- パワプロ君「ここが大ハード高校か・・・」
757 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/24(日) 00:01:10.23 ID:0FXSVXV7O - あおい「それじゃあ今日はありがとうございました!!」
パワプロ「ありがとうございました!!」 ネロ「ウー、ばいばい」 あおい「さ、パワプロ君、帰ろう?」 パワプロ「うん、そうだね」 タッタッタッタッタ…… 影山「・・・ふむ、たまたま通りがかっただけだが、いい試合が見れた・・あの二人、要チェックだな・・・」
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759 : ◆WAKj/OhRKU []:2009/05/24(日) 00:05:55.79 ID:0FXSVXV7O - 喫茶店
あおい「今日はいい試合が出来たね!」 パワプロ「うん、本当いい体験が出来たよ。あおいちゃんの球もプロ相手に通用してたし、凄かったよ」 あおい「いや、鋼さんとか凡田さんの投球に比べたら全然だよ・・当たり前だけど」 あおい「でも、その鋼さんも凡田さんもボクのピッチングを褒めてくれたからね、自信が持てたよ!」 パワプロ「うん、そうだね。あおいちゃんなら出来るよ!」
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761 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/24(日) 00:14:10.61 ID:0FXSVXV7O - あおい「そういえばもう少しで今年も終わるね」
パワプロ「そうだねー・・・」 あおい「大ハード高は春の甲子園に出場出来るんでしょ?いいな〜・・・」 パワプロ「うん、でもプレッシャーだよ・・・今まで優勝が一度も出来てないからさ」 あおい「来年は優勝狙えそうなの?」 パワプロ「打撃力は充実してるんだけど、投手力がちょっと足りないから・・・厳しいと思うなぁ」 あおい「ちょっと!!パワプロ君はキャプテンなんだからそういう弱々しい事言っちゃ駄目でしょ!!」 パワプロ「え!?あ、うん」 あおい「もっと自信を持ちなさい!」 パワプロ「ご、ごめんなさい」
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763 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/24(日) 00:20:09.91 ID:0FXSVXV7O - あおい「もうすぐ12月だね〜。クリスマスもあっという間か・・・」
パワプロ「あ、あおいちゃんはクリスマスなにか予定とかあるの?」 あおい「え?そりゃ勿論あるよ〜」 パワプロ「あ・・・やっぱそうだよね」 あおい「いつも通り練習するに決まってるでしょ?」 パワプロ「あ、そうか・・・だよね〜。ははは」 あおい「変なパワプロ君・・・」 ・・・ あおい「じゃあそろそろ帰ろうか」 パワプロ「そうだね」
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766 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/24(日) 00:23:27.23 ID:0FXSVXV7O - あおい「甲子園前に身体壊すような事しないでよ?」
パワプロ「あおいちゃんこそ、無茶しないでよ?」 あおい「うん、ありがとう。それじゃあまたね」 パワプロ「うん、バイバーイ」 タッタッタ・・・ パワプロ「クリスマスも練習か・・・あおいちゃんは本当に頑張るな〜・・・よし!俺も負けずに頑張るぜ!!」
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769 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/24(日) 00:27:50.67 ID:0FXSVXV7O - 元旦
パワプロ「今日は元旦か・・・どうしようかな」 ピンポーン パワプロ「お、誰か来たぞ?はーい」 ガチャ 矢部「明けましておめでとうでやんす!」 パワプロ「なんだ、矢部君か」 矢部「いきなりご挨拶でやんす!!」 絵久「パワプロ君、明けましておめでとう」 パワプロ「あ、あれ?えくちゃんも一緒なの?」
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775 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/24(日) 00:34:16.47 ID:0FXSVXV7O - 矢部「えくちゃんと一緒に初詣に行く所なのでやんす。パワプロ君も行こうでやんす!」
パワプロ「え?一緒に?・・・・・・いや、二人の邪魔しちゃ悪いしいいよ」 絵久「え?そんな気を使わなくても・・・・」 パワプロ「いいからいいから、二人で行きなよ。俺は後で行くからさ!誘ってくれてありがとう」 矢部「パワプロ君がそう言うなら仕方ないでやんす・・じゃ、えくちゃん行こうでやんす」 絵久「うん、パワプロ君、じゃあね」 パワプロ「うん、気をつけてね〜」 バタン パワプロ「・・・・・・・・・はあぁ〜・・・」
