- 川 ゚ -゚)狼は赤頭巾を想っているようです
1 : ◆pGlVEGQMPE []:2008/11/02(日) 01:41:57.18 ID:8cBSk8Mx0 - 明日の昼くらいまでかかるんじゃね?
と思ってるので まとめサイト http://applevip.web.fc2.com/okami/okami.html http://www7.atpages.jp/mesimarja/boon/1223/1223139282.php
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5 : ◆pGlVEGQMPE []:2008/11/02(日) 01:46:06.21 ID:8cBSk8Mx0 -
大切な家族を食べてしまったことを 1人でいると悲しみに押しつぶされて泣いてしまうことを 今はもういない赤頭巾に謝りたいことを 川 ゚ -゚) 〜赤頭巾10〜
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6 : ◆pGlVEGQMPE []:2008/11/02(日) 01:49:17.83 ID:8cBSk8Mx0 - (´・ω・`)「……フゥ」
(´・ω・`)「淋しいな」 (´・ω・`)「クーもいないしなぁ」 (´・ω・`)「…………誰か来ないかなー」 ( ゚∀゚) (´・ω・`)「あれ?いらっしゃい」 ( ゚∀゚) (´・ω・`)「それで、要件は?」 ( ゚∀゚)「貴方の身柄の確保です」 (´・ω・`)「……」
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8 : ◆pGlVEGQMPE []:2008/11/02(日) 01:53:29.51 ID:8cBSk8Mx0 - (´・ω・`)「クーがあまりこの店に顔を出さなくなったから、僕を餌に釣りあげようと?」
( ゚∀゚)「話が分かって助かる」 「加えて言うならあんたが隠し持ってるガラクタの回収もしなきゃならないね」 (;´・ω・)「!!」 「それじゃよろしく」 ( ゚∀゚)「把握しました」 (;´・ω・)「ちょ、待って!!アレには手を出さn 「あんたに拒否権はない」 …… …………
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9 : ◆pGlVEGQMPE []:2008/11/02(日) 01:56:53.35 ID:8cBSk8Mx0 - …………
…… 時刻は午前3時。 こんな時間帯に起きてる私たちは、これからちょっとしたボランティアを行う。 内容はゴミの回収のための下準備だ。 ( A )「……zzzz……zzzZZZZZ」 とりあえずドクオの腹を蹴って起こした。 (゚A゚)「げふっ!!が……ごふっごふっっ!!! なにが起こっt」 (゚A゚)「ちょ、お前ら何者だよ!! なんで俺の家にいるんだよ!!」 _ ( ゚∋゚)「……」 从+ 从「……」 川 ,' 3 )「……」 ドクオ、うるさい。
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11 : ◆pGlVEGQMPE []:2008/11/02(日) 02:01:01.44 ID:8cBSk8Mx0 - (゚A゚)「出て行けよ!!
早くしないと俺のフェザーライトカスタムが火を吹k」 _ ( ゚∀゚)つ ∋ ベリッ 从 ゚∀从つ 【+ 】 ベリッ 川 ゚ -゚)つ / ,' 3 ベリッ ('A`;)「…………。 お前らなにしてんの?」 _ ( ゚∀゚)「ちょっと目立ちたくないから変装してお邪魔させてもらったんだよ」 从;゚∀从「……ジョルジュに変装させられた」 川;゚ -゚)「……ハインと同じく」 ('A`)「??そこの2人、えらく不機嫌だな?」 川#゚ -゚)「もっとマシな変装をしたかっただけだ」 从#゚∀从「クーと同じく!」 _ (∩゚∀゚)「あーあーきこえないー」 ジョルジュ……あとで覚えてろよ。
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12 : ◆pGlVEGQMPE []:2008/11/02(日) 02:04:27.61 ID:8cBSk8Mx0 - ('A`)「で、店開ける前の早朝に不法侵入して俺を起こして……何がしたいのお前ら?」
_ ( ゚∀゚)「ああ、忘れるとこだった。 銃とか弾とか売ってくれないか?」 ('A`;)「こんな朝っぱらに来なくても日中来たら売ってたのに……」 _ ( ゚∀゚)「だから目立ちたくないんだってば」 ('A`;)「今は朝の4時よ?人の迷惑とか考えろよな……」 从 ゚∀从「だが断る」 ('A`;)「せめてあと4〜5時間寝させてくれ……そしたら売るから……」 川 ゚ -゚)「あきらめろ」 ('A`)「あのさ、泣いていい?」
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13 : ◆pGlVEGQMPE []:2008/11/02(日) 02:08:01.78 ID:8cBSk8Mx0 - _
( ゚∀゚)「ともかく売ってくれたら帰るから。な?頼むよ」 ('A`;)「……わかったよ」 _ ( ゚∀゚)「んじゃ、クーとハインは暫くくつろいでてくれ」 从 ゚∀从「オーケー」 川 ゚ -゚)「把握した」 从 ゚∀从「あのさ、腹が減ったんだけど食い物はどこにあるんだ?」 川 ゚ -゚)「そこあたりに転がってるんじゃないか?」 从 ゚∀从「それってゴミじゃね? ……あー。つまりこの家がゴミってことか」 川 ゚ -゚)「そういうことは家主に聞こえないように陰で言え」 ('A`)「……ウツダ」 _ ( ゚∀゚)「人のたわ言なんて深く考えたら負けだぜ? とりあえず良さそうな物を売ってくれ」
