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以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
両津「ハンター試験だと?金になるのか?」

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両津「ハンター試験だと?金になるのか?」
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/06/14(火) 04:04:31.93 ID:TsTZqsFi0
両津「えっ! 署長命令ですか?」

大原「そうだ。両津巡査長はハンター試験を受けろとの通達があったんだ」

両津「ハンター試験? 合格すれば金になるんですかね」

中川「ええ、そりゃあもう。もしハンターにでもなれれば一躍先輩も大富豪の仲間入りですよ」

両津「なにっ本当か!? なぜそれを先に言わんのだ!」

両津「ハンター試験だと?金になるのか?」
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/06/14(火) 04:09:10.75 ID:TsTZqsFi0
両津「というわけで、両津巡査長早速いってまいります!」

大原「うむ。気をつけてな」

中川「頑張って下さい、先輩」

両津「……で、その試験はどこでやるんですかね部長。やっぱり東京ですか?」

大原「試験会場を探すのも試験のうちだ。あとは自力で頑張るんだぞ、両津」

両津「なんと!」

中川「先輩ならきっと見つかりますよ」

両津「ひでー、ヒント無しかよちくしょう……」
両津「ハンター試験だと?金になるのか?」
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/06/14(火) 04:13:02.86 ID:TsTZqsFi0
両津「そうだ! こういう時にはあいつらがいるじゃないか!」

両津「よーしちょっくらいってくるぜ」


中川「……自転車で行っちゃいましたね」

大原「うむ。さて、我々は会場まで先回りだ」

中川「試験会場までの道は、いくら先輩でも話すわけにはいきませんからね」

大原「奴が会場にさえ着けば、いくらでもサポート出きる」

中川「……先輩にはなんとしてもハンターになってもらわないと」

大原「うむ」

中川「それにしても先輩はどこに行ったのかなぁ……」
両津「ハンター試験だと?金になるのか?」
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/06/14(火) 04:17:58.40 ID:TsTZqsFi0
特殊刑事課


北野「なにっ? ハンター試験について聞きたいだと?」

両津「おう。特殊刑事課の連中なら、何か知ってるかと思ってな」

北野「なるほど、さすが両津だ。何を股間を隠そう、私たち特殊刑事課はみなハンターの資格を持っている」

北野「見ろ、これがライセンスだ」ジャーン

両津「……意外とシンプルなんだな」カードみたいだ

北野「その通り。しかしこれが無いとハンターにとって大変な事になる」
両津「ハンター試験だと?金になるのか?」
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/06/14(火) 04:22:44.31 ID:TsTZqsFi0
両津「再発行はきかんのか?」

北野「不可だ」

北野「ちなみに……この証を売るだけでも七代遊んでくらせるだけの金を得られるくらいだ。それくらいハンターの地位は高いのだ」

両津「な、な、な、ななだい!」

両津(ううむ、中川が言ってた通りだな)

両津(こりゃあ金になりそうだ……うしし)

北野「というわけだ、じゃあな両津」サッ

両津「勝手に帰ろうとするんじゃない! ワシが聞きたいのはそのライセンスの取り方だ!」

北野「こればかりは、簡単に教えるわけにはいかん」
両津「ハンター試験だと?金になるのか?」
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/06/14(火) 04:31:49.60 ID:TsTZqsFi0
北野「ただ、試験はある場所で行われる。そこに自分の足でたどり着くのだな」

両津「それはわかってるよ。でも肝心の場所がだな……」

北野「む。一番最初の集合場所も知らんのか」

北野「たしか今年は……」

北野「……」

両津「なにっ! その船に乗らないとならんのか!」

北野「ああ。出航は今夜、確か横浜の米軍基地から……」

両津「ハンター試験だと?金になるのか?」
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/06/14(火) 04:33:58.90 ID:TsTZqsFi0
横須賀米軍基地

両津「ハンター試験だと?金になるのか?」
43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/06/14(火) 04:34:43.63 ID:TsTZqsFi0
ミス→横須賀米軍基地か

細かいところは色々すまぬ
両津「ハンター試験だと?金になるのか?」
52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/06/14(火) 04:53:43.45 ID:TsTZqsFi0
「Hey!」

