- カンチョーに必殺技の名前付けるからなに
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/11/21(土) 12:22:01.00 ID:zneRU03WP - サンバ
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- カンチョーに必殺技の名前付けるからなに
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/11/21(土) 12:43:30.48 ID:zneRU03WP - デカラビア
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- SIMPLEアリスゲーム THEカンチョー
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/21(土) 13:09:54.29 ID:zneRU03WP - カンチョー
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3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/21(土) 13:13:30.81 ID:zneRU03WP - ――― 桜田ジュンの部屋 ―――
議題:真のアリスゲームに相応しい勝負とは? 真紅「いい加減、殴る蹴るの勝負ではちっとも進展がないのだわ」 翠星「それに野蛮ですぅ。もっと乙女らしい方法でアリスを決めるですよ」 蒼星「二人の言うことにも一理ある。そろそろ埒を明けないとね」 雛苺「どんな勝負でもヒナは逃げないのよ」 真紅「勝負なら何でもいいというわけにもいかない。 負けを認めないうちは負けじゃないとか変な屁理屈こねて ローザミスティカ入れ替えとかで強引に復活をされても困るし」 翠星「ビクッ」 真紅「あんまりのんびりとした勝負だと 決着の前に折角のマスターが天寿を全うしそうな子もいるし」 蒼星「ぼ、僕のマスターはまだまだ現役だよ!」 真紅(水銀燈のマスターといい勝負だと思うけど)
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4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/21(土) 13:22:16.21 ID:zneRU03WP - ジュン「はい、ストーーップ! ちょっといいか? お前ら」
雛苺「うゆ。ジュン、いたの?」 ジュン「『いたの?』はないだろ。ここは僕の部屋だ」 真紅「外野は黙っていて頂戴。私達は真剣なのよ」 ジュン「いや、真剣なのは分かってるさ。だから尚更なんだけど こんな重要な話、お前ら四人だけで決めて他の三人は納得するのか」 翠星「それは問題ないです。 ここの四人の賛成、つまり過半数の薔薇乙女の同意が得られれば その決定は効力を持つです」 ジュン「え、そうなの?」 蒼星「薔薇乙女条約第一条だよ、ジュン君」 ジュン「……初耳なんですけど」 真紅「さっき決めた条約だから。ジュンが知らないのも無理ないわね」 ジュン「さっき決めた? どうやって?」 雛苺「もちろん『みんしゅてき』に『たすうけつ』でなの」 ジュン(駄目だコイツら……)
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5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/21(土) 13:28:22.47 ID:zneRU03WP - 真紅「さて、話が少し脱線したけど勝負の方法を決めましょう。
誰か『我こそは!』というプリミティブかつプロアクティブな意見はある?」 雛苺「はいは〜い!」 翠星「はいです!」 蒼星「はい!」 真紅「参観日の小一並みのアグレッシブさね。先生は嬉しいわ。 それじゃ手を上げるのが早かった順に行きましょう。 先ずは雛苺」 雛苺「フードファイトで勝負なの!」 真紅「このご時世、フードファイトは世間の目が色々と厳しいから却下」 雛苺「えぇ〜!?」 ジュン(世間体は気にするんだ)
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7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/21(土) 13:34:38.38 ID:zneRU03WP - 真紅「はい次、翠星石」
翠星「プチトマトの栽培で勝負です。 一番たくさんトマトが出来た奴がアリスです」 真紅「たかがアリスゲームにどんだけ尺取る気よ、却下」 翠星「なんですとー!?」 ジュン(尺て。テレビ番組気取りか) 真紅「二人ともロクな意見じゃないわね。さ、真打ち登場よ蒼星石。 あなたには期待しているわ」 蒼星「……」 真紅「蒼星石?」 蒼星「ごめん。二人の勢いにつられて挙手しただけで 本当は何も考えていなかったんだ」 ジュン(こいつが一番ダメなのかよ。薔薇乙女終わったな)
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8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/21(土) 13:40:29.06 ID:zneRU03WP - 真紅「どいつもこいつも建設的な意見の言えない馬鹿ばかり」
翠星「むー! なんですか、その言い草は。なら真紅は何かいい案があるのですか」 真紅「モチのロンよ」 蒼星「へぇ、それは一体どんな?」 真紅「鷲巣麻雀よ!」 翠星『 蒼星 な、なんだってーー! 雛苺 』 ジュン「鷲巣麻雀て何?」 翠星「得点の代わりに血液をやり取りする暗黒の麻雀ですぅ」 雛苺「敗者には死あるのみの恐ろしいゲームなの〜」 蒼星「あと、同種牌四牌中三牌が透けてるんだ」 ジュン「……」