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14 : ◆pGlVEGQMPE []:2008/11/02(日) 02:11:57.28 ID:8cBSk8Mx0 - ドクオはジュルジュを奥へ連れて行った。
私とハインは言われたとおり、その場に残りくつろがせてもらってる。 しかし、暇を持て余すのは私の行動原理にはない。 とりあえず、これからのことをシミュレートして時間を潰すか。 从 ゚∀从「なあ、ちょっと聞きたいんだけどさ」 川 ゚ -゚)「……………。 ……人がこれからシミュレートしようと考えてたのにキミという奴は」 从 ゚∀从「ん?」 川 ゚ -゚)「いや、なんでもない。どうした?」 从 ゚∀从「お前、本当に1人で大丈夫なのか? 陽動って思いっきり死亡フラグ立ってるじゃねえか」 川 ゚ -゚)「……なんともいえないな」 从;゚∀从「おいおい」 川 ゚ ー゚)「ま、なんとかなるさ。 私にはマニュアルがあるし銃も手に入る。 明日は立ち回り次第で私に群がる死神たちも丸焼きに出来るさ」
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15 : ◆pGlVEGQMPE []:2008/11/02(日) 02:15:51.58 ID:8cBSk8Mx0 - この数日間、いろいろ準備したのだ。
あの会議のあと、早急にバーボンハウスでショボンに情報をもらいに行ったり。 そのあとバーボンハウスを休む旨を伝えて、マニュアルの整理、削除、改良を行ったり。 様々なケースを想定してシミュレートしたり。 あとは現場で迅速に判断を下せるかどうか。 全てはそれに係ってる。 从 ゚∀从「ふーん。お前がそういうならいいけどよぅ」 川 ゚ -゚)「??心配してくれたのか?」 从*゚∀从「そ、そんなわけあるわけねえだろうが!!」 川 ゚ -゚)「…………。 ………………………………………フーン」 从#゚∀从「あ?なんだその間は? オレがお前のことを心配してると思ってるのか?」 川 ゚ -゚)「…………お姉さんは怒らないから正直に話してごらん?」 从#゚∀从「うっせえサイボーグ!!」 川 ゚ -゚)「サイボーグいうなハインたん」 从#゚∀从「『たん』付けすんなカス!!」
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16 : ◆pGlVEGQMPE []:2008/11/02(日) 02:19:23.40 ID:8cBSk8Mx0 - 川 ゚ -゚)「で、どうしたんだ?
いきなりそんなこと聞いてくるなんて熱でもあるのか?」 心配した ・ しないをすっ飛ばして、その疑問の根源を聞いてみた。 どうせ心配したのかと聞いても素直に答えが返ってくるはずない。 从 ゚∀从「……」 从 ゚∀从「ジョルジュからこの前の夜のことを聞いたんだ。 オレはお前の事を見てなかったから……少しは見てやろうと思ったんだよ。 それで微力ながらも力になれればいいなと思ってな」 川*゚ -゚)「あー」 この前の夜、とはジョルジュと酒を飲んだ日のことか。 ジョルジュめ、余計なことを……。 川 - )「これはちょっとジョルジュにお仕置きが必要だな」 从*゚∀从「恥ずかしがるなよお姉ちゃん♪」 川 - )「語尾に♪付けるなパ○ウェーブ」 从;゚∀从「オレ白装束なんて着てないじゃん!!」
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17 : ◆pGlVEGQMPE []:2008/11/02(日) 02:23:31.88 ID:8cBSk8Mx0 - 川 - )「そうだな、そういうことなら私に力を貸してくれないか」
从 ゚∀从「お?なんだ?」 川 - )「口の軽いジョルジュにお仕置きしたいんだ。 どんなのがいいと思う?」 从*゚∀从「ふむふむ……そうだなー。 やっぱ水責め電流責めは鉄板だな。 あとSM系のやつがあるとなおよし!! あいつは何気にSだけど、お前が相手なら犬のようにキャンキャン鳴いてくれるぞ」 川 ー )「ほうほう。 なら飛び切りハードなのが良いな。 たわしで体を洗ってやったあとで塩水のお湯に浸からせようか?」 从*゚∀从「バーカ、そんな生ぬるいのでどうすんだよ。 やるなら徹底的にだ!! 手始めにあいつのムスコを縄で団子結びにして肛門をワイヤーで縫い付ける! 耐久ゲームの始まりだ!!」 川 ー )「なるほどなるほど。 そして一気に廃人化か。 …………よぉし、それでいこう」 _ (;゚∀゚)「いや待てそんなエグいこと話し合うなド阿呆ども!!!!!」
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18 : ◆pGlVEGQMPE []:2008/11/02(日) 02:27:13.20 ID:8cBSk8Mx0 - 川 ゚ -゚)「あれ?いつの間に戻ってきたんだ?気づいてたかハイン?」
从*゚∀从「全然」 川*゚ -゚)「だよね」 从*゚∀从「だよ」 _ (;゚∀゚)「……お前らって嘘つくの下手だよなー」 川 ゚ -゚)「ジョルジュ。 とりあえずズボン脱げ。 美女2人が手厚くもてなしてやるから」 _ (;゚∀゚)「こ・と・わ・る!!」 ('A`)「……なんだろ?俺の家なのに俺の居場所がない気がするんですけど?」
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19 : ◆pGlVEGQMPE []:2008/11/02(日) 02:30:43.44 ID:8cBSk8Mx0 - _