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776 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/24(日) 00:39:33.28 ID:0FXSVXV7O - パワプロ「ええい、落ち込んでる場合か!!この悔しさんバネにランニングだ!!」
・・・・ 河川敷 パワプロ「ほっほっほ・・・」 パワプロ「はぁ・・・はぁ、何処を歩いてもカップルばかり・・・」 パワプロ「ああ・・・矢部君が羨ましい・・・」 あおい「あれ、パワプロ君!?」 パワプロ「え?あ、あおいちゃん!」 あおい「明けましておめでとう!こんな所で会うなんて偶然だね〜」 パワプロ「その格好、あおいちゃんもランニングしてたの?」 あおい「うん、そうだよ。新年から気合いを入れる為にね」
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- パワプロ君「ここが大ハード高校か・・・」
778 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/24(日) 00:43:48.33 ID:0FXSVXV7O - パワプロ「そうなんだ、偉いな〜」
あおい「パワプロ君だって。やっぱキャプテンやってる人は陰で努力をしてるんだね〜・・見直したよ!」 パワプロ「え?いやこれはその・・・・」 あおい「パワプロ君、初詣にはもう行ったの?」 パワプロ「いやまだだけど・・・?」 あおい「じゃあ一緒に行こうよ!一人で行くのも寂しいしさ!」 パワプロ「そ、そうだね!一緒に行こう!」 あおい「じゃ、走りながら行こうか!それっ」 パワプロ「あ、待ってよあおいちゃ〜ん」
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- パワプロ君「ここが大ハード高校か・・・」
782 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/24(日) 00:53:14.04 ID:0FXSVXV7O - あおい「わあ、人がいっぱいだね〜」
パワプロ「こりゃ先頭まで行くのに時間がかかるなあ・・・」 あおい「大丈夫だよ、人の間をすり抜けて行けば!行くよ!」 パワプロ「わ、引っ張らないで・・・」 ・・・ あおい「はい、到着」 パワプロ「あっという間に賽銭箱の前だ」 あおい「さ、早くお願いしようか!」 パワプロ「それもそうだね」 チャリーン カランカラン あおい「・・・・」 パワプロ「(あおいちゃんのお願いはやっぱりプロ野球選手になる事かな・・・?)」 パワプロ「(あおいちゃんの努力が身を結びますように・・・・)」 『その願い、叶えてしんぜよう』 パワプロ「え?」 あおい「ん?どうしたの?」
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- パワプロ君「ここが大ハード高校か・・・」
783 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/24(日) 00:56:46.82 ID:0FXSVXV7O - パワプロ「あおいちゃん、今何か言った?」
あおい「ん〜ん、何も言ってないよ?」 パワプロ「・・・おかしいな」 あおい「あ、後ろが突っかえてるから早く戻ろう」 パワプロ「そ、そうだね!」 ギュッ あおい「!・・・さ、さあ行こう!」 パワプロ「うん!」 タッタッタ…
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- パワプロ君「ここが大ハード高校か・・・」
786 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/24(日) 01:04:17.43 ID:0FXSVXV7O - あおい「ふう、人ゴミを抜けるのって疲れるね」
パワプロ「うん、本当だ・・・」 矢部「あれ?パワプロ君じゃないでやんすか!」 パワプロ「え?あ、矢部君!」 あおい「??凡田さん?」 パワプロ「いや、似てるけど違うんだ」 矢部「なんだ、彼女と一緒に行くから断ったんでやんすか〜!パワプロ君、黙ってるなんて水臭いでやんす〜!」 あおい「か、彼女!?」 パワプロ「い、いや矢部君違うんだ。この人は・・・」 絵久「でも・・・手繋いでる・・・ふふ」 パワプロ・あおい「!」 バッ パワプロ「い、いや違うんだよ!」 あおい「そうそう!!」 矢部「恥ずかしがる事ないでやんすのに」
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- パワプロ君「ここが大ハード高校か・・・」
