トップページ > ニュー速VIP > 2011年08月12日 > GyeplwwS0

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以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
プリキュアになりたいっていう俺の欲望からヤミーを生みだしたら
キュアカザリ「爪とぎは荒ぶる調べキュアカザリ!」
今日オナニーした回数の文字数分だけ書き込めるスレ
みんなでamazon困らそうずwwwwww
世界一短い地名に住んでるけど質問ある?
ロ シ ア で は 毎 日 1 0 0 人 の子供が凍死しています
一  階  か  ら  目  薬
心臓が動くたびにキュッキュッって音がするんだが……
J( 'ー`)し「引き出しの一番下のスペースにある本でも出そうかね」
今すぐFuck YOU Wow Wow

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プリキュアになりたいっていう俺の欲望からヤミーを生みだしたら
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/08/12(金) 07:46:57.14 ID:GyeplwwS0
書くわ
キュアカザリ「爪とぎは荒ぶる調べキュアカザリ!」
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/12(金) 07:48:29.67 ID:GyeplwwS0
………………
…………
……


加音町。


奏「エレンがカップケーキを気に入ってくれてよかったわ
  あんなに喜んでくれるならもっといっぱい作らないとね!」

響「うんうん!
  あたしも喜んでるよ!」

奏「響が喜んでるのはいつものことじゃない」

響「もっとい〜っぱい奏のカップケーキ食べさせてね!」

奏「も〜 何を言い出すかと思えば……あら?」


奏が地面に落ちているものに気づく。
オレンジ色の宝石が砕けたような破片。


奏「何かしらこれ?」

響「さぁ〜 でもなんか綺麗だね
  あっ! あっちにも落ちてる!」
キュアカザリ「爪とぎは荒ぶる調べキュアカザリ!」
2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/12(金) 07:49:32.06 ID:GyeplwwS0

響が金属の輪っかを拾ってくる。


奏「そ それは違うような……」

響「えー!! 綺麗じゃん! 同じじゃん!」

奏「車にでも轢かれて砕けたかのかな?
  集めれば元あったものになりそう」

響「うんうん パズルだね!」

奏「そうだね 面白そうだけ集めてみよっか!」

響「そうしようよ!」


破片が怪しく光る。



『ブシュー♪
 黄色い欲望と家出少女と青髭最後の音符集めニャ!!』
キュアカザリ「爪とぎは荒ぶる調べキュアカザリ!」
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/12(金) 07:50:40.98 ID:GyeplwwS0
………………
…………
……


夕凪町。


青髭「いやー……夏になるとここに来たくなるのは……
   可愛いプリキュアが俺に逢いたがっているからかな?」

美希「……そーねー……咲と舞なら あるいはあんたに会いたがってるかもねー……」

百希「……」

祈里「百希を連れてくるのハンターイ」

せつな「ハンターイ」


祈里とせつなが小さな声で物申す。

キュアカザリ「爪とぎは荒ぶる調べキュアカザリ!」
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/12(金) 07:51:42.68 ID:GyeplwwS0
青髭「百希は大切な仲間なの!
   その百希と一緒に歩いて楽しくないわけがない!!」

祈里「お前 珍しく百希連れ出したけど咲と舞に何させるつもりだよ?」

青髭「百希はお友達が欲しいお年頃なの!
   咲と舞なら百希のベストフレンドになってくれるって俺信じてる!!」

百希「友達などいらんな……」

青髭「百希ちゃ〜ん……」
キュアカザリ「爪とぎは荒ぶる調べキュアカザリ!」
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/12(金) 07:52:49.16 ID:GyeplwwS0
せつな「ヒゲ あなたに言いたいことがあるの」

青髭「なんだい せつにゃん?」

せつな「私たちはラブとは違うの
    思いつきで急に誘い出されても困るわ」

青髭「……」

祈里「そーだそーだ!」

美希「ちゃんと事前にプランを説明してくれて
   納得した上で行動できる方がお互い楽しいじゃない」

青髭「……俺のサプライズ全否定するのやめてください!!」

せつな「いらないの そのサプライズ」

青髭「……百希ちゃ〜ん!!」


青髭が百希にすがりつく。
百希が目を見開く。
青髭が吹き飛ぶ。


青髭「…………」

祈里「青髭ー!!!」
キュアカザリ「爪とぎは荒ぶる調べキュアカザリ!」
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/12(金) 07:54:24.55 ID:GyeplwwS0
美希「だからあんたも怒ったなら怒ったって言いなさいよ!!!
   いきなりぶっ放すとかなしよ!!!」

