- ドラえもん「エンドレスエイト!?」
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/03/29(火) 15:51:22.58 ID:jWbH/+Q20 - ------何かがおかしい
ドラえもんはふとそう思った。 季節は夏、目の前には夏休み中ゴロゴロしているのび太が やはり今日もゴロゴロとしていた(8月27日) ドラえもん「もう!毎日ゴロゴロしてるけど、夏休みの宿題は終わったの!?」 のび太「全然〜」 ドラえもん「二学期まで後5日しかないんだぞ!?いい加減始めたら!?」 のび太「30日になったらやるよ〜」 ドラえもん「去年もそんな事言って最後の方に大変な思いをしたじゃないか! そろそろ始めなさい!!」 のび太「もうっ!!うるさいんだよドラえもんは!!」 ドラえもん「うるさいとはなんだ!僕は君の事を思って!!」 のび太「うるさいったらうるさーい!!」 ドラえもん「全く君って奴は!!ジャイアンに殴られても知らないぞ!」 のび太「何で僕が宿題をやらないからってジャイアンが殴るのさ〜?」 ドラえもん「?・・・・・はて?何ででしょう?」
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2 : ◆B/3uoJfB4Y []:2011/03/29(火) 15:53:36.38 ID:jWbH/+Q20 - 以前ドラえもんとコードギアスのクロスを書いたものです。
最後まで書き込みあります。だいたい160レスです この間は猿規制にだいぶ苦労しましたので出来れば支援のほどよろしくお願いします。 このSSはエンドレスエイトとゲームの涼宮ハルヒの並列をベースに出来てます・
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3 : ◆B/3uoJfB4Y []:2011/03/29(火) 15:54:17.01 ID:jWbH/+Q20 - ピンポーーン
ジャイアン&スネ夫「のーびー太ーくん」 のび太「噂をしてたらジャイアンとスネ夫が来た。どうしたんだろう?」 ドラえもん「う〜ん・・・・・」 のび太「どうしたのドラえもん?」 ドラえもん「いや・・・何だか前にも似たような事があったような気が・・・」 のび太「ジャイアンとスネ夫なんてよく来るじゃない! さっきからおかしいよドラえもん。僕、ちょっと出てくるからね」ダンダンダン (のび太は玄関へと向かった) ドラえもん「う〜ん、それにしても強い既視感だ・・・。頭がグラグラする」 (ジャイアンとスネ夫と共にのび太が戻ってくる) のび太「ドラえも〜ん!あ、まだ唸ってる」 ドラえもん「あれ?どうしたのみんなして?外で遊ぶんじゃないの?」 のび太「スネ夫がみんなに話しがあるんだってさ」 ドラえもん「話?」
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9 : ◆B/3uoJfB4Y []:2011/03/29(火) 15:57:12.93 ID:jWbH/+Q20 - -------のび太宅
のび太「たらいま〜」ドテッ ドラえもん「あらら、また酷くやられたね」 のび太「来週までに宿題を終わらせなかったら殺されるよ〜」 ドラえもん「こうなったら、死ぬ気で勉強するしかないね」 のび太「うぅ〜〜」 ----- -- - (のび太はそれからドラえもんの手をかりながら 一生懸命勉強した・・・そして翌日、8月29日) のび太「駄目だーー」ドテッ ドラえもん「あ、あんなに頑張ったのに半分しか終わらないなんて」 ピンポーーーン スネ夫「のーびーたーくん!」
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10 : ◆B/3uoJfB4Y []:2011/03/29(火) 15:58:39.97 ID:jWbH/+Q20 - のび太「わっ!!スネ夫が来た!!どうしようドラえもん!?」
ドラえもん「あれだけ頑張って終わらなかったんだ、もうしょうがないよ。 素直に僕らは行けないって謝るしかない」 のび太「そんな〜!ジャイアンに殺されちゃうよ〜」 のび母「のびちゃん、何をやってるの?スネ夫さん来てるわよ?」 ドラえもん「僕も一緒に謝るから、行こう?」 のび太「うぅ・・・」 のび母「ふー、全く・・・宿題はどこまで終わったの?」 ドラえもん「え・・・・えっと、7割くらいまでです」 のび母「7割?本当に!?」ギロッ ドラえもん「え・・・・え〜と6割くらいだったかな〜ドゥフフフフ」 のび母「はー、まぁいいわ。昨日は張ってたみたいだし 特別に許してあげる」 のび太「ゆ、許すって・・・・じゃあ遊びに行っていいの!?」 のび母「ただし!!ちゃんと二学期までに残りを終わらせる事!!いいわね!?」 のび太「えぇ!?後4日しかないじゃない!? それじゃ船の中でも勉強しろって言うの?そりゃないよ〜」
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11 : ◆B/3uoJfB4Y []:2011/03/29(火) 15:59:20.90 ID:jWbH/+Q20 - のび母「何か言った!?」ギロッ
ドラえもん「ドゥフフフフフ、分かりました!さ、行こうのび太くん!」 のび太「う〜」 のび母「ちゃんと勉強するのよー!!」 バタンッ スネ夫「もう、遅いじゃないか!でも出てくるって事は宿題は終わったんだね」 のび太「それがまだなんだ。船の中で勉強しろって・・・・」 スネ夫「えぇ!?あの豪華客船の中で!?」 ドラえもん「あれ?スネ夫くん、ジャイアンは?」 スネ夫「それが聞いてくれよ!!」 ---------ジャイアン宅 ジャイアン「も〜頼むよ母ちゃん!!」 ジャイ母「駄目だって言ってんだろ!!宿題もロクに終わってないのに! ウダウダ言う暇があったら勉強しな!!」
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14 : ◆B/3uoJfB4Y []:2011/03/29(火) 16:00:17.72 ID:jWbH/+Q20 - スネ夫「ジャイアン、のび太達連れてきたよ!」
ジャイアン「おぉ心の友よ!お前達も母ちゃんを説得してくれ」 ジャイ母「何が説得だい!諦めて勉強しな!」 ドラえもん「あ、あの・・・実はのび太くんも宿題はまだなんです。 ですので残り4日間、みんなを一緒に船の中で勉強させようと思いまして・・・」 ジャイ母「勉強なら何も船の中じゃなくても出来るじゃないか!」 ドラえもん「え・・・えぇ、それはそうなんですけど・・・」 ジャイ母「ふぅ、まぁいいわ。ドラちゃんがそう言うなら許可してあげる」 ジャイアン「えぇ!?本当に良いのか母ちゃん!?」 ジャイ母「その代わり、ちゃんと船の中で勉強すんだよ!! 二学期までに全部終わってなかったら承知しないからね!!」 ジャイアン「わ・・・・分かったよも〜」 ドラえもん「よし、じゃあ行こう!」 ジャイ母「ドラちゃん、剛の事ちゃんと監督してちょうだいね」 ドラえもん「は、はい!勿論です」 スネ夫「みんな早くしないと出航時間に間に合わなくなるぞ!」
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15 : ◆B/3uoJfB4Y []:2011/03/29(火) 16:01:29.13 ID:jWbH/+Q20 - のび太「出航時間って何時だったっけ?」
