- 第二小隊一同「と、特車戦隊パトレンジャー?」後藤隊長「そう。」
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/24(金) 02:43:43.01 ID:rxsewvk7O -
――クリスマス。 イエスキリストの聖誕祭と呼ばれているが 非キリスト教徒の一般人に向けて協会が広く門戸を開き、聖書に慣れ親しんで貰う日でもある。 カップルで過ごす人間、家族水入らずで過ごす人間、 友人と過ごす人間、仕事でクリスマスと言う行事すら意識出来ない人間、 そして独り寂しくクリスマスを過ごす人間… それぞれの思惑と感情が交差する 特車二課にて起きた少し奇妙な出来事を以下に綴る。
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- 二次嫁とクリスマスデート、早い者勝ち会場
109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/24(金) 02:46:30.03 ID:rxsewvk7O - 僕は南雲しのぶちゃん!!
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- 第二小隊一同「と、特車戦隊パトレンジャー?」後藤隊長「そう。」
2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/24(金) 02:48:25.53 ID:rxsewvk7O - 12月24日
都内某所 野明「一つ、非番でも笑顔で出撃!」 遊馬「二つ、不可思議月月火水木金金!」 山崎「三つ、み、身内が起こした犯罪でも…」 太田「四つ、容赦はしないぞおおおおお!!!犯罪者あああああ!!!!」 進士「五つ、胃痛は日常茶飯事……」 一同「M.P.P!特車戦隊パトレンジャー!!」ビシッ シバ「火薬点火あああああああああああ!」 整備員「了解!!」 バアアアアアアアアアアアアアン!!!! 進士・山崎「ひ、ひいいっ!?」ガクッ
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- あれれー!何だか今日は変な空気だぞ〜?
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/24(金) 02:53:26.01 ID:rxsewvk7O - なんか木が光ってたり、赤い服着たオッサンが溢れてたり、やたらケーキの箱もってる人がいたり
一体なにごと?
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- 第二小隊一同「と、特車戦隊パトレンジャー?」後藤隊長「そう。」
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/24(金) 02:56:00.28 ID:rxsewvk7O - 野明「ちょ、ちょっと進士さんにひろみちゃん大丈夫!?」
進士「きゅ…急に大きい音がしたもんですから……」 山崎「し、心臓が止まるかと……」 太田「正義の味方が火薬ぐらいで腰を抜かしてどうする!!!!」 子供「カッチョワリーwww」 太田「せっかくの決め台詞がお前らのせいでぇぇええええ!!!!」 遊馬「そう言うお前も後退ってるぞぉ〜w」 太田「なっ……!」 太田「やるかああああああ篠原アアアアアアアアアア!!!!?」 ワーワーワーワー 後藤隊長「あーあーあー……」
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- 第二小隊一同「と、特車戦隊パトレンジャー?」後藤隊長「そう。」
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/24(金) 02:59:37.94 ID:rxsewvk7O - オタケおねえさん「よ、よいこのみんな、ちょっとごめんなさいね…」
ワーワーワーワー 熊耳「アナタ達、こんな時にまでケンカはやめなさい…子供達が見ているのよ?」 遊馬「太田が…」 野明・山崎・進士「太田さんが…」 熊耳「太田くん!」 太田「し、しかしぃ!」 熊耳「…太田くん」 太田「…」 熊耳「とりあえず登場からやり直し。一旦下がって。」 一同「…了解」 ゾロゾロゾロ… 子供「うわあwwなにあれーwwww」 子供「パトグリーン、おねえさんのしりにしかれてるぅwwww」 子供「なさけねーwwパトグリーンなさけねーwww」
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- 第二小隊一同「と、特車戦隊パトレンジャー?」後藤隊長「そう。」
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/24(金) 03:02:03.72 ID:rxsewvk7O - オタケおねえさん「…お待たせしました。」
おタケおねえさん「それじゃあみんなでもう一回、パトレンジャーを呼んでみましょう!」 オタケおねえさん「せえの!」 大きなお友達A「どうするww」 大きなお友達B「おねえさんがかわいいから付き合ってやるかwwwwwwwwww」 子供・大きなお友達・オタケおねえさん『助けてー!パトレンジャー!』 野明「…遊馬、何だか恥ずかしいよ」 遊馬「耐えろ野明。南雲隊長に比べりゃ俺達なんて……」 太田「ウオオオ!!!燃えてきたぞオオオオオ!!!!!!」 進士「うう…また胃が………」 後藤隊長「……」ニヤニヤ 南雲隊長「……」
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- 第二小隊一同「と、特車戦隊パトレンジャー?」後藤隊長「そう。」
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/24(金) 03:07:46.64 ID:rxsewvk7O - 12月22日