793 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/24(日) 01:12:25.26 ID:0FXSVXV7O - ・・・・
パワプロ「・・て訳なんだよ」 矢部「へえー!びっくりでやんす!恋恋高校のピッチャーでやんすか!」 あおい「早川あおいです、よろしくね」 矢部「オイラは矢部明雄でやんす」 絵久「須神絵久です・・・」 パワプロ「たまの休日に一緒に練習してる仲なんだよ」 矢部「ほうほう、それででやんすか」
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- パワプロ君「ここが大ハード高校か・・・」
795 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/24(日) 01:16:41.42 ID:0FXSVXV7O - テクテク…
奥居「ん?あそこにいるのはパワプロと矢部じゃねえか〜。お〜い!!」 パワプロ「ん?」 矢部「あ、奥居君でやんす」 奥居「野郎二人でなに話し・・・」 絵久「奥居君、明けましておめでとう」 あおい「・・・・誰?」 奥居「・・ちくしょお〜〜!!」 タッタッタ… パワプロ「あ、奥居!!」 矢部「???でやんす」
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- パワプロ君「ここが大ハード高校か・・・」
823 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/24(日) 05:24:42.75 ID:0FXSVXV7O - 矢部「せっかくでやんすし、これから何処かに遊びに行かないでやんすか?」
パワプロ「遊びに?」 絵久「私、早川さんの事もっと知りたいな・・・」 パワプロ「・・・て言ってるけど、どうするあおいちゃん?」 あおい「うーん・・・まぁせっかくの元旦だし、たまに遊ぶのもいいよね。行こう、パワプロ君!」 矢部「決まりでやんすね、それじゃあ出発でやんす!」 パワプロ「おー!」 あおい「おーっ!」 絵久「えと・・おーっ」
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- パワプロ君「ここが大ハード高校か・・・」
825 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/24(日) 05:29:42.24 ID:0FXSVXV7O - そして数週間後
監督「全員集合!これより年明け最初の入れ替え試験を行う!!」 パワプロ「この試験には甲子園大会のスタメンがかかってるからな。絶対に落ちるわけには行かないぞ!」 矢部「やんす!!」 小杉「・・・」 パワプロ「小杉、落ち着いてやるんだぞ。いつも通りのやり方でいいんだ」 小杉「キャプテン・・・はい!」 矢部「甲子園大会の事は頭から離して、今は受かる事だけを考えるでやんす」 小杉「ありがとうございます先輩方・・!」 監督「・・次、小杉!」 小杉「はい!・・・では行ってきます!」 パワプロ「頑張れよ!!」 矢部「リラックスでやんす!」
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- パワプロ君「ここが大ハード高校か・・・」
826 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/24(日) 05:30:52.89 ID:0FXSVXV7O - 保守感謝
今日はエラー無しでやってけるといいな
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- パワプロ君「ここが大ハード高校か・・・」
828 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/24(日) 05:35:22.21 ID:0FXSVXV7O - ・・・・
監督「よし、小杉!お前は一軍だ。甲子園大会は期待しているぞ!」 小杉「はい!頑張ります!!」 矢部「やった、小杉受かったでやんす!!」 パワプロ「ああ、小杉の手を見たけど豆だらけだった。冬休みの間もずっと練習を続けてたんだろうな」 小杉「先輩、やりましたよ!」 パワプロ「うんうん」 監督「よし、ハード!お前は一軍残留だ」 ハード「イエス!!」 矢部「ハードも一軍でやんす」 パワプロ「残るは俺達か・・・絶対に受かるぞ!」 矢部「やんすー!」
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- パワプロ君「ここが大ハード高校か・・・」
829 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/24(日) 05:42:06.90 ID:0FXSVXV7O - 俺と矢部君も無事、入れ替え試験をクリアする事に成功した
