- ひぐらしがなかない
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2008/05/23(金) 16:08:39.39 ID:b+OEP4/Z0 - あなたの乾きを癒せない。
真実を欲するあなたがそれを認めないから。 あなたの乾きを癒せない。 あなたの期待する真実が存在しないから。 それでもあなたの渇きを癒したい。 あなたを砂漠に放り出したのは私なのだから。 インタビュアー「このリリックにはどのような意味があるのですか?」 フレデリカ「意味なんかないYO! 熱いハートとリズムがソウルを導く・・・・・んだZE☆」 インタビュアー「人気ラッパーフレデリカさんでした。ありがとうございました。」 完
|
- ひぐらしがなかない
3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2008/05/23(金) 16:11:07.85 ID:b+OEP4/Z0 - 3週間前に引っ越してきた雛見沢。
ここには気の利いたお店なんか何もない。 ここにあるのは木々のざわめき。 清流のせせらぎ。そして――― 圭一「俺の美貌だけだ」 こうして、俺の全女類孕ませ計画はちゃくちゃくと進み、全人類は俺の血筋と化した。 今ではお年玉を孫にあげるのが大変です。 完
|
- ひぐらしがなかない
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2008/05/23(金) 16:13:57.55 ID:b+OEP4/Z0 - 圭一「やっべー!寝坊しちまった!」
学校に遅れるなんて大変だ! 走って学校に行かないと・・・・・・。 魅音「圭ちゃーん! 相変わらずいい尻してるねぇ!」 誰かが急に俺のしりを撫でる。 その手は嫌らしく、間違いなく卑猥な手つきであった。 圭一「痴漢だあああああああああ!!」 魅音「え?」 俺の叫びによって痴女は見事、警察に連行された。 遅刻はしたものの、表彰をうけたので、まぁなんて言うかプラマイゼロかな。 完
|
- ひぐらしがなかない
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2008/05/23(金) 16:15:23.11 ID:b+OEP4/Z0 - 魅音「あはは!
遅刻はいかんぞ前原圭一君!」 圭一「み、魅音!」 魅音「せっかくだしさ、競争しない?」 圭一「しない。」 魅音「そうだね、遊んでる場合じゃなかったね。」 完
|
- ひぐらしがなかない
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2008/05/23(金) 16:17:44.65 ID:b+OEP4/Z0 - 魅音「あはは!
遅刻はいかんぞ前原圭一君!」 圭一「み、魅音!」 魅音「せっかくだしさ、競争しない?」 圭一「よしっ!負けないぞ・・・・・!?」 言うな否や、魅音は物凄い勢いで走り出していった。 その速さは最早、目で追えるスピードではなかったのだ。 ―――しかし、学校に着いたのは俺の方が先だった。 3年後、俺はふと魅音のことを思い出す。 アレ以来、俺が彼女のことを見かけたことはなく、噂を聞くこともない。 ただしかし、俺にはなんとなく分かるのだ。 彼女は今も、この澄み渡る青空の下を走っているのだろうと――― 完
|
- ひぐらしがなかない
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2008/05/23(金) 16:19:44.80 ID:b+OEP4/Z0 - 魅音「遅い遅い!ゴールしちゃうぞぉ!」
圭一「くっそー!」 しかし、魅音は話に気をとられてしまったのか転んでしまった。 あまりの勢いだった為、流石の俺も心配せざるを得ない。 圭一「大丈夫か、魅音!?」 圭一「魅音・・・・・・?」 圭一「し、死んでる・・・・・・」 完
|
- ひぐらしがなかない
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2008/05/23(金) 16:21:19.35 ID:b+OEP4/Z0 - 魅音「遅い遅い!ゴールしちゃうぞぉ!」
圭一「くっそー!」 しかし、魅音は話に気をとられてしまったのか転んでしまった。 あまりの勢いだった為、流石の俺も心配せざるを得ない。 圭一「大丈夫か、魅音!?」 魅音「こらこら、圭ちゃん勝負中だよ!? 敵に情けをかける気?」 圭一「それもそうだな。」 俺は走り出した。 やはり、運動をしてかく汗は実に気持ちいい。 しかし、何故かその日の魅音は元気がなかった。 そんなに転んだのが痛かったのだろうか。貧弱だ。 完