本田「わあっ、外人さんだぁ」

両津「当たり前だろう、日本人だけが試験を受けるわけじゃないからな。当然船の中は外人だらけだ」

兵士「ペラペラペラ(お前たちはどこの部隊所属だ?)」

本田「な、なにか話しかけてますよ?」

両津「なーに試験会場に向けて船が出るのはわかってるんだ。適当に返事しとけばいいんだよ」

両津「ハーイ。チャーン、バブー。ニーハオギブミーチョコレート、オーケー?」

兵士「ペラペラペラ(チョコレート? ああ、補給部隊か? それならここから右にいった船室に行ってくれ)」スッ

本田「わあっ、通じたみたいですよ先輩」

両津「むふふっ、当然だ」
両津「ハンター試験だと?金になるのか?」
56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/06/14(火) 04:59:04.46 ID:TsTZqsFi0
両津「サンキューサンキュー、グッバーイ」スタスタ

本田「いやあ、一時はどうなる事かと思いましたよ〜」

両津「わはは、ワシに任せておけば心配ない。さ、あとは試験会場に着くのを待つだけだ」

本田「……しっかし、外観は暗くて見えませんでしたけどハンター試験に向かう船ってずいぶんガッシリしてるんですね」

本田「まるで本物の軍艦船みたいですよ」


両津「それだけ待遇がいいんだろうよ。さて、ワシらの客室は〜と……」

本田「本当にそうなんですかねぇ〜……ボクちょっと不安だなぁ……」


兵士1「ペラペラペラ(全員乗り込んだか?)」

兵士2「ペラペラペラ(ああ、バッチリだ)」
両津「ハンター試験だと?金になるのか?」
59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/06/14(火) 05:05:15.58 ID:TsTZqsFi0
兵士1「ペラペラペラ(今回は長い勤務だったな。でもこれでやっと家族の元に帰れるぜ)」

兵士2「ペラペラペラ(俺もだ。早く国へ帰って子供を抱き締めたいもんだ)」

兵士1「ペラペラペラ(お、出港みたいだな。さ、帰るとしようぜ)」

兵士2「ペラペラペラ(ああ、俺たちの故郷、アメリカに……)」

……。


両津「なにっ! この船はハンター試験とは関係ないだと!?」

兵士3「こ、この船はアメリカに向かうただの軍艦ですよ。そのなんとか試験なんてのは聞いた事も無いですから……」

本田「どうするんすか、せんぱぁ〜い!」

両津「ううむ……今さら港には戻れん。かと言ってこのままアメリカに行ったらゲームセットだ……」
両津「ハンター試験だと?金になるのか?」
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/06/14(火) 05:10:28.71 ID:TsTZqsFi0
操舵室

船長「ペラペラペラ(よーし、自動操縦に切り替えろ。しばらくは休憩……)」

バタン!

両津「船長はいるかぁ!」

兵士「ホワット!!」


本田「せんぱぁ〜い、こんな所に乗り込んじゃあマズイっすよぉ〜!」

両津「ええい止めるな本田! 船長はあんたか!」

船長「うム、ポリスマンか? 日本のポリスがどうしてこんな所ニ……」

両津「ワシらは乗る船を間違えただけだ! 今すぐ進路を変更しろ!」

船長「ううム……しかしもうずいぶんと沖に出てしまったからナ。今から港に戻るのは……」

両津「誰が港に戻れと言った!」

船長「?」
両津「ハンター試験だと?金になるのか?」
66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/06/14(火) 05:18:55.53 ID:TsTZqsFi0
……。

カッツォ「船長!」

船長「ん……どうしたカッツォ。何かトラブルか? まあ待ってろ、もうあと2時間もすりゃあ客室も静かにならあ」

カッツォ「い、いえ。違うんです。それが……軍艦がこちらに近付いて来るんです。それもすごい速さで」

船長「なに? 軍艦……だと?」



両津「いた! あの船だ。今のご時世にあんな古い船が横須賀基地から出航するはずがないからな!」

船長「確かにあれハ、先ほど停泊していた船ダ」

本田「でもせんぱぁ〜い、どうやってあの船に乗るんすか?」

両津「決まってるだろ。止まってもらうんだよ。船長、マイクとスピーカーの用意だ」

両津「ハンター試験だと?金になるのか?」
68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/06/14(火) 05:22:47.35 ID:TsTZqsFi0
両津『あーあー、そこの船。止まりなさい、止まりなさい』