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9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/21(土) 13:47:33.07 ID:zneRU03WP - 真紅「どう? 燃えてきたんじゃなくて? あなた達?」
翠星「当然です。さすが真紅、私達のツボを抑えているですね!」 蒼星「鳴きの蒼と呼ばれた僕の本領発揮だね」 雛苺「『ばくち』は外れると痛い目見るから面白いの!」 ジュン「ちょっと待て」 真紅「何よ、いい所で水差さないで欲しいわね」 ジュン「お前ら血は無いだろ」 翠星『 蒼星 な、なんだってーー! 雛苺 』 ジュン「いや、そんな『今初めて気付きました』的なリアクション取られても……」
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10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/21(土) 13:53:29.92 ID:zneRU03WP - 真紅「ノープロブレムよジュン。マスターの血を代わりに賭けるから」
ジュン「なるほど……て、おいッ!! 僕は三体分負担するのか!!」 真紅「自惚れないでほしいわね。 どう見ても健康劣悪児のあなたにそんな甲斐性あるわけないでしょ」 ジュン「ぐ……言い返せないのが悔しい」 真紅「ジュンは翠星石の担当よ。雛苺の担当は巴に頼むのだわ」 翠星「い、いいのですか? チビ人間を私が貰っても」 真紅「ええ」 ジュン「それじゃあ真紅の担当は誰に……」 真紅「しょうがないから私は余り物の、のりに頼むことにするわ」 ジュン「……」 真紅「これでいいわね。 それじゃあ皆の準備とか会場のセッティングとか 諸々を考えて……勝負は一週間後てところでどうかしら?」 翠星「異議なしです」 蒼星「妥当なところだね」 雛苺「トモエと『とっくん』なの!」
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11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/21(土) 13:59:39.75 ID:zneRU03WP - ジュン「あの、真紅さん」
真紅「何よ? 改まって」 ジュン「随分手際がいいんですけど……何企んでいるんです?」 真紅「し、心外だわ! 企むだなんて!? わ、私はただ円滑かつ適正にアリスゲームを……」 翠星「そう言えば、あっさりとチビ人間を翠星石の担当に回したのも 何か少しおかしいです」 蒼星「これ、よく考えたら担当の人によって凄い有利不利あるんじゃない?」 ジュン「よく考えなくても分かるだろ。 お前本編で死んでる期間長かったからボケてんのか?」
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12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/21(土) 14:05:13.34 ID:zneRU03WP - 真紅「……」
雛苺「真紅がくんくんに追いつめられた 怪盗ドロボウキャットみたいな顔になってるの」 ジュン「図星だったのかよ」 真紅「ふ、見事だよ金田一君。まさか私の完璧なトリックが見破られるとは」 ジュン「誰が金田一だよ」 翠星「まだコナン君の方が似ているです」 真紅「これだけ緻密な計算と、巧みな話術と大胆さを以ってしても 計画が成功しないだなんてね」 ジュン「そんなに大掛かりな計画だったのか? マスター的には金糸雀が一番有利臭いぞ。本人の馬鹿さ加減を引いても」
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13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/21(土) 14:09:16.99 ID:zneRU03WP - 真紅「そう思わせるところこそが、この計画の最重要ポイントだったのよ」
蒼星「どういうことだい?」 真紅「一週間後、みっちゃんさんは『あの日』なのだわ」 翠星『 蒼星 な、なんだってーー! 雛苺 』 ジュン「?」 真紅「みっちゃんさんの出す家庭ゴミをこっそり調べ続けること約一ヶ月。 今なら彼女のオギノ式も寸分の狂いもなく計算できるのだわ」 蒼星「な、なんという執念」 翠星「そこは感心するところではないです蒼星石。普通に犯罪ですよ!」
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14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/21(土) 14:17:05.59 ID:zneRU03WP - 雛苺「ま、まさかトモエも?」
真紅「その通りよ雛苺。ちなみに、のりは違うわ」 翠星「く……想像以上に下準備が綿密過ぎて 少し真紅を尊敬し始めている自分が憎いですぅ」 蒼星「ということは結局僕達を担当する人間は のりさん以外、コンディションがガタガタになるところだったのか!」 水銀 めぐ (死にかけ) 金糸 みつ (あの日) 翠星 ジュン (全てが平均以下のコナン君) 蒼星 一葉 (死にかけ) 真紅 のり (普通) 雛苺 巴 (あの日) 雪華 オディ (なんとなく血液量少なそう)