|
- ひぐらしがなかない
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2008/05/23(金) 16:23:19.70 ID:b+OEP4/Z0 - 圭一「何とか間に合ったなー!」
魅音「うん、そうだね。」 圭一「4時間目の授業にな。」 魅音「昼休みに間に合えば、全然セーフラインでしょ?」 圭一「だよなーマジ俺ら悪すぎてぱねぇ!!」 魅音「超お腹へったし☆」 完
|
- ひぐらしがなかない
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2008/05/23(金) 16:26:30.42 ID:b+OEP4/Z0 - 教室の扉を開く。
しかし、俺を待っていたのは降りかかる水の洗礼だった。 ――その水の勢いは衰えをしらず、ついに学校は水に埋もれてしまった。 奇跡的に俺は助かったが、それ以外は無事かどうかもわからない。 いまや雛見沢は水に沈み、深きダムに湖に沈んだ幻の村となってしまったのだ。 しかし、今日も俺は水にもぐり続ける。 あの場所に、あの時の仲間達がいると信じ続けて・・・・・。 完
|
- ひぐらしがなかない
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2008/05/23(金) 16:28:10.90 ID:b+OEP4/Z0 - 教室の扉を開く。
しかし、俺を待っていたのは降りかかる水の洗礼だった。 魅音「サトコの罠・・・・・だねぇ。」 圭一「・・・・・・ふっ、これぐらいの子供の遊びどうってことないSA☆」 サトコ「ドキーン」 水もしたたるいい男である。 完
|
- ひぐらしがなかない
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2008/05/23(金) 16:29:55.93 ID:b+OEP4/Z0 - 北条サトコ何かと俺にからんでくる。
つまり俺が好きなのである。問題ない。 圭一「生意気なやつめ!」 サトコ「おーほっほっ!情けないですことー!」 俺も彼女もツンデレだ。問題ない。 完
|
- ひぐらしがなかない
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2008/05/23(金) 16:33:24.14 ID:b+OEP4/Z0 - サトコ「ふわーん!圭一さんがいじめるんですのー!!」
レナ「はうー!サトコちゃんをいじめちゃだめなんだよ!!だよ!!」 レナの拳が振るわれる。 否、それは台風の前兆にしか過ぎなかったのだ。 襲いくる右左の豪腕、連続などというレベルではない、既にその間隔すら感じさせない。 俺は吹き荒れる台風にまきこまれたのだ。大自然の災害に襲われているのだ。 ――その後、レナはボクシングの道へと進むこととなった。 もちろん、特技はかの有名なデンプシーロールである。 完
|
- ひぐらしがなかない
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2008/05/23(金) 16:34:38.71 ID:b+OEP4/Z0 - 魅音「相変わらずツメが甘いねー!」
圭一「マジで!?」 自分のツメを舐めてみる。 なんかちょっとしょっぱかった。 完
|
- ひぐらしがなかない
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2008/05/23(金) 16:36:19.50 ID:b+OEP4/Z0 - 圭一「ここはxが3、分かったか?」
レナ「えーと、じゃあここは・・・・・・」 魅音「y=21!!」 圭一「はぃ正解ぃ!!」 魅音・レナ「中村屋ぁ!!」 完
|
- ひぐらしがなかない
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2008/05/23(金) 16:40:37.94 ID:b+OEP4/Z0 - 魅音「おじさんは無駄に勉強に時間をかけるより、