カッツォ「な、なんかこっちに向かって話しかけてきてますよ!」

船長「……船は止めるな。気にする事はねえ」

カッツォ「で、でも」

船長「船長の命令は絶対、だろ?」

カッツォ「は、はいっ!」


本田「……止まらない、みたいですね」

本田「それどころかどんどんスピードあげてますよ」

両津「ハンター試験だと?金になるのか?」
70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/06/14(火) 05:28:02.91 ID:TsTZqsFi0
両津『くそっ止まれ! 止まらんか! 止まらないとミサイルを撃ち込んでやるぞ!』

本田「せ、先輩。あんまり物騒な事は言わないほうがぁ〜……」

両津『バカ野郎! こっちはわざわざ貴重な勤務時間割いてハンター試験を受けてやろうってんだ! それを無視する奴はワシは許さんぞ』キーン

本田『せんぱぁ〜い、怒鳴るならマイク切ってから怒鳴って下さいよ〜。うるさくってかないません〜』

両津『やかましいもクソもあるか! 試験に合格しなきゃワシの豪遊生活はパ〜になるんだぞ!』

本田『だからマイクを〜……』

カッツォ「スピーカー越しに喧嘩してますよ……しかも試験を受けるって」

船長「あいつは受験する前に不合格だな……」人として

カッツォ「言えてますね……」
両津「ハンター試験だと?金になるのか?」
75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/06/14(火) 05:34:58.61 ID:TsTZqsFi0
両津『くっそお、もう頭来た! おい船長、何か武器になるものはないのか!』

船長『一応ミサイルはあるガ、は、発射許可は出せない。ダメだ』

両津『なに! ん……待てよ。確か米軍なら……』

カッツォ「なんだか武器の話をしてますよ。攻撃するとかなんとか」

船長「……バカが。軍の規律がそうやすやすと乱れるわけがねえ。発砲なんてしてこないさ」

両津『……』ピッピッピップルルルル


カッツォ「どこかに電話してるみたいですよ」

両津『おっ、爆竜大佐か。ワシだ、両津だ……』

両津「ハンター試験だと?金になるのか?」
81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/06/14(火) 05:42:24.10 ID:TsTZqsFi0
〜♪(ワルキューレの騎行)

船長「ん、どこからともなく音楽が……」

カッツォ「せ、船長! 空から何か飛んできてますよ!」

船長「なにぃ……?」


バリバリバリバリ

両津『ふふっ、さすが早いな大佐!』ピーッ

爆竜『ワハハハ、戦いあるならばどこへだろうと出向いてやる。このアパッチで蜂の巣にしてやろう』

両津『よーし、目標はあの不審船だ! 頼んだぞ大佐!』

爆竜『全機、撃てぇ!』

両津「ハンター試験だと?金になるのか?」
88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/06/14(火) 05:49:05.57 ID:TsTZqsFi0
カッツォ「ぎゃああ! な、なんか撃ってきましたよ! 何が軍の規律は乱す事が出来ない、ですかぁ!」

船長「うるせぇ! 口を動かす暇があったらさっさと全員に通達しろ! 全力でこの海域から脱出するんだ!」

カッツォ「は、はぃぃ……」

船長「ちくしょう……向こう側はバカ野郎ばかりみたいだな」


本田『先輩、向こうの船の様子が変ですよ』

両津『ふふふっ、さすがに軍用ヘリからの砲撃には耐えられないようだな』

両津『よ〜し、この隙にあの船に乗り込んでや』ドーン!ガッッ!


両津『い、いてて……なんだ、今船がすごい揺れたぞ……!』
両津「ハンター試験だと?金になるのか?」
89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/06/14(火) 05:54:26.92 ID:TsTZqsFi0
爆竜『フハハハ! ついでに貴様らも海上演習だ! ちょうどいい機会だろう!』

両津『こっちに向かって爆撃するんじゃない!』ピーッ

爆竜『むう、相変わらずうるさい奴め。その元気に免じて』

爆竜『特別に操舵室に集中放火をくれてやる!』

チュンチュン
ガガガガガ


両津『バカもの! 死んだらどうする!』

爆竜『貴様は二階級特進だなあ、ワッハッハ』

両津『やろー……大人しくしてりゃあ付け上がりやがって』しかもジョークまで


カッツォ「な、仲間割れ、ですかね」

船長「会話がバカ以外の何物でも無いな……」
両津「ハンター試験だと?金になるのか?」
91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/06/14(火) 06:00:51.55 ID:TsTZqsFi0
両津『もう許可なんか知るか! 本田、対空ミサイルの用意だ!』

