- 涼宮ハルヒの10年後
217 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/25(金) 03:52:09.38 ID:cATrp90PO - キョン「次に古泉だが、なんであいつはハルヒを誘拐したんだ?」
朝倉「当然何かしらの目的があるんだろうけど」 キョン「これは仮説なんだが、古泉が絵画の秘密について密かに探っていた段階で、絵画は王の証の一部であり、さらにそれにハルヒが関わっていると知ったら? 朝倉「・・・・」 キョン「それに気づいた古泉が誘拐・・・無茶な話じゃないだろ」 朝倉「まあね」 キョン「だがハルヒと王証にどんな関係があるのかはわからんがな。所詮仮説止まりな話だ。」
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220 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/25(金) 03:57:05.56 ID:cATrp90PO - 朝倉「そういえば協力者が持っている原板って一体何なのかしら?機関の彼女の話から推測するに、古泉君が協力者に原板を渡したっていうのが妥当よね。」
キョン「もしくは協力者が裏切ったか。」 朝倉「そうなると協力者が古泉君を殺した可能性が出るわ。」 キョン「待てよ・・・・ちょっと見せたいものがある!!」 朝倉「なに?」 キョン「図書館から借りておいたんだ。これに載ってたんだが・・・・やっぱりそうか」 朝倉「なに?なんなの?」 キョン「王証ってのは原板に絵紙で一つ。絵紙ってのは捜索していた絵画だ。」 朝倉「じゃあ協力者が持っている原板もその一部ってこと!?」 キョン「そういうことだ。」
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222 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/25(金) 04:02:06.52 ID:cATrp90PO - 朝倉「そんな・・・」
キョン「だがこれで繋がった。古泉は絵画の秘密に気づいた。そして原板を手に入れたんだ。」 朝倉「じゃあ古泉君は王証を捜している連中に?」 キョン「かもな。ハルヒは何も知らないのか?」 朝倉「ええ。誘拐されたときまでのことしか覚えて無いって。」 キョン「そうか。あとは古泉の協力者だが」 朝倉「私は全然だわ。誰かそれらしい人いない?」 キョン「それらしい人ねぇ・・・」 その時俺はある人物の顔が浮かんだ。 (・・・・・・鶴屋さん?・・・いや、まさかな。) キョン「すまん、俺もわからん」
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223 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/25(金) 04:07:07.81 ID:cATrp90PO - 朝倉「・・・・これで一通り考え終わったかな?」
キョン「ああ、とりあえずな。」 朝倉「原板も王証の一部だった、涼宮さんの父親はエルディア国大使館の人間」 キョン「未確定なのは王証とハルヒの関連性だな。」 朝倉「そうね」 キョン「しかしハルヒには勘弁してほしいぜ。帰国早々こんなトラブル持込やがって。」 朝倉「でもそんな彼女が気になるんでしょ?」 キョン「むっ・・・」
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226 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/25(金) 04:12:20.43 ID:cATrp90PO - 朝倉「長門さんとはどうなの?」
キョン「さあな?」 朝倉「まだ気持ち言えてないの!?」 キョン「俺はハルヒと有希どちらかなんて選べないんだよ。」 朝倉「あきれたわ・・・男ならどっちかはっきりしないと。」 キョン「・・・・」 朝倉「どっちが好きなのかはっきりしなさい!!」 朝倉は突然俺を倒し馬乗りになった。 キョン「ちょっ朝倉!!お前何やって・・・ハハハハやめろ朝倉ハハハハ」 朝倉「優柔不断な男にはこうしちゃおっかなー」 キョン「やめ!くすぐるなあー!!」 ガチャ 有希「・・・・」 キョン「・・・・」 朝倉「・・・・」
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227 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/25(金) 04:17:58.38 ID:cATrp90PO - まずい、非常にまずい事態だこれは。俺は床に寝ていて朝倉は俺の上に馬乗り。それを有希が見ている。
