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以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
代理Thanks
00:00:00.00
●スレ立て代行依頼所
カイジ「安藤!古畑!チョコを買い占めるぞっ……!」
ツンデレにこれって間接キスだよなって言ったら583.5

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00:00:00.00
100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/02/14(月) 00:00:04.89 ID:TcLQDO7aO
こんなもんかな
●スレ立て代行依頼所
143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/02/14(月) 03:19:19.57 ID:TcLQDO7aO
【スレタイ】
カイジ「安藤!古畑!チョコを買い占めるぞっ……!」

【本文】
2月14日

その日はカイジにとって何ら関係のない日だった。

カイジ「何がバレンタインデーだっ……ふざけやがって」

そう、この日はバレンタインデー。女が好きな男やお世話になっている人にチョコレートをあげる日……。

カイジ「……けっ」

が、カイジは部屋で一人畳の上で横になりふて寝っ……!

この部屋にはチョコの欠片も存在しなかった!
●スレ立て代行依頼所
147 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/02/14(月) 03:21:17.20 ID:TcLQDO7aO
>>145
ありがとうっ……!
カイジ「安藤!古畑!チョコを買い占めるぞっ……!」
6 :代理Thanks[]:2011/02/14(月) 03:25:32.95 ID:TcLQDO7aO
カイジ「そもそもチョコレートなんかもらったところで食わねぇし……」

カイジ「まあビールならもらってやってもいいけど……」

カイジ「チョコレートって……はあ〜……いらないいらないそんなもの……」

カイジ「……」

テレビ「今日はバレンタインデーです。皆さん大好きなあの人にアタックするチャンス(ry」

カイジ「やかましいっ……!」ガスッ
カイジ「安藤!古畑!チョコを買い占めるぞっ……!」
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/02/14(月) 03:29:18.91 ID:TcLQDO7aO
カイジ「そうっ……この空気だっ……俺が嫌いなのはっ……!
もらわないと負けだみたいに扱うこの世間の流れっ……これがそもそも悪いっ……!」

カイジ「バレンタインデーはチョコが全てみたいな風潮っ……やめろってっ……! いらないんだからっ……本当にっ……押し付けるなっ……クリスチャンっ……!」
カイジ「安藤!古畑!チョコを買い占めるぞっ……!」
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/02/14(月) 03:36:12.03 ID:TcLQDO7aO
カイジ「くだらねぇ……」ゴロゴロ

カイジ「クソッ……」ゴロゴロ

カイジ「何泣いてんだっ……俺っ……」

カイジ「また逆戻りするつもりかっ……あの頃に……希望の船に乗る前の俺に……!」

希望の船、エスポワール。
カイジが一番始めにくぐった死線。
カイジはそれからもいくつもの死線を乗り越えて来た。
絶望の城……悪魔のパチンコ、人喰い沼……地雷麻雀十七歩など……。

その場所場所で苦しみ、もがき、しかし生還して来た。
カイジ「安藤!古畑!チョコを買い占めるぞっ……!」
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/02/14(月) 03:41:57.66 ID:TcLQDO7aO
今日という日もまた、カイジにとって死線。
命がかかってないだけマシと言うものもいるかもしれないがバレンタインでチョコ0、もしくは母親だけからなど男にとっては死も同然、この日はチョコが全てっ……!
チョコイズマネーっ……!

いくら興味がない振りをしたところで世間からすれば侮蔑っ……哀れみの目で見られるっ……つまりは負けっ……圧倒的敗北っ……戦ってないのに敗北というレッテルが貼られる恐ろしい日なのだっ……!

カイジもまたそれに気づいていた、故の苦悩……焦燥……敗北感っ……!
カイジ「安藤!古畑!チョコを買い占めるぞっ……!」
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/02/14(月) 03:47:53.65 ID:TcLQDO7aO
カイジ「……っ」

だがカイジは動けないっ……先程チョコには興味ないと憤慨しておきながら今更チョコをもらう為に必死になりたくはないと言うプライドっ……それが自身を束縛っ……!