(;゚∀゚)「これからやることがあるんだから疲れること言わんでくれよ、頼むから」 川 ゚ -゚)「……」 从 ゚∀从「……」 やること、ね。 まあ今から疲れてたら本番では死ねるな。 ただし、これくらいのやりとりで疲れるというなら、この先生きのこれそうもないと思うが。 川 ゚ -゚)「で、これから私たちはどうすればいいんだ?」 _ ( ゚∀゚)「ん。 俺とハインは家に帰って待機。 頃合をみて明日の朝に行動に出る。 クーはこの後すぐに準備を整えて、襲撃予定地の近くで明日の10時まで待機。 10時過ぎたら行動に出てくれ」 川 ゚ -゚)「把握」 从 ゚∀从「おk」
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21 : ◆pGlVEGQMPE []:2008/11/02(日) 02:35:22.03 ID:8cBSk8Mx0 - _
( ゚∀゚)「クーは俺たちと完全に別行動だから気をつけて動けよ。 で10時半になったら撤退して、10分後に連絡をくれ。 俺がそれにでなかったときは死んでるものだとして扱え。 連絡にでなかったらあの家で静かに暮らしてもいいし国外逃亡してもいい。任せる」 川 ゚ -゚)「無責任だな」 _ ( ゚∀゚)「そのときは俺は死んでるんし、ハインも捕まってるだろうよ。 どうにも出来ないし、どうかしたいとも思わん。 死んでしまったら責任とりたくてもとれねえだろうからな」 川 ゚ -゚)「はいはい」 从#゚∀从「てかお前ら。今からシクったときの話してんじゃねえ」 _ ( ゚∀゚)「はいはい」 真似するなよ。
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22 : ◆pGlVEGQMPE []:2008/11/02(日) 02:38:49.61 ID:8cBSk8Mx0 - _
( ゚∀゚)「さて、これから各々がとる行動はこれで全てだ。 なにか質問があれば挙手してくれ」 川 ゚ -゚)ノ _ ( ゚∀゚)9m「はい、クーさん!」 川 ゚ -゚)「今日買った銃と銃弾……私にいくらかくれないか?」 _ ( ゚∀゚)「これらは陽動役のクーに使わせるためのものが殆どだ。 いくらかなんて言わずに沢山持っていけ。 余ったものは俺たちが使うから、好きなのを選んでいいぞ」 川*゚ -゚)「助かる」 _ ( ゚∀゚)「他に質問はないか?」 从 ゚∀从ノ _ ( ゚∀゚)9m「はい、ハインさん!」 从 ゚∀从「銃を使うって事は……オレらも戦うの?」 _ ( ゚∀゚)「暗殺なので基本的に戦うことはない。 が、しかし、上手く事を運べると考えるのはちと楽観的過ぎる。 例えば警備員やボディガード、vipperも会うかもしれない。 だから対策として銃を装備しとこうぜ!!……ということだ」
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23 : ◆pGlVEGQMPE []:2008/11/02(日) 02:42:20.33 ID:8cBSk8Mx0 - 从 ゚∀从「なるへそ。分かったぜ」
_ ( ゚∀゚)「他に質問はないか?」 ノ _ ( ゚∀゚)9m「はい、そこのあなた!」 ('A`)ノ _ ( ゚∀゚)9m「……」 川 ゚ -゚)「……」 从 ゚∀从「……」
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25 : ◆pGlVEGQMPE []:2008/11/02(日) 02:46:06.25 ID:8cBSk8Mx0 - ('A`)「あのさ、お前らいったいなn
_ ( ゚∀゚)「……あとは質問ないな。 んじゃクーは銃を選んでくれ。 俺とハインはそれまで待機ってことでいいな?」 川 ゚ -゚)「把握」 从 ゚∀从「ヤー」 ('A`;)「ちょっと待て、無視すんな! お前らいったいなn 从 ゚∀从「しっかしクーに銃が必要なのかねえ?」 川 ゚ -゚)「マニュアルを使えば確かに銃は不要だ。 でもな、それは『無制限にマニュアルを使える環境下』でのみの条件だ。 現実ではそんな環境なんてないに等しい」 从 ゚∀从「そうなんか?」 ('A`;)「いや、だからさ、おまえr
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26 : ◆pGlVEGQMPE []:2008/11/02(日) 02:50:53.79 ID:8cBSk8Mx0 - 川 ゚ -゚)「少し話を変えよう。
『COOL』は強いが……その強さは応用力があるがための強さなんだ。 応用力なんて代物は基礎がないと生まれてこない。 ……さて問題だ。この場合の『基礎』とは何を指す?」 从 ゚∀从「???」 _ ( ゚∀゚)「戦闘に使えるもの全てが『基礎』なんだよ。 つまり使えるものが多ければ多いほど、クーは強くなってくって事だ」 川 ゚ -゚)「そのとおり。 マニュアルも銃も手段の1つにすぎない。 その手札と睨めっこして、どれを切れば最良か考えなければ生き残れない。 私の戦い方はそういうものなんだ」 从 ゚∀从「マニュアルだけでAIどもを屠ってきたのに?」 ('A`)「…………もういいや」 川 ゚ -゚)「AIだからこそ特に、だ。 あれらには銃が効かないのが殆どだ。 どうして効かないか分かるか?」 从 ゚∀从「うんにゃ?」
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28 : ◆pGlVEGQMPE []:2008/11/02(日) 02:55:04.28 ID:8cBSk8Mx0 - ('A`)「もう力づくで聞くことにするわ。
おーい、お前らこの銃が見えるよな?」 ドクオが銃を構えていた。 銃口は私たちに向いている。 案の定、私を除く2人は慌ててる。 ドクオが牙をむくとは考えてなかったのだろう。 ……しかし無視しただけでこの仕打ちって。 从;゚∀从「っておまwwwwwwww」 ('A`)「説明しろ。 お前らいったい何しようとしてるんだ?」 _ (;゚∀゚)「落ち着け。とりあえず落ち着こうドクオくん」 ('A`)「俺は落ち着いてるよ。 だからさっさと話そうや」 川 ゚ -゚)「……」 とてもCOOLの説明を続ける雰囲気ではないですね。 しかたがない。 実践を交えてハインに答えを提示するか。
