- 第六猟兵by富岡6 オチスレ43
940 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sd5f-I1VS)[]:2021/07/01(木) 22:56:05.97 ID:0mikH6rXd - とあるタブンネのお話
楽しそうなメロディときらびやかな装飾 世間はクリスマスムードで賑わっています 子供達は飼いポケモンは親や飼い主から大きなリボンのついたプレゼント貰いみんな笑顔 ですが笑顔になれない子もいます 「ざぶいびぃ…おながずいだびぃ」 このタブンネはまだ40cm程の子タブでつい最近まで優しい両親や仲間、友達と幸せに暮らしていました ですが肉食ポケ襲撃により子タブを残し全滅。越冬用に貯めていた食料も奪われ、防寒対策ばっちりのお家も無惨に破壊されました 自分一人で生き抜く力はありません。リスク覚悟で人里へおり食料を探しに訪れたところでした たくさんの生ゴミを見つけるまではいいのですが、時期的に凍結していて食べられたものじゃありません。力も弱く技もない 氷に閉ざされた食料にも手を出せず、空き缶に残されたわずかな水分、枯れ葉を食べなんとか飢えをしのいでました フラフラ歩き続け広い場所に出ました。どうやら公園のようです 目の前にはイーブイがこちらをみていました 「なんだイーブイ?あ、なんだタブンネの子か」 人間のイーブイだったようです。そのイーブイはたいそう可愛がられているのかキラキラした瞳で暖かそうなお洋服を着て靴を履いています イーブイは人間に抱きつくとそのまま抱っこされ人間の顔に自分の顔を擦り付けとても幸せそう そんな姿にタブンネの何かに火がつきました 許さない、ミィはこんなつらいのにあの媚イズのイーブタは タブは雪を集め玉にするとイーブイに向け投擲しました ポフッ 「きう?」 突然の雪に驚くイーブイ。たいした力もなくただ当たっただけですがタブはしてやったぜといった顔です しかし人間の形相を見ておしっこを漏らしました 足元から沸く湯気は温かそうですが、排尿による体温の低下に合わせ全身から血の気が引くのがわかります
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941 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sd5f-I1VS)[]:2021/07/01(木) 22:56:34.34 ID:0mikH6rXd - 殺される
タブは死を覚悟しましたが不思議と怖くありません むしろパパ達みんなの場所にいくんだ とある種の安らぎを感じたのは頭がおかしくなってしまったのでしょうか 「へえ、ふうん。お前独りか?」 意外な質問に自分はこくこく頭を下げます 「俺はさ、殺す程悪魔じゃないんだよ。イーブイにあやまるならお前飼ってもいいぞ」 意外な提案に自分は雪に頭をめり込ませイーブイに土下座して謝罪しました イーブイは笑顔で応えて小さな手を差し出しました。口で靴をくわえ 素手の状態です ちょっとした心遣いにタブは涙を流しながらその手を握り返しました 人間の家につくとドレディアがパタパタ出迎えました。割烹着姿のハッサムもいます BOWのような殺戮マシーンのはずのハッサムですがとても優しそうでタブは恐る恐る二人に挨拶しました 人間は二人に何かを説明するとタブの手をひきとある一室へ案内します そこは温かいお湯のはられたお風呂。冷たい池しかしらなかったタブンネには信じられないものでした いい匂いの泡で体を洗われ暖かい風で毛並みを整えてもらって 昔は母に舐めて綺麗にしてもらってましたがこちらのが気持ちいいとちょっと悪い気がします 次に案内された大きなお部屋は暖かく、さっきのドレディアとグレイシアが木を飾り付けており ドレディアはこちらに手を振りましたがグレイシアはチラッと見るだけですぐ飾り付けに戻りました 「今から家族だ。仲良くしろよ」 人間の言葉に続くようタブが挨拶をするとさっきのイーブイがアーケンとボールを転がしながら寄ってきました 「一緒にあそぼ」 そんな感じです。タブも嬉しくなり笑顔で二人の中に入っていきました ここの床はなんで暖かいんだろ?と足元から伝わる暖かさに気をとられているとポスンと頭に球が当たりました 笑うイーブイとアーケンですがもう怒りや憎しみもありません。タブは笑顔で球を優しく投げ返しました しばらくすると人間が袋を持って現れました。そしてみんなぞろぞろ大きい机の椅子に座っていきます 6つしかないのは自分が本来ここにいないって事で少し寂しくなりましたが、ハッサムが笑顔でどこかから椅子を持ち出し自分に座るよう促しました
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942 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sd5f-I1VS)[]:2021/07/01(木) 22:56:59.93 ID:0mikH6rXd - 人間はメリークリスマスと謎の言葉をいいながらみんなに袋を渡します
グレイシアの袋には山のようなキャンディ ドレディアのはスキンケアと書かれたクリーム ハッサムのは包丁セット アーケンとイーブイのも山のようなお菓子です 渡し終えた人間は罰が悪そうにタブを見ました。解ってるよ、だから…と手を振るタブですが グレイシアがキャンディ何袋かをタブンネの手元に投げました。それに続くようにアーケンとイーブイもお菓子をタブの前に並べます ドレディアもクリームをタブのガサガサの肉球に塗り、ハッサムも包丁を出しますが人間に止められてました 自分にもプレゼント。そんな思い遣りにタブは溢れる涙を堪えることはできませんでした タブはグレイシア達に笑顔で礼をしましたがグレイシアだけはそっぽ向いてネクタイもみあげをいじくってました その後ハッサムが運んできたシチューはとてもおいしく、ごみばかり食べてきたタブの舌に優しく染み入ります スプーンをドレディアに使い方を教えてもらい、口の周りベタベタにしながらがっつくアーケンやイーブイに悪いなと思いながらも食べ続けました グレイシアのもみ上げでスプーンを使うという離れ業にタブは見惚れてしまい、怖そうだけど優しくてかっこいいお姉さんと尊敬の眼差しを向けました そんな幸せな時間ですがバンバンという音が。周りは誰も気づかないのか手や口を止めません タブは自分だけ聞こえるのかと背後を振り替えると 雪の降る中ベビンネを抱き、頭に雪を積もらせたママンネが涙ながらこちらを見ていました タブは同族なので図々しいのを承知で人間に「ミィ」と呼び掛けましたが 「無視しろ。屋根の雪が落ちただけだ」 と言い放ちました。ほんとにみんな何も無いように無視しています ガラス越しからも聞こえる 「おねがいじまず!!!ベビちゃんと私も助けでくざさいミィ!!どうしてそのタブンネだけ中に入るのよ!私はママなのう!!」 と言った叫びも タブは耳を塞ぎたくなりました。これだけ騒いでも皆は何事も無いよう食事を続けます 「ミィアアアア!ミギュアアアア!」バンバンバン!! 「今日はずいぶん粘るなあ」 人間がようやく迷惑そうな顔をするとグレイシアがスプーンを置き部屋を出ていきました
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943 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sd5f-I1VS)[]:2021/07/01(木) 22:57:51.73 ID:0mikH6rXd - 外からママの声が聞こえてきます。グレイシアと会ったのでしょう