カイジ「」ゴロゴロ

故にこうして部屋で身を固持っ……もしかしたらかつてバイトをしていた時の知り合い、西尾という女がわざわざカイジの部屋を訪れてチョコを持って来てくれるかもという淡い妄想をするもそんなことはあり得ない

しかし、

カイジ「……あっ……いたっ……俺にチョコを持って来る唯一の女がっ……!」
カイジ「安藤!古畑!チョコを買い占めるぞっ……!」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/02/14(月) 03:54:14.76 ID:TcLQDO7aO
美心『カイジくぅ〜ん……私をた・べ・て(はぁと』
_ _______
 0o。
 カイジ「」ざわ……ざわ……

カイジ「ふざけるなっ……あんなやつのチョコなんているかっ……マイナスっ……あいつからもらったら寧ろマイナスっ……!」

カイジ「というか俺はチョコが欲しいのか……? そうじゃないだろっ……! そもそもバレンタインなんて日がなけりゃ……」

カイジ「あっ……」

カイジに電流走る──

カイジ「あっ……ああっ……!」

そうかっ……なくせばいいんだ……バレンタインっ……!

圧倒的閃きっ……!
カイジ「安藤!古畑!チョコを買い占めるぞっ……!」
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/02/14(月) 03:59:18.45 ID:TcLQDO7aO
カイジ「しかしどうやってなくす……相手は国レベルの行事っ……今までとはわけが違うっ……」

カイジ「俺みたいなぺーぺーがバレンタインを無くそうなんて言ったところでなくなるわけもない……それにそんなこと言おうもんなら女からは憤豪っ……罵詈雑言の嵐っ……チョコを貰えるやつからも哀れみの目っ……それは避けたい」

カイジ「ならやっぱりバレンタインデーという日をなくすよりその行為を出来なくしてやる方が現実的……つまり……チョコ……チョコレートをなくすっ……消すんだっ……日本中からっ……!」
カイジ「安藤!古畑!チョコを買い占めるぞっ……!」
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/02/14(月) 04:09:20.26 ID:TcLQDO7aO
そう口では言ってみたものの現実的に考えて日本中にあるチョコレート菓子、原料を消すとなると莫大な費用がかかる。

チョコレートとはカカオ種子を発酵、焙煎したカカオマスというものを主原料とし……これに砂糖……ココアバター、粉乳などを混ぜて練り固めたお菓子である。

つまりこのどれかをなくすのがチョコレートを消すことに繋がる。

カイジ「砂糖はまずいか……なくすことで家庭に打撃が行くものは駄目っ……俺の目標はあくまでバレンタインで浮かれているやつら……」

カイジ「となると……やっぱりカカオか……」
カイジ「安藤!古畑!チョコを買い占めるぞっ……!」
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/02/14(月) 04:18:05.22 ID:TcLQDO7aO
カイジ「でもわざわざカカオマスから作るやつなんて少ないはず……原材料はとりあえず無視しよう……となればやはり……」

ここでも思い出されるのはエスポワールでの出来事。
カイジらが限定ジャンケンを勝ち抜く為に行なったこと……即ち買い占めである。

カイジ「チョコ菓子を買い占めるっ……一つの残らずだっ……」

財布を手に握りしめコンビニにダッシュっ……
だがここでカイジは思い知ることとなる……バレンタインデーという日を……!
カイジ「安藤!古畑!チョコを買い占めるぞっ……!」
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/02/14(月) 04:23:03.01 ID:TcLQDO7aO
「いらっしゃいませー」

カイジ「なんだ……これ……」

カイジの目に飛び込んで来たのは……

チョコ……! チョコ……! チョコ……!

チョコ菓子の山っ……!

バレンタインデーフェスタと銘打ちお菓子業界がこれでもかと言わんばかりの販売戦略。
これにはカイジも唖然っ……呆然とせざるを得ないっ……!

数えるだけで優に数十種類のチョコレート菓子が処狭しと鎮座っ……
これを買い占めるとなっては一店舗に一体いくら使うことになるのか計り知れない……!
カイジ「安藤!古畑!チョコを買い占めるぞっ……!」
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/02/14(月) 04:29:00.31 ID:TcLQDO7aO
カイジ「ぐっ……」

膝をつくカイジ。この時のカイジの残高、214円っ……。
現在の貨幣価値に換算しても……214円っ……!
財布の中身までバレンタインデーを祝福するかのような残高にカイジは心折られるっ……!

