- 第六猟兵by富岡6 オチスレ43
970 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sdaa-IYUA)[]:2021/07/02(金) 00:00:12.51 ID:Zd8hjJ2dd - 「ミッ…ミミィ…♪」
子タブンネは集まったお客様に、少ない力を振り絞って媚びる。 だが、周りのお客様はクスクスと笑うだけだ。 俺はガスバーナーで、露になった子タブンネの内臓を焼いた。 「ビィギューーッ!!ミ"ハッ…ミ"ガガガ…」 子タブンネが目を大きく開き絶叫するとともに、店内のあらゆる人からワァッ!と歓声が上がる。 「ミキーーッ!ミィガーーッ!!」 子タブンネは絶叫を上げながらも、首を振り周りの人に助けを求めるよう視線を向けた。 「ミ"ガガガッ!ミ"ャゥアーーッ!!」 最後に心臓を焼くと、ピンクの心臓は茶っぽくなり、ミャッと最後の声とともにその動きを止めた。 俺はここでは使わない子タブンネの頭だけ頂き、焼いた内蔵に香辛料を振りかけた。 これが子タブンネの美味しい食べ方だ。
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972 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sdaa-IYUA)[]:2021/07/02(金) 00:03:51.44 ID:Zd8hjJ2dd - いよいよ最後はデザート「タブンネの目玉ゼリー」の紹介だ。
「ミッミィ♪」「ミゥ〜…」「ミェーン!」「ミッ!」 今二階にはタブンネが四匹いる。 どれも大人のタブンネだ。 部屋が変わっても変わらずはしゃぐ者、部屋をクンクンとする者、何故か泣いている者、警戒するようにキリッとする者と様々だ。 ちなみに、このデザートは目玉を使うため、オスメス関係なく使える。 まずはルカリオを繰り出す。 「ウォウ!」 「ミミ?」「ミ〜ィ♪」「ミ…ミィ…」「ミフーッ!」 ルカリオを見た反応も、首を傾げたり、相変わらず媚びたり、怖がったり、威嚇したりと、見ていて飽きない。 「ミッ?ミッミ?」 俺はそんなタブンネたちの中から一匹を椅子に座らせて、四肢を固定した。 ルカリオは残りの三匹の見張り役だ。 「ミッミ?」 まだ自分の危機に気付かず「何をするの?」と呑気に聞いてくるタブンネ。 「ミミ〜ィ?」「ミッミ♪」「ミャウ…」 残りの三匹は、そんなタブンネを興味深く見たり、ルカリオに媚びたり、震えている。 最後に、今回はこれまでと違い首を固定した。 「ミッ!?ミィミ!?ミッミィ!?」 ここでようやく異変に気付くタブンネ。 「ミャウ!?」「ミフー!ミッフーッ!!」「ミィ〜…」 見ていた三匹も威嚇したり、さらに縮こまった。 そうして俺は、タブンネのその青い瞳に大き目なスプーンを当てた。 「ミ"ッ!ミ"ィーッ!!」 ここで俺の意図を知り、大声で泣き「止めて」と懇願するタブンネ。 その瞳からは既に涙が溢れている。 そして、俺はそのスプーンをタブンネの目玉と瞼の間に押し込んだ。 「ミ"ッガーーッ!!ゥビィーーッ!!」 その瞬間、壮絶な叫びが部屋を包む。 タブンネは動かない手足、首でどうにか逃げようと暴れるが、無駄な体力を使うだけだ。 「ミッ!?」「ミッヒィ!」「ミフーッ!!ミ"フーッ!!」 残りの三匹も、驚いたりさらに強く震えたり、より一層強く威嚇したりする。
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973 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sdaa-IYUA)[]:2021/07/02(金) 00:06:58.49 ID:Zd8hjJ2dd - 「ミギーッ!」
ここで、威嚇していたタブンネが吠えた。 チラリと見ると前傾姿勢で歯を剥いている。 「ウォウーッ!」 尤も、こんな時のルカリオだ。 タブンネが走り出した瞬間、神速で返り討ちにした。 「ミッギュ…」 情けない声で吹っ飛ぶタブンネ。 まるであの時のようだな。 思い出して少し笑ってしまった。 「ミ…ミィ…ミ…」「ミャウ…ミュゥ〜…」 残りの二匹も、その光景を見て完全に萎縮してしまった。 ある程度奥までスプーンが入ると、こてのように手首を捻ってやる。 すると、タブンネの青い瞳がコロンと飛び出した。 「ゥミ"ビャアーーッ!!ウ"ッギーーッ!!」 また叫ぶタブンネ。 残りの三匹も、耳を押さえて震えている。 「ミ"ゥアーーッ!」 叫ぶタブンネから飛び出す、まだ紐で繋がっている目玉。 この紐を、なるべく目玉に近い位置でハサミで切る。 プチッという音がして、目玉は完全に体から離れた。 「ミ"ミ"ガィーーッ!!」 と叫ぶタブンネは、激痛のあまりお漏らしをしてしまった。 「ミャァイーッ…」 ん?何だ? 残りの三匹の方から声が聞こえた。 振り返ってみると、どうやら一匹が恐怖に駆られ逃げ出そうと、ドアに向かってポテポテとゆっくり走っている。 尤も、タブンネにとってはダッシュなのかもしれないがw 「ミ"ハッ」 だがそれが成功する訳もない。 ルカリオの波動弾が、逃げるタブンネの背中に命中した。 「ミ"ィヤーーッ!!」 足を掴まれて引き摺られながら両手でバタバタするタブンネの姿は実に滑稽だ。 再び元の位置に戻されると、まるで失意のどん底にいるような表情で小さく、ミィと泣いた。 そして、俺はもう片方の目にスプーンを当てる。 「ミ"…?」 タブンネは掠れた声で呟き、ガタガタと震えた。 当然だろう。 両面の視力を失う危機に立たされているのだから。 「ミ"ゥ〜!ミ"ィヤーーッ!」 なんとかそう叫ぶが、既に力はない。 俺は再びタブンネの瞳にスプーンを押し込んだ。
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975 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sdaa-IYUA)[]:2021/07/02(金) 00:10:57.51 ID:Zd8hjJ2dd - 「ミ"ゥガーーッ!!」
またもやそう叫ぶタブンネ。 まぁ、これは先ほどと同じ展開だから商略しよう。 こうして両目を失ったタブンネだが、まだ生きている。 椅子から降ろしてやると、手探りで「ミ"ィ…」と泣きながら歩き始める。 「ミ"ベッ!」 だが転んでしまった。 「ミ"エーッ…ミ"ャーーン…」 すると今度はうつ伏せのまま大声で泣きじゃくり始めた。 よほどショックだったのだろう、両手足をバタバタさせている。 「ミィ…」「ミッミィ!」「ミッ!!」 そんなタブンネの回りに三匹も集まり、癒しの波動をかけたり、慰めるように背中や頭を撫でている。 「おい」 「ミヒィッ!?」「ミッ…」「ミッミィ♪」 だが、俺が声をかけると、ビクッとした。 しかもその内の一匹はあろうことか、この俺に媚びたのだ。 まぁ、コイツらは全員目玉を取り出すのは決定しているが、反応が面白そうだからこの媚びた奴は最後にしてやろう。 俺は震えるタブンネたちの内、一匹の腕を掴み椅子まで引き摺った。 「ミッ…!ミ…!」 そのタブンネは何とか踏ん張って避けようとしているが、その顔はクリムガンのように真っ赤に染まっていたw 「ミフーッ!!」「ミッフー!!」「ミ"ャゥ!?」 二匹は威嚇し、先に目玉の無くなったタブンネは訳が分からないだろう。 そうしてタブンネを椅子に固定した。 「ミ"ギャーッ!!ミ"ィワーン!!」 そのタブンネはついに鳴き始めてしまう。 「ミギーッ!!」 すると、威嚇していた二匹のうち一匹がそう叫んだ。 「ミギャッ!」 だが案の定、ルカリオのインファイトに吹っ飛ばされた。 タブンネの種族はドイツも学習しない生物だなw この流れは省略するが、大体同じように両目を取り出した。 タブンネの反応も同じようなものだ。 タブンネを椅子から降ろすと「ミ"ギーーッ!!ミ"ィガーーッ!!」と叫んだ。 これまで見えていたものが見えなくなり、相当ストレスになっているのだろう。
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976 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sdaa-IYUA)[]:2021/07/02(金) 00:14:08.45 ID:Zd8hjJ2dd - 無傷なタブンネ二匹は、目玉のなくなったタブンネをそれぞれ慰めている。
「ミグゥッ!?」 だがここで、今目玉を無くしたタブンネが、自分を慰めていたタブンネに噛みついたのだ。 「ミ"ィ…?」 すっかり失意の中にいる最初のタブンネ。 「ミッ!?」 そして、そちらを慰めていたタブンネは驚き声を上げる。 「ミ"ウーッ!」 噛みついたタブンネは最早狂っているのか、鬼のようの形相だ。 目玉がなくなり、ポッカリと空いた穴も手伝って、その表情はタブンネのくせに中々怖い。 「ミゥビーッ!ミィ〜ン!」 噛まれたタブンネは泣きじゃくっている。 仕方ない、この目玉無しのためにも、次はコイツを使ってやる。 「ミ"バッ!!」 俺は噛みついたタブンネをひっぺがし、蹴りを入れた。 「ミィミミィ♪」 そのタブンネは「助けてくれてありがとう」とでも言うように、俺に向かってお辞儀した。 コイツ、わかってんのか!?w 俺はそんなタブンネを椅子まで引き摺り、椅子に固定する。 「ミャウーーッ!ミィビーーッ!!」 この時のタブンネの顔は、「助けてくれたのに…」という絶望の表情だった。 お前は商品だから、あまり傷ついてほしくないんだよw 同じく省略。 こうして三匹目のタブンネも目玉を取り出した。 椅子から降ろすと、すぐに最後のタブンネが駆け寄る。 「ミィ?ミミィ!」 「大丈夫?元気出して!」 そんな無責任な声だ。 そのタブンネも「ミィ…ミ"ャゥ〜…」と唸り、最初のタブンネに寄り添った。 噛みついたタブンネは随分静かだが… やられた。 舌を噛み切り死んでいた。 恐らく両目がなくなったことに絶望してだろう。 癒しの波動で痛みはなくなっても、さすがに無くした体までは再生しない。 尤も、今後のことを考えると、コイツが一番賢い選択をしとと言えるかもしれないが。
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978 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sdaa-IYUA)[]:2021/07/02(金) 00:19:30.18 ID:Zd8hjJ2dd - そして最後のタブンネだ。
俺がチラリと見ると、タブンネはこちらを向いて「ミッミィ♪」と鳴いた。 最初に媚びられて順番を後回しにしたからだろう。 そうすれば自分は大丈夫だと思うお花畑だ。 「おいで♪」 俺が優しく声をかけると、案の定「ミ〜ィ♪」と甘ったるい声でポテポテと歩いてきた。 当然椅子行きだw 「ビィヤーーッ!!ミ"…ミ"ガーーッ!!」 裏切られた…そんな感じに叫び、助けを求めるタブンネ。 「ミ…ミィミ♪」 そしてスプーンを見ると、また媚びた。 そんなことしても何にもならないのにw 「ミ"ッギュー!!」 スプーンを押し込むと、タブンネは断末魔を上げた。 同じく省略 目を失ったタブンネたちは、うずくまったり、倒れていたり、泣いたりしている。 「ミィ…」「ミ"ャーーン…ミィ〜ン!」「ミ"…ミ"…」 その声も様々だ。 さて、この取り出した目玉をボールに入れ、アロエ果肉くらいまで細かく砕いていく。 いくら何でも、目玉がそのままゼリーになってるなんて嫌でしょう?w そして細かくなった目玉を、寒天、果物果汁と混ぜて固めれば「タブンネの目玉ゼリー」完成。 一皿200円とリーズナブルで人気のデザートだ。 「ミィ〜ン!」「ミ"…」「ミフーッ!!」 え?あいつらは? こうなれば部屋にも戻せないし、速やかに別の料理で処理するよ。 これで俺のレストランの紹介を終わろう。 もちろん、ここで紹介した以外にも、耳せんべいやタブンネラーメン、タブンネフライ等多数の料理がある。 正直、可哀想と思うこともあるが、だからこそ美味しく料理するのが俺の義務だ。 レストランは絶好調で、この調子なら年内にイッシュ全土に広がり、来年にはジョウトにも支店を出せるだろう。 シェフも足りないし、忙しいが俺は充実の毎日を送っている。 皆も、ライモンに遊びに来た際は是非立ち寄ってみてくれ。 <終>