スネ夫「前に12時って言っただろ!!」 ジャイアン「それで、今何時なんだ?」 スネ夫「もう10時だよ!急がないと!」 のび太「ねぇ、スネ夫。その時計針動いてないよ?」 スネ夫「なに!?わっ、本当だ!!」 ジャイアン「えぇ!?じゃあ本当は今何時なんだよ!?」 ドラえもん「『普通の時計ー!』えーと、只今11時20分」 のび太「じゅ、11時20分!?それじゃもう12時までに行くのは無理だよー」 ジャイアン「おいスネ夫!!お前の時計が壊れてるばっかりに みんな間に合わなくなっちゃったじゃねーか!!」 スネ夫「元はといえばジャイアンが宿題をやってなかったのが原因じゃないか!」 ジャイアン「うるせーー!!」ゴツンッ スネ夫「イテッ!!」 ドラえもん「は〜、みんな何か忘れてない?」
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16 : ◆B/3uoJfB4Y []:2011/03/29(火) 16:02:46.53 ID:jWbH/+Q20 - のび太「忘れてるって、何を?」
ドラえもん「あのね〜、僕は22世紀のロボットですよ!!」 スネ夫「あっ、そうか!どこでもドアを使えばいいのか!」 ジャイアン「そういえばそうだな。コロッと忘れてたぜ」 ドラえもん「全く君達は・・・・ブツブツ・・・『どこでもドアー!』」ドスンッ のび太「はー助かった!これなら出航に間に合うね」 ドラえもん「一応聞いておくけど、みんな忘れ物はないね?」 のび&スネ&ジャイ「ないでーす!」 ドラえもん「では行きましょう!!いざ、東京湾!オーベロン号へ」ガチャッ ----------- ------- --- ------何かがおかしい キョンはふとそう思った。現在彼は豪華客船オーベロン号船内にある個室にいる 目の前には同じSOS団の団員である古泉がいる キョン「はぁ〜〜〜」 古泉「おや、随分大きな溜息ですね。何か嫌な事でも?」
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24 : ◆B/3uoJfB4Y []:2011/03/29(火) 16:08:13.42 ID:jWbH/+Q20 - キョン「いや、どう?って言われてもな・・・・」
ハルヒ「いいから早く来なさい!先に行ってるわよ!」 バタンッ キョン「全く台風のような女だ・・・」 古泉「・・・・・・・・・」 キョン「ん?どうした古泉?」 古泉「あ、いえ・・・・少々気になることがありましてね・・・」 キョン「気になる事?」 古泉「大した事ではありませんよ。恐らく僕の勘違いだと思います」 キョン「そうかい。それじゃ行くぞ、あんまり団長様を待たせると後が面倒だからな」 古泉「はは、そうですね」 --------東京湾 のび太「うわ〜〜〜〜〜〜!」 ジャイアン「すげー・・・・俺達本当にこれに乗れるのかよ?」 ドラえもん「いや〜凄い!なんて大きな船なんだ・・・・」
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27 : ◆B/3uoJfB4Y []:2011/03/29(火) 16:11:27.41 ID:jWbH/+Q20 - スネ夫「ハハ、この程度で驚いてちゃ駄目だよ!中はもっと凄いんだから」
ジャイアン「ところでスネ夫、東京湾を出航したら次は何処へ行くんだ?」 スネ夫「ここを出たら終着点の神戸港までノンストップだよ」 のび太「神戸港!?じゃあ僕らは神戸からどうやって帰るのさ?」 ドラえもん「どこでもドアがあるでしょ!」 のび太「あ、そうだった」 スネ夫「今日が29日で神戸港到着は31日だから僕らは二泊三日さ」 のび太「二泊三日!?そんなに遊べるなんて嬉しいなー!!」 ドラえもん「のび太くん!!忘れてるの?遊ぶだけじゃなくて宿題を終わらせないと!!」 のび太「わ、分かってるよ〜」 ジャイアン「嫌な事思い出させんなよな〜」 ドラえもん「僕は二人を監督するように頼まれてるんだ!絶対にやってもらうからね!」 のび太「分かってるったら〜」 スネ夫「さ、早く船に乗ろうよ!もうすぐ出航だよ!」
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28 : ◆B/3uoJfB4Y []:2011/03/29(火) 16:12:08.69 ID:jWbH/+Q20 - ------その頃ハルヒ達は外に出て不思議探しを実行していた
ハルヒ「いいことみくるちゃん!少しでも怪しい奴がいたらすぐに私に言うのよ!」 みくる「は、はぁ〜い」 ハルヒ「有希もいいわね?」 長門「・・・」コクッ キョン「はぁ、やっとここに来れたか」 ハルヒ「遅いわよキョン、古泉くん!!」 古泉「すいません、未だにこの船の大きさに慣れないもので。 ここに来る途中道に迷ってしまいました」 ハルヒ「大きいって言っても所詮船じゃない。私はもう慣れたわ」 キョン「昨日朝比奈さんを連れまわして一日中船の中を探検してたんだろ? そりゃまぁ慣れるだろうよ」 ハルヒ「結構いろいろな施設があったわよ!ボーリング場やカラオケ、カジノに プール、あとパターゴルフ場やバッティングセンターまであったわ!」 キョン「全てを今日明日中に回るのは無理だな。どれかに絞ろう」 ハルヒ「はぁ?何言ってんのよアンタ?全部回るに決まってるじゃない!」 キョン「・・・・・全部だと?」
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30 : ◆B/3uoJfB4Y []:2011/03/29(火) 16:12:49.13 ID:jWbH/+Q20 - ハルヒ「当たり前じゃない!全部回ってこの船を満喫するまで、
私は絶対に船を下りないわよ!」 キョン「(お前が満喫しようがしまいが、神戸港に着いた時点で強制的に 下ろされることになるんだが・・・)」 ハルヒ「そんな事よりさっさとアンタも探しなさいよ!」 キョン「はっ、ネコ型ロボットをか?んなもんいるわけないだろ」 ハルヒ「いいえ、きっといるわ!私には分かるの!」 キョン「万が一いたとしても、俺はそんな奇妙なもんと関わりたくないね」 ハルヒ「いたわ!!」 キョン「なに!?」 ハルヒ「ほらほらあれ!!あの青くて丸い奴!!あれってネコっぽくないかしら?」 キョン「いや、ネコというよりは寧ろタヌキに近いと思うが(というかそもそもあれは何だ?)」 ハルヒ「この際タヌキ型ロボットでもいいわ!早速捕まえに行きましょう! 行くわよみくるちゃん!」ダッタッタッタ キョン「あっ、おいハルヒ!」 古泉「ちょっと待ってください!」 キョン「何だ!?今はあの馬鹿女の暴走を止めないと」
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34 : ◆B/3uoJfB4Y []:2011/03/29(火) 16:15:23.08 ID:jWbH/+Q20 - 古泉「涼宮さんはあれで常識的な考え方の持ち主です。表では不思議な出来事を求めていても
同時に頭の何処かでそんな事あるわけが無いという考えを持っている」 キョン「そこに関しては議論の余地がある」 古泉「しかし、このままネコ型ロボットなる物が本当に存在すると認識してしまったら 涼宮さんの中にある常識的な部分が欠落し、より多くの不思議を求めることになるでしょう そうなったら、大規模な世界改変が起きる可能性もあります。」 キョン「何であいつはこうも毎回トラブルを呼び込むのかね」 古泉「とにかく、このままあのロボットと涼宮さんを接触させるのは危険です! 我々で何とか誤魔化しましょう!」 キョン「誤魔化すったってな〜。アドリブで何とかなるようなもんでもないぞ?」 古泉「それでも何とかするしかありません。とにかく急ぎましょう」 キョン「長門はどうする?」 長門「・・・・・いい」 キョン「そうか、じゃあお前はここで待っててくれ」 長門「・・・・・」コクッ
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36 : ◆B/3uoJfB4Y []:2011/03/29(火) 16:17:19.24 ID:jWbH/+Q20 - ------オーベロン号中央エントランス
