トップページ > ニュー速VIP > 2009年05月10日 > D0nkIk23O

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以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
俺よりHなIDのやついんの?
勇者の母「勇者っ!いつまで寝ているの!起きなさい!」

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俺よりHなIDのやついんの?
72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/10(日) 02:07:03.71 ID:D0nkIk23O
えい!
勇者の母「勇者っ!いつまで寝ているの!起きなさい!」
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/10(日) 11:21:41.28 ID:D0nkIk23O

へんじがない ただのしかばねのようだ

勇者の母「勇者っ!いつまで寝ているの!起きなさい!」
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/10(日) 11:23:23.25 ID:D0nkIk23O
勇者の母「勇者ったら、死んじゃったのね…。」


勇者の母「仕方がない、こうなりゃわたしが魔王を倒すしかないわねっ!」


こうして勇者の母の長い旅が始まった
勇者の母「勇者っ!いつまで寝ているの!起きなさい!」
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/10(日) 11:25:07.80 ID:D0nkIk23O
勇者の母「まずは旅の支度をしなくちゃね。」


そう呟き、勇者の母は一人台所に向かった


勇者の母「外には魔物がいるし、武器になるものが必要ね。」
勇者の母「勇者っ!いつまで寝ているの!起きなさい!」
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/10(日) 11:26:00.67 ID:D0nkIk23O
>>6
知ってるお(´・ω・`)
堂々とパクらせてもらった
勇者の母「勇者っ!いつまで寝ているの!起きなさい!」
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/05/10(日) 11:29:47.66 ID:D0nkIk23O
台所を見渡す母の目に、普段愛用している包丁が目に止まった


勇者の母「やっぱり使い慣れてるもののほうがいいわよね。」


勇者の母「次は身を守るものを探さないと。」
勇者の母「勇者っ!いつまで寝ているの!起きなさい!」
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/05/10(日) 11:32:38.02 ID:D0nkIk23O
勇者の母は右手に愛用の包丁を装備し、夫との思い出が眠る寝室へと向かった


勇者の母「あの人が行方不明になって10年か…。早いものね。」


勇者の母「近所のみんなは諦めて他の男を作れっていうけど、わたしは今でも生きてるって信じてるわ…。」
勇者の母「勇者っ!いつまで寝ているの!起きなさい!」
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/10(日) 11:40:36.29 ID:D0nkIk23O
いるはずのない夫に語りかけるように呟いた勇者の母は、ソッとタンスの戸を開けた


勇者の母「あなたが大切にしていた鎧、ちょっとの間借りるわね…。旅が終わったら、この場所にちゃんと返すから。」


勇者の母「無傷で返すとはいかないかもしれないけれど…」
勇者の母「勇者っ!いつまで寝ているの!起きなさい!」
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/10(日) 11:48:40.35 ID:D0nkIk23O
勇者の母は鎧を装備し、家を出た


近所のおばちゃん「あら、奥さん。包丁を持ってどこかにお出かけ?しかも鎧まで着ちゃって…」


勇者の母「ええ、ちょっと…とりあえず隣の街まで行こうかと。ほら、最近町の外は魔物が沢山いて物騒でしょう?」
勇者の母「勇者っ!いつまで寝ているの!起きなさい!」
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/10(日) 12:06:32.93 ID:D0nkIk23O
近所のおばちゃん「そうね、この辺りは比較的弱い魔物しかいないけど、それでもやっぱり危険だものね。そういえば、お宅の勇者くんは?」

近所のおばちゃん「今日は勇者くんの15歳の誕生日よね?確か15歳になったら魔王討伐に旅立つんじゃなかったかしら。勇者くん、隣の街にいる王様に呼ばれていたんではなくて?」


長い沈黙のあと、ようやく勇者の母が言葉を発した

勇者の母「勇者っ!いつまで寝ているの!起きなさい!」
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/10(日) 12:19:50.31 ID:D0nkIk23O
勇者の母「………………実は………勇者は死んじゃったの……………今朝、名前をよんでも目を覚まさなかったの…………」

近所のおばちゃん「そんな……嘘…よね?」

勇者の母「残念ながら本当よ。だから、わたしが勇者の変わりに魔王を倒しにいくの」
勇者の母「勇者っ!いつまで寝ているの!起きなさい!」
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/10(日) 12:28:08.84 ID:D0nkIk23O
近所のおばちゃん「そんな!!危険よ!!!!」


