- ハルヒ「キョン!!遅かったじゃない!!」
133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/02/17(火) 05:13:58.42 ID:ymEaUjLV0 - 俺は心底喜んだ。
ハルヒの願望を現実にする能力は、やはり普通の生活を送りたい俺にとっては気がかりなものだったからだ。 しかしハルヒの心の安定により、徐々に能力は消えていき、やがては初めからそんなものはなかったように、 あっけなくすべては終わってしまった。 機関も、未来人も、情報統合思念体も、撤退した。 必然的に朝比奈さんは未来へ帰還、長門も消えた。 古泉も普通の生活へ戻った。 寂しくなかったといえば、嘘になる。 しかし俺は、ハルヒとの明るい結婚生活を夢見て、がむしゃらに働くことでそれを忘れた。 そして婚約してから一年後、正式に籍を入れようとした、そんなときになって、 ハルヒは、倒れた。
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- ハルヒ「キョン!!遅かったじゃない!!」
134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/02/17(火) 05:15:57.41 ID:ymEaUjLV0 - キョン「幸せだった俺の生活は、もろくも崩れ去った」
キョン「ハルヒは原因不明の病にかかり、歩くこともままならなくなった」 キョン「それでも、希望はあった」 キョン「ハルヒのお腹には、俺との間にできた子供が宿っていたんだ」
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- ハルヒ「キョン!!遅かったじゃない!!」
135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/02/17(火) 05:19:54.51 ID:ymEaUjLV0 - ハルヒは産むといって聞かなかった。
俺は、最初は反対した。 医者も母体が耐えられないといって、止めようとした。 でも、ハルヒが一度言い出したら聞かない性格だってことを、誰よりも俺は知っていた。 ハルヒ「あたし、産むわ……キョンとの……間にできた子だもん……産んであげなくちゃ」 俺は、涙をのんで医者に頼んだ。 医者もしぶしぶ了承した。 もはや、ハルヒが治る見込みがないのを知っていたのだろう。 あいつの最後のわがまま、それが子供の出産だった。
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- ハルヒ「キョン!!遅かったじゃない!!」
140 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/02/17(火) 05:24:34.85 ID:ymEaUjLV0 - キョン「そして、ハルヒは出産した直後……自分の産んだ子を見ながら、笑顔であの世へ旅立った」
キョン「俺は、生まれた子に『ハルヒ』と名づけた」 キョン「自分でもどうかと思うぜ、死んだ妻と同じ名前をつけるなんてな」 キョン「でも、俺は、母親を知らずに育つこの子に……何か残してあげたかったんだ」
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- ハルヒ「キョン!!遅かったじゃない!!」
142 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/02/17(火) 05:27:00.71 ID:ymEaUjLV0 - ハルヒ「キョン……」ぽろぽろ
キョン「娘の誕生日にあんまり湿っぽくなるのもあれだな」 キョン「俺の話はここまでだ」 キョン「ハルヒ、あとはまかせた」 ハルヒ「キョン……お父さん……」
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- ハルヒ「キョン!!遅かったじゃない!!」
143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/02/17(火) 05:29:12.19 ID:ymEaUjLV0 - ハルヒ「あ、あたしはお父さんの子供でよかった!!」
ハルヒ「お母さんの子供でよかった!!」 ハルヒ「お母さんのことは、写真やビデオでしか知らないけど」 ハルヒ「お母さんと同じ名前で、すごく誇らしい!!」 ハルヒ「SOS団のみんながお母さんの話をしてると、嬉しくなる!!」
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- ハルヒ「キョン!!遅かったじゃない!!」
144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/02/17(火) 05:31:40.28 ID:ymEaUjLV0 - ハルヒ「だ、だから、だから……」
ハルヒ「う、うええええん!!」 キョン「お、おい泣くやつがあるか」 ハルヒ「だってぇ、だってぇ!!」 みくる「うう、ハルヒちゃん……」 長門「……」ぐすん 古泉「やれやれ、毎年大変ですね」じわっ 谷口「くそお!!俺こういうのに弱いんだよ!!」うわあああ!! 国木田「君が一番泣いてどうすんのさ」
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- ハルヒ「キョン!!遅かったじゃない!!」
146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/02/17(火) 05:34:37.33 ID:ymEaUjLV0 - 古泉「やれやれ、今年も終わりましたね」