のび太「うわー中も凄い綺麗だねー」 ドラえもん「本当、まるで高級ホテルだ」 スネ夫「この先に中央ホールがあるらしい! そこの受付で部屋を割り振られるらしいよ」 ジャイアン「早く行こうぜー!」 ハルヒ「見つけたー!!」ガバッ (ハルヒはドラえもんに抱きついた) ドラえもん「うわっ!何だ何だ!?」 ハルヒ「遂に捕まえたわよ!!みくるちゃん、あなたも手伝いなさい!」 みくる「ふぁ、ふぁ〜い」ヘナヘナ ハルヒ「さぁ、大人しく私の所へ来なさい!」 のび太「な、何言ってるんだよ〜!ドラえもんから離れろ!」 ハルヒ「へー、あなたドラえもんって言うの。なかなか可愛い名前じゃない」 ドラえもん「そ、それはどうも・・・・あの〜、僕に何の御用でしょうか?」
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40 : ◆B/3uoJfB4Y []:2011/03/29(火) 16:21:15.77 ID:jWbH/+Q20 - (ハルヒはドラえもんを掴んで引っ張り出した)
ドラえもん「イタタタタタタ!!!」 ハルヒ「おっかしいわね〜、全然取れないわよこの着ぐるみ!」 キョン「止めろこのアホ!」ビシッ ハルヒ「イタッ!ちょっとキョン、邪魔しないでよ!!」 キョン「周りをよく見ろ、子供達がいるじゃないか。お前は彼らの目の前で ドラえもんの着ぐるみを引っぺがすつもりか?」 ハルヒ「・・・・」 キョン「中の人なんていない。ドラえもんはドラえもんだ。 大人なら、子供達の夢を壊すようなことは勿論しないよな?」 ハルヒ「フン、当たり前じゃない!まぁいいわ、せっかく知り合ったんだし 今日からあなた達をSOS団の仮団員にしてあげるわ♪」 のび太「何ですか、そのエスオーエス団って?」 ハルヒ「世界を大いに盛り上げる為の涼宮ハルヒの団!それがSOS団よ! 仮とは言え入団できる事を誇りに思いなさい!」 スネ夫「冗談じゃないよ!そんなおかしな団に付き合ってる暇はないんだ! 僕らは僕らで自由にこの船を満喫させてもらうからね!」 ジャイアン「そうだそうだ!」
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- ドラえもん「エンドレスエイト!?」
42 : ◆B/3uoJfB4Y []:2011/03/29(火) 16:22:32.51 ID:jWbH/+Q20 - ハルヒ「仮団員が団長様に意見するなんて500万年早いわ!
私の言う通りにしなさい!」 ジャイアン「へ、嫌なこった!」 スネ夫「だいたい、その何とかって団に入って僕らに何のメリットがるのさ!?」 ハルヒ「あくまで逆らうつもりね。いいわ、じゃあそこの大きい君!私と腕相撲しましょ」 ジャイアン「腕相撲?」 ハルヒ「そ、私が負けたらアンタ達は自由。私が勝ったら有無言わずSOS団に入ってもらうわよ」 ジャイアン「おもしれぇ!年上だからって俺が女の子に負けるわけがねー!」 スネ夫「ハハ!ジャイアン、ケチョンケチョンにしてやりなよw」 ハルヒ「決まりね!古泉くん、審判やって!」 古泉「分かりました」 キョン「(まずい展開になってきたな・・・)」 古泉「それでは両者右腕をこのテーブルに乗せてください」 ギュウッ 古泉「では用意はいいですか?いきますよ。レディー・・・・・ゴー!!」
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- ドラえもん「エンドレスエイト!?」
43 : ◆B/3uoJfB4Y []:2011/03/29(火) 16:23:44.08 ID:jWbH/+Q20 - バターーーーンッ!!!!
(勝負は開始の合図と共に一瞬でついた) キョン「(やっぱりこうなったか・・・)」 ハルヒ「ふふーん♪私の勝ちね♪」 ジャイアン「つ、強い・・・・・」 スネ夫「はー、ジャイアンが負けた」 のび太「信じられない!」 ハルヒ「約束は守ってもらうわよ!今日からあなた達はSOS団の仮団員! 神戸港到着まで私と一緒に遊ぶの!いいわね?」 ジャイアン「お、男に二言はないぜ」 ハルヒ「随分潔いじゃない!それじゃみんなさっさと受付を済ませて 部屋に荷物を置いてきちゃいなさい!それが終わったら中央ホールに集合!いいわね?」 のび太「わ、分かりました」 ジャイアン「分かった」 スネ夫「も〜、何でこうなるんだ!」
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- ドラえもん「エンドレスエイト!?」
44 : ◆B/3uoJfB4Y []:2011/03/29(火) 16:24:33.93 ID:jWbH/+Q20 - ハルヒ「ところでキョン、有希は?」
キョン「あいつならまださっきまで俺達がいた所にいるぞ」 ハルヒ「そう、じゃあ私は有希を呼んでくるから!みんな早く準備しなさいよね!」 (ハルヒは長門の元へと向かった) キョン「はぁ〜〜〜」 古泉「何とか誤魔化せましたね」 みくる「よかったですぅ〜、あのままだったらきっと大変な事になってました!」 ドラえもん「あの〜」 キョン「さっきは悪かったな。ああするしか無かったんだ。許してくれ」 ドラえもん「それは別にいいんですが、その・・・」 古泉「詳しい説明をしますので、部屋に荷物を置いたら待ち合わせ場所に行く前に 僕の部屋に来てくれませんか?僕の部屋は6階のBエリアにある589号室です」 ドラえもん「分かりました!それじゃみんな行こう!」 (ドラえもん達は中央ホールへと向かった) キョン「これから先どうなる事やら・・・・」 古泉「涼宮さんが絡んでる以上、何事も無くというのはあなたの言う通りありえないようですね」
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- ドラえもん「エンドレスエイト!?」
45 : ◆B/3uoJfB4Y []:2011/03/29(火) 16:25:28.55 ID:jWbH/+Q20 - -------古泉の部屋
コンコンッ 古泉「どうぞ」 ガチャッ ドラえもん「お邪魔します」 のび太「お邪魔しまーす」 古泉「お待ちしてましたよ。どうぞ、適当な所にかけてください」 スネ夫「僕らの部屋とあんまり変わらないね」 ジャイアン「何処も同じような作りなんだろ」 ドラえもん「それでは説明をお願いします。どうしてあの人に嘘をついたんですか?」 古泉「その説明をするにはまず、涼宮さんや僕についての説明をしなければなりません」 ドラえもん「お願いします」 古泉「では端的に説明しましょう。僕は超能力者です」 のび太「えぇ!?」 ジャイアン「超能力者?」
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- ドラえもん「エンドレスエイト!?」
46 : ◆B/3uoJfB4Y []:2011/03/29(火) 16:26:26.80 ID:jWbH/+Q20 - 古泉「そしてそこに立っている朝比奈さんは未来人。もう一人別の所には宇宙人もいます」
ドラえもん「未来人に宇宙人・・・・」 のび太「急にそんな事言われても信じられないよ!」 スネ夫「そうだそうだ!本当に超能力者だって言うなら、何か証拠見せてよ!」 古泉「残念ながら、通常僕には何の力もありません。僕が特殊な力を発揮するのは ある条件下にある時だけなんです」 ドラえもん「それで、そっちの人は何なんですか?」 キョン「ん?俺か?俺は普通の人間だ」 古泉「えぇ、彼は普通の人間です。そして先程まで一緒にいた涼宮さんなんですが・・・ 彼女には不思議な力があります」 ドラえもん「何ですかその力っていうのは?」 古泉「涼宮さんには、自分の願望を現実に反映させる事が出来るんです」 ドラえもん「どういう意味ですか?」 古泉「例えば、涼宮さんが宇宙人や未来人、超能力者と一緒に遊びたいと願えば、 そこに僕や朝比奈さんが集まり、ネコ型ロボットと遊びたいと思えば、今回のように ドラえもんさんがこの船に乗ってきたりする。これらの事に涼宮さん本人は無自覚ですがね」 ドラえもん「僕がこの船に乗ったのは涼宮さんの力が原因だって事ですか?」