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29 : ◆pGlVEGQMPE []:2008/11/02(日) 02:58:50.44 ID:8cBSk8Mx0 -
――――――――――――複合項目『衝撃』実行。 川 ゚ -゚)「はいストップ。この銃は没収な」 ('A`;)「っ!っっつ、ギブギブ、ギブっす姐さん!!」 从;゚∀从「!!」 _ ( ゚∀゚)「……」 項目の力で加速し一瞬にしてドクオに近づき、腕を極める。 そして力が入らなくなった手の平から銃を取り上げる。 川 ゚ -゚)「戦闘支援するためには、あらゆるケースを想定しておかなければならない。 これは『COOL』以外のAIにも言えることだ。 AIに銃が効かないのはそういうケースを想定され、対処されてるからだ」 ('A`;)「いたい、痛いから!腕が折れるから!!」 川 ゚ -゚)「ところでジョルジュ。頼みたいことがあるんだが。 ドクオがいろいろ聞きたがってるようだから話してくれないか?」 _ ( ゚∀゚)「……まあ、またあんなことされちゃ心臓に悪いからな。 オーケー、ドクオ。事情を話してやるよ」 ('A`;)「その前にこの手を離してくださいお願いしますクー様!!」
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30 : ◆pGlVEGQMPE []:2008/11/02(日) 03:03:12.48 ID:8cBSk8Mx0 - ジョルジュは腕を極められて多少疲れ気味のドクオに、これからのことを話し始めた。
そして私は、おバカなハインに話の続きをする。 川 ゚ -゚)「人間でもAIでも意表を突ければ大抵勝てる。 AIにマニュアルだけで挑むのはそういった理由からだ。 想定外の事象なら対処が難しくなるからな。 逆に想定内の事象なら、先程のドクオのようになる」 从 ゚∀从「……ほう」 川 ゚ -゚)「『COOL』の能力はある程度バレてるだろう。 でもな……応用力に特化してるから、今まで虚を突いてAIを屠ることが出来てるんだ。 さて、おさらいだ。以上の点を踏まえた上で、警備員などのいわゆる『普通の人間』相手にならどうすべきか?」 从 ゚∀从「もち、マニュアルで!」 川 ゚ -゚)「……」 もうバカかと。アホかと。 この低能には1から10まで説明しなきゃ分からんのだろうか?
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32 : ◆pGlVEGQMPE []:2008/11/02(日) 03:06:57.99 ID:8cBSk8Mx0 - 川 ゚ -゚)「……必要になったら使うが、本音をいうとなるべく使いたくない。
『COOL』の電力だって有限なんだからな。 普通の人間相手に全力を出して、肝心なときに『しかしMPが足りない』でマニュアル使えなくなって死んだら……洒落でも笑えんよ」 从 ゚∀从「つまり、人間には銃で対抗したいわけか?」 川 ゚ -゚)「ああ、そのほうが楽だからな。 それに、もし電力切れになったら私の命に関わる。 敵がいる ・ いない関係なしに体を動かしにくくなるからな。 私の体の首から下は、科学の結晶が詰まってるわけだし」 从 ゚∀从「ほうほう」 ('A`)「なら俺もついていってやr「うるさい」川 ゚ -゚) 川 ゚ -゚)「まあ要約すると、『私自身の能力を過信するのは危ないから手札を増やそう』ってことだ。 理解できたか?」 从 ゚∀从「おkおk」 ('A`)「……」
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33 : ◆pGlVEGQMPE []:2008/11/02(日) 03:11:24.18 ID:8cBSk8Mx0 - _
( ゚∀゚)「そろそろいいか?」 ジョルジュはドクオへの説明をすでに終わらせてたらしく、私たちの話が終わるのを待っていた。 そのままドクオへ視界をスライドさせると、なんだか落ち込んでいた。 ……?ドクオは一体、どうしたんだろうか? 川 ゚ -゚)「ああ、こっちのバカへの説明も終わったよ」 从#゚∀从「バカっていうなサイボーグ!!」 川 - )「サイボーグっていうなバカ」 _ (;゚∀゚)「はいはい、そこらでやめてくれ」 まあジョルジュに免じて許してやるとしよう。 とりあえずハインから距離をとって、争わない姿勢を見せる。 ハインは不満げな表情で私を見つめているが、それ以上何もいわなくなった……ありがたい。 川 ゚ -゚)「ていうかジョルジュ、説明終わるの早いだろ」 _ ( ゚∀゚)「10秒あれば大体のことは説明できるだろ……常考」 川 ゚ -゚)「ほう」 ('A`)「……」
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34 : ◆pGlVEGQMPE []:2008/11/02(日) 03:14:56.59 ID:8cBSk8Mx0 - 川 ゚ -゚)「……ところで。
なんでドクオは部屋の隅でうずまき描いてるんだ?」 _ ( ゚∀゚)「お前に話を拒否られたからじゃね?」 川 ゚ -゚)「え?そんな覚えはないぞ」 _ (;゚∀゚)「いやいや、お前、うるさいって言ってたから」 川 ゚ -゚)「……言ったっけ?」 うーん……記憶にないなあ。 まあ話があるのなら、またドクオに聞けばいいだろう。 川 ゚ -゚)「で、どうしたんだドクオ?」 ('A`)「……」 ('∀`)「やっと話を聞いてくれるか!?」 川 ゚ -゚)「笑うな、きしょい」 ('A`)