「あっ、媚イズのかき氷!さっさと私達も入れるミィギャアアアアア!ごめんなさいごめんなさいミィベビちゃんだけでもベビちゃあああ!!」 血飛沫が窓にかかりました。その後何事もなかったかのようにグレイシアは椅子に座り食事を再開しました タブはどうしても我慢できなくなり椅子から降り窓から外を見ると血塗れでズタズタにされたママと頭の無いベビが横たわっていました 飛び出したママの目はこちらを睨みつけているよう感じられます さらにグレイシアの真の姿におしっこちびりそうになりました。ハッサムもドレディアも本性はこうなのかと震えがとまりません あのイーブイですら無視しています。暖かい家族の冷酷な面がみえさらに背筋が冷たくなりました 「冷めるぞ。はやく食べちゃえ」 人間の言葉にはっ、とガラスに写る自身の姿に違和感を覚えました 外で死んでいる仲間はくすんでいるがピンク。自分はピンクではなくパープルの体毛 今タブは自身の決定的な違いに気づきました。自然界にいた時は特別気にした事もない。体色 自分達にとっては色違いなどよくあるビスケットの形が○か□かくらいどうでもいいことでした 自分は色が違うから破格の扱いを受けられる。ようやく理解しまし 食事や環境で本来の聴力が戻ったのかママンネの死骸から声がきこえてきます 「ママー!マァマァー!!」 「ミェーン!おかあさあああん!!」 ベビ以外にも子供がいたのでしょう。雪の積もった体で必死にママの死骸に泣きついています。白い息が外の厳しさを物語りました タブはガラスに隔てられた暖かい部屋からその様子を眺めることしかできません そして二匹の子タブの大きい方が色タブに気づいたのか睨み付けてきました
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944 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sd5f-I1VS)[]:2021/07/01(木) 22:58:11.49 ID:0mikH6rXd - 「なんでお前だけそこにいれるんだミィ?」
「同じタブンネなのに僕たちもいれてほしいミィ」 仲間から向けられた憎悪にタブンネである自分の精神が揺さぶられます 親を殺された気持ちが解るからこそなんとかしてあげたい。でも今ここで意見したら自分も殺されるかもしれない 異常な程の幸せ得たいまたがらこそ不幸な仲間に対し本来の仲間想いの感情が甦る 「いいか?お前は特別なんだ。だからうちに招いた。それでいいだろ?それともあの雪の中にいくかい」 人間はタブを見透かしたように答えました。振り替えると人間の顔は不気味と言える程笑っています 「ほらデザートたべようか。おいでタブ」 人間はカーテンを閉めタブを押すように椅子にかけさせます。窓を叩く音もすぐ収まりました 部屋の入り口から両肘を抱いてプルプル鼻水垂らしたハッサムが現れました。恐らく始末してきたのでしょう ドレディアが運んできたのはオボンをくりぬいて作ったシャーベット タブは考えるのをやめました 僕は特別、だからこうして幸せになる権利があるんだ。他のブタなど知ったことか そうだ!そうなんだ!そうなんす!僕は特別としてこの家族に精一杯恩返しする 笑顔でシャーベットにがっつくタブの流すこの涙の理由はなんなのでしょうか 夜は静かにふけていきました 終わり
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945 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sd5f-I1VS)[]:2021/07/01(木) 22:59:16.26 ID:0mikH6rXd - あるタブンネ一家のお話
今この時期タブンネたちは越冬用に作った巣で集めた食料を少しずつ消費しながら家族身を寄せ合い暖をとっている。はずでした この一家はそれが叶わなかったようです 街に近かったのが仇になったのでしょう。意地悪な人間により巣は無惨に破壊され貯蓄食料もド派手に踏みにじられ食べられたものではありません 『うっわ、こいつらゴミ食ってる。』 『どうせ盗品だろ』 『ははは!ブレイク!』 三人の人間は食料を川に投擲したり段ボールの巣をハンマーで破壊します。食料も破れた段ボールも泥まみれで本来の用途に使えなくなりました 惨劇の中ひたすら地に頭を擦りつけ許しを請うタブンネ 「ミィミィ(お願いします!もう許してください!)」 必死にたのんでもミィ語では伝わるわけもなく人間達はタブを無視して破壊を続けます そんな時でした 『おいこれ子じゃね?』 隠しておいた家族。ママ、子タブ兄妹、ベビが見つかってしまいました ママはベビを抱え、そして子はママにがっしりしがみつき皆震えています 土下座ンネはパパでした 危機にパパは立ち上がり愛する家族の前に立ち一秒間に三回土下座するバースト土下座をしました それがウケたのかはわかりませんが人間達はライブキャスターをみたあとすぐいなくなりました パパは腰が抜けたように尻餅をつき家族に笑顔を向けました。そして踏みにじられた食料からまだ食べれそうな部分を探しだします パパは元飼いポケで人間の凶悪さは身をもって理解しています。実際に虐待され、攻撃技を全部消され捨てらくらいに ですが人間への対応を理解しているのか、泥棒などは一切せず巣の材料はすべてゴミから 食料、生ゴミはとあるレストランからコンポスト代わりとしてきちんと受け取ったもの レストランのスタッフの中にはなるべく混ざらないよう、仕分けてくれる人もいました ただこれはタブ脳理解なので実際はていのいいゴミ処理くらいなのでしょうが 人間を知っているパパならではの生きる知恵です 生ゴミもパパが食べられる部分を家族に与え、自分は最低限ですが子供や妻の笑顔を見ると苦じゃなくなる。タブの出来たタブンネです
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946 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sd5f-I1VS)[]:2021/07/01(木) 23:00:26.65 ID:0mikH6rXd - ママは野生育ちで人間嫌いですが媚るなどの特技をもつ普通のタブンネ。なぜつがいになったかはわかりません
なんだかんだで食事が得られ守って貰えるからかもしれませんが 話は戻って家を破壊されたタブ達は絶体絶命。このままでは二重の意味で命にかかわります パパはわずかな食料とともに引っ越しを決意しました。家族も同意。暗いうちにこの場をあとにしました ベビはママに抱かれ暖かそうですが、ある程度の子タブは寒そう。パパはボロ毛布を舐めて綺麗にしポンチョのようにして子供に与えました それでも寒そうなのは変わりありませんでしたが しばらく歩くと建物も散々とした広い場所に出ました。開発途中らしくまだまだの地 近くに森はありますが肉食ポケに考慮し偶然発見できたトタンばりの廃屋に身を置くことになりました 隙間風が厳しいですが贅沢は言えません。なんとか廃材で風除けを作り食料を置くとパパは新たに食料を探しに出掛けました 未開の地ですが心配そうな顔の妻や子供達に笑顔を見せ手を振りうっすら雪に染まった地へ踏み出しました 遠くに見える街の明かりに涙がこぼれそうになるパパ。食べ物をくれた人間に感謝しつつゴミを探します ここいらにしては綺麗な一軒屋の近くに差し掛かった際、一匹の綺麗なグレイシアの♀が闊歩していました 「こんにちは、僕タブンネ。ここいらに食べ物ありませんか?」 と笑顔で話しかけますが 「ねえよ」 とだけ告げ、グレイシアはその家方面に向かいました。恐らくあの家の子なのでしょうか?タブンネはこっそり足跡をつけました 玄関が見える位置にあった看板に隠れ、帰宅したグレイシアをドレディアが迎え入れ足を拭いてあげています。 やはりここは人間の家。 さらにポケモンがいるならもしかしたら理解してもらえるかもしれない。虐待していた人間は自分以外ポケモンがいなかった 食事をくれてた人はポケモンがいるらしい優しかった。都合のいい解釈ですが後がないパパはこの家のゴミに望みをかけることにしました