カイジ「帰ろう……」

踵を返し、コンビニ、いや、バレンタインという日から立ち去るカイジ。

カイジ「外にも出ずにテレビもつけなきゃいい……クリスマスの時と一緒だ……」

そうカイジが諦めようとした時……

佐原「あれ? カイジさんじゃないッスか……?」
カイジ「安藤!古畑!チョコを買い占めるぞっ……!」
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/02/14(月) 04:34:17.63 ID:TcLQDO7aO
カイジ「えっ……佐原? お前なんで……死んだ筈じゃ……」

佐原「何言ってんスかカイジさん……。運良く服にリフトが引っかかって助かったって前言ったじゃないッスか……」

カイジ「えっ……そうだったか……?」

佐原「いやー……あの時はマジで死んだと思いましたよ……走馬灯ってやつ見えましたし。やっぱり人間楽して金得ようとしちゃダメッスよね……」

カイジ「あ……あぁ……」
カイジ「安藤!古畑!チョコを買い占めるぞっ……!」
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/02/14(月) 04:40:34.07 ID:TcLQDO7aO
佐原「それでどうしたんですか……? そんなシケた顔して……。あっ、もしかしてバレンタインでチョコ貰えないから嫌気が差してるとか?」

カイジ「ぐっ……」

図星っ……

カイジ「お前には関係ないだろっ……お前みたいな……貰える人間からしたらっ……!」

佐原「ハハッ……そう見えます?」

カイジ「……ああ。で……どうなんだっ……もらったのかもらってないのかっ……!」

佐原「カイジさんと同じッスよ……俺もチョコ0……つまりは貰えない側の人間……ってことッスかね」
カイジ「安藤!古畑!チョコを買い占めるぞっ……!」
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/02/14(月) 04:44:29.56 ID:TcLQDO7aO
カイジ「佐原……お前……本当か? 俺に遠慮して……」

佐原「よして下さいよカイジさん。こんなことで嘘なんかつきませんって」

カイジ「そうか……いかにももらってそうなのにな……」

佐原「……やっぱそう見えます?」

カイジ「ああ……」

佐原「それなんスよね……。もらってもないのにもらえそうな奴って勝手に期待する……いい迷惑ッスよこっちにとっては。その分カイジさんみたいに明らかに貰えないって思われてる方が気が楽……なんせこっちは板挟みッスから」

カイジ「明らかに貰えないは余計だっ……!」
カイジ「安藤!古畑!チョコを買い占めるぞっ……!」
43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/02/14(月) 04:48:30.94 ID:TcLQDO7aO
佐原「雰囲気イケメンだの髪型イケメンだのって言われても結局はこんなもんッスよ……とどのつまり貰えない……」

カイジ「……」

佐原「カイジさん、だから俺もバレンタイン嫌いなんスよ……」

カイジ「佐原……」

佐原「何か面白そうなこと考えてんでしょ? そういう顔してますよカイジさん」

カイジ「……佐原、手伝ってくれるか?」

カイジは佐原に自分の考えていたチョコ買い占めの計画を語る。
佐原はそれを笑うでもなく冷静に聞いていた。
カイジ「安藤!古畑!チョコを買い占めるぞっ……!」
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/02/14(月) 04:53:38.60 ID:TcLQDO7aO
佐原「面白いッスね……それ」

カイジ「だろ?」

佐原「もしかしたらバレンタインデーを消せるかも……資金はどれぐらいあるんスか?」

カイジ「……214円」

佐原「……はっ?」

カイジ「214円だっ……!」

佐原「……カイジさん……」

カイジ「言われなくてもわかってるっ……無謀ってことぐらい……!」

佐原「違いますよ……これ」

そう言うと佐原は茶封筒を取り出しカイジに手渡す。

カイジ「……これは!」

中には10万が入っていた……!
カイジ「安藤!古畑!チョコを買い占めるぞっ……!」
47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/02/14(月) 04:58:53.95 ID:TcLQDO7aO
カイジ「佐原……お前」

佐原「それ……ギャンブルかなんかで増やしてくださいよ。ここら一帯のチョコ菓子消せるくらいの金にしてきてください……! 俺なんかじゃ無理でも……カイジさんならっ……!」

カイジ「佐原……佐原よぉ……!」

カイジ、佐原の心意気に男泣きっ……!

カイジ「貰う側の人間だとか少しでも軽蔑して悪かったっ……! すまない佐原っ……!」

佐原「いいんスよカイジさん。俺にはこんなことぐらいしか出来ないッスから……それじゃそろそろ休憩終わるんで行きますね……」

カイジ「ありがとう……佐原っ……!」
カイジ「安藤!古畑!チョコを買い占めるぞっ……!」
48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/02/14(月) 05:01:20.54 ID:TcLQDO7aO
佐原「あ、勘違いしないでくださいよ? ちゃんと後で色付けて返してくださいね」ニコッ