13号埋立地・特車二課 第二小隊一同「と、特車戦隊パトレンジャー?」 後藤隊長「そう。これ着て南雲さんとこと、やり合って貰うことになったから。」 野明「や…やり合うって一体……」 南雲隊長「特車二課の知名度と認知度、それから下がりに下がった信頼と好感度回復の為、区の子供向け交通安全イベントに参加する事になったのよ。」 後藤「知名度と認知度の方は、今まで新聞の一面を散々飾っとるワケだし、今更必要ない気もするんだけどなぁ…」 南雲「……」ギロッ 後藤「や、やだ、冗談だってば…」
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- 第二小隊一同「と、特車戦隊パトレンジャー?」後藤隊長「そう。」
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/24(金) 03:13:08.02 ID:rxsewvk7O - 進士「しかし、どうして子供向けのイベントにうちが?」
遊馬「いくら子供に人気が出たところで…」 後藤隊長「たかが子供、されど子供なのよ?世の中。」 後藤隊長「ウインナーしかり、ソーセージしかり、ヤクルトしかり。」 後藤隊長「可愛いご子息ご子女様にしつこくねだられれば、世の奥様方はついつい、サービスの風船やらオモチャやらといっしょに買い物カゴの中へ入れちゃうもんなのよ。」 野明「…ウインナーかぁ〜。子供の頃、よく買ってもらってたっけな」 遊馬「スーパーの試食のウインナーってさ、なーんか旨さ3割増、って感じだよなぁ!」 野明「そうそう!なーんか妙に美味しく感じちゃうんだよね!」 進士「だけど、うちに帰って食べると、不思議とそうでもないんですよね…」 後藤隊長「やっぱり、ホットプレートで焼くのが一番って事なんじゃないの?」 遊馬「違いますよ隊長ぉ。あのスーパーで立って食ってる雰囲気がいいんですよ雰囲気が。」 南雲隊長「…ごほん!」 野明・遊馬・後藤隊長「……」
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- 第二小隊一同「と、特車戦隊パトレンジャー?」後藤隊長「そう。」
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/24(金) 03:14:48.90 ID:rxsewvk7O - 南雲隊長「続きをお願いします後藤隊長。」
後藤隊長「…要は本庁の広報がね、小さなお友達の心を掴めれば、かわいい奥様の心も掴めるとか何とか、酔狂なことを言っとるワケなのよ。」 後藤隊長「そんな理由で特車二課がヒーローショー…なんて馬鹿馬鹿しい限りだが」 後藤隊長「これがボーナスの査定に響くって言うんだから、ホントに馬鹿馬鹿しい話だよなぁ〜。」 一同「ぼ…ボーナスぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!?」
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- 第二小隊一同「と、特車戦隊パトレンジャー?」後藤隊長「そう。」
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/24(金) 03:17:19.04 ID:rxsewvk7O - 野明「ど…どうしよう遊馬ぁ!お芝居なんてやったことないよぉ!!」
遊馬「お、俺だってそうだ!!え、演技なんて一体どうすりゃ…」 太田「待って下さい隊長ォ!!何故自分等がこんな子供騙しに……」 後藤「確かにヒーローショーごときで子供を釣ろうなんざ、まさに子供騙しもいいところだが」 後藤「コレは絶対なワケ。強制なワケ。任務なワケ。」 進士「に…任務…」 山崎「ひ、人前で…お芝居…」サアァ 野明「…ひ、ひろみちゃん、顔が真っ青だよ?」
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- 第二小隊一同「と、特車戦隊パトレンジャー?」後藤隊長「そう。」
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/24(金) 03:19:54.00 ID:rxsewvk7O - 後藤隊長「んで、肝心の配役だが、司会が熊耳。」
後藤隊長「レッドが泉。ブルーが篠原。グリーンが太田で、イエローが進士。んでピンクが山崎。」 山崎「ぴ…ピンク…?」 遊馬「ひろみがピンクってwwwww傑作だこりゃwwwwwww」 野明「ちょっと隊長!!普通、ピンクって言ったら私じゃあ…」 太田「隊長ォォォ!!何故泉がレッドなのですかアア!!!」 太田「赤く燃える、熱い気持ちなら自分の方がア!」 後藤隊長「そんな事言われても俺には、どーにも出来んのよぉ。」 後藤隊長「配役も台本もみーんな本庁の広報が決めちゃったんだからさぁ…。」 後藤隊長「と言うわけで台本。これ、明後日までに覚えてきて頂戴」 どっさり 野明「あ、明後日ぇえ!?」 遊馬「こ、この量を明後日までにぃ!?」
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- 第二小隊一同「と、特車戦隊パトレンジャー?」後藤隊長「そう。」
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/24(金) 03:20:16.37 ID:rxsewvk7O - 後藤「俺だってさぁ、参っちゃってるんだよぉ?本番の2日前に通知なんてさぁ…。」
野明「だ…だけど……」 後藤「ボーナス、掛かってるんだし、やらない、な〜んて言わないよ…ねぇ?」 一同「……」
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- 第二小隊一同「と、特車戦隊パトレンジャー?」後藤隊長「そう。」