キョン「ああ、なんか俺たち毎年ように泣いてないか?」 古泉「いいんですよ、これはハルヒさんの成長を涼宮さんに報告する会合でもあるんですから」 キョン「しかしな、毎年あいつにどやされてる気分なんだよ」 キョン「『あたしの前で泣くのは禁止!!もっと楽しく騒ぎなさい!!』てな」 古泉「なるほど、涼宮さんが言いそうなことです」
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- ハルヒ「キョン!!遅かったじゃない!!」
147 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/02/17(火) 05:38:40.05 ID:ymEaUjLV0 - 古泉「それにしても、先日は驚きましたよ」
古泉「久しぶりの閉鎖空間でしたからね」 キョン「ああ、俺のせいでな、すまん」 古泉「まあ以前に比べれば些細なものです」 古泉「母親の能力を受け継いだハルヒさんは、自覚を持つがゆえに普段はコントロールできているのですから」 キョン「なあ、本当に教えてよかったのかな」 キョン「あいつが自覚を持っているということは、世界を意のままに操れるということに……」 古泉「ふふ、その心配が無いのは、父親であるあなたが一番良くわかっているのでは?」 キョン「……さてね」
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- ハルヒ「キョン!!遅かったじゃない!!」
149 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/02/17(火) 05:42:10.10 ID:ymEaUjLV0 - 翌日
ハルヒ「ねえ、キョン」 キョン「ん?」 ハルヒ「お母さんにちゃんと報告できたかな」 キョン「さあな、寝てて聞いてなかったかもな」 ハルヒ「もう、なんであんたはそういうことしか言えないの!!」 キョン「冗談だ」 キョン「なあ、ハルヒ」 ハルヒ「ん?」 キョン「俺のこと、好きか?」 ハルヒ「……はあ、きもいこと言わないでよ」 ハルヒ「そんなの……きまってるじゃない」 ハルヒ「……愛してるわよ」 完
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- ハルヒ「キョン!!遅かったじゃない!!」
153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/02/17(火) 05:44:18.43 ID:ymEaUjLV0 - 眠気に勝てず後半失速
読んでくれた人は乙
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- ハルヒ「キョン!!遅かったじゃない!!」
157 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/02/17(火) 05:46:18.27 ID:ymEaUjLV0 - >>155
ハルヒの死を 「別にいいよ、いつまでも気にしてないし」 と言ってしまったことにハルヒ(娘)がショックを受けた フォロー入れ忘れた、すまん
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- ハルヒ「キョン!!遅かったじゃない!!」
160 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/02/17(火) 05:48:15.11 ID:ymEaUjLV0 - ミスリードは途中で気づいた人は結構いたみたいだけど、
黙っててくれて感謝 こんな時間まで本当に乙 おやすみなさい
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- 娘「ねえ、キョン、お股から血が出たんだけど……」
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/02/17(火) 12:49:28.26 ID:ymEaUjLV0 - キョン「え?」
娘「これって……びょ、病気かな……」 キョン「……いや、それはお前が大人になったっていう証だよ」 娘「ど、どういうこと?」 キョン「学校で習わなかったのか?」 娘「よ、よく覚えてない……」
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- 娘「ねえ、キョン、お股から血が出たんだけど……」
2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/02/17(火) 12:51:07.60 ID:ymEaUjLV0 - キョン「とにかく今日はお赤飯炊かなくちゃな」
娘「な、なんで?」 キョン「めでたいことだからだよ」 娘「やだ……こんなので祝ってもらっても、嬉しくないよ……」 キョン「ふふ、いずれわかるよ」
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- 娘「ねえ、キョン、お股から血が出たんだけど……」
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/02/17(火) 12:53:47.95 ID:ymEaUjLV0 - キョン「もう十歳かぁ……」
キョン「早いなぁ」 キョン「どんどんハルヒに似てくるな……」 キョン「…………」 キョン「楽しみだ」
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- 娘「ねえ、キョン、お股から血が出たんだけど……」
