでください!」ドスッ 魔法使い「ぐへっ・・・効いたぞい・・・」 賢者「まったく!魔法使いはまったく!」プンプン 武道家「・・・」コクコク 魔法使い「まぁ、そんな焦ることはないということじゃ」 勇者「うん」
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- 勇者「魔王!お前を倒す!」魔王「ま、参った!」タンス「・・・」
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/10(土) 10:10:57.58 ID:dWv0rTot0 - 魔法使い「じゃが、いい勉強にはなったのぅ。勇気と無謀の履き違えは己だけではなく、仲間まで危険に晒すことになるんじゃ」
賢者「どーせ、どっかの伝説の勇者の受け売りなんでしょ」 魔法使い「ほほっ、まぁそうなんじゃがな」 武道家「・・・」コクコク 魔法使い「要するに、できる事は手の届く範囲にして置こうということじゃ。ほれっ、こんなふうにの」ムニムニ 賢者「エロジジイ!」ドガッ 魔法使い「ぐはぁ」バタッ 勇者「じゃあ、どうやって関所を越えようか」 賢者「私に考えがあります、このようなのはいかがでしょうか」
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- 勇者「魔王!お前を倒す!」魔王「ま、参った!」タンス「・・・」
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/10(土) 10:16:40.52 ID:dWv0rTot0 - 【関所】
魔法使い「相手に化けるとは考えたもんじゃのう」 賢者「とりあえず魔法使いはそのまんま、敵の魔法使いと大して変わらないから変装はなしです」 魔法使い「ひ、ひどい・・・」 賢者「前のとは別の入り口から行きますよ。さすがにあれだけ大暴れしたところは警戒してるでしょうから」 勇者「そうだね」 賢者「それから私と勇者と武道家はどうみても背が足りないから3人でフードを被って1人として化けましょう」 武道家「・・・」コクン
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- 勇者「魔王!お前を倒す!」魔王「ま、参った!」タンス「・・・」
56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/10(土) 10:26:17.67 ID:dWv0rTot0 - 賢者「私が勇者の上に乗ります。武道家は下ね。勇者は真ん中で本体です」
勇者「け、賢者やわらかい・・・」 賢者「勇者、しっかり支えてください。武道家も」 武道家「・・・」コクン 魔法使い「う、うらやまけしからん・・・」 賢者「よし、じゃあ行商人ということでいきますからね。気をつけてくださいね」 勇者「うん」 武道家「・・・」コクッ 魔法使い「ほほっ」
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- 勇者「魔王!お前を倒す!」魔王「ま、参った!」タンス「・・・」
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/10(土) 10:35:03.66 ID:dWv0rTot0 - 門番P「ん?なんだ?」
魔法使い「どうもご苦労さん!」 門番Q「まぁ、待て待て。お前らは?」 魔法使い「ほほっ、わしらはただの行商人ですじゃ。ほれっ酒を届けにの」 門番P「ほう、確かに馬車の中は酒だな」 魔法使い「こんなところでずっと立っておったら寒かろう。何本か置いていくからのむがよいぞ」 門番P「おう、じいさん。悪いな」 門番Q「ん?こっちのやつは?」 勇者「は・・・は・・・はっ」 賢者「ゆ、勇者・・・ちょっと・・・」ボソボソ 勇者「はぁっくちょん!」
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- 勇者「魔王!お前を倒す!」魔王「ま、参った!」タンス「・・・」
58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/10(土) 10:39:42.26 ID:dWv0rTot0 - 門番Q「わ、びっくりした」
魔法使い「そ、そやつは風邪を引いておるからの。近づかんほうがよいぞい」 門番Q「へんなとこから声がしたような・・・」 魔法使い「気のせいじゃろう、風邪がうつるぞ・・・ご・・・ごふっ・・・」ボタボタ 門番Q「おい、じいさん・・・血が・・・」 魔法使い「ほほっ・・・わしにもうつっておったようじゃわい」 門番Q「そ、そうか。おい、近づくな」 魔法使い「それじゃあ失礼するぞい」