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/24(金) 03:27:23.86 ID:rxsewvk7O - ―――
野明「ゆくぞ!正義のロボット、アルフォンス!」 野明「あ〜あ〜…」 遊馬「溜め息なんかつくなよな。余計に憂鬱になる。」 山崎「えっと…悪の組織ダイイチショウタイ…覚悟しろ…」ブツブツ 太田「ゆるさんぞ!このむねのたかなりが…」 太田「……ええい!!!頭がごちゃごちゃするわ!!!」 進士「でも第一小隊が悪役なんて、なんだか意外ですよねぇ…」 山崎「よく引き受けてくれましたよね…」 熊耳「仕方がないわよ。あくまでイングラムを売り込むイベントだし、その為には相手になるレイバーが必要なんだから。」 遊馬「なーんか第一小隊ってのは貧乏くじ引いてばっかりだなぁ」 熊耳「第一小隊には感謝しないと…。」 野明「それより熊耳さん、もうセリフ、覚えなくても大丈夫なの?」 熊耳「ええ。大方は。」 野明「すごぉ〜い!私なんかまだ1ページ目だよ…」 野明「コレ、明後日までに憶えきれるのかなぁ…」
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- 第二小隊一同「と、特車戦隊パトレンジャー?」後藤隊長「そう。」
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/24(金) 03:32:15.48 ID:rxsewvk7O - 【隊長室】
南雲隊長「アイドルを送り込んできたかと思えば…今度はあまり腑に落ちない理由でヒーローショー…ね。」 南雲隊長「…本庁の広報部は何を考えてるのかしら。」 後藤隊長「……」 南雲隊長「……」 後藤隊長「……」 南雲隊長「…今日はヤケに静かね、後藤さん」 後藤隊長「いやぁね、台詞がなかなか憶えらんなくってさぁ〜…」 南雲隊長「あら、お芝居は得意そうなのに?」 後藤隊長「『得意そう』ってしのぶさぁ〜ん……」
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- 第二小隊一同「と、特車戦隊パトレンジャー?」後藤隊長「そう。」
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/24(金) 03:34:44.74 ID:rxsewvk7O - 後藤隊長「もしかしてしのぶさん…ぜーんぶ覚えちゃったの?」
南雲隊長「他にもやらなきゃならない仕事は山ほどあるでしょう?」 後藤隊長「そりゃすごいやぁ…。やっぱり、寄る年波には勝てないのかね…」 南雲隊長「で、後藤さん」 後藤隊長「な、なに?」 南雲隊長「私の衣装、まだ受け取ってないんだけど。」 後藤隊長「衣装?ああ〜…もう少しすれば届くんじゃない?」 南雲隊長「……」 南雲隊長「そう。話し掛けて悪かったわね。」 後藤隊長「…んじゃあ、気分転換におしっこでもして来ようかなぁ〜?」 南雲隊長「…一々報告しなくても結構」
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- 第二小隊一同「と、特車戦隊パトレンジャー?」後藤隊長「そう。」
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/24(金) 03:47:17.00 ID:rxsewvk7O - 【整備班】
シバ「……」ゴクリ 整備員一同「……」ゴクリ シバ「俺達は今から、重大かつ、極めて危険な任務をとり行おうとしている。」 整備員A「…はい」 シバ「い、いくぞ」 整備員B「い、いいんですかね」 シバ「後藤隊長直々のお願いだ。聞くしかないだろぉ?!」 整備員B「しかし…」 シバ「これはいわゆる『お互い様』ってヤツだ。こう言う状況の時、あの人には素直に従った方がいい。」 整備員A「お前は新入りだから知らないだろうがハゼの一件は全て後藤隊長のお膳立てなんだよ」 整備員B「…えっ!」
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- 第二小隊一同「と、特車戦隊パトレンジャー?」後藤隊長「そう。」
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/24(金) 03:48:21.36 ID:rxsewvk7O - 整備員C「利害が一致した時の後藤隊長は…最高のビジネスパートナーってヤツだ。」
シバ「いいか。あの人は本庁じゃ『カミソリ後藤』と呼ばれてる」 シバ「カリスマ理髪師にも、切り裂きジャックにもなりかねない。そう言う男なんだよ……」 「俺の悪評は今更ど〜にもならんのは分かっとるんだけどね」 後藤「そう言うのは、せめて本人がいないところで言ってくれない?」 シバ「ご、後藤隊長オオオオオオオオオ!?」 整備員一同「う、うわアアアアアァァァァ!?」 後藤「なによ、皆してスウィーニー・トッドに出会っちゃった〜みたいな顔しちゃってさぁ…」
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- 第二小隊一同「と、特車戦隊パトレンジャー?」後藤隊長「そう。」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/24(金) 03:52:20.70 ID:rxsewvk7O - シバ「いや!あの…例のブツは今からァ…」
後藤「ま、当日まで見つからない様に頼むわ。」 シバ「そりゃ勿論ですけど…ど、どのくらい切りゃあ良いっすかね?」 整備員「多分上は4センチ、下はもう7センチくらい行けると思うんですが…」 後藤「……」 後藤「思い切って上7、下10で行かない?」 シバ「じゅ、10センチですかアアアアアアアアアアあああああああああ!?」 整備員「さ、流石に10センチはやり過ぎじゃ……」 後藤隊長「いが〜いと大丈夫なもんよ?そう言うのは、大抵大きめに作られてるんだからさぁ。」 整備員A(こ、この人…) 整備員B(さ、流石は札付きのワルだ……) 後藤「…んじゃ。頼むわ。」 シバ「りょおおおおおおおかいしやしたああああああ!!!!!!」 ―――― 南雲「……あら」パキッ 南雲「いやだ、またステープラーの針が詰まっちゃったわ……」