キョン「あのー・・・長門?」 有希「・・・・・・」 朝倉「違うのよ!?誤解だからね!?」 有希「・・・・・・さよなら」 有希はそのまま行ってしまった キョン「終わった・・・・・・」 朝倉「ごめんなさい・・・まさか長門さんが来るなんて」 キョン「そういえば言ってたな・・・・またあとでって。」 朝倉「私謝りに行ってくるわ!」 キョン「いや、いい。お前の分も俺が行く。誤解解かなきゃいけないからな。」
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229 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/25(金) 04:22:34.25 ID:cATrp90PO - 朝倉「じゃあ今度3人でご飯食べに行きましょう。仲直りでね」
キョン「楽しみにしてるよ。じゃな。」 コンコン コンコン コンコン「すいませーんドミノピザですがー」 ガチャ 有希「・・・」 キョン「・・・」 有希「帰って」 キョン「落ち着け長門!!あれは誤解だと朝倉も行ってただろ!?」 有希「声も聞きたくない。もうあなたの顔も見たくない。あなたなんか死ねばいい」 どうやら完全に長門に嫌われたらしい。でも死ねは酷いだろ。 とにかくこれ以上いてもしょうがない。俺は事務所をあとにした。
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230 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/25(金) 04:27:07.44 ID:cATrp90PO - 俺が有希の事務所を出ると朝倉から電話が来た。
キョン「死ねって言われた」 朝倉「本当ごめんなさい。申し訳無いけど大事な話があるの。□□病院に涼宮さんがいるわ。こういう時でなんなんだけど行ってあげてくれない?」 キョン「・・・わかった。」 というわけで俺は今ハルヒが入院している病院にいる。 キョン「えーっと・・・ここか。」 コンコン ハルヒ「はーい?」 キョン「来々軒ですがー」 ハルヒ「キョン!?」 キョン「よう、元気か。」
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232 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/25(金) 04:32:07.47 ID:cATrp90PO - ハルヒ「昨日やられてたけど大丈夫なの!?」
キョン「ああ、あんなのすぐに倒したさ」 (本当は朝倉に助けてもらったんだがな。) ハルヒ「そう・・・本当によかったわ。あんたが死ぬんじゃないかって思ったんだから!」 キョン「心配してくれてありがとな。」 ハルヒ「ふん!!団長として当然よ!!」 キョン「・・・SOS団懐かしいな。」 ハルヒ「・・・・」 キョン「お前のおかげで有希も喜緑さんも人間になれた。本当ありがとな。」 ハルヒ「・・・・・まだ」 キョン「?」 ハルヒ「まだ有希って呼んでるんだ?」
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233 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/25(金) 04:37:24.64 ID:cATrp90PO - (しまった・・・・)
キョン「ああ、慣れだ慣れ。」 ハルヒ「・・・・私は今でも変わらないわ」 キョン「・・・・」 ハルヒ「あんたが好き!!」 キョン「ハルヒ・・・・」 ハルヒ「最近怖いのよ・・・自分が消えるんじゃないかって。私消えたくない!!」 キョン「大丈夫だハルヒ。お前は消えないし、俺も一緒だ。だから安心しろ。」 ハルヒ「うう・・・キョン・・・」 (ダメだ、なぜここでハルヒに愛してると言えない!?くそっ!!) キョン「ところでハルヒ?お前今までどこ住んでたんだ?」 ハルヒ「ああ、エルディアってところよ。」
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235 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/25(金) 04:42:12.67 ID:cATrp90PO - キョン「エル・・・ディア」
揃えてはいけないパズルを揃えてしまった。そんな気分だった。恐らく俺の中ではニューヨークとか言ってほしかったんだろう。 キョン「じゃあ今日は帰るよ」 ハルヒ「また来てくれるんでしょ?」 キョン「当たり前だろ?今度同窓会もしよう」 ハルヒ「いいわね!古泉君と会うのも楽しみだわ!!」 (そうか・・・朝倉のやつ・・・知らせてないのか。) キョン「古泉に伝えておくよ。」 ハルヒ「ええ!!」 (ハルヒ・・・ごめんな)
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238 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/25(金) 04:47:05.55 ID:cATrp90PO - 朝倉サイド 5日目