この思春期の貴重な時間をもっと有意義に過ごすべきだと思うけどねぇ」 圭一「そんなものは勉強の出来ない奴の戯言だ。言い訳だ。 所詮、この世は学歴に全てがかかっている、それが世界の掟だ。 年下に顎で使われる気分が分かるか?分かるはずもないだろう。 それが嫌だったら、今から必死で勉強するんだな、この愚民どもが。 受験っていうのは、選考会だ。社会に適合しているかを調べ、ふるいにかけられる。 おちていった奴は死ぬ。社会的に抹消されたのと同じだ。 お前みたいなやつはそこで死んでいく運命なんだ。俺が手をかけるのも勿体無い。 俺みたいなエリートの人生の邪魔をしたくなければ、少しは自分で学習意識を持ちやがれ。」 魅音「ご、ごめん・・・・・・。」 完
|
- ひぐらしがなかない
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2008/05/23(金) 16:43:13.04 ID:b+OEP4/Z0 - 圭一「このコロッケは俺のだぁ!!」
サトコ「わたしませんわぁ!」 梨花「レナのお弁当は美味しいのですよー。」 レナ「ふふ、ありがとう梨花ちゃん!!」 ほのぼのとした空気だ。 なんて最高の仲間達――― 魅音「食べてるときに口を開くなぁ!!」 魅音は、どこかのお嬢様らしい。 その後の静かな食卓は実に気まずいものであった。 完
|
- ひぐらしがなかない
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2008/05/23(金) 16:45:53.67 ID:b+OEP4/Z0 - 圭一「部活だぜ!」
レナ「今日の罰ゲームは何にする?」 魅音「そうだね、皆に100円おごるくらいでいいかな?」 サトコ「ちょっとお財布が厳しいので50円になりませんこと?」 梨花「30円のソースカツ美味しいのですよ。にぱー。」 魅音「じゃあ、節約して30円の罰で行こうか。 あ、もちろん最下位に人が1位の人におごるだけだからね!」 今日も雛見沢は平和だ。 完
|
- ひぐらしがなかない
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2008/05/23(金) 16:48:01.79 ID:b+OEP4/Z0 - 魅音「圭ちゃん用にXLサイズも用意してあるからねー。」
試しに服の上から試着することになった。 どれどれ・・・・・・。 ―――ビリリッ!! レナ「破けちゃった・・・・・・」 魅音「圭ちゃん、アンタまた太ったの・・・・・?」 圭一「すまん、昨日ついに85kgを越えたんだ・・・・・・。」 完
|
- ひぐらしがなかない
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2008/05/23(金) 16:50:46.09 ID:b+OEP4/Z0 - 魅音「今日の罰ゲームは・・・・・これだ!」
ふりふりのフリルのついたそれは、まさしくメイド服!! 圭一「うわ、お前なんでそんなもの持ってるの?」 レナ「魅ぃちゃんって、そういう趣味の人だったんだ・・・・・・」 サトコ「知りませんでしたわ・・・・・・」 梨花「一人で鏡の前着たりするのですか?? うう、僕達がたがたぶるぶるにゃーにゃーなのです・・・・・・」 次の日、魅音は学校を休んだ。 妙な病原菌が回らなくて、ちょっと安心。 完
|
- ひぐらしがなかない
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2008/05/23(金) 16:56:29.14 ID:b+OEP4/Z0 - 今日の罰ゲームが俺が受ける。
もちろん、内容はメイド服で帰宅することだ・・・・・。 村人A「メイド神じゃ!!」 村人B「メイドの申し子じゃあああああああああ!!」 俺のメイド姿は相当のものだったらしい。 俺は村総出で祝われることとなり、今年の祭りでも俺を讃えることになった。 ――この年から、毎年6月にはメイド祭りが行われることにある。 こうして、長かった綿流しの歴史は終わりを告げたのであった。 完
|
- ひぐらしがなかない
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2008/05/23(金) 16:57:29.31 ID:b+OEP4/Z0 - 圭一「てめーら、ぶっ殺す!!」
魅音「圭ちゃーん!暴れたらパンツまで女の子のだってばれちゃ―――」 魅音「は、はいてないだと!?」 完
|
- ひぐらしがなかない
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2008/05/23(金) 17:00:42.12 ID:b+OEP4/Z0 - レナ「もじもじしてる圭一君かぁいいよおおおお!!