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- 第二小隊一同「と、特車戦隊パトレンジャー?」後藤隊長「そう。」
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/24(金) 03:58:40.66 ID:rxsewvk7O - 野明「行け!アルフォンス疾風の如く!」
野明「……」 野明「あれ…次はなんだっけ」 遊馬「もしかして野明ぁ、お前まーだ憶えてないのか?」 野明「…そう言う遊馬はどうなんだよ」 遊馬「さーっぱり」 野明「人のこと言えないじゃないかぁ!」 遊馬「ま、キメ台詞さえ言えりゃあ後は第一小隊と俺達の柔道戦に、イングラムとパイソンのデモ戦がメインみたいなもんだろ。」 野明「それもそうかぁ。適当に流して、さっさとデモ戦に持ち込んじゃえば……」 太田「お前らはいつまでもそんな甘い考えだから成長せんのだ。」 野明「じゃあ太田さん、p37の台詞、言ってみてよ」 太田「ふん。『俺のこの胸に灯ったランプは犯罪者を許さぬオービスの……』」 野明「それ、後藤隊長のセリフ」 太田「う…うえ?」ペラペラ 太田「うおっ……」ペラペラ 太田「ウオオオオオオオオ!!!!!!?」 遊馬「もしかして太田、お前、後藤隊長のセリフを自分のセリフと間違えて暗記してたのか?」 太田「あ…ああ…あ………」 野明「き、気の毒だ」
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- 第二小隊一同「と、特車戦隊パトレンジャー?」後藤隊長「そう。」
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/24(金) 03:59:08.63 ID:rxsewvk7O - 野明「しかし…蒸れるなぁこの衣装…これ着たままアルフォンスに乗らなきゃならないんだよねぇ……」
熊耳「あら、でも中々似合ってるわよ泉巡査。」 野明「熊耳さん!」 遊馬「お、おおおお……」 熊耳「ふふっ。似合ってるかしら。」 遊馬「それは!それはもう!!」 野明「遊馬、ヨダレ垂れてるぞ」
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- 第二小隊一同「と、特車戦隊パトレンジャー?」後藤隊長「そう。」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/24(金) 03:59:52.17 ID:rxsewvk7O - 南雲隊長「……」
後藤隊長「遅いなぁ」 南雲隊長「…もう、あと30分もないって言うのに……」 シバ「お待ちどおさまあああああああああ!!!!」 南雲隊長「……シゲさん?」 シバ「さっき二課に届いてさぁ、いやあ、間に合ってよかったああああああああwwwwwwwwwwwwwww」 南雲隊長「ありがとう助かったわ…まさか制服のまま悪役を演じるわけにもいかないし……」 シバ「……」ニヤニヤ
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- 第二小隊一同「と、特車戦隊パトレンジャー?」後藤隊長「そう。」
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/24(金) 04:01:19.82 ID:rxsewvk7O - 南雲隊長「着替えの出来る場所は…」
後藤隊長「あっち。打ち合わせもあるからなるべく早めにお願いします。」 南雲隊長「分かってます。制服がまんま衣装…って人が羨ましいわ。」 後藤隊長「四十男が普段から特撮の登場人物みたいな格好をしとる、って言うのも考えもんだなぁ〜……」 南雲隊長「お互い、歳の事を考えると色々堪えるわね」 南雲隊長「それじゃ後藤隊長、この場はよろしくお願いします。」 後藤隊長「はいはい。行ってらっしゃ〜い」
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- 第二小隊一同「と、特車戦隊パトレンジャー?」後藤隊長「そう。」
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/24(金) 04:01:36.98 ID:rxsewvk7O - タタタタタッ……
シゲ「ここまでは計画通りっすね…」 後藤「……ああ。」 整備員「着ますかね、南雲さん」 後藤「按兵不動。その為にわざわざ、当日ギリギリまで待ったんじゃないの。」 後藤「『着ない』って選択肢はもう、南雲隊長にゃ残されちゃいないよ。」ニヤッ
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- 第二小隊一同「と、特車戦隊パトレンジャー?」後藤隊長「そう。」
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/24(金) 04:03:18.07 ID:rxsewvk7O - ――――
野明「あ、南雲隊長だ。やっと衣装が届いたのかぁ…」 遊馬「ど、どんな衣装なんすか!?」 南雲「私もまだ見てないのよ。お楽しみって所かしらね。」 遊馬「お…お楽しみ……」 野明「遊馬、鼻の下が伸びてるぞ」ジトッ 南雲「じゃあ着替えるから…5分経ったら知らせて頂戴」 一同「了解!」 シャッ… 南雲(『悪の女幹部』、ね。漫画やアニメ、特撮の類いは見なかったから、よく解らないけれども……) 南雲(ふふっ…確かに、追い詰められる側にとっては…私はそんな風に見えているのかも知れないわね…)