カイジ「あぁっ……バレンタインを消したら働いてでも返してやるっ……だから心配するな佐原っ……!」

佐原「その言葉聞いて安心しましたよカイジさん……。じゃあ頑張って……」

カイジ「佐原……俺はお前の為にも必ずバレンタインを消すっ……待ってろよっ……佐原っ……!」
カイジ「安藤!古畑!チョコを買い占めるぞっ……!」
49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/02/14(月) 05:04:47.66 ID:TcLQDO7aO
コンビニ

佐原「相変わらず面白そうなことしてんなカイジさんは……」

バレンタインをなくす?
無理無理そんなこと……。

佐原「でもまあ本当ちょうどいい時に来てくれるよな……。色付けて返すって言ってたし……」

店長「なあ佐原」

佐原「あ、店長。なんスか?」

店長「あそこの上に置いといた茶封筒知らないか?」

佐原「いや、知らないッスけど」

店長「あっれ〜……おかしいな……」

佐原「ククク……」
カイジ「安藤!古畑!チョコを買い占めるぞっ……!」
50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/02/14(月) 05:09:04.49 ID:TcLQDO7aO
西尾「佐原さーん一緒にチョコレート食べませーん? 大福もありますよー」

佐原「マジで? 食べる食べる。店長も一緒にどうッスか?」

店長「あ? ああ……もうちょっと探してから行くよ」

佐原「そうッスか」


西尾「あ、これチョコレートどーぞ」

佐原「悪いね〜今度お返しにどっか付き合うよ」

西尾「それってデートの誘いですかぁ〜?」

佐原「あっはは、違う違う」

ふふふ……頑張ってくださいね……カイジさん。

店長「おっかしいな〜……佐原の給料どこにやったかな……」
カイジ「安藤!古畑!チョコを買い占めるぞっ……!」
52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/02/14(月) 05:16:45.18 ID:TcLQDO7aO
競馬場

カイジ「10万じゃ足りない……どれぐらい金がいるかわからないが少なくとも億単位はいる筈……なら沼のような高レートなギャンブルをする必要がある……。
その場に立つには10万は余りにも少ない……そう思い競馬場に来てどれぐらい経ったろうか……」

気がつけば10万は紙屑と化していたっ……!
佐原の給料は馬券へと消え、手持ちは再び214円っ……!

カイジ「佐原よぉ……っ」

そう簡単に増やせる程現実は甘くない……チョコのようにはいかないっ……!
カイジ「安藤!古畑!チョコを買い占めるぞっ……!」
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/02/14(月) 05:19:39.21 ID:TcLQDO7aO
どれだけ立ち尽くしていただろうか……このままバレンタインデーが終わってしまえばいい……だがバレンタインデーはまだまだ残されている。

カイジ「……」

とにかく競馬場を後にしようとしたカイジだったが……

カイジ「あれ……?」

古畑「」

思いがけない人物を目撃するっ……!

カイジ「古畑……古畑じゃないか……!」

古畑「カ、カイジさん……?」
カイジ「安藤!古畑!チョコを買い占めるぞっ……!」
55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/02/14(月) 05:22:33.43 ID:TcLQDO7aO
カイジ「このクズっ……やり直すとか言って結局元の鞘かよっ……!」

古畑「カイジさんこそっ……!」

カイジ「ちっ……」

濁す為に無造作に煙草に火を付けるカイジ。

カイジ「ふぅ……で?」

古畑「えっ……?」

カイジ「もらったのか……?」

古畑「……? 何がッスか……?」

カイジ「……チョコ」

古畑「……は?」

カイジ「今日チョコレートもらったのかって聞いてんだよっ……!」
カイジ「安藤!古畑!チョコを買い占めるぞっ……!」
56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/02/14(月) 05:25:50.12 ID:TcLQDO7aO
古畑「いや……もらってないッスけど」

カイジ「……だよな」

古畑「カイジは……?」

カイジ「こんな場所にいるやつがもらうわけねぇだろわかれよっ!」ボカッボカッ

古畑「カ、カイジさんっ……! ぼ、暴力はっ……!」

カイジ「ちっ……で、今バレンタインデーをなくす為に動いてたんだよ……」

古畑「バレンタインデーを……なくす?」

カイジは古畑にこれまであったことを話した。
カイジ「安藤!古畑!チョコを買い占めるぞっ……!」
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/02/14(月) 05:30:01.10 ID:TcLQDO7aO
古畑「それって夢じゃないッスか……! モテないやつの……貰えない側の人間にとっては……!」

