- 天使「やってしまった・・・」
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 00:02:16.32 ID:ijLDA/T10 - 突然、妹さんが俺の手を握ってきた
妹「よがっだぁぁあああ!話せる人がいだああああ」 天使「落ち着いて!落ち着いて!」 妹「だっでぇ!だって周りの人みんな私の言葉聞こえてないみたいだし、物にも触れないし、体は浮いてるしでえええええ!!」 天使「分かった、分かったから!」 妹「さびしくてさびしくて・・・・・・」 妹「うわあああああああんn」 天使(うああぁ・・・みるみる罪悪感が広がっていく・・・・)
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- 天使「やってしまった・・・」
43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 00:07:55.36 ID:ijLDA/T10 - 妹「すいません、取り乱して」
天使「いや全然気にしてないですよ」 妹「ところであなたは?」 天使「ああ・・・・えっと・・・」 妹「・・・・・」 妹「普通の方ではないですよね・・・」 天使「すいません、残念ながら」 妹「ですよね・・・」 天使(・・・どうやって切り出そう)
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- 天使「やってしまった・・・」
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 00:11:47.45 ID:ijLDA/T10 - 天使「えっと・・・」
天使「つまりですね・・・」 天使「その・・・」 妹「もしかして」 妹「何か知ってらっしゃるとか・・・?」 天使「まぁ知っているといえば知ってるし知らないといえば知らないしっていうか・・・」 妹「どっちですか!!」 天使「!・・・・す、すいません!」
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- 天使「やってしまった・・・」
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 00:17:29.69 ID:ijLDA/T10 -
人は死んだらどうなるのか A、幽体というものになるらしい なった後はどうなるのか A、本来なら天使と呼ばれる人が迎えにきて天国まで案内してくれる・・・らしい Q、じゃあ天使さんは私をお迎えに来たのですか? 少し・・・違うんです・・・・
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- 天使「やってしまった・・・」
47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 00:21:20.04 ID:ijLDA/T10 - 妹「・・・つまり私は死んじゃった、って事ですよね」
天使「そうなっちゃいますね・・・」 妹「ちなみに私の死んだ理由って・・・」 天使「家の前で交通事故です」 妹「そうなんですか・・・」 妹「誰かに殺された、とかじゃないだけまだマシ・・・なのかな・・・」 最後の一言が、俺の心に深く突き刺さった
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- 天使「やってしまった・・・」
49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 00:26:48.23 ID:ijLDA/T10 - 妹「じゃあ早くもう行きましょう!」
天使「え?」 妹「確かに死んじゃった事はとても悲しいことだし」 妹「ってか正直今でも悲しいしつらいし不安だけれど」 妹「でも死んじゃった人は戻らないってよく言いますし!」 妹「あんだけ泣いたら吹っ切れました!」 俺には見れない、彼女の顔なんて でも、言わなきゃならない事がある
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- 天使「やってしまった・・・」
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 00:31:12.71 ID:ijLDA/T10 -
人は常に責任を背負う生物だ そんな言葉をよく聞かされた 俺は人間じゃなくて天使なんだけど 何故か多種の生物の話とは思えなくて 現に天使の俺がそんな状況に追い込まれていて 天使「・・・実は」 天使「実は、俺がここに来たのは別の理由からなんです」
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- 天使「やってしまった・・・」
52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 00:34:01.17 ID:ijLDA/T10 - 妹「はい?」
天使「だから・・・実は・・・俺は・・・」 天使「あなたをお迎えに来た訳ではないんです」 妹「え?」 天使「もうはっきり言います」 天使「あなたを殺したのは俺なんです」
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- 天使「やってしまった・・・」
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 00:38:19.50 ID:ijLDA/T10 - >>50天使って言ったらドクロちゃんしか浮かばない俺
俺は喋った とにかく喋った 妹と姉を間違えて殺してしまったんです 俺はまくしたてた 責任の重さを改めて実感した そして 話し終えた後の妹さんの一言に 俺は僅かばかり救われた 妹「私・・・このままでいいです」
