- >>01の希望する虹エロ画像を張るスレ
386 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/05/23(月) 00:03:31.46 ID:jJ+o61Hq0 - >>385
じゃあ支援するわ
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- >>01の希望する虹エロ画像を張るスレ
401 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/05/23(月) 00:08:47.73 ID:jJ+o61Hq0 - 制服
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- >>01の希望する虹エロ画像を張るスレ
450 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/05/23(月) 00:31:38.16 ID:jJ+o61Hq0 - ロリ
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- 興奮した体位語ろうぜ。童貞は好きな合唱曲でも書いとけ
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/05/23(月) 01:16:45.90 ID:jJ+o61Hq0 - 飛び立とー \飛び立とう/ 未来信じてー
正直これより仰げば尊し歌いたかったわ 別に恩を感じるような先生なんていなかったが
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- 何でも良いから神か悪魔を1体思い浮かべてからスレ開いてミ
73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/05/23(月) 01:44:23.70 ID:jJ+o61Hq0 - 稲荷神
うっし寝るか
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- 見本を見ないで線を一本ずつ足していき絵を完成させるスレ
330 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/05/23(月) 02:12:03.33 ID:jJ+o61Hq0 - とりあえずアフィブログ転載禁止
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- 俺より乱交なIDいる?
230 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/05/23(月) 02:13:12.48 ID:jJ+o61Hq0 - てs
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- おやすみってうって寝るスレ ただしコンマ00はのヤツは徹夜
132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/05/23(月) 02:36:42.70 ID:jJ+o61Hq0 - >>1
お前やるな。 おやすみ
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- !ninjaスレじゃない場所で名前欄に!ninjaって入れるのやめろ
909 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 []:2011/05/23(月) 02:49:47.87 ID:jJ+o61Hq0 - 別に確認する必要がない
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- 退屈だからドラえもんの漫画をシコシコ描いてみた
104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/05/23(月) 02:57:14.49 ID:jJ+o61Hq0 - 出木杉は一筋縄ではいかないわけか
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- 退屈だからドラえもんの漫画をシコシコ描いてみた
108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/05/23(月) 02:59:00.37 ID:jJ+o61Hq0 - どうしてそうなるwwwwww
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- 退屈だからドラえもんの漫画をシコシコ描いてみた
131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/05/23(月) 03:06:25.67 ID:jJ+o61Hq0 - 2コマ目の無表情がシュールすぎる
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32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/05/23(月) 03:38:29.35 ID:jJ+o61Hq0 - 久々に孤独のグルメ読みたくなった
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177 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/05/23(月) 14:15:34.99 ID:jJ+o61Hq0 - 酒と煙草とギャンブルだな、あと違法になるものはもちろんダメ