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15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/21(土) 14:22:33.58 ID:zneRU03WP - ジュン「ところで『あの日』ってなんだ?」
翠星「引きこもってる間、保健体育はまともに勉強していないのですか?」 ジュン「五教科優先だから……」 真紅「今度のりに……いえ、家族には聞きづらいでしょうから 巴に聞くといいのだわ」 ジュン「柏葉にか」 蒼星「『あの日って何?』だと分かりにくいから 『修学旅行の説明会で女子だけ体育館に残されるのは何故?』って 質問で聞くといいよ」 ジュン「分かった。ありがとう蒼星石」 蒼星「イッツ・マイ・プレジャー」
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16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/21(土) 14:29:05.62 ID:zneRU03WP - 雛苺「それじゃあ結局アリスゲームは何するの〜?」
翠星「鷲巣麻雀ってのはいいセン行ってたのですが」 蒼星「血液賭けるのをやめて、普通の点にする?」 雛苺「血も流れないオママゴトなんて燃えないのよ」 翠星「そうですよねぇ……」 蒼星「困った」 真紅「困ったわね」
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19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/21(土) 14:36:06.32 ID:zneRU03WP - コンコン
のり「入るわよジュン君、お手紙が届いてるわ」 翠星「あ、のり」 ジュン「なんだよ、こんな時に。何か当選でもしたのかな」 のり「いや、それがこれ、真紅ちゃん宛てなの」 真紅「私に? 手紙が?」 のり「そうよ。はい」 真紅「これは……差出人は水銀燈ッ!?」 ジュン「なに!」 蒼星「どうして彼女がこのタイミングで手紙を!?」 翠星「まさか私達の密談の情報を掴んだというのですか!?」 ジュン「やっぱ密談だったんだ!」
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20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/21(土) 14:44:42.03 ID:zneRU03WP - 雛苺「な、なんて書いてあるの?」
真紅「……」 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | | | | /  ̄ ̄ ̄ ̄ /_____ / /ヽ__// / カンチョーで勝負 / / / / / / / / ____ / / / / / / / / / / /  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ / / 一同『こりゃ鷲巣麻雀どころじゃないぜッ!!』
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21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/21(土) 14:50:37.03 ID:zneRU03WP - カンチョー勝負でアリスを決めようという水銀燈の驚天動地の申し出に
その他のドール達はがっしりとハートをキャッチされ 即座に薔薇乙女会議によって満場一致で採決された。 金糸雀と雪華綺晶もこの取り決めに不服は無く それぞれが来るべき決戦の日に向けて準備を始めていた。 ――― 有栖川病院 ――― 水銀「フンッ フンッ フンッ!」 ズドッ ズドッ ズドッ めぐ(ああ、水銀燈……人体模型相手にあんなに練習して……) 水銀「フンッ フンッ フンッ!」 ズドッ ズドッ ズドッ めぐ(言いだしっぺだし、絶対に負けるわけにはいかないものね)
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22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/21(土) 14:56:00.93 ID:zneRU03WP - ――― 草笛宅 ―――
金糸「この格好で本当にいいのかしら?」 みつ「うん。似合う似合う! ちゃんと相応しい衣装じゃないとね!」 金糸「しかしカンチョー勝負とは水銀燈も考えたものね。 ふふ、この金糸雀、伊達に策士名乗ってるわけではないってこと 思い知らせてやるのかしら!」 みつ「頑張れ! カナー!」
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23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/21(土) 15:00:00.63 ID:zneRU03WP - ――― 結菱邸 ―――
蒼星「……」 一葉(蒼星石……この頃ずっと瞑想とイメージトレーニングばかり) 蒼星「……」 一葉(私には分かるぞ、身動き一つしないお前の身体の中に 青い炎がメラメラと昂ぶっていることが!) 蒼星「……」 一葉「……」 蒼星「……」 一葉(意地悪するわけではないが、少しつついてみるか) つんつん 蒼星「……」 コテン 一葉「死んでるーーッ!? やだ! この子! 死に癖ついちゃってる!!」
