- 唯「今日から琴吹家の使用人になる!」
111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/28(木) 04:10:25.29 ID:Uz7rjUwx0 - 食堂
旦那「では、皆揃ったな。・・・頂きます」 皆「いただきます!」 律「おーー!今日は肉がいっぱいあるぜええ!」 紬「よかったわねー!いっぱい食べましょうね!」 律「おー!」 澪「・・・いらない」 梓「どうしました澪様」 澪「料理長呼んできて」 梓「・・・」 澪「料理長呼んできてって言ってるだろう!?」ダンッ 律「おい、澪ー。食事中だぞー」
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- 唯「今日から琴吹家の使用人になる!」
112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/28(木) 04:12:10.88 ID:Uz7rjUwx0 - 澪「煩い!黙れ!・・・ちっ、使えない使用人だ。ならば私が直接行く」
梓「澪さま!なりません!!」 澪「うるさ・・・」 唯「きゃあ!!」 澪「うわっ!!!」 ばしゃん 一同「・・・・・・・・・・・・・」 梓「・・・だ、大丈夫ですか澪様!!!」 澪「つ、冷たい・・・」
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- 唯「今日から琴吹家の使用人になる!」
114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/28(木) 04:14:28.32 ID:Uz7rjUwx0 - 唯「あ、あ、・・・!!!も、申し訳ございません!!」
梓「ふ、ふくもの持ってきて!!」 唯「は、はい!!」 澪「待ちなさいよ!!!」 唯「!!」 澪「ちょっと、この服いくらすると思ってるんだ!?外国から取り寄せたものなんだぞ!?」 唯「も、申し訳・・・」 澪「謝ってすむと思ってるのか!?お前如きが一生かかっても買えない代物だぞ!?」 唯「うっ・・・」 律「おーい、澪!!」
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- 唯「今日から琴吹家の使用人になる!」
116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/28(木) 04:17:10.30 ID:Uz7rjUwx0 - 澪「煩い、黙れ!!」
律「これはお前が悪いぞ。お前が急に扉の前に飛び出すから」 澪「私は悪くない!!」 律「誰がどう見てもお前が悪い。・・・唯、ごめんな」 澪「なんでこんなゴミの味方をするんだ!!」 律「味方とかじゃないよ。あと、使用人をゴミ扱いするのをやめろと何度言ったら・・・」 澪「煩い!!!」ダッ 梓「澪さま!!」ダッ 律「あーあー・・・行っちゃった」
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- 唯「今日から琴吹家の使用人になる!」
118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/28(木) 04:19:28.25 ID:Uz7rjUwx0 - 唯「ど、どうしよう私・・・」
律「気にするな。あいつはいつもああなんだ」 唯「でも・・・」 紬「そうよー。唯は悪くないわよ」 唯「・・・・」 律「さー、飯だ飯!・・・おい唯、これのおかわり!」 唯「え?」 律「だーかーら、おかわり!」 唯「は、はい!!!」
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- 唯「今日から琴吹家の使用人になる!」
120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/28(木) 04:28:16.78 ID:Uz7rjUwx0 - 澪部屋)
梓「み、澪様・・・!」 澪「なんで着いて来るんだよ!!!!」 梓「しょ、食事がまだ・・・」 澪「煩い!!!」ガッ 梓「きゃっ!!」 澪「もうなんなんだよ!!私は悪くないじゃないか!!あいつが急に入ってきたのが悪、い、ん、だ!!」 ゲシッゲシッゲシ 梓「うっ・・・げほげほげほ!!!」 澪「あああああイライラするううう!!!!!」 梓「げほげほげほげほっ!!!!」
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- 唯「今日から琴吹家の使用人になる!」
121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/28(木) 04:29:35.22 ID:Uz7rjUwx0 -
唯「戻ってこないね、梓ちゃん・・・」 純「・・・。さ、早く片付けるわよ」 唯「う、うん・・・」
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- 唯「今日から琴吹家の使用人になる!」
123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/28(木) 04:31:41.22 ID:Uz7rjUwx0 - 使用人宿舎