監督「全員集合、これより春の甲子園のスタメンを発表する!まずは投手、・・・・小杉!」 小杉「はい!」 監督「・・・・・投手は以上、次に打者・・パワプロ、矢部、ハード!」 パワプロ「はい!」 矢部「はいでやんす!」 ハード「イエス!」 監督「・・・・・・・以上だ!今年こそ優勝を狙うぞ!!」 一同「はい!!」 奥居「甲子園の初戦は何処と当たるだろうな〜」 絵久「いきなり覇王学園と当たったりしないかな・・・」 奥居「えくちゃん、怖い事言わないでくれよ〜」
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- パワプロ君「ここが大ハード高校か・・・」
831 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/24(日) 05:51:32.37 ID:0FXSVXV7O - そしてあっという間に日々は過ぎ、いよいよ春の甲子園が始まった
矢部「久しぶりの甲子園でやんす」 パワプロ「最初の相手は聖皇学園か・・・」 ハード「なんか強そうな名前ですネ」 奥居「強いに決まってるぜ〜!なんせ第一試合で完全試合を達成したんだからな〜!」 小杉「甲子園で完全試合・・・」 矢部「ピッチャーの名前は野球マスクとか言うらしいでやんす」 パワプロ「・・・甲子園で強敵と当たるのは当たり前の事だ!なにマスクだか知らないが全力を出すぞ!!」 一同「おー!」
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- パワプロ君「ここが大ハード高校か・・・」
835 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/24(日) 06:02:46.00 ID:0FXSVXV7O - 試合開始
一回表 大ハード高校の攻撃 先発・野球マスクの投球により大ハード打線はバットに当てる事も出来ずにチェンジ パワプロ「あれは・・・鋼さんと同じトルネード投法か!」 矢部「速球も変化球もとんでもないでやんす!!」 小杉「それでいてコントロールもいいなんて・・・信じられない・・・」 奥居「もしかしたら覇王学園より強いんじゃねえか〜?」
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- パワプロ君「ここが大ハード高校か・・・」
836 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/24(日) 06:09:08.03 ID:0FXSVXV7O - 一回裏
聖皇学園の攻撃 先発は小杉 小杉「・・・(行くぞハード!)」 ハード「(オッケーィ!)」 ビシュッ ギュオオォッ!! ズバアンッ! 審判「ストラーイク!」 パワプロ「よし、いいストレートだ!」 矢部「ダブルビッシュ先輩と同等の速さでやんす!さすが天才小杉でやんす!!」 小杉「(顔色を全く変えないな・・・これぐらいならまだ打てるって事か?)」 小杉は第ニ、三球とも勢いのあるストレートでアウトをとる ハード「(オッケー、小杉なかなかいい感じネ)」
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- パワプロ君「ここが大ハード高校か・・・」
838 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/24(日) 06:15:15.03 ID:0FXSVXV7O - 続く二、三番打者もストレートのみで抑える
小杉「(何故打たないんだ?・・・様子を見ているのか?)」 大0-聖0 二回表 四番のパワプロからスタート 野球マスク「・・・」 パワプロ「(なんて不気味なピッチャーだ・・・)」 野球マスクが第一球を投げる ビシュッ パワプロ「(ストレート!)」 ガギッ バットに当たるもファール パワプロ「(手が痺れる・・!なんて重い球なんだ・・・!)」 野球マスク「ふ・・・」 間髪入れずに野球マスクが第二球を投げる
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- パワプロ君「ここが大ハード高校か・・・」
839 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/24(日) 06:21:44.45 ID:0FXSVXV7O - ビシュッ
パワプロ「(フォークか!)」 キンッ!! パワプロが落差の大きいフォークを狙い打つ 野球マスク「!」 打球はピッチャー返しになった パワプロ「(弾け!弾いてくれれば俺の脚なら一塁に!)」 パシッ しかし野球マスクはそれを難無くキャッチ 審判「アウトー!」 パワプロ「なに・・・」 奥居「あ、あの球を捕るかよ普通〜!」 小杉「なんて集中力なんだ・・・!」
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- パワプロ君「ここが大ハード高校か・・・」
840 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/24(日) 06:27:51.62 ID:0FXSVXV7O - 二回裏