>>156 二度と……えっ
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140 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/05/23(月) 15:19:08.97 ID:jJ+o61Hq0 - 理系って金とか名誉とか地位とかそういうのしか生きがいが無いイメージ
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- 劇場版 「名探偵コナン」 〜安価仕掛けの頭脳戦〜
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/05/23(月) 15:28:48.07 ID:jJ+o61Hq0 - ksk
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- 劇場版 「名探偵コナン」 〜安価仕掛けの頭脳戦〜
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/05/23(月) 15:29:55.97 ID:jJ+o61Hq0 - >>23
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- ショタ魔王「勇者一行の性奴隷を努めるだけの簡単なお仕事です…?」
181 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/05/23(月) 15:54:41.39 ID:jJ+o61Hq0 -
____ r っ ________ _ __ | .__ | __| |__ |____ ,____| ,! / | l´ く`ヽ ___| ̄|__ r‐―― ̄└‐――┐ | | | | | __ __ | r┐ ___| |___ r┐ / / | | /\ ヽ冫L_ _ | | ┌─────┐ | | |_| | _| |_| |_| |_ | | | r┐ r┐ | | | / | | レ'´ / く`ヽ,__| |_| |_ !┘| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|‐┘ | r┐| |___ __|. | | | 二 二 | | |く_/l | | , ‐'´ ∨|__ ___| r‐、 ̄| | ̄ ̄ | |_.| | / ヽ | | | |__| |__| | | | | | | | __ /`〉 / \ │ | |  ̄ ̄| | | / /\ \. | |└------┘| | | | | |__| | / / / /\ `- 、_ 丿 \| | ̄ ̄  ̄ ̄ く_/ \ `フ |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | | | |____丿く / <´ / `- 、_// ノ\ `ー―--┐ `´ `‐' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`‐'  ̄ ` `´ `ー' `ー───-′ いやでもこれは本当にSSだけに留めるのは惜しいぞ
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- マミ「あなたが好きだから」
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/05/23(月) 16:17:07.35 ID:jJ+o61Hq0 - 残ってた
再開します
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- マミ「あなたが好きだから」
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/05/23(月) 16:21:07.77 ID:jJ+o61Hq0 - ちょうど、考えていたときに顔を見たものだから、つい。
何となく気まずくなり、私はそっと目を逸らした。 「あなたも体調不良?それともサボりかしら」 「……体育で怪我をしたから、まどか」 言われるまで、気が付かなかった。 立っている暁美さんの横には、座っている鹿目さんの姿があった。 「あはは……こんにちは、マミさん」 「鹿目さん……膝?」 「あ、はい。リレーの練習中、転んじゃって」
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- ●○おwwまwwえwwらwwオセロしようぜwwwwwww○●
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/05/23(月) 16:28:19.79 ID:jJ+o61Hq0 - ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐┃ ┃│ │ │ │ │ │ │ │ │┃ ┃├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤┃ ┃│ │ │ │ │ │ │ │ │┃ ┃├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤┃ ┃│ │ │ │ │ │ │ │ │┃ ┃├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤┃ ┃│ │ │ │○│●│ │ │ │┃ ┃├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤┃ ┃│ │ │ │●│●│●│ │ │┃ ┃├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤┃ ┃│ │ │ │ │歩│ │ │ │┃ ┃├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤┃ ┃│ │ │ │ │ │ │ │ │┃ ┃├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤┃ ┃│ │ │ │ │ │ │▼│ │┃ ┃└─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