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/02/17(火) 12:56:15.39 ID:ymEaUjLV0 - 娘「キョン、明日授業参観なんだけど」
キョン「おい、それは初耳だぞ。お知らせのプリントもらってないぞ」 娘「ランドセルの中でさっき発掘したのよ」 キョン「……べつにプリントじゃなくても、お前から一言も聞いてない」 娘「……だって」 娘「どうせ、来てくれないと思ったから……」 キョン「……仕事くらい休むさ」
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- 娘「ねえ、キョン、お股から血が出たんだけど……」
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/02/17(火) 12:58:01.07 ID:ymEaUjLV0 - 娘「本当?」
キョン「ああ、お前ががんばってる姿を見るためなら、有給なんかいっぺんに使っちまう」 娘「えへへ……ありがと」 キョン「じゃあ、今日はもう寝なさい」 娘「うん!!」
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- 娘「ねえ、キョン、お股から血が出たんだけど……」
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/02/17(火) 13:00:17.06 ID:ymEaUjLV0 - 授業参観
キョン「うわ、遅刻しちまった」 キョン「怒ってるかなぁ……あいつ……」 キョン「失礼します……」がらがら 先生(ふふ、キョンくん遅刻ね) キョン「お、いたいた」 娘「ぎろっ」 キョン「う……」 キョン(す、すまん)
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- 娘「ねえ、キョン、お股から血が出たんだけど……」
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/02/17(火) 13:04:24.78 ID:ymEaUjLV0 - 娘「もう、信じられない!!」
娘「授業参観に遅刻してくるなんて!!」 キョン「悪かったよ。ちょっと目覚ましの調子が悪くてさ」 娘「むう、しっかりしてよ、父親なんでしょ!?」 キョン「頼りない親父ですまんな」 娘「パフェ」 キョン「え?」 娘「パフェ奢ってくれたら、許したげる」 キョン「しかたないか」 キョン(可愛いなぁ、もう)
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- 娘「ねえ、キョン、お股から血が出たんだけど……」
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/02/17(火) 13:06:14.04 ID:ymEaUjLV0 - キョン「×月○日……初潮がきた娘にパフェを奢った……」
キョン「甘いものは相変わらず大好き……と」 キョン「ふう」 キョン「十年目の日記、か」 キョン「あと六年だ」
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- 娘「ねえ、キョン、お股から血が出たんだけど……」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/02/17(火) 13:09:51.86 ID:ymEaUjLV0 - 娘「ちょっと、聞いてよ、キョン!!」
キョン「あ?」 娘「今日、先生にこんなお手紙もらったのよ」 キョン「なぜ」 娘「さあ。お父さんに見せてって。きっと普段のあたしがいい子だから、その報告ね」 キョン「ははは、それはない」 娘「な、なによ」 キョン「ほら、お手紙読むから、あっち行ってろ」 娘「ちぇ、キョンのばーか」 キョン「…………」
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- 娘「ねえ、キョン、お股から血が出たんだけど……」
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/02/17(火) 13:14:56.85 ID:ymEaUjLV0 - キョン「朝比奈さんからの手紙か」
キョン「…………」 みくる『キョンくんへ。あなたの娘さんは本当に涼宮さんにそっくりね』 みくる『口調も、性格も、それにあなたを想う姿も、本当に死んだ涼宮さんの生き写しのよう』 みくる『でも、こんなこと続けていても、あなたが辛いだけだと思います』 みくる『あたしが面倒を見れるのは、小学校を卒業するまで』 みくる『どうか、それまでに気持ちの整理を』 びりっ キョン「無理ですよ、朝比奈さん」 キョン「俺は、あの娘を最後まで育てていかなきゃならないんです」
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- 娘「ねえ、キョン、お股から血が出たんだけど……」
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/02/17(火) 13:19:08.91 ID:ymEaUjLV0 - 娘「キョン……どうしたの?怖い顔をして」
キョン「……なんでもないよ。それより、そろそろ飯にしよう」 娘「うん!!今日はね、ビーフシチュー作ったんだぁ」 娘「どう?あたしにかかれば料理なんてお茶の子さいさいよ」 キョン「シチューくらい誰でも作れるさ」 娘「うう、偉そうなこと言うなら食うな!!」 キョン「ちょ、冗談だよ冗談」 キョン「料理、だんだん上手くなってきてるし、今度からお前が晩飯当番になるか?」 娘「え、いいの?」ぱああ キョン「ああ」 娘「やったぁ!!」 娘(これでキョンに毎日あたしのご飯食べてもらえる!!)