本田『え、え、え! ボクそんなのわかんないっすよ〜!』

両津『向こうのコントロールパネルだ。じゃんじゃん撃ちまくれ!』

船長『ノー! ダメだ! 許可は出せな……!』

両津『お前はあの船見失わないように舵動かしてりゃあいいんだよ……返事は』カチャッ

船長『イ、イエス……』ゴクリ



カッツォ「いまスピーカーから撃鉄おこした音が聞こえた気が……」

船長「あんなのがハンター試験受けたら間違いなく荒れるな……」

カッツォ「荒れるだけじゃあすみませんよきっと……」
両津「ハンター試験だと?金になるのか?」
94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/06/14(火) 06:05:58.35 ID:TsTZqsFi0
ザバーッ!

カッツォ「やばいです、どんどん追い付かれてますよ!」

船長「くそっ……逆風でスピードなんか出やしねえ。機械には勝てねえか」

カッツォ「どうするんですか船長!」

船長「衝撃に備えてどっかにしがみついていやがれ、バカ野郎!!」


両津『ふふふっ、追い付いたぞ』

両津『あれに乗ればワシも一躍大金持ちだ!』

ババババババ
チュンチュン

両津『ちっ、さすがに大佐もしつこいな』

両津『本田ぁ! ミサイルはまだ撃てないのか!』

本田『だってぇ〜ボタンが多すぎてどれがどれだかわかんないっすよ〜!』
両津「ハンター試験だと?金になるのか?」
97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/06/14(火) 06:09:26.52 ID:TsTZqsFi0
両津『ったく……いいか。こんなのはな、適当に押せばコンピューターが後は勝手にやってくれるんだよ』ピッ

バシュゥゥ

本田『わあ、本当だ飛んだぁ!』

爆竜『むっ、さすがに反撃してきたか。それでこそ演習の意味があると言うものだ』

ピッ

ピッ

バシュゥゥ

バシュゥゥ

本田『わあ、なんだか遊園地のアトラクションみたいで面白ーい』

両津『攻撃が弱まったな……よし! 乗り込むなら今しかない!』
両津「ハンター試験だと?金になるのか?」
98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/06/14(火) 06:13:26.55 ID:TsTZqsFi0
両津『船長! 全力であの船に突っ込むんだ!』

船長『それはクレイジーだ! もしぶつかったら向こうの船はバラバラになってしまうゾ!』

両津『いいんだよぉ〜、バラバラになるのは「向こうの」船なんだから』

両津『鉄の塊以上のこの船が沈むわけないだろぉ〜』ユラァ

船長『……クレイジーだ』


カッツォ「めちゃくちゃ言ってますよ……」

船長「せいぜい、溺れないように浮き輪でも用意するんだな」
両津「ハンター試験だと?金になるのか?」
99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/06/14(火) 06:17:51.10 ID:TsTZqsFi0
船長『もう……知るカ!』

ザバーッ!

両津『わはは、いけいけ〜!』

本田『おもしろ〜い』ピッ ピッ

ビーッ!

船長『ん……あのボタン音は……もしかして!』

本田『へっ?』

両津『ん?』

船長『あ、ああああ……そのボタンは……』

両津『なんだよ船長。まさか自爆スイッチってわけじゃないだろう』ハハッ

本田『ええっ、ボクなんかまずい事しちゃいましたかぁ〜!』

船長『それは……』

船長『魚雷発射のスイッチ、だ』
両津「ハンター試験だと?金になるのか?」
106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/06/14(火) 06:23:21.97 ID:TsTZqsFi0
両津『なんだ魚雷くらい。気にするな本田』