四番の野球マスクからスタート 小杉「(うおおおっ!!)」 小杉のストレートと変化球が冴え渡るが、野球マスクは打とうとはしなかった 球は見ているような感じだったが・・・ 小杉は簡単にアウトを取り、五、六番打者も同じように仕留めた 審判「チェンジ!!」 パワプロ「なんだあの連中・・・?」 矢部「どう見たって変でやんす」 小杉「・・・観察されているようで気味が悪いですよ」
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- パワプロ君「ここが大ハード高校か・・・」
841 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/24(日) 06:50:02.77 ID:0FXSVXV7O - 三回、四回の表とも大ハード打線は野球マスクの投球の前に蹴散らされ(唯一塁に出れたのはパワプロのみ)、四回裏へと突入
四回裏 打者一巡 小杉「(打者は一番からか)」 小杉が第一球を投げる ビシュッ と、いきなりバント 小杉「(バント!?)」 カッ・・ 転がった球は三塁手の方へ 瞬間、一番が走りだす ザッ パワプロ「速!!」 矢部「パワプロ君並でやんす!」 三塁手が拾い、一塁に返そうとしたが、既に一番は一塁を踏んでいた
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- パワプロ君「ここが大ハード高校か・・・」
842 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/24(日) 06:57:35.90 ID:0FXSVXV7O - さらに二番打者もバント
カッ 小杉「(またか!)」 またも転がったボールは三塁へ ハード「(シット!!狙われているネ!!)」 三塁手が球を拾った時には既にそれぞれの塁に着かれていた 奥居「反応の遅い三塁手を狙ってバントかよ〜!嫌な奴らだぜ〜!!」 絵久「まだノーアウトなんだよね・・・小杉君、大丈夫かな・・・?」
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- パワプロ君「ここが大ハード高校か・・・」
843 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/24(日) 07:02:07.81 ID:0FXSVXV7O - ノーアウト、ランナー一、二塁
ハード「(小杉、落ち着いて投げるネ)」 小杉「(わかってる、狙いはゲッツーだ)」 小杉が第一球を投げる 得意球のスライダーだ 小杉「!」 小杉がボールから手を放した時、あの時の光景が重なって見えた ピンチの場面で投げたスライダーをライバルに打たれた場面を
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844 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/24(日) 07:07:13.97 ID:0FXSVXV7O - カキィン!!
小杉「(しまった!)」 狙い打たれたスライダーは真っすぐセンターへ運ばれる ハード「(ヤバイ、入るカ!?)」 伸びた打球はそのままスタンドに落ちていきそうになったが・・・ 矢部「うおおおおでやんす!!」 大ハード高校で一、二を争う駿足の持ち主矢部が壁を蹴り昇り、奇跡的にキャッチ! 審判「アウト!!」 アウトと同時に一、二塁ランナーがスタート パワプロ「矢部君!!俺にボールを!」 近くまで来ていたパワプロが叫ぶ
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845 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/24(日) 07:11:42.22 ID:0FXSVXV7O - 矢部「やんす!」
パワプロ「でえいっ!!」 矢部のボールを受け取ったパワプロが二塁へレーザービーム ほぼ同時にランナーとボールが二塁に突っ込んで来たが・・・・ 審判「・・・アウトー!!」 小杉「やった!」 矢部「間に合ったでやんす!!」 パワプロ「ああ!次も捕るぞ!」 矢部とパワプロの好プレーにより大ハードナインの士気が上がる
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846 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/24(日) 07:16:02.18 ID:0FXSVXV7O - ツーアウト、ランナー三塁で四番野球マスク
野球マスク「・・・いいチームだね、実に」 小杉「(野球マスク・・・)」 ハード「(小杉、敬遠するのも手ネ!)」 小杉「(そうだな、ここで点を入れられる訳にはいかない)」 小杉は敬遠を選んだ 野球マスク「敬遠かい、残念だよ」