百希「……」

せつな「こういうwwwwサプライズならwwwwwwww大歓迎wwwwwwwwwwwwww」


せつなが腹を抱えて笑っている。


舞「咲ー!!! 咲ー!!!!」


遠くで泣きそうな舞が咲を呼んでいる。
青髭が起き上がる。


青髭「俺の可愛いプリキュアの声がする……」

祈里「ふ 不死身か……」

青髭「可愛いプリキュアの悲痛な声がするなら俺は何度だって立ち上がれる……」
キュアカザリ「爪とぎは荒ぶる調べキュアカザリ!」
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[キュアウヴァさんはでてきません]:2011/08/12(金) 07:56:11.38 ID:GyeplwwS0
美希「確かに様子が変ね」

青髭「舞ー!!!!」

舞「ヒゲダンディー!!!?」


青髭の声に舞が反応する。


舞「ヒゲダンディー! どうしてここに!?」

青髭「舞が困っているとき 俺はいつだって現れるよ」

舞「……」

せつな「心なしか嫌そうな顔をしているように見えるのだけど」

美希「複雑な感じっぽいわね……」
キュアカザリ「爪とぎは荒ぶる調べキュアカザリ!」
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/12(金) 07:57:14.14 ID:GyeplwwS0
舞「そ そんなことないわ!
  すごく嬉しい!!」

祈里「じゃあその顔なんだよ……?」

百希「……」

舞「べ 別に嫌そうな顔なんてしてない……」

せつな「舞 ゲロっちゃいなさい」

美希「ちゃんと言いたいことを言ってスッキリした方がいいわよ」

舞「……」
キュアカザリ「爪とぎは荒ぶる調べキュアカザリ!」
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/12(金) 07:58:18.45 ID:GyeplwwS0
祈里「だったらお前何考えてんだよ?」

舞「この前自転車がパンクして困っていたときどうして現れてくれなかったのって考えたの……」

せつな「……」

百希「……」

青髭「……」

舞「違うの! こんな勝手なことを考えてしまったことについてはごめんなさい!
  ヒゲダンディーが私のこと考えてくれてるんだって知ってすごく嬉しかったのは本当なの!」

青髭「うおっまぶしっ!!」

美希「(この子 いい子のレベルがMAX過ぎるのよ……)」
キュアカザリ「爪とぎは荒ぶる調べキュアカザリ!」
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/12(金) 07:59:22.69 ID:GyeplwwS0
舞「それよりヒゲダンディー!! わがままなお願いだけどどうしてもあなたにお願いしたいことがあるの!!」

青髭「舞のどこがわがままなんだ……」

祈里「なんだ、どーしたんだ? なんか困ってんのか?」

舞「咲が家出して居なくなっちゃったの!! 一緒に探してお願いヒゲダンディー!!!」

青髭「……咲が家出……」

美希「えーウソ!! あの子が家出!!?」


青髭が頭を抱えてしゃがみ込む。


せつな「どうしたの?」

青髭「咲が家出とかありえん……俺の知ってる咲じゃない……俺の咲じゃない……」
キュアカザリ「爪とぎは荒ぶる調べキュアカザリ!」
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/12(金) 08:00:26.12 ID:GyeplwwS0
舞「し しちゃったんだから仕方ないじゃない!
  ヒゲダンディー!!」

青髭「舞 これはダークフォールの陰謀である可能性が100%だ」

舞「なんですって!!?」

青髭「きっと咲は操られて家出を……」

祈里「中学生一人の家出ごときに滅びの力関連付けんじゃねーよ!!!」

せつな「やれやれね……」

舞「そうね!! そうかもしれないわヒゲダンディー! だって咲 変だったもの!!」

青髭「咲の身に何かある前に救い出す!!」

美希「おーい」
祈里「おーい」

せつな「……」


百希がくだらなそうにため息をつく。

キュアカザリ「爪とぎは荒ぶる調べキュアカザリ!」
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/12(金) 08:02:31.84 ID:GyeplwwS0
………………
…………
……