勇者の母「危険でも、行くしかないの。それに、どこかにわたしの旦那が生きているかもしれないしね。」

近所のおばちゃん「まだそんなことを言ってるの!?あなたの旦那さんが行方不明になって10年も経つのよ!?きっともう…………!!!」
勇者の母「勇者っ!いつまで寝ているの!起きなさい!」
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/10(日) 12:54:25.97 ID:D0nkIk23O
勇者の母「………死んでいるとしたら…それはそれでいいの。魔王を、倒すことが目的だから。それに、もしあの人が死んでいるのなら、わたしはあの人の最後が知りたいの。」


近所のおばちゃん「………ごめんなさい。少し言い過ぎたわね…。あなたの気持ちも考えずにアタシったら………」


勇者の母「いいのよ、気になさらないで。そろそろ行かなくちゃ。」
勇者の母「勇者っ!いつまで寝ているの!起きなさい!」
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/10(日) 13:10:51.49 ID:D0nkIk23O
近所のおばちゃん「待って!これを持っていって!!」


そう言って近所のおばちゃんは身に付けているネックレスを外し、勇者の母に渡した


勇者の母「これは?」
勇者の母「勇者っ!いつまで寝ているの!起きなさい!」
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/10(日) 13:32:00.56 ID:D0nkIk23O
近所のおばちゃん「身につけたものを守るといわれるお守りよ。これからの旅には、気休めでもこういったものが必要でしょう。」


勇者の母「………そうね、ありがとう…。」


近所のおばちゃん「それとさっきは本当にごめんなさいね。旦那さん、生きているといいわね。」
勇者の母「勇者っ!いつまで寝ているの!起きなさい!」
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/10(日) 13:37:44.08 ID:D0nkIk23O
勇者の母「ええ、ありがとう。それじゃあ、行くわね」


近所のおばちゃん「気を付けて。必ず生きて帰ってきてね。」


勇者の母は町をあとにした
勇者の母「勇者っ!いつまで寝ているの!起きなさい!」
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/10(日) 13:54:37.15 ID:D0nkIk23O
勇者の母「隣の街までそんなに遠くないから、魔物と戦わずに行けたらいいのだけれど…」


そんなことを考えていた矢先、草むらからガサガサと音がした


音に気付き、草むらのほうを勇者の母がみた瞬間、水色の物体が勇者の母の顔面を目掛け、そこそこの速さで飛んできた
勇者の母「勇者っ!いつまで寝ているの!起きなさい!」
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/10(日) 14:07:24.02 ID:D0nkIk23O
勇者の母は水色の物体を、すんでのところで左手で薙ぎ払った


殴られた水色の物体は飛び散るように破裂しながら吹っ飛んでいった


どうやらスライムだったらしい
勇者の母「勇者っ!いつまで寝ているの!起きなさい!」
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/10(日) 14:20:33.98 ID:D0nkIk23O
勇者の母の左手には、スライムの体液らしき水色の液体が、ベットリとついていた


勇者の母「あら?手が汚れちゃったわ。街についたら洗わないといけないわね。」


スライムの強襲に若干驚いたものの、勇者の母は落ち着きを取り戻し、再び街へと歩を進めた

勇者の母「勇者っ!いつまで寝ているの!起きなさい!」
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/10(日) 14:46:23.75 ID:D0nkIk23O
しかし、すぐさま次の魔物が襲ってきた


今度はスライムだけではなく、角を持った獣の魔物や、コウモリに似た魔物、かつては人として生きていた魔物などの8体


圧倒的に不利な状況ながら、勇者の母は笑みを浮かべ、魔物の群れに言い放った
勇者の母「勇者っ!いつまで寝ているの!起きなさい!」
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/10(日) 14:58:17.81 ID:D0nkIk23O
勇者の母「フフッどうやらそこまでわたしの邪魔をしたいらしいわね。」


勇者の母「ちょうどいい!!!息子を突然失ったわたしの悲しみと怒り、あなたたちにぶつけさせてもらうわ!!!!!!!」


愛用の包丁を振り上げ、勇者の母は魔物の群れに襲いかかった……………

勇者の母「勇者っ!いつまで寝ているの!起きなさい!」
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/10(日) 15:07:00.45 ID:D0nkIk23O
…………夜更けすぎの城下街に一つの影が現れた


影はため息をひとつこぼし、辺りを見渡した


深い闇に包まれた街の中、城以外の場所に灯る明かりを見つけ、影はゆらゆら歩き出した
勇者の母「勇者っ!いつまで寝ているの!起きなさい!」
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/10(日) 15:19:08.40 ID:D0nkIk23O
勇者の母だった


勇者の母「ようやく街に着いたわね。魔物の相手をしていたら遅くなっちゃったわ。」


勇者の母「夜も遅いし、さすがに疲れたから宿屋に向かわなくちゃ。」
勇者の母「勇者っ!いつまで寝ているの!起きなさい!」
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/10(日) 15:22:53.61 ID:D0nkIk23O
音も眠る深夜の城下街