今私は今エルディア国大使館にいる。いろいろと聞きたいことがあるのだ。 ハルヒ父「何の御用ですか!?」 朝倉「昨日は申し訳ありませんでした。」 ハルヒ父「無駄ですよ!あなたの任は解いたはずです。」 朝倉「いえ、今日はいくつかお聞きしたいことがありまして」 ハルヒ父「・・・なんですかな?」 朝倉「彼女がなぜ狙われているのか?」 ハルヒ父「・・・・」 朝倉「ご存知では無いんですか?」
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242 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/25(金) 05:00:06.81 ID:cATrp90PO - ハルヒ父「知りませんよ!あの娘は普通の娘です。狙われる意味がわからない!!」
朝倉「本当は・・・狙われてなんかいないんじゃないんですか?」 ハルヒ父「何を馬鹿な!!大体昨日あんたのせいで襲われたんでしょうが!!」 朝倉「そう、あれは想定外の事態だった。だからそんなに慌ててらっしゃる。」 ハルヒ父「・・・・」 朝倉「教えてください。彼女には何かあるんですか?」 ハルヒ父「うるさい!!もう帰ってくれ!!」 朝倉「まあこうなるわよね。でも、あの人ずいぶん慌ててたわね。やっぱり彼女にはなにかがあるのかしら?」
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247 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/25(金) 05:10:10.01 ID:cATrp90PO - 病院を出た俺が次に向かった場所。それがここ、エルディア国大使館だ。なんとかハルヒの親父さんに話しを聞きたいんだが。
結論から言うとすんなり入れた。キョンって名前を覚えてくれていたらしい。こんなあだ名だが利用出来る日が来るとは。 ハルヒ父「いやー久しぶりだね!」 キョン「どうも、お久しぶりです。」 ハルヒ父「で?今日は何の話かな?」 キョン「今日はハルヒの件で・・・」 途端に顔が険しくなる。何かあったのか? ハルヒ父「いや、先程不愉快な客が来てね。娘の警護を任せていたのだが失敗したのだよ!」
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249 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/25(金) 05:18:08.29 ID:cATrp90PO - (朝倉のことか。さっきまでここにいたんだな。)
ハルヒ父「そのくせ、難癖を付けてきてね。困った女だよ。」 キョン「難癖・・・とは?」 ハルヒ父「ん・・・まあいろいろな。」 キョン「じゃあ本題に入ります。ハルヒが狙われている理由についてお聞きしたいんです。」 ハルヒ父「君も同じことを聞くのか?」 キョン「すいません、友達として気になりまして。」 我ながら上手い口実である。
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252 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/25(金) 05:26:06.41 ID:cATrp90PO - ハルヒ父「私にもわからんがね、君も娘の力を知っているだろう。きっとそれを狙っている輩がいるんだ。」
キョン「なるほど。でもわざわざ日本に来たんですか?こういうのもなんですが、他国の方が安全なのでは?」 ハルヒ父「日本の方が友達もいるからね。」 キョン「確かに」 ハルヒ父「どの道他国でも警護を付けるんだから。友達がいたほうがいいだろう?」 キョン「そうですね」 ハルヒ父「そういえば君は今何の仕事をしているんだい?」 キョン「サラリーマンです。」
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255 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/25(金) 05:34:06.53 ID:cATrp90PO - ハルヒ父「サラリーマンに探偵か!!SOS団も面白いな全く!!」
キョン「・・・・・・」 ハルヒ父「ちなみに女性2人は何をしているんだい?長門さんには会ったんだけど、教えてくれなかったんだよ。」 キョン「・・・・・・」 ハルヒ父「キョン君?」 キョン「ああすいません。ちょっと不思議に思ったもので。」 ハルヒ父「何がだい?」 キョン「古泉が探偵だとご存知だったんですね。」 俺が言った瞬間親父さんの顔色が変わった。
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259 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/25(金) 05:42:07.39 ID:cATrp90PO - キョン「確か帰国したの数日前ですよね?いつ知られたんですか?」