船長『バ、バ、バ、バカ! 魚雷の目標は今海に浮かんでるあの怪しい船だけなんだぞ!』

両津『そりゃあ魚雷だからな。船を狙うのは当たり前だろう』

ゴォォォォッ

本田『ん……あれ〜。なんだかその船、めっちゃ近くにあるように見えるんですけど』

船長『……当然ダ。全速力で追いかけて来たからな』

本田『あれ? でもボクその船に魚雷発射しちゃったんすよね?』

本田『この場合どうなるんすか〜?』

船長『……神よ』アーメン

両津『ま、まさかっ!』

両津「ハンター試験だと?金になるのか?」
110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/06/14(火) 06:27:55.64 ID:TsTZqsFi0
ゴォォォォッ

カッツォ「船長! 全員配置に付きました!」

船長「よおし、衝撃に備えろぉ! 奴らはこの船に体当たりをぶちかましてくるつもりだ!」

船長「俺の船はあんな鉄屑なんかに負けやしねえ! 接触したら戦闘開始だ!」

船員『おおぉぉぉ!』

船長「さあ、来るなら来やがれってんだ。てめえらの攻撃なんざ……」

ゴォォォォッ

船長「ただの体当たりじゃねえかっ!」

ガッ!

ピカァ!

ドカーン!!

……。
両津「ハンター試験だと?金になるのか?」
115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/06/14(火) 06:39:19.85 ID:TsTZqsFi0
プカァ

船員「おい! カッツォが沈んだぞ! 誰か!」

船長「……」

船長「船がバラバラだ……」

船長「ちくしょう……一気に船を二つも沈めやかって。死神以上だぜあいつ。もしくはローレライの生まれ変わりかなんかか……」

船長「しかし、これで港までの移動手段は決まったな」

船長「よーし! 全員生きてるかあ! 今から試験会場に向けて出発する!」

船長「泳げねえ奴は溺れ死ぬ前に最寄りの陸まで頑張る事だ」

船長「ついてこれる奴だけ、俺の後に……!」

……。
両津「ハンター試験だと?金になるのか?」
119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/06/14(火) 06:42:23.85 ID:TsTZqsFi0
バリバリバリ

爆竜「敵船に突貫しながら0距離で魚雷を爆破させるとは。さすがミスター両津だ」

爆竜「演習に来た時間は無駄では無かったな……よし、全機帰投せよ!」

バリバリバリ

……。


船長「……クレイジーだ」
両津「ハンター試験だと?金になるのか?」
124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/06/14(火) 06:48:36.25 ID:TsTZqsFi0
『米軍船、まさに大炎上! 海が燃えた日』


『謎の海域事故、魔の三角地帯再び!?』

中川「どの新聞も、一面トップ記事ですよ」

大原「あのバカ……!」

麗子「それで、当の本人はどうしてるの?」

中川「横須賀の病院に入院中だって。本田さんも一緒に……」

麗子「まあ、悲惨……」

大原「試験を受ける前にリタイアとは、まったく」

大原「帰ってきたら、きつーくお灸をせねばならんな」
両津「ハンター試験だと?金になるのか?」
130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/06/14(火) 06:52:57.34 ID:TsTZqsFi0
病院

両津「うう……金が! ワシの豪遊計画がぁ……」

本田「週末はせっかくナナちゃんとデートの約束してたのにぃ」ヒーン

船長「……悪夢だ」ブツブツ

本田「ナナちゃんとデートぉ〜」ヒーン

兵士1「ペラペラペラ(か、帰りたい……)」

兵士2「ペラペラペラ(俺も、だ)」


両津「ちくしょう! ハンター試験なんて……もうこりごりだあ!」



両津「ハンター試験だと?金になるのか?」
139 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/06/14(火) 07:07:21.26 ID:TsTZqsFi0
なんやかんやで船の中


船長「今年の客はどうしてる?」

船員「例年通りですよ。ほとんど全滅です」

船長「情けねェ連中だぜ。こんなんでハンター資格をとろうってんだから笑わせやがる」

ゴン「はい、水だよ。この草かむと楽になるよ」

本田「あ〜すいませぇ〜ん……」

クラピカ「すーすー」

レオリオ「ひひっ」ペラッ

両津「ぐへへへっ、グラビアヌードちゃん」ペラッ


船長「……ふふん。今年はちっとは骨のありそうな奴がいるようだな」なんか変なのもいるけど
両津「ハンター試験だと?金になるのか?」
143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/06/14(火) 07:12:25.31 ID:TsTZqsFi0
船長『あー、これからさっきの倍近い嵐の中を航行する』