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37 : ◆pGlVEGQMPE []:2008/11/02(日) 03:18:30.22 ID:8cBSk8Mx0 - また落ち込んでしまったようだ。
つい言葉が出てしまった……反省、反省っと。 川 ゚ -゚)「すまん。で、話って何だ?」 ('A`)「……。 いやね、僕もクーさんと一緒に陽動しようかなと思いまして。 クーさん1人じゃきつそうだと思いまして、僕もお力になれればなあっと」 川;゚ -゚)「……」 なぜ敬語? そこまで傷つけてしまったのか? うん、すみません、ホントごめんなさい。 川;゚ -゚)「ま、まあなんだ。 仮にも命がけだからやめておいた方が無難だと思うぞ」 ('A`)「いえいえ。 困った人を見かけたら助けろ、と亡き母から教わったものでして。 放っておけませんよ」 川;゚ -゚)「いやいや、放っておいてくれたほうが助かるから」 ('A`)「それに私かねがねVIPに恨みがあったので。 ご同伴を許可してもらえると助かります」 川;゚ -゚)「……」
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39 : ◆pGlVEGQMPE []:2008/11/02(日) 03:22:21.47 ID:8cBSk8Mx0 - 川 ゚ -゚)「こほん、鳥肌立つから敬語はやめてくれ。
そして正直なところ、キミがいても邪魔なだけだからついてこられても困る」 ('A`)「……銃火器全般あつかえるよ」 川 ゚ -゚)「それでもダメだ。 そもそもキミみたいな一般人を巻き込めるわけがなかろう? なんで私やハインみたいな化け物だけで行動するか……そこ辺りを考えろよ」 ('A`)「……」 少し考えれば誰でも分かる。 要は危険なのだ。 それもかなり、な。 そんなところに一般人で訓練もしてなさそうな貧弱な体躯の男を連れてくことはできない。 _ ( ゚∀゚)「……」
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41 : ◆pGlVEGQMPE []:2008/11/02(日) 03:27:40.72 ID:8cBSk8Mx0 - ドクオは黙って中空を見つめる。
しばらくそのままでいたが考えがまとまったらしく、私を見つめ口を開く。 そうして出された結論は私が予想したとおり、ついてこないt ('A`)「連れてってくれ!」 川 ゚ -゚)「……どうしようもない阿呆だなキミも」 ばかなの?しぬの? それなら私がここで殺してやろうか? こんなのがついてきたら背中を撃たれかねない……まあマニュアルがあるから対処できるが。 敵よりも味方のほうが怖いってどういうことなんだよ。 ドクオは口を開き、言う。 ('A`)「俺だってVIPに恨みがあるんだ! やつらの不当な法のせいでカーチャンが殺された! どうしても恨みを晴らしたいんだ!!」 川 ゚ -゚)「……ハァ」 思わず溜息をつく。 キミは語尾に『!』をつければ、私が連れていってくれるとでも思ってるのか? 生憎だが他人の感情論には感化されないんだよ、私は。
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43 : ◆pGlVEGQMPE []:2008/11/02(日) 03:31:32.84 ID:8cBSk8Mx0 - もう1度はっきりいっておくか?
……そうだな、そうしよう。 川 ゚ -゚)「キミみたいなモヤシが来るところではない。 これ以上いわせるな」 ('A`)「……」 努めて無表情を装ってるが、彼の不満が用意に読み取れた。 どうやら私1人では説得不可。 これだから感情論は困る。 なのでここは1つ、ジョルジュに説得してもらおうか? ……そうだな、そうしよう。 川 ゚ -゚)「ジョルジュ。この阿呆に言ってやってくれ」 _ ( ゚∀゚)「ん?いいんじゃねえの、連れていっても」 川 ゚ -゚)「……」 阿呆が2匹、か。
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45 : ◆pGlVEGQMPE []:2008/11/02(日) 03:35:32.55 ID:8cBSk8Mx0 - 川 ゚ -゚)「…………いや、良くないから」
_ ( ゚∀゚)「でもお前、絶対無茶するだろ?」 川 ゚ -゚)「無茶はするものだろ?」 _ ( ゚∀゚)「よし、決まり。 ドクオがクーに同伴することを許可しよう」 ('∀`)「ワーイ」 川;゚ -゚)「いや待て。 どうしてそうなる?」 _ ( ゚∀゚)「お前が無茶しないようにするためだ。 人手があった方がいいんじゃないかと思ってな」 川;゚ -゚)「あのなぁ」 _ ( ゚∀゚)「お前に死なれちゃ困るんだよ。 惚れた男の頼みだ、聞き分けてくれ」 川 ゚ -゚)「…………ここでそれを言うか」
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47 : ◆pGlVEGQMPE []:2008/11/02(日) 03:39:09.42 ID:8cBSk8Mx0 - _
( ゚∀゚)「返事は?」 川;゚ -゚)「……わかったわかった。 やってやるよ、まったく」 たしかに人手はあったほうがいいからな。 まあ、同時に不安の種でもあるんだが……なんとかなるだろう。 _ (*゚∀゚)「よし。 それじゃあ各自、持ち場へ移動するぞ」 川;゚ -゚)「…………………ハァ」 从 ゚∀从「……」 ('A`)「……」
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49 : ◆pGlVEGQMPE []:2008/11/02(日) 03:42:43.47 ID:8cBSk8Mx0 - 从 ゚∀从(あいつら、いつの間にくっついんたんだ?)