お持ち帰りぃいいいいいいいい!!」 レナは俺を自分に擦り付ける。 気持ちのいいものだったが、だんだんと勢いは増していきゴシゴシと音が鳴り始め――― 圭一「ぎゃああああああああああああああああああああ!!!」 ついに着火した。 俺は炎を上げ燃え盛り、近くの田んぼに落ちることでなんとか一命をとりとめた。 しかし、元の生活には戻れる訳がなかった。 全身に火傷を負い、顔も火傷跡で見れたものではない。 レナの家から多大な賠償金を受け取ったものの、俺の心の傷が癒えることはなかった・・・・・・ 完
|
- ひぐらしがなかない
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2008/05/23(金) 17:04:10.83 ID:b+OEP4/Z0 - レナ「かかしさんかぁいいよぉおおお!!」
レナはかかしを引っこ抜いた。 すると、その下にはなんと1億にものぼる金が隠されていたのだ!! ―――あの日以来、俺達とレナが遊ぶことはなくなった。 彼女は金に物を言わせて転校し、新たな地でセレブとして生活しているという。 彼女がいなくなった損害は大きかった。 友情<金の現実を押しつけられた俺達は、どこか心の壁を作ったまま接する仲間になってしまったのであった・・・・・・。 完
|
- ひぐらしがなかない
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2008/05/23(金) 17:06:18.67 ID:b+OEP4/Z0 - 誰にも見つかることなく、家に帰ることが出来た。
良かった、これでメイド服ともおさらば――― 父「け、圭一!?」 圭一「こ、これは部活の罰ゲームで・・・・・・」 父「・・・・・なぁ父さんのアトリエに来ないか?」 圭一「・・・・・・!!母さんには内緒だよ?」 もう、戻れない。 完
|
- ひぐらしがなかない
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2008/05/23(金) 17:09:20.02 ID:b+OEP4/Z0 - 母「圭一、女の子から電話よ。」
圭一「ん、そうか。」 母「ふふふ、こっちに着てから圭一が楽しそうでいいわぁ!」 母さんが嬉しそうならそれでいいんだ。 俺は何にも悲しいことなんかない。 魅音「聞いてよ、私の彼氏が早漏でさー! そういえばレナの彼氏もそうだとか言ってたかな? あれ、2個前の元彼の話だったかも・・・・・・」 たとえ、女の子からの話がこんな内容だったとしても――― 完
|
- ひぐらしがなかない
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2008/05/23(金) 17:11:36.99 ID:b+OEP4/Z0 - 次の日、俺は待ち合わせ場所に誰よりも早く着いた。
遅刻して、難癖つけられたらたまったもんじゃないからな。 ―――しかし、何時間経っても人が訪れることはなかった。 家に帰ると、母が『早かったのね』と言ってきた。 俺は枕に顔を押し付けて泣いた。 完
|
- ひぐらしがなかない
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2008/05/23(金) 17:12:43.47 ID:b+OEP4/Z0 - 興宮は雛見沢に最寄の町。
車で1時間かけてようやく着くのだ! 完
|
- ひぐらしがなかない
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2008/05/23(金) 17:14:09.33 ID:b+OEP4/Z0 - 魅音「今日の優勝賞金は5億!!」
圭一「ご、五億・・・・・っ!?」 ざわ・・・・・ざわ・・・・・ 魅音「子供銀行だけどね。」 圭一「なんだ。」 完
|
- ひぐらしがなかない
42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2008/05/23(金) 17:15:34.25 ID:b+OEP4/Z0 - 魅音「よーし、じゃあくじ引きで机に分かれてー!!」
俺達は全員同じ机だった。 決勝で会おうなんて、そりゃ無理な話だな。 完
|
- ひぐらしがなかない
43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2008/05/23(金) 17:17:03.14 ID:b+OEP4/Z0 - 魅音「ふっ・・・・・」
な、なに!? 魅音のやつ、もう勝利を決めたっていうのか!? 魅音「見事なストレート負けだったよ・・・・・・」 圭一「そうか・・・・・・」 完
|
- ひぐらしがなかない
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2008/05/23(金) 17:19:23.71 ID:b+OEP4/Z0 - レナ「このカルタかぁいいよー!!」
レナの手がカルタをとるために机に叩きつけられる。 その瞬間、机と手の接着面から光が漏れ始め――― その日、興宮の町にクレーターが発生した。 隕石が落ちてきたとなっている。真相は誰も知らない。 だって俺達はもう・・・・・・ 完
|
- ひぐらしがなかない
45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2008/05/23(金) 17:22:54.73 ID:b+OEP4/Z0 - 少年A「ハートのAはここだ!!」
しかし、そこのハートのAはない! そうか、サトコのやつイカサマでカードをすり替えやがったな!! ―――そんなサトコの手にナイフが突き刺さる。 絶叫しながら悶え、血を撒き散らすサトコに男が一言。 店長「イカサマはいけねぇよ・・・・・イカサマだけはな・・・・・。 神が許そうと、人が許そうと、この俺だけはゆるさねぇ。 ゲームの世界に子供と嘘と女はいらねぇ・・・・つまり、お前は必要ないなぁ。」 流石、ゲームマスター店長! 今日もかっくいー!! 完
|
- ひぐらしがなかない
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2008/05/23(金) 17:24:51.03 ID:b+OEP4/Z0 - 梨花「わー釣れましたのですよー☆」
少女A「は?『のですよ』とか超うけるんですけどー!」 少女B「ぶりっ子ってマジきもくない?? 可愛いとか思ってるんでしょ!?ねぇねぇ、どうななのよ??」 女の子に、萌え落としは通用しないらしい。 完
|
- ひぐらしがなかない
47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2008/05/23(金) 17:27:52.82 ID:b+OEP4/Z0 - 圭一「富田君、岡村、取引をしよう。
俺を勝たせろ!」 富田「嫌です。」 圭一「だよな。」 俺は普通に負けました。 完
|
- ひぐらしがなかない
48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2008/05/23(金) 17:30:37.77 ID:b+OEP4/Z0 - 圭一「俺が優勝したら富田君!