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25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/21(土) 15:06:17.61 ID:zneRU03WP - ――― 桜田家 ―――
翠星「ワンモアセッ! ワンモアセッ!」 ジュン(頑張っているな翠星石。 物置の奥からビリーズブートキャンプなんか引っ張り出して来て。 ただ、それはカンチョーとは少し方向性が違うぞ) 真紅「フッ……今更ビリーだなんて前時代的過ぎて滑稽千万。 へそで茶を沸かすどころかプラズマ化させてしまいそうだわ」 ジュン(お前が使ってるボディブレードはもっと前時代的だけどな)
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26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/21(土) 15:13:28.90 ID:zneRU03WP - ――― 柏葉家 ―――
雛苺「……」 雛苺は自分の体に対しては非常に長大である竹刀の先に 鉄アレイをぶらさげ『練り』を行っていた。 『練り』と呼ばれる、この鍛錬法は三十分かけて素振りの一挙動を仕終える。 咥えられた苺大福は踏ん張りによって奥歯が粉砕するのを防ぐためだ。 柏葉「出来ておる」 ――― Nのフィールド ――― 雪華「……」 ラプ「例の物。前日までには準備できそうです」 雪華「試すのは決戦前の一日間だけ……か」 ラプ「一日あれば十分では?」 雪華「新しい玩具は早く試したい。早く走らせたい。早く壊したい。 ふふふ……ふふ……」 ラプ「ミニ四駆みたいな発想されてても困るのですが……」
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27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/21(土) 15:21:21.98 ID:zneRU03WP - そして、それぞれの思いを胸に今
真のアリスゲーム(カンチョー)が幕を明けた! ――― 決戦当日・○×公園・快晴 ――― 梅岡「さぁ! やって来ました。カンチョーアリスカップ! 実況と解説は、この梅岡と」 木鬼「槐です。よろしく」 梅岡「はい、よろしくお願いします槐さん。 それでは先ず簡単にルールの説明を」 木鬼「公園中央に設けられた特製試合場……擂台で一対一で戦っていただきます」 梅岡「ガチのタイマンと言うわけですね」 木鬼「カンチョーをキめて相手を再起不能にすれば勝利。 カンチョー以外の攻撃手段は一切認められません」 梅岡「結構、厳しい戦いになりそうです」
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28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/21(土) 15:27:33.45 ID:zneRU03WP - 木鬼「また優勝者の決定は古き良き伝統に則りトーナメント方式です」
梅岡「トーナメント……ということは ローゼンメイデンは七体ですから一人シードが出ますね」 木鬼「いえ、数合わせで一人追加しています」 梅岡「槐さんがここにいるという時点で その一人が誰かは容易に想像できますが……」 木鬼「まあ、それは見てのお楽しみと言うことで」 梅岡「おーっと! そんなこんなでもう全選手入場の時間です! さぁ、擂台前に群がっているチビッ子ども 入場の邪魔だから退いた退いたァ!」 木鬼「遊び場所を不当に占拠された子供達がギャラリーと化してますね。 中には買い物帰りの主婦層も見受けられます」
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29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/21(土) 15:33:02.47 ID:zneRU03WP - のり「随分、熱が入っているわね梅岡先生」
柏葉「こういうの好きな人だから……」 みつ「いいじゃん、いいじゃん。盛り上がった方が面白いし」 めぐ(水銀燈、頑張ってね。練習は試合のように、試合は練習のようによ) 一葉(蒼星石、なんとか息を吹き返してはくれたが大丈夫なんだろうか) オディ(ジャパニーズスリーイヤーキルが生で見れる……!) ジュン「あ、真紅達がやって来たぞ! 選手入場だ!」 梅岡「地上最強のアリスが見たいかーーッ!!」 子供『オーーーーー!!!!』 梅岡「僕もだ! 僕もだ! みんなーーーッ!!」 めぐ「かなりノリが良いじゃない。ギャラリーの子供達」 ジュン「梅岡がさっきビッキーズみたいに飴ばら撒いてたからな」
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30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/21(土) 15:40:39.46 ID:zneRU03WP - 全選手入場!!
熊(ブーさん)殺しは生きていた! 人体模型相手にさらなる研鑽を積み予習は万全だ! アリスは既に私で完成している! 押しも押されもせぬ第一ドール! 水銀燈だァーーーッ!! 組み付きしだい挿しまくってやる!! カンチョーなら自慢の頭脳がものを言う!! 今日だけは私をキツツキと呼んでもいいわよ! 第二ドール! 金糸雀!! 真の直腸検診を知らしめたい! 姉妹の順序は三番目だがカンチョーなら自分が一番だ! にわか仕込みのブートキャンパー! 翠星石だ!! ルールの無いアリスに成りたいから僕っ娘になったのだ! 男勝りのカンチョーをかましてやる! 伊達にあの世は見てねぇぜ! 死の四番目! 蒼星石ッ!!