カイジ「だろ?」

古畑「で……資金はどれぐらい……」

カイジ「……214円」

古畑「は……?」

カイジ「214円だよっ……!」

古畑「佐原っていう人から借りた10万は……?」

カイジ「……さっきのレースでスッた」

古畑「はあ〜……カイジさん……あんたって人は……」

カイジ「うるせぇっ……裏切った癖にっ……!」ボカッボカッ

古畑「す、すいませんカイジさんっ……いたっ……痛いからっ……」
カイジ「安藤!古畑!チョコを買い占めるぞっ……!」
58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/02/14(月) 05:38:27.36 ID:TcLQDO7aO
カイジ「で……協力するよな当然」

古畑「はあ……いいッスけど俺も金ないッスよ?」

カイジ「いくらだ……?」

古畑「3000円と馬券ッスね……」

カイジ「馬券ってこのレースのか?」

古畑「ええ。一発逆転大穴狙いッスよ」

カイジ「大穴……?」

古畑の買った馬券は2-6の連番。
つまり……。

カイジ「2番……バレンタイン……6番ミココノチカラって1000倍じゃねぇか……! いくら賭けてんだ……?」

古畑「1000円ッス。来れば1000万ッスよカイジさん……!」
カイジ「安藤!古畑!チョコを買い占めるぞっ……!」
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/02/14(月) 05:46:06.86 ID:TcLQDO7aO
カイジ「はあ……来るわけないだろ……。ていうかお前もしかしてさっきからずっとそんなやり方で賭けてんのか……?」

古畑「元々1万しかなかったんで……」

カイジ「はあ〜……まるでダメ……相変わらず能天気……それじゃまたあの船に乗ることになるぞ……」

古畑「じゃあさっきカイジさんはどう賭けたんスか?」

カイジ「単勝一本に決まってる……単勝は馬連や枠連に比べて控除率が低い……つまり戻しがいいってことだ……」

古畑「控除率が良くてもハズシてりゃ世話ないッスよ……」

カイジ「うるさいっ……」ボカッボカッ

古畑「か、カイジさん始まりますよレース!」
カイジ「安藤!古畑!チョコを買い占めるぞっ……!」
65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/02/14(月) 05:51:54.13 ID:TcLQDO7aO
カイジ「来るわけねぇだろ……」

再びタバコに火を付けるカイジ。古畑は興奮したように両手を握りしめ自分の賭けた馬を応援している……。

カイジ「(競馬なんてもんはこの時だけの為……言わば高揚感を買ってるようなもの……一種の麻薬だ……終われば覚める……現実を嫌でも見さされる……バレンタインデーという現実を……)」

古畑「ほらっ! カイジさんも応援してくださいよ! 当たったらチョコレートでも何でも買い占めてやりますよ!」

カイジ「はいはい……」

カイジ「(さっきの俺もこんな顔してたのかぁ〜?アホらしい……間抜け顔にも程がある……)」

そしていよいよレースは後半、最後の直線へ。
カイジ「安藤!古畑!チョコを買い占めるぞっ……!」
67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/02/14(月) 05:58:18.43 ID:TcLQDO7aO
特等席

「ふんっ……来るわけがない……あんな馬が……」

「ククク……」

「なるほど……確かにバレンタインとミココノチカラならそうかもしれない」

「な… なにぃ……?」

「ククク……擦り替えさせていただきました」

「バカなっ……! そんなことがあってたまるか……!」

「ならあの馬は……!」

「そう……二頭ともラムタルです……!」

「バ、バカな……!」
カイジ「安藤!古畑!チョコを買い占めるぞっ……!」
68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/02/14(月) 06:02:21.39 ID:TcLQDO7aO
『おっと〜これはどういうことでしょうか! 後ろからぐんぐん差を詰めてくる二頭がいるぞ〜!!!』

カイジ「えっ……」

古畑「カイジさんっ……来ましたよ……!!」

『猛烈に追い上げて来たのは2番バレンタインに6番ミココノチカラ! 早い早いどんどん追い上げてくるぅぅぅぅぅぅ!!! 先頭まで残り4馬身!!!』

カイジ「嘘だろおい……!」

古畑「そこだっ……! いけっ……!」

カイジ「……いけっ! いけっ……バレンタインミココノチカラっ……!」

気づけばカイジも身を乗り出して応援っ……!
カイジ「安藤!古畑!チョコを買い占めるぞっ……!」
70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/02/14(月) 06:09:19.04 ID:TcLQDO7aO
バレンタインを消すために動いていた筈がいつの間にか応援しているという珍事……勿論意味合いは違う、が。