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947 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sd5f-I1VS)[]:2021/07/01(木) 23:01:40.66 ID:0mikH6rXd - 壁側からこっそり庭を覗くと大きなガラスがあり、中では先ほどのグレイシアが石で区切られた木が燃える箱の前で、
暖かそうな毛布の上に横になりでっかいあくびをしていました。ドレディアが現れると手にもったオボンを綺麗にきりわけ あーんして食べさせてもらっています パパの目に涙が浮かびました。あっちはポケモン同士ですが自分もそんな生活を夢見てあの時プレシャスボールに入ったのですから ザッザッ。音に気づき身を隠しながら辺りを伺うとマフラーを巻いたハッサム♂が雪掃きしながらこちらに現れました 鼻水垂らしガタガタしながら雪を掃く姿にある程度体毛をもつ自分とは違い辛いんだろうな と同情してしまいました 「僕がチョキしか出せないのわかってるのにみんなグーだすんだもんなあ。ハッサムっ変換すると発寒!余計寒くなった」 ブツブツ言いながら雪を掃く姿が不憫で仕方ありませんでした しばらく待っても人間は現れません。辺りも暗くなり寒さが厳しくなったあたりでパパは一度退散しようとしましたが、車が停車しました 『おおさむさむ!早く入ろう』 頭にニット帽を被ったアーケン、ファーのついた暖かそうなお洋服を着たイーブイも人間に続き降車し家に入っていきました 二匹はまだ子供のようでとてもキラキラして見えます。うちの子もあんな暖かそうな服あげたい パパはボロキレで作ったポンチョがとても情けなくて悲しくなりました 再びガラスから覗くとみんなテーブルを囲んで、ここからでも見える湯気たつスープを飲み幸せそうでした パパは意を決して窓をコンコンと叩いてみました 何も反応はありません。一瞬人間がこちらを見たように思えましたがすぐスープに向きなおしました 「たくさん家族がいるから大変なのかな」 パパは名残惜しそうになんども暖かそうな家族を振り返りながら場をあとにしました ですがそんな真面目なパパに振りかかった災難。野生のウォーグルが珍しいとこにエサが!といわんばかりにパパに襲いかかります 嘴でパパの肩を抉り 鋭い爪は右目と右耳を奪いました
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948 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sd5f-I1VS)[]:2021/07/01(木) 23:03:04.40 ID:0mikH6rXd - 「ミギャアアアア!」
パパは必死に投石し命からがら逃げることに成功。我が家の前で力尽きてしまいます 「誰…?パパ!!酷い怪我ミィ!チビちゃん達手伝って!」 気づいたママはパパを運び寝かせると必死に癒しの波動をかけますが出血や寒さにより容態は悪くなるばかり 「僕は…パパは大丈夫…だから…ね?なかないで」 大粒の涙を流す子供達の頭を撫でようとしますが、神経が切断されたのか動かすことはできません その日家族は空腹も忘れみんなで身を寄せ合いながら眠りにつきました 翌朝、ママは子供達にわずかな食事、ベビに乳を与えるとパパに癒しの波動を放ちますが、PPが尽きたのか空振りするばかり パパは会話すらできなくなり、様態は悪化していくばかり。特性再生力でなかったようです こうなってしまった以上はママが戦うしかありません。ちなみにママに人間のモラルなどありません タブ媚がダメならば強奪や傷害沙汰もやむを得ない。子供を守る母は強い と思い込んでいる始末 ベビを連れていく理由も同情をひくのに役立ってもらうのと、夫の様子からして最悪この子だけでもと苦渋の決断の半々です ママはクズじゃありません。野生、自然の厳しさを理解しているのです。たぶんね 勘違いした心の強さを携えママは未開の地へ足をふみだし 「ミャアア!つめたミィ!」 ませんでした 昨日の薄い雪は凍結し氷状になっていました。ママは子供達からポンチョをかり足にぐちゃぐちゃに巻き付け再び外へ踏み出しました ママはパパがよりすぐった生ゴミのおかけで肉付きはよく、抱かれたベビはそれなりに快適で自身もある程度寒さには強いようで 正午すぎの晴れた天候もありまだマシといった感じ まあなによりベビンネの暖かさもあんじゃねえのかな 「さぶいびぃ…でもママがんばるからね!」 自身に酔う余裕があるのは今までの不自由の無い暮らしからかもね。ほんとかわいそう!
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949 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sd5f-I1VS)[]:2021/07/01(木) 23:05:07.96 ID:0mikH6rXd - しばらく歩き雪が乾いた石に腰掛け尾からかじりかけのオボンを取り出し食事を始めやがった
そんなん隠してたんならガキにやれよって話だがママがミルクでなくなっちゃミィとかいうんだろうね ぐちゃぐちゃ食ってると道路を車が走っていき、廃棄ガスにゲホゲホミィしてると一軒屋を発見 ※ママは解らないけど昨日のあの家 ママはオボンの芯をぽいすてし、ドスドス後を追いました 凍結道だからゆっくり運転してたのが幸いしたのがなんとか見失わず家を特定できました 「ミィゼェハァ…ゼェハァ…ブッヒィ…」 ようやく家の前につき、車に目をやると人間と抱っこされたイーブイが現れました イーブイは(ママは知らないけど)昨日と同じように暖かそうなモコモコの服を着て 靴まで履いています。それに無償に怒りがわきました イーブタのくせにうちのベビちゃんよりいい暮らししやがってミィ 肝心のベビちゃんはドスドス走りに揺られ酔ったのかゲロ吐いてママの自慢の毛並み()にゲロがべったりこびりつき、ミルクだけありママは激臭を漂わせてました 二つの怒りに燃えるママですが車から降りたもう一つの物体に目を奪われます タブンネ なんと子タブンネを家に招いてるではありませんか。しかもそのタブンネは毒々しい紫色の体毛 一般的にポケモンは体色など気にもしませんが、ママはピンクの体毛に自信を持っていたので色違いが大嫌いでした あのヘドロ色が人間にかくまってもらいやがってミィ。私のピンクのが可愛いのにミィ 鼻息荒く怒るママですが走った疲れからか玄関前の看板に背をもたらせたまま眠ってしまいました ベビの鳴く声と冷たさに目を開けると辺りは真っ暗で雪が降りだしていました。頭に積もってますが震えるベビちゃんに気が動転してしまいます どうしようどうしよう。明かりが見える方へ向かうと窓からポケモン達と人間がテーブルを囲み食事をしています 燃える木(暖炉)家の中で火災おこしてバカじゃねえかと思いつつもその様子を眺めているとさっきのヘドロ野郎も輪にいました
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950 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sd5f-I1VS)[]:2021/07/01(木) 23:07:50.19 ID:0mikH6rXd - ヘドロに草女(ドレディア)が変な棒で皿からすくって食べるように教えてるように見えます