('A`)(……ノロケヤガッテ) 从 ゚∀从(サイボーグとクローン人間のカップリングか。 世にも奇妙な二人組みだな) ('A`)(……ウツダシノウ) 川 ゚ -゚)「おい、そろそろいくぞ」
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50 : ◆pGlVEGQMPE []:2008/11/02(日) 03:46:20.22 ID:8cBSk8Mx0 - 川 ゚ -゚)の性能
C0.『金属探知』……これで動く金属(弾丸や武装した者)を感知。射程は50m。 『COOL』実行中なら最大500mまで射程を伸ばすことができる。 C1.『対遠距離射撃・砲撃』……電磁場を用いて飛来する金属の軌道を逸らす。『COOL』実行中なら電撃で迎撃することも。 C2.『COOL』……体内にあるCOOL本体の稼働率を80%ほどにする項目(普段は20%以下) 100%にできなくもないが、すぐに熱で脳がやられてしまうため少し抑えている。 80%でも熱で影響が出るが10分程度なら内蔵冷却装置で何とかやっていける。
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- 川 ゚ -゚)狼は赤頭巾を想っているようです
51 : ◆pGlVEGQMPE []:2008/11/02(日) 03:50:09.00 ID:8cBSk8Mx0 - 川 ゚ -゚)の性能2
K0.『音響』……ソナーのようなもの。 空気中の振動で対象を感知。 射程は特に存在しないが、長距離、遮蔽物のある地形などで確度が低下する。 K1.『衝撃』……局所的に空気を振動させて衝撃波を放つ。 攻撃対象との距離があればあるほど威力は落ちるが、近距離での破壊力は車体を浮かすほど。 地面に衝撃波を放って加速するという使い道もある。 S0.『見』……空気の流れを読み、物体の形を認識する項目。 射程は5km。 S1.『扇』……空気の流れを操る項目。
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52 : ◆pGlVEGQMPE []:2008/11/02(日) 03:54:05.87 ID:8cBSk8Mx0 - 川 ゚ -゚)複合項目
0.『神罰』……バージョンアップ。 『対遠距離射撃・砲撃』×3、『扇』×1で高圧電流を周囲に撒き散らす。 1.『波動』……『衝撃』の強化版。 『衝撃』『扇』で使用可能。 2.『三陣』……『対遠距離射撃・砲撃』『音響』『見』で使用可能。 感知系項目を総動員して物体を認識する。 射程は5kmで、その圏内なら金属も音も感知できる。 3.『真空放電』……『対遠距離射撃・砲撃』『扇』で使用可能。 竜巻の要領で低圧の道を作り、そこに電気を流し込むことによって電撃を与える。 電気が流れやすいため、複合項目の中では比較的低コスト。 4.『弾丸補正』……『対遠距離射撃・砲撃』『衝撃』『扇』で使用できる。 弾丸の軌道をを逸らすだけじゃなく、捻じ曲げて相手に被弾させる。 狭いところでは軌道を変える前に壁に当たるので、効果的に使える場所は限られる。
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55 : ◆pGlVEGQMPE []:2008/11/02(日) 03:58:39.57 ID:8cBSk8Mx0 - 訂正
今日の昼くらいまで、でした 次いきます
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56 : ◆pGlVEGQMPE []:2008/11/02(日) 04:02:46.82 ID:8cBSk8Mx0 -
「お嬢さん、この世界の中心には願いを叶えてくれる女神さまがいる。 その女神さまが住まう泉に行けば大切な家族が生き返るかもしれませんよ?」 川 ゚ -゚) 〜赤頭巾11〜
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58 : ◆pGlVEGQMPE []:2008/11/02(日) 04:06:43.98 ID:8cBSk8Mx0 - 川 ゚ -゚)「ドクオ、準備はいいか?」
('∴`)「いいぞ」 川 ゚ -゚)「それじゃあいくか」 ('∴`)「おう!」 川 ゚ -゚)「念のため言っておくが。 私より前に出るなよ。 それとあまり私に触れようとするなよ。 あと変装は陽動が終わったあと、逃げながら解くこと。いいな?」 ('∴`)「分かってる。俺だって早死にしたくないんだから」 さて、パパっとやってしまうか。
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60 : ◆pGlVEGQMPE []:2008/11/02(日) 04:10:35.11 ID:8cBSk8Mx0 - 川 ゚ -゚)「しかし、またあそこの敷地に足を踏み入れることになるとはな。
なんとも不思議な気分だ」 ('∴`;)「俺は初めてなんだが。 緊張するなあ……」 私たちは昨日のうちに忍び込んだビルの階段を下りる。 そこのビルはセキュリティがしっかりされていたが、まあ、私の手にかかれば玩具の箱同然の代物だった。 そもそも全ての鍵が電子ロックなんてものだったからいけない。 そんなもの、私に忍び込んでくださいと言っているようなものだ。 私の項目『徴収』はもともとデータの吸い出し、改ざんをするためのものだ。 だから本来の使用法に則ってやった。 一晩の宿にするだけだったので別にいいだろ。 そんなこんなで私たちは無事、そのビルから出ることができた。 ('∴`)「あそこの警備とかどうなってるんだ?」 川 ゚ -゚)「ん?普通だと思うぞ。 警備員に機械のセキュリティ……まあこの国の代表が来てるのだから若干厳しくなってるだろうが」 ('∴`)「フーン」 川 ゚ -゚)「とりあえず実際に見てどんなものか分かればいいさ。現場処理でなんとかしろ」 ('∴`;)「……お前みたいに臨機応変に対応することなんてできねえよ」