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- 天使「やってしまった・・・」
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 00:42:47.53 ID:ijLDA/T10 - わたくし妹は、家の前で交通事故にあって死にました
少し変わった気弱な自称天使さんに、そう教えてもらいました そして死後の世界について少しだけ教わりました そして・・・・ そしてそして・・・・・・・・ こんな事も告げられました 天使「本当は妹さんじゃなくてお姉さんの方が死ぬはずだったんだ」
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- 天使「やってしまった・・・」
55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 00:45:48.12 ID:ijLDA/T10 - 妹「私じゃなくて・・・・お姉ちゃんが・・・?」
天使「そうなんです、俺の言い訳もつかないミスのせいで」 妹「じゃあつまり私がお姉ちゃんの身代わりに・・・?」 天使「本当にごめんなさい」 妹「そうなんですか・・・・」 天使「でも・・・でも・・・」 天使「俺はしっかり責任を取ります」 妹「え?」
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- 天使「やってしまった・・・」
56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 00:52:18.45 ID:ijLDA/T10 -
死んだ人間は天国界に送られ、天国界に長く住む人間はいずれ人間界に新しい生命として還元される この流れは揺るぎない絶対法則。変則する事も破戒されることもない ただ、この流れの一部を任されている生物がいる それが、我ら天使達の上の者、神様。 天使「俺達が社員なら神様は社長」 天使「俺達社員と違い、少しばかり世間を動かす力を持っている」 天使「つまり神様の力を借りれば」 天使「幽体を元に戻すことも不可能ではない・・・はず」
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- 天使「やってしまった・・・」
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 00:57:48.06 ID:ijLDA/T10 - 天使「つまり、神様の力を借りれば、妹さんは生き返れるかもしれない」
妹「私が・・・?」 天使「そう、そして俺が神様にその事を頼んでみる」 妹「そうしたら・・・・私は・・・私は・・・」 天使「元に戻れる」 天使「体も浮かないし、人とも喋れるし、鞄もしっかり持って登校できる」 妹「!!」 妹「元に・・・戻れる・・・!!」 天使「ただし」
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- 天使「やってしまった・・・」
58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 01:02:32.05 ID:ijLDA/T10 - 天使「ただし、条件が一つ」
妹「条件・・・ですか?」 天使「君の代わりに犠牲になる人が必要になる」 妹「犠牲・・・ですか・・・?」 天使「神様が変えられるのはあくまで流れ。量を変えることは出来ない」 天使「簡単に言えば誰かが君の身代わりになる」 妹「今度は私が身代わりにする・・・のですか・・・」 天使「そう、そして」
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- 天使「やってしまった・・・」
61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 01:09:19.19 ID:ijLDA/T10 - 天使「その身代わりになるのは、多分本来死ぬはずだった・・・・」
天使「君のお姉さん」
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- 天使「やってしまった・・・」
63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 01:18:19.57 ID:ijLDA/T10 - ここまでを俺はひたすら喋った
正直言ってることが支離滅裂だと自分でも思うが 肝心な部分は分かっていただけただろう 現に妹さんは俯いて考え事をしている 肝心なのはこの事だけ 姉か妹どちらかしか生きられない そして俺はその選択を妹さんに任せている そして妹さんは、こう決心した 「私・・・このままでいいです」
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- 天使「やってしまった・・・」
65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 01:30:00.23 ID:ijLDA/T10 - 妹「確かに私は死にたくないです・・・もう死んでますけど」
妹「でもだからといって代わりにお姉ちゃんが死ぬなんてダメです!」 天使「ダメ・・・?」 妹「それに、その神様とやらって社長に例えられる位の人なんなら」 妹「説得するのも大変なんじゃないですか?」 天使「・・・・・」 天使「まぁ、生きて帰れるかどうか分からない位難易度は高いが」 妹「だったらなおさらです!そんな確率の低い賭けする位ならしない方がいいです!」 天使「でも・・・」 妹「もう私は決心しました」 妹「わたくし妹は、たった今人生を終えました」
