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以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
男「どれぐらい閉じ込められてんだろ」女「さあ・・・」

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男「どれぐらい閉じ込められてんだろ」女「さあ・・・」
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 09:54:40.60 ID:QGT/FJtj0
男「出れないのかな?」

女「出れないでしょ・・・扉無いんだし・・・」

男「そうだよな・・・」

女「・・・」

男「なんか君落ち着いてるよね」

女「そう?まぁ慣れてるしね・・・」

男「こういう状況に?」

女「うん」

男「君、名前は



母「男、朝だよ!いい加減起きなさい!!」

男「・・・ん・・・夢か・・・」
男「どれぐらい閉じ込められてんだろ」女「さあ・・・」
3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 09:57:49.92 ID:QGT/FJtj0
男「はっ」

女「あ・・・また来たの」

男「あ・・・うん・・・てかまた同じ夢見るとは思わなかったけど」

女「私は来てくれて嬉しいな」

男「君は俺の夢が作った人なんだろうか・・・」

女「いや、私も同じ夢を見てるよ?」

男「この夢をか?」

女「うん」
男「どれぐらい閉じ込められてんだろ」女「さあ・・・」
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 09:59:39.98 ID:QGT/FJtj0
男「今日は昨日と違う部屋なんだな・・・」

女「うん・・モデルハウスみたいだね」

男「・・・なんか不思議だな」

女「何が?」

男「いや、夢の中の自分を操作出来てる?って感じがさ」

女「あ〜、確かに最初はそう思うかもね〜」

男「・・・そういえば名前聞いてなかった・・・君名前は?」

女「私は女」

男「俺は男だ。よろしく」

女「うん、よろしく」
男「どれぐらい閉じ込められてんだろ」女「さあ・・・」
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 10:03:04.09 ID:QGT/FJtj0
女「ここは何処の建物なんだろうね?」

男「外は暗くてよくわかんないな・・・街燈はチラホラ見えるけど・・・」

女「外出てみる?」

男「そうだな・・・せっかく夢を歩き周れるんだからね」

女「じゃ、玄関行こうか」

男「うん」



男「あれ、なんでここだけ石の壁なんだ?」

女「夢だからじゃない?ほら、なんでかボーリング玉転がってるし」

男「ホントだ・・・なんか面白いな」
男「どれぐらい閉じ込められてんだろ」女「さあ・・・」
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 10:05:31.78 ID:QGT/FJtj0
ガチャガチャ

男「ん?」

女「どうしたの?」

男「鍵がかかって開かない・・・内側なのに」

女「まぁ・・・夢ってそういうモノだよね」

男「ここ以外に出れる場所ないかな?」

女「んー・・・じゃあちょっと手分けして探そうか?」

男「そうだな」

フッ

男「・・・・!?」

女「あら、変わっちゃったね」

男「変わった・・・・ってあれ?なんでプールに??」

女「夢で突然場所が変わる事あるでしょ?それだよ」

男「あ・・・そうか。折角だから外出たかったなぁ」
男「どれぐらい閉じ込められてんだろ」女「さあ・・・」
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 10:08:33.95 ID:QGT/FJtj0
男「プールっつーけど、水入ってないな」

女「泳ぎたかったの?」

男「んー・・・いや別に」

女「ねえ、あそこに椅子があるから座ろうよ」

男「ああ」


女「よいしょっと」

男「んー・・なんとも不思議な座り心地・・・」

女「夢って飽きないからいいよね・・・いつでも新鮮な気分を味わえるから・・・」

男「そうだよな」

女「そういや男君は学生なの?」

男「ん?ああ、学



母「起きなさいってんでしょ!!!」

男「・・え?・・・あー・・・あ・・・夢か・・・」

男「どれぐらい閉じ込められてんだろ」女「さあ・・・」
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 10:10:21.87 ID:QGT/FJtj0
男「母さん、起こさないでよ!!!」

母「何言ってんの!遅刻するでしょ!!」

男「う・・・」

母「さっさと支度しなさい!」

男「へーい」


男「どれぐらい閉じ込められてんだろ」女「さあ・・・」
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 10:12:47.27 ID:QGT/FJtj0
男「・・・・ん?」