サトコを一日首輪つきで君の妹にしてあげよう!!」 圭一「岡村君! 君には猫耳梨花ちゃんに手綱をつけてお散歩させてあげよーう!!」 富田「・・・・・無理じゃないですか?」 圭一「多分な。」 俺は普通に負けた。 後で梨花ちゃんとサトコにこの条件を聞いてみた。一週間口を聞いてもらえなかった。 完
|
- ひぐらしがなかない
49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2008/05/23(金) 17:32:27.32 ID:b+OEP4/Z0 - ゲーム終了!!
圭一「ごめん、負けた。」 魅音「あはは、あたしも。」 レナ「はうー私もなんだよー。」 梨花「ごめんなさいなのです。」 サトコ「不甲斐ないですが、私もですわ・・・・・・。」 優勝賞金は名前も知らない子が持って行きました。 完
|
- ひぐらしがなかない
50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2008/05/23(金) 17:36:07.43 ID:b+OEP4/Z0 - 店長「みんな、ありがとう。
今日のお駄賃にこれをどーぞ!」 袋の中に入っていたのは、可愛い人形だった。 魅音「なんか、髪の毛伸びそうだね。いらない。」 レナ「私もー、ちょっと怖いかな・・・・・・」 結局、袋は店長がそのまま受け取ることになった。泣いてた。 しかし、次の日恐ろしいことにその袋は消えていたという。 そして、レナと魅音も消えてしまったのであった――― 完
|
- ひぐらしがなかない
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2008/05/23(金) 17:36:50.85 ID:b+OEP4/Z0 - 店長「みんな、ありがとう。
今日のお駄賃にこれをどーぞ!」 袋の中に入っていたのは、可愛い人形だった。 圭一「やったぁ!!超可愛い!」 完
|
- ひぐらしがなかない
52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2008/05/23(金) 17:41:00.80 ID:b+OEP4/Z0 - 店長「みんな、ありがとう。
今日のお駄賃にこれをどーぞ!」 袋の中に入っていたのは、可愛い人形だった。 でも、魅音だけ貰ってないんだよなぁ・・・・・・。 圭一「魅音、これやるよ。」 魅音「え、いいよ、いらないよ。 キャラでもないしさー!!」 圭一「でも、やっぱり・・・・・・」 魅音「いらないって言ってるでしょ!!」 魅音の張り手が人形に突き刺さる。 そして、偶然にも路上の水溜りに着地してしまったのだ――― あの日から、俺は魅音が嫌いだ。 学校でも、いついかなる時でも無視を決め込み、二度と口を交わさなかった。 些細なすれ違いでも、人間の心はすぐに傷ついてしまうのだ。 どうか自分に素直に生きてください。それだけが私の願いです。 完
|
- ひぐらしがなかない
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2008/05/23(金) 17:43:18.49 ID:b+OEP4/Z0 - 父「父さんな、興宮でいい店見つけたんだ!」
味に五月蝿い親父がここまでほめるなんて! 一体、どんな店だっていうんだ――― 父「マスター、なにかお勧めを一つ」 マスター「かしこまりました」 そこは実にお洒落なバーでした。 俺は親父をちょっとだけ見直した。 完
|
- ひぐらしがなかない
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2008/05/23(金) 17:45:03.80 ID:b+OEP4/Z0 - 父「父さんな、興宮でいい店見つけたんだ!」
味に五月蝿い親父がここまでほめるなんて! 一体、どんな店だっていうんだ――― そこはエンジェルモートという店だった。 18歳未満立ち入り禁止だったので、俺はそのまま家に帰った。 完
|
- ひぐらしがなかない
55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2008/05/23(金) 17:48:14.62 ID:b+OEP4/Z0 - 父「父さんは不埒な思いでこの店に来たんじゃない!!