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- 第二小隊一同「と、特車戦隊パトレンジャー?」後藤隊長「そう。」
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/24(金) 04:03:42.42 ID:rxsewvk7O -
南雲「さて、早々に着替えを済ませないと時間が…」 がさごそ 南雲「……」 がさ… 南雲「………えっ?」 南雲「なっ……」 がさごそがさごそ 南雲「な、な、な……!」 南雲「な……」 南雲「何よ…これ……」
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- 第二小隊一同「と、特車戦隊パトレンジャー?」後藤隊長「そう。」
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/24(金) 04:04:41.75 ID:rxsewvk7O - 野明「『悪の女幹部』って、どんな衣装なんだろう…?」
遊馬「そりゃあーアレだろう。テンプレ通りにだなぁ、へーんなムチもって、へんな冠も頭にのっけて」 遊馬「おまけにでっかいマントもつけちゃったりして、極めつけにゃギリッギリのミニスカートなんかも履いちゃったりしてだなぁ…」ニヤニヤ 進士「南雲隊長のミニスカート姿…ですか」ゴクリ 遊馬「普段はズボンと言う名の分厚いベールに覆われてる南雲隊長の太ももが遂に露に…!!」 進士「おおおおおおお……!」 山崎「………///」
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- 第二小隊一同「と、特車戦隊パトレンジャー?」後藤隊長「そう。」
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/24(金) 04:05:11.58 ID:rxsewvk7O - 太田「篠原ぁ!!か、仮にも上司だぞぉ…そんな…」
遊馬「とか言いつつも顔が真っ赤っかなのは何でかなぁ、功ちゃ〜ん」 太田「な、なぁ…っ!!!」 遊馬「…っと、そろそろ時間だな。野明、南雲さんに知らせて来い。」 野明「…りょーかい」 遊馬「な、なんだよその目は」 野明「べっつに〜ぃ」
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- 第二小隊一同「と、特車戦隊パトレンジャー?」後藤隊長「そう。」
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/24(金) 04:05:58.47 ID:rxsewvk7O - ――――
野明「南雲隊長〜、時間になりましたよ〜」 南雲隊長「…」 野明「あれ、南雲隊長?」 南雲隊長「…」 野明「なぐもたいちょお〜」 南雲隊長「…」 野明「へ、返事がない…?」 南雲隊長「……」 野明「ど、ど、どうしよう…!!」 熊耳「…どうしたの泉巡査?」 野明「な、南雲さんを呼んでも返事が…っ!!」 熊耳「南雲隊長?南雲隊長?お時間ですが…」 南雲隊長「…」 熊耳「やはり…返事がないわね……」
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- 第二小隊一同「と、特車戦隊パトレンジャー?」後藤隊長「そう。」
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/24(金) 04:06:50.80 ID:rxsewvk7O - 太田「…も、もしや、南雲隊長に、何かあったのか!?」
進士「な、中で倒れてたり…」 遊馬「の、野明!だ、誰か…そうだ、後藤隊長を呼んでこい!!」 野明「う、うん!」 南雲隊長「…待って頂戴、泉巡査」 一同「!!」 野明「な、南雲隊長!」 熊耳「大丈夫ですか…?」 南雲隊長「ええ。聞こえてはいたのよ…すまなかったわね…」 山崎「なんだか具合、良くないみたいですが…」 進士「やっぱり隊長を呼んできた方がいいんじゃあ…」 南雲隊長「…その必要はないわ。」 南雲隊長「…ただ」 一同「…ただ?」 南雲隊長「……」
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- 第二小隊一同「と、特車戦隊パトレンジャー?」後藤隊長「そう。」
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/24(金) 04:07:38.15 ID:rxsewvk7O - 後藤「南雲さぁん、着替え、終わった〜?」
後藤「そろそろ打ち合わせ、始めたいんですけどねぇ」 南雲「……後藤隊長」 後藤「……はい?」 南雲「あなた、私を嵌めたわね?」 後藤「そんな『ハめた』なんて若い奴らがあらぬ誤解を……」 南雲「下らない冗談は結構!!」 南雲「…アナタは広報から支給された衣装に故意的に手を加え…もしくは加えさせ」 南雲「かつ、衣装を変えられぬようにと、敢えて当日ギリギリまで私に渡さなかった。」 南雲「……違う?」 野明(う…うわぁ……) 遊馬(え、えげつない…)
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- 第二小隊一同「と、特車戦隊パトレンジャー?」後藤隊長「そう。」
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/24(金) 04:08:52.71 ID:rxsewvk7O - 後藤「やだなぁ〜南雲さん、証拠もなしにそんなぁ……」