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848 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/24(日) 07:35:25.69 ID:0FXSVXV7O - ツーアウト、ランナー一、三塁で次打者はアクメド
小杉の第一球を投げる シュッ アクメド「!」 ブオンッ 審判「ストラーイク!」 チェンジアップでまずワンストライク 第二球 ビシュッ アクメド「クッ!」 今度は勢いのあるストレート ズバアンッ!! 審判「ストライクツー!」
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849 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/24(日) 07:40:18.16 ID:0FXSVXV7O - ハード「(小杉、いい感じネ!)」
小杉「(よし!コイツで決めだ!!)」 小杉が第三球を投げる またもチェンジアップ アクメド「!」 カキッ タイミングをずらされるもアクメドはそれを打ち返す 小杉「!しまっ・・・」 打球は小杉の股を潜り、さらにセカンドとショートの間を抜けた まず三塁ランナーが生還 聖1-大0
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850 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/24(日) 07:42:38.07 ID:0FXSVXV7O - 矢部がボールを拾った時、既に野球マスクは三塁を蹴っていた
矢部「行かせるかー!!でやんす!!!!」 矢部がホームへ送球するも、野球マスクの脚の速さは並ではなくホームインしてしまう 聖2-大0
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- パワプロ君「ここが大ハード高校か・・・」
851 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/24(日) 07:45:29.66 ID:0FXSVXV7O - 小杉「(くそ、一軍に上がったばっかりなのに、なんて失態を・・・!)」
ハード「小杉、気にする事ないネ!!次取り返せばすむ事ヨ!」 小杉「ハード・・・!よし!!」 落ち込みかけていた小杉をハードが激励し、小杉は次打者を三振に仕留めた 審判「チェンジ!」
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- パワプロ君「ここが大ハード高校か・・・」
852 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/24(日) 07:49:13.19 ID:0FXSVXV7O - 五回表
パワプロ、矢部が甘い所を狙いなんとか出塁 さらにハードの犠牲打で進塁するも次打者が続かずにアウト 五回裏 小杉はまたも聖皇のバント攻撃によってピンチを迎えるが、気迫のこもったピッチングと仲間達の守備により無失点に抑えた
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- パワプロ君「ここが大ハード高校か・・・」
853 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/24(日) 07:55:00.49 ID:0FXSVXV7O - ゲームは膠着状態のまま八回裏
小杉「ぜーっ・・・ぜーっ・・・」 監督「小杉・・・まずいな、交代だ」 伝令「はい!」 伝令「小杉、交代だ」 小杉「なんだって?俺以外にあの打線を抑えられるのか?」 ハード「小杉、冷静になるネ!ここで無理して投球続けたら身体壊してしまウヨ」 小杉「でも・・・」 ハード「久しぶりの甲子園で聖皇相手にここまで抑えただけでも十分凄いヨ!後はチームメイトに任せるネ!」 小杉「・・・わかったよ」 大ハード高校 投手交代 小杉→座子道
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- パワプロ君「ここが大ハード高校か・・・」
854 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/24(日) 08:01:07.59 ID:0FXSVXV7O - 小杉の実力は本物だった
座子道に変わった途端聖皇打線は火を噴き、一気に五点を奪われてしまう 聖7-大0 九回表 野球マスクが突如体調を崩し、降板 投手が変わった事により上位打者達が出塁し始め、得点を入れるも後続まで続かず試合終了 聖7-大4 大ハード高校はまたも甲子園優勝のチャンスを逃した
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856 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/24(日) 08:06:43.83 ID:0FXSVXV7O - 影山「・・・破れたか、しかしあの聖皇相手にここまでやるとは・・・彼らの力は本物だな」