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979 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sdaa-IYUA)[]:2021/07/02(金) 00:24:43.16 ID:Zd8hjJ2dd - 可愛い赤ちゃん
テーブルの上に置いた卵がカタカタ揺れ、ひびが入る。 割れた殻の隙間から、ベビンネが顔を覗かせた。 そしてベビンネは殻を押しのけて這い出し、「チィチィ…」と可愛らしい産声を上げた。 「よーしよし、パパですよー。今日からよろしくな」 俺はベビンネを抱き上げ、ぬるま湯を入れた洗面器でベビンネの体を洗ってやる。 そして全身を丁寧に拭い、タオルでおくるみにして抱き上げ、 あらかじめ用意しておいた哺乳瓶を咥えさせた。 「チィチィ…♪」 本能のまま、ベビンネは哺乳瓶からちゅうちゅうとミルクを吸う。 生まれたばかりで目も開いていないが、心なしかうれしそうな表情だ。 その笑顔を見ていると本当に心が和む。目に入れても痛くないとは正にこの事だろう。 しかし大変なのはこれからだ。 生まれたての赤ちゃんには、数時間毎に授乳し、排泄も手伝ってやらなくてはいけない。 異常がないか常に神経も使うし、ゆっくり寝るわけにもいかない。 平日、会社に出勤する前にはポケモンセンターの託児所に預け、帰りに引き取るという繰り返し。 人間も同じようなものだから、育児ノイローゼになる母親がいるのも無理からぬ話だ。 だが俺は苦にならない。ベビンネを卵から孵化させて育てるのは6匹目だから手馴れたものだし、 何より赤ちゃんの無邪気な表情を見れば、育児の苦労など吹き飛んでしまうのだ。 最初はもぞもぞとしか動けないが、1週間もすれば目も開いてハイハイで動き回るようになる。 「チィチィ♪」と声を上げながら部屋中を這い回る姿は、いつまで眺めていても飽きない。 会社なんか休んで、ずっと眺めていたいくらいだ。 そしてハイハイから、ヨチヨチ歩きをするようになり、餌もミルクからオボンの実に変わった。 赤ん坊らしい「チィチィ♪」という声も、いつしか「ミッミッ♪」に変わっている。 生後3ヶ月も過ぎれば身長も40センチを越え、ベビンネ改め子タブンネだ。 成長期なのか、最近はオボン1個では足りず、2個目をせがむようになってきている。 (そろそろ潮時かな…) 自分を見つめる俺の視線に、変化が現れている事に子タブンネは気づいていない。
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981 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sdaa-IYUA)[]:2021/07/02(金) 00:30:30.02 ID:Zd8hjJ2dd - (そろそろ潮時かな…)
自分を見つめる俺の視線に、変化が現れている事に子タブンネは気づいていない。 そんなある日、俺は子タブンネを連れてドライブに出かけた。 空は晴れ渡り、絶好のドライブ日和だ。俺は気持ちよく車を走らせる。 助手席の子タブンネは近場の散歩ばかりしかしたことがないので、 見るもの全てが珍しいらしく、「ミィミィ♪」とはしゃぎながら窓の外の景色に夢中だ。 やがて海が見えてきた。海沿いの道路の休憩所に停車し、俺は子タブンネを連れて車を降りる。 「ほーら、海だぞー」 俺は子タブンネを抱え上げ、休憩所の崖の側の柵までやってきて、海を覗かせた。 「ミッミッミッ♪」 地平線まで果てしなく続く海原と、崖下の岩に寄せては返す波に、子タブンネはすっかり興奮している。 「じゃあな」 俺は一言言うと、抱きかかえた子タブンネを海に放り投げた。 「ミィーッ!?」 叫び声を残し、子タブンネは10メートルほど下の海面に落下する。 ドボンと沈み、数秒後に浮き上がってきた子タブンネは必死にもがいて俺に助けを求める。 「ミッ、ミィィーッ!ミビィーッ!!」 だがその周辺の波が逆巻き、あちこちから子タブンネ目掛けて水中からいくつもの魚影が迫ってきた。 「ミギャァァーッ!!」 子タブンネの悲鳴が絶叫に変わった。キバニアだ。この辺りはキバニアの生息域なのだ。 数十匹のキバニアに襲われた子タブンネの姿が水中に引きずり込まれる。 「ミィィィィ!!ミヒィィィィィィ!!」 懸命の力で一瞬浮かび上がるが、その姿は既にボロボロで、触覚は食い千切られ、 耳にも顔にも手にも、所狭しとキバニアが食いついている。 「ミイィァァァァ…!!」 どうしてこんな目に遭うのかわからないといった絶望の表情を浮かべたまま、 子タブンネは再び引きずり込まれ、二度と浮かび上がってくることはなかった。 「ふっ」 俺は軽くため息をつく。特に感傷などない。
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983 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sdaa-IYUA)[]:2021/07/02(金) 00:35:39.13 ID:Zd8hjJ2dd - なぜこんなことをするのかといえば、答えは簡単。俺は赤ちゃんは大好きだが、子供は嫌いだからだ。
赤ちゃんは確かに手がかかるし、面倒だ。だが泣くのも愚図るのも全て本能のなせる業。 純真無垢な行動には邪心ひとつない。どんな苦労だって、惜しくはないのだ。 だが子供は違う。成長して余計な知恵がつき、ズルをする事を覚え、わがままになってゆく。 小賢しく汚れた生き物には俺は興味はない。 過去に5匹のベビンネを孵化させ、精魂込めて育ててきたが、ある程度成長してくると愛情が急に冷める。 もはやいらなくなった子タブンネは、こうして始末してきたのだった。 獲物を食い尽くしたキバニアは散っていき、水面は静けさを取り戻した。 俺は車に戻り、本日の2つ目の目的地に向けて出発する。新たな卵を入手するためだ。 海から引き返し元の道を戻る途中、大きな森の側で俺は車を停めた。 この森にはタブンネが多数生息しており、過去の卵は全てここで手に入れたのだ。 車のトランクから金属バットを取り出した俺は、森の中に踏み入ってゆく。 タブンネを警戒させないよう、足音を殺しながら森を探索するうち、タブンネの巣を見つけた。 親の姿は周囲に見当たらず、卵が1個あるだけだ。色つやも大きさも申し分ない。 持ち帰ろうと手を伸ばした時、ガサガサと草むらを掻き分け、1匹のタブンネが姿を現した。 血相を変えて駆け寄り、卵をひったくる。どうやら母親らしい。 卵を獲り損ねた俺は、舌打ちしながらバットをタブンネに向けて突きつけた。 「おい、その卵くれよ。また産めばいいだろ?」 「ミーッ!!ミィィ!!」 タブンネはとんでもないとばかりに首を横に振る。まあ、当然の反応だ。 だが、そう簡単に引き下がる俺ではない。 「そうか、じゃあ少々痛い目を見てもらおうか」 言いながら、俺はバットをタブンネの側頭部目掛けてフルスイングした。 「ミビャァーッ!!」 殴り倒されたタブンネは卵を取り落とした。卵はころりと草むらの上に転がる。 バットを一旦地面に置き、俺が卵を拾おうとすると、タブンネもすがりついてきた。 さっきの一撃で頭から流血しているというのに凄まじい執念だ。母性の成せる業なのだろう。
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984 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sdaa-IYUA)[]:2021/07/02(金) 00:40:41.43 ID:Zd8hjJ2dd - 「放せよ、もう一発くらいたいのか!」
「ミーッ!ミーッ!!」 俺とタブンネは両手で卵を引っ張り合う。タブンネはあきらめる気配がなさそうだ。 こうなったら動けなくなるまで叩きのめしてから奪うしかないと思い、俺は手を放した。 急に手を放され、勢いあまってタブンネは後ろにバッタリ倒れる。 ところがその時、グシャリという嫌な音がした。 卵を引っ張る力が強すぎて、タブンネは自ら卵を抱き潰してしまったのだ。 「ミッ!?………ミ……ミィィ……?」 恐る恐る自分の腹部を見たタブンネが見たのは、卵の破片とその中のベビンネの姿だった。 卵の殻ごと抱き潰され、体が破裂したベビンネは、もちろん血まみれで即死だ。 「ミ……ミヒィィィィィン!!」 産声を上げることすらなくあの世へ行ってしまった我が子の亡骸を抱き締め、タブンネは号泣し始めた。 「バカが、さっさと放していればこんな事にならなかったのに」 俺は吐き捨ててタブンネに背を向け、新たな卵を探してさらに森の奥へ向かった。 しかしいつもならもういくつかは巣と卵が見つかるものだが、今日はどうも見当たらない。 先程のタブンネの悲鳴を聞きつけ、他のタブンネは怯えて逃げたか姿を隠してしまったのかもしれない。 あきらめて引き返そうかと思った時、ちょっと開けた場所が見え、タブンネの親子の姿が目に入った。 父親らしいタブンネが子タブンネと遊んでおり、それを母親タブンネが笑顔で眺めている。 母親タブンネは卵を抱いていた。まあまあの代物だが、今日はあれで妥協するとしよう。 草むらを掻き分けて姿を現した俺に、タブンネ一家は警戒心を露にした。 母タブンネと子タブンネは、怯えた顔で父タブンネの後ろに姿を隠す。 「ミッ!」 父タブンネは両手を広げ、俺を通せんぼする。勇敢といえば勇敢、無謀といえば無謀だ。 卵をよこせ、などと言っても聞く耳を持たなさそうだ。だったら、いきなり実力行使するに限る。 俺はバットを父タブンネの脳天に振り下ろした。 「ミヒィーッ!!」 倒れる父タブンネの頭も背中も手足も、俺は見境なく殴打する。 「ミッ!ミギィ!ミヒィー!ビッ!ギィィィ!!」
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986 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sdaa-IYUA)[]:2021/07/02(金) 00:45:56.10 ID:Zd8hjJ2dd - 父タブンネの全身はたちまち痣だらけになり、涙を流して『もう許して』と言いたげな悲鳴を上げる。
側では母タブンネが子タブンネを抱きしめて、ガタガタ震えていた。 俺は母と子に見せ付けるかのように、渾身の力を込めてバットを父タブンネの頭に叩きつけた。 一回。「ミギャアアーーーッ!!」 二回。「ギィィィィィィィ……!!!」 そして三回。「ゴバァッ…!!」 三回目で頭蓋骨が陥没し、血が吹き出した。全身をビクンと大きく痙攣させた父タブンネは動かなくなる。 「ミッヒィィーーー!!」「ミィィィィ!!」 その無残な姿に、母子は悲痛な声を上げて号泣する。しかし俺は容赦しない。 母タブンネに歩み寄ると、触覚をぐいっと引っ張った。 「ミヒッ!?」 「卵をよこせ。嫌だといったらこのガキを殺す。そいつよりもっと苦しめてもっと酷いやり方でな」 直接触覚を握って感情を伝えた母親はもちろんのこと、子タブンネにも俺の心が伝わったようだ。 2匹とも真っ青になって、何かの発作でも起きたかのように全身がガタガタ震えている。 母タブンネは滝のような涙を流し、迷っていたようだったが、もはや選択の余地などないことに気づいたようだ。 「ミ、ミィィ……」 震える手で俺に卵を差し出した。俺はニッコリ笑ってそれを受け取る。 卵さえ手に入れば無益な殺生をする気はない。俺はバットの血を、父タブンネの死体の毛皮で拭き取った。 「じゃあな、新しいパパでも見つけて、また卵を産みな」 卵をそっと抱え、立ち去る俺の背中のほうから、泣き声が聞こえてきた。 「ミィィィィ…!」「ミィッ、ミィッ…」 だが俺の心は晴れやかだった。 車に戻った俺は、卵が割れないようバスタオルでくるんで、助手席にそっと置いた。 エンジンをかけ、発車させる。相変わらずいい天気だ。気持ちがいい。 この卵からどんな赤ちゃんが生まれるかと思うと、自然に頬が緩む。 俺は卵が割れたりしないよう、安全運転で車を走らせる。 「一日でも長く赤ちゃんでいてくれよ」などと無理な願いを心の中で呟きながら。 (終わり)
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988 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sdaa-IYUA)[]:2021/07/02(金) 00:51:48.53 ID:Zd8hjJ2dd - _,,,,,,,---シ" │