ハルヒ父「確か警護を頼んだ日だったかな・・・彼に会ってね。その時聞いたんだよ。」 親父さんは嘘をついている。「自分は探偵です」なんて言い触らすバカはいない。実際有希は会っても教えなかったみたいだしな。古泉だってそんなヘマはしない。 キョン「そうなんですか。」 ハルヒ父「そうなんだよ。古泉君は元気かい?」 キョン「・・・ええ、元気ですよ」 その後他愛も無い話をして俺は大使館を出た。
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263 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/25(金) 05:50:12.60 ID:cATrp90PO - 朝倉「どういうこと?」
俺は大使館を出た後、朝倉に電話をしていた。 キョン「探偵って名乗れる立場って聞いてまず思い浮かぶのは?」 朝倉「そりゃ依頼人との会話でしょ。」 キョン「まあ場所にもよるが普通はそうだ。だがもう一つ可能性があるんだ。」 朝倉「・・・何?」 キョン「朝話してたろ?古泉が王証とハルヒの関わりに気づいたらって」 朝倉「まさか・・・」 キョン「そう、脅迫だ」 朝倉「彼は調べる中で王証と涼宮さんの関係に気づき、父親を脅迫したってこと?」 キョン「その可能性はありだ」 朝倉「・・・信じられないわ」 キョン「俺もだよ。俺の方は以上だ。そっちもなんかあったら連絡してくれ」 朝倉「わかったわ」
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266 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/25(金) 05:58:36.16 ID:cATrp90PO - 朝倉との電話のあと俺は喜緑さんと会っていた。
喜緑「あなたまだ調べてるんですか!?」 キョン「古泉が殺されたんです。何としてでも犯人を突き止めるんですよ。」 喜緑「だからってあなたまで・・・・」 キョン「わかりました。これで首を突っ込むのはやめにします。だからお願いします。」 喜緑さんは半分呆れたような表情を見せた。 喜緑「わかりました。何を調べればいいんですか?」 キョン「エルディアの内情をもう少し。とにかくなんでもいいんで片っ端から。」 喜緑「なんて曖昧な・・・時間かかりますよ?」 キョン「お願いします」 喜緑「・・・・」
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268 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/25(金) 06:06:13.29 ID:cATrp90PO - 朝倉サイド 5日目
夕方、連絡を受けて驚いた。涼宮さんの父親が彼女をいきなり退院させたらしい。 朝倉「いくらなんでも急過ぎるわ!!」 私は大使館に向かったが既に父親はいなかった。 朝倉「どうなっているの!?」 とその時さらに追い撃ちをかける事態が起こる。 朝倉「もしもし?ああどうしたの?・・・・・なんですって!?」 最悪の展開だった。 朝倉「私は・・・どうすれば・・・・」 森「片方は私にお任せを。」 朝倉「あなたは!?」
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272 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/25(金) 06:26:26.25 ID:cATrp90PO - キョン「さて、喜緑さんにも頼み終わったし。これからどうするかね・・・・ん?」
鶴屋さんが歩いていた。しかし明らかに様子がおかしい。 キョン「なんだあの周りの黒服どもは?」 鶴屋さんと黒服はホテルから出てきたようだ。気になった俺は後をつけてみることにした。 と、 (・・・何してんだ鶴屋さん?) 俺は鶴屋さんたちの動向ばかり気にしすぎて気づかなかった。後ろにもう一人いたことに。 キョン「ぐあっ!!」 後頭部を殴られた俺は意識を失う寸前確かに確認した。 キョン「てめー・・・依頼・・・・」
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275 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/25(金) 06:32:06.41 ID:cATrp90PO - キョン「ん・・・ここは・・・?」
?「おや、お目覚めですか?」 キョン「てめーは・・・・」 依頼人「その節はお世話になりました。」 キョン「いえ、とんでもない。んで?なんでお世話になった俺を縛ってるんでしょうか?」 依頼人「どうやらあなたは深追いしすぎたようだ。絵画の捜索で終わっていればよかったのに。」 キョン「・・・だから古泉を殺したのか?」 依頼人「いえ、彼を殺ったのは私では無い。あのお方が直々に処分されたのです。」 (・・・・あのお方?)