勇者の母の足音だけが響いていた


勇者の母は疲れた身体を必死に動かし、ようやく宿屋に着いた
勇者の母「勇者っ!いつまで寝ているの!起きなさい!」
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/10(日) 15:27:10.05 ID:D0nkIk23O
宿屋店主「いらっしゃいま……ヒイイイイイイイッ」


宿屋店主は勇者の母の姿をみた瞬間、悲鳴を上げた


勇者の母が、魔物の返り血や体液にまみれていたからだった
勇者の母「勇者っ!いつまで寝ているの!起きなさい!」
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/10(日) 15:29:46.13 ID:D0nkIk23O
ストック切れますた(´・ω・`)
書いてきまつ

いらないなら落として(´・ω・`)
勇者の母「勇者っ!いつまで寝ているの!起きなさい!」
42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/10(日) 16:24:46.04 ID:D0nkIk23O
ほしゅドモドモ(´・ω・`)

かなりgdgdな展開になったけど今から投下するお(´・ω・`)
勇者の母「勇者っ!いつまで寝ているの!起きなさい!」
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/10(日) 16:25:35.15 ID:D0nkIk23O
勇者の母「なによ?失礼しちゃうわね。」

宿屋店主「す、すみません!お、お泊まりでしょうか?」

勇者の母「もちろんよ。」
宿屋店主「は、はあ。しかしお客様は、その、酷く汚れていらして、その、あの。」
勇者の母「勇者っ!いつまで寝ているの!起きなさい!」
45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/10(日) 16:27:25.00 ID:D0nkIk23O
>>43
ゴミンよ
気を付ける
勇者の母「勇者っ!いつまで寝ているの!起きなさい!」
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/10(日) 16:29:00.19 ID:D0nkIk23O
勇者の母「なに?この宿屋では、魔物の返り血を浴びた人間は泊められらない決まりでもあるの?」


宿屋店主「い、いえ、けしてそういうわけでは…。」


宿屋店主「ただ、その、臭いもありますし、部屋を魔物の血で汚されては、当宿屋としても困るので、その、あの。」
勇者の母「勇者っ!いつまで寝ているの!起きなさい!」
48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/10(日) 16:30:26.52 ID:D0nkIk23O
勇者の母「ふう、仕方がないわね、料金の十倍払うわ。だから泊めてちょうだい。」


宿屋店主「じ、十倍…っ!!?」


勇者の母「ええ。それにすぐにお風呂に行って血を洗い流すから迷惑はかけないわ。疲れてるのよ。泊めてちょうだい。」

勇者の母「勇者っ!いつまで寝ているの!起きなさい!」
49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/10(日) 16:32:32.02 ID:D0nkIk23O
宿屋店主は少し考えたが、十倍の料金に目が眩み、勇者の母を泊めることにした

宿屋店主「え、ええ!もちろん!!!すぐに部屋へご案内いたします!!!!」


宿屋店主は先程までの態度とはうってかわり、随分と好意的になった
勇者の母「勇者っ!いつまで寝ているの!起きなさい!」
50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/10(日) 16:34:40.96 ID:D0nkIk23O
勇者の母「そうだ、わたしが寝ている間でいいから鎧を洗って磨いておいてくれる?」

部屋へ案内されている途中、勇者の母が思い付いたように突然頼み出した


宿屋店主「えっ…と、それはご自分で……」
勇者の母「勇者っ!いつまで寝ているの!起きなさい!」
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/10(日) 16:36:37.72 ID:D0nkIk23O
勇者の母「こっちは十倍の料金払ったのよ?それくらいできないなんてサービスの悪い宿屋ね。言いふらすわよ?」


宿屋店主「い、いえ、喜んで磨かせてもらいます。」

勇者の母「そう?じゃあお言葉に甘えせてもらうわね。」
勇者の母「勇者っ!いつまで寝ているの!起きなさい!」
52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/10(日) 16:39:08.90 ID:D0nkIk23O
返り血で汚れた鎧の掃除を、宿屋店主に押し付けた勇者の母は、すぐに風呂に入ることにした


風呂で汚れを落とした勇者の母は、疲れていたこともありすぐに眠ることにした

ベッドに潜り込み目を閉じる
勇者の母「勇者っ!いつまで寝ているの!起きなさい!」
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/10(日) 16:41:07.62 ID:D0nkIk23O
だが目を閉じても、色々なものが勇者の母の心に浮かんできて、なかなか寝付けない


勇者のこと、行方不明の夫のこと、これからの旅のこと


そんなことを考えているうちに眠れぬまま、夜が明けてしまった
勇者の母「勇者っ!いつまで寝ているの!起きなさい!」
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/10(日) 16:43:31.90 ID:D0nkIk23O
宿屋店主「おはようございます。よく眠れましたか?鎧はこの通りキレイに磨き終えております。」