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990 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sdaa-IYUA)[]:2021/07/02(金) 00:56:49.68 ID:Zd8hjJ2dd - _,,,,,,,---シ" │
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| - 第六猟兵by富岡6 オチスレ43
992 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sdaa-IYUA)[]:2021/07/02(金) 01:02:06.56 ID:Zd8hjJ2dd - _,,,,,,,---シ" │
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993 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sdaa-IYUA)[]:2021/07/02(金) 01:07:14.36 ID:Zd8hjJ2dd - >>991
断る 代わりにお前がそれを受けるよう、取り計らう お前が女なら触手で子宮から卵巣から全て破壊されれば良い お前が男なら肛門、大腸、小腸、胃、食道と破壊されると、こちらの心が温まる
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994 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sdaa-IYUA)[]:2021/07/02(金) 01:12:21.76 ID:Zd8hjJ2dd - _,,,,,,,---シ" │
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995 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sdaa-IYUA)[]:2021/07/02(金) 01:17:24.35 ID:Zd8hjJ2dd - _,,,,,,,---シ" │
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996 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sdaa-IYUA)[]:2021/07/02(金) 01:23:09.73 ID:Zd8hjJ2dd - _,,,,,,,---シ" │
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| - 第六猟兵by富岡6 オチスレ44
67 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sdaa-IYUA)[]:2021/07/02(金) 19:05:07.18 ID:Zd8hjJ2dd - https://i.imgur.com/IflM635.jpg
https://imgur.com/a/APn30MJ 魚拓は次から、これに
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68 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sdaa-IYUA)[]:2021/07/02(金) 19:07:40.28 ID:Zd8hjJ2dd - 「ミィ〜ミミィ〜♪ミィ〜ミミィ〜♪」
母親タブンネの子守唄が無邪気にじゃれあう子タブンネ達を優しく包み込む。 「ミッ!ミィ!ミミィ!」落ち着き無くはしゃぐ子タブンネ達も母親に抱き締められ、その暖かい温もりを感じながら夢の中に誘われていく。 「ミピュ〜。ミキュゥ〜。」 可愛らしい寝息をたてながら楽しい夢を見ているのか顔を綻ばせる子や寝ながら母親の乳房を求めて指をチュパチュパしゃぶる子達を母親タブンネは目を細めて優しく見つめている。 微笑ましい光景だ。 誰もがそう思うだろう。 こんな可愛い天使達を虐待するなどあり得ない。 …そう思っていた。 最近屋根裏からガタガタ物音がするようになり「ミィミィ」と甘ったるい鳴き声が聞こえてくるようになった。 僕は今木造の古いアパートに住んでいる。 古い故にある程度は想定していたが、まさか冒頭述べた光景がうちの屋根裏で展開していようとは。 先程は母親タブンネと称したが声が少し甲高い。恐らく子タブンネが幼いベビンネ達の世話をしているのだろう。 流石に大人のタブンネが忍び込める程の広さの屋根裏ではない。 親を失い野生の世界では生きていけず放浪の果てに辿り着いた安息地がうちの屋根裏だった訳か。 その証拠にタブンネ達の楽しそうなはしゃぎ声が毎日僕の耳まで届き毎日楽しく遊び回っているのが屋根裏からの振動で用意に想像がつく。 そう、毎日だ。 毎日、毎日「ミィミィミィミィミィミィミィミィ。」 屋根裏からの歌声や踊りは騒音となり僕のストレスを膨れ上がらせる元凶となった。 奴等は無駄に知能が高い為に冷蔵庫を漁る事を覚えたり躾などされていない為に部屋の至る場所に糞尿を撒き散らし床一面を泥のハートマークで染め上げる。 部屋は散らかり広範囲に散らばって落ちているピンクの抜け毛がタブンネ達が蹂躙していった事実を物語っていた。 当然僕の怒りは限界だった。しかし正確に奴等の棲みかを把握しておらずタブンネ達も僕を警戒しているのか、なかなか尻尾を掴めない。 そう、尻尾だ。 あのフワフワとした人を小馬鹿にしたようなふざけた形をした尻尾。 時々物陰からフリフリと動く尻尾がチラリと覗くがいつもあと一歩のところで逃げられてしまう。
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69 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sdaa-IYUA)[]:2021/07/02(金) 19:08:31.76 ID:Zd8hjJ2dd - 確かに奴等は憎いが僕も鬼ではない。
捕まえたら逃がして二度と屋根裏に住み着かないようにすればいいだけだ。 平穏な暮らしが戻るなら許してやろう。 …実際にタブンネ達に遭遇するまではそう思っていた。 小雨が降る中、僕は帰路に着く足取りを速める。 今日は残業もない。 こんな早い時間に帰れるのはいつ以来だろうか? …思い出した。タブンネ達が住み着く前だ。 タブンネの事を思い出し少し気が滅入ったが僕の帰る場所はあの古いアパートだ。 決してタブンネの巣なんかではない。 うちのドアの前に立ち僕は気を引き締め逸る気持ちに反するように静かにゆっくりとドアノブに手をかけた。 忍び込むように玄関に潜入した僕は微かに、だが確実に何者かの気配を感じ取った。 そして確信した。 間違いないタブンネだ! 集中して耳を澄ますとガサガサと物音が、それとまだ幼いタブンネの鳴き声が「ミィミィ」と聞こえてくる。 毎日のように聞かされた甘ったるい耳障りな鳴き声だ。 僕はタブンネ達とは逆に物音をたてず慎重に台所へと足を進めた。 だんだんと鳴き声のボリュームが大きくなりクチャクチャと咀嚼する音が真っ暗な台所に響く。 「クチャクチャ、ンミィ。ング。ミップ!」 タブンネ達は食べる事に夢中のようで僕に全く気付いていない。僕はタブンネ達の位置を把握した。 そして逃げられないように間合いを詰めた。 僕は台所の照明を点灯した。 「ミィィ!」 「チチィ!」 突然の事態に驚く四匹の子タブンネ達。予想通り大人はいないみたいだ。 くわえていたハムを口から溢し口をパクパクさせるベビンネ。 眩しさにまだ目が慣れず顔を抑えているベビンネ。 その二匹の手を取り一目散に逃げようとした母親代わりの子タブンネ。(便宜上このタブンネを以後ママンネと呼ぶ事にする。) 僕は逃げ遅れたシュークリームに顔を突っ込んでいるベビンネの首根っこを掴んだ。 顔中クリームまみれのベビンネは状況を理解していなかったが直ぐに危険を察知しミキャア、ミキャアと喚き始めた。
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70 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sdaa-IYUA)[]:2021/07/02(金) 19:09:26.52 ID:Zd8hjJ2dd - 「ミィ!ミィミィ!」
ママンネが何かを訴えている。 大方察しはつく。 だがその要求を呑む気は全くおきない。 それどころか僕は不思議な感情に包まれた。 こいつらをメチャクチャにしてやりたいと。 タブンネ達が知性の欠片も感じさせない獣であれば僕は何も感じなかっただろう。 しかしタブンネは人の言葉を理解出来、そして何より人間の様に感情表現が豊かだ。 恐怖に震えるタブンネの顔が僕に未知の興奮を与えた。 もっと、もっと!こいつらの顔を絶望に染め上げたい! その想いが増すとともに自然と笑みが込み上げてきた。 だがその笑みはタブンネ達の表情から察するにさぞかし悪意のある笑みだったのだろう。 反比例の関係の様に僕とタブンネの表情は変化していく。 「この子を返して欲しかったらお前らの棲みかへ案内しろ。」 ママンネは恐怖にプルプル震えながらも小さくコクッと頭を下げた。 両脇のベビンネ達はママンネの手を力一杯握り締めて瞳に涙を溜めていた。 二匹ともママンネ同様恐怖で震え歯をガチガチ鳴らしていた。 僕に掴まれているベビンネは興奮して暴れていたので一先ずバッグの中に閉じ込めた。 必死に出ようとモゴモゴ動いているが無視しておく。 ママンネは棲みかを案内した。 押入れの奥に屋根裏に繋がる小さな穴があった。 あまり掃除をしてなかったので全然気付かなかった。今後は気を付けねば。 懐中電灯で屋根裏を照らすと無くしたと思っていた複数のタオルが見つかった。毛布代わりに使っていたと見える。他にも沢山の食べかすが散乱していた。 さらに奥に、ふと白い物が見えるとママンネが咄嗟に隠そうとした。余程大事な物らしい。 「今隠そうとした物を見せろ。さっきの子が死ぬことになるぞ?」 その言葉にママンネはミィ・・・と涙声をあげながら白い物を僕に差し出した。 それは尻尾だった。 大きさからして大人のタブンネのもの。 親の形見という訳か。 「これは少し預かる。なに、すぐに返すよ。」 ママンネが両手を伸ばし「返して!」とアピールするが無視。 僕は散らかったままの台所に戻った。 タブンネ達の食べかすの他に糞尿が撒き散らされている。
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71 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sdaa-IYUA)[]:2021/07/02(金) 19:10:19.00 ID:Zd8hjJ2dd - 「綺麗に掃除したら子供を返してやるよ。雑巾はこれを使いな。」
僕はそう言って尻尾をママンネに渡した。 「ミィ・・ミィィ!」 ママンネは首を横にブンブン振った後、僕のズボンをキュッと掴み僕を見上げながら媚びるようにミィミィ鳴き出した。 「・・・まあ大事な形見だしな。悪かったな。」 僕の言葉を聞いたママンネは安堵の表情を浮かべ形見の尻尾をギュッと抱き締めながら目を瞑っている。 「良かった。ずっと一緒だよ、お母さん。」とか思っているのだろうか。 形見の残り香を嗅ぎながらうっとりしているママンネの目の前にミキサーを置いた。 丁度ベビンネ一匹の体がすっぽり入る。 僕は先程バッグに閉じ込めた一匹をミキサーの中に入れる。 「ミチィ!ミッミィ!」 ベビンネがどれだけ足掻こうが脱出する事は不可能だ。 必死な姿とは裏腹に尻尾をフリフリさせ全く緊張感を感じさせないベビンネを見て僕は思わず吹き出してしまう。 そして開けっ放しのミキサーの上からベビンネ目掛けて用意しておいたポットのお湯を一滴かけた。 「ミピャア!」 もう一滴。 「ミヒィィ〜!」 熱湯がかかる度に目をカッと見開きピョンピョン跳ねるベビンネ。 青ざめるママンネにボソッと「尻尾で掃除すればこんな事にならなかったのにね。」と耳打ちすると、暫くして涙をボロボロ溢しながらママンネは形見の尻尾を使い糞尿を掃除し始めた。 一通り掃除が終わる頃には尻尾は変色し毛並みはボサボサになり悪臭で残り香どころではなくなった。 それでも大事な物なのか手放そうとしない。 いつまでも汚物まみれの形見を見つめるタブンネ達の姿にも見飽きたので形見にライターで火をつけた。 目の前で大事な物が燃えている。しかし熱くて近寄れず泣く事しか出来ないタブンネ達の絶望的な顔はなかなか見物だったので思わず写メに撮ってしまった。 その後、親との思い出に浸るタブンネ達を現実に引き戻す為にミキサーの中からベビンネを取りだしママンネに見せ付けた。 尻尾を掴まれ宙吊りのベビンネは恐怖と痛みから激しく暴れている。 僕はベビンネの足に鎖を巻き付け床にそっと置いた。自由になったベビンネはママンネの元に一直線に向かうが急に足が引っ張られ先に進む事が出来ない。