船長『命が惜しい奴は今すぐ救命ボートで……』

本田「げぇぇぇ! ま、また嵐ですかぁ〜おえっ」

本田「せんぱぁ〜い、やっぱりハンター試験なんて辞めましょうよ〜、ね〜?」

両津「ぐぁぁあ……ごぉぉお……」

本田「寝てる。ノンキなんだから、まったくもぅ〜」

船長「おい、そこの」

本田「は、はいぃ!?」

船長「試験受けたい奴は集まりな。ちょっとした面合わせだ」

本田「先輩、先輩。起きてくださぁ〜い」
両津「ハンター試験だと?金になるのか?」
145 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/06/14(火) 07:16:55.10 ID:TsTZqsFi0
両津「ぐぉぉぉお」

船長「……ちっ。まあいい。お前だけでも来るんだな」

本田「は、は〜い……」


船長「さて。結局客で残ったのはこの4人(と変なの1人)か。名を聞こう」

レオリオ「オレはレオリオという者だ」

ゴン「オレはゴン」

クラピカ「私の名はクラピカ」

本田「ほ、本田でぇ〜す、よろしく〜……」

船長「ふむ。お前ら、なぜハンターになりたいんだ?」
両津「ハンター試験だと?金になるのか?」
150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/06/14(火) 07:24:39.79 ID:TsTZqsFi0
ゴォォオ

クラピカ「……4年前私の同胞を皆殺しにした盗賊グループ。幻影旅団を捕まえるためにハンターを志望している」

レオリオ「正直に言うぜ。金さ! 金さえありゃあ何でも手に入るからな!」

本田(うわあ、このレオリオっていう人先輩みたいな事言うなぁ)

クラピカ「品性は金で買えないよ、レオリオ」

レオリオ「……三度目だぜ」ピクッ

ザザァァ
両津「ハンター試験だと?金になるのか?」
151 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/06/14(火) 07:28:57.28 ID:TsTZqsFi0
本田(あわわわ! なんだか危ない雰囲気になっちゃってるよ〜)
船員「船がひっくり返るぞ! 帆を上げろ!」

船員「急げ! マストがもたないぞ!」

本田(しかも船まで揺れてるし……!)

船長「やべぇな。海に落ちたらうかんでこれねぇぞ」

ゴン「船長、オレも何か手伝う!」

船長「よし来い!」

船長「本田、お前もこっちへ来て手伝うんだ!」

本田「えぇぇ〜ボクもっすかぁ〜!!」
両津「ハンター試験だと?金になるのか?」
154 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/06/14(火) 07:32:34.05 ID:TsTZqsFi0
本田「ま、ま、待ってくださいよ〜……あ、足が震えちゃってボク〜……」

船長「ちっ。なら海に落ちないように柱にでも捕まっているんだな! 引っ込んでろ!」

本田「ふぁああ〜い!」


船内

本田「ふぅ……よかったあ。あんな場所じゃあ立っていられないよ、まったく」

船員「……お、おいそこのアンタ!」

本田「へっ? ボクですかぁ〜?」

船員「そうだ! 頼む、ちょっと手を貸してくれ! 人手が足りないんだ!」
両津「ハンター試験だと?金になるのか?」
160 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/06/14(火) 07:38:05.41 ID:TsTZqsFi0
ガチャッ

本田「ここは……操舵室ですか〜?」

船員「舵がフラついて船が不安定なんだ。押さえるのを手伝ってくれないか……頼む!」

本田「ま、まあ押さえるくらいなら構いませんけど〜……」

ガシッ

本田「ん……この船が荒波で揺る感じ」

本田「う……」グググググ

船員「な、なんだ?」

本田「う……うおおぉぉ!」

本田「燃えてきたぜ、この感覚ぅ!」

本田「オラオラァ! ちんたら走ってんじゃねえ!」ガラガラガラ

船員「ひいっ! こ、この嵐で舵をコントロールしてる……」

本田「そらそらそらぁ!」ガラガラガラ
両津「ハンター試験だと?金になるのか?」
161 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/06/14(火) 07:41:21.21 ID:TsTZqsFi0
クラピカ「……行くぞ!」

レオリオ「来やがれ!」

バキッ!

グラッ!

船員「う、うわあぁぁ!」

ヒュゥゥ!