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276 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/25(金) 06:38:07.25 ID:cATrp90PO - 依頼人「いやーそれにしてもあなたの推理には脱帽しましたよ。まさか一日で見つけてくれるとは。」
キョン「それは褒めてると受け取っていいのか?」 依頼人「おかげで計画は順調です。見つからなかったらどうしようかと思いましたよ。」 キョン「一つ聞きたい。真の家主を殺したのはお前か?」 依頼人「ええ。彼が王証を2つに分けて隠しましてね。拷問をかけたのですが吐いてくれなくて。彼はね、反王権派だったんですよ。」 キョン「なるほどな。じゃああんたは王権派ってことか。」 依頼人「よくわかりましたねえ。」 (ムカつく野郎だ) キョン「でもそれは一部だろ?もう片方が見つからないと意味無いんじゃないか?」 依頼人「さすがですな。ですが心配ご無用。すでに両方我々が所持しています。」 キョン「なに!?」
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279 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/25(金) 06:45:22.06 ID:cATrp90PO - 依頼人「まさか彼に協力者がいたとは思いませんでした。おかげで少々時間がかかってしまいましたよ。」
キョン「その協力者ってのは誰だ?」 依頼人「ご存知無いんですか?そこにいる彼女ですよ。」 そこには痛々しい姿の鶴屋さんの姿があった。 キョン「鶴屋さん!!」 鶴屋「キョン・・・くん・・・」 依頼人「彼女が原板を預かっていたそうで。捜すのに苦労しましたよ。」 キョン「彼女を離せ!!原板手に入れたんだからもういいだろ!!」 依頼人「それは無理な話ですねぇ」 キョン「くっ・・・」
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284 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/25(金) 06:54:18.24 ID:cATrp90PO - 鶴屋「あはは・・・・ごめん・・・ね」
キョン「鶴屋さんに原板を頼んだのは俺だ!!だから彼女だけは解放してくれ。」 鶴屋「キョン君・・・嘘・・・ついちゃダメ・・・だよ」 依頼人「残念ながらお2人とも生かしては帰せません。おい、あれを用意してくれ」 キョン「・・・何をする気だ?」 依頼人「私は人が苦しみながら死んでいくのが好きでねぇ。これは遅効性の毒薬です。投与して2時間後に死亡するというね。」 キョン「・・・」 依頼人「絶望を感じながら残り2時間を過ごす。快感ですねぇ」 キョン「こいつ・・・!!」 >>277 ごめん、間違えた。28だな
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288 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/25(金) 07:02:12.43 ID:cATrp90PO - 俺と鶴屋さんは腕に注射を打たれた。このままだと2人とも2時間苦しみ続け、最後には死ぬらしい。
キョン「くっ!くそ!!くそぉぉぉぉ!!」 依頼人「いいですねぇその表情。でもいくら暴れても無駄ですよ」 鶴屋「キョン・・・・くん」 キョン「こんなとこで死ねるか!!てめえに一発入れなきゃ気がすまねえ!」 依頼人「威勢がいいですねえ。でもそれは叶わない。あなた達は私の目の前で死ぬんですから」 キョン「くっ・・・・ちくしょぉぉぉぉ!!」 俺はやつの思惑通り絶望を感じた、俺はここで死ぬのか。 ここで突然室内が真っ暗になった。
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289 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/25(金) 07:09:02.65 ID:cATrp90PO - 依頼人「なんだ?停電か?」
次に俺が聞いたのはなにかがコロコロと転がる音。そして次の瞬間、室内は煙で充満した。 依頼人「一体誰だ!?」 キョン「なんだ!?一体何が!?」 と同時に、俺は誰かに担ぎ上げられた。 キョン「・・・・誰だ?」 森「大丈夫ですか?」 キョン「森さん!?」 森さんが俺と鶴屋さん2人を担ぎ、疾走している。その先には黒塗りの車が止まっていた。
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291 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/25(金) 07:17:08.91 ID:cATrp90PO - 森「お待たせしました。」
喜緑「発進しますよ。」 キョン「喜緑さん!?」 森「今から2人に解毒剤を打ちます。副作用でしばらく意識が飛びますけど・・・・」 そう言う森さんは俺達に本日2度目の注射を打ち込んだ。すぐに副作用がやってきたようだ。 キョン「う・・・・」 次に俺が目を覚ましたのは見たことのある部屋だった。 キョン「ここは・・・有希の・・・」 >>283 鶴屋さんも騙されてました。なぜ古泉に協力したかはこのあとで・・・