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- ドラえもん「エンドレスエイト!?」
47 : ◆B/3uoJfB4Y []:2011/03/29(火) 16:27:26.94 ID:jWbH/+Q20 - 古泉「それどころかあなたの存在自体、涼宮さんが願ったからこそ
この世に誕生したという可能性もあります」 のび太「そんなのおかしいよ!ドラえもんはず〜と僕と一緒にいたんだ!」 古泉「始めからそういった記憶を植えつけられているという可能性もあります。 極端な話をすると、この世界自体が昨日出来た可能性だってあるんです。 一人一人にそれまでの記憶を持たされた形で」 スネ夫「そ、そんな事あるわけないだろ!」 古泉「僕は昔まで普通の人間でした。ある日を境に急に自分が超能力者だという事に 気づいたのです。恐らくこれは、その時に涼宮さんが超能力者の存在を願ったからだと思われます。 もっとも、それに僕が選ばれたのは全くの偶然でしょうが」 のび太「それじゃまるで神様じゃないですか?」 古泉「そう、我々・・・・と言ってもここにいる方々ではなく僕と同じ超能力者で結成されている 機関という組織では、涼宮さんを『神』であるという考え方をとっています」 ジャイアン「えぇ!?じゃあ本当にあの人は神様なんですか?」 キョン「あまりこいつの言う事を信用しちゃいかんぞ。あいつが特殊な能力を持っている という辺りはその通りだが、神だなんて思ってるのはその機関の連中だけだ」 古泉「仰るとおりです。涼宮さんが何者であるかという考え方に関しては、未来人、超能力者 宇宙人、それぞれ全く別の考え方を持っています。少々持論を押し付けがましく展開しすぎましたね」
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- ドラえもん「エンドレスエイト!?」
48 : ◆B/3uoJfB4Y []:2011/03/29(火) 16:28:21.80 ID:jWbH/+Q20 - のび太「ドラえもん、この話信用できるの?」
ドラえもん「う〜〜ん」 みくる「あのぉ〜、ドラえもんさんって22世紀から来たロボットさんですよね?」 ドラえもん「はい、そうですけど。どうして分かったんですか?」 みくる「さっき古泉くんが言ったとおり、私も未来から来ましたから。 と言ってもドラえもんさんよりももうちょっと先の未来からですけど」 ドラえもん「22世紀よりも先の未来!?」 みくる「22世紀ならタイムマシンもあるし、きっと分かると思いますけど 今から約三年前の○月○日に大規模な時間振動があったのはご存知ですか?」 ドラえもん「三年前って事は○○年ですよね。その年の○月○日・・・・ あっ!思い出した、確かロボット学校に通ってる時歴史の授業で習った!」 古泉「僕はその時間変動と同時に自分が超能力者である事に気づきました。 いや、正確には超能力者である事にされたと言うべきでしょうか。 そしてその時間振動の中心にいたのが涼宮さんです。」 ドラえもん「22世紀ではまだその時間振動が何だったのかや、誰によって引き起こされた ものなのかどうかまでは分かってませんよ?」 古泉「恐らく一般の方々が理解するにはもう少し時間がいるのでしょう。 朝比奈さんは先程言った通りドラえもんさんよりも先の未来から来たそうですし。 僕らががそれを認識できるのは・・・・何故でしょうね。不思議な事に超能力者だと気づいた時から これは涼宮ハルヒという人物による仕業だということが頭に入っていました」
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- ドラえもん「エンドレスエイト!?」
53 : ◆B/3uoJfB4Y []:2011/03/29(火) 16:31:22.39 ID:jWbH/+Q20 - 古泉「そこでお願いがあるのですが、極力涼宮さんの機嫌を損なうような
行動や言動は控えてもらえないでしょうか?特にそちらの御二人は・・・」 ジャイアン「その何とか空間ってのが現れるからですか?」 古泉「えぇ。よろしくお願いします」 スネ夫「神様かもしれない相手に口答えなんて出来ないよ。ね、ジャイアン?」 ジャイアン「それにあの人強いしな〜」 古泉「ご協力感謝します」 キョン「おい、いい加減いくぞ!本当に閉鎖空間が出現しちまう」 古泉「そうですね、では行きましょう。」 ガチャッ のび太「は〜、またとんでもない事件に巻き込まれちゃったねドラえもん」 ドラえもん「う〜〜ん」 のび太「どうしたのさ急に唸りだして」 ドラえもん「いや、前にも何か似たような事があったような無かったような・・・」 のび太「あれ?そう言われるとなんだか僕もそんな気がしてきた」 ドラえもん「ま、何かの気のせいだと思う。気にせず早く行こう」
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- ドラえもん「エンドレスエイト!?」
54 : ◆B/3uoJfB4Y []:2011/03/29(火) 16:32:13.26 ID:jWbH/+Q20 - -----------中央ホール
ハルヒ「あっ!やっと来たわねアンタ達!いったい何をしてたのよ!!」 キョン「ちょっくら野暮用でな」 ハルヒ「何が野暮用よ!下っ端団員がそれでいいと思ってるの? 罰として今日の夜ご飯はキョン、アンタが全員分奢りなさい!」 キョン「なっ・・・全員分ってこいつらも含めてか!?」 ハルヒ「当たり前じゃない。この子達も仮とはいえもう立派なSOS団の団員なのよ?」 キョン「orz」 ハルヒ「それじゃみんな、まずは自己紹介から始めましょう! そこでうな垂れてるのがキョン!そして私はこのSOS団の団長涼宮ハルヒよ、よろしくね♪」 古泉「古泉一樹です。よろしくお願いします」 みくる「朝比奈みくるです。仲良くしてくださいね♪」 長門「・・・・・・・長門有希」 ドラえもん「(この人が宇宙人か)」 のび太「僕、野比のび太です!」 ジャイアン「剛田たけし!ジャイアンと呼んでくれ!」
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- ドラえもん「エンドレスエイト!?」
55 : ◆B/3uoJfB4Y []:2011/03/29(火) 16:33:08.45 ID:jWbH/+Q20 - スネ夫「骨川スネ夫です」
ドラえもん「僕ドラえもんです!」 ハルヒ「あら、ドラえもんはずっとその着ぐるみを着たままでいるの?」 ドラえもん「え!?えぇ、まぁ」 キョン「船に乗っている以上、寝る時以外は常に着ていろと言われてるそうだ」 ハルヒ「随分徹底してるのね。流石はオーベロン号といったところかしらね」 キョン「で、これから何をしようっていうんだお前は?」 ハルヒ「ふふーん♪これを見なさい!」バンッ (ハルヒは持っていたチラシのようなものをキョン達に見せた) キョン「オーベロン号主催、第3回グループ対抗超人選手権?」 ハルヒ「そっ♪どう?面白そうでしょ?」 キョン「まさかこれに参加しようというつもりじゃないだろうな?」 ハルヒ「勿論そのつもりよ!もう参加登録してきちゃったし」 キョン「なに!?」 ハルヒ「SOS団チームは9名で登録してきたわ!総合優勝賞金はなんと1000万円よ!」
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- ドラえもん「エンドレスエイト!?」