ハミィ「にゃっぷにゃっぷらんらん♪ にゃっぷらんらん♪」

ハミィ「今度の音符はブシュー♪ だニャ!」

ハミィ「またアオに手伝ってもらうニャー!!」

ハミィが楽しそうに歩いている後方に三人の人影。

バリトン「あのにゃんこちゃんはまた青髭君のところへ行くようですね」

バスドラ「どうやら音符集めをさせるようだな あの猫 案外あざと――……」

ファルセット「やったー!! またキュアベリーさんと逢えるぞー!!!」

ファルセットの口を塞ぐバスドラとバリトン。

ハミィ「ニャ〜……? なにか聞こえたような気がするニャ」

ハミィが振り向く。身を隠すトリオ・ザ・マイナー。

ハミィ「……ま いっか」
キュアカザリ「爪とぎは荒ぶる調べキュアカザリ!」
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/12(金) 08:03:34.27 ID:GyeplwwS0
ハミィ「今回はハミィがアオを迎えに行くニャ!
    きっとアオは驚くニャー!」


ハミィの横にある壁が光りアフロディティの姿がうつる。


アフロディティ「ハミィ……」

ハミィ「あー!! アフロディティ様ー!!
    何か用かニャ?」

アフロディティ「ハミィ 最近のあなたの行動は目に余ります」

ハミィ「なにがニャ? ハミィはしっかり音符を集めてるニャ!」

アフロディティ「集め方に問題があると言っているのです」

ハミィ「ちゃ〜んとプリキュアに頼んで集めてもらってるニャ」

アフロディティ「……まぁプリキュアと言えばプリキュアなのかもしれないけど
        一人だけ異物が混じっていませんか?」

ハミィ「アオのことかニャ?」
キュアカザリ「爪とぎは荒ぶる調べキュアカザリ!」
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/12(金) 08:05:14.98 ID:GyeplwwS0
アフロディティ「その者です 音符を集めは危険なことなのですよ
        一般人の彼に音符集めをやらせるのは考えものです」

ハミィ「それだったら問題ないニャ!
    アオもプリキュアだニャ!」

アフロディティ「……えー……」

ハミィ「シプレとコフレはアオのことキュアジョリジョリって呼んでるニャ!
    だからアオも立派なプリキュアだニャ!」

アフロディティ「(そ そうだったのかー)
        ではありませんハミィ! そもそも他のプリキュアにお願いすると言うことがダメなのです」

ハミィ「にゃ〜……なんでかニャ?」

アフロディティ「(え……なんでだろ……)」
キュアカザリ「爪とぎは荒ぶる調べキュアカザリ!」
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/12(金) 08:06:31.66 ID:GyeplwwS0
アフロディティ「とにかくルールはルールです
        これからはあなたのプリキュアだけで音符を集めること
        いいですねハミィ」

ハミィ「わかったニャ!
    じゃあ今回の音符集めが終わったらそうするニャ!」


ハミィが駅のホームに向かって走り出す。


アフロディティ「ちょっとハミィ! まだ話は――……」

バスドラ「あの猫を追えー♪」

バリトン「待つんだにゃんこちゃん!!」

ファルセット「キュアベリーさぁ〜ん!!」


アフロディティの前をトリオ・ザ・マイナーが駆け抜けていく。
バスドラは普通に駆け抜け、バリトンはアフロディティに会釈をし、ファルセットはウインクを飛ばした。


アフロディティ「……」
キュアカザリ「爪とぎは荒ぶる調べキュアカザリ!」
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/12(金) 08:07:35.34 ID:GyeplwwS0
アフロディティ「ハミィ!!!」


アフロディティが身を乗り出しハミィの向かった先を見る。
駅員にトリオ・ザ・マイナーが捕まっていた。


駅員「はーい切符買ってねー」

バスドラ「ずるいぞ! さっきの猫は切符買わずに通したのに!!」

バリトン「差別ですよ!!」

駅員「猫は関係ないでしょー」

ファルセット「切符って何さ?」

アフロディティ「……ま いいか……」
キュアカザリ「爪とぎは荒ぶる調べキュアカザリ!」
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/12(金) 08:08:39.64 ID:GyeplwwS0
………………
…………
……