唯「ふーいいお風呂だったー」 梓「・・・」とぼとぼ 唯「あ、梓ちゃん!!!!」 梓「ゆ、唯さん」 唯「よかったー!澪様を追いかけていったっきり戻ってこないから心配して・・・」 梓「寝ます」 唯「え?」 梓「疲れました。・・・おやすみなさい」 唯「あ、梓ちゃん!?」 純「・・・ほっときなさいよ」
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- 唯「今日から琴吹家の使用人になる!」
127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/28(木) 04:33:14.52 ID:Uz7rjUwx0 - 唯「じゅ、純ちゃん?」
純「使用人を10年も続けてるとあんなになっちゃうのかなー」 唯「あんなって?」 純「聞きたい?」 唯「え、あ、うん・・・」 純「じゃあ私の部屋に来なさい」 唯「うん・・・」
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- 唯「今日から琴吹家の使用人になる!」
129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/28(木) 04:35:43.29 ID:Uz7rjUwx0 - 純部屋
純「澪様には気をつけなさい」 唯「え?」 純「きっと梓にも言われたと思うけど」 唯「う、うん言われたよ・・・」 純「でしょうね。・・・澪様は病気なのよ」 唯「びょ、病気?」 純「そう。心の」 唯「心?」 純「もちろん確かな情報じゃないわ。けどあれはどうみても病気よ」
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- 唯「今日から琴吹家の使用人になる!」
132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/28(木) 04:38:59.74 ID:Uz7rjUwx0 - 唯「じゃ、じゃあ診てもらわなくちゃ・・・」
純「馬鹿ねぇ。あんた、ここがどこだか知ってるの?」 唯「純ちゃんの部屋だけど・・・」 純「ちがーーう!あんたが使えてるのはどこ!?」 唯「こ、琴吹家です・・・!」 純「そう、琴吹家よ。日本でも5本の指には入るかなりのお金持ちの家よ」 唯「う、うん」 純「そんな家に心の病気を持った娘がいるだなんて・・・、家としては知られたくないの」 唯「そんな・・・」
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- 唯「今日から琴吹家の使用人になる!」
134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/28(木) 04:42:56.24 ID:Uz7rjUwx0 - 純「まぁもちろん今話したことは推測だから、確定情報ではないわ」
唯「・・・」 純「けど、きっとあの性格じゃ病気以前に問題あるわね」 唯「・・・」 純「あ、そうだ。梓から、旦那様に気をつけろ・・・って言われてる?」 唯「え?い、言われてないけど」 純「そう。じゃあ気をつけなさい」
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- 唯「今日から琴吹家の使用人になる!」
136 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/28(木) 04:45:30.10 ID:Uz7rjUwx0 - 純「旦那様は表はいい人だけど・・・裏ではとてつもないことをやってるみたいよ」
唯「と、とてつもないって・・・?」 純「さあ!それは知らない!」 唯「がくっ」 純「もう話すことはないから、帰っていいよ」 唯「・・・う、うん。じゃあおやすみ」 純「おやすみ、また明日ね!」 バタン 純「・・・梓の部屋行こう」
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- 唯「今日から琴吹家の使用人になる!」
140 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/28(木) 04:47:26.16 ID:Uz7rjUwx0 -
次の日・食堂 唯「み、澪様・・・」 澪「・・・」 唯「き、昨日は本当に申し訳ございませんでした!!」 梓「ちょっと、何してるですか!!」 唯「え?あ、謝ってる・・・え、あちょっと!」 梓「こっち来てください!!」
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- 唯「今日から琴吹家の使用人になる!」
142 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/28(木) 04:49:04.95 ID:Uz7rjUwx0 - 梓「お願いですから、これ以上澪様を怒らせるのやめてください!」
唯「お、怒らせる?」 梓「昨日のことはもう済んだでしょう?だったらいいんです」 唯「す、すんでなんか!」 梓「すんでます!!」 唯「あ、梓ちゃん・・・」 梓「いいですか・・・、使用人の唯さんが気軽に話しかけられる相手じゃないのですよ・・・」
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- 唯「今日から琴吹家の使用人になる!」