56 : ◆B/3uoJfB4Y []:2011/03/29(火) 16:34:06.52 ID:jWbH/+Q20 - スネ夫「えぇ!?」
ジャイアン「い、1000万円!?」 ハルヒ「そう、だからアンタ達もやる気を出しなさい!絶対に優勝するの!」 ジャイアン「おもしれ〜!やってやろうじゃね〜か!な、スネ夫!」 スネ夫「オッケー!」 ハルヒ「いいわ、その意気よ!」 のび太「ドラえもん、優勝したらママに高価なプレゼントが買えるね!」 ドラえもん「うん!頑張ろうのび太くん!」 ハルヒ「安心しなさい!この私がいる限りもう優勝は確約されてるようなものなの! 今の内に1000万の使い道を決めておくといいわ♪」 キョン「(どこからそんな根拠のない自信が出てくるんだこいつは・・・)」 古泉「ところで、チーム対抗というのは分かりましたが、どのような競技で 競い合うのですか?」 キョン「ここに詳しく書いてあるぞ」
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- ドラえもん「エンドレスエイト!?」
57 : ◆B/3uoJfB4Y []:2011/03/29(火) 16:35:20.22 ID:jWbH/+Q20 - 【競技種目】
・ポーカー(4階カジノルーム)午前中 ・カラオケ(6階カラオケルーム)午前中 ・射的(5階射的ルーム)午後 ・ホームラン競争(5階バッティングセンター)午後 ・水泳100m自由形(8階競技用プール)午前中 ・パターゴルフ(11階ブリッジ)午後 ・クイズ(中央ホール)午後 古泉「なるほど、全7種目ですか・・・結構多いですね」 キョン「中にはこれで何を競うんだってツッコミを入れたくなるようなやつもあるな」 古泉「カラオケの事ですか?詳細によると、どうやら音楽事務所の人間が採点をし 最も得点の高かった者を優勝とするシステムのようです。割と単純ですね」 ジャイアン「音楽事務所!?じゃあ俺それに参加しまーーす!!」 ドラ&のび&スネ「えぇ!!?」 ハルヒ「あら、ジャイアンは歌に自信があるの?」 ジャイアン「勿論です!こっちは任せてください!!」 ハルヒ「いいわ!じゃあカラオケ大会はジャイアンで決まりね!」 スネ夫「い、いや・・・・それは止めといた方が・・・」
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- ドラえもん「エンドレスエイト!?」
58 : ◆B/3uoJfB4Y []:2011/03/29(火) 16:36:11.65 ID:jWbH/+Q20 - のび太「優勝どころか最下位に・・・」
ジャイアン「何か文句あんのかぁ!?」 のび&スネ「うぅ、無い」 ハルヒ「でもまぁ一人だけってのも心配ね。みくるちゃん、あなたも参加しなさい」 みくる「ふぇ〜!?わ、私がですか!?」 ハルヒ「そっ♪その美貌と美声で審査員をメロメロにしちゃいなさい♪」 みくる「わ、私人前で歌なんか歌えませ〜ん」 ハルヒ「大丈夫よ!みくるちゃんボイスならきっといい線行くと思うわ!頑張りなさい!」 みくる「ふぇ〜・・・・」 ハルヒ「あと何か、これは自分がやるんだってのがあるなら言ってちょうだい!」 のび太「じゃあ僕は射的をやろうかな」 ドラえもん「そうだね、のび太くんは射的の名人だし!」 ハルヒ「へー、それは期待できそうね!私もやりたいから射的はのび太とドラえもんと私ね」 古泉「では僕は水泳をやりましょう」
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- ドラえもん「エンドレスエイト!?」
59 : ◆B/3uoJfB4Y []:2011/03/29(火) 16:37:13.83 ID:jWbH/+Q20 - ハルヒ「古泉くんが水泳っと♪」カキカキ
(ハルヒはチラシの裏にメモを取り始めた) ジャイアン「ホームラン競争も俺に任せてくれ!スネ夫も行くだろ!?」 スネ夫「勿論!あと僕はゴルフもやってみようかな。一応経験者だし」 ハルヒ「OK♪ホームラン競争はジャイアンとスネ夫、そして私っと!スネ夫はゴルフもね」カキカキ キョン「随分スムーズに決まっていくなおい!ところで長門は何かやりたいのはあるのか?」 長門「・・・・・・・・・ゴルフ」 キョン「おぉ・・・これはまた何と言うか・・・一番意外なのをもってきたな」 ハルヒ「有希もゴルフっと」カキカキ キョン「じゃあ俺は残ったクイズかポーカーのどれかだな」 ハルヒ「アンタはどっちも出なさい!」 キョン「Why?何故?」 ハルヒ「一番下っ端のアンタが一種目しか出ないなんて許されるとでも思ってるの!?」 キョン「(あまり言いたくは無いが、一番の下っ端は仮団員であるこいつらじゃないのか?)」
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- ドラえもん「エンドレスエイト!?」
60 : ◆B/3uoJfB4Y []:2011/03/29(火) 16:38:16.04 ID:jWbH/+Q20 - ハルヒ「キョンはポーカーにクイズっと」カキカキ
キョン「言っておくが、俺はクイズと名のつくものは大の苦手だぞ」 ハルヒ「安心しなさいよ、私も一緒に出てあげるから♪ ポーカーの方はドラえもん、あなたがキョンをサポートしてね!」 ドラえもん「え?は、はい」 キョン「すまないがそういう事らしい、よろしく頼むなドラえもん」 ドラえもん「いえ、こちらこそ!」 ハルヒ「早速各競技の登録名簿を出してくるわ!大会は明日30日の朝9時から夜の7時までよ! 今日はこの後みんなでご飯を食べたら解散!自分の部屋でゆっくり英気を養いなさい! ぜーーったいに優勝するわよ!エイ、エイ、オーーッ!!」 のび&スネ&ジャイ「エイ、エイ、オーーッ!!」 キョン「・・・・以外と子供受けするんだな、あいつは」 古泉「そのようですね。これなら閉鎖空間出現の可能性は回避できそうです」 長門「・・・・・・・」 キョン「ん?」 (その時キョンの目には長門の表情がいつもと微妙に違く見えた 何処か疲れているような、そんな顔に見えたが 勘違いであろうと思いキョンはすぐ目線を変えた)
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- ドラえもん「エンドレスエイト!?」
62 : ◆B/3uoJfB4Y []:2011/03/29(火) 16:39:20.97 ID:jWbH/+Q20 - --------その日の夜(キョンの部屋)
キョン「まさかこんなにいくとはな・・・・9人分支払って会計が3万・・・。はぁ〜」 コンコンッ キョン「はい?」 古泉「僕です。少々よろしいでしょうか?」 キョン「開けていいぞ」 ガチャッ 古泉「突然すいません」 キョン「何のようだ?夕食代に3万も使わされた俺を哀れみにでも来たのか?」 古泉「いえ、実は今少々面倒な事になっていましてね。 あなたの耳にも入れておいた方がいいと思いまして」 キョン「これ以上何の面倒事があるっていうんだ・・・・」 古泉「ここでは涼宮さんが来てしまう可能性がありますので、場所を変えましょう。 僕について来てください」 キョン「はぁ〜」 ガチャッ
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- ドラえもん「エンドレスエイト!?」
63 : ◆B/3uoJfB4Y []:2011/03/29(火) 16:40:16.71 ID:jWbH/+Q20 - --------8階倉庫
ガチャッ 古泉「彼をつれてきました」 キョン「おい、こんな所勝手に入っていいのか?」 古泉「いいとは思いませんが、非常時ですので」 キョン「お前な〜・・・・ん?ドラえもん達もいるのか!?」 ドラえもん「僕達も急に古泉さんにここへ連れてこられたんです」 キョン「そりゃ災難だったな・・・・てっ、そこで泣いているのはもしや朝比奈さんでは!?」 ジャイアン「この人さっきからずっと泣いてんだぜ」 スネ夫「何があったのか聞いても何も言わないし」 キョン「おい古泉!お前まさか・・・・」 古泉「か、勘弁してください。朝比奈さん、彼らに説明をお願いします」 みくる「ふええ〜、キョンくん私、未来に帰れなくなりました〜」シクシク キョン「・・・・・へ?」 ドラえもん「未来に帰れなくなった!?」