カイジ「差し込めっ……美心!!! 馬面ねじ込めっ……!」

『先頭のヒジアマゾンに迫るか? 追い抜くかっ!? そして今三馬同時にゴール!!!!!! 写真判定となります!!!』

カイジ「い……今のバレンタインとミココノチカラだよな?」

古畑「え……ええ……多分」

カイジ「あんたっ……さっきの2-6だったよな……?」

黒沢「アジフライ食ってたからわかんねぇな」

カイジ「ぐっ……バレンタインっ……ミココノチカラっ……」

願うかのように掲示板を見つめる二人……。
カイジ「安藤!古畑!チョコを買い占めるぞっ……!」
72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/02/14(月) 06:13:25.53 ID:TcLQDO7aO
一等 2番
二等 6番


カイジ「はは……はははは」

古畑「カイジさん……カイジさんっ!!!」

カイジ 「よっしゃああああああああああああ」

古畑「うおおおおおおおおおおおおおおお」

雄叫び。バレンタインで男二人で抱き合いながら歓喜っ……!

人はとてつもない喜びと相対した時、誰かと分かち合いたくなる。
それの典型……。

カイジ「これでバレンタイン潰せるなっ……古畑!!!」

古畑「……」

しかし、現実に戻ればそれも終わる。
カイジ「安藤!古畑!チョコを買い占めるぞっ……!」
73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/02/14(月) 06:19:17.41 ID:TcLQDO7aO
古畑「いや……その……あれは物の弾みって言うか……そもそも1000万でチョコ買い占めるなんてアホらしいじゃないッスか……ねぇ……カイジさん……?」

カイジ「おいおいおいおいっ……さっき当たったらチョコでも何でも買い占めるって言ったろっ……! あれは嘘かっ……!?」

古畑「いや……その……奢りますから! パァーとどっか飲みに行きましょうよカイジさん!」

すり替え……。
カイジの話したチョコ菓子買い占めという無謀な作戦の前には1000万とて造作もなく消える。
それを悟った古畑はすぐさま他の餌でカイジを誘導……保身……こうすればカイジも自分を殴ったりはしないだろうと言う安易な考え……。
カイジ「安藤!古畑!チョコを買い占めるぞっ……!」
74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/02/14(月) 06:24:45.63 ID:TcLQDO7aO
カイジ「このっ……」

古畑「ひっ……」

古畑「……あれ?」

咄嗟に身構えるも何も来ない、古畑は意を決して防御した腕の間からカイジを見た、すると……。

カイジ「うっ……なんでだよ古畑……」

古畑「カイジさん……何泣いてんスか……」

カイジ「あの船であれだけ金に踊らされたのに……まだそんなもんに執着するのかよっ……!」

古畑「……」

カイジ「人間金だけじゃない……確かにその1000万をはべらせれば安い女はほいほいついてくるだろ……チョコぐらいくれるかもしれない……けどな……」

カイジ「それはお前の為じゃないっ……金の為だ……! また金に踊らされたいのかお前はっ……! 古畑ァ!」
カイジ「安藤!古畑!チョコを買い占めるぞっ……!」
75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/02/14(月) 06:29:22.28 ID:TcLQDO7aO
古畑「ぐっ……ぐふんっ……うぇふっ……」

気づけば古畑も泣いていた……!

古畑「そうッスよね……そしてまた金がなくなったらこんな暮らしの繰り返し……俺達が真にチョコレートなんてもらう日なんて来ないんスよね……」

カイジ「ああ……だからよぉ古畑……二人で消してやろうぜ……! バレンタインデーっ……! そしたら金はなくとも心には風穴が開くっ……これからどんなことがあってもやっていけるっ……! そんな気がするんだ……」

古畑「はいっ……はいっ……やりましょうカイジさんっ……!」

カイジ「古畑……次は裏切るなよ?」

古畑「当たり前ッスよカイジさん! 二人でバレンタインと言う日に風穴を開けてやりましょう!!! 歴史に名前を残しましょう……!」
カイジ「安藤!古畑!チョコを買い占めるぞっ……!」
76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/02/14(月) 06:38:03.02 ID:TcLQDO7aO
「なんだありゃ……男二人抱き合って気持ち悪りぃなおい……」