男「・・・あれ?俺確か授業受けて・・・ああ、寝ちゃったのか・・・」

男「・・・女さんはいないのか?」

男「おーい、女さーん・・・」


男「・・・なんか、女さんがいないと怖いな・・・何処の街だよここ・・・」

男「・・・・・・・静かすぎて耳が痛い・・・・どっか行こう・・・」
男「どれぐらい閉じ込められてんだろ」女「さあ・・・」
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 10:14:45.40 ID:QGT/FJtj0
男「夢の中でもコンビニはあるんだな・・・なんか変なの」

ウィーン

男「自動ドアは動くのか・・・」


男「・・・なんか見た事ない雑誌ばっかだな・・・」

男「・・・・・」

男「やだな、怖ぇな・・・前みたいに場所フッと変わってくれないかな・・・・」

男「・・・・」

男「念じても駄目か・・・?んんん・・・・・・・」


男「・・・・・」


男「・・・駄目か」
男「どれぐらい閉じ込められてんだろ」女「さあ・・・」
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 10:17:35.41 ID:QGT/FJtj0
男「ってか俺授業中に寝てるんだよな・・・誰か起こせよ」

男「・・・夢の中の一時間って向こうでどれぐらいなんだろ・・・」

男「・・・はぁ、誰か来てくれよ・・・」


男「・・・え?まだここに来て3分くらいしか経ってないのにもう日が暮れ始めてる?」

男「いや・・・夢だからか・・・ってどうしよう・・・なんか空の色も虹色だし・・・」

男「やべぇ、怖ぇぇ・・・」
男「どれぐらい閉じ込められてんだろ」女「さあ・・・」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 10:19:55.77 ID:QGT/FJtj0
男「女さん何処だよ・・・」

女「男君?」

男「おわっ!?び、びっくりした・・・!」

女「あ・・・ごめんね。びっくりさせちゃった」

男「今まで何処にいたのさ?」

女「いや、私今ここに来たんだよ?今日は君の方が先に夢に来てたみたいだね」

男「そうか・・・まぁいいや・・・安心したよ」
男「どれぐらい閉じ込められてんだろ」女「さあ・・・」
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 10:23:08.37 ID:QGT/FJtj0
男「ん?て事はいつも俺が見てる夢は女さんの方が先に来てたって事か」

女「うん、そうだね」

男「いきなり現れてビックリしなかったの?」

女「うん、慣れてるしね」

男「俺以外にも人が来た事あるんだ?・・いや、あるよね」

女「それはね・・・最初は私も怖かったけど・・所詮夢だからさ」

男「・・・そうだよな、どんな怖い目にあったって夢だもんな」

女「そうそう」
男「どれぐらい閉じ込められてんだろ」女「さあ・・・」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 10:26:52.38 ID:QGT/FJtj0
女「そういえば、昨日は話の途中で男君いなくなっちゃったけど・・・」

男「え?ああ・・そうだね、親に叩き起こされて・・・なんの話だったっけ?」

女「えーと・・確か男君が学生なのかどうかって・・・」

男「ああ、そうだった!俺は学生だよ、今は授業中なんだ」

女「じゃあ居眠りか・・・また叩き起こされるんじゃない?」

男「うーん、そうかもね〜・・・女さんは学生なの?」

女「うん・・一応ね」

男「一応?」

女「私、今病院で寝たきりの生活送ってるんだ」

男「寝たきり?」
男「どれぐらい閉じ込められてんだろ」女「さあ・・・」
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 10:30:43.98 ID:QGT/FJtj0
女「事故でね・・・時々意識が戻るような状態の生活で・・・現実よりこっちにいる時間の方が長いの」

男「そうなんだ・・・大変だね・・・」

女「でも、夢の方が面白いしね。好きに動けるし」

男「うーん」

女「まぁ意識が戻ればそれに越した事はないけどね」

男「何処の病院なの?」

女「○○病院」

男「え?凄い遠いじゃん!」

女「あはは・・夢で会った人達も同じ反応だったなぁ」

男「・・夢って不思議だな。そんな遠くにいる人でもこうやって会えるんだし」

女「まぁ、夢だしね」

男「どれぐらい閉じ込められてんだろ」女「さあ・・・」
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 10:34:49.71 ID:QGT/FJtj0
男「・・・中々起きないな」