カッツォ「!!」

カッツォ「ぎゃっあう!!」

グラァァ

船員「カッツォ!」

船員「やべえ……海に落ちちまうぞ!」

ゴン「!」

レオリオ「チイッ!」

両津「ハンター試験だと?金になるのか?」
163 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/06/14(火) 07:45:37.14 ID:TsTZqsFi0
レオリオ「くっ……」

スッ

レオリオ「だ、だめだ! とどかね……」

ゴン「う本田「うおりゃぁぁあああああ! カッツォォォォオ!」」

グラッザパーン!

船長「な……!」

船長(船を一旦沈め、カッツォを掬い上げるように船をコントロールしただとぉ!!)

本田「うおおおお! 嵐がなんだってんだ!」

船長(こ、こいつぁ……)

両津「ハンター試験だと?金になるのか?」
167 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/06/14(火) 07:50:21.04 ID:TsTZqsFi0
船員「よーし、なんだかわからねえがカッツォもボウズも無事だ! ありがとよボウズ」

ゴン「あいてー、思わず鼻うっちった」

レオリオ「へっ、運がよかったな……船が思いっきり傾いてくれなきゃあ、オメェら海のモクズだったぜ」

クラピカ「……いや、それは違うよレオリオ、さん」

レオリオ「はっ? なんだと? って……さん?」

ゴン「うん、偶然なんかじゃないよ」

レオリオ「なんだよお前まで。どうしたんだよ?」

クラピカ「……どうやら」

船長(この船にゃあ、面白い奴が乗ってるらしい)


本田「うおおぉぉ! 大漁だぜぇぇええ!」

両津「ぐぉぉぉお、ぐがぁぁああ」
両津「ハンター試験だと?金になるのか?」
174 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/06/14(火) 07:59:27.17 ID:TsTZqsFi0
両津「ん……ふぁああ。よく寝た」

船長(あれだけの嵐で寝てられる。たいした奴だな)

本田「うおりゃあ!」

船長「ふ……くっはっはっ。今日のオレ様はすごく気分がいい!」

船長「お前ら全員、審査会場最寄りの港まで連れて行ってやらぁ!」

ゴン「!」

船長「さて、舵を動かしてる奴に伝えて来るかな。港までのルートをよ」

クラピカ「……ん。船長、もうすでに陸が見えて来たようだが」

船長「な、なに? おかしいぞ、まだ港も知らせてないってぇのによ……」

両津「なんだか妙に見覚えのある景色のような、はて」

両津「ハンター試験だと?金になるのか?」
178 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/06/14(火) 08:04:12.09 ID:TsTZqsFi0
〜♪(千葉ネズミーランドのテーマ)

両津「げっ! あそこに見える城は!」

本田「うおぉぉぉお! ナナァ! 約束通り遊びに来たぜぇ!」

両津「あのバカ、デートをするためにわざわざ船まで乗っ取ったのか! まったく!」

ゴン「ここが試験会場に近い港かあ……すごいな〜」

レオリオ「おい、あの城で試験やるんじゃねえだろな?」

クラピカ「何やら大人数で賑わっているようだな、さすがハンター試験だ……」


船長「……」
両津「ハンター試験だと?金になるのか?」
181 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/06/14(火) 08:10:12.98 ID:TsTZqsFi0
『千葉に謎の帆船、現る!!』

『ファンタジー? 中には海賊団が乗っていた』

『パイレーツオブカリビアンの新たな宣伝か? まさに白昼夢』


中川「ハンター試験を受ける前に、こんなに目立ってる……」

大原「船に乗ってしまえば大丈夫だと思っていたワシが甘かった……」

麗子「両ちゃんと本田さん、ちゃんと試験受けられるのかしらねぇ」

中川「さあ……今頃は多分、会場に着いてる頃だと思うけど」

大原「まったく、あのバカ……」
両津「ハンター試験だと?金になるのか?」
184 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/06/14(火) 08:15:29.80 ID:TsTZqsFi0
ザァァァ

両津「……船長。ここは一体どこだよお」

船長「知らねえ。風にでも聞くんだな」

ゴン「腹へった〜」

レオリオ「今日で二日何も食ってねえからな……」

船長「ったく、暴走したあげくに舵まで壊しやがって……おかげであと三日は港に着かないぜ」

本田「ごめんなさい、ごめんなさい」ペコペコ

両津「ったく……とんだハンター試験だな」

両津「ハンター試験だと?金になるのか?」
185 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/06/14(火) 08:22:48.56 ID:TsTZqsFi0
ドーレ港