「まあまあそう言ってやるなよ。大方俺達の馬に賭けてバカ勝ちでもしたんだろあの感じじゃ。まあああいうやつらがいるから俺達が食っていけるわけで……」

「全くだな。しかし今回は危なかったな銀さん……」

「ああ……本当ギリギリだったよ……負けてりゃああなってたのは俺達だ……」

「まあこれでも食えよ。勝った景品だ」

「ん……? なんだこりゃ」

「チョコレートだよ。さっき安田が暇つぶしに女の子と話してちょこまかして来たんだと」

「ちょろまかすとは失礼だなおい。くれたんだよ」

「……俺はいい。チョコレート何かより森田が欲しいよ」

「ははっ、違いねぇ」
カイジ「安藤!古畑!チョコを買い占めるぞっ……!」
77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/02/14(月) 06:43:13.98 ID:TcLQDO7aO
居酒屋

カイジ「とりあえず乾杯……!」

古畑「乾杯……!」

カイジ「」ごくっ……ごくっ……
古畑「」ごくっ……ごくっ……

カイジ「ぷはぁっ……殺人的だな相変わらず……! なんでチョコレートなんか欲しがるかね〜……」

古畑「酒の方が絶対いいッスよね」

カイジ「全くだ」

ハハハ、と笑い合い、いよいよ本題へと移る。

古畑「で……これからどうするんですか?」

カイジ「まずは大手のスーパーからチョコを消す。大体義理チョコ、本命チョコを作るにしてもスーパーで買い物するやつがほとんどの筈だ……」

古畑「なるほど……」
カイジ「安藤!古畑!チョコを買い占めるぞっ……!」
78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/02/14(月) 06:51:13.25 ID:TcLQDO7aO
カイジ「買い占めるのは溶かしてチョコだけが残るもの……余裕があればチョコの中にアーモンドとかブランデーが入ってるやつも買い占めたい。本命チョコだけはなんとしても防がなきゃな……」

古畑「ええ……」

カイジ「」ごくっ…ごくっ……

カイジ「ぷはァ……! スーパーが終われば次はコンビニ、商店街、駄菓子屋……」

古畑「駄菓子屋までっ……」

___

美心『わしゃ……!』

_ _
 0o。
  カイジ「板チョコは存在さえ許すな……例え駄菓子屋であろうともだっ……! 恋する乙女ってやつは何でもやってくるからな……」

古畑「はあ……」
カイジ「安藤!古畑!チョコを買い占めるぞっ……!」
79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/02/14(月) 06:55:19.70 ID:TcLQDO7aO
設定ミスった
今までのは13日の話にしといてください
まあ細かいこと気にせず読み流してくださいよ……ククク……
カイジ「安藤!古畑!チョコを買い占めるぞっ……!」
83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/02/14(月) 07:00:49.69 ID:TcLQDO7aO
カイジ「スーパーが開店すると同時に買い占める……いいな?」

古畑「ええ……」

カイジ「本当は日本中から消す予定だったが1000万じゃ不可能……ならこの辺りだけでもチョコを渡してイチャイチャする輩を消すっ……」

古畑「……」

カイジ「それにここでカップルを潰しておけば後々クリスマスにも効いてくる……カップル成立を未然に防ぐことにもなるんだ……!」

古畑「……カイジさん……俺達ってモテないから僻んでこんなことしてるわけじゃないですよね……?」

カイジ「当たり前だろっ……ただ押し付けがましいこのバレンタインって日を消したいだけだ……!」

古畑「ならいいんスけど……」
カイジ「安藤!古畑!チョコを買い占めるぞっ……!」
84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/02/14(月) 07:06:11.72 ID:TcLQDO7aO
そうして翌朝……運命の2月14日。

店員「なんだ……あれ……?」

店員「パチンコ屋と間違えてんじゃないの〜? ははは」

朝のスーパー開店5分前、男二人が正面玄関に佇んでいた。

古畑「寒いッスよカイジさん……こんな朝早くから並ぶ必要あったんスか?」

カイジ「念には念をだ……先に変われたら買い占めの意味がなくなる……月曜日だからって油断するなよ古畑」

古畑「はあ……」
カイジ「安藤!古畑!チョコを買い占めるぞっ……!」
85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/02/14(月) 07:10:08.50 ID:TcLQDO7aO
店員「開店で〜す」

古畑「やっと入れる……」

カイジ「!? 古畑っ!! 後ろだ!!!」

女の子「(朝ごはん買わないと……)」

古畑「えっ……? えっ?」

カイジ「やつはチョコ買うつもりだ!!! 俺がダッシュで買い占めて来るっ……その間なんとかして食い止めろっ……いいなっ……!」タッタッタ……

古畑「ちょっ、ええっ!? カイジさんっ……! そんな無茶苦茶な……!」

女の子「(朝パン朝パンっと)」

古畑「ぐっ……やらなきゃ……やるんだっ……俺がバレンタインを防ぐんだっ……!」
カイジ「安藤!古畑!チョコを買い占めるぞっ……!」
86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/02/14(月) 07:14:21.66 ID:TcLQDO7aO
古畑「あっ、あのっ……!」