南雲「…シラを切る気?」 南雲「証拠ならあるわよ…!!」 ガラッ 南雲「……こんな衣装、本庁が用意する訳がないでしょう!!」 一同「!!!!!!」 南雲「……っ///」 後藤「おほっ!」 野明「な…南雲隊長……」 進士「ミニスカートどころか……」 遊馬「は…ハイレグ…?」 熊耳「……いえ、アレはハイレグの中のハイレグ…スーパーハイレグよ……」 山崎「す、スーパー……」もじもじ 太田「オレハナニモミテナイオレハナニモミテナイオレハナニモミテナイ」ブツブツブツブツ
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- 第二小隊一同「と、特車戦隊パトレンジャー?」後藤隊長「そう。」
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/24(金) 04:15:13.39 ID:rxsewvk7O - 南雲隊長「……後藤さん。」
後藤隊長「い…いやぁね?誤解だって南雲さん」 南雲隊長「誤解?」 後藤隊長「だからね、これには深ぁ〜いワケが……」 野明(さ…寒そうだ……) 遊馬(絶対にあのムッツリオヤジ、南雲隊長にこの格好させたいが為に引き受けたな…) 太田(オレハナニモミテイナイオレハナニモミテイナイオレハナニモミテイナイ) 山崎( )
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- 第二小隊一同「と、特車戦隊パトレンジャー?」後藤隊長「そう。」
42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/24(金) 04:15:59.85 ID:rxsewvk7O - 五味丘「あ…あの……」
五味丘「お、御話し中失礼致します」 五味丘「南雲隊長、そろそろ時間ですが…」キョロキョロ 後藤「あれ?もうそんな時間?」 南雲「……わかった。すぐに行く。」 後藤隊長「……」 南雲隊長「……」 熊耳「あの…南雲隊長、衣装は……」 南雲「もう変える時間も無さそうだし……このまま行くしかなさそうね」ギロッ 後藤「………」
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- 第二小隊一同「と、特車戦隊パトレンジャー?」後藤隊長「そう。」
43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/24(金) 04:17:43.46 ID:rxsewvk7O - おタケおねえさん「みんなー!こんにちはー」
子供「こんにちはー」 大きなお友達「こんにちはあああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」 遊馬「皮肉にも満員か……」 野明「結局…南雲隊長はあの格好で出るハメになっちゃったけど…大丈夫なのかなぁ…」 進士「僕らがこう言うのもなんですけど…南雲隊長って本当に不憫…ですよね……」 遊馬「あーのカミソリ中年は相変わらず楽しそうだけどな」 後藤「♪あ〜いしてると〜、いーわーずにいたぁ〜……」 山崎「そ、双眼鏡…わざわざ持って来てたんですね」 遊馬「…間違いなく、南雲さんの言う通り、ありゃ計画的犯行だな」 野明「わ、ワルだ!」 進士「…あの人が警察官で本当に良かったっていうか…なんて言うか……」 遊馬「……良かったのか?」 太田「……」 遊馬「あれれぇ、太田ぁ〜、さっきからずぅ〜っと無言だけど、どうしちゃったのかなぁ??」 太田「………」 遊馬「太田?太田ぁ?」
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- 第二小隊一同「と、特車戦隊パトレンジャー?」後藤隊長「そう。」
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/24(金) 04:18:27.87 ID:rxsewvk7O - ―――――
おタケおねえさん「ねえねえ、ところでみんなはレイバーの事はしってるかしら?」 子供「しってるー!!!」 子供「みんなのために、はたらいてくれてるんだよ!」 おタケおねえさん「あら、たくさん手が挙がったわね」 おタケおねえさん「じゃあ、みんなは『第二小隊』って知ってますか?」 子供「しってるー!!」 子供「ただめしぐらい!!」 子供「ひるあんどん!!」 子供「まぬけ!!」 子供「ふーてん!!」 子供「やくたたず!!」 子供「ごくつぶし!!」 子供「ろくでなし!!」 子供「いきはじさらし!!」 子供「のらくろもの!!」 子供「うじむし!!」 おタケおねえさん「………」
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- 第二小隊一同「と、特車戦隊パトレンジャー?」後藤隊長「そう。」
45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/24(金) 04:19:07.82 ID:rxsewvk7O - 野明「う、蛆虫って…」
進士「僕達、子供達からそんな風に見られてたんですね…今更ですけど……」 山崎「一生懸命頑張ってるんですけどね…」 遊馬「それもこれも、誰かさんがところ構わず撃ちまくったり、暴れまくったりするせいなんだけどな。」 太田「なっ、何で俺を見るぅ……」
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- 第二小隊一同「と、特車戦隊パトレンジャー?」後藤隊長「そう。」
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/24(金) 04:19:42.38 ID:rxsewvk7O - おタケおねえさん「……おほん」