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293 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/25(金) 07:24:11.99 ID:cATrp90PO - キョン「助かったよ・・・そうだ俺達は毒を注射されて!!」
朝倉「大丈夫、森さんの解毒剤で毒は消えたわ。鶴屋さんもそこで寝てるわ。」 キョン「そうか・・・森さんは?」 喜緑「追っ手が来ないか家の周りを巡回中です。すぐに戻ると思いますよ。」 キョン「みんな・・・すまない。」 朝倉「あたし達に謝る前にあたし達の後ろに隠れてるこの子に謝りなさい。」 朝倉達の後ろから現れたのは目を真っ赤にした有希だった。
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294 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/25(金) 07:25:28.41 ID:cATrp90PO - 先にこっちを読んで。一つ飛ばしちゃった
喜緑「気分はどうですか?」 キョン「喜緑さん・・・どうして?」 喜緑「あなたが心配で鶴屋さんを追うキョン君を尾行していたんですよ。そうしたらいきなり殴られ車に乗せられて・・・焦りましたよ。」 キョン「・・・・すいません」 朝倉「それで、私が喜緑さんから連絡を受けたの。私も別件で慌ててたから困ったわ」 キョン「朝倉・・・」 朝倉「森さんが来てくれて助かったわ。2人の救出頼んだの私なのよ。」
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296 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/25(金) 07:32:44.95 ID:cATrp90PO - キョン「長門・・・・」
有希「・・・あなたは大バカ」 キョン「・・・すまん」 有希「心配ばかり・・・かけて」 キョン「・・・ごめん」 有希「あなたが死んだら・・・・私は・・・」 キョン「・・・長門」 森「ただいま戻りました」 キョン「森さん・・・ありがとうございます」 森「いえ、礼には及びません。しかしあなたに残念な報告があります」 キョン「なんですか?」 朝倉「・・・涼宮ハルヒが父親に連れていかれたわ」 キョン「なんだって!?」
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299 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/25(金) 07:40:00.16 ID:cATrp90PO - 朝倉「さっき話した別件ってのがそれなの。急に父親が彼女を退院させたって」
キョン「どうして急に?」 喜緑「それに関して重要なお話が。」 キョン「?」 喜緑「あのあとエルディアについていろいろと調べたんです。とんでもないことがわかりました。」 キョン「なんですか?」 喜緑「まず王権派をまとめる中心人物、それは彼女の父親でした。」 キョン「なるほどな。」 喜緑「そして以前王権派のダークホースの話しましたよね?そのダークホースとは20代の女性です」 キョン「・・・それって・・・」 喜緑「涼宮さんです。」 キョン「なんでハルヒが!!?」 喜緑「それは・・・」 森「それは後々わかると思います。」 喜緑「・・・」 朝倉「・・・」
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301 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/25(金) 07:46:53.40 ID:cATrp90PO - 有希「?」
キョン(ハルヒに何かあるのか?) 森「そろそろ来るころですか・・・」 キョン「なんのことです?」 森「私の仲間です」 みくる「お待たせしました〜」 キョン「朝比奈さん!!」 みくる「やはり同じです。港に止まっている豪華客船です」 森「ありがとう」 キョン「ちょっと!!なんの話ですか!?」 朝倉「来週豪華客船を使って、王権派主催のパーティーが行われるわ。涼宮さんが退院させられたのはその準備だと思う。」 森「それに加え、あなたが真相を嗅ぎ回りつつあるからというのもありますが。」 喜緑「恐らく彼らはそこで王証を持つ彼女こそ王であると宣言する気でしょう。王証はエルディアでは絶対的な物ですから。」
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303 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/25(金) 07:54:36.87 ID:cATrp90PO - キョン「・・・・・」
森「当日、私と朝倉さんは船内に潜入します。」 キョン「なら俺も!!」 森「その必要はありません」 キョン「どうして!?あいつは大事な・・・」 朝倉「聞いてキョン君、彼女の父親が昨日送っているわ。」 キョン「・・・何を?」 有希「・・・これ」 有希が見せたもの、それは3枚の招待状だった。 有希「私、あなた、江美里のもの」 キョン「・・・」 朝倉「恐らく彼女の父親は今日あなたと話したあとなんらかの真相に迫ってるのではと思い、殺害の指示を出した。」 キョン「・・・・」