湯気をフーフーしながら笑顔で食うヘドロにママは怒りが爆発しました。よし、ミィのピンクボディでメロメロにしちゃうゾ バンバンとできるだけ必死な顔で窓を叩きますが誰も気づかないのか無視して食事を続けています。必死に叫びもしましたが無反応 ですがタブンネだけあってヘドロがこちらを向きました。お前だけなんで!?と叫びます ベビちゃんの震えが激しくなりいよいよまずい状況。人間に飼われてるようなやつらは大したことない。こうなったら無双してやるとと思った時 「おい」 振り向くとグレイシアがいました ママは焦りからか媚びるのを忘れ、口悪く頼み込みましたが、返答は 「しね」 ママの体はたくさんの氷刃に切り裂かれました。目が飛び出したのか左右で見えるものが違っています それでも雪に落ちたベビちゃんを抱こうとしましたが体が動きません。グレイシアは子供をもみあげネクタイで締め上はじめました そしてぶち と千切れ軽い音が響きました ママは薄れ行く意識の中に見えたのはこちらを心配そうに見つめるヘドロタブ なんで…あなた…だけ… ママはの意識は闇にとけていきました 少し時間を遡って 二匹のタブ兄妹は戻らない母に不安をつのらせてました。パパもどんどん弱っています 「よし!僕がママ達を迎えにいくミィ!」 「お兄ちゃん、私もいくミィ!」 「僕たちもパパみたいにみんなを守るんだ!」 二匹は父の為にも母を迎えに行く決意をかためたようです パパは麻痺がはじまり口も開けませんが視覚聴覚と意識はまだあるようで子供達が心配でなりませんが、優しく立派になったことに嬉しさが込み上げました 「パパいってくるミィ!妹もベビもママもみんな助けるミィ!」 二匹は寒さの中へ飛び込みました 「お兄ちゃんまってミィ…」 トストス走りますが妹ははやくも息切れ気味。さらに転んでしまいます 寒い中でぶつかったりした時の痛みは想像しやすいと思います。妹は大声で泣きますが、兄が血がでた肘を舐めてあげると泣き止みました
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951 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sd5f-I1VS)[]:2021/07/01(木) 23:10:15.85 ID:0mikH6rXd - 「がんばるっていったミィじゃない!ママ達はもしかしたら悪い人につかまったのかもしれないミィ、だから二人で助けなきゃミィ」
「ヒッグヒッグピッグ…うん…ミィ…がんばるもん!」 二匹は手を繋ぎ走り出しました ですがやはり子供の足。あたりは暗くなりはじめ寒さも増してきました。それでも肉球を真っ赤にして 擦り傷だらけにして 何度つまづいて転んでも 二匹は励まし合いながら 走りました 暗さがよかったのか明かりが見えます。家のようにも見えますが、パパから人間の巣は夜でも明るいという話を思いだしその方向へ向かいました 二人はパパから人間の怖さを学んではいません。自分達がどんな目に合うかなど考えもしません 助けてもらえるはずと思う図々しさは母親譲りなのでしょうか 明かりの元につきそうな時叫び声が聞こえました。まさか…まさか… たどり着くと血塗れのタブンネと頭の無いベビンネが散らばってました。二匹は恐る恐る臭いを嗅いで絶叫しました おがあ゛あ゛あ゛ざあああ!! 残骸がママと気づいたのか二匹は大泣き。寒い中傷だらけでようやく会えた家族は残骸のようだったのですから そして背後の存在に気づきます。色は違えど綺麗な子タブンネがこちらを見ていました なんで助けてくれないの!?なんでお前だけ! 子供目にも室内が暖かいとわかるのでしょう。ひたすら嫉妬や憎悪をむけました さらに母親達を失った行きどころの無い怒りをぶつけようと近寄りますが、見えない壁に阻まれます 生きているのが不思議なほどに脳が小さいからガラスなど知らないのでしょう 二匹はバンバンガラスを叩き「ママをかえせえ!ベビをかえせえ!」と騒ぎますが、突然頭を捕まれ雪に投げ捨てられました
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952 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sd5f-I1VS)[]:2021/07/01(木) 23:12:46.88 ID:0mikH6rXd - 二匹はバンバンガラスを叩き「ママをかえせえ!ベビをかえせえ!」と騒ぎますが、突然頭を捕まれ雪に投げ捨てられました
カーテンが閉まったせいかよく見えませんが赤い大きなポケモンがハサミをバチバチしながら二匹を見下ろしています 兄は手を振り回しながら立ち向かいますが、ブチュンという音と共に頭と足が同じ位置にされてしまいました 妹は失禁してM開脚みたいな感じで涙鼻水流しながら震えますが 「はあ、また明日掃除僕なんだろうな」 目が慣れてきたのか見えた姿は赤いハサミでワシワシ頭をかくポケモン すぐにハサミ迫り意識が飛びました。途絶える瞬間空を飛んだような感じと共に頭の無い自分の体が見えました 巣のパパはもはや虫の息でした 体は動かないのに意識はある。断続的な痛みが気絶すら許してくれません パパは穴だらけの天井を見つめました。隙間から降りる雪がとても幻想的です そして陽が上がる頃、痛みと寒さに耐えられずパパは誰にも看取られず息をひきとりました 季節は変わり、家屋解体業者に発見された時は顔を痛みにひきつらせ、見るものに同情をひかせたそうです 焼却処分され、骨は共同墓地に埋葬されたようです。きちんと供養されたのは真面目に生きてきたパパへの賛辞なのかもしれません 雪がとけ新たな命が芽吹く季節。またどこかでタブンネが生まれては死んでいくでしょう 〜GRAND SPECIAL TRUE END〜
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953 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sd5f-I1VS)[]:2021/07/01(木) 23:15:00.06 ID:0mikH6rXd - 今日は子タブンネちゃんの可愛さを引き出す飼い方をお教えしましょう
「ミッミッ!」 無垢で甘えん坊でとっても可愛い子タブンネちゃん、ペットとして飼いたいという方も多いのではないでしょうか? でも、普通に子タブンネちゃんを飼うとところ構わずウンチやおしっこをしたり、成長して生意気になったりして大変ですよね そこで今回は子タブンネちゃんの可愛さを苦労せずに存分に楽しめる方法をご紹介します @子タブンネちゃんを入手 「ミィ?」 今回紹介する飼い方では愛護派ブリーダーさんや里親等で入手したタブンネだと後が面倒な事になってしまいます なので虐待愛好会の通販や食肉専門店などで入手するのが良いでしょう 巣を見つけることができたら、子育て中の野生タブンネから掠め取るのが最も安上がりです A子タブンネを家に入れる 「ミッミィーッ!フーッ!フーッ!」 買ってきたり盗ってきたりしたばかりの子タブンネちゃんは環境の急変に戸惑っています 大声で鳴きながら母タブンネを探し回ったり飼い主を叩いたり噛みついたりして大変です それを直すには大きなケージ(衣装ケースなどでもよい)などに閉じ込め、 押し入れの中など暗い場所に3時間〜半日くらい閉じ込めます 押し入れが満杯だったりした場合は厚手の毛布や布団でケージを覆って暗くしてもokです 十分に時間が経過したら、子タブンネのケージを明るいところへ出してあげましょう 子タブンネが丸まってガタガタ震えていたら成功です 次に、少量の嗜好性の高い餌を子タブンネに手渡しで与えます 熟したオボンの実や甘いお菓子等がベターです 「ミッミッ♪」モソモソモソ… 子タブンネが嬉しそうに食べて頭を撫でさせてくれたら成功です、 これで子タブンネちゃんはあなたを親代わりとして認識してくれました もし、駄目だった場合は餓死させる覚悟で暗所に閉じ込め直し、また餌付けをし直すと良いでしょう
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954 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sd5f-I1VS)[]:2021/07/01(木) 23:17:17.34 ID:0mikH6rXd - B子タブンネの改造