143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/28(木) 04:50:36.76 ID:Uz7rjUwx0 - 唯「で、でも!!」
梓「・・・、昨日のことは私が謝っておきますから、唯さんは口出ししないでください」 唯「そしたら梓ちゃんが・・・」 梓「いいですね!?」 唯「・・・」
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- 唯「今日から琴吹家の使用人になる!」
145 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/28(木) 04:54:01.46 ID:Uz7rjUwx0 - 使用人宿舎
婆「みなさん、今月末に琴吹家主催でダンスパーティーを行います」 婆「旦那さま、そして娘様方々の出席も決まりました。 忙しくなると思いますが、準備の方よろしくお願いしますよ」 一同「はい!」 婆「では解散」 ・・・・ 唯「ダンスパーティー?」 梓「そうです。毎年何回か、琴吹家主催でやるんです」 唯「へー・・・すごそうだね」 梓「すごいですよ、かなり。その分、準備もかなり大変です」 唯「覚悟してます」 梓「ふふ、その調子です」 唯「(よかった、笑ってくれた・・・)」
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- 唯「今日から琴吹家の使用人になる!」
147 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/28(木) 04:58:15.09 ID:Uz7rjUwx0 - ダンスパーティー当日
使用人「唯!!こっち手伝って!!」 唯「はい!!」 使用人「唯、これ運んでーー!!」 唯「はーーーい!!」 使用人「唯、これ片づけて!!!!」 唯「はいはいー!!!」 唯「(な、なにこれ、忙しすぎて死にそうなんだけど・・・!)」 律「おーやってるな?」 唯「律さま!」 律「ダンスパーティーなんてかったるくて本当は出席したくないんだけどよー」 唯「そうなのですか?」 律「うん。別に私達が踊るわけでもねーしな。ただ踊ってる奴を見てるだけ」 唯「それでも楽しそうです」 律「そうかー?」
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- 唯「今日から琴吹家の使用人になる!」
149 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/28(木) 05:01:47.24 ID:Uz7rjUwx0 - 唯「はい!だって私、ダンスパーティーなんて見たことないですもん!きっと仕事しながらでしょうが
隙を狙って見させていただきます!!」 律「ははは、仕事の手が止まって、婆に怒られないようにしろよなー」 唯「うっ・・・気をつけます!」 使用人「ちょっと唯−!!どこいったのー!?」 唯「あ、は、はーーい!!」 律「あらら、悪いね、忙しいとこ話しかけちゃって」 唯「い、いえ!!では、失礼します!!」 律「がんばれよー。・・・使用人も太変だなー毎年毎年」
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- 唯「今日から琴吹家の使用人になる!」
152 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/28(木) 05:07:06.15 ID:Uz7rjUwx0 - ダンスパーティー
旦那「えー、皆さまに楽しんで頂けるよう、最高級の音楽団を用意させました」 客「おー」 旦那「では、最高の夜をお過ごしください」 パチパチパチパチ 紬「さすがお父様ね。音楽の本場から連れてくるなんて」 律「そうかー?音楽に本場もクソもあるかよ」 紬「クソはないわよ!」 律「あーはいはい」 ・・・ 唯「わーすごい綺麗な音ー!やっぱ本場は違うなー!」 純「本場って・・・。あんた分かるの?」 唯「わかんない」 純「がくっ」 唯「わかんないけど、きっとすごいよ!うん!すごい!!!」 純「あ、っそ・・」
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- 唯「今日から琴吹家の使用人になる!」
156 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/28(木) 05:13:02.93 ID:Uz7rjUwx0 - 梓「澪様、そろそろパーティーの方に顔を出さないと皆心配しますよ」
澪「・・・」 梓「澪様」 澪「あのさ、前から思ってたんだけど、お前調子にのってないか?」 梓「・・・」 澪「使用人を10年やろうが、私の使用人をやろうが、お前は使用人。使用人じゃないか」 梓「分かっております・・・」 澪「分かってない。使用人は私達に気軽に話しかけちゃいけないのだろ?」 梓「・・・」 澪「ちょっと黙ってたらこれだ。私は特別だから、何でも言っていいって思ってるんだろ?」 梓「そ、そんなこと・・・!!」 澪「口答えするな!!!!」
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- 唯「今日から琴吹家の使用人になる!」
157 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/28(木) 05:15:31.94 ID:Uz7rjUwx0 - 梓「・・・・っ」