勇者の母「ええ、ありがとう。」


勇者の母は鎧を受け取り、すぐさま装備したのち、宿屋を出た
勇者の母「勇者っ!いつまで寝ているの!起きなさい!」
55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/10(日) 16:46:16.18 ID:D0nkIk23O
勇者の母「さてと、王様に謁見しないと。勇者のこと…王様に、話さなきゃ……ね……。」


勇者の母は城に向かった


しばらく城までの道を歩き、城門に差し掛かったとき、勇者の母に一人の兵士が話しかけてきた
勇者の母「勇者っ!いつまで寝ているの!起きなさい!」
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/10(日) 16:48:01.71 ID:D0nkIk23O
兵士「これはこれは、勇者様の母様ではありませんかか。わざわざ城まで、いかがなされました?」


兵士「勇者様がいつになってもおいでにならないので、王様も心配しておりましたぞ。」


勇者の母「…………そのことで……王様に話があるの……」
勇者の母「勇者っ!いつまで寝ているの!起きなさい!」
58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/10(日) 16:50:19.06 ID:D0nkIk23O
兵士「っ………わかりました。私が王様のもとへご案内いたします……。」

勇者の母の言葉に何かを悟ったのか、兵士はそれ以上追求せず、王が謁見する部屋に勇者の母を案内した


勇者の母「王様…突然の訪問、申し訳ございません…。」
勇者の母「勇者っ!いつまで寝ているの!起きなさい!」
59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/10(日) 16:54:03.51 ID:D0nkIk23O
王「皆まで言うな…おぬしが謁見の順番を無視してまで、ワシに会おうとするなどと、よほどの理由がなければそのようなことはせぬ。」


王「………勇者のことか?」


勇者の母「……はい…………。」
勇者の母「勇者っ!いつまで寝ているの!起きなさい!」
60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/10(日) 16:54:44.46 ID:D0nkIk23O
ストック切れますた
また書いてきまつ
勇者の母「勇者っ!いつまで寝ているの!起きなさい!」
63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/10(日) 17:28:59.80 ID:D0nkIk23O
ほしゅ謝す
少ししか出来てないけど今から投下
勇者の母「勇者っ!いつまで寝ているの!起きなさい!」
64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/10(日) 17:30:11.90 ID:D0nkIk23O
王「一体どうしたというのだ?本来なら、勇者の15歳の誕生日である昨日、魔王討伐の旅に出るはずだったのではないか」


王「勇者に渡すものがあるから、城に来るようにと、使いのものが勇者に伝えたはず…」


王「おぬしもそれは知っておろう?」
勇者の母「勇者っ!いつまで寝ているの!起きなさい!」
65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/10(日) 17:31:28.80 ID:D0nkIk23O
勇者の母「…はい………。」


王「では何故勇者はこない?」


静寂が謁見の間を包んだ。
勇者の母「勇者っ!いつまで寝ているの!起きなさい!」
66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/10(日) 17:32:28.13 ID:D0nkIk23O
勇者の母は決意したように大きく息を吸い込み、ようやく一言言葉を発した


勇者の母「勇者は………死にました………。」


王「な、なんと!!!!!それはまことか!!!!!!」
勇者の母「勇者っ!いつまで寝ているの!起きなさい!」
67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/10(日) 17:34:15.32 ID:D0nkIk23O
思わず玉座から立ち上がる王


兵士たちのざわめきで埋もれる謁見の間


一人だけ落ち着き払っている勇者の母
勇者の母「勇者っ!いつまで寝ているの!起きなさい!」
68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/10(日) 17:36:11.36 ID:D0nkIk23O
王「ええい!静まれい!!!」


王の言葉にピタリとざわめきが止み、またも静寂が部屋を包んだ


王は内心動揺しつつも落ち着きを取り戻し、勇者の母にたずねた
勇者の母「勇者っ!いつまで寝ているの!起きなさい!」
70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/10(日) 17:38:19.29 ID:D0nkIk23O
王「なぜだ…なぜ、勇者は死んでしまったのだ…?」


勇者の母「…原因は……わかりません……。ただ…昨日の朝、何度名前を呼んでも起きることはなかったんです………」


勇者の母の声はとても小さく、ただ淡々と昨日起きたことを述べているだけだった
勇者の母「勇者っ!いつまで寝ているの!起きなさい!」
71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/05/10(日) 17:40:19.04 ID:D0nkIk23O
王「なんということだ…………」


重苦しい空気が謁見の間にのしかかった


しかし、その空気を切り裂くように、勇者の母は力強く言い放った
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