影山「・・・強いて言うなら、投手力不足という所か」 パワプロ「負けたか・・・いい所まで行ってたのに」 矢部「あの野球マスクに翻弄されすぎたでやんす・・・九回で交代してなきゃ一点も取れずに負けてたかもしれないでやんす」 小杉「すみません、先輩・・・俺の力不足でした」 パワプロ「小杉のせいじゃないよ。よく交代まで聖皇を抑えてくれたよ、さすがウチのエースだ」 ハード「そうネ!今日だけは小杉の実力を認めてあげるヨ!!」 監督「お前達、悔しがっている場合ではないぞ!夏の大会に向けて今すぐ練習だ!」 一同「はい!」
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- パワプロ君「ここが大ハード高校か・・・」
858 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/24(日) 08:13:24.04 ID:0FXSVXV7O - 翌週
矢部「今日は甲子園の決勝戦でやんすね」 パワプロ「聖皇学園と覇王学園か。テレビをつけよう」 ・・・・・ 『ゲームセット!春の甲子園は覇王学園の圧倒的な勝利に終わりました!!』 奥居「やっぱ覇王の優勝かよ〜」 ハード「あの聖皇相手に8点も取るなんて、凄いネ!」 パワプロ「野球マスクがいなかったからな。彼が出場してたらわからなかったぞ」 矢部「あの神打が出てたのに驚きでやんす」 パワプロ「キャプテンって言ってたから三年生だと思ったけどね。俺と同学年だったのか」 小杉「(竹本もスタメンで出ていた・・・今年の覇王はかなり強いな・・・)」
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- パワプロ君「ここが大ハード高校か・・・」
859 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/24(日) 08:19:34.07 ID:0FXSVXV7O - パワプロ「あれ、あおいちゃんからメールが来てる・・・『甲子園は残念だったね。でもカッコ良かったよ!お互い、今年で最後だから頑張ろうね!』・・・
あおいちゃん、ありがとう」 矢部「来週からオイラ達も三年生でやんすか〜」 奥居「こうなりゃ夏の甲子園優勝を目指すしかねえな〜」 パワプロ「新入部員も入って来るから、また戦力アップが期待出来る。絶対に優勝するぞ!!」 矢部「おー!!でやんす!」
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- パワプロ君「ここが大ハード高校か・・・」
865 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/24(日) 09:07:31.96 ID:0FXSVXV7O - ついに新入部員が来る日となった
ざわざわ・・・ パワプロ「わあ、去年より凄い数だ!」 矢部「これから何人残るかが問題でやんすね」 監督「ではこれより入部試験を行う!!まずお前から!!!」 ・・・・ 監督「全員集合!」 パワプロ「終わったみたいだね」 矢部「さっそく行くでやんす」
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- パワプロ君「ここが大ハード高校か・・・」
867 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/24(日) 09:12:37.56 ID:0FXSVXV7O - 監督「今年の新入部員は12人だ。・・では、まずキャプテンのパワプロから」
パワプロ「はい。えー、ようこそ大ハード高校野球部へ――― 監督「では、新入部員の自己紹介からだ!まずお前からだ!」 竹本「あ、はい!僕は竹本優といいます。ポジションはピッチャーです!宜しくお願いします!」 パチパチパチ 小杉「(竹本?まさか・・・)」 ・・・ 監督「自己紹介は終わったな。明日早速入れ替え試験を行う!お前達新入生の力を先輩方に見せつけてやれ!」 一年勢「は、はい!」
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- パワプロ君「ここが大ハード高校か・・・」
872 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/24(日) 09:19:19.55 ID:0FXSVXV7O - パワプロ「さて、明日の試験の為練習・・・ん?あれは小杉とさっきの一年生じゃないか」
小杉「まさか君が大ハードに来るとはな」 竹本「お久しぶりです」 小杉「兄貴と同じ覇王に行かなかったのか?」 竹本「ええ、中学の頃も兄とはなにかと比べられていましたから・・・甲子園常連校の大ハードに入れば兄に僕の力を見せれると思って」 小杉「君が入ってくれれば、頼もしい。明日の試験は頑張れよ」 パワプロ「ふーん、そうだったのか」 小杉「あ、パワプロさん」 竹本「あ、キャプテン」 パワプロ「小杉が認める程の腕前なら期待しちゃうなー。明日は必ず一軍に上がってきてくれよ?」