響「できた!!」

奏「響が拾った輪っかも必要だなんて思わなかった……」


響と奏が欠片を集め元の状態へ復元する。
テープでグルグル巻きにしてあるオレンジ色のメダル。


響「あたしのおかげ!」

奏「そうやってすぐ調子に乗って」
キュアカザリ「爪とぎは荒ぶる調べキュアカザリ!」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/12(金) 08:09:41.67 ID:GyeplwwS0
響「まーまー
  これって何のメダルなんだろ
  どっかの国のお金とか?」

奏「そうは見えないけど……
  この紋様……ライオンかしら?」

響「うん あたしもそう見える」


メダルがきらめく。


『……僕の声を……聞いてよ……』


響「え? 奏 何か言った?」

奏「響こそ変な声出してどうしたの?」
キュアカザリ「爪とぎは荒ぶる調べキュアカザリ!」
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/12(金) 08:10:44.08 ID:GyeplwwS0

メダルが浮かびあがる。


響「メダルが!!」

奏「浮かんだ!!?」

響「え!!? 何これ!!? 奏!!」

奏「わ 私にわかるわけないじゃない!!!」


メダルが二つに割れ響と奏の首にくっ付く。


響「……なんかヒヤッとした!! 奏取――……」

奏「……」


二人の瞳が黄色く光る。
キュアカザリ「爪とぎは荒ぶる調べキュアカザリ!」
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/12(金) 08:12:07.57 ID:GyeplwwS0
………………
…………
……

青髭「ここにいると思ったよ咲……」

咲「……」

舞「咲!!」


駅で咲を見つける舞達。


美希「なんで駅にいるってすぐわかったの?」

青髭「そりゃあ咲が家出なんてするわけがないからね」

祈里「あ?」

青髭「プチ家出にもならないような家出は家出とは言わない
   0.1グラムの青酸カリなら水に溶かして飲んでも死なない
   プチもつかんような家出など家出に値しない」

せつな「……」

青髭「よって俺の咲は家出なんてしていな――……」

美希「わかった!! 家出してないでいいから!!
   なんでここに咲がいるとわかったか教えなさいよ!!」
キュアカザリ「爪とぎは荒ぶる調べキュアカザリ!」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/12(金) 08:14:18.60 ID:GyeplwwS0
青髭「あー? 中学生の家出ってのは基本頼れる友達のとこに行くんだよ
   それすらしていないなら思い出の場所や好きな場所にでも行くだろう
   だがそこは既に舞が探したであろう場所だ

   そこに居なかったのなら もう自分探しの冒険は終了している
   自分探しが終われば待っているのは現実だ」

美希「……?」

青髭「行く当てもない女の子の家出は詰まるところトイレで手詰まりとなる
   綺麗な説明で言えば暗がりを怖がって明るい場所を探してと言う」

祈里「ほうほう」

青髭「田舎で一番盛況している場所と言えば商店街か駅周辺
   だが商店街では自由に使えるトイレも少なく
   知人も多く居て家出をしてしまったことが井戸端会議で知れる」

せつな「……」

青髭「だから駅周辺だ 駅自体にトイレがある上 憩いの場にトイレがあり コンビニなども立ち並びトイレがある」

百希「……」

青髭「この世界はトイレに満ち満ちている!!!」

美希「おー///」
祈里「おー!」

美希と祈里が青髭に拍手を送る。
キュアカザリ「爪とぎは荒ぶる調べキュアカザリ!」
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/08/12(金) 08:15:55.31 ID:GyeplwwS0
青髭「ありがとー! ありがとー!!」

咲「あたしの家出が台無し……」

舞「……」

青髭「ナーッハッハッ!!!」


青髭のポケットから手鏡が落ちる。
せつながそれを拾い上げる。


DD「ヤバッ!!」


鏡に映っていたダークドリームが姿を消す。


せつな「……ヒゲ」

青髭「なんだいせつ……わー!!! お前なんで俺の手鏡持ってんだよ!!!」
キュアカザリ「爪とぎは荒ぶる調べキュアカザリ!」
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/12(金) 08:17:04.36 ID:GyeplwwS0
美希「……ああ そういうこと……」

祈里「それっぺーこと並べて……実際はそれか……」


美希、祈里、せつなが白目で青髭を見る。


青髭「違うよ違うよ違うよ違うよ!!!!」
キュアカザリ「爪とぎは荒ぶる調べキュアカザリ!」
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/12(金) 08:18:06.53 ID:GyeplwwS0
………………
…………
……