澪「使用人が口答えするのか?」 梓「しません・・・」 澪「使用人が命令するか?」 梓「しません」 澪「使用人は私の言うことを聞くか?」 梓「聞きます」 澪「なら出てけ」 梓「・・・失礼しました」 バタン 梓「(説得できなかった。・・・怒られるかな)」
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- 唯「今日から琴吹家の使用人になる!」
158 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/28(木) 05:18:30.66 ID:Uz7rjUwx0 - 会場
婆「澪様が来られないですって!?」 梓「・・・すみません」 婆「・・・いえ。仕方ないです、一度言ったら聞かない方ですからね。旦那さまに話してきます」 梓「はい・・・」 ・・・ 唯「あー!梓ちゃん!」 梓「あ、」 唯「もー大変だよー!!人が何人いても足りないって感じ!!」 梓「・・・」 唯「?あ、あず・・」 梓「手伝います!!!」 唯「え?!」 梓「この料理運べばいいのですね!私がもってくです!!」 唯「え、ちょっと!梓ちゃんは澪ちゃんの・・・あーあ、行っちゃった・・・」
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- 唯「今日から琴吹家の使用人になる!」
162 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/28(木) 05:23:30.45 ID:Uz7rjUwx0 - 使用人宿舎
婆「本日はみなさんお疲れさまでした。とてもいいダンスパーティーになったと旦那様もおっしゃっておりました。 これも皆さんのおかげです」 婆「今日はゆっくり休んでください。解散」 一同「お疲れさまでした!」 婆「唯、来なさい」 唯「は、はい!!」 婆「どうでした、ダンスパーティーは?」 唯「え、あ、た、楽しかったです」 婆「楽しかった?仕事がそんなに楽しかったですか?」 唯「(あ、そっちか!)い、いえ・・・仕事は大変だったけど、けど、楽しかったです! 私、ダンスパーティーなんて産まれてから一度も見たことなかったので」 婆「そうですか。・・・このお屋敷にいるかぎり、これからも大きな催しが開催されるでしょう 太変ですが・・・覚悟はできてますか?」 唯「はい!もちろんです!」 婆「よろしい。では寝なさい」 唯「はい!おやすみなさい!!」
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- 唯「今日から琴吹家の使用人になる!」
163 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/28(木) 05:27:59.78 ID:Uz7rjUwx0 - 律「あ、澪・・・」
澪「ちっ」 律「おいどうしてパーティーに来なかったんだよ!?父さんも困ってたぞ!」 澪「別に私が行ったって行かなくたって変わらないだろう!」 律「そういう問題じゃねぇだろ!なら私だって参加したくなかったわ!」 澪「なら参加しなけりゃいいだろ!」 律「お前は琴吹家の娘なんだぞ!?それぐらい自覚しろよ!!!」 澪「・・・っ!!べ、別にここに来たくて来たんじゃない!!」 律「それは私だって一緒だ!!!!」
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- 唯「今日から琴吹家の使用人になる!」
165 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/28(木) 05:32:38.59 ID:Uz7rjUwx0 - 梓「み、澪様!?と律様!!な、何を言い争いに・・・!!」
律「梓からも言ってやってくれよ!!もっと琴吹家の娘として自覚をもてって!」 梓「・・・」 澪「近寄るな、ゴミが・・・寝る」 律「お、おい、み・・」 梓「おやすみなさいませ、澪様」 バタン 律「・・・ごめんな、梓」 梓「律様が謝ることではないですよ」 律「・・・はぁ。いいよな、あいつは自分勝手できて」 梓「え?」 律「なんでもない。私も寝る。梓も早く寝ろ。おやすみ」 梓「お、おやすみなさいませ律様!!」
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- 唯「今日から琴吹家の使用人になる!」
168 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/28(木) 05:42:50.14 ID:Uz7rjUwx0 - 純部屋
純「あーそういえば知ってる?」 唯「え?」 純「紬様、澪様、律様って本当の御兄弟じゃないのよ」 唯「ふーん・・・・ってえええ!?」 純「いいねー、その初々しい反応」 唯「そ、それどういうこと!?」 純「ようするに琴吹家の名前が欲しいのよ」 唯「な、名前・・・?」 純「そう。琴吹家の長女、紬様は旦那さまと血は繋がってるわ。けど澪様、律様は養子としてここに来たの。 澪様の旧姓は秋山。律様は田井中。琴吹家には及ばないけど、それでもかなりの有名な家柄よ」 唯「う、うん」 純「あの2人は犠牲になったの」
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- 唯「今日から琴吹家の使用人になる!」