「ミィ〜?」 さて、この飼い方のミソになるがこの子タブンネの改造です。これによって糞尿の心配が無くなります A:さいせいりょくタブンネの場合 用意するのは眠り粉と痺れ粉、熱湯で消毒したカッターナイフ、ビニールテープです まずはねむりごななどを用意して子タブンネを眠らせます そして下半身全体にしびれごなをかけておきます 次に♂の場合はオチンチンを切り取り、♀の場合は尿道に切れ目を入れ、切断面をテープで穴が塞がるようにくっつけ合わせます 次に、おしりの穴をきれいに洗ったあと、肛門に十字に切れ目を入れ、テープで穴が塞がるようにくっつけ合わせます 子タブンネが目を冷ます頃には傷口が完全に癒着しているはずです チェックしてみて穴がなくなっていたら成功です B:その他のタブンネの場合 用意するのは眠りごな、石膏かボンド 眠らせてる間に肛門と尿道に石膏かボンドを流し込みます さいせいりょくタブンネでも使える方法ですがこまめに取り替える必要があるので手術をしたほうが楽です くれぐれもさいせいりょく以外の子タブンネに手術を施さないで下さい。ビービーうるさい血と糞尿を撒き散らす生ゴミができてしまいます 失敗したらサクッと包丁で心臓を一突きし、生ゴミの日に捨てましょう C子タブンネちゃんのごはん 「ミィッ!ミッ、ミィッ!ミィィ!」 ご飯は3日に一度、栄養剤のカプセルを与えましょう もちろん、子タブンネは足にすがり付いてきて空腹を訴えますが、普通の餌を与えるのは止めましょう 糞の素となったり、大きくなって可愛くなくなる原因にもなります どうしても餌をあげたい時には、あめ玉を砕いたものを1かけら与えてあげます きっとその時子タブンネちゃんはあなたに最高の笑顔を見せてくれるでしょう。もちろん与えすぎは禁物ですが 給水はスポイトで行います。 目安は1日に20cc、それ以上与えると尿の元になって子タブンネを膀胱炎で苦しめる事になります これらの給餌のしかたを守ればうんちやおしっこ、それと成長に回る余分な栄養がなくなり快適な子タブンネとの生活を送ることができます
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- 第六猟兵by富岡6 オチスレ43
955 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sd5f-I1VS)[]:2021/07/01(木) 23:19:32.53 ID:0mikH6rXd - D子タブンネちゃんのお世話
「ミィミィ♪」 飼い主に甘えてくる子タブンネ。とっても可愛いですよね 部屋の中で遊び回ったり遊び疲れて眠ってしまってるのを見ているだけで幸せな気持ちになります お風呂は自分が入るときに子タブンネも一緒に洗ってあげましょう その時、子タブンネはお風呂のお湯を飲もうとするので飲ませないよう気を付けましょう 夜になり、子タブンネが寝る時間になったらケージに閉じ込めて厚い布をかけて暗くしておきます 一緒の布団で寝たいという方は両足を輪ゴムで縛っておきましょう これは真夜中に盗み食いをされるのを防ぐためです 子タブンネを飼育するにあたって知るべきことは以上で終わりです 楽しい子タブンネちゃんとの生活を楽しみましょう E子タブンネちゃんとのお別れ 「フィィ…」 とっても楽しい子タブンネちゃんとの暮らし、でも悲しきかなすべての生き物には寿命があります この画期的な飼い方だと子タブンネちゃんの寿命は短く5ヶ月から1年であなたの元から去っていってしまいます 子タブンネの死体は基本的に燃えるゴミでOKです 死ぬと臭くなるので、動けなくなった時点でさっさと道端に捨てるのもいいでしょう 野生のタブンネから盗ってきた場合は巣の周辺に捨てておきましょう 後の始末は母タブンネが全て行ってくれます 子タブンネちゃんがいなくなって悲しくなってしまう人もいると思いますが その悲しみを癒すには新しい子タブンネを飼うのが一番有効です タブンネなんかまた取ってくれば良いのですから これで子タブンネちゃんの飼い方はおしまいです 皆さんも、楽しい子タブンネちゃんライフを満喫しましょう
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956 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sd5f-I1VS)[]:2021/07/01(木) 23:21:49.55 ID:0mikH6rXd - 「いらっしゃいませ〜」
今日も女性アルバイトの元気な接客が木霊する。 店内にはカップルや老夫婦、親子連れに大学生だろうか?5人の若者が、店内の大型テレビに映るラグビーを見ながら料理を食べ、楽しそうに笑っている。 ここはライモンにあるタブンネを扱うレストラン、ミィゼリア。 俺はここの経営を営んでいる。 ここまで来るのも大変だった。 料理学校を卒業した後、タブンネレストランを開こうとしたものの、テナントを借りる金はないし、銀行から借りるような実績もない。 おまけに牧場からタブンネを仕入れるなんて出来る筈もない。 それでも学生時代の先輩が経営する料亭で住み込みで働き、何とかテナント代を貯め、タブンネは野生のものを使ってレストランを開いた。 俺の料理はたちまち口コミで広がり、今やイッシュ一の繁華街、ライモンでも指折りのレストランになった。 カントーでも三ツ星を頂いたこともある。 きっかけは四年前、俺の住んでいたアパートに上がりこみ、我が儘に振る舞うタブンネ親子を制裁したことだ。 赤ちゃんは自分のおしっこに溺れ、子供の一匹はウォーグルに、もう一匹は冷凍庫でカチカチに、そして母親はバルジーナに食べられて死んだ。 この時の冷凍庫で死んだ子供タブンネ(当時はBと読んでいた)だけが死体が残っており、処理に困ったために試しに料理してみたのだ。 とても美味しく、これは商売になる!と思った。 尤も、この後俺は騒音などでアパートを追い出されてしまったのだがw まぁ今回はウチで特に人気のある料理を紹介したいと思う。 やっぱりまずは前菜から。 ウチでも一番人気の前菜「タブンネベーコンとタブンネエッグの和え物」 タブンネはミィアドレナリンを出す、というのは有名だが、最近それが卵にも効果あることが分かった。 もちろん、黄身と白身の卵を痛め付けるなんて出来ないが、母親などの肉親の悲鳴に本能で危機を感じるのか、卵に変化が怒るのだ。 じゃあ、食材を取りに行こう。 レストランの地下に「タブンネ部屋」がある。 開店前に俺が自ら牧場で仕入れたタブンネ達を入れておくためだ。
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957 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sd5f-I1VS)[]:2021/07/01(木) 23:25:02.69 ID:0mikH6rXd - 「ミッミ♪」「ミッミィ!」「ミミ〜」「ミファ〜♪」「チッチィ!」「チピィ!チピィ!」