鏡の国。


DD「危なかったー」

DR「セーフ!!」

DL「アウトだよ……」


ダークドリーム、ダークレモネード、ダークルージュの方へダークミントとダークアクアが歩いてくる。


DM「あなた達また青髭の手伝いしてたの?」

DA「……」

DD「うん! そう! 困ってるみたいだったから!」
キュアカザリ「爪とぎは荒ぶる調べキュアカザリ!」
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/12(金) 08:19:15.40 ID:GyeplwwS0
DR「タヌキを探してたのよ」

DA「タヌキ……か……」

DM「それで報酬は?」

DD「……? ないよ!」

DM「……ただ働き? あなた達 随分と人がいいわよね
   しっかり請求しないと損するわよ」

DD「……それもそうだね」

DR「じゃ あとで請求しよっか
   カオルちゃん……だっけ? あの人のドーナツ
   あれおいしーよねミント」

DM「別に……」
キュアカザリ「爪とぎは荒ぶる調べキュアカザリ!」
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/12(金) 08:20:20.00 ID:GyeplwwS0
DA「……ん?」


後方の鏡が光りパンパカパンの袋が入ってくる。


DD「青髭!」

DR「わ〜い!」

DM「……ッ///」


ダークミントが目を輝かせている。


DL「あの人要求しなくてもいいみたい」
キュアカザリ「爪とぎは荒ぶる調べキュアカザリ!」
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/12(金) 08:22:10.95 ID:GyeplwwS0
DM「別に私はいらないんだけど……
   いくつあるの?」

DA「……人数分あるな
   いらないのならば私がいただこう」


ダークアクアが袋を拾い上げ、中から二つパンを取り出す。


DD「ミントがいらないなら私も欲しい!」

DR「私も私も!!
   分けて分けて!!」

DA「自分の分を食べ終わってから言え」
キュアカザリ「爪とぎは荒ぶる調べキュアカザリ!」
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/12(金) 08:23:13.12 ID:GyeplwwS0
DL「これいつものと違うね」

DA「だがまぁ……うまいものだ……」

DM「私の分渡しなさいよ」

DA「……? いらないのだろう?」

DM「いらないとは言ってないでしょ」

DA「……いらないのだろう?」

DM「も あったま来た!!!」


ダークミントとダークアクアが戦い出す。

キュアカザリ「爪とぎは荒ぶる調べキュアカザリ!」
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/12(金) 08:24:20.01 ID:GyeplwwS0
DL「……」

DR「これ食べちゃったらまずいかな?」


ダークレモネードがダークミントのパンを見る。


DD「どうだろ?」

DL「ダメだと思うよ」

シャドウ「あー!! 何この袋!!」


遅れてやってきたシャドウがパンパカパンの包みを開ける。


シャドウ「いただきまーす!!」

DD「……」

DL「……いくつ入ってたんだっけ?」
キュアカザリ「爪とぎは荒ぶる調べキュアカザリ!」
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/12(金) 08:25:21.68 ID:GyeplwwS0
………………
…………
……


美希「何してきたの?」

青髭「ちょっとパンパカパンに……」

せつな「このパン すごくおいしいわ」


青髭の言葉に反応する咲。


咲「うちに行ったの!!?」

青髭「ああ ここらへんでおいしいものを売っているお店はお前の家くらいしか知らないからな」

咲「あたしがここにいるってお父さんに教えたの!?」

青髭「言ってないよ」

せつな「買い物に行っただけよ」

咲「だったらいいけど」
キュアカザリ「爪とぎは荒ぶる調べキュアカザリ!」
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/12(金) 08:26:26.34 ID:GyeplwwS0
舞「咲 もう帰りましょう
  咲のお父さんとお母さんもきっと心配してる」

咲「帰らない!!
  あたしは家出したの! もう二度と帰らないつもり!!」

青髭「……うう……ああ……」


せつなから渡されたパンパカパンの袋からパンを選んでいる美希と祈里。
青髭の異変に気づき声をかける。


美希「どしたの?」

青髭「こんなの俺の咲じゃなーいー!!!!」

祈里「おいおい……」


泣き崩れる青髭。

キュアカザリ「爪とぎは荒ぶる調べキュアカザリ!」
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/12(金) 08:27:28.39 ID:GyeplwwS0
青髭「俺の知っている咲はもっとkawaii!!
   これ違う!! これ俺の可愛い咲じゃない!!!!」