171 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/28(木) 05:57:00.67 ID:Uz7rjUwx0 - 唯「犠牲・・・?」
純「どちらの家もかなりの資産家だけど琴吹家は越えられない。いや、越えようとはしてないかもしれない。 けど同等の立場にいたいと思っているはず。だから2人を養子によこしたの」 唯「うん・・・?」 純「娘を養子として琴吹家に入れたら、繋がりができるわ。琴吹家の後ろ盾が欲しかったのよ。 あの琴吹家の養子になれたとあっては、他のところからも援助されるもの」 唯「・・・」 純「そして女は家を継げないから。 だから澪様と律様は利用されてるの」 唯「なんか可哀想・・・」 純「そうかしらねー・・・、生きていく分には困らない・・・いや、もう充分ってほどお金はあるし、なんだかんだで幸せなんじゃない?」 唯「そうなのかな・・・」 純「私から見れば十分すぎるよ」 唯「でも自分の家族と過ごしたいよ・・・」
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- 唯「今日から琴吹家の使用人になる!」
173 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/28(木) 06:03:00.17 ID:Uz7rjUwx0 - 純「まぁそれもそうだけど・・・。まぁお金持ちの親族としたら、自分の娘より自分たちの名前を来世まで息継ぐ方が大事なんじゃない?」
唯「そうなのかな・・・」 純「貧乏に産まれても大変だけど、金持ちに産まれても大変ってことよ」 唯「うん・・・」 純「だから私は働くの」 唯「え?」 純「ここ、お給金だけはいいでしょ?だからいっぱい貯めてから、結婚するの」 唯「結婚・・・・」 純「そう、恋愛して結婚するの。見合い結婚なんて嫌よ」 唯「結婚か・・・」 純「うん!あー早く私の殿方現れないかなー」
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- 唯「今日から琴吹家の使用人になる!」
174 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/28(木) 06:07:35.19 ID:Uz7rjUwx0 - 数ヵ月後
梓「唯さんもここに来てから、ずいぶん経ちましたね!」 唯「ほんとだ!・・・まぁ相変わらず失敗は多いけどね」 梓「自分で言ってどうするですか・・」 ブォン・・・キキーッ 梓「ん?玄関の方から車の音が・・・。誰かしら?」 唯「お客様かな?」 梓「見てきますね」 唯「はーい」 玄関先 和「あら、久しぶりじゃない、梓」 梓「の、和様!!」 和「澪、いる?」
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- 唯「今日から琴吹家の使用人になる!」
176 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/28(木) 06:14:32.56 ID:Uz7rjUwx0 - 梓「は、はい!お部屋の方にいらっしゃるかと・・、と、とにかくお入りください」
和「ありがとう」 バタン 唯「(あ、お客様だ)いらっしゃいませ」 和「あら、知らない顔ね。新しく入った使用人かしら?」 唯「はい。4月からここで使用人をさせて頂いております、平沢唯と申します」 和「唯ね。よろしく。私は真鍋 和よ。苗字は違っても、私は澪の姉よ」 唯「へー・・・えええええええ!?お姉さまですか!?!?」 梓「こ、声が大きいです!!」 唯「はっ!し、失礼しました!!」 和「ふふ、構わないわ。私も澪と同じで、真鍋家に養子に出されてるの」
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- 唯「今日から琴吹家の使用人になる!」
178 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/28(木) 06:19:51.27 ID:Uz7rjUwx0 - 唯「ほー・・・」
和「似てないでしょ?母が違うのよ」 唯「ふ、複雑なんですね・・・」 梓「ゆ、唯さん!」 和「ふふ、面白いのね」 唯「よ、よく言われます」 和「血は繋がってないけど、あなたの言う通り、複雑な環境で過ごしてきたからね。 だから離れ離れになった今でもたまに会ってるの。まぁ澪が自分から会いにくるようなことはないんだけど」 唯「2人は仲が良いのですか?」 梓「唯さん!質問は・・・!!」 和「構わないわ、私はそういう使用人の心得だっけ?そういう堅苦しいの嫌いなの。 ・・・で、そうねぇ。仲が良いと言えばいいかしら?周りはどんなふうに見るかは知らないけど。 けど小さい頃、ほんの少しの間だけど、一緒に支え合って過ごしたから、見えない絆はあると思ってる」 唯「そうなんですか・・・」 梓「もう、和様!喋りすぎですよ!さ、行きましょう」 和「ふふ、あなたと話せて楽しかったわ。またゆっくり話しましょうね」 唯「は、はい!」
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- 唯「今日から琴吹家の使用人になる!」