中は積み木やブランコといったオモチャや、干し草のベッド、オボンの実がたくさんあり、ここにタブンネたちを入れてある。 オモチャで遊ぶ子供たちや、卵をスリスリと大事そうに抱え暖めるママンネにパパンネ。 そして、ベビンネにミルクを上げるママンネと、それを優しそうに見守るパパンネなど、行動は様々だ。 「ちょっと異常がないか確認するから貸してね」 俺はまだ孵らなさそうな卵を探したして、ママンネに声をかける。 「ミミ?ミーミィ!」 「ちゃんと確かめてね!」という声で俺に卵を差し出すママンネ。 そして「君は手伝ってね」とパパンネに声をかけ、一緒に2階へ上がる。 2階が痛め付けるための部屋なのだ。 「ミゥ!?ミィ〜…」 2階の部屋に入ると大体のパパンネはこんな反応をする。 地下とはいえ明るく平和な場所から、殺風景で薄暗い部屋に連れてこられて戸惑っているのだろう。 「ミィミ?」 不安そうに俺を見つめるパパンネ。 「ミーー!!ミッミーー!!」 そんなパパンネの前で、トンカチで軽く卵を叩いてやると、パパンネは慌てて叫ぶ。 「行け!ルカリオ!!」 俺の昔からの相棒を出し「インファイトだ!!」と指示を出す。 「ビィギーー!!」 パパンネの悲鳴が部屋を包むが、ここは防音完璧。 牧場のタブンネは対戦経験などなく、レベルはそのまま成長したためにほとんどのパパンネはこれ一発で失神してしまう。 その隙にパパンネを四肢を固定して、ふっかつそうを使ってやる。 「ミ"ビィーッ!」 パパンネは起きると同時に悲鳴を上げる。 「ミ"ッ!?ミミィッ!ミッ!」 そしてガタガタと動くが、それも叶わない。 「ミィ…?」 すると「なにするの?」というように、小さく語尾を上げるのだ。 俺としても楽しみたいのだが、生憎お客様を待たせている。 時間はかけられない。 俺は斧を持ち、パパンネの前に立った。 「ミギーッ!ミッミギー!!」 パパンネは俺のやろうとしていることに気付き、大声を出して「止めて!」と泣き叫ぶ。
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959 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sd5f-I1VS)[]:2021/07/01(木) 23:28:16.43 ID:0mikH6rXd - だが、食材なのだから止める理由はない。
肩の付け根目掛けて思いっきり斧を降り下ろした。 「ブビャーッ!!ビゲーーッ!!ミガッ!」 この世のものとは思えぬ声とともに、ガギンッと音がして、パパンネの右肩は体から切り離された。 本来なら全て紹介したいのだが、時間もないし省略させてほしい。 さて、こうして手足のなくなったパパンネだが、止血などはしていないため、実はすでに死んでいる。 大人になったタブンネの♂は肉が硬くなり、あまり美味しくないのだ。 だから今切り離したパパンネの手足はスープのだしに使い、舌や内臓は別の料理に使う。 そうして空っぽになったパパンネの体は、ビルの屋上に置いとけば鳥ポケモンのエサになる。 さて、卵を割ってみよう。 色が濃くなり、ぷっくりしている。 成功だな。 後はこれを事前に作っておいたベーコンと一緒に炒めれば「タブンネベーコンとタブンネエッグの和え物」完成。 一皿650円でのご提供だ。 そういえば、あの時タブンネ親子に奪われたのもこの料理だったな。 思い出して笑ってしまう。 え?ベーコンはどうやって作ったかって? それはまた追々説明しよう。 よし、次の料理だ。 次は「タブンネ生ハムのサラダ」を紹介しよう。 若い女性に大変人気で、実は経営者の俺としても一番嬉しい料理だ。 「ミィミッ?ミミィ〜?」 タブンネ部屋に入ると、先ほどのパパンネの妻ママンネが俺に近づきソワソワと小首を傾げる。 「卵どうだった?」と聞いているのだ。 「実はあまり状態がよくないみたい。ちょっと来てくれ」 俺は敢えてそう言う 「ミッ!?ミッ…ミッ…」 よほどショックだったのだろう。 目に涙を溜め、虫の鳴くような声で俺にすがり付く。 パパンネを失ったママンネは速やかに処理するのがポイントだ。 あまり時間をかけると変に思われて面倒になるからね。 尤も、ママンネはパパンネが死んでいることは知らないがw
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960 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sd5f-I1VS)[]:2021/07/01(木) 23:31:34.59 ID:0mikH6rXd - 二階に向かう途中ママンネはずっと俯きながら歩いていた。
ママンネは二階の部屋に入ると「ミーーッ!ミーーン!!」と叫ぶ。 大方パパンネを探しているのだろう。 「ミッ!?ミッミ!?ミッヒィ!」 ママンネは少しパパンネを探して、俺の方に振り返る。 だが俺の横にルカリオがいたことに驚き、震え始めた。 「バレットパンチだ!」 ルカリオは俺の指示を聞くと、凄まじいスピードでママンネの目前に迫り、何発ものパンチを叩き込む。 「ミ"ゥッ!」と小さく鳴き倒れこむママンネ。 「ミ"〜…ミ"〜…」と呻いている。 インファイトと違い抜群ではないし威力も低い。 その上ルカリオ自身も手加減しているので、意識を奪う程ではないが、動きを奪うには十分だ。 そんなママンネを先ほどのパパンネと同じように四肢を固定してやる。 「ミッ!ミッミフーッ!フーッ!!」 ママンネは果敢にも固定された四肢をガタガタ動かし、歯を剥き出しにして威嚇している。 だが俺は、そんなママンネにあるものを見せてやった。 「…、ミ?ビャーーッ!ミ"ーーッ!ミ"ミ"ミ"ィーーッ!!」 ママンネは一瞬ポカンとしたが、直ぐに騒ぎだした。 そう、先程の卵の破片だ。 俺にはポケモンの卵の違いは分からないが、そこは母親。 これが自分の赤ちゃんになるはずのものだったと理解している。 「ミ"ィーーッ!!ミ"フーッ!!」 より一層強く暴れ、俺を敵視するママンネ。 だが、俺はそんなママンネの前面の毛を電動カミソリで刈る作業に移る。 それにママンネは「ミ"ッ!?ミ"ギーっ!」と 抵抗する。 ♀だし、恥ずかしいのかな? そして前面の毛が刈り終わる頃には「ミャゥ〜ン…」と涙を流して悲しそうに泣いていた。 悲しむ暇なんて与えない。 次に俺はカンナを手に取り、ママンネのお腹にあてがった。 「ミッ…?」 ピタッと動くのを止め、変わりにガクガクと震え始める。 そんなママンネにニッコリと微笑みかけ、カンナを引いた。 「ミ"ャゥア"ーーッ!!」 と目をカッと見開き、鬼の形相で叫ぶママンネ。
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962 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sd5f-I1VS)[]:2021/07/01(木) 23:35:01.95 ID:0mikH6rXd - 二枚目、三枚目と、削る旅に「ミ"ギャゥッ!!」「グビャァーーッ!」と叫びを上げる。
これを続けていくと、大体一匹のママンネから20枚程の肉が取れるのだ。 尤も、最後の方になるとその叫びも「ガバッ!ガフッ!!」と、最早声になってもいないのだが。 後はこれを軽く燻製にして、盛った野菜に乗せれば「タブンネ生ハムのサラダ」の出来上がり。 一皿400円と、かなりお得です。 ちなみに、+50円で一枚ハムを追加できる。 「カフーッ…カフーッ…」 おっと、すっかりお腹回りがスッキリしたママンネはまだ生きてるな。 ♀は♂よりも頑丈とはいえ、こうなったらもう最期を待つのみだ。 このママンネの耳や顔の肉、背中などはまた別の料理に使えるので保存しておこう。 「ピッピーッ!」 ん?どうしたんだいピクシー。 お、どうやらウチで人気のサービスを注文したお客様がいるようだ。 ついでだからそれも紹介しようかな。 「お待たせしました。」 俺は店の入り口にいる男性に声をかける。 「いえ、とんでもないです。」 「本日はいかがなさいましょう?」 「生きのいい子供を二匹お願いするよ」 「かしこまりました。では、エレベーターで三階に上がってお待ちください。すぐにお持ちします」 そんな会話をし、タブンネ部屋に入る。 「ミッミィ!」「ミピッピィ♪」「ミャゥ!」「ミュ〜ッ♪」 さて、生きのいい子タブンネは… 「ミッミッ!」「ミーッ!」 お、あれがちょうどいい。 先程のママンネ、パパンネの子供だ。 おいかけっこをして遊んでいる。 ちょうど二匹だし、元気一杯だ。 「君たち、ちょっとおいで」 「ミィ?」「ミャゥーッ!」 俺が声をかけると、片方は可愛らしく小首を傾げ、もう片方は遊びを邪魔せれて怒ったのか、膨れっ面で唸った。 そんな二匹を優しく抱き上げて、三階へ連れていく。 早く処理したいからね。