女の子「うわびっくりしたっ! なんですか?」

古畑「一緒に朝ごはんとかどうですか? あそこのパン屋で買ってテーブルで……(断られるに決まってる……けどこうしてる間にカイジさんがっ……!)奢りますから」

女の子「(何この人……こんな朝っぱらからナンパ? しかもバレンタインにって……まあ幸薄そうな顔だけど悪そうな人には見えないわよね……。おごってくれるって言ってるしスーパーのパン屋の中で変なことも出来ないだろうし……)」

女の子「本当ですか? 行きましょう行きましょう。私もちょうどここのパン買いに来てたんですよ〜」
カイジ「安藤!古畑!チョコを買い占めるぞっ……!」
88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/02/14(月) 07:20:11.36 ID:TcLQDO7aO
古畑「えっ……パン買いに……あれ……?」

女の子「先いきますよ〜?」

古畑「あっ……うん……。ま、まあ時間稼ぎにはなるか……」


一方その頃カイジは

ガサッ……ガサッ……

カイジ「次だっ!!!」

ガサッ……ガサッ……

カイジ「思ったより少なくて助かるぜ……!!!」

板チョコ、粒チョコ、アーモンドチョコ……チョコというチョコをカゴに詰めて行く。
気づけば両手のカゴはチョコで埋め尽くされていた。

カイジ「これ、とりあえず置いといて」

レジの店員「えっ……はあ……」

カイジ「あ、後在庫のチョコある? 全部出してくれ……!(店頭に並べさせるわけにはいかないからな)」
カイジ「安藤!古畑!チョコを買い占めるぞっ……!」
90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/02/14(月) 07:25:03.08 ID:TcLQDO7aO
店員「ちょ、ちょっと待ってください……て、てんちょ〜!」

助けを求めるかのように店長を呼びに言った店員。

カイジ「へっ……あげる側かあいつは。そりゃ困るよな……チョコがなくなったら……!」

悠然と立ち尽くしているの大きな箱を持った店長らしき人が現れた。

「お待たせしました。とりあえず板チョコの在庫はこれで全部ですけど他のチョコも……」

カイジ「お前まさか……安藤か?」

安藤「あれ……? カイジさん……?」
カイジ「安藤!古畑!チョコを買い占めるぞっ……!」
93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/02/14(月) 07:30:39.06 ID:TcLQDO7aO
安藤「カイジさんじゃないッスか! 久しぶりですね! エスポワール以来ッスか!」

カイジ「……今ここの店長か?」

安藤「そうなんスよ! 色々あって雇ってもらうことになったんスけどあの船での苦い思い出を糧に頑張ってたら店長にならないかって言われまして! まあ雇われッスけどね!」

カイジ「……やめろよ」

安藤「えっ……」

カイジ「人を見下したような目でペラペラと……この裏切り者がっ……!」

安藤「うっ……それは……確かにそうッスけど別に見下してなんか……!」

カイジ「あんだけのことしといてよくもまあ俺に嬉しそうに現状報告出来るもんだなおい……! お前の取るべき態度は震えながら目線を反らして他人を装うだろうがっ……!」
カイジ「安藤!古畑!チョコを買い占めるぞっ……!」
95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/02/14(月) 07:37:40.65 ID:TcLQDO7aO
カイジ「それをまるで親しい友人みたいに接して来るのは見下してるいい証拠……お前は大方俺が今のお前を見て……変わったな……ちゃんとやってるな……それに比べて俺は……っていう弱心につけこんだんだろうがそんな気持ちこれっぽっちもねぇよっ……!」

安藤「カイジさん……」

カイジ「安藤から聞いたよ……最初に星を手放さないって言い出したのはお前だとっ……! 古畑はそれがなかったら指名してたと……今更言っても仕方ないと泣きながら言っていた……だからまだ許せた。が、お前はなんだ……?」

カイジ「お前は自分じゃ人として立派になった気でいるだろうが根本はあの船から全く変わっていない……ただの裏切り者だっ……!
その内何かあればすぐボロが出て真っ逆さまがいいオチ……!」

安藤「……参ったな……カイジさん」
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