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- マミ「あなたが好きだから」
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/05/23(月) 16:29:23.09 ID:jJ+o61Hq0 - そう言って「あたっ」と顔を顰める鹿目さんは。
やっぱり、可愛いなあと思ってしまう。 本当に、暁美さんがこの子を好きになる理由がよくわかってしまう。 だけど、この子はきっと暁美さんを見ていない。 残酷だ、と思う。暁美さんにここまでさせるくせに、鹿目さんは何も知らない。 「マミさん?」 「……え?」 鹿目さんの柔らかな声ではっとする。 私が、暁美さんを庇うようなことを考えていたことに驚いて。 この子に、ほんの少しの一瞬だけ――暗い感情が芽生えてしまったことに、気が付いて。
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- マミ「あなたが好きだから」
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/05/23(月) 16:59:39.85 ID:jJ+o61Hq0 - 「……あぁ、ごめんなさい。少しぼーっとしてたみたい」
そう言って誤魔化してみる。 私は暁美さんと違って、誤魔化しの名人なのだから。 「あなたはどうしてここにいるの」 「ほ、ほむらちゃん……」 苛立ったような暁美さんの声だった。 私が鹿目さんの話を持ち出すといつも、こんな声をする。 きっと嫌なのだろう、私が鹿目さんと話すのが。こういうときは鹿目さんのとりなす ような声も聞こえないらしい。じっと私を睨んで。 まったく、便利な耳。 「いちゃいけないかしら?」
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- マミ「あなたが好きだから」
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/05/23(月) 17:02:11.54 ID:jJ+o61Hq0 - 「いいえ」
「ならいいでしょ、そんなに睨まなくても」 そう言って。 負けじと暁美さんの瞳を覗くと、ふいっと逸らされた。 少し、ほっとする。 「マミさん、大丈夫ですか?」 「えぇ、少し気分が悪かっただけだから。保健の先生、いるかしら?」 いないみたいです、という鹿目さんの声。 私は「そう」と言うと、奥のベッドへと歩き出す。 暁美さんが、私の姿を追いかける視線を感じながら、わざとゆっくり。
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- マミ「あなたが好きだから」
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/05/23(月) 17:05:24.23 ID:jJ+o61Hq0 - 「……まどか、出来たわ」
「あ、ありがと、ほむらちゃん!」 元気な鹿目さんの声が聞こえて。 私はベッドの淵に腰掛けて、笑って。 「仲いいのね、あなたたち」 まるで恋人みたいよ、なんて。 挑発めいた言葉を投げ掛けて。 不安な心がさらに広がっていくような、そんな気分になる。 暁美さんの表情が、さっと硬くなったのがわかった。 鹿目さんは「えへへ、そうかなあ」と嬉しそうに笑っているのに。 私は、つくづく最悪な人間なんだろう。それとも、暁美さんよりも不器用なのか。 こんなことでしか――不意に襲ってきた不安に、対処できない。
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- マミ「あなたが好きだから」
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/05/23(月) 17:08:37.51 ID:jJ+o61Hq0 - 「あ、それじゃあ私たち体育に戻ります。ほむらちゃん、行こう」
何も知らない鹿目さんは。 ぎゅっと暁美さんの手を握り掴んで。 暁美さんがびくりと身体を震わせたことにも気付かずに。 「……」 「ほむらちゃん?」 「……ごめんなさい、私も少し、気分が良くないから。先に戻ってくれる?後で、 少し休んでから体育に戻るから」
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- マミ「あなたが好きだから」
39 :ミス[sage]:2011/05/23(月) 17:09:05.67 ID:jJ+o61Hq0 - 「あ、それじゃあ私たち体育に戻ります。ほむらちゃん、行こう」
何も知らない鹿目さんは。 ぎゅっと暁美さんの手を握り掴んで。 暁美さんがびくりと身体を震わせたことにも気付かずに。 「……」 「ほむらちゃん?」 「……ごめんなさい、私も少し、気分が良くないから。先に戻ってくれる?後で、 少し休んでから体育に戻るわ」
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- マミ「あなたが好きだから」
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/05/23(月) 17:11:17.28 ID:jJ+o61Hq0 - こーん。