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72 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sdaa-IYUA)[]:2021/07/02(金) 19:12:07.72 ID:Zd8hjJ2dd - バッと後ろを振り返るベビンネの視界には黒い鉄球が。
そして自分の足に巻かれた鎖が目の前の鉄球と繋がっている事を理解したタブンネは涙で顔をクシャクシャにした。 「掃除ご苦労様。もう帰っていいよ。」僕は悪意のこもった一言をタブンネ達に言い放った。 ママンネ達は何とか鎖に繋がれたベビンネを助け出そうと試みるが鉄球が重すぎて動かせず鎖を噛み千切ろうにも歯が立たない。 困り果てたママンネ達はソファーで寛いでいる僕の所まで、とてとてと駆け寄り「ンミィ・・・」と弱々しく鳴いた。 「どうした?もう帰っていいんだぞ?」 僕の言葉に反してママンネは居座り続け囚われのベビンネを指差しミィミィ媚続けている。 両脇の二匹もママンネの手助けをするようにピョンピョン跳ね回る。 「そうか。お前達も繋いで欲しいんだな。」 ママンネ達は必死に「違うよ!」とアピールしているが僕はママンネの脇にいた一匹のベビンネを仰向けに寝かせ股を開かせ片足に鎖を巻いた。 ジタバタ暴れるベビンネの股から妙な熱を感じる。 失禁していた。 僕はイラッとしてベビンネの顔をつねった。 「ミギィ!ミアアアア!」泣きじゃくるベビンネのヨダレが手についた。 少しお仕置きが必要だな。すでに逃げ出せないベビンネの口を無理矢理こじ開けチューブ式のワサビを思い切り絞った。 「ミガッ!アガッ!ンガァ〜!」 ベビンネの口の周りは大量のワサビにヨダレ。鼻水まで流して体液のナイアガラやぁ〜! ……興奮して少し調子に乗ってしまった。 目を見開き舌を出したままベビンネはケホケホと咳き込んでいる。 まだチューブの中にワサビが少し残っていたのでベビンネの尻の穴に注入した。「ミピッ!ミピャア!」 手足をばたつかせて苦しむ姿は殺虫剤を撒かれた害虫のようだ。 歯を剥き出しにして力むベビンネの尻から「プップッ」という音とともにワサビが出てくる。 「残したら勿体無いよ。」僕はベビンネの顔を排泄したワサビに擦り付けた。 鼻の辺りを重点的にだ。 ベビンネの鼻と口にワサビが入ったのでガムテープで栓をした。鳴き声が楽しめないがまあいいだろう。
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73 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sdaa-IYUA)[]:2021/07/02(金) 19:13:26.28 ID:Zd8hjJ2dd - 僕がワサビンネで遊んでいると、もう一匹のベビンネが僕の足をペチペチ叩いている。兄弟を助けようとしているのか。生意気な奴だ。
僕はターゲットを切り替える事にした。 紐を使い生意気なベビンネの足をハンガーに縛り付けた。逆さで宙吊りの状態だ。 そして鍋に熱湯の準備をする。 僕はハンガーを持ちベビンネをじわじわ熱湯に近付ける。 恐怖で小刻みに震える姿は素直に可愛いと思える。 そしてあえてギリギリの所で留める。ベビンネが体を丸めれば湯に触れる事はない。 しかし実際には足が縛られているのでベビンネは腹筋を使って体を支えなければならない。 プルプル震える姿が限界が近い事を知らせてくれる。 それから1分もしないうちにベビンネは力尽きモロに熱湯に浸かった。 「ミビャア!ビャァァァ!」 部屋中に甲高い声が響く。 その悲鳴に反応してか僕の腹が鳴った。 そういえば帰ってからまだ何も食べていない。 腹が減ったのでベビンネが入った鍋を使いおでんを作ってみた。 グツグツと煮えたぎる大根、ちくわ、こんにゃく、はんぺん、それらに紛れバシャバシャもがくベビンネ。視覚的にも楽しめ箸が進む。 食後、茹であがりぐったりしているオデンネを取り出した。ピクピクして意識が混濁している 「尻尾を噛み千切れ」 そう言ってママンネの前に差し出す。 当然「出来ない」という態度を示すがそんな事は許さない。 「出来ないなら子供達はみんな死んじゃうよ?」 ママンネはどちらの選択も否定するようにひたすら首を横に振り続けた。 仕方ないので見せしめにまだ無傷の最初に鎖で繋いだ一匹をナイフで少し切りつけた。 浅く、だがしっかりと血が流れ、その悲鳴は目を瞑り現実を逃避するママンネに1つの選択を決断させる。 「チギャアアア!チチチィ〜!」 ママンネはオデンネの尻尾に噛みつきがむしゃらに引き千切ろうとしている。 ブチブチと白い毛が抜け落ち尻尾はみすぼらしくなり尻尾に顔を突っ込んでいたママンネの顔はオデンネの糞尿で汚れていた。
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75 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sdaa-IYUA)[]:2021/07/02(金) 19:15:39.00 ID:Zd8hjJ2dd - 「ンギィィィィ〜!」
オデンネは歯を食い縛り激痛に耐えようとするが直ぐに絶叫に変わる。 すかさず僕はオデンネの顔を写メで撮影した。 タイトルは「捕食されるベビンネ。」ってとこかな。 「ミフーッ!ミフーッ!」千切った尻尾をくわえながら酷く興奮状態のママンネは「優しいポケモン」からはかけ離れた獣そのものだった。 まあ、それでも元はタブンネなので迫力などない間抜け面なのだが。 「約束通り子供達を返してやるよ。」 僕はベビンネ達を自由の身にした。 早速駆け寄ろうとしたママンネだが何やらベビンネ達の様子がおかしい。 さっきの姿を見てママンネを怖がっているようだ。 「ミ?・・ミィ!ミィィ!」 ベビンネ達に拒絶されショックを受けるママンネ。 何度も「もう大丈夫よ。こっちにいらっしゃい」と催促しても口の周りに尻尾や血が付いたままではベビンネ達を更に震え上がらせるだけだ。 数分後、ママンネは一匹だけで屋根裏に帰っていった。屋根裏からママンネの啜り泣きが聞こえる。 残されたベビンネ三匹は体を寄せ合って部屋の隅で固まっている。 暫く寄り添っていた三匹だがワサビンネの匂いがキツイのか他二匹が鼻を抑えている。 涙目のワサビンネを不憫に思った僕は風呂場に連れていく事にした。 他二匹がミィミィ騒いでうるさいので軽く蹴り飛ばすと直ぐにおとなしくなった。 ワサビンネは恐怖に震えていたが僕は程好い温度のシャワーで丁寧に洗ってあげた。 ワサビンネはシャワーの心地好さとシャンプーの香りに包まれ恍惚の表情を浮かべる。 風呂あがりもタオルで全身を優しく拭きドライヤーでしっかり乾かし毛並みも綺麗に整えてあげた。 すっかり見違えたワサビンネは他二匹に自慢するように整った毛並みやフワフワの尻尾を見せ付けた。 羨ましそうにワサビンネを見つめワサビンネから香るシャンプーに匂いに鼻をクンクンひくつかせる二匹。 ワサビンネは二匹も風呂に入れてあげて欲しいとアピールしてきた。 「いいよ。綺麗にしてあげるね。」 二匹はその言葉に顔をパアッと明るくしてみせた。 ちなみに二匹の傷は再生力により回復しているので風呂にいれても問題ない。 「ミッ!ミィ!ミッミミ〜♪」 僕の手の中の二匹は早く綺麗になりたいとはしゃいでいる。
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76 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sdaa-IYUA)[]:2021/07/02(金) 19:16:59.47 ID:Zd8hjJ2dd - 風呂場に入ると僕は二匹を浴槽に叩きつけた。
「ミギャ!ミギュ!」 と呻きながら突然の僕の変貌に驚く二匹。 僕はシャワーの温度を目一杯あげて二匹に浴びせた。 「ミビャアアアアア!」 二匹は狂ったように浴槽の中を走り回る。 そのうち一匹が石鹸を踏み派手に転倒した。 頭を強打して悶絶するベビンネに追い打ちをかけるように容赦なく熱湯を浴びせ続けた。 「アアアアア!」ビクンビクンと壊れた人形のように痙攣するベビンネ。目の焦点が合っておらず流石に可愛らしさは身を潜めた。 シャワーを一旦止めた後、息も絶え絶えの二匹の全身をナイフで切りつけた。 そして傷口にしみわたるようにシャンプーまみれにして最後は再び熱湯で雑に洗い流した。 散々悲鳴をあげ、すっかり声も枯らしてしまった二匹は力無く「チィ・・・」と呟きピクピクしている。 シャワーの後、三匹を再会させる。 二匹の惨状に驚くワサビンネと、ぐったりしながらも目はしっかりとワサビンネを睨み続ける二匹の姿があった。 ベビンネ達の仲に亀裂が生じ始め一晩があけた。 二匹は体を寄せ合い体を暖め合いながら、すやすやと寝息をたてている。 「スゥスゥ、フミィ〜。」一匹は時節寝言のようにミィミィ呟くと体をブルブル震わせた。 直後床に熱を帯びた液体がじわじわと広がった。 隣の一匹は夢の中でご馳走を食べる夢でも見ているのかヨダレを垂らしながら眠っている。 そして寝惚けながら床に広がる液体をペロペロ舐めていた。 一方一晩ハブられたワサビンネは冷えきってしまったらしく鼻水を垂らしながらガタガタ震えて時々「ミシュン!」とくしゃみを繰り返した。 起床した僕は朝食の準備を始めた。 こんがり焼けたトーストの香ばしい香りで目を覚ました三匹は直ぐ様香りの元に駆けつけた。 ママンネも釣られて屋根裏から降りてきた。 再会した家族。 だがどこかぎこちなさを感じる。 ギスギスした関係と言ってもいい。 僕はトーストにマーガリンをたっぷり塗り付けタブンネ達に差し出した。 熱々のトーストにがっつくタブンネ達。 ベビンネ達は慌てて食べるので時々「ミピッ!」と熱さに口をハフハフさせている。
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77 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sdaa-IYUA)[]:2021/07/02(金) 19:18:41.63 ID:Zd8hjJ2dd - >>74
心を入れ替えて僕の小説を読みなさい!でないと心臓発作で即死してタブンネに生まれ変わりますよ!タブは三界に家無しと言いますからね心を入れ替える最期のチャンスをあげます
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78 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sdaa-IYUA)[]:2021/07/02(金) 19:20:57.61 ID:Zd8hjJ2dd - 虐待は、崇高なる心の芸術です
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80 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sdaa-IYUA)[]:2021/07/02(金) 19:24:08.71 ID:Zd8hjJ2dd - それを見たママンネは口でフーフー冷ましたり千切って食べやすい大きさにしてベビンネ達に分け与えた。いつも冷たい食パンを盗み食いしていたので、ふっくらしてモチモチした食感に感動を覚えているタブンネ達。