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62 : ◆pGlVEGQMPE []:2008/11/02(日) 04:14:31.30 ID:8cBSk8Mx0 - 川 ゚ -゚)「ん、そろそろ見えてきたぞ」
('∴`)「……あれが」 川 ゚ -゚)「そうだ、あれがこの国の科学分野を牛耳ってるVIP研究所だ」 そういって数百メートル先の建物の集まりを見る。 VIP研究所。 普通の科学から倫理感の欠片もないマッドなのまで、幅広く研究し生み出している機関。 大小様々な建物が集まり、それを5m程度の塀で囲んでいる。 塀の上には有刺鉄線が張り巡らされていて刑務所を連想させる作りになっている。 ……敷地はこの国の刑務所よりも格段に広いが。 テーマパーク並の敷地で外部に情報が漏れないようにしっかりカバーしている。 そこら辺に設置してある機械がその際たる例として挙げられる。 まあ私は簡単に忍び込めるだろうが。 さっき出てきたビルとあまり変わらないだろうから。
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63 : ◆pGlVEGQMPE []:2008/11/02(日) 04:19:10.15 ID:8cBSk8Mx0 - 二週間ほど前、ショボンから奴さんのスケジュールを入手した。
そして奴さんは本日、VIP研究所に視察に訪れるらしい。 時間は9時から14時まで。 つまりその間に私たちが暴れ回ればいいというわけだ。 今は9時52分。 あと8分後に行動に移す。 2人で路地裏に入り、最終チェックをする。 拳銃2丁。弾はちゃんと詰めてある。 残りの弾はドクオに持たせてある。 COOLの電流で暴発しないようにするためだ。 そんなこと言ったら拳銃に詰め込んでるほうの弾も暴発の危険性があるけど。 まあ、それはそれ。リスクとメリットを天秤にかけての結論だ。 あとはCOOLか。 結局、SURREALの項目『造』『霊』を使うことができなかった。 そもそも端末の部品1つ取り付けただけでは足りなかったみたいだ。 それだけでは素粒子がごく僅かにしか生成できない。 SURREALがなぜ大量の端末を以って対峙してきたかよく分かった。 あれは力場にするための量の素粒子を生成するためだったのだ。 1つの端末の部品しか取り入れてない私にはとてもできない芸風だ。 まあ端末部品を導入した結果、『見』『扇』の性能が上がったのでそれで良しとしよう。
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64 : ◆pGlVEGQMPE []:2008/11/02(日) 04:22:57.66 ID:8cBSk8Mx0 - COOLに関していえば、複合項目も少し不安だ。
ある程度使えるレベルにはしたが……まあそれは実践で微調整するとしよう。 川 ゚ -゚)「っと、そろそろ時間か」 ('∴`)「んじゃ俺が死なないように護ってくれよ」 川 ゚ -゚)「自分の身は自分で護れ……といいたいが分かった。 もともとCOOLは戦闘支援を旨とする機械だからな」 路地裏を出て、研究所の門に近づく。 すぐに警備員の方々がお出迎えなさった。 私の顔を見たせいだろう、銃をこちらに向けていた。 川 ゚ -゚)「『対遠距離射撃・砲撃』……実行」 彼らの銃弾は、それだけで私たちを避けるように軌道を捻じ曲げていった。 あとはカモ撃ちと変わらず、腕を撃って拳銃を落とさせる。 警備員を殺していないが、彼らは抵抗する気力を失ったみたいで私たちを呆然と見つめる。 それを無視して私たちは門をくぐる。 川 ゚ -゚)「……」 ('∴`)「……」
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66 : ◆pGlVEGQMPE []:2008/11/02(日) 04:26:28.16 ID:8cBSk8Mx0 - 川 ゚ -゚)「……静か過ぎるな」
('∴`)「そうなのか?」 川 ゚ -゚)「本来ならもっとワラワラ警備員が現れてもいいんだけど。 それにさっきの警備員を生かしてるにもかかわらず、非常ベルもまだ鳴ってない」 ('∴`)「敷地内でも外では聞こえないレベルなんじゃないのか?」 川 ゚ -゚)「ここは科学の集合地帯だぞ。 バイオハザードも起こりうるところなんだから、外でもやかましいくらい響くものだよ」 ('∴`)「じゃあなんで?」 川 ゚ -゚)「さあな」 周囲の建物を見る。 物陰に潜んでいる様子も見られない。 そして建物の入り口はシャッターで閉められている。 常時『金属探知』をしているが、動く金属を確認できない。 つまり、誰も武器を持って待ち構えてるわけではないというわけだ。 これでは陽動のしようがない。
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67 : ◆pGlVEGQMPE []:2008/11/02(日) 04:29:58.57 ID:8cBSk8Mx0 - 川 ゚ -゚)「……30秒経過」
上位項目『COOL』実行。 次いで、『金属探知』解除。 Compound Operation On List System……起動。 マニュアルC0、K0、S0、ロック……『金属探知』『音響』『見』の展開確認。 川 ゚ -゚)「―――――複合項目『三陣』実行」 瞬間、視界が広くなったような感じを覚えた。 複合項目『三陣』は3種の感知系項目を合わせたもの。 『見』の射程に『金属探知』『音響』を上乗せしたもので、他の感知系項目の精度、確度とは比較するまでもない。 川 ゚ -゚)「……」 肉眼じゃない眼を使って、研究所内を見渡す。