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305 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/25(金) 08:00:18.88 ID:cATrp90PO - 朝倉「だけど指示を出す前の日に招待状を送っている。当然あなたには参加する資格があるわ。」
キョン「・・・なるほどな」 朝倉「驚くわよ。殺したはずの人間が来るんだから。」 キョン「長門や喜緑さんも行くのか?」 有希「行く」 喜緑「ええ」 朝倉「あたしは招待状もらう前に嫌われたからね。潜入するしか無いわ。」 キョン「わかった。じゃあ・・・」 朝倉「ええ、船内で会いましょう。」 朝倉、喜緑さん、森さん、朝比奈さんは帰っていった。
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307 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/25(金) 08:06:04.62 ID:cATrp90PO - 朝倉サイド 5日目(2)
喜緑「彼に・・・教えなくてよかったのですか?」 朝倉「今の彼が聞いたら卒倒するわ。それだけとんでもない話よ」 みくる「・・・」 森「・・・」 朝倉「朝比奈さんの知っている未来では、最後彼女は・・・?」 みくる「・・・禁則事項です」 朝倉「そう」 みくる「ただ未来が少しずつ変わっています。鶴屋さんも本当なら殺されるはずでしたから」 喜緑「つまり・・・未来ではいい結果では無いと。」 みくる「・・・・」 朝倉「私達に彼女の未来を変えられるのかしら?」 森「変えるしかありません。彼女のために。」 朝倉「そうね」
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309 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/25(金) 08:13:34.25 ID:cATrp90PO - 鶴屋「ん・・・・あっ、キョン君」
キョン「大丈夫ですか?」 鶴屋「うん・・・ごめんね」 キョン「どうしてあんなことを?」 鶴屋「あたし・・・実は前から古泉君と度々会ってたっさ。それであの日・・・」 古泉「これをあなたに預かってほしいんです」 鶴屋「これ何に使うんだい?」 古泉「これで長門さんに認めさせるんです。彼よりも僕のほうが探偵として優秀だとね。」 鶴屋「古泉君・・・」 古泉「協力・・・してくれますよね?」 鶴屋「いや・・・それは・・・」
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314 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/25(金) 08:19:47.01 ID:cATrp90PO - 古泉「僕気づいているんですよ。あなたの気持ちに。」
鶴屋「えっ?」 古泉「もし協力してもらえたら、僕はあなたのパートナーになることを約束しましょう」 鶴屋「でも・・・有希っちを・・・」 古泉「僕は彼から長門さんを離せればいいんです。僕が好きなのは・・・あなたです。だからお願いします。」 鶴屋「・・・・預かるだけでいいにょろ?」 古泉「はい、持っているだけで。」 鶴屋「・・・・いいよ」 鶴屋「まさかそのあとすぐに彼が死んじゃうなんて・・・・・」
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316 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/25(金) 08:25:10.89 ID:cATrp90PO - (まさかあいつがそんなこと言ってたとはな。)
鶴屋「ごめん・・・」 キョン「鶴屋さんは悪くありません。今日はゆっくり休んでください。」 鶴屋「うん」 キョン「有希、鶴屋さんを見ててくれ」 有希「・・・どこ行くの?」 キョン「隣の部屋で少し考えたいんだ」 寝室に有希と鶴屋さんを残し、俺はとなりの部屋で俺なりに今回の事件の整理をすることにした。
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- 涼宮ハルヒの10年後
317 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/25(金) 08:28:55.83 ID:cATrp90PO - まずエルディアの王権派主催パーティーが来週行われる。やつらの計画通りならそこでハルヒが国王になるわけだ。
(しかしハルヒがなんでそんな候補に・・・?) ハルヒの父親は王権派の中心人物。恐らく依頼人のデブも仲間の一人だ。 (なんつー父親だ。自分の娘を国王にしようとするなんて・・・・そうか力か。なんでも実現出来る力を持つ国王を作る気か。) 古泉は父親の思惑に気づき、脅迫。だが父親が脅迫に応じないためハルヒを誘拐。そこで何者かに殺された。 (一体古泉を殺したのは誰だ?デブの言うあのお方ってのは父親のことなのか?)