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- 天使「やってしまった・・・」
66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 01:38:49.38 ID:ijLDA/T10 -
結局その後、妹さんの決心は大事な事だということで保留にしておいた また来るまでの数日間のうちは妹さんには適当にうろついていてもらい その間に決心をつけておいてほしいと伝えた と言っても正直俺は決意を固める結果にしかなりえないと思ったが 数日間という余白を取ったのは一応というか、少し俺が休みたかっただけっていうか 天使「最低だよ俺・・・・」 天使「あんな酷な選択させるなんて・・・」
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- 天使「やってしまった・・・」
68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 01:44:09.10 ID:ijLDA/T10 - 数日間という期間を取った理由は何も休みたかっただけじゃない
そこまで俺は腐っていないと信じたい この数日間はいわば最後のチャンス 彼女らを救うことは出来なくても、何かしらは果たしてやりたい そう思う俺の僅かばかりの意志 天使「何かはしてやりたい・・・」 天使「何かは」 俺は天国界に戻ることにした
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- 天使「やってしまった・・・」
70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 01:49:21.79 ID:ijLDA/T10 - 天国界
天使B「・・・・・」 天使B「なんか久しぶりな感じがするな」 天使「・・・・・」 天使「俺もそう思った」 天使B「てかお前数時間の間に随分やつれたな」 天使「きのせいきのせい」 天使B「・・・まぁいいか、早く本題に移りたいだろうしな」 天使「おお、話が早い」 天使B「何年の付き合いだと思ってんだ」
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- 天使「やってしまった・・・」
71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 01:59:48.49 ID:ijLDA/T10 - それから俺はあっちの世界での経緯を話した
数時間程度の出来事なのにまるで何日もいたみたいな感じがする 天使「・・・というわけだ」 天使B「なるほど」 天使B「優しい妹さんだね」 天使「ああ」 天使「だからこそ何とかしてあげたい・・・」 天使B「なんとかって・・・なにを?」 天使「例えば・・・神様に直談判するとか」 天使B「門番に追い返されて終了だな」 天使「そこだ」 天使「そこで頼みたいことがあるのよ」
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- 天使「やってしまった・・・」
73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 02:08:18.09 ID:ijLDA/T10 - 天使「お前結構信頼あるじゃん、お前の力で面会許可証位貰えない?」
天使B「まぁ確かに問題児のお前と違って信頼と実績はあるな」 天使「さりげなく傷つけないでくれ・・・」 天使B「だが許可証となると話は別だ」 天使B「俺が熱弁してもせいぜい神様との面会に取れる時間は数十分がいいとこだ 天使B「おまけにお前が何をしてかすかも分からないのに許可証をやすやす渡せっかよ」 天使B「ま、おまえが今ここで全裸になって踊ったりなんかしたらやらないこともないけどな」 天使「おい・・・」 天使「それは本当か?」
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- 天使「やってしまった・・・」
75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 02:12:14.54 ID:ijLDA/T10 - 天使B「え?何が?」
天使「今ここで全裸になって踊ったら許可証取ってくれるって」 天使B「い、いや、冗談だって」 天使「じゃあさらに踊りながら走ってやるぞ」 天使B「いやだから冗談だから・・・」 ヌギヌギ 天使B「って、何してんの君」 天使「見て分かるだろ、儀式の準備だ」
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- 天使「やってしまった・・・」
76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 02:18:25.49 ID:ijLDA/T10 - >>74ただいま、今眠くてストーリー滅茶苦茶
天使B「分かった!分かったから!服着よう!な!」 天使「何が分かったんだ?」 天使B「許可証だろ?取ってやるから色んな物しまってくれ」 天使「なんだ、分かってるじゃないか」 天使B「はぁ・・・」 天使「じゃあ頼むぜ、相棒」 天使B(なんか人格変わっちゃってるよこいつ・・・)
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- 天使「やってしまった・・・」
77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 02:24:34.61 ID:ijLDA/T10 - 天使B「面会の期日は今日の夕刻」
天使B「時間は9分」 天使「短いな」 天使B「まぁ妥当だろう」 天使B「お前が何をする気か分からんが」 天使「大丈夫、お前を巻き込んだりしないって」 天使B「それはもう諦めてるから安心しろ」 天使B「それより」 天使B「天使としての格を下げる行為だけは慎めよ」 天使「了解