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69 : ◆pGlVEGQMPE []:2008/11/02(日) 04:34:04.75 ID:8cBSk8Mx0 - …………
………………………… (´ `)「 」 ノハ )「 」 (´ `)「 」 ノハ )「 」 …………ふむ。 川 ゚ -゚)「なるほどな」
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71 : ◆pGlVEGQMPE []:2008/11/02(日) 04:37:44.57 ID:8cBSk8Mx0 - 複合項目『三陣』……解除。
上位項目『COOL』……維持。 『金属探知』……再実行。 ('∴`)「何か分かったのか?」 川 ゚ -゚)「ああ。状況から判断すると、どうやらこれは罠みたいだぞ」 ('∴`;)「え、どういうこと?」 川 ゚ -゚)「ショボンとヒートがこの先でお縄で繋がれている。 多分、ショボンから今回の情報が漏れたのだろうな。 私たちの計画をまるまる知ってるわけではないだろうが、『おそらくこの日に襲撃してくるだろう』って具合に予想されたんだろ」 ('∴`;)「ちょ、早く助けないと!!」 川 ゚ -゚)「まあ落ち着け。 罠なんだから私たちを釣り上げるまで無事だから」 ('∴`;)「そ、そうか……」 川 ゚ -゚)「でも少し腑に落ちない点がある」 ('∴`;)「な、なんだ?」
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73 : ◆pGlVEGQMPE []:2008/11/02(日) 04:41:21.39 ID:8cBSk8Mx0 - 川 ゚ -゚)「警備員もいない。
私が知ってるセキュリティも取り外されてる。 その他、不審な物体を確認できない。 ……何もないんだ」 ('∴`)「どんな罠があるか分からないってことか?」 川 ゚ -゚)「そうだな。 少なくとも私が確認した限りでは罠らしい物がなかった。 でも確実に罠はあるはずなんだ。 じゃなきゃショボンとヒートを餌にする意味がない」 ('∴`;)「……」 駄弁りながら目的地へ歩く。 そろそろ着くはずだな。 ('∴`;)「!!」 肉眼でショボンとヒートが確認できた。 2人とも広場みたいなところの真ん中に置き去りにされていた。 で、2人とも縄でぐるぐる巻きにされていた。 ショボンだけが猿ぐつわを噛まされていた。
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74 : ◆pGlVEGQMPE []:2008/11/02(日) 04:44:59.32 ID:8cBSk8Mx0 - ドクオは動揺して震えだした。
百聞は一見にしかずというし、こんな反応をするのも無理はない。 私はお縄の2人に声をかけた。 川 ゚ -゚)「おはよう2人とも。 今日はこんなところでデートかい? うらやましいものだ」 ノハ;゚听)「ちょ……姐さん!なんで!?」 (;´・〓・)「ん……んんぅー!!!」 川 ゚ -゚)「餌に釣られにきたんだよ」 ノハ;゚听)「いや、待て、来ないで! これは罠だ!! 私たちにかまわず逃げろ!!!」 川 ゚ -゚)「そういうわけにもいかんだろ? そんなことしたらここにいるドクオに殺されちゃうよ、私」 ノパ听)「え……ドクオ?」 ('∴`;)「……」 川 ゚ -゚)「……あー、こいつがドクオだ。 今、変装させてる。 私は戦い方で思いっきりバレるが、こいつならバレないしな。 しかもバレたらバレたで逃げ切れないからな」
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76 : ◆pGlVEGQMPE []:2008/11/02(日) 04:49:39.39 ID:8cBSk8Mx0 - ノハ;゚听)「と、とにかく逃げて!!
あたしたちが餌として置かれている以上、絶対何らかの罠がある。 だから逃げてえええええ!!!!!」 (;´・〓・)「んんんんーーーーっっ!!!」 ('∴`;)「おい、クー!! どうすりゃいいんだよ?! こんなときどうすりゃ……」 ヒートとショボンは逃げろと喚いている。 ドクオはドクオでテンパっている。 ……やれやれ。 川 ゚ -゚)「おいドクオ。私たちが何をしに来たかもう忘れたのか?」 ('∴`;)「え?」 私たちの役割は陽動。 つまりどんなことをしてでも目立てばいいのだ。 そして目の前にはいかにも臭そうな餌。 やることは1つしかないだろ? 川 ゚ ー゚)「餌があるなら飛びつけばいい」
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77 : ◆pGlVEGQMPE []:2008/11/02(日) 04:53:47.03 ID:8cBSk8Mx0 - その言葉はドクオの震えを止めたみたいだ。
そして彼の間抜け顔(本人の名誉のため変装のせいにしておく)が急に力を帯び始めた……気がした。 (;´・〓・)「んんぅーーーっ!!!!」 川 ゚ -゚)「ん?……ああ、猿ぐつわされてて苦しいのか? 今ほどいてやるから」 私はショボンに近づく。 そして彼の口を覆っている布に触れたとき、 彼は私目掛けてタックルしてきた。 川;゚ -゚)「な……?!」 予想してなかったので簡単に吹っ飛ばされてしりもちをつく。 拍子で猿ぐつわが外れ、ショボンは自由になった口を動かす。 (;´・ω・)「今すぐ離れろ!!もうこいつの射程距離に…… その言葉を聞き、『衝撃』を実行して地面に放ち、距離をとる。 そして言葉を全て吐き出す前にショボンは炎に包まれた。
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