女「向こうじゃまだ1分も経ってないかもね・・・もしかしたらほっぽかれてるのかも」

男「・・まぁ、それはそれでいいけどね」

女「いいんだw」

男「・・・てかあっという間に外真っ暗になっちゃったな」

女「そうだね・・・どうする?」

男「どうする?どうするって」

女「せっかく夢に来たんだし・・・外出てみない?この前は出れなかったし」

男「いやでも・・真っ暗だけど」

女「大丈夫、夢なんだし」
男「どれぐらい閉じ込められてんだろ」女「さあ・・・」
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 10:40:11.02 ID:QGT/FJtj0
男「・・・この街って何処の街なんだろうな〜」

女「夢の街かもしれないし・・・男君の記憶が作った街なのかもね」

男「俺の記憶か・・・そういえば夢で前見た事ある景色とかたまに出てくるよね」

女「うん、私なんか時々病院に来る事もあるし」

男「自分の?」

女「うん、すっごい静かでさ・・・怖いよ?」

男「怖いよなぁ〜」

女「たまに、同じ病院の人と会う事もあるんだけどね。お爺ちゃんお婆ちゃんだから愚痴ばっかで・・・」

男「あはは、そりゃ大変だな・・・」

女「その気持ち解るんだけどね・・・寝たきりだと



先生「男!!」

男「はっ!!・・・ん・・・あぇ?」

先生「あぇ?じゃない!寝るな!」

男「・・・あ・・・すいません」
男「どれぐらい閉じ込められてんだろ」女「さあ・・・」
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 10:42:24.88 ID:QGT/FJtj0
男「・・起こすなよ(ボソッ)」

先生「ん?なんか言ったか?」

男「い、いやなんでも・・・」




友「お前、すっげぇ気持ちよさそうに眠ってたぞ?」

男「マジか?」

友「なんか寝言言ってたしな。聞き取れなかったけど・・・それでバレたんだろ」

男「くー・・・寝言出さないようにしないと駄目だなぁ・・・」

友「いや、てか寝るなよ」
男「どれぐらい閉じ込められてんだろ」女「さあ・・・」
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 10:44:40.76 ID:QGT/FJtj0
男「おやすみー」

母「おやすみ」



男「(また突然消えちゃって悪い事したなぁ・・・あんな暗い所で・・・)」

男「(会ったらまず謝らなくっちゃな・・・・よし)」

男「・・・・・」

男「・・・・・・・・・・・・・・・」



男「・・・・やばい、眠れない」
男「どれぐらい閉じ込められてんだろ」女「さあ・・・」
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 10:47:19.14 ID:QGT/FJtj0
男「(寝るって意識するからか・・・?寝れない・・・・)」

チッチッチッチ・・・

男「(・・・・)」

チッチッチッチッチ・・・・

男「(くそ・・・秒針刻む音が耳につく・・・!)」

チッチッチッチッチッチッチッチッチ・・・

男「(だあああ!うるせぇ!)」

男「(あ、そうだ・・音楽聴きながらならいけるかも・・・)」ゴソゴソ
男「どれぐらい閉じ込められてんだろ」女「さあ・・・」
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 10:49:17.87 ID:QGT/FJtj0
男「っ!」

男「・・・よし、寝れたか」

男「なんかカビ臭い所だな・・・ジトジトしてるし・・・」

男「女さーん・・・?」

男「・・・・・・」


男「女さんは来てないのか・・・夜なのに?」

男「まぁいいか・・・少ししたら来るかな・・・」
男「どれぐらい閉じ込められてんだろ」女「さあ・・・」
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 10:52:25.59 ID:QGT/FJtj0
男「さて、どうやって出よう・・・」