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- 娘「ねえ、キョン、お股から血が出たんだけど……」
42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/02/17(火) 13:22:50.86 ID:ymEaUjLV0 - 朝比奈「……」
長門「どう?」 朝比奈「やっぱりキョンくんは聞く耳持ってくれません……」 長門「そう」 朝比奈「あたし……最近思うんです。キョンくんが幸せならそれでいいかも……って」 長門「……」 朝比奈「だって、涼宮さんが死んだときのキョンくん……見てられなかった」 朝比奈「あの子のおかげで、生きる気力を取り戻せてるなら」 長門「だめ」 朝比奈「……」 長門「彼のためにも、現状を打破するべき」 朝比奈「……」
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- 娘「ねえ、キョン、お股から血が出たんだけど……」
45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/02/17(火) 13:27:04.81 ID:ymEaUjLV0 - 娘の小学校卒業式
娘「この学校ともお別れかぁ」 キョン「ハルヒ、お前本当に私立じゃなくてもよかったのか?」 娘「ふん、お金もないくせに言うじゃない」 娘「それに、あたしはお母さんが通ってた東中に行くって、前から決めてたんだから」 キョン「……そっか」 みくる「……キョンくん」
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- 娘「ねえ、キョン、お股から血が出たんだけど……」
47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/02/17(火) 13:28:48.78 ID:ymEaUjLV0 - 人生は見たこと無いけど、似た展開なんかな
ちょっと飯食うから中断
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- 娘「ねえ、キョン、お股から血が出たんだけど……」
50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/02/17(火) 13:36:58.33 ID:ymEaUjLV0 - キョン「朝比奈さん……いや、今は先生ですか」
みくる「あの……前に手紙で伝えたこと……」 キョン「断じて否です。いくらあなたでも、俺の生き方に干渉してほしくは無いですね」 みくる「……そうですか」 娘「なに、何の話よ!!」 みくる「な、なんでもないの。ちょっと大人のお話」 娘「ふーん……まさか……キョン、みくるちゃんと再婚するの!?」 みくる「え、ええええ!?」 キョン「おい、どうしてどんな話になるんだ」 娘「二人でこそこそして、前から怪しかったのよ!!」 娘「でも、いいわ。みくるちゃんだったら許してあげる」
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- 娘「ねえ、キョン、お股から血が出たんだけど……」
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/02/17(火) 13:40:26.88 ID:ymEaUjLV0 - >キョン「おい、どうしてどんな話になるんだ」
そんな話 に修正
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- 娘「ねえ、キョン、お股から血が出たんだけど……」
55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/02/17(火) 13:42:20.60 ID:ymEaUjLV0 - キョン「そんなんじゃないから」
みくる「そ、そうですよ……」 娘「なんだ、つまんない」 娘「卒業証書ももらったし、帰るわよ、キョン」 キョン「はいはい」 みくる「…………」 みくる「二人とも幸せそうだな」 みくる「やっぱり、これでいいんですよ、きっと」
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- 娘「ねえ、キョン、お股から血が出たんだけど……」
60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/02/17(火) 13:48:41.20 ID:ymEaUjLV0 - キョン「いよいよ中学生か」
キョン「部活とか、決めてるのか?」 娘「知ってるくせに」 娘「お母さんみたいに、SOS団を設立するつもりよ」 キョン「おいおい、それは高校に入ってからじゃ」 娘「善は急げよ」 娘「早いうちにSOS団の名を世に知らしめないと」 キョン「……」
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- 娘「ねえ、キョン、お股から血が出たんだけど……」
61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/02/17(火) 13:50:21.11 ID:ymEaUjLV0 - キョン「ハルヒの卒業、とうとう中学生になる」
キョン「SOS団設立を行うつもりらしい、断固阻止する……と」 キョン「……」
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- 娘「ねえ、キョン、お股から血が出たんだけど……」
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/02/17(火) 13:54:42.70 ID:ymEaUjLV0 - 娘「なんで?いいじゃない、お母さんもやってたことでしょ」
娘「キョンは、それでお母さんと結婚できたんでしょ?」 キョン「あのな、お母さんは高校のときにSOS団を作ったんだ」 キョン「中学のときじゃない」 キョン「それに、一体どんな活動目的があるっていうんだ」 娘「えっと、みんなとワイワイ楽しく」 キョン「そんなふざけた活動があるか」 娘「なによ、当時のSOS団もそういう集まりだったんでしょ!!」 キョン「結果的にそうなっただけで、目的は他にあった」 娘「う、宇宙人……未来人がどうとかいうやつ?」