美希「青髭ー……ってキャッ!!!」


青髭が急に立ち上がる。


青髭「咲はもっと春陽のようで心暖かくこまやかさがあり
   妹をいたわり両親を畏敬していて俺をこがれるくれる人なんだ!!!」

咲「……」

舞「ひ ヒゲダンディー?」

祈里「ところどころわかんねーから翻訳しろよ」

美希「えー……っと……」

せつな「要するに明るくて優しくて自分のことを好きでいてくれる人かしら?」

祈里「最後ありえねーよ」
キュアカザリ「爪とぎは荒ぶる調べキュアカザリ!」
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/12(金) 08:28:36.46 ID:GyeplwwS0
青髭「どうしてしまったんだ咲……
   滅びの力か……? 滅びの力がお前をそうしてしまったのか……?」


頬を撫でようと伸ばした青髭の手を咲が払いのける。


咲「ヒゲダンディーの勝手な妄想を押しつけないで!!」

青髭「ああ……ああ……」


青髭がへたり込む。


青髭「こんなの咲じゃない!!!
   これじゃない!!! これじゃなーいー!!!」
キュアカザリ「爪とぎは荒ぶる調べキュアカザリ!」
42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/12(金) 08:31:03.12 ID:GyeplwwS0
咲「あたしは悪い子なの!!! 悪女よ!! 悪女なの!!」

青髭「やーめーろー!!! 咲の姿と声で俺を惑わすなー!!! 俺に近づくなー!!!」

咲「これから公園で野宿するの!!!!」

青髭「わー!!!! 聞きたくない聞きたくない!!!!」

咲「明日の朝ご飯どうしよう!!! ゴミ箱から漁っちゃお――……」

祈里「やめてやれよ!!!! ホームレスネタを無職に投げかけるのやめてやれよ!!!!!」

美希「あんたに悪意はないんだろうけど違う意味になりかけてる!!!」


青髭が涙をこぼしながらフラフラ立ち上がる。
木の枝に座り頬杖をついている百希に声をかけた。


青髭「も…… 世界滅ぼしちゃおっか……?」

百希「好きにしろ」

美希「変な会話しないでよ!!」


せつながパンをふきだし腹を抱えて笑い地面を叩いていた。
キュアカザリ「爪とぎは荒ぶる調べキュアカザリ!」
43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/12(金) 08:32:06.50 ID:GyeplwwS0
………………
…………
……


加音町。


エレン「奏のカップケーキは本当においしいわ!」

カザリ(……)
奏「おいしいと言って食べてくれると作り甲斐がある!」

カザリ(……)
響「おいしいよ!
  やっぱり奏のカップケーキは最高だね!」

カザリ(ふ〜ん……)
奏「響は何食べてもおいしいって言うじゃない
  エレンのおいしいとは違うから」

カザリ(くだらないことを話して楽しいんだ……)
響「そんなことないよ! 奏が黒いケーキ作ったときはちゃんとおいしくないって言ったもん!!」

カザリ(……)
奏「響!!」

エレン「……」
キュアカザリ「爪とぎは荒ぶる調べキュアカザリ!」
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/12(金) 08:33:08.54 ID:GyeplwwS0
カザリ(……)
響「あー違うよ!! エレン!! そういう意味じゃないの!!!」

エレン「……いいの あれは私が悪かったのだから……」

カザリ(……難しいね……)
奏「言い訳より先に謝りなさい!!」

カザリ(……)
響「ごめんね!! エレン!!」

エレン「謝るのは私の方よ……ごめんなさい……」

カザリ(……)
響「奏も謝ってよ!!」

カザリ(……わけがわからないよ)
奏「なんで私が謝らないといけないの!!」
キュアカザリ「爪とぎは荒ぶる調べキュアカザリ!」
45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/12(金) 08:35:20.75 ID:GyeplwwS0
………………
…………
……