僕はタブンネ達が喉をつまらせないようにミルクも添えてあげた。 ピチャピチャと舐め喉の渇きを癒すタブンネ達。 オデンネが顔を上げると鼻にミルクやマーガリンがべったり付いていた。 それを見て笑い出すタブンネ達。 どうやらタブンネ達の関係も修復されつつあるようだ。 今日は休みだ。タブンネ達でたっぷり遊ぶとするかな。満足そうに満腹のお腹をさすったりゲップをするタブンネ達を見ながら僕はニヤ付いていた。 10時過ぎになり家族で堂々と居間で寛ぐタブンネ達に僕は声をかけた。 「食後の運動をしようか。」 ベビンネ達は元気よく返事をした。こうも早く僕に懐くとは。単純なやつらだ。 僕はママンネに目隠しをして壁際に縛りつけた。 ベビンネ達が「ミィ!ミ〜!」と慌て始めたが「大丈夫、これはゲームだよ。誰が最初に捕らわれのママンネを助けられるか競争だよ。」 話を理解した三匹は鼻息を荒げ張り切っている。 しかしいくらベビンネ達が小さいとはいえ、そのまま走られたら直ぐにママンネの所に辿り着いてしまう。そこでベビンネ達の手足を紐で縛り玄関からハイハイしながらママンネを目指して貰う事にした。 僕を信じきった三匹は僕に縛られても全く恐怖を感じていない。それどころか早く始めて欲しくてウズウズしている。 ああ、そんなに逸らなくても時間をかけてたっぷり楽しませてあげるから大丈夫だよ。 僕が再び悪意のある笑みを浮かべていたのに気付くものは誰もいなかった。 「ミッ!ミッ!ミッ!ミッ!ミッ!ミッ!ミッ!」 スタート地点にうつ伏せの状態でスタンバイするベビンネ達。 「僕が一番にママを助けるんだ!」と息巻いている。僕は空き缶を叩いた。 スタートの合図だ。 一斉に床を勢いよく這い出す三匹。 縛られ手足の自由がきかずなかなか先に進めず芋虫のようにクネクネ這っている。
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83 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sdaa-IYUA)[]:2021/07/02(金) 19:30:51.71 ID:Zd8hjJ2dd - オデンネがトップだ。昨夜ママンネに食い千切られ怪我こそ治ったものの、みすぼらしいままの尻尾をフリフリさせながら前進する。僕はオデンネを手で押さえ付けた。
「ミィ?ミッ!ミィィィ!」 身動き出来ないオデンネは「邪魔しないで!」と唯一自由に動かせる頭を振りながら憤慨している。 僕はオデンネの耳と触角に画ビョウを刺した。 「チギャアアアア!」 画ビョウが触角を貫通し床にも刺さっているため移動する事が出来ず、暴れるものなら激痛が増すだけなので「ミィ・・・!ミィ・・・・!」と涙を流し痛みに耐えながらじっとしているしかない。 「お〜っと!オデンネはここで一回休みか!」 僕の実況を聞いた二匹がトップに躍り出るチャンスとばかりに張り切りだした。兄弟の危機に気付いていないのか? 二番手はワサビンネだ。毛並みが良くオデンネとは対称的に可愛らしい尻尾を振りながらママンネを目指している。 僕は同じくワサビンネを押さえ付けガムテープを全身に貼り付けた。 「ンミィ?ミミィ〜!ミッミィ!」 不快そうにガムテープを睨むワサビンネ。 「ごめん、ごめん。直ぐに剥がすよ。」 僕は乱暴にガムテープを剥がすとワサビンネの整った毛並みは一気に乱れ、毛は抜け落ちていった。 「ミビャビャビャァ〜!」僕はのたうち回るワサビンネを大きめのビンに突っ込んだ。 キムチが入ったビンだ。 キムチから頭だけ出したワサビンネはヒリヒリ痛む体をキムチに浸けられ悲鳴をあげた。 いや、訂正しよう。キムチンネだ。 キムチンネから昨夜のシャンプーの香りは消え失せ周りにキムチ臭を漂わせた。 画ビョウで刺されたオデンネ。 キムチ漬けにされたワサビンネもといキムチンネ。 最後の一匹は今朝おねしょをしていたベビンネだ。 他二匹の惨状を目の当たりにして、すっかり怯んでしまった。 しかし体は紐で縛りつけられているので逃げるに逃げられない。 「ミィ、ミヒィ・・・」 涙目でプルプル震えるベビンネ。 僕が近寄ると歯をガチガチ鳴らし始めた。 ブッ!ブバババ! ベビンネは派手に放屁したかと思うと勢い良く糞尿を撒き散らした。 僕は呆れながら見下ろすとベビンネは悪びれる様子も無く鼻水まで垂らして泣きじゃくっている。
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86 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sdaa-IYUA)[]:2021/07/02(金) 19:33:14.16 ID:Zd8hjJ2dd - 「床を掃除しないとな」
僕はベビンネを掴みあげ顔を床に擦り付けた。 「ンギュ!ムミギィ〜。」嫌がるベビンネを雑巾の様に何度も何度も使用し続けた結果、全身の毛はビチャビチャになり歯の隙間には糞がびっしりこびりついた。 「ミィ!ミィィィ!」 目隠しをされたママンネがベビンネ達の悲鳴を聞き何やら喚いている。 僕はママンネの目隠しを解いた。 「ミヒャア!ミャアア!」ベビンネ達を見てすぐにでも駆け寄りたいが手足を縛られ身動きがとれないママンネ。 僕はママンネの前足・・・じゃなかった、手を自由にしてやり自作のでかいサイコロを渡した。 サイコロの面にはベビンネ達の名前が書いてある。 「このサイコロを振って出た面に書かれたベビンネの所に行っていいよ。」 「ミッ!ミィ!」 ママンネは躊躇無くサイコロを振った。 出た目は「オデンネ」 「ミィィィ!ミィィィ!」「早く足の紐を解いて!」と暴れるママンネ。 「まあ落ち着いて、もう一個のサイコロも振ってよ。」 僕が渡したサイコロをよく見もせず振るママンネ。 出た目は「・・・の尻尾を噛み千切る」 「ミ?ミィィ〜?」 不可解そうな顔をするママンネ。 「このサイコロに出た通りの事をしないとベビンネはみんな死んじゃうよ?」 「ミィィ・・・!」 ママンネの顔はわかりやすい程の絶望の色に染まっていた。 っていうかオデンネは2日連続でママンネに尻尾を噛み千切られちゃうのか。 「チギャアアアア!チギャギャア〜!」 昨日と同じ光景で同じ絶叫が部屋一杯に響く。 昨日と違うのはオデンネの触角に画ビョウが刺さっている事か。 治りかけの尻尾から白い毛がブチブチと抜け落ちていく。 ママンネも噛み千切る姿が様になってきたな。犬歯を剥き出しにして食らい付く所なんか肉食動物そのものだ。 でも鳴き声は「ミィミィ」なんだよな。ギャップが面白いな。 事が終わり失神寸前のオデンネや他の二匹を自由にしてあげた。 ママンネは「ミヒヒヒ」と笑いながらどこかに行ってしまった。 僕は糞尿を撒き散らしたベビンネを丁寧に風呂場で洗った。昨日のワサビンネと同じだ。 風呂上がりのベビンネにオボンの実を差し出すと鼻をクンクンさせたかと思うと一心不乱にがっつき始めた。
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88 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sdaa-IYUA)[]:2021/07/02(金) 19:35:33.55 ID:Zd8hjJ2dd - シャクシャクとみずみずしい木の実を頬張る。
ベビンネは「もっと食べたい!もっと頂戴!」と尻尾を振って催促する。僕はベビンネの要求に答えた。 オボンの実をベビンネの前に転がすと礼も言わずクチャクチャと床を汚しながら貪りつく。 どうやら食べる事に夢中のようで周りの事など一切気付いていないようだ。 そのベビンネの姿を見つめ続けるボロボロで空腹の二匹の姿を。 ベビンネは満腹になり体を丸め眠り始めた。 「さて、他の二匹も風呂にいれるか。」 僕は残り二匹を浴槽に入れた。勿論昨日と同じで最初の一匹(今日は先程のベビンネ。)は溺愛し残り二匹は虐待する。 昨日浴槽で丁寧に洗ってやったキムチンネは「早く綺麗にして!」と期待を込めた瞳をしているのに対し、昨日虐待されたオデンネはガタガタ震えている。 対称的で面白いが今日は仲良く虐待コースだ。 僕はオデンネの顔に拳を叩きつけた。 「ミブゥ!」 殴り倒され後頭部を打ったオデンネは鼻血を垂らしている。 キムチンネには腹パンチだ。 「ミグッ!ミガッ!」 殴る度に間抜けな声をあげる。 二匹の悲鳴が浴槽に響き実に心地よい。 二匹をたっぷり痛めつけた後は締めの熱湯シャワーだ。 「ミギャアアア!ミジッ!ミバァ〜!」 あれ程対称的だった二匹が今では息ぴったりにデュエットを熱唱している。感慨深いな。 「おい、お前ら二匹で殴り合いをしろ。負けた奴は熱湯シャワー延長タイムだ。」 恐怖にひきつった顔の二匹はお互い顔を見合せてから暫くすると顔をつねったり引っ掻いたりして喧嘩を始めた。 相手を蹴落としてでも助かりたいのだ。 こうしてベビンネ達の弱肉強食の争いが幕をあげた。「ミィッ!ミッピィ!ミィヤァァ!」 最初は子供の喧嘩だったが次第に噛み付いたり首を絞めたりとエスカレートしていく。 「ミギャ!ミギュ!ミビャアアア!」 優劣がはっきりしてきた。オデンネはキムチンネに馬乗りになりタコ殴りだ。 「勝負あったな」 オデンネは泣いてうずくまっているキムチンネに馬鹿にして蔑むような視線を送った後、僕のもとに駆け寄ってきた。
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89 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sdaa-IYUA)[]:2021/07/02(金) 19:39:00.36 ID:Zd8hjJ2dd - 「ミブァ〜!」
オデンネは僕に蹴り飛ばされた。 「どうして?」といった顔で僕を見上げるオデンネ。悪く思うな、だって弱肉強食な訳だし。 そういう訳で二匹一緒に熱湯で全身を洗い流した。 浴槽には仲良くデュエットのアンコールが響くのであった。 オデンネ達を風呂から出して先程溺愛したベビンネの所に連れていく。 このベビンネはお漏らしが酷いのでオムツを穿かせる事にした。 個人的にタブンネはオムツが一番似合うポケモンだと思う。 「ミキャ!ミッチィ!」 くすぐったいのか恥ずかしいのかオムツを穿かせる間クネクネ動き回るので思いの外手間がかかった。 「オムツンネ。」 僕が呼ぶと嬉しそうに「ミィッ!」と鳴き返事をする。 名前を付けてもらいオムツンネはピョンピョン跳ね回りながら喜びを表現している。 仕草はとても可愛らしいが名前の由来までは理解していないだろう。 ちなみにオムツンネはオムツを取ると脱糞ネにフォルムチェンジするぞ。 ご機嫌のオムツンネを二匹のベビンネが睨み付けた。「ミフーッ!ミガーッ!」今にもオムツンネに襲いかからんばかりの形相だ。 オムツンネはボロボロの二匹と丁寧に毛繕いされた自分を見比べた。 このままでは二匹に何をされるかわからない。 オムツンネは咄嗟の判断で体を床に必死に擦り付けた。 その結果毛並みが少しだけボサボサになった。どうやら身なりを悪くして二匹に近付く事で怒りの対象から外して貰う魂胆のようだ。 しかし僕が散々虐待した二匹の身なりに近付く事は出来ずオムツンネはシャンプーの香りを周囲に漂わせただけだった。 一生懸命二匹に媚びて機嫌をなおして貰おうとするが口から匂うオボンの実の香りが逆に二匹の逆鱗に触れる事になる。 「ミピャイ!ンミピィ〜!」 遂に二匹がオムツンネに暴行を始めた。 触角を引っ張ったり噛み付いたりと弱点を的確に攻めている。 同族だから弱点を把握しているのは当然だが、タブンネにこんな狡猾な一面があるとは意外だ。 オムツンネのオムツはじわじわと黄ばみ始めた。 「ミッ!ミィィィ!」 オムツンネは僕に助けを求めてポテポテと駆け寄ってきた。
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90 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sdaa-IYUA)[]:2021/07/02(金) 19:41:20.85 ID:Zd8hjJ2dd - 僕がバットを持ち出すとオムツンネは二匹を指差しながらミィミィ喚いている。おそらく「早くあいつらをやっつけて!」だろう。