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- 勇者「魔王!お前を倒す!」魔王「ま、参った!」タンス「・・・」
60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/10(土) 10:54:30.48 ID:dWv0rTot0 - 賢者「ふぅ、あぶなかったですね」
勇者「くしゃみが我慢できなくって・・・ごめん」 武道家「・・・」ナデナデ 魔法使い「そう気にするでない。ナイスアドリブじゃぞ。ほほほっ」 賢者「魔法使いもね。突然あんなアドリブするからビックリしちゃった」 武道家「・・・」コクコク 勇者「そうだよ。トマトケチャップか何か?」 魔法使い「まあの・・・そんなようなもんじゃ」 賢者「まぁ、うまく誤魔化せましたけど・・・」 魔法使い「ここからは敵陣じゃ。すにーきんぐみっしょんで行くぞい」 賢者「意味分かってるんでしょうか・・・このじいさん・・・」 勇者「あはは」
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- 勇者「魔王!お前を倒す!」魔王「ま、参った!」タンス「・・・」
61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/10(土) 10:58:15.48 ID:dWv0rTot0 - 【街道】
賢者「ところで、ねぇ勇者。あなたの剣ってずいぶん立派ね」 勇者「え?これ?」 賢者「ええ、所々に法力が練りこまれていて、剣自体が闘気を宿しているような・・・どこでこんな剣を?家の家宝か何かですか?」 勇者「ううん、僕、父さんも母さんも死んじゃっていないから」 賢者「あ・・・ごめんなさい・・・私・・・」 勇者「気にしないで。ずっと昔のことだから」 勇者「これは王様がくれたんだよ。僕は父さんの形見の剣を持っていくつもりだったんだけど、これにしてけって」 魔法使い「ほほっ、あのドケチの王がよくそれを渡したもんじゃわい」 勇者「あはは。現金は50Gとしてくれなかったけどね。父さんの剣は家に大事に置いてあるよ」 賢者「ずいぶん詳しいわね。王様と知り合いなの?魔法使い」 魔法使い「長いこと生きてれば知り合いも多いわい。腐れ縁というやつじゃ」
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- 勇者「魔王!お前を倒す!」魔王「ま、参った!」タンス「・・・」
63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/10(土) 11:04:31.23 ID:dWv0rTot0 - 勇者「父さん母さんが死んじゃってから、お城でお世話になってたからかなぁ」
魔法使い「お前さんに、それを持つ資格があると思われたんじゃよ、ほほっ」 賢者「勇者、わたしもね・・・。両親はいないんです」 勇者「そうなんだ」 賢者「でも両親は私に色々なものを残してくれました。特に書庫には珍しい本がたくさんあって・・・。 それでたくさん勉強したかいあって、こうして賢者になれたんです」 勇者「がんばったんだね」 賢者「それに、両親が生きてた時に買ってくれた靴を、ずっと大事にしてるんです。ほらっ」 勇者「綺麗な靴だねー」 魔法使い「ほほっ、それも勇者の剣に負けず劣らずの貴重なものじゃぞい」 賢者「これを買ってくれた両親のことを思い出すだけで、楽しくて、幸せになれるんです」 勇者「あはは。うらやましいなぁ」 武道家「・・・」コクッ
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- 勇者「魔王!お前を倒す!」魔王「ま、参った!」タンス「・・・」
66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/10(土) 11:12:38.17 ID:dWv0rTot0 - 賢者「ふふ。でも、こうしてお互いのこと話すの初めてかもしれませんね」
勇者「そっか。僕達、まだお互いのことあまり知らなかったんだね」 魔法使い「じゃ、わしもわしも!赤裸々に語っちゃうぞい」 賢者「魔法使いは自重しててください」 魔法使い「ひ、ひどいのぅ。じゃあ、結束力アップのために、また『約束』というのはどうかのぅ」 賢者「いやらしいことじゃないでしょうね・・・」 魔法使い「違うわい!わしをなんじゃと思っておるのじゃ」 賢者「エロジジイ」 武道家「・・・」コクコク 魔法使い「ほんとにすねるぞぃ・・・。まぁ聞くがよい。これまでも敵から何者かと聞かれることがあったじゃろう」 勇者「うん」
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- 勇者「魔王!お前を倒す!」魔王「ま、参った!」タンス「・・・」