男「暗くてよくわかんねぇ・・・ん?」

男「俺いつの間にライトなんか・・・まぁいいか・・夢だし」

カチッ

男「・・・どっかの地下室みたいだな・・・・」

男「えーーと・・・あ、あそこから出るのか・・・」


ガチャ

男「・・・マジかよ。また鍵かかってんのかよ」

男「・・っても出口はここしかないよな・・・」

男「・・・・・どうしよう、せっかく寝れたのに」
男「どれぐらい閉じ込められてんだろ」女「さあ・・・」
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 10:55:23.84 ID:QGT/FJtj0
男「・・・女さん何やってんだろ・・・夜はいつも先にいたのに」

男「意識が時々戻る状態とか言ってたけど・・・今起きてるって事か・・・?」

男「いや、それはそれでめでたいんだけど・・・・」

ガチャリッ

男「!?(ビクッ)」

ギイイィ・・・

男「(あ・・開いた)」
男「どれぐらい閉じ込められてんだろ」女「さあ・・・」
42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 11:00:23.77 ID:QGT/FJtj0
女「あ、男君。ここにいたんだ」

男「女さん!・・・ああ、よかった」

女「ずっと閉じ込められてたの?」

男「うん・・・来てくれてありがとう」

女「足元気をつけてね」

男「うん」

フッ


男「・・・?ああ・・・場所が変わったのか」

女「だね・・・少し慣れてきたんじゃない?」

男「そうかな?」

女「うんうん」

男「・・・地下室出たと思ったら綺麗な草原って・・なんか変なの」

女「夢だからね〜。でも、地下室よりはマシでしょ?」

男「ああ・・・そうだね」
男「どれぐらい閉じ込められてんだろ」女「さあ・・・」
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 11:03:19.31 ID:QGT/FJtj0
女「ここね、実は私がよく来てた場所なんだ」

男「ん?夢でって事?」

女「んーん、現実で・・・事故る前にね」

男「え・・あ、ごめん」

女「なんで謝るの?別にいいよー」

男「ここは女さんの故郷なの?」

女「うん、綺麗でしょ?」

男「うん・・・なんか映画みたいだ」

女「こっち来て!」

男「あ、うん」
男「どれぐらい閉じ込められてんだろ」女「さあ・・・」
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 11:05:17.30 ID:QGT/FJtj0
女「ここでよく遊んでたんだー」

男「へぇー・・・立派な大木だね」

女「木登り出来る?」

男「え?いや実はやった事なくて・・・」

女「大丈夫、夢だから・・・出来るって思えば出来るよ!よっと・・・!」

男「あ、ちょっと待って・・・」
男「どれぐらい閉じ込められてんだろ」女「さあ・・・」
48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 11:09:04.48 ID:QGT/FJtj0
女「いい景色でしょ?」

男「ホントだ・・・風も気持ちいいね」

女「あそこに住宅街見えるでしょ?」

男「うん」

女「あそこの赤い屋根、あれが私の家」

男「へぇ〜・・・」

女「私、絵描くの好きでね・・・よくここに登って家の絵とか描いてたんだよね」

男「確かに、絵描くには絶好の場所だね・・・」

女「そうだ、せっかくだから私の家に行ってみる?」

男「え?いいの??」

女「夢なんだから、遠慮しないでよー」

男「あ・・それもそうだな」

女「じゃ、行こう!」

男「うんっ」
男「どれぐらい閉じ込められてんだろ」女「さあ・・・」
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 11:24:07.41 ID:QGT/FJtj0
女「ここだよ。さ、入って入って」

男「お邪魔しまーす・・・・」

女「・・・私も久々に来たなぁ・・・懐かしい匂い・・・」

男「・・・早くよくなるといいね」

女「・・・・ありがとう、男君・・・。さ、二階が私の部屋だからさ!上がって上がって!」

男「うん」

女「自分の部屋に友達を入れるってのも・・・なんか凄い久しぶり・・・なんか嬉しいな・・・」

男「・・・女さんがよくなったら、俺、遊びに行くよ」

女「・・・本当?」

男「うん」

女「・・・ありがとう、ね」

男「なんかキモい事言っちゃったかな?ごめんw」

女「いや、そんな事ないよ。ホントに嬉し


母「起きろってんでしょ!!!」

男「!・・・・・・・・・はぁ」
男「どれぐらい閉じ込められてんだろ」女「さあ・・・」
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 11:26:56.96 ID:QGT/FJtj0
男「起こすなよ!!」