足で、ベッドの足を蹴ってみる。折りたたみ式のそのベッドは、金属の音を静かな 保健室に大きく響かせた。 「大丈夫!?」 「えぇ。先生に、伝えてくれる?」 「う、うん、わかった!ほむらちゃん、無理はしないでね?」 「わかってるわ、まどか」 鹿目さんを安心させるように微笑む暁美さんは。 私が始めてみる笑顔で。何となく、胸の奥がざわり、とした。 気持ち悪い、なんて。そう思う。
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- マミ「あなたが好きだから」
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/05/23(月) 17:13:11.19 ID:jJ+o61Hq0 - 「それじゃあ。マミさんも、失礼します」
「えぇ、体育頑張ってきてね」 手を振って。 ドアが閉まって。 暁美さんと、二人っきりになって。 「……何のつもり」 「挑発に乗ったあなたが悪いとは思わないの?」 ふらり、と暁美さんが近付いてくる。 私は小さく笑うと、そんな暁美さんの身体をベッドの淵から抱き締めて。
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- マミ「あなたが好きだから」
43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/05/23(月) 17:16:13.38 ID:jJ+o61Hq0 - 「――あんな顔、するもんじゃないわよ、あなたが」
「どういう意味」 暁美さんの冷たい声。 背筋がぞくっとして、私は制服のリボンに手をかける。 暁美さんは何も抵抗しない。 「見たくないってこと」 あなたが幸せな姿なんて―― せめて、私の前だけでもお互い可哀そうな人でいて欲しい。 なんとも身勝手なことなんだろうけれど。
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- マミ「あなたが好きだから」
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/05/23(月) 17:19:05.85 ID:jJ+o61Hq0 - 「……意味、わからないわ」
「でしょうね」 すっと。 暁美さんが身に着けているもの、全てを外して。 口付けて。 「……気分、悪いんじゃなかったの」 短いキスを何度も繰り返し。 その合間に、暁美さんは言う。 私は笑ってもう一度唇を重ね――「もう手遅れ」
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- マミ「あなたが好きだから」
45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/05/23(月) 17:24:50.33 ID:jJ+o61Hq0 - 「気分が悪くて死にそうだもの」
舌を、押し入れる。 暁美さんの舌が、私の舌に応えるように絡んできて。 けれど。 「っ、……どうしたの」 無理矢理唇を離すと、暁美さんは少し上気した頬で訊ねてきた。 「いつもより、手荒いわ」 私は何も答えず、暁美さんの身体をベッドへと押し倒して。 その白く汗ばんだ首筋に、舌を這わせながら。 もう、止まらなかった。 暁美さんの堪えた甘い声を聞きながら、もう、暗い感情が止まらなかった。
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- おい、名前欄に「!zense」で前世が占えるぞ
457 :童貞[]:2011/05/23(月) 17:35:55.79 ID:jJ+o61Hq0 - どうかな
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- マミ「あなたが好きだから」
48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/05/23(月) 17:41:07.61 ID:jJ+o61Hq0 - ――――― ――
チャイムが、鳴る。 貪り付くように重ねていた唇を離し、私は小さく息を吐いた。 はあはあ、と。 今まで甲高い声を上げていた暁美さんはぐったりと私の側で横たわる。 「聞こえちゃってたなんてことはないわよね」と、そんな暁美さんに意地悪く話しかけ。 睨まれてしまう。 「怖いわね」 そう言って、笑ってやる。 暁美さんは起き上がると何も言わずにはだけた制服を元のように。 けれど、すぐにその手を止めて私を見た。 「……巴マミ」
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- マミ「あなたが好きだから」
49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/05/23(月) 17:48:21.13 ID:jJ+o61Hq0 - 「なあに?」
「……どうして」 困惑したような暁美さんの身体には、刻んだ私の証。 何もつけないと、それは私たちがこんな風に初めて乱れた関係になった日から、 決まっていたことだった。けれどお互い口に出したことはないし、だから私は。 「何が」 「……っ」 それを、口に出すことは躊躇われるのだろう。ついさっきまでそれよりもっと 恥ずかしいような声を上げていたくせに。 「……何でもないわ」
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- マミ「あなたが好きだから」
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/05/23(月) 17:51:12.07 ID:jJ+o61Hq0 - 「そう」