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963 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sd5f-I1VS)[]:2021/07/01(木) 23:38:16.28 ID:0mikH6rXd - 「お待たせいたしました」
三階につくと、部屋の前で椅子に座る男性に声をかける。 「お、その子たちかい?」 「はい。元気一杯の健康なタブンネです」 「ミッ!」「ミミィ♪」 男性を見ると、二匹とも尻尾をパタパタさせて、片手を上げて挨拶をする子タブンネたち。 そして部屋に入る。 「ミ〜ィ…」「ミゥーッ」 殺風景な部屋に入り、子タブンネたちは床や壁などをクンクンと匂いを嗅いでいる。 「ミュウーッ!」「ミッ!?ミィミィ♪」 少しそうして見慣れない部屋に戸惑う子タブンネだが、すぐにまたじゃれあい始めた。 「では、どうぞ」 「ありがとう」 男性は俺に礼を言うと、モンスターボールからポケモンを繰り出した。 「行け!マルノーム!」 「マァルー!」 男性が出したポケモンはマルノーム。 「ミッ!ミィ!」「ミミッ?ミィミッ」 子タブンネたちは初めて見るタブンネ以外のポケモンに興味津々に、観察するようにマルノームの周りをグルグル回っている。 そう、ウチで人気のサービスは、生きたタブンネを手持ちのポケモンに食べさせるものだ。 野生のタブンネはゴミを漁ったりして何を食べているか分からないし、衛生面に問題がある。 そこに目をつけ、ダメ元で始めたサービスが、大人気となったのだ。 「マルノーム、好きにしていいぞ!」 男性の声が飛ぶ。 「ミッミーィ♪」「ミワァ〜」 子タブンネたちは本当に珍しそうにマルノームを見つめているが… 「マ"ァルッ!」 マルノームは目の前にいた子タブンネに毒々を吐きかけた。 「ミュッ!?ミッピャー!!」 それをモロに受けてしまった子タブンネは毒に苦しみ出し、無事だった子タブンネは「ミィ!?」と驚きの声を上げた。 「ミゥッ…ミ"ボッ!」 毒に段々と体力を奪われてゆく子タブンネ。 「ミィミィ!?ミイ!?」 もう片方も、そんな毒ンネを労るように揺するが、生憎ウチで扱うタブンネはみんな再生力なんだ。
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964 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sd5f-I1VS)[]:2021/07/01(木) 23:41:27.62 ID:0mikH6rXd - 「ミ…ミゥ〜…ミャゥ〜ッ」
無事な子タブンネはマルノームに抗議をするように、歯を剥き出しにして唸るが、マルノームは全く相手にしない。 すでに毒ンネはビクンビクンと痙攣している。 「ミギーッ!!」 あ、これがレストランを開いてから知ったこと。 子タブンネはマルノームに向かってタックルを仕掛けた。 普段温厚なタブンネは、一度「ミギーッ!!」と気合いを入れないと攻撃出来ないらしいのだ。 だが、そのタックルは当たることはない。 「マル〜♪」 マルノームはポテポテとタックルしてきた子タブンネを、そのまま口に入れたのだ。 「ミワッ!?ミギー!ミギー!」 中で子タブンネが暴れるのが聞こえる。 「ピィウ…ピミィ……」 毒ンネは何とか這いつくばってこの状況をどうにかしようとするが、そんな方法あるはずもない。 ゴボッ 「ウビギーッ!!」 マルノームの頬?辺りが膨らんだと思ったら、子タブンネの絶叫が響いた。 「ミ"!?」 毒ンネも、その声に驚き弱々しくも叫ぶ。 きっと胃液が口の中の子タブンネを消化し初めたのだろう。 「ミ"ャゥーーッ!ビャッ…ミ"ギュアーッ!!」 しかし凄まじい叫びだな。 生きたまま溶かされる恐怖…俺は考えただけで身震いがしてしまった。 「ピィキ…ピッ…キー」 毒ンネは震えながらもマルノームの体をペチペチと叩く。 「ミ"フーッ!ギピーーッ!!」 だがそれでどうにかなるわけでもない。 モグモグッ マルノームは口を大きく動かしたと思うと、その口から子タブンネの上半身を出した。 「ピッ?ピヒィ…」 「ミャ…?ミ"ー!」 子タブンネたちはお互いを確認すると、既に残ってはいないだろう力を振り絞って手を伸ばし合う。 口の中の子タブンネはもう毛が剥がれていた。 「ミ"ビッ!!」 「ピャゥッ…」 だがその手も届かない。 これは、マルノームの最後の慈悲だったのだろう。
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965 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sd5f-I1VS)[]:2021/07/01(木) 23:44:41.78 ID:0mikH6rXd - チュルンッとマルノームは子タブンネをもう一度口にしまう。
「ミ"バァーーン!!」 子タブンネの叫びと同時に、マルノームの喉がゴグリと動く。 子タブンネは完全にマルノームに呑み込まれてしまった。 「ピャ…ピェーッ」 それを見ていた毒ンネも、苦しみながら泣く。 だが、こちらも限界だ。 「ピィー…ピィ…ピッ…」 一度ビクンッと大きく痙攣したあと、力尽きた。 マルノームは毒ンネの死体も丸呑みすると、ゲッポとげっぷをした。 「お疲れ様でした。マルノームくんも満足ですか?」 「いやー、楽しかったよ。マルノームも満足してるし」 「ありがとうございました。またいつでもご来店ください」 そう会話をしてお客様を見送る。 さて、話が脱線してしまったが、これからまた料理に移ろう。 次はいよいよメイン料理。 「孵化前タブンネの炙り焼き」だ。 「ミッミッミッ!」「ミィ〜♪」 タブンネ部屋に入ると、二匹で二つの卵を抱き締めたり、擦ったりして温めている夫婦ンネが目にとまる。 ママンネもパパンネも、早く生まれてきてほしいのだろう。 カタ…カタッ… 俺が夫婦ンネから卵を貸してもらい、耳をつけてみるとそんな音がした。 生まれるには後二、三日といったところか。 これくらいがちょうどいい。 「中々生まれないね。ちょっと検査をしてくるよ」 我ながらワンパターンではあるが、夫婦ンネは「ミ〜ィ♪」とニッコリ笑顔で渡してくれた。 本当に疑うことを知らないお花畑だw 尤も、牧場で甘やかされたタブンネ達にはむりもないが。 さて、実は一番苦労する料理なんだよな。 というのも、卵を優しく割る必要があるからだ。 強く叩いて脳に障害が生まれると、上手くミィアドレナリンが分泌されないし、最悪、死なせてしまうこともある。 難しいのはそこだけだが、神経を使うのだ。 コッ…コッ… そうして無事に卵を割ると、中からはまだベビンネにも満たないベビンネが出てくる。 大体25cm程、毛はまだまばらであり、耳も目も開いていない。
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966 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sd5f-I1VS)[]:2021/07/01(木) 23:48:06.56 ID:0mikH6rXd - それでも、自分が生まれたというのは本能で感じるようで、卵から出すと「チャ〜…チィ〜…」ととても小さく産声を上げた。