67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/10(土) 11:19:20.56 ID:dWv0rTot0 - 魔法使い「そのような時、古では『名乗りを上げる』ということをやっておったのじゃ。正々堂々、勝負をする上で、お互いの名前を名乗り、負けて死んだとしてもその名を心に刻めるようにの」
賢者「へぇ・・・。そんな風習があったんですか」 勇者「か・・・かっくいい!」 魔法使い「わしが名乗りの上げ方を教えるから、みんなでやるんじゃ。これには団結力を養う意味もあるんじゃぞ」 勇者「へぇー!」 魔法使い「あと、キメポーズも忘れずにの」 賢者「な、なんでそんな恥ずかしいまねを・・・」 魔法使い「恥ずかしいとはなんじゃ!古式ゆかしい慣わしじゃぞ」 賢者「恥ずかしいポーズじゃないでしょうね」 勇者「へぇ、じゃあ今度からやろうね」 武道家「・・・」コクコク 賢者「はぁ・・・わかりました・・・」
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- 勇者「魔王!お前を倒す!」魔王「ま、参った!」タンス「・・・」
68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/10(土) 11:29:26.22 ID:dWv0rTot0 - 【魔王城前】
賢者「なんとかここまで来れましたね」 武道家「・・・」コクッ 魔法使い「自陣では敵も油断しておるからのぅ。ほほっ」ペタペタ 賢者「っっ!や、やめてください」 魔法使い「ここじゃ、目立つことは出来ないじゃろ。ほれほれ、ここがええのんか」クリクリ 勇者「魔法使い、やめてあげてよ。もう・・・」 魔法使い「すまんすまん、緊張をほぐそうとのぅ、ほほっ」 賢者「あとで殺す・・・」 賢者「さて、どうやって魔王までたどり着くか・・・ですね」 勇者「正面から行ったら、また関所の時みたいに、いっぱい応援が来ちゃうよね」 魔法使い「じゃが、それしか手はないじゃろうの」 勇者「さすがに変装しても入れないよね。うん、やっぱり正面からだよ」
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- 勇者「魔王!お前を倒す!」魔王「ま、参った!」タンス「・・・」
71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/10(土) 11:35:55.79 ID:dWv0rTot0 - 賢者「勇者?」
勇者「正面から中に入ったら、入り口を壊そう。外からの応援は防げるよ」 賢者「しかし、中にも相当数の衛兵がいるかと・・・」 勇者「狭い城内なら全員で囲まれることもないよ、だめかな?」 魔法使い「ほほほっ、マジかいの」 勇者「城の中の兵全部が相手になるけど・・・僕達ならできるよ!」
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- 勇者「魔王!お前を倒す!」魔王「ま、参った!」タンス「・・・」
73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/10(土) 11:41:00.13 ID:dWv0rTot0 - 賢者「まぁ、勇者がやるというのならやりますか」
魔法使い「ほほっ、わしわっくわくしてきたぞい」 武道家「・・・」コクリッ 勇者「いくよ!」ダッ・・・ババッ 門番I「む・・・なにも・・・ぐっ・・・」バタッ 門番J「なにも・・・・がっ・・・」バタッ 勇者「みねうちだよ、ちょっと眠っててね」 魔法使い「なかなかやるのぅ、ではわしもいくかの」 魔法使い「ほっ、回し打ち!」 門番K「・・・」バタッ 門番L「・・・」バタッ
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- 勇者「魔王!お前を倒す!」魔王「ま、参った!」タンス「・・・」
74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/10(土) 11:45:41.34 ID:dWv0rTot0 - 賢者「はやっ!あんたやっぱり魔法使いじゃないでしょ!」
魔法使い「ほれっ、お前さんの出番じゃぞい」 武道家「・・・」コクッ 武道家「・・・」ドガアアアアアアアアアン 勇者「す、すごい・・・。正拳だけで入り口が崩れた・・・」 賢者「さ、来るわよ!」 魔法使い「ほほっ!」 衛兵A「何事だ!」 衛兵B「今の音はなんだ!」 衛兵C「入り口か?いくぞ!」
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- 勇者「魔王!お前を倒す!」魔王「ま、参った!」タンス「・・・」