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31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/21(土) 15:47:05.61 ID:zneRU03WP -
アカァァァァァいッ説明不要! 700nm!! #FF0000!! 燃える闘魂! 私はまるで人形火力発電所だ! 歯車も股関節もずらしてやる! 第五ドール! 真紅ッッ!! 冥土の土産にローザミスティカとはよく言ったもの! 秘めおきし奥義が今! カンチョーでバクハツする! 真剣勝負がもたらすのはとどのつまり赤くて黒くてうにゅーっとして!! 第六ドール! 雛苺だッ!! キャリア一切不明! Nのフィールドで磨いた実戦カンチョー! 純白のでんぢゃらす・めーでん! 第七ドール雪華綺晶だ!! 超二流メイデンの超二流のカンチョーだ! 生で拝んでオドロキやがれッ! 我こそは槐の代理人! 薔薇水晶!!
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32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/21(土) 15:50:42.51 ID:zneRU03WP - 子供『ウオーーーッ』
子供『ワーーーッ! ワーーーッ!』 ざわざわ 梅岡「選手も全員出そろいまして、会場もさらにヒートアップ!」 木鬼「いやあ、すごいですねぇ」 梅岡「どうやらお小遣いを賭けての優勝予想が始まっているようです」 木鬼「なるほど、博打ですか」 梅岡「さあ、では各選手の詳細を見ていきましょう」
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33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/21(土) 16:01:11.66 ID:zneRU03WP - 水銀「……」
梅岡「先ずは水銀燈選手。 あまりにも衣装に似合っているので今まで気付きませんでしたが 裾から見える両の腕から手にかけてが包帯でグルグル巻きになっています」 木鬼「前情報によりますと人体模型相手に、かなり無茶な特訓をしたそうです。 それが響いているのでしょうか」 のり「しかし無茶苦茶な巻き方ね」 みつ「自分で巻いたのかしら」 めぐ「……」←巻いた人
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34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/21(土) 16:08:06.68 ID:zneRU03WP - 金糸「……」
梅岡「お次は金糸雀選手。他の姉妹達がいつもの服装で登場なのに対し 彼女だけは何故か連邦軍(ガンダム)の士官コスチュームで登場です」 木鬼「カンチョーをブライト艦長と間違えちゃったんでしょうね。 さっきからずっと『やっちまった』的な顔していますし。 事前に誰か教えてあげなかったんでしょうか?」 オディ「流石ジャポネのコスプレはレヴェル高いわぁ」 みつ「あーん素敵よカナー!! その羞恥にまみれた顔! 最高だわーー!!」 ジュン「……」 柏葉「分かっててわざと金糸雀ちゃんの衣装用意したでしょ、みっちゃんさん」 みつ「えー? なんのことー?」
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35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/21(土) 16:13:54.74 ID:zneRU03WP - 翠星「……」
梅岡「翠星石選手。落ち着いていますね」 木鬼「気負ってもいないし、気合と自信が充分に満ちている顔です。 精神状態なら見たところ彼女がナンバーワンじゃないでしょうか」 のり「本当、翠星石ちゃんって熱くなりやすいところがあるのに 何であんなに落ちついているのかしら」 ジュン「ただの数日でカトンボを獅子に変える。 ビリーズブートキャンプとはそういうものだ」 一葉「やはり凄いな外人は」 オディ「……」 みつ「結菱さんくらいの世代がそう言うと別な意味に聞こえます」
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36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/21(土) 16:18:43.93 ID:zneRU03WP - 蒼星「……」
梅岡「お隣は双子の妹、蒼星石選手。こちらも非常に落ち着いて……てあれ?」 蒼星「……」 木鬼「落ち着いているって言うか…… 目が虚ろと言うか、焦点が定まっていないというか」 蒼星「……ブツブツ」 梅岡「おや? 何か呟いていますよ」 蒼星「……逝ける!」 梅岡『 木鬼 逝くなーーッッ!! 一葉 』 みつ「いきなり試合前から一人脱落するんじゃない?」 ジュン「ちゃんと試合できるのかアイツ」
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37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/21(土) 16:23:15.21 ID:zneRU03WP - 真紅「……」