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- ドラえもん「エンドレスエイト!?」
64 : ◆B/3uoJfB4Y []:2011/03/29(火) 16:41:14.49 ID:jWbH/+Q20 - 古泉「白状してしまいますと、つまりですね、こういう事です。我々は同じ時間を
延々とループしてしまっているのです」 のび太「ループってどういう意味?」 ドラえもん「つまり、同じ事を何度も繰り返してるって事だよ!」 スネ夫「えぇ!?」 キョン「・・・・・おい古泉、お前は自分が何を言っているのか分かってるのか?」 古泉「解っていますよ。これ以上ないと言うくらいにね。 さっき朝比奈さんと話し合ってみたんですけど」 キョン「(呼べよ、俺も。その話し合いに!)」 古泉「その結果、ここ最近の時間の流れがおかしくなっている事に気付きました。 これは朝比奈さんの功績と言ってもいいでしょう。お陰で僕にも確信が持てましたよ」 キョン「何の確信だよ」 古泉「我々は同じ時間を何度も繰り返し経験しているという事をです」 キョン「それはさっき聞いた」 古泉「正確に言えば、僕らがオーベロン号に乗船する前の日の8月27日から 船を下りる予定の8月31日までの間をですね。 つまり僕達は終わりなきクルーズの真っ只中にいるわけですよ」
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- ドラえもん「エンドレスエイト!?」
66 : ◆B/3uoJfB4Y []:2011/03/29(火) 16:42:07.75 ID:jWbH/+Q20 - スネ夫「さっきから何を言ってるんだ!!そんな話信じられるわけないだろう!」
キョン「(同感だスネ夫)」 ドラえもん「何でそんな事が言えるんですか?」 古泉「その辺に関しては、朝比奈さんに説明してもらった方がよろしいかと」 みくる「うー、ええと・・・・、『禁則事項』でいつも未来と連絡したり『禁則事項』したり してるんですけど・・・・一昨日くらいから『禁則事項』がないなぁ、おかしいなぁって思っていたの。 そしたら『禁則事項』・・・・・・・私凄くビックリして慌てて『禁則事項』してみたんだけど 全然『禁則事項』で・・・・。うう、キョンくん!私どうしたらいいでしょうか?」シクシク 一同「・・・・・・・・・・」 キョン「(どうしたらいいのか俺にも解りませんが、禁則事項の連発のせいで ドラえもん達がポカーンとしてますよ朝比奈さん)」 ドラえもん「あの、つまり・・・とれるはずの未来との連絡が取れないから その疑いがるって事ですか?」 古泉「えぇ」 のび太「ドラえもんも確かめてみたら?」 ドラえもん「そうだね、じゃあ『未来電話ー』」 キョン「ぬおっ!!な、何だそりゃ!?」 ドラえもん「これは現在過去未来何処へでも電話をかけることのできる道具です」
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- ドラえもん「エンドレスエイト!?」
68 : ◆B/3uoJfB4Y []:2011/03/29(火) 16:42:48.33 ID:jWbH/+Q20 - キョン「そういう事を聞いてるんじゃない!何でそんなもんがその小さなポケットから!?」
のび太「ドラえもんのポケットは四次元空間に繋がってるんです」 ジャイアン「そっ、だからなんでも入るんだ」 キョン「四次元空間だと・・・?今更だが、お前は本当に未来のロボットなんだな」 のび太「何処に電話かけるの?」 ドラえもん「取り敢えずドラミにかけてみる」 ピポパピッ ・・・・・・・・・・・・・・シーーーン のび太「ドラえもん、どう?繋がった?」 ドラえもん「そんな馬鹿な!?繋がるどころか呼び出し音すら鳴らない!!」 のび太「えぇ!?」 スネ夫「じゃ、じゃあ本当に僕らは同じ時間をループしてるって事!?」 ドラえもん「この電話はどんな状況でも絶対に相手に繋がるように出来てる。 それが全く機能しないってことは、未来そのものが無くなっているとしか・・・」 スネ夫「ママーーーー!!!」
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- ドラえもん「エンドレスエイト!?」
69 : ◆B/3uoJfB4Y []:2011/03/29(火) 16:43:31.22 ID:jWbH/+Q20 - 古泉「決して終わらないエンドレスクルーズです。この世界には秋どころか9月が来ない。
8月以降の未来がないんですよ。朝比奈さんやドラえもんさんが未来との連絡が取れない のも道理です。理にかなってますね。あなたの言うとおり、未来との音信不通は 未来そのものがないから当然と言えます。」 ジャイアン「いったい何でそんな事になっちゃったんですか?」 キョン「何でそうなったかは流石の俺でも察しがつく。ハルヒだろ?」 古泉「恐らく」 キョン「俺達はハルヒの作った変な世界に閉じ込められてるのか?あの閉鎖空間の 現実的バージョンとかさ」 古泉「世界を再生させたわけではありません。涼宮さんは時間を切り取ったんですよ。 8月27日から31日の間だけをね。だから今のこの世界にはたった5日間しか時間が無いのです」 ドラえもん「それって、昼間に古泉さんが説明してくれた願望を実現に反映させるっていう 能力によって引き起こされてるんですか?」 古泉「そうです。勿論涼宮さん自身は無自覚でしょうが」 スネ夫「でもやっぱりおかしいよ!本当にループしてるんだったら、僕らに前に経験した時の 記憶が残ってるはずじゃないか!!でもそんな記憶何処にもないよ」 古泉「それも全てリセットです。それまでの5日間に得た記憶は無かった事となり また最初からやり直しとなるのです。」 スネ夫「そ、そんな・・・・」
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- ドラえもん「エンドレスエイト!?」
70 : ◆B/3uoJfB4Y []:2011/03/29(火) 16:44:27.38 ID:jWbH/+Q20 - キョン「まとめると、つまりこうか。時間が8月31日の24時ジャストになった瞬間
全人類の記憶が一気にリセットされて、また27日の早朝辺りからやり直し。 そしてそれらの事象はハルヒが原因・・・・」 古泉「えぇ、その通りです」 キョン「何でお前はそんなに嬉しそうなんだ?俺を含めたお前以外の7人は みんな顔面蒼白だというのに」 古泉「ここ暫く僕を悩ませていた違和感の元が明らかになったものでね」 キョン「違和感?」 古泉「恐らくここにいる全員がそうだったのでしょうが、一昨日の27日から今日まで 不定期に強烈な既視感がありました。今思えば、それは前回以前のループで経験した 記憶の残滓(ざんし)としか言いようがないですね。リセットからこぼれ落ちた部分が 僕達にそれを感じさせていたのでしょう」 ドラえもん「確かに何度もあった、強烈な既視感!」 のび太「僕も!」 ジャイアン「俺もだぜぇ・・・」 ドラえもん「ひょっとしてそれは全人類が感じてるんですか?」 古泉「それはないようです。僕やみなさんは特殊な事例なんですよ。涼宮さんに近しい 人間ほど、この異常を感じ取れる事になっているようです」
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- ドラえもん「エンドレスエイト!?」