頷いて。 少しの後悔と、少しの不安と、少しの罪悪感と、少しの――優越感。 「ごめんね」とは謝らない。けれど、気まずくなって目を逸らす。 私はどうやら、最後まで完璧な悪役にもなれないらしかった。 「……また来る?今日の夜」 「ふざけないで」 強い声が、私を否定する。 ほっとするような、ずきっとくるような。 こんなことをしてしまったら、もしかしたらもうこれで最後かも知れない、なんて。 けれど、だからこそ私はこうして。 不意に、泣き出しそうになった。 どうしてかわからないけれど、「もう行くわ」と言ってベッドを下りてしまった暁美さんに。 「待って」と声をかけそうになって。
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- 気持ち悪いオタクと気持ち悪くないオタクの違い
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/05/23(月) 17:53:20.93 ID:jJ+o61Hq0 - >>5
気持ち悪い にわか 気持ち悪い ガチ
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- マミ「あなたが好きだから」
52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/05/23(月) 17:54:14.15 ID:jJ+o61Hq0 - ベッドが、きしっと軋んだ音を立てて。
暁美さんが、振り向く。 「……」 「また、いつか」 そう声をかけて、私は必死に。 いつもの笑顔を浮かべ。 「……何かあったの」とも聞かずに。 もちろん、聞かれたくもなかったけれど。 暁美さんは、振り返りもせずに。 もちろん、振り返って欲しくもなかったけれど。 その後姿が、酷く頼りなげに見えて。 酷く、大きく見えて。 私は、おかしくなっていた。 ◆
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- マミ「あなたが好きだから」
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/05/23(月) 17:57:25.35 ID:jJ+o61Hq0 - 誰も来ないと分かっている部屋は、どうしても片付かない。
私は散乱した服や写真や物を片付ける手を止め、小さく息を吐いた。 「……」 持っていたものを放り出す。 どうして私は、失ってから気付くものが多いのだろう。 家族だって、そうだった。 友達だって、そうだった。 今だって。 何も気付かなかった振りをしておけばよかったのかも知れなかった。 けれど私のプライドがそれを許さなくて。 暁美さんへの想いに気付かないことも、暁美さんへの想いをずっと秘めておくことも。 だから私は。
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- マミ「あなたが好きだから」
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/05/23(月) 18:00:54.49 ID:jJ+o61Hq0 - 「……バカみたい」
私が、彼女を支えているのだと思っていた。 彼女が鹿目さんの代わりに私を使っていることは知っていた。 わかっていて、私も彼女を受け入れて。 好きだと伝えられない暁美さんの苦しみを、私が半分背負っているような気分になっていた、 それだけだった。 私はただ、求められることに喜びを見出して。 違った。 私が、暁美さんを強く強く、求めていた。 気が付かないうちに、いつのまにか、そうなってしまっていた。 「…………バカみたい」 もう一度、呟く。 今頃暁美さんはどうしているだろうか。あの証を、必死で隠そうとしている姿が 思い浮かび私はつい、笑ってしまった。 外では雨の、音がした。
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- マミ「あなたが好きだから」
56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/05/23(月) 18:03:23.92 ID:jJ+o61Hq0 - 立ち上がる。
雨に打たれたい気分だった。 窓を開けて、外へ出ようとしたときだった。 無機質な音のチャイムが、鳴った。 「……」 ドアを開ける。 「どうして」とも訊ねられなかった。 暁美さんが、いた。 雨に濡れて、ずぶ濡れになって、暁美さんが、いた。
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- マミ「あなたが好きだから」
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/05/23(月) 18:06:55.08 ID:jJ+o61Hq0 - 「……入ったら?」
とりあえず、最初に声に出た言葉はそれだった。 暁美さんは頷くと、何も言わずに中へ入ってくる。 後ろ手で、ドアを閉め。そのまま崩れ落ちるようにして座り込んで。 「……暁美さん?」 小さな小さな泣き声が。 雨の合間に漏れ聞こえ。 そっと頭に手を置いて。ゆっくりと、動かしてみる。 小さい頃、よく誰かが泣き虫な私にそうしてくれたように。 ――――― ―――――
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- マミ「あなたが好きだから」
59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/05/23(月) 18:11:55.73 ID:jJ+o61Hq0 - >>58
描写出来てなかった……ごめん、そういうことにしておいて下さい
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- マミ「あなたが好きだから」