母「!?・・な、なに言ってんの!遅刻するでしょ!」

男「うー・・・くそっ(女さん、ゴメンな〜・・・・)」



友「・・なんか機嫌悪そうだな」

男「ん?・・・ああ、いい夢見てたんだけどさ。親に起こされて」

友「どうせエロい夢でも見てたんだろ?」

男「そ、そんなんじゃねぇよ!」
男「どれぐらい閉じ込められてんだろ」女「さあ・・・」
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 11:29:55.11 ID:QGT/FJtj0
先生「―であるからして・・・」

男「(今寝て謝りに行きたいけど・・・同じ授業で寝るのもな・・・)」

男「(今夜、謝ろう・・・許してくれるかな・・・ガッカリさせたよな・・・はぁ・・・)」


男「どれぐらい閉じ込められてんだろ」女「さあ・・・」
56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 11:34:08.96 ID:QGT/FJtj0
男「おやすみ」

母「おやすみ・・あ、明日は休みだね」

男「え?・・ああ!そうか!起こさないでよ!おやすみ!!」

母「え?う、うん・・・どうしたんだろ」



男「そうだそうだ、明日は学校休みだ・・・これで邪魔される事もない・・・よし、寝るぞ!」

男「・・・・」ドキドキドキ

男「・・・・・」ドキドキドキ



男「・・・くそ・・・ワクワクして寝れない・・・小学生か俺は」
男「どれぐらい閉じ込められてんだろ」女「さあ・・・」
58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 11:36:10.87 ID:QGT/FJtj0
男「・・・・・・(寝れよ!俺・・・)」

男「・・・・・・・!!!!」


男「・・・・・」


男「・・・・・・」





男「どれぐらい閉じ込められてんだろ」女「さあ・・・」
59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 11:39:27.42 ID:QGT/FJtj0
男「・・・・はっ」

男「・・・くそ・・・!」

男「折角休みなのに・・・なんでこんな時に限って・・・」


男「・・・はぁ・・・(なんか喉渇いたな・・・)」
男「どれぐらい閉じ込められてんだろ」女「さあ・・・」
61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 11:41:36.42 ID:QGT/FJtj0
男「・・あれ?なんで水出ないんだ?」

男「・・・ち、イライラさせるなや・・・」

女「男君?」

男「うわっ!?・・・!??え、なんで?」

女「なんで・・・?ああ、その反応・・・ここが男君の家なんだ?」

男「え・・?・・え、俺自分の家の夢見てるって事?」

女「そうだね。現に私がここにいるし・・・」

男「あ・・・そうか・・・何時の間に・・・」
男「どれぐらい閉じ込められてんだろ」女「さあ・・・」
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 11:45:37.27 ID:QGT/FJtj0
女「ごめん、私男君の家だって知らないであちこち動き回っちゃった・・・」

男「いや・・別にいいんだけど・・・」

女「混乱するよね〜・・私も最初そうだった・・・あの事故が全部夢だったんだ〜って思えて・・・」

男「・・あ、そうだ!昨日はゴメン・・・急にいなくなっちゃって・・・」

女「ああ、気にしないで。仕方ない事だから・・・」

男「ウチのバカ親がいっつもいい所で起こすんだよ」

女「あはは、いいじゃん。そのお陰で遅刻しないんだし」

男「んー・・まぁ、そうだね」
男「どれぐらい閉じ込められてんだろ」女「さあ・・・」
63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 11:49:03.93 ID:QGT/FJtj0
男「そうだ、女さん。外出ない?」

女「外?いいけど?」

男「今度は俺の好きな場所に案内するよ」

女「あ、いいね〜楽しみ〜」

男「女さん、外から入って来たの?」

女「うん、ベランダが開いてたから・・・」

男「よし、じゃあ行こうか」
男「どれぐらい閉じ込められてんだろ」女「さあ・・・」
66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 11:52:40.48 ID:QGT/FJtj0
男「あれ、家の中は夜中なのに外は夕焼けだ・・・」