78 : ◆B/3uoJfB4Y []:2011/03/29(火) 17:03:52.44 ID:jWbH/+Q20 - キョン「ハルヒ自身はどうなんだ?」
古泉「全く無いようですね。してもらっては困るというのもありますが・・・・」 キョン「何て幸せな奴なんだ・・・」 ドラえもん「いったい僕らはこれまでに何回くらいループを繰り返してるんでしょう?」 古泉「この中に一人だけ、我々とは違い記憶のリセットを受けずにここまでの記憶を 全て蓄積している人物がいます」 キョン「なに!?そりゃまさか・・・・」 古泉「えぇ、長門さんです」 キョン「本当なのか長門?」 長門「・・・・・・・・そう」 キョン「それで、俺達は何回くらい同じ5日間をリプレイしてるんだ?」 長門「今回が、15498回目に該当する」 キョン「なっ・・・・・」 ドラえもん「い、15498回!!?」 のび太「そ、そんな〜」ヘナヘナバタンッ (のび太とジャイアンとスネ夫がその場に崩れ落ちる)
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- ドラえもん「エンドレスエイト!?」
79 : ◆B/3uoJfB4Y []:2011/03/29(火) 17:05:06.09 ID:jWbH/+Q20 - ジャイアン「う、嘘だろ〜・・・・母ちゃーーん!!」
スネ夫「ママーーーーー!!!」 キョン「長門、それはマジな話なのか?」 長門「そう」コクリッ 古泉「同じ5日間を1万何千回です。自分がそんなループに囚われていると自覚して 記憶もそのまま蓄積するのだとしたら、通常の人間の精神では持たないでしょう。 涼宮さんはたぶん我々以上に完璧な記憶抹消を受けていると思われます。」 キョン「するとだ、明日俺達がやる予定になっている事も、既に俺達は過去において やってしまっているのか?」 長門「必ずしもそうではない」 キョン「どういう事だ?」 長門「過去15497回のシークエンスにおいて、涼宮ハルヒやあなた達が取った行動は 全て一致しているわけではない」
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- ドラえもん「エンドレスエイト!?」
80 : ◆B/3uoJfB4Y []:2011/03/29(火) 17:06:04.96 ID:jWbH/+Q20 - 長門「15497回中、船には乗ったがドラえもん達と出会わなかったパターンが2回ある。
出会ったが合流しなかったパターンは234回が該当する。この船には今のところ 毎回乗っている。明日開催される大会にはドラえもん達と合流した場合である15261回 全てにおいて参加している。今回の競技内容は全7種類だが、これが9種類あったパターンが 2039回、11種類あったパターンが8567回ある。各競技に誰が挑戦するかも多数のパターンがある 今回のように涼宮ハルヒが3種目、射的・ホームラン競争・クイズに挑戦するパターンは これまでに3449回あり、その他にも」 キョン「いや、もういい!」 みくる「ふえ〜〜ん」シクシク キョン「(俺も泣きたいですよ朝比奈さん・・・・)」 のび太「もう駄目・・・・頭が爆発しそう」 ドラえもん「だ、大丈夫のび太くん?」 キョン「しかし何でまた長門にだけ記憶が残ってるんだ?」 古泉「長門さん、と言うよりも情報統合思念体が、時間も空間も超越している存在だからでしょう」 キョン「さっきまでの不気味な笑顔が消えたな。流石のお前も想像を絶する数値に驚いたか」 古泉「正直これほどまでとは思っていませんでしたからね。僕ものび太くん同様 現状頭が痛い状態です」 キョン「ん?待てよ、じゃあ長門!お前はこの5日間を15498回もずっと体験してきたんだよな?」 長門「そう」
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- ドラえもん「エンドレスエイト!?」
81 : ◆B/3uoJfB4Y []:2011/03/29(火) 17:07:13.34 ID:jWbH/+Q20 - キョン「待てよ、15498回だぞ・・・しかもそれを×5日間だ。
のべ日数は77490日・・・・約212年分だぞ!それだけの時間をお前は 記憶を残した状態のまま過ごしていたってのか・・・・」 長門「そう」 キョン「お前・・・」 ドラえもん「何で何度もループしているのが分かっているのに 今までずっと黙っていたんですか?」 長門「私の役割は涼宮ハルヒの観測だから」 キョン「なるほどな・・・」 スネ夫「に、212年も僕らは同じ事を繰り返してるなんて・・・」 のび太「何でハルヒさんはそんな事をやっているんですか?」 古泉「推測ですが、涼宮さんはこの旅行を終わらせたくないんでしょう。 無意識の内に頭の何処かでそう思っているからこそ、現実にこのような形で 反映されているんだと思います。ですね長門さん?」 長門「・・・・そう」 キョン「俺達はどうすればいい?」
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- ドラえもん「エンドレスエイト!?」
82 : ◆B/3uoJfB4Y []:2011/03/29(火) 17:08:19.62 ID:jWbH/+Q20 - 古泉「彼女はこの船旅でやり残した事があると感じているのでしょう。
それをせずに新学期を迎えるわけにはいかない。それをしないと心残りがある。 そのモヤモヤを抱えたまま8月31日の夜を迎えて眠りにつき」 キョン「目を覚ましたら綺麗さっぱり5日分の時間を巻き戻してるってわけか・・・」 古泉「えぇ」 キョン「何というか、愛想も呆れも尽き果てるとはこのとこだな。何でもする奴だとは 思っていたが、だんだん非常識レベルがランクアップしてるんじゃないか? いったい何をすればあいつは満足してこのループから抜け出せるんだか・・・」 古泉「さぁ、それは僕には。長門さんは解りますか?」 長門「解らない」 ドラえもん「つまり、涼宮さんがこの船旅でやり残したとされる事を僕らが実現させれば このループから抜け出せるってことですよね?」 古泉「そうです。しかしご覧の通り、そのやり残した事とやらが皆目検討もつかない状況でして」 キョン「ドラえもんは何か心当たりはないか?」 ドラえもん「さぁ、僕らは涼宮さんと今日知り合ったばかりですし・・・」 キョン「だよな〜」 ドラえもん「あの、長門さんはこれまでの記憶を全部持ってるんですよね? だったら過去にあった出来事やパターンを聞けば、やり残していることも 少しずつ見えてくるんじゃないんですか?」
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- ドラえもん「エンドレスエイト!?」
84 : ◆B/3uoJfB4Y []:2011/03/29(火) 17:09:40.38 ID:jWbH/+Q20 - 古泉「なるほど、確かにそうですね。長門さん、僕達が今回のように途中で
時間のループに気づいたのはこれで何回目ですか?」 キョン「(今回が初めてであってくれ・・・・)」 長門「8769回目。最近になるほど、発覚の確率は高まっている」 キョン「orz」 ジャイアン「えぇ!?じゃあ俺達は8000回以上もこの事に気付いてるのに ループを脱出できずにいるってことかよ〜」 古泉「・・・・そのようですね」 のび太「そんな〜」 スネ夫「8000回以上も駄目だったのに、今回に限って脱出できるわけないよ!」 古泉「しかし、そう諦めていてはいつまでも活路を見出せません。 とにかくできる事を考え、実行するしかありません」 キョン「できる事ったってな〜」 古泉「長門さんの情報を整理しますと、15497回のシークエンスにおいて 一貫している事はこの船に乗っているという点です。そして次に多いのが ドラえもんさん一行と合流し、合流した際は全てにおいて明日行われる予定の 超人選手権なるものに出場している。どうやらこの辺りに脱出の糸口があるように思います」