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- 涼宮ハルヒの10年後
318 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/25(金) 08:31:39.07 ID:cATrp90PO - キョン「しかし、とんでもない計画立てたもんだ。ハルヒを国王になんて。」
でも来週に全て決まるんだ。そこで何がなんでもあいつを助ける。計画を阻止してやる。 そして式の当日がやってきた。 鶴屋「・・・行くのかい?」 キョン「ええ」 鶴屋「待ってるっさ」 キョン「はい。朝比奈さん、彼女をお願いします。」 みくる「わかりました」 キョン「じゃあ長門、喜緑さん、行きましょうか。 有希「わかった」 喜緑「ええ」
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- 涼宮ハルヒの10年後
319 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/25(金) 08:36:55.40 ID:cATrp90PO - 朝倉サイド
今私達は船に突入する準備をしている。 朝倉「もう彼らは入った頃かしら?」 森「恐らくは」 朝倉「前に彼女が言っていたわ。今の自分が消えて別の自分が現れるような感覚があるって。」 森「・・・・・・」 朝倉「ねえ?ひょっとして彼女・・・・。」 森「・・・・・」 朝倉「・・・なんとしてでも、彼女は助けるわよ」 森「ええ、もちろんです」
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320 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/25(金) 08:38:41.80 ID:cATrp90PO - ハルヒ「・・・・ねえパパ?」
ハルヒ父「ん?なんだい?」 ハルヒ「みんな来るかな?」 ハルヒ父「一応招待状は出したからね。来るんじゃないかな。」 ハルヒ「・・・・キョンも?」 ハルヒ父「・・・・ああ、彼は連絡があってね。今日は来れないらしい。」 ハルヒ「そう・・・残念だわ」 ハルヒ父「じゃあ、お客様を出迎えに行こうか。」 ハルヒ「ええ」 ハルヒ父「・・・どうして・・・!!?」 ハルヒ「パパ?」
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321 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/25(金) 08:45:59.83 ID:cATrp90PO - キョン「いやーどうも、ようハルヒ」
ハルヒ「キョン!!来てくれたの!?」 ハルヒ父「・・・・・」 キョン「どうしたんですか?幽霊でも見たような顔して。あっ今日は招待状ありがとうございます。長門と喜緑さんもいますよ」 有希「・・・・」 喜緑「どうも・・・」 ハルヒ父「そ、そうか、いやよく来てくれたね。今日は楽しんでいってくれたまえ」 キョン「はい、思う存分楽しみますよ。」
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- 涼宮ハルヒの10年後
324 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/25(金) 08:55:26.36 ID:cATrp90PO - (さてと、これからどうするかな?)
どうやら今から2時間はフリータイム、その後パーティーが始まるらしい。朝倉や森さんはまだ来ていないようだ。 キョン「2時間ったってどこにいるかね?」 有希「・・・私の部屋に来てほしい」 キョン「ん?ああいいぜ」 喜緑「私も・・・あなたにお話することがあります。」 キョン「はい・・・わかりました。」 とそのとき、上空から何かが飛んできた。 キョン「何だ!?」 有希「あれ」 喜緑「来たようですね」
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327 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/25(金) 09:03:12.73 ID:cATrp90PO - 上空のヘリから朝倉と森さんがダイブ、華麗に着地した。
(なんつーか、朝倉は人間じゃないからわかるが森さんは・・・・) 朝倉「あら、キョン君」 キョン「いくらなんでもちょっと派手過ぎやしませんか?」 朝倉「気にしないの・・・あらどうも涼宮さん」 ハルヒ父「一体何をしにきた!?」 朝倉「いえ、私達もパーティーに参加したくて来たんです。」 ハルヒ父「招待状を持たないかたは入れないんですよ!!」 ハルヒ「いいじゃない!!私の知り合いよ!!参加させてあげて!!」
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330 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/25(金) 09:09:45.07 ID:cATrp90PO - ハルヒ父「・・・・わかりました。どうぞお楽しみください」
朝倉「あら、わざわざヘリで来る必要無かったわね」 森「本当です。」 キョン「やれやれ・・・」 森「では何かあったら連絡しますので」 キョン「わかりました。じゃあ長門、行くか。」 有希「わかった」
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331 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/25(金) 09:15:06.22 ID:cATrp90PO - キョン「で?なんか用でもあるのか?」
有希「もし彼女を助けることが出来たら・・・・」 キョン「・・・・」 有希「・・・・彼女を選ぶの?」 キョン「俺は・・・」 有希「・・・・」 キョン「すまん、やはり今俺には決められない」 有希「そう・・・」 キョン「でも、いつかは決めなきゃいけない。いつまでもこのままじゃいけないんだ。」 有希「・・・・」 キョン「この件が解決するまで・・・・待ってくれないか?」 有希「・・・・わかった。ただ一つだけ。」 キョン「・・・」
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333 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/09/25(金) 09:20:07.79 ID:cATrp90PO - 有希「私はあなたを・・・どうしても忘れることができなかった。」
キョン「・・・・」 有希「あなたが捕まったと聞いた瞬間、私はいてもたってもいられなかった。あなたの顔なんて見たくなかったのに」 キョン「・・・」 有希「これは・・・私の我が儘。あなたと一緒になりたい。」 キョン「長門・・・・」 有希「・・・・有希と呼んで」 キョン「有希・・・・」 また俺は有希を抱いてしまった。これで有希を選ぶわけでも無いのに。俺は自分勝手な人間だ。
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