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- パワプロ君「ここが大ハード高校か・・・」
874 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/24(日) 09:22:01.84 ID:0FXSVXV7O - 竹本「う・・・」
小杉「パワプロさん、プレッシャーかけないでやって下さいよ」 パワプロ「あ、ごめんごめん。別にそういう訳じゃないんだ」 竹本「約束は出来ませんが・・・全力は尽くします!!」 小杉「うん、そうだな」 パワプロ「頑張ってな」 竹本「はい!」 翌日の入れ替え試験で竹本は見事一軍に昇格した
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- パワプロ君「ここが大ハード高校か・・・」
876 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/24(日) 09:27:47.69 ID:0FXSVXV7O - 地獄の夏合宿も終わり、遂に夏の都道府県大会が始まろうとしていた
監督「全員集合!」 ザザッ 監督「これより夏の都道府県大会のスタメンを発表する!まず投手から・・・・小杉・・竹本!」 小杉「はい!」 竹本「はい!」 矢部「さすが小杉が認める後輩でやんすね」 パワプロ「ああ、投手力も強化されたし・・・今回こそ優勝を狙えれそうだ」 監督「次に打者・・・・・パワプロ、矢部、ハード!」 パワプロ「はい!」 矢部「やんす!」 ハード「イエース!」 監督「三年生にとっては最後の大会となる!暴れ回ってこい!」 一同「おー!!!」
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- パワプロ君「ここが大ハード高校か・・・」
878 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/24(日) 09:31:09.49 ID:0FXSVXV7O - そして遂に試合当日
初戦の相手はまたもバス停前高校だったが省略 パワプロ「よし、勝ったぞ!」 矢部「毎度毎度本当に気の毒でやんす」 奥居「最後の大会だから派手にやってやりゃいいんだよ〜!」 ハード「奥居先輩の言う通りデース!ハッハッハ!!」 小杉「(いつか野球部なくなるんじゃないか?あの高校・・・)」
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- パワプロ君「ここが大ハード高校か・・・」
880 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/24(日) 09:40:00.01 ID:0FXSVXV7O - 翌週
奥居「ニ回戦は恋恋高校だぜ〜」 矢部「恋恋高校でやんすか?」 パワプロ「まさか・・・」 あおい「そのまさかだよ」 パワプロ「あおいちゃん!」 矢部「なんて運命的な再会でやんす」 あおい「三年目でようやくここまで来れたんだ。甲子園行きのキップはボク達がもらうよ!」 パワプロ「あおいちゃん・・・すまないけど、そのキップは俺達がもらうよ!全力でね!」 あおい「・・・さすがパワプロ君、野球の事になると人が変わるね。」 パワプロ「あおいちゃん・・・」
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- パワプロ君「ここが大ハード高校か・・・」
882 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/24(日) 09:44:00.31 ID:0FXSVXV7O - あおい「でも、ボクだって女の子でも野球が出来る事を証明しなきゃならないんだ!!簡単に負けるつもりはないよ!」
パワプロ「こっちだって簡単に負ける訳にはいかない!」 矢部「あおいちゃん、勝負でやんす!!」 奥居「おお〜!目から火花が散ってるぜ〜!」 影山「恋恋のエースと大ハードのキャプテンの対決か・・・ふむふむ」
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- パワプロ君「ここが大ハード高校か・・・」
883 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/24(日) 09:49:29.80 ID:0FXSVXV7O - 試合開始
一回表 大ハード高校の攻撃 あおいのゆっくりと落ちるシンカーに打者達は次々とゴロにとられる 矢部「初めてみるでやんすけど、嫌な曲がり方するシンカーでやんすね〜」 パワプロ「うん、流石あおいちゃんだよ」 一回裏 恋恋高校の攻撃 パワー不足の恋恋打線は小杉の速球により三振、フライで仕留められる あおい「さすが大ハードの先発小杉君・・・!いい球を投げるね・・・!」
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