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- ドラえもん「エンドレスエイト!?」
85 : ◆B/3uoJfB4Y []:2011/03/29(火) 17:11:01.45 ID:jWbH/+Q20 - キョン「長門、これまでに俺達が明日の大会で優勝した事はあるのか?」
長門「ない。大会に出場した15261回の内、最も成績が良かったのは総合2位」 キョン「おい!だったらこれで決まりじゃないか!!明日の大会で優勝さえすれば この無限ループから脱出できるんじゃないか?」 古泉「確かにその可能性は高いですね。しかし・・・・長門さん、彼が今と同じ質問を したのはこれが何回目ですか?」 長門「8769回目。ループに気付いた全てのパターンにおいて質問している」 キョン「なっ・・・・・」 古泉「つまり、我々はそこまで解っていながらも、8000回以上も明日の大会で 優勝出来ずにいるという事ですね」 キョン「どうすりゃいいんだ・・・・」 のび太「ドラえもんの道具を使えば簡単に優勝できるんじゃない?」 ドラえもん「うん、確かに!」 キョン「道具?」 のび太「ドラえもんはさっきの電話みたいな便利な道具を沢山持っているんです!」 古泉「それを使えば簡単に優勝出来ると?」 のび太「はい」
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- ドラえもん「エンドレスエイト!?」
86 : ◆B/3uoJfB4Y []:2011/03/29(火) 17:11:51.96 ID:jWbH/+Q20 - 古泉「ドラえもんさんの道具を使えば難なく明日の大会は優勝できるわけですか。ただ・・・・」
キョン「あぁ、確認すべき事があるな」 古泉「これまでのシークエンスにおいて、ドラえもんさんの道具を使用して明日の大会に 出場した事があるのか無いのか。もしあったのだとしたら、我々はそれを使用しても尚 優勝できずにいるというわけですから、益々打つ手が無くなります」 キョン「確かに、これもアウトとなると流石に厳しいな。ただ8000回以上も繰り返して おきながら、今回に限ってドラえもんの道具を使用するってパターンが都合良く 出てくるとも思えないが・・・・」 古泉「僕もそう思いますが、その可能性に賭けるしかありません」 キョン「だな・・・・・。聞くが長門、これまでにドラえもんの道具を使って明日の大会に 挑戦した事は何回ある?」 長門「・・・・・・」 のび太「ゴクッ・・・・」 スネ夫「神様・・・・・」 キョン「どうなんだ長門?」 長門「ない。のび太がさっきのような提案をしたのは今回が初めてのケース」 キョン「そ、そうか!!」 のび太「やったー!!」
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- ドラえもん「エンドレスエイト!?」
88 : ◆B/3uoJfB4Y []:2011/03/29(火) 17:12:45.66 ID:jWbH/+Q20 - みくる「うぇ〜ん、よかったですぅ〜」シクシク
古泉「確認しますが、あなたの道具を使えば明日の大会は絶対に優勝 出来るのですね?」 ドラえもん「勿論です!」 ジャイアン「やったなスネ夫〜!これでループから脱出できるぞ〜」 スネ夫「やったー!!」 キョン「これで今回は何とかなりそうだな」 古泉「えぇ。のび太くんに救われましたよ。ドラえもんさん、では早速明日の 対策を練りましょう」 ドラえもん「そうですね!」 古泉「まずはポーカーですが・・・・」 ドラえもん「ポーカーならこれを使えばきっと勝てます『ツキの月ー!』」 キョン「何だこれは?」 ドラえもん「これを飲むと3時間、信じられないほどの幸運がおとずれるという道具です!」 古泉「運の要素の強いポーカーにおいて、その道具は最良かもしれませんね。 ポーカーに参加するのは確か、あなたとドラえもんさんの二人でしたね。 どちらが飲むんですか?」
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- ドラえもん「エンドレスエイト!?」
91 : ◆B/3uoJfB4Y []:2011/03/29(火) 17:15:54.60 ID:jWbH/+Q20 - ドラえもん「この道具は普段からついてない人の方がよく効きます!」
キョン「・・・じゃあ俺だな」 古泉「おや、僕にはとてもあなたが不運は人間には見えませんが?」 キョン「高校入学以来ハルヒのメタクソイベントに付き合わされてるだけで 俺は十分不運だ」 ドラえもん「じゃあこれはあなたに渡しておきます!ポーカーが始まる前に飲んでください」 キョン「分かった」 古泉「次はカラオケですが、これはどうしますか?」 ドラえもん「『ジーンマイクー!』」 ●ジーンマイク このマイクを通して聞いた者は、歌でもお話でも、ジーンと感動してしまう。 古泉「なるほど、これなら確かに優勝できそうですね。カラオケは朝比奈さんと ジャイアン氏でしたね。どちらが使いますか?」 スネ夫「それはジャイア」 ジャイアン「俺には必要ないっ!!」 スネ夫「えぇ!?」
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- ドラえもん「エンドレスエイト!?」
100 : ◆B/3uoJfB4Y []:2011/03/29(火) 17:37:32.99 ID:jWbH/+Q20 - ジャイアン「それは朝比奈さんに使わせてやってくれ!俺には必要ない!」
のび太「必要無いって、まさか普通のマイクで歌うつもりぃ?」 ジャイアン「当たり前じゃねーか!」 スネ夫「そんな事したら死人が出るぞ・・・」 ジャイアン「おぉ!?何か言ったかスネ夫!!」 古泉「ではジャイアン氏は普通のマイク、朝比奈さんがそのマイクを使ってください」 みくる「わ、分かりましたぁ〜」 ドラえもん「あの、ジャイアンに普通のマイクなんて使わせて本当にいいんですか?」 古泉「今回の大会は団体戦です。彼が駄目でも朝比奈さんが優勝さえすれば 何の問題もありません」 ドラえもん「もしジャイアンが普通のマイクでなんか歌ったら、朝比奈さんも同じ SOS団チームって事でかなりの減点が予想されます!!」 キョン「そんなに酷いのかあいつの歌は?」 のび太「そりゃあもう」 古泉「そうですか・・・・。では回避した方がよさそうですね。 朝比奈さん、明日彼が歌う前にこっそりとマイクを入れ替えておいてください」 みくる「はい、やってみます!」
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- ドラえもん「エンドレスエイト!?」
101 : ◆B/3uoJfB4Y []:2011/03/29(火) 17:38:26.27 ID:jWbH/+Q20 - 古泉「次は射的ですね。参加者は涼宮さんとのび太くんにドラえもんさん」
ドラえもん「これは何もしなくても大丈夫です!」 古泉「何故です?」 ドラえもん「のび太くんは射的の天才なんです!!」 のび太「エッヘン!!」 ドラえもん「他に取柄はないですけど!」 のび太「も〜、ドラえもんはいつも一言余計なんだよ〜!」 古泉「では射的は君に任せます。次はホームラン競争ですね 参加者は涼宮さんとスネ夫くん、そしてジャイアン氏ですが」 ドラえもん「『黄金バットー!』」 ●黄金バット 当たりさえすれば必ずホームランにしてしまうバット キョン「しかしまぁよくこうも都合のいい道具が次々と出てくるもんだな」 古泉「ではこのバットを三人で回して使ってください」 スネ夫「え?涼宮さんにも使わせていいんですか?」
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