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- 天使「やってしまった・・・」
78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 02:29:55.89 ID:ijLDA/T10 - 神の間 門前
天使「緊張するな」 天使B「そりゃあな」 天使「宴会の時を思い出す」 天使B「あれはお前が滑っただけだろ」 天使「お前凍りついた空気の中にいる時の緊張がどれだけのものか・・・」 天使B「いいからいくぞ、まずは礼を三方向にして右足から入るんだぞ」
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- 高齢低学歴ニートちょっと来い。そろそろ就職しようぜw
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 02:36:01.97 ID:ijLDA/T10 - 介護はジョーカー
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- 天使「やってしまった・・・」
98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 10:59:52.15 ID:ijLDA/T10 - ごめんなさい・・・椅子によっかかって寝てました・・・
門番「神様」 神様「どうした?」 門番「門前に許可証を持った二人組がおります」 神様「名前は?」 門番「天使Bと名乗ったそうです」 神様「ああ、ちゃんと話はついているよ。入れてあげなさい」 門番「はっ」
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- 天使「やってしまった・・・」
100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 11:04:32.29 ID:ijLDA/T10 - 保守というのかな?ありがとうございます
天使(・・・まず入ったら三方向に礼・・・・) ペコ ペコ ペコ 天使(そして最初に・・・・・) 天使(・・・どっちの足から入るんだっけ?) 天使B(右足だバカ、そしてお前が今出そうとしてる足は左足だ) 天使(まじごめん) 神様(ププ・・・・緊張してるな・・・)
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- 天使「やってしまった・・・」
101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 11:09:42.43 ID:ijLDA/T10 - 神様「君たち、一応名前を確認の為教えてくれるかい?」
天使B「はい、わたくし中央管理局第三管轄事務官の天使Bと申します。」 天使(天使Bのこんな真面目な姿久々に見たな・・・) 天使B(おい、お前も自己紹介しろい) 天使(あ、ごめん) 天使「同じくわたひゅし、中央管理局第三管轄平官の天使と申します」 天使B(噛みやがった・・・・) 天使(ほんとごめん・・・・) 神様(プププッ・・・・・)
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- 天使「やってしまった・・・」
104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 11:18:37.55 ID:ijLDA/T10 - >>102だ・・・誰や・・・・
神様「ははっ、そうあんまり緊張しないでくれよ」 神様「といっても、緊張するなという方が厳しいかな?」 天使B「お心気遣いありがたくぞんじます」 天使B「しかし、時に緊張感を持つことも引き締める意味で必要」 天使B「そう私は考えておりますゆえ、どうかお気になさらずに」 神様(・・・いい返し方だ) 神様「そうか、まぁ出来るだけ楽にしてくれ」 天使B「有難う御座います」 天使B(ほら、お前も・・・) 天使(あ・・・) 天使「お心気遣い、あ、有難う御座います」 神様(もう1人もそれはそれでいいなププ)
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- 天使「やってしまった・・・」
106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 11:24:56.35 ID:ijLDA/T10 - >>103いやあああああ
神様「さて、そろそろ本題に入ろうか」 神様「時間も少ない事だし」 天使B「はい」 神様「何かの相談って言っていたけど、それは君たち2人一緒の事かい?」 神様「それとも、別々に相談があるとか」 天使B「いえ、実はお話があるのは隣の天使の方でして」 天使B「私は平官が神様の面前で失礼の無いように見張る付き添いみたいなものです」 天使(そうだったの?!) 天使B(適当に言っただけだ) 神様「つまり話があるのは隣の天使君って事かな?」 天使B「さすがご理解が早くて助かります」 神様「なるほどね」 神様「さて、じゃあ天使君」
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- 天使「やってしまった・・・」
108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 11:28:50.40 ID:ijLDA/T10 - >>105タイトルがすげえ、でも知らないごめん
天使「は・・ははい」 神様「私に話があるらしいね」 天使「ははい!全くもってその通りでごぜえます!」 神様「どんな話かな?」 天使「はっははひ!実はですね!」 天使B「頼むから落ち着いてくれ・・・・」