おタケおねえさん「とにかく、まとめると…『第二小隊』は簡単に言えば建物を壊したり、悪いことをするレイバーを退治する、正義の味方なのよね?」 子供「えー!違うとおもーう!!」 子供「この間テレビで第二小隊が家をこわすとこみたー!!」 子供「警察のくず箱って先生がいってたー!!」 おタケおねえさん「……あ、そうだわ。今からここにイングラムと一緒に戦う正義の味方、『パトレンジャー』を呼んで、イングラムの秘密とか色々聞いて見ようかしら」 野明「な、なんだこりゃ…」 遊馬「まるで、おねえさんと子供の会話が噛み合ってないぞ…」 進士「なんか設定自体も甘いっていうか…強引っていいますか……」
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- 第二小隊一同「と、特車戦隊パトレンジャー?」後藤隊長「そう。」
47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/24(金) 04:20:26.59 ID:rxsewvk7O - 子供「パトレンジャー?なにそれー!!」
子供「イングラムと戦ってるのは落ちこぼれの第二小隊じゃないのー?」 子供一同「おっちこぼれーwwwwwwwおっちこぼれーwwwwwww」 太田「黙っていりゃあ調子に乗りおってえええ……」 太田「なあああにが子供だあああああああぁぁ!!どいつもこいつも媚を売りおってえええええ!ああああああああああ!!!!!!」ガタッ 野明「お、太田さん落ち着いて!!!」 進士「だ、ダメですよ!子供相手に……!!」 太田「うおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!」 遊馬「野明!お前は右足を押さえとけ!!」 太田「とめるなああぁぁ!!!!!」ジタバタ 野明「太田さん!ダメだってぇ!!」
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- 第二小隊一同「と、特車戦隊パトレンジャー?」後藤隊長「そう。」
48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/24(金) 04:20:45.67 ID:rxsewvk7O - おタケおねえさん「はーいじゃあ、みんないいかしら?」
おタケおねえさん「おねえさんがせーのっていいますから、大きな声でパトレンジャーって、一緒に呼んでね」 おタケおねえさん「いくわよ〜!せーの!!」 子供「………」 大きなお友達「ぱーとれんじゃーー!!!!!」 おタケおねえさん「も、もっとおおきなこえで〜」 子供「……どうする」 子供「おねえさんがかわいいからつきあってやるか」 おタケおねえさん「もういっかい!せ〜の〜」 一同「パトレンジャー!!!!!!!!!」
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- 第二小隊一同「と、特車戦隊パトレンジャー?」後藤隊長「そう。」
49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/24(金) 04:23:12.71 ID:rxsewvk7O - 「ふ……ふふふふ……」
おタケおねえさん「だ…誰の声かしら」 「ぱ…ぱ、ぱ、パトレンジャーは、こ…ここには……こ、こないわ……よ…」 子供「なにこれwwwwwwwwwwww」 子供「こえふるえてるwwwwwwwwwwwwww」 おタケおねえさん「誰!誰の声なの!?」 「わ…わたしたち悪の組織…だ、ダイイチショータイが…この会場を…支配したのだから……」 おタケおねえさん「なに?なんなの!?」 五味丘「……」 南雲「……」 おタケおねえさん「キャー!!!!!!」 一同「……」 野明「…棒立ちだ」 遊馬「……棒立ちだな」
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- 第二小隊一同「と、特車戦隊パトレンジャー?」後藤隊長「そう。」
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/24(金) 04:25:24.70 ID:rxsewvk7O - 南雲隊長「も、もう…イングラムは…こ、ここにはこれない…わ……」
南雲隊長「わ、我がしもべ、パイソンが…この会場を支配した…」 南雲隊長「……」 大きなお友達A「なんぞこれwww棒読みでござるwwwwつか衣装自重汁wwwえwwろwwwいwwwww」 大きなお友達B「テラ真っ赤wwwww警察は病気杉wwwwwwwwwww」 大きなお友達C「うはwwwwwwwwwwwww」 大きなお友達D「ちょwよく見れwwwwww第一小隊のババアだぞwwwwフヒッwwwwwwwwwwww」 南雲隊長「それに…こ、こ…こうして……第二小隊隊長まで…人質に…とったのだ…」 後藤隊長「わぁ、捕まっちゃった〜…」 南雲隊長「……」
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- 第二小隊一同「と、特車戦隊パトレンジャー?」後藤隊長「そう。」
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/24(金) 04:26:45.14 ID:rxsewvk7O - 南雲隊長「わ…わが…ダイイチショータイの…」
大きなお友達A「ハァハァ」 大きなお友達B「ババアのハイレグタマンネ」 子供「……つまんないー」 子供「棒読みだし、迫力ないしさぁ」 子供「悪役が魅力的じゃないってのはちょっとなぁ」 子供「へったくそ!へったくそ!」 一同『へったくそ!へったくそぉ!!』 南雲隊長「………」 おタケおねえさん「あ…あの…ちょ、ちょっとみんな……」
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- 第二小隊一同「と、特車戦隊パトレンジャー?」後藤隊長「そう。」
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/24(金) 04:29:19.39 ID:rxsewvk7O - へったくそ!