女「夢ならでは、だよね」

男「うん・・なんか、夢っていいよな」

女「うん・・・私もそう思う」

「こんばんわ〜」

男「こんばんわ〜」

女「私達の他にもこの夢に来た人がいるんだね」

男「あの人は近所のお爺さんだね。かなりボケ入っちゃってる人だけど・・・夢の世界は普通なんだ・・・」

男「どれぐらい閉じ込められてんだろ」女「さあ・・・」
70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 11:56:32.97 ID:QGT/FJtj0
男「はい、到着」

女「大きい公園だね」

男「女さんの故郷ほど綺麗な場所でもないけどね・・・ここは俺が小さい頃よく遊んでた場所なんだ」

女「へぇ〜・・・あ、あれケンケンパの線じゃない?」

男「ああ、ホントだ。今はこんなのやってる子なんていないよね・・・懐かしいや」

女「私も小さい頃よくやってたな〜・・・他にもチョークで電柱に落書きしたりね」

男「ああ、やったやったw」

女「花火した時、地面につけて文字とか書いてなかった?」

男「やったやったww・・・懐かしいなぁ」
男「どれぐらい閉じ込められてんだろ」女「さあ・・・」
71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 11:59:40.72 ID:QGT/FJtj0
女「夕焼けのせいか・・・すごい幻想的に見えるね・・・」

男「だね・・・景色が夕焼けなのもこの景色が凄い印象に残ってたからなのかな・・・」

女「・・・いいなぁ・・・」

男「ん?」

女「私・・・生で見てみたいな・・この景色を・・・」

男「・・・一緒に見ようよ、女さんがよくなったらさ・・・」

女「!・・・そうだね・・・ありがとう」


男「どれぐらい閉じ込められてんだろ」女「さあ・・・」
75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 12:04:05.79 ID:QGT/FJtj0
男「そういえば聞いてみたかったんだけどさ」

女「ん?」

男「今、ここは俺の夢だけど・・・俺が先に目ぇ覚めたらどうなるの?」

女「この世界は終わっちゃうね。ここに来た人達も別の夢に飛ばされるんだよ」

男「ふーん・・・じゃあ今まで景色がフッって突然変わったのも誰かの夢の世界だったって事?」

女「それもあるだろうし・・・そうじゃないのかもしれないし・・・詳しい事はわからないけどね」

男「まぁ、そうだよね・・・・ごめん、変な事聞いてw」
男「どれぐらい閉じ込められてんだろ」女「さあ・・・」
77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 12:08:30.69 ID:QGT/FJtj0
女「私、田舎の方だからさー・・・こういう賑やかな場所って憧れるな〜」

男「俺は逆に女さんの実家みたいな広い所の方が憧れるな〜・・・色々遊べそうで」

女「最初だけだよ、慣れるとすっごい退屈」

男「そんなモンかなぁ・・・・」

女「そんなモンだよ・・・・・」


男「どれぐらい閉じ込められてんだろ」女「さあ・・・」
82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 12:14:15.42 ID:QGT/FJtj0
男「女さんの病院が近くにあったらな・・お見舞いに行くのに・・・」

女「ありがとう・・・でも見ない方がいいよ。きっと凄い姿だから」

男「入院してどれぐらいなの?」

女「わかんない・・・私、事故に遭った日からすぐ夢の世界に飛んでるから・・・たまに現実に戻ってもすぐこっちに戻ってくるしね・・・」

男「・・・・そっか・・でも、時々意識が戻るって事は、徐々によくなってるって事じゃない?」

女「そうかな・・・?そうだといいんだけどね・・・」

男「きっとそうだよ!自信持って!」
男「どれぐらい閉じ込められてんだろ」女「さあ・・・」
84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 12:19:19.47 ID:QGT/FJtj0
女「ありがとう、男君に会えて結構元気貰ったかも・・・」