梅岡「選手紹介も半分を過ぎたところで、続いては真紅選手の様子を見てみましょう」 木鬼「こちらも非常に落ち着いてますね」 梅岡「はい、そのようです。しかし、目が据わっていますね。何か怖いくらいです」 木鬼「怖くて当然ですよ。あれは殺気こもってますよ〜」 梅岡「と言うと?」 木鬼「聞こえませんか? 真紅の心の声が。 『野郎、見てろ。今にぶっ殺してやる』と言わんばかりの目つきです」 梅岡「なるほど、言われてみれば キメラアントと戦う直前のネテロ会長を彷彿とさせますね」 柏葉「確かに凄い殺気だわ」 のり「知らない内に着々と自分の中の悪魔を育てていたみたいね」 ジュン「あれが素なのかもしれないけどな」
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38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/21(土) 16:28:24.83 ID:zneRU03WP - 雛苺「……」
梅岡「さあ、お次は雛苺選手。体格的にも不利が予想されますが……と おや? 頬が若干こけているような」 木鬼「体調が悪いのでしょうか。拾い食いでもしたのではないですかね?」 梅岡「おっと、今、柏葉巴さんから情報が入りました。 どうやら雛苺選手、昨日、下剤入りの葛湯をドンブリ二杯いったそうです」 木鬼「最悪の場合に備えて、己の内部の臭気を全て消したんですね。 紳士だな、彼女は」
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39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/21(土) 16:33:45.83 ID:zneRU03WP - 梅岡「紳士です! 紳士の誕生です!! アリスの誕生を前にして
薔薇乙女の中からジョナサン・ジョースターにも劣らない真の紳士の誕生です!! 皆さん、惜しみない拍手を!!」 子供『ワーーーッ!』 子供『ワーーーッ!』 パチパチパチパチ オディ「いつまでも小っちゃな、ベベ(bebe)だと思ってたら……」 ジュン「あいつ……成長しやがって」 一葉「あれは死を覚悟したサムライの顔だな。 この日本にあんなに漢らしい顔をした者がまだ残っていたとは」
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40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/21(土) 16:39:18.78 ID:zneRU03WP - 雪華「……」
梅岡「さあ紹介も残るはあと二人。幽鬼の如き表情を浮かべ続ける雪華綺晶選手。 彼女もどこか調子が悪いように見えますが」 木鬼「雪華綺晶はあれがデフォルトですからね。 見た目での判断は危険ですよ」 梅岡「そうなんですか……とそれより、彼女は実体を持たないと聞きましたが 今回のカンチョー合戦に支障はきたさないのでしょうか?」 木鬼「情報筋によりますと今大会用の人形を手に入れたそうです。 今、既にその人形を依り代に擂台上に立っているようです」 梅岡「見た目にはよく分かりませんが その秘密は試合が始まってからのお楽しみにしておきましょう!」 ジュン「カンチョー大会用の人形っていったい何だよ……おっかねぇ」 オディ「私も良く知らないのです。ラプラスの魔が用意したとしか」
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- SIMPLEアリスゲーム THEカンチョー
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/21(土) 16:50:14.62 ID:zneRU03WP - 薔薇「……」
梅岡「では最後、数合わせの薔薇水晶選手ですが……」 木鬼「梅岡さん、なんでテンション下げ気味なんです?」 梅岡「いや、だって彼女はローゼンメイデンでは……」 木鬼「何だ君は! 選手を差別しようと言うのかね!!」 梅岡「いや差別じゃなくて区別……」 木鬼「……ッ!」 梅岡「わ、分かりました! 分かりましたから睨まないで下さい。 ちゃんとやりますから」 木鬼「分かればよろしい」
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- SIMPLEアリスゲーム THEカンチョー
42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/21(土) 16:55:55.00 ID:zneRU03WP - 梅岡「……雪華綺晶選手もそうでしたが、片目が無いというのは
死角が増えてカンチョーには不利なのではないでしょうか?」 木鬼「薔薇水晶の場合、目玉はちゃんとあるんだけど 昔のアリスゲームの影響で左目からは涙が止まらないんだよ。 それを抑えるための眼帯だ。それ以前はただのお洒落だ」 梅岡「涙目のルカみたいな設定ですね」 木鬼「設定て言うな」 みつ「薔薇水晶か……」 ジュン「思わぬダークホースの登場だな」 一葉「強いのかね? あの子は」 のり「結菱さんとオディールさんはよく知らないでしょうけど 薔薇水晶ちゃんは偽物の癖に本物より強いんです」 ジュン「いろいろあったとは言え、水銀燈、金糸雀、翠星石、真紅は 薔薇水晶にやられたことがある」 オディ「それは凄い」
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- SIMPLEアリスゲーム THEカンチョー
43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/21(土) 17:02:21.70 ID:zneRU03WP - 梅岡「長々と各選手の現状説明にお付き合いありがとうございました!