60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/05/23(月) 18:15:41.23 ID:jJ+o61Hq0 - 暁美さんがこの部屋に来て、何もしないでただお茶を飲むだけ。
なんてことは今まで一度もなかった。 そのせいだろうか、私も、暁美さんもどこかぎこちなく。 ようやく落ち着いた暁美さんは、恥ずかしそうに俯いている。 「……」 きっと、私のせいなのだろうと思う。 暁美さんが、鹿目さんに「友達以上」のことをしようとしたらしいというのは。 泣き出した暁美さんの言葉の断片を繋げていくと、心配した鹿目さんに無理矢理 キスして押し倒して――「どうして」という暁美さんの苦しそうな声がまだ、頭から離れない。
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- マミ「あなたが好きだから」
61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/05/23(月) 18:21:11.78 ID:jJ+o61Hq0 - 「……ごめんなさい」
不意に、そんな声が聞こえて。 私は驚いて暁美さんを見て。暁美さんは相変わらず俯いたままだったけれど。 「……どうして謝るのよ」 「……突然、こんなこと」 「……本当ね。迷惑よ」 心にもないことを、言ってしまう。 そんなこと、本当はないのに。暁美さんが辛い時、戻ってくるのが私のところ。 そう思うと、嬉しいのに。 「……そうでしょうね」 弱りきった声に。 つい、私は暁美さんに手を伸ばした。
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- マミ「あなたが好きだから」
64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/05/23(月) 18:29:57.28 ID:jJ+o61Hq0 - テーブル越しに、彼女の震える肩に、触れる。
カップが倒れ、冷めかけたお茶が、テーブルの上に零れていく。 白に、薄い赤。 「……大丈夫」 そんな、根拠も無いことを呟いてみる。 そんな、私に似合わない言葉を吐いてみる。 きっと暁美さんは何も言わずに私を睨んでくるのだろう。 けれど今はそんな暁美さんの視線も見えないから。 「……大丈夫よ、きっと」 何が大丈夫かなんて、わからない。 けれど何度もそう言って。呟いて。暁美さんの震えが止まりますようにと。
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- マミ「あなたが好きだから」
66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/05/23(月) 18:34:55.73 ID:jJ+o61Hq0 - こんなことになってしまったのは、全部私の所為なのに、とも思う。
本当に私は最低だ。不器用なわけじゃない、きっとただ、最低。 こうして、暁美さんの側にいることを許されようとしている。 本当に私は―― 「……最低」 暁美さんがぽつり、と呟いて。 きっと私に対してじゃなく、自分自身に対して。 お互い、見えない罪が。私たちをまた、繋ぐような気がして。 本当は、心のどこかでこうなることを望んでいたのかも知れない。 そうだとすれば、やっぱり私は最低で。
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- マミ「あなたが好きだから」
67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/05/23(月) 18:41:15.86 ID:jJ+o61Hq0 - ぐっと。
暁美さんの背中に回す手の力を、強くする。 けれど。 ごうでもしなきゃ、きっと暁美さんを繋ぎ止めてはいられない。 私の心が、きっと拒絶してしまうから。身体が、どれだけこの子を求めても。 心が求めることを、私自身が許してくれない。 「……巴マミ」 不意に、暁美さんが言った。 「なあに」と訊ねると、「どうして」 また、その声で。暁美さんは。 「どうして、私を拒まないの」
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- 最近、殺される夢をよく見るんだ
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/05/23(月) 18:41:54.58 ID:jJ+o61Hq0 - ククク……やはり"資質"持ちか……。
いいだろう、>>1よ、後ろを向いてみろ
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- マミ「あなたが好きだから」
68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/05/23(月) 18:47:11.87 ID:jJ+o61Hq0 - 何もしない、精神的な繋がりなんて、いらない――
そんな暗黙の了解が、私たちの間には存在していたから。 服を脱がずにいるということは、私たちのこの関係が終わっているということ。 もう、敵同士。 私も、暁美さんもわかっているから。 「……だって」 そこまで言って、言葉に詰まる。 拒まない理由。きっと、わかっている。だって私は、この子が好きだから。 あなたが、好きだから。 けれど。 そんなことを言ってしまえば、今までの関係が崩れてしまう。 だから私は何も言わずに。 暁美さんに、キスした。 そのまま横に倒れて、色々な場所に唇を押し当てて。 繋がるために、隠した罪。 暁美さんの側にいるための、最後の方法。 終わり
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