男「退院したら絶対会いに行くよ!」

女「いや・・・もし、治ったら・・・私がここに来るよ」

男「え?ここに?」

女「うん、この場所に・・・いつかわかんないけど、治ったら必ずここに戻ってくる」

男「そっか・・うん、楽しみにしてるよ」

女「・・・夢で約束なんて・・・変なのw」

男「確かにw」
男「どれぐらい閉じ込められてんだろ」女「さあ・・・」
89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 12:21:26.32 ID:QGT/FJtj0
男「じゃ、幼心に戻って指きりげんまんでもしようか」

女「え?恥ずかしくない?」

男「夢だもん・・・いいじゃん」

女「そうだったwじゃ・・・えーと」

男「こうだね・・・」

女「うん」

男・女「ゆ〜びきりげ〜んまん・・・
男「どれぐらい閉じ込められてんだろ」女「さあ・・・」
90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 12:23:16.56 ID:QGT/FJtj0
男「・・・・っ・・・ん・・・」

男「・・・朝か・・・何時だ・・・3時・・・寝すぎた・・・・よっと・・・」



母「おはよう、ぐっすり寝てたね」

男「ん・・お陰様で・・・楽しめたわ」

母「・・・?楽しめた?」
男「どれぐらい閉じ込められてんだろ」女「さあ・・・」
91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 12:25:48.21 ID:QGT/FJtj0
男「ちょっと出かけてくるわ」

母「何処に?」

男「何処でもいいじゃん・・・公園だよ公園」

母「ふーん・・・いってらっしゃい」





男「・・・ここら辺だよな・・確か約束したの・・・」

男「(不思議な気分だな・・・・さっきまでホントに一緒にいたみたいな気持ちだ・・・)」


男「(女さん・・・頑張って・・・)」
男「どれぐらい閉じ込められてんだろ」女「さあ・・・」
94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 12:30:54.92 ID:QGT/FJtj0
数日後

男「(最近、女さんと会う夢を見ない・・・というか夢を見る回数も減った気がする・・・)」

友「なにボーッとしてんだ?」

男「え?いや・・・なんでも」

友「最近いっつもそんな表情だな、お前。大丈夫か?」

男「・・・大丈夫だよ。ちょっと心配事があってさ」

友「なんだ、好きな子でも出来たのか?」

男「ち、違うっての・・・」
男「どれぐらい閉じ込められてんだろ」女「さあ・・・」
97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 12:35:04.37 ID:QGT/FJtj0
男「おやすみー」

母「おやすみー」



男「・・・ふう」

男「(女さん、ずっと一人でいるのかな・・・)」

男「(・・・何してるんだろ・・・・会いたいな・・・)」

男「(なんで急に夢を見なくなったんだろ・・・)」

男「(・・・周期があるのか・・・・な・・・でも・・・・)」
男「どれぐらい閉じ込められてんだろ」女「さあ・・・」
100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 12:36:55.04 ID:QGT/FJtj0
男「・・・・ん・・・」

男「・・・・夢・・・か?ここ・・・?」

男「何処だ・・・病院・・・?」

男「病院・・・?まさか女さんの・・・?」
男「どれぐらい閉じ込められてんだろ」女「さあ・・・」
104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 12:40:22.23 ID:QGT/FJtj0
男「・・・(大声出して大丈夫か・・・・病院だよな)」

男「・・・・・いやでも夢だし・・・」

男「・・・ゴクリ」


男「お、女さーーーーーん!!!」

爺「うるさい!!!」


男「うわっ!?!?」ドキッ

爺「ここを何処だと思ってんだ!!」

男「え・・あ・・・・・すいません」
男「どれぐらい閉じ込められてんだろ」女「さあ・・・」
107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/04/10(金) 12:44:23.69 ID:QGT/FJtj0
爺「お前は見ない顔だな?なんでこんな時間に病院にいる?」

男「い、いえ・・・ここ夢の世界でしょ?」

爺「・・・そうか、お前はワシの夢に入ってきたのか」

男「・・・なんだ、お爺さんの夢ですか」

爺「なんだとはなんだ・・・」

男「あ・・・すいません。別に悪い意味では・・・」

爺「まぁ一人で退屈してたんだ・・・一緒に来い」

男「え?何処に・・・」
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