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- 娘「ねえ、キョン、お股から血が出たんだけど……」
64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/02/17(火) 13:56:40.67 ID:ymEaUjLV0 - 娘「ばっかじゃないの!!」
娘「そんなの、いるわけないじゃない!!」 娘「お母さんが冗談で言ってたことを、あんたが真に受けて……」 キョン「ハルヒ!!」 がすっ!! 娘「……」 娘「なんで……」じわっ キョン「!!……すまない」 娘「なによ、いいわよ!!お望みどおり、SOS団なんて作らないわよ!!」だっ キョン「……」 キョン「これでいいんだ」
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- 娘「ねえ、キョン、お股から血が出たんだけど……」
68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/02/17(火) 14:03:31.67 ID:ymEaUjLV0 - 長門「朝比奈みくるは、離脱した」
古泉「おや、やはりですか」 古泉「彼女は未来人なのに、どうも先のことを見据えるのが苦手のようだ」 古泉「もうすでに、彼女が涼宮さんと同じ能力を有していると知っているでしょうに」 長門「しかし、今のところ暴走は見られない」 古泉「彼女は涼宮さんと容姿や性格がそっくりとは言え、本質が違います」 古泉「不思議なこと、宇宙人・未来人・超能力者の存在など、これっぽっちも望んでいない」 古泉「じつに安定した精神の持ち主です」
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- 娘「ねえ、キョン、お股から血が出たんだけど……」
69 :訂正[]:2009/02/17(火) 14:08:59.88 ID:ymEaUjLV0 - 長門「朝比奈みくるは、離脱した」
古泉「おや、やはりですか」 古泉「朝比奈さんは未来人なのに、どうも先のことを見据えるのが苦手のようだ」 古泉「もうすでに、彼女が涼宮さんと同じ能力を有していると知っているでしょうに」 長門「しかし、今のところ暴走は見られない」 古泉「彼女は涼宮さんと容姿や性格がそっくりとは言え、本質が違います」 古泉「不思議なこと、宇宙人・未来人・超能力者の存在など、これっぽっちも望んでいない」 古泉「じつに安定した精神の持ち主です」
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- 娘「ねえ、キョン、お股から血が出たんだけど……」
71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/02/17(火) 14:12:01.39 ID:ymEaUjLV0 - 長門「しかし、彼が……」
古泉「ええ、彼がこれ以上彼女の精神に影響を与え続ければ、いずれは涼宮さんと同様に」 長門「……死」 古泉「あくまで憶測です……きめつけて、もし誤りであれば、あの親子を傷つけることになります」
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- 娘「ねえ、キョン、お股から血が出たんだけど……」
72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/02/17(火) 14:15:23.85 ID:ymEaUjLV0 - 娘「ねえ、キョン……」
キョン「……」 娘「お、怒ってる……」 キョン「……」 娘「ごめ……ごめん……なさい……お、お父さん……」 ばしっ 娘「きゃあ!!」 キョン「今、なんて言った?」 娘「え?あ……ま、間違えたごめんなさい!!」 キョン「今なんて言ったんだ!?」 娘「ごめん!!ごめんなさい!!きょ、キョン!!やめて!!」 キョン「……そうだ、それでいいんだ」 キョン「ごめんな、殴ったりして」 娘「う、うん……」 娘(お父さん……怖い……)
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- 娘「ねえ、キョン、お股から血が出たんだけど……」
73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/02/17(火) 14:17:03.48 ID:ymEaUjLV0 - キョン「娘が反抗的……」
キョン「俺のことを『お父さん』と呼んだ……」 キョン「やっぱりあいつはハルヒじゃない……」 キョン「ハルヒじゃないんだ」
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- 娘「ねえ、キョン、お股から血が出たんだけど……」
76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/02/17(火) 14:23:21.00 ID:ymEaUjLV0 - 十三年前
キョン「ハルヒ、ちょっときなさい」 ハルヒ「な、なによ……」 キョン「いいからこいよ!!」 ハルヒ「ちょ、ちょっと、待って!!乱暴しないで!!」 キョン「うるさいんだよ!!女房は旦那のいうことをきくもんだろ!?」 ハルヒ「本当に……やめてよ……」 キョン「ちっ……そんな目で俺を見るな!!」 がすっ!! ハルヒ「いや!!お腹は蹴らないで!!」 キョン「ああ!?」 ハルヒ「こ、このお腹には……」 キョン「……」 キョン「誰との子だ?」
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- 娘「ねえ、キョン、お股から血が出たんだけど……」
83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/02/17(火) 14:29:01.59 ID:ymEaUjLV0 - ハルヒ「……何言ってるの?」