南雲隊長「……」 へったくそ!へったくそ! 南雲隊長「……ふ」 へったくそ!へったくそ!へったくそ! 南雲隊長「……ふ……ふ……」 後藤隊長「……しのぶさん?」 へったくそ!へったくそ!へったくそ!へったくそ! 南雲隊長「ふ……ふふふ……」 後藤隊長「あ、あの…し……しのぶさぁん?どうしたn…」 ぎゅうううううう 後藤隊長「……んぐっ!?」 南雲隊長「ふふふふふ……」 南雲隊長「ふふふふふふふふふふふふふふふふふ!!!!!!!!!!!」 南雲隊長「あははははははははははははははははははははははははははははは!!!!!!!!!!!!!」 一同「!?!?!?」
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- 第二小隊一同「と、特車戦隊パトレンジャー?」後藤隊長「そう。」
55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/24(金) 04:31:12.39 ID:rxsewvk7O - 南雲「我が悪の組織、ダイイチショータイの完全なる勝利である!!」
南雲「ダイイチショータイ、バンザーイ!!!!!」 南雲「さあ言ってごらん!ダイイチショータイ、バンザーイ!!!」 子供「 」 大きなお友達「 」 野明「 」 遊馬「 」 進士「 」 山崎「 」 太田「 」 後藤「 」 南雲「さあ、とっとと言ええぇぇぇぇええええっっっ!!!!!!!」 一同『だ…ダイイチショータイ…ば、バンザーイ…』 南雲「あっはははははははははははははははははははははははははは!!!!!!!!」
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- 第二小隊一同「と、特車戦隊パトレンジャー?」後藤隊長「そう。」
56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/24(金) 04:33:54.09 ID:rxsewvk7O - おタケおねえさん「……きゃ、キャー!!」
南雲隊長「このまま子供達を洗脳して、悪のレイバー戦士にしてしまえ!一人残らず捕まえろ!!!!!!」 戦闘員(シバ)「あ、あの…えっとぉ…りょ…了解……」 南雲隊長「あっははははははははは!!!!!!!やれえ!!!!!!!!一人残らずだあああああああぁぁぁああああ!!!!!!!!!!!!!!!」 子供「いやあぁぁぁぁ!!!!!」 子供「こ、来ないでぇ!!!!!」 子供「うわああああ!!!あのおばさんこわぁぁぁあああああいぃぃぃ!!!!!!!!!」 野明「か、完全に……」 遊馬「な、南雲さんが……」 太田「こ、壊れた……」
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- 第二小隊一同「と、特車戦隊パトレンジャー?」後藤隊長「そう。」
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/24(金) 04:34:43.69 ID:rxsewvk7O - 子供「いやああああああ!!!!!!来ないでえええええええええええ!!!!!!!!!!!!」
後藤隊長「い…いや、何て言うか、しのぶさんは何でもこなせるんだなぁ…あはは〜…?」 南雲隊長「………」ぎゅうううう 後藤隊長「く…苦しい…しのぶさぁん……」 おタケおねえさん「それじゃあみんなー!!!パトレンジャーを呼ぶわよ!!」 おタケおねえさん「せ〜の!!!!!!」 子供「バ………ばどれんじゃあ゛……!!!!うわああああああああああああああああああ!!!!」
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- 第二小隊一同「と、特車戦隊パトレンジャー?」後藤隊長「そう。」
58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/24(金) 04:36:18.38 ID:rxsewvk7O - おタケおねえさん「もっと大きな声で!!せ〜の〜!」
子供「ぱ、ぱ、パトレンジャーあああああああ!!!!!!!!!!」 遊馬「出番だ!行くぞ野明!」 野明「う……うん!!」 野明「ってあ、あれ……なんか…セリフが飛んじゃった……」遊馬「…なぁ、なんだとぉおお!?」 野明「だ、だって仕方ないじゃないかぁ!!!」 進士「あ……あれっ……そう言えば…僕も最初のキメ台詞以外は何だか不安に……」 山崎「ぼ、僕もです……」 太田「………」 遊馬「と……とにかく今更逃げ出す訳にもいかんだろうが!」 野明「そ、そんなこと言ったってぇ……!!」 遊馬「もう腹を決めて行くしか……」 おタケおねえさん「もっと大きな声で!!!!!!」 子供「パトレンジャーああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」
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- 第二小隊一同「と、特車戦隊パトレンジャー?」後藤隊長「そう。」
61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/24(金) 04:39:24.19 ID:rxsewvk7O - そして話は>>1に繋がり、>>7へ戻る。
――――― 野明「一つ、非番でも笑顔で出撃!」 遊馬「二つ、不可思議月月火水木金金!」 山崎「三つ、み、身内が起こした犯罪でも…」 太田「四つ、容赦はしないぞおおおおお!!!犯罪者あああああ!!!!」 進士「五つ、胃痛は日常茶飯事……」 一同「M.P.P!特車戦隊パトレンジャー!!」ビシッ シゲ「火薬点火ああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」 シーン……… シゲ「ってありゃ……?」 整備員「あの……1回分しか………」 シゲ「あああああああっ!!そうだったあああ…!1回分しかもってこなかったんだわ……」 一同「………」
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- 第二小隊一同「と、特車戦隊パトレンジャー?」後藤隊長「そう。」
63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/24(金) 04:42:04.65 ID:rxsewvk7O - おタケおねえさん「と…とにかく……みんな階段の上を見て!」
おタケおねえさん「パトレンジャーが来てくれたわよ!」 南雲隊長「くっ……パトレンジャーめっ!!」 野明「な…何だったっけ…この後……」コソコソ 遊馬「……適当にカッコいいことでも言って、ごまかせ」コソコソ 南雲隊長「パトレンジャー!何をコソコソやっている?」 南雲隊長「この男がどうなってもいいのか?」ニヤッ ぎゅううううっ 後藤隊長「南雲さん、ほ、ホントに…く、苦しいってぇ……」 野明(と、とりあえず何かカッコいい台詞、言わなきゃ…) 野明(カッコいい…カッコいい……) 野明「……」 野明「あああああ!!ダメだ、全然思い浮かばないよぉ!!!!!」
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