179 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/28(木) 06:22:52.17 ID:Uz7rjUwx0 - 唯「(似てない・・・、顔もだけど、・・・中身が)」
・・・ トントントン 梓「澪様、お客様です」 澪「・・・」 和「はぁ・・・、澪、入ってもいいかしら?」 澪「・・・入れ」 梓「・・・・」 和「たく、澪ったら。ごめんなさいね、梓」 梓「い、いえ!そ、それでは私は失礼します!」 和「ええ、また」 梓「ごゆっくり・・・」 バタン 梓「(私はいつになったら澪様に信用してもらえるのかな・・・)」
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- 唯「今日から琴吹家の使用人になる!」
183 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/28(木) 06:29:37.31 ID:Uz7rjUwx0 -
和「・・・また痩せたんじゃないの?」 澪「そんなことない」 和「ご飯はちゃんと食べてるの?」 澪「食べてる」 和「ふーん。で、どうなの?元気にやってる?」 澪「元気も何もあるかよ・・・こんなとこ」 和「もーまだそんなこと言ってるの?いい加減諦めなさいよ」 澪「・・・」 和「あーと、あんたも使用人いじめもいい加減にしなさいよね」 澪「いじめてなんかない」 和「いじめてないとしても使用人に少しは気を使ってやりなさい」 澪「使用人に気を使うだと?ふふ、面白いことを言うんだな」 和「使用人も人間よ。あんたと同じね。・・・梓、可哀想じゃない」 澪「使用人に可哀想もあるか。使用人は使用人らしくいれば問題ないはずだ。なぜなら使用人だからな」 和「はぁ・・・、あんたはいつからそんな性格になったのかしらねぇ」
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- 唯「今日から琴吹家の使用人になる!」
185 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/28(木) 06:33:20.29 ID:Uz7rjUwx0 - 唯「和様っていい人だねー!」
梓「もう、和様がいくらお優しいからって調子にのっちゃダメですよ!!」 唯「べ、別に調子にのってなんか・・・」 梓「和様だったから良かったものの、澪様だったら・・・あ、和様!」 和「今日はありがとう。失礼するわ」 梓「も、もうですか?」 和「ええ。最近あっちでも忙しくてね。本当はもっと説教してやりたいのだけど・・・ また今度にするわ」 梓「そうですか・・・。お気をつけて!」 和「ええ、またね。・・・あと唯もね」 唯「は、はい!お気をつけて・・!!」
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- 唯「今日から琴吹家の使用人になる!」
186 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/28(木) 06:40:42.02 ID:Uz7rjUwx0 - 澪「あー煩い奴だ、ほんと・・・」
澪「けど・・・」 澪「久々にちゃんと人と話したな・・・」 数日後 梓「ゲホゲホッ・・・うーっ」 唯「うわー熱があるねー。今日はお休みだね」 婆「そうしなさい。ゆっくり休むのですよ」 梓「け、けど澪様のお世話が・・・ゲホゲホ!!」 婆「そんな体調でお世話なんかできませんよ。けど困りましたね・・・。そうだ、 唯、あなたが梓のいない間澪さまのお世話をしないさい」 唯「ええええええええ?!」 梓「そ、それはいくらなんでも・・・!!!」 婆「私もちょっと不安なのですが、生憎今日はどの使用人も空いてなくてね。 とにかく梓、あなたはしっかり治すこと。いいですね?」 梓「うっ・・・は、はい。・・・唯さん、澪様のことよろしくです」 唯「う、は、はい」 梓「(大丈夫かな・・・)」
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- 唯「今日から琴吹家の使用人になる!」
188 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/28(木) 06:45:36.43 ID:Uz7rjUwx0 -
唯「どうしよう・・・絶対、無理だ・・・私、無理・・・ って弱気になっちゃダメだよね!!大丈夫!私はやればできる子って言われてたし!うん!」 トントントン 唯「澪様、おはようございます」 ガチャ 唯「おはようございます澪様。今日は梓が風邪のため勝手ながらお休みさせて頂きました。 代わりに私が梓が復帰するまで澪様のお世話を・・・」 澪「すー・・・」 唯「寝てる・・・」 澪「・・・」 唯「寝顔は可愛いんだけどな・・・」
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- 唯「今日から琴吹家の使用人になる!」
189 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/28(木) 06:48:21.09 ID:Uz7rjUwx0 - 澪「ん・・」
唯「あ、やばっ!!」 澪「・・・ん、・・・な、なんだお前!!!なんでゴミが私の部屋に入ってきてるんだ!!誰が許可した!!!おい!!!」 唯「お、落ち着いてください澪様!!」 澪「触るなゴミ!!!!!!!」バシ 唯「うあ!!!」 唯「いたたた・・・」 澪「気色悪い!!お前が入ってきたせいで、カーペットも取り代えなくちゃならんだろうが!」 唯「ひ、ひどい・・・」 澪「酷いだと?!お前如きが私の部屋に入ってきて何を言ってる!さっさと出てけ!!!」 唯「わ、私は梓の代わりとして!!」