このお店から受けるインプレッションを!! ただ、息子のお前に感じてもらいたかっただけなんだあああああ!!」 その時、俺に電流走る――― 10年後、おれはとある美術展に作品を展示した。 近い未来、俺の個展が開かれることも夢ではないのだという。 あの日感じた芸術的インスピレーションは、俺の一生の宝物だ。 完
|
- ひぐらしがなかない
56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2008/05/23(金) 17:49:40.60 ID:b+OEP4/Z0 - 圭一「み、魅音?」
詩音「ううん、双子の妹の詩音です。」 圭一「あ、そうですか。すいません。」 あ、このパフェ美味しいな。 完
|
- ひぐらしがなかない
58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2008/05/23(金) 17:52:51.26 ID:b+OEP4/Z0 - 魅音「お弁当は圭ちゃんに決定!!
罰ゲームにお弁当を没収ー!!」 皆が俺の弁当に群がる。しかし――― 魅音「うぐぅぁ!!」 レナ「ぎやぁああああ!!」 断末魔を浮かべ、次々と倒れる部活メンバー。 俺の母さんの料理は正にポイズンクッキングなのだ。 そして、その毒が蓄積されている俺も――― 完
|
- ひぐらしがなかない
59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2008/05/23(金) 17:55:58.47 ID:b+OEP4/Z0 - 魅音「え、えっと私はばっちゃの家に住んでるでしょ?
詩音は興宮の家に住んでるからさ・・・・・・」 その時、俺とレナは察した。 きっと、この家庭には何か深い事情があるのだろうと・・・・・・。 その帰り道、これ以上の会話はなかった。 しかし、俺達の間に妙な気まずさが生まれたのだけは確かなことだろう。 完
|
- ひぐらしがなかない
60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2008/05/23(金) 17:59:01.39 ID:b+OEP4/Z0 - チャイムがなる。
しかし、俺は玄関のカギを開けたところで力尽きた。 ――たった一度、昼飯を抜いたくらいでと思う人もいるかもしれない。 しかし、実際は毎日のように繰り返されていたことで餓死は当然のことだった。 俺が死ねば、アイツらが罪に問われることだろう。 死が、最後の復讐になるなんて皮肉なものだ。 ああ、意識が薄れていく―― いじめ、本当にいくない―― 完
|
- ひぐらしがなかない
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2008/05/23(金) 18:01:21.35 ID:b+OEP4/Z0 - チャイムがなる。
しかし、俺は玄関のカギを開けたところで力尽きた。 詩音「大丈夫ですか!?」 圭一「昼名抜きで、餓死寸前だよ・・・・・・」 詩音「くすくす、面白い!!」 詩音は帰った。 完
|
- ひぐらしがなかない
63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2008/05/23(金) 18:03:42.49 ID:b+OEP4/Z0 - 詩音「じゃーん!!
圭ちゃんに差し入れでーす!!」 袋の包みを空けてみる。 中に入っていたのは空のお弁当箱だった。 詩音「明日からはそれにも弁当を作って入れればいいんです! たとえ一つとられてたとしても、予備があれば安全!!」 俺は泣いた。 完
|
- ひぐらしがなかない
64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2008/05/23(金) 18:05:12.13 ID:b+OEP4/Z0 - 袋の包みを空けてみる。
中に入っていたのは豪勢なお弁当―― 圭一「ん、これ硬い。」 と思ったら全て食品サンプルだった。 いや、うん、なんていうか逆に凄いっすね。 完
|
- ひぐらしがなかない
65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2008/05/23(金) 18:07:20.55 ID:b+OEP4/Z0 - 圭一「なんだ、わたなんとかって?」
レナ「お祭りだよ! 屋台とかも一杯出て、他の町からお客さんも着たりするんだよ!!」 魅音「まぁ、屋台よりもお客の方が少ないのがざらってくらい、人はいないんだけどね・・・・・。」 こんな小さい村だし、しょうがないか。 完
|