76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/10(土) 11:53:18.32 ID:dWv0rTot0 - 勇者「みんな!お互いの背中を守って戦うんだ!深追いしちゃだめだよ!」
賢者「了解!」 魔法使い「ほほっ、言いおるわい」 武道家「・・・」コクッ 賢者「来ましたね。ラリホー!ラリホー!」 衛兵A「ああ・・・」バタッ 衛兵B「ね、眠気が・・・」バタッ 衛兵C「て、敵襲!ピーーーーーーーーーーーー!」 勇者「応援を呼んだね。いいよ、どんどん呼べばいい。全部相手にしてやる!」 ドヤドヤ 賢者「集まってきましたね」
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- 勇者「魔王!お前を倒す!」魔王「ま、参った!」タンス「・・・」
78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/10(土) 11:58:57.73 ID:dWv0rTot0 - 勇者「いくぞ!」バババッ
衛兵C「がっ・・・」バタッ 衛兵D「ぐっ・・・」バタッ 衛兵E「くっ・・・させるか!」ギィーン 勇者「遅い!後ろだ!」ガッ 衛兵E「・・・」バタッ 武道家「・・・」ドガガガガガガガガ 衛兵F〜K「・・・」バタリッ 衛兵L「こいつら・・・つよい!もっと応援を呼べ!囲むんだ!」 魔法使い「皆の衆やるのぅ。いくぞい!」 魔法使い「二段突き!骨砕き!削岩撃!」 衛兵L「あぐっ・・・」バタッ 衛兵M「ほあっ・・・」バタッ 衛兵N「かはっ・・・」バタッ
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- 勇者「魔王!お前を倒す!」魔王「ま、参った!」タンス「・・・」
82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/10(土) 12:07:20.25 ID:dWv0rTot0 - 賢者「だから魔法使いなさいよ・・・」
魔法使い「ほほっ、まだまだ来そうじゃぞい」 勇者「みんな、命大事にね!」 武道家「・・・」コクッ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
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- 勇者「魔王!お前を倒す!」魔王「ま、参った!」タンス「・・・」
84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/10(土) 12:12:32.62 ID:dWv0rTot0 - 勇者「ぜぃぜぃ・・・や・・・やったかな」
賢者「はぁはぁ、そうね・・・もう・・・来ないみたい、疲れたわ」 魔法使い「倒したやつらは大体ロープで縛り終えたぞい」 賢者「ご苦労様。また襲ってきたら困りますからね」 魔法使い「女の子の敵を縛ってるときは興奮したわい。うひひひひ」 賢者「メラミ!」 魔法使い「ぎゃー!あちちー!疲れておったんじゃないのかい!」 賢者「なんか元気が出てきたわ・・・もう一発いきますか?」 魔法使い「じょ、冗談じゃよ、冗談」 勇者「はぁはぁ、あとは魔王だけだね」 武道家「・・・」コクンッ 賢者「ええ、行きましょう。魔王を倒しに」
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- 勇者「魔王!お前を倒す!」魔王「ま、参った!」タンス「・・・」
86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/10(土) 12:19:38.43 ID:dWv0rTot0 - 【玉座の間】
ギギィー 勇者「あれが・・・魔王!」 賢者「一人ですね」 武道家「・・・」コクッ 魔法使い「さて、やってしまいますかの」 勇者「待って。魔法使い。4対1は駄目だよ。僕がいく!」 賢者「そんな!危険です。それに体力だってさっきの戦闘で・・・」 勇者「大丈夫。まだまだいけるよ。それに一人を皆で叩くなんてどっちが魔王だか分からないよ」 賢者「で、でも・・・」
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- 勇者「魔王!お前を倒す!」魔王「ま、参った!」タンス「・・・」
88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/10(土) 12:23:50.97 ID:dWv0rTot0 - 魔法使い「行かせてやるんじゃ。男にはの、やらなくちゃいかんって時があるもんじゃ」