擂台上のドール達も顔見せ御苦労さまです。 奥の選手控え室で競技用ユニフォームにお着替えください!」 木鬼「ユニフォーム?」 梅岡「はい。着衣によるそれぞれの有利不利を出来るだけ無くすための ユニフォームが用意されているそうです」 木鬼「へぇ」 梅岡「思い思いの顔をした選手達が一旦、擂台上を後にしていきます」 木鬼「金糸雀選手、ユニフォームに着替えると聞いて 物凄いホッとした顔をしていますね」
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44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/21(土) 17:07:33.66 ID:zneRU03WP - 梅岡「さて、では選手が着替えている間に
子供達の間での優勝予想の人気を見てみましょうか」 一位:真紅 二位:翠星石 三位:雪華綺晶 四位:水銀燈 五位:金糸雀 六位:薔薇水晶 七位:雛苺 八位:蒼星石 木鬼「これは……」
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45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/21(土) 17:14:39.37 ID:zneRU03WP - 梅岡「上から順に見ていきましょう! 一番人気は真紅。
その理由は『レッドはリーダーだから』という 実に子供らしい理由が大半です」 木鬼「成程。アンケート層に偏りがありましたか」 梅岡「二位は翠星石選手。やはり、あの落ち着きっぷりが 余裕の表れだと、子供達の心にも届いたと思われます」 木鬼「虚栄でも見てる人は安心しますから」 梅岡「三位は雪華綺晶選手です」 木鬼「薔薇水晶は六位なのに……」 梅岡「紹介した順番が悪かったですかね。 雪華綺晶選手の直後に薔薇水晶選手でしたから。 子供達、最後の方まともに聞いてませんよ」 木鬼「そんな……」
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46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/21(土) 17:22:41.34 ID:zneRU03WP - 梅岡「三位と四位の間には得票数に大きな差があります。
四〜六位はダンゴ状態です」 木鬼「四位の水銀燈選手は包帯でマイナスイメージがついたのでしょう。 五位の金糸雀選手も一人だけ勘違いしたコスプレのせいで アホの子みたいに思われたのではないでしょうか」 梅岡「六位の薔薇水晶選手は運が無かったということで。 さあ、次は何とか最下位は免れた雛苺選手ですが…… 七位とは意外ですね。あれほど紳士誕生だと喝采でしたのに」 木鬼「まあ実際にカンチョー合戦になれば不利なのは一目瞭然ですから。 それはそれ、これはこれですよ。子供達、お金賭けていますし」 梅岡「現代っ子のシビアな側面が垣間見えました!! では最後、ぶっちぎりの最下位、蒼星石選手!」 木鬼「これは……しょうがないですよね。選手入場だけで死にかけてたし」
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49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/21(土) 17:30:36.69 ID:zneRU03WP - 梅岡「おーーっと、ここでナイスタイミング!