夕凪町。


舞「お願いだから帰ろう咲
  咲が家に帰ることを許してもらえるよう 私も一緒に謝るわ」

咲「なんであたしが謝らなきゃいけないのよ!!」

祈里「てかさー 話が全然見えねーんだけど
   なんで家出したの?」

舞「……それは」

美希「何か事情がありそうな感じ……?」

咲「みのりがあたしのおかし食べたから怒ったの
  そしたらお父さんが怒ったの」

祈里「……く くだらねー……」

美希「くだらない……」

咲「二人にとってはくだらないことでもあたしにとっては大問題なの!!」

せつな「(そういえばこの子達 バカだったわ)」
キュアカザリ「爪とぎは荒ぶる調べキュアカザリ!」
47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/12(金) 08:36:30.00 ID:GyeplwwS0
舞「でもみのりちゃんはまだ小さいんだから
  許してあげてもよかったじゃな――……」

咲「舞には関係ない!!!」

舞「むー……」


遠く離れたところで青髭は体育座りをしていた。


青髭「これじゃないこれじゃないこれじゃないこれじゃないこれじゃないこれじゃないこれじゃない」

百希「……あの狸のようなやつ 随分とワガママなことだ」

青髭「お前が言うな!!!!」
キュアカザリ「爪とぎは荒ぶる調べキュアカザリ!」
48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/12(金) 08:37:44.68 ID:GyeplwwS0
舞「もうわかった!!! 咲なんて知らない!!!!」


舞が激昂して帰路に就く。
舞の後ろ姿を見つめる青髭。


青髭「あれも舞じゃない……」

美希「てか これいいの?」

せつな「何がかしら?」

美希「ほら仲直りとかさせてあげなくていいの?
   いつもなら仲を取り持つ青髭があんなだし」

祈里「子供じゃねーんだしそこまで面倒見切れるかよ」

美希「子供よ……」
キュアカザリ「爪とぎは荒ぶる調べキュアカザリ!」
49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/12(金) 08:39:08.33 ID:GyeplwwS0
ハミィ「ニャー!!! 舞ぃー!!!!」


遠ざかっていく舞にタックルをかます猫。
舞がこける。


ハミィ「舞ー!!! 久しぶりだニャ!!」

舞「ハミィ!! どうしたの!? 遊びに来たの!?
  響さんと奏さんは!?」

ハミィ「響と奏は居ないニャ!
    ハミィは一人でここまで来たニャ!」

舞「一人で!? 妖精が一人でこんな遠くまで……
  でもいったいどうして?」

ハミィ「アーオー!!!」


こそこそ逃げ出そうとしているフレッシュ組の三人と青髭を呼び止めるハミィ。
キュアカザリ「爪とぎは荒ぶる調べキュアカザリ!」
50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/12(金) 08:40:32.44 ID:GyeplwwS0
青髭「人違いです!!!」

ハミィ「人違いなんかじゃないニャ!
    その声ー! その臭いー! そのお髭ー! 間違いなくアオだニャ!」


ハミィが青髭に駆け寄る。


ハミィ「ハミィは知ってるニャ
    そーんな優しい目をした人はアオだけだニャ
    アオからは隠しても隠し切れない優しさのオーラのようなものがあるニャ」


青髭に横を引っ付いて歩くハミィ。


ハミィ「アオはいつだってハミィを助けてくれるニャ
    ハミィはそんなアオを見間違うわけないニャ」


青髭が立ち止まる。ハミィを抱き上げる。


青髭「ハミィー///」
ハミィ「アーオー///」

祈里「(結局つかまった……)」

美希「(ホント 音符集めとか勘弁してよ…… あたし達の仕事じゃない……)」
キュアカザリ「爪とぎは荒ぶる調べキュアカザリ!」
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/12(金) 08:42:01.24 ID:GyeplwwS0
せつな「どうして私達がここにいるとわかったのかしら」