僕はバットを思い切り振り下ろした。 鈍い音と共に一匹のベビンネが倒れ込む。 オムツをしたベビンネだ。 前歯がへし折れ鳴き声は「フィ〜。フヒィ〜。」に変わったオムツンネ。 突然の事態に全く現状を理解出来ていない。 「可愛がるのも虐待するのも僕の気分次第だ。お前達は一時も気を休めてはいけないんだよ。」 生え揃ったばかりの歯を失い号泣するオムツンネ。 オムツの他に入れ歯も必要になりそうだな。 他二匹は僕に暴行され続けるオムツンネの姿を見て「次は自分かもしれない」という恐怖を味わっていた。 3匹のベビンネはそれぞれ離れた場所で眠りについた。 お互いに疑心暗鬼に陥り一度修復した絆は脆くも崩れ去った。 ママンネも家の中にいない。ベビンネ達を見捨てて出ていったのか? ベビンネ達は毛布をかけてくれて子守唄を歌ってくれたママンネもお互いに体を寄せ合い暖め合う兄弟も側におらず孤独で凍える一夜を過ごす事となる。 寒さでガタガタ震えながら丸まって眠る子や眠りながらグスングスンと涙を流す子、悪夢を見ているのか突然絶叫のような寝言をあげる子。どの子も可愛いな。明日もいっぱい苛めてあげるからね。 さて、今のうちに虐待グッズでも用意してこようかな。 そしてまた日は昇り次の日になった。 ママンネはいつの間にか屋根裏に戻っているらしい。物音が聞こえる。 我が物顔で僕の部屋を出入りするなど腹立たしいな。あとで耳でも削ぎ落とそうかな。 ベビンネ達は自分の腹の鳴る音でそれぞれ目を覚ました。 不安そうな表情で辺りを見回している。 「ミキュ〜。」 空腹で座り込んでいるベビンネ達。 昨晩はオムツンネ以外、ろくに何も食べさせていない。流石に限界だろう。 僕は3匹に首輪をつけた。首輪の鎖の先は黒い鉄球。鉄球の重さのせいでベビンネ達の移動出来る範囲は限られる。 「ほら、朝食だよ。」 そう言ってベビンネそれぞれの前にオボンの実を転がした。 ただし鎖で繋がれたベビンネ達の手の届くギリギリ外だ。
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91 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sdaa-IYUA)[]:2021/07/02(金) 19:47:43.27 ID:Zd8hjJ2dd - ベビンネ達は目を輝かせオボンの実に向かうが鎖のせいで食べる事が出来ない。「ンミィ!ミギィィィ・・・!」
直ぐ目の前に食べ物があるのに、どんなに必死に手を伸ばしても届かない。 ベビンネの口元はヨダレの大洪水だ。 オムツンネには特別に木の実を直に渡す。 「フィ〜!フィフィ〜!」サファイアの瞳をキラキラ輝かせ木の実をじっくり凝視したあと、かぶり付こうとするが昨晩僕に歯をへし折られたので木の実をかじる事が出来ない。 「フガッ!ファ〜!」 サファイアの瞳は充血し真っ赤に染まった。 仕方なくペロペロと木の実を舐め続けているが勿論腹は膨れない。 いじらしく健気で可愛いな。 「朝食の時間は終わり。残したご飯は片付けるよ。」僕が木の実を取り上げた時のベビンネ達の表情は最高だった。 残飯となった木の実をゴミ箱に捨てるとベビンネ達はいつまでもゴミ箱を名残惜しそうに見つめ続けたり、両手を伸ばして悲しそうにミィミィ鳴き続けた。 だが餓死して死なれてもつまらない。 餌はちゃんと与えないとな。 僕は先程捨てた木の実を取り出してベビンネ達の届く所に転がした。 涙目の子や虚ろな目の子達の瞳に再び光が戻ると感極まり「ミィ・・・・!ミミィ・・・・!」 と声を詰まらせながらも木の実を抱き締めた。 ベビンネ達が木の実を食べ始めようとした直前に僕は木の実に大量の力の粉という苦い薬をかけた。 「ンミィ〜!ミフーッ!」明らかに不快な顔をするベビンネ達。 しかし今はこれしか食べ物はない。好き嫌いをしている場合ではないのだ。 ベビンネ達はシクシクと泣きながら木の実をかじり始めた。 「ミィィィ・・・・!フミィ〜・・!」 あまりに苦いのか一口食べる度に舌を出し苦痛に顔を歪めている。 ベビンネ達は何か飲み物を欲しがるようにアピールを繰り返すが僕は無視した。 オムツンネは歯がないので木の実を見つめたまま、じっとしている。 「オムツンネ、口を開けて。」 オムツンネは顔を上げて口を大きく開けた。 「ファ〜。」と間抜け面で間抜けな声をあげてご馳走を今か、今かと待ちわびている。 僕はオムツンネの口に直に力の粉をふりかけた。
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92 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sdaa-IYUA)[]:2021/07/02(金) 19:50:48.99 ID:Zd8hjJ2dd - そしてオムツンネが口に異物が侵入してきた事に気付き目をカッと見開いた刹那、オムツンネの口をガムテープで塞いだ。粉を噴き出されては掃除が面倒だからな。
「ングーッ!フーッ!フーッ!」 暴れるオムツンネに一発蹴りをいれ黙らせ、やっと朝食の時間は終了だ。 朝食が済み、3匹のベビンネは未だに口の中に残る力の粉の苦味に顔を歪ませながら僕を警戒している。 僕を睨み付けるオデンネ。僕から隠れようと黒い鉄球で自分の体を隠そうとするキムチンネ。(だが鉄球よりベビンネの体の方が大きいので全然隠れていない。) オムツンネは不安そうにプルプル震えている。 それぞれ首輪で繋がれている為に逃げる事も隠れる事も出来ない。 「ミグルルル・・・!」 唸るオデンネ。 全く迫力は無い。 口の周りが粉まみれで真っ白だ。 僕が手を伸ばすと「ミガァァ!」と噛み付こうとしてくる。僕はセロハンテープでオデンネの鼻を吊り上げた。物真似芸人のように。豚鼻になったオデンネは変わらず威嚇を続けるが僕は我慢出来ず笑ってしまう。笑われたオデンネは恥ずかしさと怒りで体をプルプル震わせ顔を真っ赤に染めている。 涙目なのが一層笑いを誘う。 「フガッ!ミフンガーッ!」 憤慨しているオデンネを仰向けに寝かせ首を絞めながら押さえ付けた。 「カフッ・・!ンミ・・・・ィ!」 大音量のオデンネの怒鳴り声はか細いうめき声にボリュームダウンし、瞳から生気が失われていく。 足をバタバタさせて足の裏のハートマークの肉球をチラつかせるオデンネを見て僕は肉球を滅茶苦茶にしてやりたくなった。 媚びた体のパーツ1つ1つを台無しにしてやったら、どんな表情を見せてくれるだろうか?期待に胸が膨らむ。 「コヒュー。コヒュー。」虫の息で呼吸音がおかしくなっているオデンネの足に画ビョウを刺してみた。 「ンヒャ!ビャァァ!」 プスップスッと画ビョウを黙々と刺し続けると息を吹き返したオデンネは刺される度に体をビクッビクッと痙攣させた。 体の感覚も麻痺しているのか糞尿を垂れ流している。肉球はすっかり血まみれになりハートマークはぐちゃぐちゃになった。 手鏡でオデンネに見せてやると「ミビャアアアア〜!」と顔をクシャクシャにして号泣した。余程ショックだったのだろう。ちなみにまだ豚鼻のままだ。
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93 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sdaa-IYUA)[]:2021/07/02(金) 19:54:24.04 ID:Zd8hjJ2dd - 次にナイフでオデンネの尻尾の毛を刈り取った。
フワフワ感は皆無になりみすぼらしく惨めな尻尾は既にホイップクリームとは形容出来ない。 「ミック。ンミッ・・。グスッ。」 泣き疲れ、時々しゃっくりを繰り返すオデンネの顔は憔悴しきっていた。 僕を睨み付ける気力も既に消え失せたようだ。 「ミィミィ!ミィィィ!」キムチンネが「もうやめて!」と訴えている。 昨夜オデンネに酷い目に合わされたというのに庇うつもりなのか。 僕はナイフでオデンネの触角を切りつけた。じっくりじわじわとだ。その間オデンネは声を枯らさんばかりに絶叫し続けた。 そしてあえて切り落とさず、後少しの力で千切れる程度に留めた。 千切るのは僕ではない。 「キムチンネ。オデンネの触角を思い切り引っ張れ。そうすれば、これ以上痛め付けたりしないよ。」 「ミッ?ミィ〜・・・!」僕は躊躇うキムチンネの首輪を外しオデンネの側に移動させた。 「ミッ!」意を決したキムチンネはオデンネの触角を引っ張る。 傷ついた触角を引っ張られたオデンネの悲鳴を聞き時々力を緩めるが、それでもキムチンネは触角を引っ張り続けた。 「ンミィィィィ・・・・・!」 「ミギャアウア〜!ミヂィィアアア!」 力むキムチンネの鳴き声と尋常ではない痛みからくるオデンネの絶叫のハーモニー。 オムツンネは目を瞑り耳を抑え、ガタガタ震え続けたままオムツの黄ばんでいく面積を広げるだけだ。 ブチッ! ついに触角が千切れた。 オデンネの触角があった場所から血が噴水のように噴き出す。キムチンネは触角をくわえたまま尻餅をついた。 「ミャガガガアアア!アガアウア〜!」 オデンネは床を転げ回りながら壊れた機械のように奇声を発している。しつこいようだがオデンネは豚鼻のままだ。 そのうちに激しく痙攣し始め、まるで陸に打ち上げられた魚のようにビチビチ跳ねている。 「ミ・・・・。ミヒィ・・・!」 戦慄して腰を抜かしたまま後退りするキムチンネ。 「あ〜あ、キムチンネのせいでオデンネが壊れちゃった。僕はただ触角を引っ張れって言っただけなのに。」 キムチンネは顔を青ざめ口をパクパクさせている。 声を震わせさながらドラマで誤って人を殺してしまったシーンを見ているようだ。 この場合は殺タブ事件か。
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95 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sdaa-IYUA)[]:2021/07/02(金) 19:58:05.78 ID:Zd8hjJ2dd - 「ミッ!ミィヤァァ!」
オデンネを傷付けたキムチンネは僕のズボンの裾を掴み「何とかして!」と懇願してくる。 壊れたオデンネを自分ではどうする事も出来ず僕にすがるしかないのだろう。 「残念だけど僕にはどうする事も出来ないよ。」 万策尽きたキムチンネはその場に座り込みワナワナと震えた後、大声で泣き出した。後悔と自責の念、無力感あらゆる要素がキムチンネを追い詰める。 泣いてどうなる訳でもない。だがそれでもキムチンネは止めどなく溢れる涙を抑える事は出来なかった。 「ミビャアアアア〜!ミビャイィィィ!グギィィィ!」 悔しさも混じっていたのだろう。土下座のように頭を垂れたまま激しく歯軋りし両手を強く握り締めている。 オムツンネは先程と変わらず完全に現実逃避モードだ。 オムツは黄ばんで汚ならしい。 僕はオムツンネのオムツを取り替えてやった。歯をガチガチ鳴らしていたが、さほど暴れなかったので労せず取り替え完了。 その後オムツンネの前に飴玉を転がした。 始めは警戒して飴玉に軽く威嚇をしていたが鼻をクンクンひくつかせ匂いを嗅いだ後ペロペロと舐め始めた。 「フィ!フィフィ〜!」 飴玉の味を気に入ったようだ。一気に頬張り口の中でコロコロさせている。 甘い香りが口一杯に広がり遊ぶように舌で飴玉を転がしながら味わうオムツンネ。歯の無いオムツンネにはこれ以上ないご馳走だ。 ましてや朝食は苦い薬だったのだから天にも昇る心地だろう。 「フィ・・・!フィィ・・・!」 涙を流し喜ぶオムツンネ。飴玉と同じように床の上でゴロゴロ転がりながら味わっている。 一方キムチンネは突然ハッと何かを思い付いたように顔をあげてポテポテと歩き出した。 屋根裏に向かっている。 ママンネを頼るつもりだ。しかしママンネは昨夜からベビンネ達を放置し夜中勝手に外出し帰ってからも屋根裏にこもったままだ。 到底助けてくれるとは思えない。 キムチンネの後を追ってみると屋根裏からママンネの荒い息づかいが聞こえてきた。 「ミッ!ミッ!フーッ!ミッ!ミッ!フーッ!」 息づかいは次第に荒さを増しボリュームもあがり、やがて絶叫に近くなった。 「ミィアァァァ〜!」 今日一番の絶叫が響くとゴロン、ゴロンと何かが転がる音が数回して屋根裏は再び静寂を取り戻した。
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98 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sdaa-IYUA)[]:2021/07/02(金) 20:02:44.55 ID:Zd8hjJ2dd - もう予想はつく。