まだ粘液などでベタベタなベビンネを、まずは水で洗ってやる。 「チャウゥ…」 まだ何も分からないベビンネだが、不快感を露にプルプルと首を降っている。 なるべく優しく洗ってるんだけどな。 「チィ〜…チィ〜…」 洗い終わったベビンネは、タオルの上で疲れはてたようにグテッとしてしまった。 が、別に休ませる必要なんてない。 俺の作った味付けソースをヘラにつけ、ベビンネの体にまんべんなく塗ってやる。 「チャイ〜…チッチ♪」 毛の感触がむず痒いのか、身を捩るベビンネの表情は少し楽しげだ。 だが… 「ヂャァ〜…ヂヂィッ…」 当然顔にも塗ってやる。 まだ閉じた瞼の隙間から、ソースの材料である唐辛子が染みたのだろう。 先程よりも大きなモーションで叫びながら、イヤイヤと首を振るベビンネ。 こうしてソースを塗り終えたら、最後に胡椒を振りかける。 「チチュッ…チッチュン…」 すると小さく愛らしいくしゃみをした。 それが終わると、より味が浸透するように、よく揉んでやる。 「ヂ〜ィ…ヂ〜…」 既にベビンネはクタクタになっていて、止めてという仕草も出来ていない。 後は、これを焼けば完成だ。 「ヂャイ…?ヂャッ…」 俺がベビンネをキャンプで米を炊くようにぶら下げると、その状況に戸惑い始めた。 「ヂヂッ…!」 そして何とか降りようとする。 だが、体が出来上がる前に無理矢理卵から出され、その小さな手足に自らの体重がかかっているのだ。 動けば動く程、負担は大きくなる。 そして、俺はガスバーナーを取りだし、火を付けた。 ゴォーーーッという如何にもな音がする。 ベビンネはそれに気付かず、自分の状況で精一杯だが、そんなベビンネにガスバーナーの火を当てた。 「ヂキュキャーーッ!ヂピィ…!ヂッピィ…!!」 これまでとは違い、まだ見えていないだろう目を思いっきり開いて絶叫する。 その瞳からは涙が滝のようだ。
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967 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sd5f-I1VS)[]:2021/07/01(木) 23:51:17.60 ID:0mikH6rXd - 「ヂブブブッ…ピィキューーッ!」
身を揺らし、懸命に止めてともがくベビンネだが、当然止めるはずはない。 大体一つの部分を5分程炙れば、こんがりといい焼き目になる。 全体が終わるのは20分程だ。 そうして体全体を炙り、最後は顔。 「ヂッ…ヂュ〜…」 驚くのは、顔以外全て焼かれたというのにまだベビンネが生きていること。 さすがはタブンネ。 こんなガキでも生命力は凄まじい。 「ヂッ!?クッ…カカカカカッ!」 その顔に火を当てると、一瞬驚いた声を出す。 その後、炎が当てられているため、息を吸うことが出来ずに苦しそうに息を吐くだけだ。 「カッ…」 その声を最後に、首がガクンと落ちたら「孵化前タブンネの炙り焼き」完成だ。 だが、もうちょっと面白いことがある。 ウチはこれを二つセットで提供している。 そして、敢えて一つずつ料理をするのだ。 もう一つの卵を割ると、最初のベビンネと違いガタガタ震えながら「ヂィーッヂィーッ」と泣き叫ぶ。 卵の中で、先程のベビンネの叫びを聞き、本能的に怯えているのだ。 苦痛の他に恐怖も感じたことで、また違った旨味が出る。 お客様には時間を頂いてるのが難点だが。 とろけるような舌触りと、ベビンネの柔らかい食感、そして俺の特別ソースが絡まった味は絶品だと自負している。 おまけに、体はもちろん、舌や内蔵も食べられてボリュームもたっぷりだ。 値段は2500円と高めだが、それだけの価値はあるので、一度は試してほしい。
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968 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sd5f-I1VS)[]:2021/07/01(木) 23:54:27.89 ID:0mikH6rXd - もう一つ、人気のあるメイン料理「子タブンネの活け作り」を紹介しよう。
「ミミミッ♪ミッピィ♪」 体長が45cmくらいの、オスの子タブンネだ。 一匹で積み木を重ねて遊んでいる。 「一人じゃ退屈だろう?遊んであげるからこっちおいで」 「ミッミ?ミ〜ィミャ〜ィ♪」 全く疑うことなく、にぱっと可愛い笑顔を見せてくれる子タブンネ。 もちろん、行く場所は決まっている。 子タブンネは、これから自分がどうなるかも分からないでミィミィ鳴きながらよちよちついてくる。 そして二階に着くと、子タブンネは早く遊んでほしいのか「ミッミィ♪ミィ〜♪」と鳴いて俺のズボンを摘まんで見上げてきた。 そんな子タブンネを優しく抱き上げ、高い高いしてやると「ミャミャ〜♪ミッミ♪」と万歳をして喜ぶ。 だが、子タブンネの四肢を固定する台に寝かしてやると「ミゥ?ミ〜ミィ…?」と少し不安そうに鳴いた。 まずは毛を刈る作業。 カミソリで前の毛を反り落とすと、生まれたての雛のような肌が露になった。 「ミッ…!!ミィーッ!!」 子タブンネはもちろん嫌がっていたが、前の毛を反り落とし終わる頃には「ミゥ…ミゥ…」と沈んだ声で呟いた。 次に使うのは大きな鉈。 これでポッチャリした子タブンネのお腹を削ぎ落とす。 「ミ"ッ?ミッミィ…ミ"ーーッ!」 俺が近付くと鉈を怖がり暴れるが、四肢を固定する金具がガチャガチャとするだけだ。 鉈をお腹に宛がうと、子タブンネはピタッと大人しくなる。 「ミィ♪ミミッ?ミーィ♪」 と思ったら媚び始めた。 またか…と俺は心の中で呟き、溜め息を付いたが、そんなことはきに止めず鉈を引いた。 「ゥミ"ビミ"ャーーッ!!」 と凄まじい声で泣き叫ぶ子タブンネ。 「ビャハッ…!ミ"ブゥ!」 肉を切り離すと、子タブンネはもう息も絶え絶えだ。 その表情からは既に生きることを諦め、早くこの痛みから解放されたい、そんな意思が伝わってくる。 だが… 「ミ"!?ミィ〜…ミィーッ」 ここでルカリオが癒しの波動をかけた。 子タブンネは驚き声をあげる。 そして「ミィ…!ミュッ!」とイヤイヤと首を振るのだ。 よほど死にたかったらしいが、死んだら活け作りじゃないからねw
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969 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (スッップ Sd5f-I1VS)[]:2021/07/01(木) 23:57:29.24 ID:0mikH6rXd - 俺はその間に切り取った肉を刺身にする。子タブンネの肉は焼いても旨いが、生だとまた違う味なのだ。
「ミィ…ミ…」 そうして子タブンネの上に切り終えた刺身を乗せると「子タブンネの活け作り」完成。 値段はウチで最も高く、一つ4000円だ。 ちなみに、この料理は食べている最中も中々楽しめるので、今回はその様子もお見せしよう。 子タブンネを四肢を固定したまま、お客様の元へ運ぶ。 お客様も喜び、刺身に橋を伸ばした。 「ミッ!?ミヒィーッ!」 子タブンネは、自分の目の前で自分の体が食べられることにショックを受け、さらに強くイヤイヤする。 お客様はそんな子タブンネを見て喜ぶのだ。 「ミッミィ…ミッミ♪ミッミ♪」 子タブンネはそんなお客様を見て一瞬困惑したものの、すぐに媚び始めた。 自分の状況とお客様が何してるか分からないのか?w お客様も、そんな子タブンネの媚び声にさらに気分をよくし、箸を進める手を早めた。 「ミャウ…ミ"ィ…」 お客様が自分を気にかけないことに悲しそうな声ですすり泣く。 「なんで助けてくれないの?」とでも言うように。 「ミ"ーッ!ミ"ャーーッ!!」 そしてついにお腹の肉を食べ終わるというとき、子タブンネが大声で喚いた。 実はこの料理には続きがある。 「すいません」 お客様がお腹の肉を全て食べ終え、俺に声をかけた。 「ミミッ…ミィ…」 子タブンネは俺の姿を見るとガタガタ震えて怯えている。 子タブンネはギリギリの所でお腹に肉が残っている。 お客様が刺身を食べ終わったら、これを開いて内蔵も味わうのだ。 「ビィーーッ!ミ"ッ…ミ"ビィ-!!」 俺がメスで内蔵を傷付けないようにお腹を切り開くと、キレイな内蔵が露になり、子タブンネは自分の体の中身を見て泣き叫んだ。 周りの別のお客様も、注目して集まる。 値段も高いため、頼んだお客様は少し優越感も楽しめるのだ。
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