更衣を終えた各選手が再登場です。あ! あの恰好は!」 木鬼「ブルマと体操着ですね」 梅岡「もはや企画物のビデオでしかお目にかかれない 絶滅危惧種ブルマだーーーーッ!!」 子供『……?』 子供『おい、ブルマってなんだ?』 子供『ドラゴンボール?』 ざわざわ 梅岡「どうやら最近のガキンチョはブルマを知らないもよう! これは実況の梅岡、ちょっとしたジェネレーションギャップです」 木鬼「我々の常識が子供達の常識ではない。 淋しいですが、それが時代の流れです」
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50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/21(土) 17:37:05.14 ID:zneRU03WP - 梅岡「いえ、それでも私達がブルマを忘れなければ
ブルマは私達の心の中で生き続けるのです。永遠に」 木鬼「そう言えばミノムシって知ってますか? 梅岡さん」 梅岡「なんですか? 槐さん、唐突に? ミノムシ?」 木鬼「はい。ミノムシ」 梅岡「え……と、ミノから引っ張り出してやって 毛糸や折り紙の切れっぱしを与えると それでカラフルなミノを作るあのミノムシ?」 木鬼「そう。そのミノムシも知らない内に 絶滅の危機に瀕していたことがあるんですよ。 全く油断も隙もない世の中ですね」 梅岡「き、貴重なご意見ありがとうございましたーーーッ!! さあ、擂台上にブルマと素足が眩しい八体が再整列です」
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51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/21(土) 17:43:11.42 ID:zneRU03WP - オディ「ジャパニーズバトルフォームって六尺フンドシじゃないの」
ジュン「それは相撲限定だ」 みつ「皆、似合っているわ」 一葉「しかし彼女達がこれからカンチョーに興じると思って 見てみると、いささかシュールだな」 のり「それこそソフトオンデマンドの企画か何かと勘違いされそうね」 木鬼「測ったようにぴったりですね。 あの体操着を用意してくれたのは?」 梅岡「よくぞ聞いてくれました! 今入った情報によりますと あの衣装を作ってくれたのは『桜田ジュン君』です!!」 木鬼「ああ、なるほど彼か。なら納得だ」 梅岡「流石の引きこもりマエストロ。僅かな期間で八体分の体操着(上下)を 採寸もせずに、いともたやすくえげつなく、ぴったりと仕上げてくる! 凄いけどキモイ、キモイけど凄い!!」
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52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/21(土) 17:50:01.55 ID:zneRU03WP - ジュン「グッ……! オェーーー!!」
柏葉「桜田君ッ!? 桜田君!!」 子供『ワーーーッ!!』 子供『ワーーーッ!!』 子供『なんかこの兄ちゃんゲロしたぞーー!!』 子供『えんがちょーーー! えんがちょーーー!!』 子供『クセーーーッ!!』 子供『ゥウプッ……』 梅岡「観客勢の方では子供達の間で桜田菌なるものが 発生しての触り鬼が始まったり 貰いゲロしている子供が数名出ているようです」 木鬼「いいですね。お祭りらしくなってきました」
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53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/21(土) 17:56:07.42 ID:zneRU03WP - 梅岡「では、いい加減に第一回戦を始めたいと思います!
対戦者の組み合わせはそれぞれの試合直前にくじで決定します!」 木鬼「自分が誰と戦うか、その時が来るまで分からないシステムですね」 梅岡「はい。不肖この梅岡! 早速一回戦の組み合わせを決めさせていただきます」 ――― 第一試合 真紅VS水銀燈 ――― 真紅「!」 水銀「!」 ジュン「何ィ!?」 のり「いきなり、この二人なの!?」 めぐ「くじに細工でもしてるんじゃない!?」
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54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/21(土) 18:01:13.93 ID:zneRU03WP - 子供『なんだなんだ』
子供『……!?』 子供『あの二人、すげーのか?』 ざわざわ 梅岡「おーーーッと!! いきなりとんでもない組み合わせだ!! しかしこの梅岡! 天地神明に誓って不正は行っておりません」 木鬼「事情を知らない子供達のためにドラゴンボールに例えると 天下一武道会の初戦で孫悟空とベジータが当たったようなものだ」 真紅「……」 水銀「……」 梅岡「何はともかく試合開始ですッッ!! 一旦、擂台の両端に配置させられた両選手。 じわじわと中央に向かって歩みよっていきます!!」 木鬼「近づかなくちゃカンチョーは出来ないしね」
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55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/21(土) 18:05:57.20 ID:zneRU03WP - 真紅「まさか、こうも早くあなたと戦う破目になるとはね水銀燈」
水銀「好都合じゃない。あなたが他のドールにカンチョーされるより前に 私が自分の手で葬れるんだもの!」 真紅「その台詞、そっくりそのままお返しするのだわ」 梅岡「二人の間では早くも舌戦が始まっています」 木鬼「お互いの間合いと腹の探り合いですよ。 強がっていても狙っているのはとどのつまりケツの穴です」 梅岡「おや!? 二人とも両手をカンチョーの型に保ったまま 前傾姿勢で距離をとって回り始めました!!」 木鬼「これ以上近付くと相手の間合いに入るとふんだのでしょうね」 梅岡「相手の出方を窺っていると言ったところでしょうか。 こうなってくると勝負は先に仕掛けた方が不利ですか?」 木鬼「いや、分かりませんよ」
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