ママンネは出産していたのだ。 昨夜家を出た間、子作りをしていたのだ。 「ミッミッ!」 キムチンネが衰弱した面持ちのママンネに向かう。 「ミガァァ!ミフーッ!」ママンネが激しく威嚇した。 流石にベビンネ達より迫力がある。 キムチンネは腰を抜かし失禁した。 ママンネから卵に近寄る外敵と認識されたのだ。ショックはデカイだろう。 キムチンネは泣きながら重い足取りで再びオデンネの元に向かった。 後でママンネと卵を何とかしないとな。 戻ってみるとオデンネは意識を失ったままだった。 「ミィ・・・・。」 悲しそうにオデンネを見つめるキムチンネ。 そういえばオムツンネの方が静か過ぎるな。飴玉を舐め終えるには早すぎる。 オムツンネを見てみると仰向けのまま動かない。 あれほど楽しそうに飴玉を舐めていた顔は顔面蒼白だ。 まさか・・・ 飴玉を喉に詰まらせ窒息死したのか? こんなにアッサリ死んでしまうとは予想外だった。 キムチンネはオムツンネに気づくと既に泣き叫ぶ気力は無いようで力無く崩れ落ちた。 目の焦点があっておらず精神の限界が近い事を匂わせる。 放心状態で心此処にあらずのキムチンネ。 オデンネはかろうじて生きているが暫く目を覚ましそうにない。 今のうちにママンネをどうにかするか。 だが今、何の策も無く屋根裏に向かっても返り討ちになるだろう。 とにかく屋根裏から引きずり出さねばならない。 僕は屋根裏に殺虫剤を撒いた。 「ケホッ、ケホッ」とママンネが咳き込んでいる。 ママンネは籠城を諦め屋根裏から姿を見せた。 「ミビャ!」 ママンネが僕が仕掛けた石鹸を踏みつけ派手に転倒した。警戒していたくせにこのザマとは。自慢の聴力に頼りすぎ足下の確認を怠ったか、単に無能故か。 まあ恐らく後者だろう。 だが、それでも一応母親だ。まず第一に卵の無事を確認する。 「ミィ・・・!ミッフゥ〜」 無事だったようだ。 ホッと胸を撫で下ろすママンネ。
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100 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sdaa-IYUA)[]:2021/07/02(金) 20:05:52.64 ID:Zd8hjJ2dd - そんなママンネの視界に僕の姿が入ると笑顔から一転激しく唸り威嚇した。
勝手に人の部屋に住み着き勝手に卵を産み、さらには敵対心を剥き出しにするママンネの身勝手さに僕の怒りは一気に沸点に到達した。 「ミグルルル!ミギィィィィ!」 唸り続けるママンネ。 とりあえず僕はバットで殴る事にした。 卵で手の塞がったママンネは文字通りサンドバッグと化した。 「ミグゥ!ミガァァ!ングバァッ!」 卵を庇い体を丸めるママンネの目は腫れて塞がり鼻はひしゃげ歯は欠けている。ママンネのタブンネらしからぬ不細工な鳴き声が響く度にバットは赤く染まっていった。 「ミヒィ、ミ、ミヒュ〜」 ボロボロになりながらも卵を守り続けるママンネ。 僕に対して敵対心は無くなり許しを請うように鳴き始めた。 僕が手をあげるとビクッと反応して体を丸めながらガタガタ震えている。 恐怖心で一杯だが、せめて卵だけには手を出さないで欲しいのだろう。 ママンネは絶対に卵を手放そうとはしなかった。 あまりに無防備な姿を見て僕は次の手を思い付いた。虐待用に借りてきたミネズミをママンネにけしかけた ミネズミ達はママンネの耳をかじっている 「ミビィィ!ミッジィィ〜!」 僕は見てるだけで暇だったのでママンネの尻の穴にタバコを押し付けた 勿論火の着いたタバコだ。ママンネの発狂せんばかりの悲鳴が止む頃には耳は綺麗にかじり取られ、かろうじて触覚だけが残った 虐待が終わりママンネは抱き締めていた卵に優しく声をかけようとした だが、そこには先程までの卵は無かった 割れた卵の殻とベビンネになる筈だったものがママンネの腹にこびりついている ママンネは自らのタプタプした厚い脂肪で卵を潰してしまったのだ 「ミビャアアアア〜!」 必死に守り続けていた卵を自分の手で潰してしまうとは滑稽なものだ 泣き喚くママンネを見てそう思った ママンネはベビンネになる筈だったものを延々と舐め続けていた ママンネを見つめながら僕の手の中には卵が2つ さっきママンネが転倒した時に卵を盗んでおいたのだ ピシッ、ピシッ、パリン!丁度卵が孵ったな 二匹の産まれたばかりのベビンネが第一声をあげる前に麻酔で強引に眠らせる。ママンネと対面させる前にやっておきたい事があるからだ
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101 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sdaa-IYUA)[]:2021/07/02(金) 20:11:17.60 ID:Zd8hjJ2dd - 僕はベビンネ二匹の耳を削ぎ落とし両腕を切断した。死なないように止血すれば再生力で傷は塞がる。
流石に欠損した部分は再生しないが充分だ。 グロテスクな塊を抱えたママンネに卵が無事で孵った事を告げるとママンネの顔に希望の光が戻った。 息を切らして贅肉を揺らしながらベビンネの鳴き声が聞こえる場所に走るママンネ。 「チィ!チィ!チィ!チィ!チィ!チィ!」 「ミィ・・!ミッ?ミッミィィィ!」 可愛らしく元気一杯の鳴き声の主の姿を見てママンネは愕然とした。 耳と腕が無いからだ。 まだ目も開いてないベビンネ二匹は本能で母親を察知したのか、ママンネ目指し頼りない動きで這い出した。 「チィ!チィ!チィ!チィ!」 本来なら感動的な場面だが・・・。 「ミブェェ〜!」 ベビンネを気味悪がり嘔吐するママンネ。 這ってくる二匹の存在を認めたくないらしい。 せっかく、この世に生を受けたのに、産まれた直後に存在を否定されるなんて哀れなベビンネ達だ。 ママンネは耳と腕の無いベビンネ二匹から逃げようとしたが、狭い部屋の中だ。すぐ壁際に到達し逃げ場を失ってしまう。 そんなママンネに二匹が母親の温もりを求めてママンネに体を寄せた。 本来なら産まれた直後はママンネがベビンネを抱き締め体を舐めて綺麗にしてあげる。 まだ目の開かないベビンネはママンネの触覚に触れ母親の愛情を感じとり安心を覚えるものだ。 だがママンネは目の前の奇形児を認めず育児放棄してしまった。 ひたすら首を横に振り否定しても二匹は消える筈が無く、そこにしっかりと存在している。 「ミビャアア〜!」 いくら泣いても、どれだけ現実逃避しようとも、延々と「何故、こんな酷い目に合わないといけないの?」と被害者面しようとも、ママンネにあるのは絶望だけだ。 大切な形見も家族の絆も産まれてくる子供との対面も自慢の耳も全て僕に奪われた。 まあ元を正せばママンネの身勝手からこうなった訳だが。
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104 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sdaa-IYUA)[]:2021/07/02(金) 20:14:19.60 ID:Zd8hjJ2dd - いや、まだ残ってるものがあった。
タプタプのだらけきった腹だ。せっかく産んだ卵を潰してしまうタブンネ自慢の腹。良かったじゃないか。 悲痛な叫びを続けるママンネの触覚に触れたベビンネ二匹は不安な気持ちで一杯になってしまい泣き始めた。 僕はママンネに鏡を見せてあげた。 「ミッ?ミヒッ!ミッピャアアア!」 鏡に映る姿は親子揃って耳が無くまんまるな頭。 どうやらママンネは今更ながら自分の耳が無くなっている事に気付いたらしい。「ママンネ、君にそっくりじゃないか。何で嫌がるんだい?」 意地悪くわざと優しく語りかけるとママンネはベビンネ二匹を放り出し逃げ出した。 「チィ!チィ!チィ!チィ!」 後には母親を求めて必死に鳴く捨てられたベビンネ二匹が残った。 ママンネは家を飛び出し近くに停車していたトラックの荷台に勝手に乗り込んだ。 子供達を見捨てて自分だけ助かろうと企てている。 僕はトラックの運転手に怒られると思い焦ったが、実際少し話をするだけで怒られる事は無かった。 数日後、宅配便で毛布とミィミィフーズが届いた。 先日のトラックは食肉加工の業者のものだったのだ。僕はママンネを処理して出来たフーズと残った毛皮で作った毛布を手配して貰ったのだ。 まずフーズをキムチンネとオデンネに与えた。 二匹共に元気だが仲は険悪だ。 毎日交代で溺愛と虐待を繰り返している。 フーズを奪い合いながら食べる様は醜く知性のカケラすら感じさせない。 ベビンネ二匹にはママンネの毛布を与えた。 懐かしい匂いを感じたのかベビンネ達は毛布にくるまり、とても心地良さそうだ。 「チィ♪チッチィィィ〜♪」 毛布の中ではしゃぎ遊びだす二匹。 こんなに楽しそうな表情は初めて見る。 母親の温もりに包まれて幸せなんだろう。 あんな親でも、こいつらにとってはかけがえのない唯一の存在だったんだろうなぁ。 僕は同じくママンネ産のマフラーをベビンネ達の首に巻いた。 「チィ!チッキャア♪」 すっかり朝晩は寒くなったこの時期にマフラーは嬉しいだろう。 ベビンネ達は瞳を閉じてうっとりしたような表情を見せた。
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105 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sdaa-IYUA)[]:2021/07/02(金) 20:17:29.07 ID:Zd8hjJ2dd - 僕はマフラーの両端を思い切り引っ張った。
「チ・・・ィ!チッチィ・・!」 形見とも呼べるマフラーで首を絞められ恍惚から悶絶に変わる二匹。 「チィ!チ・・!」 母親の温もりに包まれながら意識が遠のく二匹の呻き声。母親を呼んでいるのだろうか? 「もう大丈夫だよ。寂しい思いをさせてごめんね。すぐにママに会わせてあげるよ。」 ギリギリとマフラーに力を入れながら僕は呟く。 「ママ」という単語に少し安心したのか、二匹の表情が若干和らいだ気がした。腕が無い為、首を絞められても一切抵抗出来ないが、孤独に死んでいく訳ではない。こいつらも本望だろう。 二匹はやがて動かなくなった。 殺されたというのに、どこか安らかな顔をしていた。僕は少しだけ後悔していた。 腕を残しておけばマフラーを掴んで抵抗し、死ぬ直前にマフラーから手を離し力無く腕をだらんとさせる。そういった光景を見る事が出来なかったからだ。 台所では、そんな事は露知らずママンネの肉を貪る二匹がいた。 「ミッ!ミッ!クチャ、ミフッ!フガッ!ンクッ!ミップゥ!」 ガツガツとママンネ産のミィミィフーズを食らう二匹。 そういえば初めて会った時も今の様に冷蔵庫を荒らして食べ物を貪っていたな。あの時と同様、品性など持ち合わせておらず汚ならしく食べていた。 しかし、あどけなさや無邪気な振る舞いが可愛らしく僕の嗜虐心をそそった。 だが今はどうだ。虐待のし過ぎで精神が退化したのか、知性など無く獣そのもの。 以前のような僕の暴力に対しての恐怖心からくる態度は変貌し辱しめを与えても羞恥心が無くなった為か大したリアクションもなし。僕は単なる獣と化した二匹から興味が薄れてしまった。 せめて獣なら獣らしい最期でも与えてやろうか。 食べ終えた二匹は口の周りをフーズの欠片まみれにしたまま僕を睨み続けている。 だが絶対に僕に危害を加えようとはしない。敵わない処か酷い目にあわされる。唯一残った本能がそう学習させたのか。 その日の午後、二匹を外に連れ出した。 キョロキョロと周囲を見渡した後、草むらを駆け回る二匹。 久しぶりの外の空気。その開放感から笑顔を取り戻しはしゃぎだした。 「ミッ!ミィ♪ミィ〜♪」思い切り体を動かし草の匂いを嗅ぎ自然の世界を満喫している。
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107 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sdaa-IYUA)[]:2021/07/02(金) 20:21:44.58 ID:Zd8hjJ2dd - その時、草むらからガサッと物音がした。
ビクッと振り返る二匹。 そもそもタブンネ達がうちの屋根裏に住み着いたのは何故だ? 野生の世界では生きていけなかったからだ。 多くのタブンネ一家は父親を失い残った家族は容易く離散する。 (一部の人間からはパパンネの耳と腕を切り落とすのがカジュアルでお手軽な娯楽として流行っているらしい。その為捕食され易くなり早死にする。) こいつらも似たような経緯の後、野生から逃げてきたのだ。 二匹はすっかり忘れていたのだ。野生の厳しさを。時に無慈悲で理不尽。それに比べれば僕の気紛れによる虐待など可愛いものだ。 草むらから姿を現したのはジャローダ。 勿論野生ではなく借りてきたポケモンだ。 「ミッ・・・!ミピィ・・!」 歯をガチガチ鳴らし膝は笑いパニックからか呼吸は乱れている。目はしっかり見開き被食者であるジャローダを凝視したまま瞬き1つしない。 「いい表情をするじゃないか。これを見たかったんだよ。」 二匹の姿を写メで撮りながら僕は満足感に包まれていった。 「ミグゥ!ミギャア!」 ジャローダに締め付けられる二匹。全身の自由を奪われ抵抗する事が出来ない。残った権利は悲鳴をあげる事だけ。 その悲鳴がジャローダの食欲を促進させている事も知らず二匹は鳴き続けた。 「ミギギギギ・・・!」 締め付けられる力が増していき骨が軋む音が響き渡る。 既に瀕死のベビンネ達を舐め回すジャローダ。 唾液でベビンネの全身を濡らす事で丸呑みし易くする為だ。 舐められる度に「ミ、ミヒィ!」と体を震わせるが、なす術なく唾液でベタベタになっていく。