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- 唯「今日から琴吹家の使用人になる!」
249 :保守ありがとうございました[]:2010/10/28(木) 15:13:13.12 ID:Uz7rjUwx0 - 律「どうした!?」
紬「何騒いで・・・あ!」 唯「律様、紬様・・・!」 澪「こ、こいつが勝手に私の部屋に・・・!」 唯「ち、違います!今日は梓が風邪でお休みなので、私が代わりに澪様の世話を・・・」 澪「言い分けはいらない!!!」 律「落ち着け、澪!!」 紬「そうよ!唯は梓の代わりとして澪ちゃんのお世話に・・・!」 澪「関係ない!!」ダッ 律「あ、おい!!澪!!!」
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- 唯「今日から琴吹家の使用人になる!」
254 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/28(木) 15:20:33.77 ID:Uz7rjUwx0 - 使用人「きゃっ!み、澪様!?ど、どちらにお出かけですか!?」
澪「煩い!!使用人が質問するな!!!」 律「おい!!澪を止めろ!!」 使用人「え!?」 澪「ちっ!」ダッ 律「あ、おい!澪!!!たく、あいつ・・・」 唯「り、律様、ここは私が追いかけますから、律様はどうか食堂の方へ・・・!!」 律「いや、私が・・・」 唯「ダメです!澪様も律様も食事に参加しないと旦那様が心配してしまいますよ」 紬「そうね・・・、この事はお父様には秘密にしておいた方がいいかもしれないし・・・」 律「・・・」 紬「澪ちゃんのためよ、行こう、りっちゃん」 律「・・・唯、頼んだぞ」 唯「お任せください!!」
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- 唯「今日から琴吹家の使用人になる!」
255 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/28(木) 15:26:18.83 ID:Uz7rjUwx0 - 屋敷外
澪「(なんであいつら使用人の味方ばっかするんだ・・・!)」 運転手「・・・どちらにお出かけで・・・って澪様!?」 澪「煩い!!!さっさと車を出せ!!!!」 運転手「え?!け、けど・・・」 澪「私の命令が聞けないのか!?」 運転手「わ、分りました・・・!!!」 唯「澪さまあああ!!」 ブウウウン 唯「はぁはぁ・・・!!い、いっちゃった・・・・!ど、どこに行ったのか、な。と、とにかく追いかけなくちゃ・・・!」 唯「そうだ、あの車を追いかければ・・・!!」 運転手2「はぁ?使用人のお前をだと?」 唯「そうなんです!お願いします!澪様を追いかけなくちゃいけないんです!」 運転手2「だめだめ。使用人のお前を車に乗せることなんてできないよ」 唯「そ、そんな・・・」
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256 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/28(木) 15:31:36.71 ID:Uz7rjUwx0 -
使用人宿舎 梓「唯さん、うまくやって・・・るわけないよなぁゲホゲホ」 唯「梓ちゃんん!!!」バタン! 梓「キャッ!!・・・え、唯さん!?ゲホゲホ、み、澪様のお世話は!?って何泣いて・・・」 唯「み、澪様が出て行っちゃったの・・・!!」 梓「出て行った・・・?!」 唯「私が悪いの、私が・・・どうしよう、梓ちゃん、うっうううう」 梓「お、落ち着いてください!と、とにかく追いかけなくちゃ・・・」 唯「車で追いかけようと思ったら、使用人は車に乗っちゃいけないって言われて・・・」 梓「澪様は車で出ていかれたのですか?」 唯「うん。だからもう間に合わないかも・・・ぐすっ」 梓「・・・大丈夫です」 唯「え?」 梓「私の予想が当たれば、澪様はあそこにいるはず」
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259 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/28(木) 15:38:08.48 ID:Uz7rjUwx0 - 唯「え!?ど、どこ行くの、梓ちゃん・・・!」
梓「澪様をお迎えに行くのです・・・!ゲホゲホ」 唯「そ、そんな体じゃ無理だよ!私が・・・」 梓「唯さんじゃ無理です。車は使えません。けど私なら使えます」 唯「そ、そうなの!?」 梓「はい。数年前から車を使う許可を得ています。もちろん仕事で使うだけですが」 屋敷外 梓「車をだしてください!!」 唯「わ、私も行く!!」 梓「ダメです!!使用人二人が朝から外出なんて見つかったら怒られます!」 唯「け、けど梓ちゃんはすごい熱で・・・!」 梓「私なら平気です。心配しないでください。唯さんは澪様が帰ってくるまで、なんとか話を合わせておいてください」 唯「う、うん・・・」 梓「では行ってきますね。車を出してください」