武道家「・・・」スリスリ 勇者「ありがとう、武道家。みんな」スタスタ 勇者「魔王!お前を倒す!」 魔王「ま、参った!」 タンス「・・・」 勇者「いくぞ!・・・え?」 魔王「まっ、待って!降参!降参!」 勇者「え?ええ?」 魔王「な、何でもするから許してくれ!なっなっ!」
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- 勇者「魔王!お前を倒す!」魔王「ま、参った!」タンス「・・・」
90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/10(土) 12:28:48.05 ID:dWv0rTot0 - 勇者「何を言うんだ!世界を支配しようとたくさん殺した癖に!」
魔王「そ、それは事実だが・・・」 勇者「許さない!」バッ 魔王「そ、側近!助けてくれ!」 タンス「・・・」ガタガタッ 勇者「え?誰かいるの?」 タンス「にゃ〜ん」 勇者「なんだ、ネコか」 魔王「おいこら!側近!そんなんで誤魔化されるか!一人で隠れおって!」 勇者「え、ネコじゃないの?」 タンス「我輩はネコである」 勇者「タンスが喋った・・・」
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- 勇者「魔王!お前を倒す!」魔王「ま、参った!」タンス「・・・」
92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/10(土) 12:37:34.90 ID:dWv0rTot0 - 魔王「側近・・・お前は・・・」
勇者「とにかく、これでお前の野望も終わりだ!」バッ 魔王「ゆ、許して!この通り!」ペコリッ 勇者「お前はそうやって許しを請った人をどれだけ殺したんだ?」 魔王「そ、それは・・・」 勇者「許せない!」 魔王「な、なんだと!ここまで頭を下げてるのに!下種が!お前らのような糞種族は全滅させるにきまってるだろう!ゴキブリめ!」 勇者「なっ」 魔王「殺すんだろう!さっさとやれ。お前らのような種族の汚い顔など見たくもないわ」 勇者「・・・」ワナワナ
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- 勇者「魔王!お前を倒す!」魔王「ま、参った!」タンス「・・・」
93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/10(土) 12:41:37.28 ID:dWv0rTot0 - 賢者「勇者。もういいでしょう。魔王を殺さずとも捕らえておけば交渉の材料になるかと」
魔法使い「この城は占拠したも同然じゃしの。ほほっ」 勇者「はぁはぁ・・・ご、ごめん。みんな・・・頭に血が上っちゃって」 タンス「ククク、そううまく行きますかな?」 賢者「なんですって?」 タンス「今頃、あなたたちの国に、我らが刺客が向かっていることでしょう」 武道家「・・・」ビクッ タンス「ここで私達の相手をしていたらもどる国がなくなるかもしれませんね・・・ククク」
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- 勇者「魔王!お前を倒す!」魔王「ま、参った!」タンス「・・・」
94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/10(土) 12:49:52.17 ID:dWv0rTot0 - 勇者「なんだって!」
魔法使い「うむむむむ・・・ここはいったん戻るのがよいかの」 賢者「もちろんこいつらは連れて行くわよ」 魔王「え!?」 タンス「ちょっ」ガタガタ 勇者「国に戻ろう!みんなが心配だ」 賢者「行きますよ!ルーラ!」
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- 勇者「魔王!お前を倒す!」魔王「ま、参った!」タンス「・・・」
97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/09/10(土) 12:54:23.46 ID:dWv0rTot0 - 【旅立ちの国 王城前】
勇者「こ・・・これは!」 魔法使い「血塗れじゃのう・・・」 武道家「・・・」ガクブル 勇者「ね・・・ねぇ・・・」チョコン ゴロン 勇者「く・・・首・・・」 賢者「う・・・・うえぇっぷ・・・おえええ」 勇者「け、賢者」 賢者「ゆ、勇者見ないでください・・・お、おえええ・・・」ビチャビチャ 魔法使い「こりゃひどいわい・・・。まるですぷらったじゃ・・・」 賢者「こ、こんな酷いこと・・・一体誰が・・・」
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