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109 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sdaa-IYUA)[]:2021/07/02(金) 20:24:37.83 ID:Zd8hjJ2dd - そろそろ我慢の限界のジャローダ。
口を大きく開け遂にベビンネ達を丸呑みした。 「ミビャアアアア!」 ベビンネ達の最期の絶叫は口の中に入り舌で掻き回され唾液で溺れる事でかき消された。 その後、ジャローダの喉が膨らむとゴクンッ!と音を鳴らし再び元の形に戻るのであった。 ジャローダは舌で口の周りを舐めながら先程の喉越しの余韻を味わっているのか目を瞑り満足そうな顔を見せた。 「ご苦労様、ジャローダ。戻っていいよ。」 ジャローダをボールに戻すと周囲はすっかり静かになった。 戻す直前、ジャローダの腹から微かに「ミィミィ」と可愛らしい鳴き声が聞こえた。 思えばストレスの元凶だったタブンネ。 まあ少しは楽しめたかな。また気が向いたら野生のベビンネあたりでも拾って遊ぼうかな。 家路につく僕の足取りは軽やかだった。
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110 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sdaa-IYUA)[]:2021/07/02(金) 20:27:49.92 ID:Zd8hjJ2dd - 「おつかれさまでしたー」
俺は大きくも小さくもない声でそういい残し、残業組を振り返ることもなく職場をあとにした。 今日もなかなか過酷な勤務だった。勤務自体が過酷なのではない。職場の人間関係にへきへきしているのだ。 いつもピリピリして、事あるごとに俺を怒鳴りつけてくる上司。わざと聞こえるような声で俺の陰口を叩く同僚。わざと俺にだけコーヒーを配らない事務員。 自転車をこぎながら今日の出来事を頭の中で反芻する。だが、今日はいつもの帰宅時よりかは幾分心が晴れやかだ。今月末に退社が決まっている俺は、 たまりにたまった有給の一部を明日から一部消費するよう、あのオコリザルのような上司から命じられた。つまり、明日から俺は会社公認の長期休暇というわけだ。 古びた外観の長屋アパート。ここの一室が俺の城だ。俺は駐輪場へ自転車を停めると、自室へ向かって歩き出す。まだ10月の半ばだというのに風がずいぶんと冷たい。 俺が今住んでいる地方は豪雪地帯としてそこそこ有名で、ちらりと長屋の一室の窓を見てみると、外気との温度差のせいか一部が結露していた。 自宅の前にたどり着き、上着のポケットを探り鍵を取り出す。カチャリと小気味のいい音をならしてドアを開けると、なぜか部屋の中から、外と同じ冷たい風が吹いてきた。 自分で言うのもなんだが、俺は仕事以外はなかなか几帳面なほうで、出勤時、外出時などは必ず窓の開閉や電気製品の消し忘れがないかどうかチェックする。 その俺の部屋からなぜ冷たい風が吹いてくるのか。まさか空き巣が?このぼろくさいアパートに?俺は最悪の事態を想定し、鞄を玄関に投げ捨てると部屋に飛び込み照明をつけた。 最悪の想像が的中してしまった。玄関の真正面に当たる窓のカーテンが、風に煽られひらひらと動いている。窓の近くには、拳より一回り小さな石と、飛び散ったガラス片と思われるものが見えた。 そのほかにも、泥の付いた足跡がリビング中、テーブルの上にまで付いている有様だ。 俺は青くなった。そしてこれ以上無いというほど混乱した。 まずこういう時は警察に連絡しておまわりさんに来てもらっていやいや現場はどうすればいいんだっけ確か空き巣に入られた時は・・・
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111 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sdaa-IYUA)[]:2021/07/02(金) 20:31:13.47 ID:Zd8hjJ2dd - 「ミッ!」「ミキャッ!」
台所のほうから聞こえた何者かの声に俺の混乱はおさまった。そして次に、脊髄に直接氷を当てられたように戦慄した。俺の部屋に木霊する、俺以外の者の声。この状況下から推測するに、それが何者なのかなど火を見るより明らかだ。 俺は息を殺し、足音を殺し、玄関に立てかけてあったゴルフクラブを手にとった。接待ゴルフで一度使ったきりだったが、まさかこんな使い方をするとは夢にも思わなかった。 俺は台所に隣接する壁にゆっくりと背を持たれかけ、息を整える。台所から確かにゴソゴソとした気配を感じる。一、二の三で飛び込もう。侵入者が誰なのか、何の目的かはわからないが、一、二の三で目に物みせてやる。 俺は汗で滑りそうなゴルフクラブをぎゅっと握りなおし、五感を壁の向こうの気配へ集中させる。そして心の中で数を数える。一つ、二つ、三つ! 俺はゴルフクラブを振りかぶり台所へ飛び出し、薙ぐべき敵の姿を目視しようときょろきょろ台所を見渡す。しかし、確かに気配こそするものの、侵入者と思われる姿は見受けられなかった。 「ミーッ!」「ミーイィ!」 突然木霊する声の方を振り向くと、俺の視線は台所の一角に鎮座する冷蔵庫にたどり着いた。冷蔵庫の一番下、野菜室が開け放たれ、そこから二つのホイップクリームのようなものが見え、フリフリと上下している。 俺は予想外の光景にあっけに摂られ、無用心に冷蔵庫に近づくと、野菜室を覗き込んだ。 野菜室の中では二匹のタブンネが、一房のホウレンソウをつかみ合い、まるで綱引きのように引っ張り合っていた。 二匹ともまだ小さく、25〜30pといったところだろうか。俺が上から見下ろしてるにもかかわらず、二匹はこちらに見向きもしない。とても野生のそれとはかけ離れた警戒心のなさに、俺は荒らされた部屋の事もわすれ、しばし二匹に見入っていた。 タブンネが綱引きに夢中になっていると、ついにホウレンソウは千切れてしまい、二匹は勢いあまって仰向けに転んでしまった。そして必然的に、上から見下ろしていた俺と目が合う。 「ミキッ!」 一匹が俺を見て驚きの声をもらす。もう一匹は、驚きの余り声も出ないのか、俺を見つめたまま口をあんぐりと開け放っている。 そして俺と二匹はしばし見つめ合う。誰もがタイミングを計り損ねている。いや、どう行動したらいいのかすらもわかっていない。
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112 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sdaa-IYUA)[]:2021/07/02(金) 20:34:54.38 ID:Zd8hjJ2dd - 膠着状態のなか、一匹がついに行動をおこした。ホウレンソウを握り締めたまま野菜室から飛び出すと、俺の足元をすり抜けて、侵入してきたであろう割れた窓ガラスの方向へ転がるように走り出す。
もう一匹は野菜室の中でホウレンソウを握り締めあたふたとしている。示し合わせた行動というわけではないようだ。 俺はゴルフクラブを放り、逃げようとした一匹の尻尾を、そして野菜室の中の一匹の触覚を掴み逃亡を阻止する。 (ここより便宜上逃げ出そうとしたほうを一号、もう一匹を二号と記載します) 俺はというと今だあっけにとられ、とりあえず捕まえた二匹を顔の高さまで吊り上げてみた。尻尾を掴まれた一号、触覚を掴まれた二号、どちらも相当敏感な部位らしく、ミキャアミキャアと子供特有の甲高い声で騒ぎながら、手足をばたつかせている。 突如「プッ」という音が聞こえたかと思うと、一号の尻から緩い便が飛び出し、俺の足の甲に落下した。靴下越しにほのかな温かみを感じる。 おそらく興奮の余り脱糞してしまったというところだろうが、俺はこの行為に激しく激昂した。 「こらぁ!」 俺は怒りに身を任せ二匹に激しく声をあびせる。ミキャアミキャアと騒いでいた二匹はビクッとし、手足をばたつかせるのをやめた。その引き換えに、二匹は痙攣したように震えだす。 するとまたもや足付近に湿った温もりを感じ始めた。どうやら今度は二号が、恐怖のためか失禁してしまったようだ。もはや俺の足は二匹の汚物にまみれてしまっている。 汚物が熱を失い、足元がひんやりとしてくると、俺はわずかに冷静さを取り戻しつつあった。俺は二匹を持ち上げたまま部屋を見渡す。 割れた窓ガラス、泥だらけのリビング、汚物にまみれた台所。 一日の就業を終え、肉体を行使し、上司や同僚の理不尽に耐え精神をすり減らした体を癒す空間を、この侵入者どもが蹂躙した。 俺の生活に、俺の心に余裕があれば、俺はこの可愛い侵入者をなんのことなく外へ逃がしてやっただろう。あるいは大家に隠れて飼ったかもしれない。 だが悲しいかな、俺の顔の前で宙ぶらりんになりプルプルと震えているこの幼いタブンネ二匹が、俺には憎悪の対象としてしか写らなかった。 俺は足を器用に動かし、足の甲に乗った一号の便を二号の尿だまりの上に移動させ、その上に一号を叩き付けた。
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113 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sdaa-IYUA)[]:2021/07/02(金) 20:43:11.55 ID:Zd8hjJ2dd - 「ミキュッ!」
一号は叩きつけられた衝撃と、自らの汚物の臭気に思わず顔を上げようとするが、俺は躊躇なく一号の体の上に足を乗せ、身動きが取れないようにする。 うつ伏せで押し付けられた一号の呼吸だろうか、汚物の水溶液にコポコポと小さな気泡が生じている。 俺はその隙に近くにあった荷造り用のビニール紐を手にすると、怯えている二号の胴を両腕ごと、きをつけの姿勢でぐるぐる巻きにしあげ、同じく汚物の上に落とす。 「ミッ!ミ・・・ェッ!」 どうやら二号は落下の衝撃で口の中に汚物が入ったようだ。顔を顰めながら微かにえづいている。俺は次に汚物に塗れた一号を掴み上げる。一号の顔には自らの便が塗りつけられていた。一号も同様に縛り上げる。 俺は縛り上げた二匹をあらためて顔の前に持ってくる。手が汚物に塗れてしまっているが、もはやそんな事は気にならなかった。 二匹のベビンネは俺の顔を見ると、どうやら俺の顔は相当恐ろしい形相をしていたようで、突然二匹で示し合わせたのようにミイミイと困り顔で媚びた声をあげはじめた。 タブンネの触覚は他の生き物の感情を理解できると聞く。俺は二匹の触覚を握りしめ宙ぶらりんにした。 「ミィィィ!ミキャァァ!」 やはり相当敏感な部位なのであろう、二匹は甲高い声で鳴き始めた。俺は苦しそうに、芋虫のようにもがく二匹をしばらく観察した。 「・・・ごめんなさいはないのか」 俺は自分でも驚くほど低い声で二匹に語りかける。ベビンネ達はそれに応えるように一瞬もがくのを止め俺の顔を見るが、やはり触覚を掴まれた痛みの方が強いのか、また甲高い声と共にもがきだす。 「ごめんなさいはどうしたぁ!」 俺はベビンネ達に再び怒鳴りつけるが、どうやら逆効果だったようで二匹は縮み上がってしまい、チィ・・・チィ・・・とついに泣き出してしまった。 気づけば俺はその姿に、嗜虐的な感情で見入っていた。触覚を掴まれた痛みと、目の前の男の恐怖からか細い声で泣いているこのベビンネ達に、さらなる恐怖を与えてやりたい、そんな感情に取り付かれてしまった。 俺はベビンネ達の触覚を掴んだまま風呂場へやってきた。湯船の中を見ると、昨晩溜めた湯がすっかり冷め、この状況にもってこいの水攻め拷問具になっていた。
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