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261 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/28(木) 15:41:59.94 ID:Uz7rjUwx0 - >>257
ありがとうございます
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262 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/28(木) 15:43:55.75 ID:Uz7rjUwx0 - 梓「ゲホゲホ・・・やっぱ辛いなぁ・・・」
運転手「どちらにお出かけで」 梓「真鍋家へ向かってください」 運転手「真鍋家・・ですか?」 梓「はい。お届けものがありまして・・・」 運転手「左様ですか。わかりました」 梓「(澪様が逃げたから、なんて言えないよね)」 真鍋家屋敷 運転手「着きました」 梓「ありがとうございます」 梓「(・・・私の勘が当たってればいいのだけど)」
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- 唯「今日から琴吹家の使用人になる!」
263 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/28(木) 15:48:47.22 ID:Uz7rjUwx0 - トントントン
使用人「はい・・・えっと・・・」 梓「おはようございます。私は琴吹家の使用人をやっております、梓と申します。 こちらに澪様はいらっしゃいますか?」 使用人「あ、はい。先ほどお見えになられ、只今和様のお部屋に・・・」 梓「案内して頂けますか?お願いします」 使用人「あ、はい。こちらです・・・」 和部屋 和「・・・呆れた」 澪「私は悪くない!あのゴミが勝手に私の部屋に・・・!!!」 和「だからって屋敷を飛び出してくることないじゃない」 澪「だ、だって・・・」
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264 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/28(木) 15:51:49.08 ID:Uz7rjUwx0 - トントン
使用人「和様、お客様です」 和「お客様?こんな時間に・・・?入って」 使用人「はい。・・・どうぞ」 梓「ありがとうございます」 和「梓!?」 澪「!!」 梓「澪様、帰りましょう」 澪「や、やだ!!」 梓「みなさん心配しておりますよ」 澪「あのゴミが悪いんだ・・・!」 梓「悪いのは私です。風邪でお休みを頂いたばっかりに・・・」 和「か、風邪ですって?」 梓「とにかく澪様、帰り・・・ゲホゲホ!!!」
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265 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/28(木) 15:54:37.19 ID:Uz7rjUwx0 - 和「梓!!大丈夫!?」
梓「ゲホゲホゲホ、だいじょ、う、ぶ・・です・・・」ふらっ 和「梓!!!!し、しっかりしなさい・・・ちょ、ちょっと!誰か!!」 使用人「はい!」 和「この子を外まで連れていってあげて!!それと車の手配を!病院に連れていくわよ!!」 使用人「え!?あ、はい!!」 和「梓、梓、しっかりしなさい!!」 梓「ハァハァ・・・ハァ・・・」 澪「うっ・・・」
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266 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/28(木) 16:00:05.95 ID:Uz7rjUwx0 - 病院
医者「注射を打っておきました。寝ておけば熱はすぐさがりますよ」 和「そうですか、良かった・・・。お世話になりました」 医者「では・・・」 澪「・・・」 和「・・・よく寝てるわね」 梓「すーすー」 澪「・・・」 和「澪、これは貴方の責任でもあるわよ」 澪「な、なんで!?」 和「あんたが屋敷飛び出してこなければ梓だってこんなことにならなかったはず」 澪「違う!こいつが風邪なんかひいて、違うゴミを私の部屋によこすから・・・ってコイツも言ってたじゃないか!」 和「ほんとにどうしようもないわね・・・。あ、ちょっと席を外すわ」 澪「どこに?」 和「電話よ。すぐ戻るわ」
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267 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/28(木) 16:02:42.26 ID:Uz7rjUwx0 -
バタン 澪「ど、どうして私が・・・」 梓「ん・・・」 澪「!!」 梓「・・・み、お、さ、ま・・・?」 澪「あ・・」 梓「・・・澪様・・」 澪「あ、あんたのせいで私は・・・!!」 梓「よか、った・・・澪さ、まが無事・・・で・・・」 澪「・・・・」 梓「・・・」すーすー 澪「・・・なんだよ・・・ほんとに私が悪者みたいじゃないか・・・」
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