ハルヒ「あなたとの子に……きまってるじゃない」 キョン「うそだろ」 キョン「知ってるんだぞ、お前、こそこそ男と会ってんだろ」 キョン「俺が知らないとでも思ってたか?」 ハルヒ「そんな……そんなこと……うぐっ!!」 キョン「いいよ、産めよ、その子供を産め」 キョン「そしたらそいつが、ハルヒの代わりだ」 キョン「そうだな、十六歳になったときに、その子の処女を俺が奪う」 キョン「最高だろ?父親だと思ってた男に処女を奪われるってのは?」 ハルヒ「やめて……」 キョン「やめない」 キョン「そうだ、そいつの名前、『ハルヒ』にしよう」 キョン「お前とそっくりになるよう、俺が育ててやる」 キョン「楽しみだな」
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- 娘「ねえ、キョン、お股から血が出たんだけど……」
88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/02/17(火) 14:36:39.50 ID:ymEaUjLV0 - キョン「あのな、じつは古泉は超能力者なんだ」
娘「え?」 キョン「長門は宇宙人だし」 キョン「朝比奈さんは未来人だ」 娘「ま、またまたぁ、キョンの嘘は単純で騙されてあげる気にもならないわよ」 キョン「本当のことだ」 キョン「なんなら、本人に聞いてみればいい」 娘(……なに、この自信) 娘(ひょっとして、マジ?) 娘(まさか、どうせキョンの嘘よ)
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- 娘「ねえ、キョン、お股から血が出たんだけど……」
91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/02/17(火) 14:40:23.06 ID:ymEaUjLV0 - 古泉「……閉鎖空間……」
古泉「それも涼宮さんクラスの」 古泉「まさか……」 キョン「そうだ、『ハルヒ』は『涼宮ハルヒ』と同じじゃないといけないんだ」 キョン「神、進化の可能性、時間振動の中心、なんだってかまわない」 キョン「……それが、ハルヒのアイデンティティだからな……」
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- 娘「ねえ、キョン、お股から血が出たんだけど……」
93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/02/17(火) 14:43:40.32 ID:ymEaUjLV0 - 古泉「やはり、彼がハルヒさんの精神に干渉しているとしか思えません」
長門「……」 古泉「長門さん?」 長門「もう遅い。じきにわたしたちの精神にも影響がみられるだろう」 長門「彼は、自分の娘を利用して世界を都合のいいように改変する」 古泉「僕たちの動きが、勘付かれていた?」 長門「朝比奈みくるが必要以上に近づきすぎたせい」 長門「迂闊だった」
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- 娘「ねえ、キョン、お股から血が出たんだけど……」
96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/02/17(火) 14:46:01.57 ID:ymEaUjLV0 - 古泉「なるほど、すべては涼宮さんが死んだときから始まっていたのですね」
古泉「思えば、彼女が死んだのも彼の願い≠セったのかもしれません」 古泉「そのとき、涼宮さんに女児を出産させたのもすべて……」 長門「彼の……思うまま」 長門「そしてそれが、涼宮ハルヒの願い=v
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- 娘「ねえ、キョン、お股から血が出たんだけど……」
98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/02/17(火) 14:51:07.53 ID:ymEaUjLV0 - 歪んだ愛は、キョンとハルヒ、そして世界を狂わせた。
今後も、キョンは『ハルヒ』を産ませ続けるだろう。 何度も何度も。 世界が滅びるまで。 ねえ、キョン あたし、一生あんたと一緒にいたいわ ううん、一生と言わず、生まれ変わっても一緒にいたい あたしが死ぬことになっても、ね 完
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- 娘「ねえ、キョン、お股から血が出たんだけど……」
101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/02/17(火) 14:53:09.69 ID:ymEaUjLV0 - 終わり
関連はこれ ttp://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1234842568/
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- 娘「ねえ、キョン、お股から血が出たんだけど……」
107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/02/17(火) 14:56:26.19 ID:ymEaUjLV0 - ttp://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1234804297/
ごめん、こっちな
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- 娘「ねえ、キョン、お股から血が出たんだけど……」
111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/02/17(火) 15:01:25.43 ID:ymEaUjLV0 - >>109
いや、こっちが真実で、むこうは仮初めの……みたいな
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- ハルヒ「変身!!」
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/02/17(火) 19:34:36.80 ID:ymEaUjLV0 - 『KAMEN RIDE』
ウィーン ウィーン ウィーン 『KABUTO!!』 ウィーン ガシャーン!! ハルヒ「…………」 ハルヒ「イイ……」
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