両津「やっと着いたか……世話になったな船長」

本田「もくクタクタのフラフラですよぉ……」

船長「まあ頑張ってこい。そして最後にわしからアドバイスだ」

ゴン「?」

船長「あの山の一本杉を目指せ。それが試験会場にたどり着く近道だ」

両津「あれか」

ゴン「わかったありがとう!」

両津「よし、本田早速出発だ!」

クラピカ「……ちょっと待ってほしい。あなたたち二人に話がある」

両津「ん?」

クラピカ「どうだろう、ここから先は共に行動しないか?」
両津「ハンター試験だと?金になるのか?」
186 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/06/14(火) 08:26:44.40 ID:TsTZqsFi0
両津「ははっ、悪いがパス。ワシらはこれで先に行っちまうからな」ジャーン

本田「あぁ〜ボクのバイクだ〜。どうやってそんなもん持ってきたんすか先輩〜?」

両津「船の中に運んでおいたんだよ。何かの役にたつと思ってな」

本田「わ〜、さすが先輩だぁ!」

クラピカ(……なるほど)

レオリオ(なかなか抜け目ないおっさんだぜ)

ゴン(ばいく、ってなんだろう??)
両津「ハンター試験だと?金になるのか?」
188 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/06/14(火) 08:31:43.25 ID:TsTZqsFi0
両津「というわけで、出発だ本田!」ガシッ

本田「う……うおおぉぉ! 了解だぜ両津のダンナァ! ヘルメットはちゃんと被るんだぜ」

両津「では諸君、試験会場で会おう」

本田「あばよ!」

ブロォォオ!

ゴン「……げほっ、げほっ」

クラピカ「行ってしまったか、仕方ない」

レオリオ「まあ、ただ者とは思わねえけどよ〜、なんか引っ掛かる奴らだよな」

ゴン「でも悪い人じゃなさそうだよ、多分」

クラピカ「……そうだといいがな。いずれにしろ、私たちは徒歩であの一本杉に向かわなければならない」

クラピカ「時間もあまり無い。急ごう」
両津「ハンター試験だと?金になるのか?」
191 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/06/14(火) 08:35:28.93 ID:TsTZqsFi0
……ブロォォオ!

ヒュゥゥ……。

本田「両津のダンナよぉ、なんだかおかしな場所に出ちまったぜ。廃村か?」

両津「……いや、誰かいる。気配はちゃんとするぞ」

本田「本当かよ? オレには何にも感じとれねえぜ?」

両津「ううむ、しかし不気味な場所だなここは。本当に試験会場まで続いて……」

ぞろぞろ

両津「本田! 前だ! 止まれ!」

本田「! うおおぉぉ!」

キィィィイ!
両津「ハンター試験だと?金になるのか?」
193 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/06/14(火) 08:41:08.85 ID:TsTZqsFi0
本田「っち……婆さん、いきなり飛び出したら危ねえぜ! 危うく轢いちまうとこだったぞ!」

クイズばば「ドキドキ……」

両津「なんだ?」

クイズばば「ドキドキ2択クイ〜〜〜〜ズ!!」

本田「はぁ? なんだってんだ」

取り巻き「……」パチパチパチ

クイズばば「お前たちあの一本杉を目指してるんだろ? あそこにはこの町を抜けないと絶対に行けないよ」

クイズばば「他からの山道は迷路みたいになってる上、凶暴な魔獣のナワバリだからね」
両津「ハンター試験だと?金になるのか?」
196 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/06/14(火) 08:45:27.84 ID:TsTZqsFi0
本田「おいおい、穏やかじゃねえなぁ」

両津「で、バーさん。どうすればここを抜けられるんだ?」

クイズばば「これから1問だけクイズを出題する。考える時間は5秒だけ。間違えたら今年の試験は諦めな」

本田「そいつぁ厳しいな。大丈夫かい、両津のダンナ?」

両津「なあにクイズは得意だ。大抵の問題なら答えられるぞ」

本田「……政治や法律問題が出たらどうするつもりでぇ?」

両津「うっ!」ドキリ
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