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- 天使「やってしまった・・・」
109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 11:31:59.24 ID:ijLDA/T10 - >>107ありがとう、でも変な体勢で寝てたから恐ろしく首が痛い、どうでもいいことだけど
神様「ははっ、別に気にしなくていい。」 神様「私は天使B君みたいに礼儀を知っている子も好きだが、天使君みたいな子もそれはそれで好きだ」 天使B「お慈悲感謝いたします」 天使「そっ、それでですね!えっと!」 神様「・・・フフッ」 神様「天使君、ちょっと待って」
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- 天使「やってしまった・・・」
110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 11:33:42.13 ID:ijLDA/T10 -
神様「時間がないって自分で言っといてあれだけど」 神様「少しゲームをしないかい?」 天使「え・・・?」 天使「・・・ゲーム・・・・ですか?」 神様「そう」 神様「ルールは実にシンプル」 神様「君が今から何を言うか私が当てるゲームだよ」
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- 天使「やってしまった・・・」
111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 11:39:06.72 ID:ijLDA/T10 -
天使B(まじかよ・・・) 天使「え・・・そ、それって・・・・」 天使「もしかして俺達が何故ここに来たのか分かっているということですか・・・?」 天使B(おい!俺達とかいう言葉神様に向かって使うな) 天使(ああっ、ごめんつい・・・) 神様「フフ」 神様「私はこの天国界、管理局全央、天使人間の全て、そして時に自然の一部すら預かる存在」 神様「私に分からない事など私が関与していない世界でしかありえない」 天使B「・・・御見それしました」
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- 天使「やってしまった・・・」
112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 11:43:49.61 ID:ijLDA/T10 - 神様「・・・・例の姉妹」
天使(!!) 神様「君は誤って殺す人間を間違えた」 神様「そして君は、それを払拭する為に」 神様「人間界に発った」 天使B(人間界に行った事までばれてんのか・・・) 神様「そして君は妹を見つけ」 神様「予想外の優しさと温かさに触れた」 神様「いや、触れてしまったと言うべきかな」 天使(・・・・・・)
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- 天使「やってしまった・・・」
113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 11:45:29.80 ID:ijLDA/T10 - 神様「そして天使君、君は妹さんの優しさに感化され」
神様「私にこうお願いしに来た」 神様「『どうか姉妹どちらとも生きれるようにして欲しい』と」
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- 天使「やってしまった・・・」
114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 11:49:15.17 ID:ijLDA/T10 - 神様「どう?当たってたかい?」
天使「・・・・寸分の狂いもございません」 神様「そう、それは良かった」 天使「でも・・・・」 天使「・・・・でもなぜなのですか?」 神様「何がだい?」 天使「そこまで分かっていたのに今まで何もされなかったのは」 神様「・・・それにはいくつか理由があるよ」
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- 天使「やってしまった・・・」
116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 11:52:51.07 ID:ijLDA/T10 - 神様「一つ目の理由は結構簡単。」
天使B「・・・・私達がいずれここに来ると分かっていたからですね」 神様「おお、やはり天使B君は回転が早いなぁ」 神様「その通りだよ」 神様「君達がいずれ私を頼りにここに来るだろうと思った」 神様「だから催促する必要もないだろうと思ってね」
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- 天使「やってしまった・・・」
117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 11:56:35.79 ID:ijLDA/T10 - >>115ちょっと神様をチートにしすぎた
神様「二つ目は個人的な理由なんだけど」 神様「君達がどう動くのか見たかったから・・・ってとこかな」 天使天使B「え?」 神様「君達がどの選択をするのか見たかった」 神様「失敗を無かったことにするのか、それとも妹さんに甘えるのか、それとも」 神様「責任を自分で取るのか」 神様「そして天使君は私のして欲しかった選択をした」 神様「だからこそ、私は君達との面会に応じたんだよ」
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- 天使「やってしまった・・・」