ハミィ「にゃ〜 ハミィはアオにお電話したニャ
    美希にもお電話したニャ
    でも全員留守でおかしーなーって思ってたニャ」

せつな「……」


美希と青髭が明後日の方向を向いて口笛を吹く。


ハミィ「それでラブに電話したらようやくつながったニャ!
    ラブはアオの居場所を知らなかったけどタルトは知ってたニャ!」

祈里「誰だよタルトに情報漏らしたの!?」

青髭「タルトと俺はベストフレンド!!」

ハミィ「電話が終わるとタルトの悲鳴が聞こえたニャー 何があったのかちょっと気になるニャ」

青髭「……」

せつな「ラブが仲間外れにされたことを知ってしまったのね ラブ可哀想……」

青髭「百希…… 俺は世界を滅ぼそうと思うんだ……」


遠くの木の上で百希が手をヒラヒラさせた。
キュアカザリ「爪とぎは荒ぶる調べキュアカザリ!」
52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/12(金) 08:43:02.28 ID:GyeplwwS0
ハミィ「今回の音符はー!!」

祈里「おい続行するぞ こいつ……」

美希「そういう妖精だもん……」

青髭「……んん?」


青髭は背後で目を輝かせている咲に気づく。


青髭「なんだお前?」

咲「音符集めって何!!? 何をするの!!?」

せつな「音符集めを手伝ってくれるのかしら?」

咲「手伝う手伝う!!」

舞「ちょ……」

青髭「何? 二人で来るの?」

咲「別にあたし一人でいいじゃん」

舞「むー……」

青髭「……」
キュアカザリ「爪とぎは荒ぶる調べキュアカザリ!」
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/12(金) 08:44:12.83 ID:GyeplwwS0
祈里「こっちがよくねーよ
   変身できないお前に何の価値があるんだよ」

咲「えーだってヒゲダンディーも変身できないし
  変身できなくてもやれることあると思う!」

青髭「……正論だ」

せつな「案外舌は回るようね」


ハミィ「あーちょっとちょっと ハミィにも注目してほしいニャ」
キュアカザリ「爪とぎは荒ぶる調べキュアカザリ!」
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/12(金) 08:45:20.18 ID:GyeplwwS0
舞「私行かないなんて言ってない!!」

美希「来るつもり……? なんで?」

舞「な なんで……?」

祈里「さっきまで音符集めとか全く興味ねーって顔してただろ」

せつな「別に来なくていいわ
    ケンカ中のあなた達は たとえ二人揃っていたとしても変身できるかどうか怪しいから」


ハミィ「あーちょっとぉー……」
キュアカザリ「爪とぎは荒ぶる調べキュアカザリ!」
55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/12(金) 08:46:26.03 ID:GyeplwwS0
舞「……わ 私は……
  私はヒゲダンディーと遊びに行きたいだけ!!!」

青髭「……」

せつな「……」

美希「(無理がある無理がある……)」

舞「私を音符集めに連れてってヒゲダンディー!!!」

青髭「……こう言われると連れて行くしかあるまい」

せつな「そうね……」

美希「なんでよ」


ハミィ「にゃ〜……」
キュアカザリ「爪とぎは荒ぶる調べキュアカザリ!」
56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/12(金) 08:47:27.25 ID:GyeplwwS0

ハミィが少し離れた芝生に寝そべっている。


青髭「ハミィ どうしたー?」

美希「あんた達が咲と舞に夢中で放置しすぎたからじゃない?」

祈里「あ…… わりぃハミィ」


ハミィ「アオがこ〜んなにハミィのことを知らんぷりするとは思わなかったニャ……」
キュアカザリ「爪とぎは荒ぶる調べキュアカザリ!」
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/12(金) 08:49:01.30 ID:GyeplwwS0
………………
…………
……


夢見町。


バスドラ「おのれー!! あの猫どこへ行きやがったー!!!」

バリトン「もしかして乗る電車を間違えたとかないですよね?」

ファルセット「電車の中を探して居なかったから
        降りてる!! この駅だー!!!って言ったのバスドラだよ」

バスドラ「うるさーい!! 無駄口叩いてないで探せー!!!」


後藤「なんだアレは?
   見たところコスプレをしているようだが……
   クスクシエの新しい従業員……まさかな」
キュアカザリ「爪とぎは荒ぶる調べキュアカザリ!」
59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/12(金) 08:50:08.02 ID:GyeplwwS0
バスドラ「おいお前!!」

後藤「……俺に何か用か?」

バスドラ「ハートの模様の入った白い猫を見なかったか?
     隠すと痛い目をみるぞ」

バリトン「痛い目をみるぞ〜♪」
ファルセット「痛い目をみるぞ〜♪」

後藤「痛い目? 痛い目をみるとはどういうことだ?」
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