119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 11:58:38.51 ID:ijLDA/T10 - 神様「そして三つ目」
神様「多分これは、一番ショックをうけるものだと思う」 神様「だからこれは最後に言うことにした」 神様「・・・・・・」 神様「・・・これを見てほしいんだ」
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- 天使「やってしまった・・・」
121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 12:01:50.14 ID:ijLDA/T10 - >>118ありがとう、頑張ってペース早めるよ、多分無理だけど
俺達は、見た 神様が出したモニターに映っていたものを なんと悲痛な物なのだろうか 吐き気すらしてくるほどに胸底が悪い そこには 妹さんのお姉さんの姿が映っていた
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- 天使「やってしまった・・・」
122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 12:04:48.90 ID:ijLDA/T10 -
ただお姉さんが映っていただけならさほど問題はない でもそこには ―あんな根暗の妹死んで正解だったのよ― ―ホントうざいしきもいし― 映像から、声が聞こえた
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- 天使「やってしまった・・・」
124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 12:08:51.87 ID:ijLDA/T10 -
神様「これ以上見るのはやめようか」 神様はモニターの電源を切った 天使B「これは・・・」 神様「ひどいもんだろ?妹の死を喜ぶ姉なんて」 神様「君達は恐らく知らないだろうが、妹さんは学校でも家族の中でも居場所なんてほとんどない」 神様「そんな子だった」 天使「そんな・・・」 神様「きっとさほど楽しくない人生だったのかもね」 神様「だからこそ、このままでいいと君に願った」
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- 天使「やってしまった・・・」
127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 12:12:37.30 ID:ijLDA/T10 - 神様「確かに妹さんは天使君やお姉さんの事を思って身代わりになろうとしたかもしれない」
神様「でもそれだけじゃない」 神様「どうせこの先生きてても」 神様「そんなことを考えていたのかもしれない」 “決心がついたのではなく” “諦めがついたのだと” 天使「・・・・・」
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- 天使「やってしまった・・・」
128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 12:16:22.45 ID:ijLDA/T10 - >>125多分どこかで俺は道を踏み外した気がする
神様「三つ目の理由はこれを調べるのに手間取ってたから」 神様「・・・といってももう私の理由になんて興味は無いかな」 天使天使B「・・・・・・」 神様「さて、そろそろ時間だね」 神様「最後に言いたい事は何かあるかい?」 天使天使B「・・・・・」
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- 天使「やってしまった・・・」
130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 12:20:47.11 ID:ijLDA/T10 - 天使「俺の犯した失敗は・・・・」
天使「想像以上に酷い物だったんですね・・・・」 神様「まぁ同情せざるをえない」 天使「こんなことを言うのはおこがましい事ですが」 天使「言ってもよろしいでしょうか」 神様「どうぞ」 神様「色々と吹っ切りたいだろうしね」 天使「姉が死ねばよかったんだ・・・・・本当に・・・」
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- 天使「やってしまった・・・」
132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 12:23:28.52 ID:ijLDA/T10 - 神様「私も少なからずそう思うよ」
神様「でもその失敗を犯したのは君、天使君だ」 天使「・・・そうですね」 天使「すいませんでした」 神様「謝ることは無い、捨てる神あれば拾う神ありだ」 天使「え?」
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- 天使「やってしまった・・・」
133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 12:28:06.97 ID:ijLDA/T10 -
神様「君が奥深く願うなら」 神様「一瞬の刹那ではなく、永劫の意思で願うなら」 神様「私が君の願いを叶えてやらない事もない」 天使「!!」 天使「ほ、本当ですか!」 神様「ああ」 神様「温厚な私としても、少し許せないものがあってね」 天使「それじゃあ・・・」 神様「ああ」 神様「妹さんを生き返らせてあげよう」
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