- 【ウサギちゃん】エマちゃんとオタちゃんpart4【パラダイス】 [無断転載禁止]©2ch.net
516 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage]:2017/03/06(月) 00:11:30.96 ID:j66oY+Mn - >>515
まろん、あざみ野住みだよ
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523 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage]:2017/03/06(月) 07:07:03.16 ID:j66oY+Mn - 朝からスゲエ妄想小説だ・・・
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524 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage]:2017/03/06(月) 07:12:22.97 ID:j66oY+Mn - 時は二十一世紀に入った初めの月、寒い一日の始まりだった。息は白い。
そんな中、イエローモンキーは一月四日、八日のライブ『メカラウロコ・8』に向けたリハーサルを始めようとしていた。 …此処はイエローモンキーのプライベートスタジオ『bulb』。 私は前触れも無く勝手にスタジオにやってきていて、彼らの様子を黙って見ていた。 「今日はやけにおっせえなぁ、エマ。」 ベースの廣瀬は眠そうな目を擦りながらチューニングに取り掛かろうとしている。 …あ〜ああ〜…遠くではボーカルの吉井の発声が聞こえる。 ドラムの菊地英二は先程着いた様子で、慌てて便所に駆け込んでいった。 ブルンブルブル…そしてどうやら英二の兄、そして私の恋人であるギターの英昭が到着した模様だ。
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525 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage]:2017/03/06(月) 07:12:54.99 ID:j66oY+Mn - 「おはようございます」そう言うとさっさとコートを脱ぎ捨て、ギターを選び、音を出した。私はこそこそと英昭に忍び寄る。
「おぁ?何で来たの?」 「電車。」 「…そうじゃなくって。」 「冗談よ。…最後だし、見てたくて。邪魔はしないし。」 「いいけど…遅くなるかもよ?」 「大丈夫、途中で帰るから。」 そう言うと、私はまた扉の向こうに戻って行った。私は彼等の休止前の一部始終をこの目に焼き付けておきたかったのだ。 「それじゃあ、よろしくお願いしまーす!」 吉井がそう言うとスタジオの空気が変わるのが解った。砂時計のカウントダウンは今、音を立てて流れ出したのである。
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526 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage]:2017/03/06(月) 07:14:00.71 ID:j66oY+Mn - …何時の間に私は眠っていたのだろう。あれだけ大きな音を出していたにも関わらず、朝早くから此処にやって来ていたせいか、つい居眠りをしてしまった。
気が付くとスタジオにはメンバーもスタッフもいない。唯一いたのはイエローモンキー所属事務所・BOWINMANの若きスタッフ、アンドリュー君だけ。 「…あれ?皆は?」 「お昼で、外に行きましたよ。」 アンドリュー君は仕事があって残っていたものの、私を置き去りにして昼飯とは流石なものだ。 アンドリュー君は黙々と譜面の整理をしている。ふと、外を見ると東京の冬に冷たい雨が降っていた。 …私は英昭と出合った、あの雨の日を思い出していた。今日と同じ、とても冷たい雨の降る寒い日。
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527 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage]:2017/03/06(月) 07:15:05.35 ID:j66oY+Mn - 三年前、私が上京して間も無く、とある出版会社に就職も決まり、仕事を覚えるのに精一杯だった私は、上司に誘われ音楽雑誌の編集部に見学に行ったのである。
上司である彼女はミーハーな感じで、その編集部に取材に来るミュージシャンを見るのが趣味だったようだ。 私は折角の昼休みに時間を割くのが勿体無かったのだが、彼女に圧され、雨の中をしぶしぶ付いて行ったのである。 彼女は別棟にある編集部に用事がある振りをして足繁く通っていたそうで、其の素振りもいつもと変わらなかった。 途中には駐車場があり、此処に車で乗り付ける業界の人がいると言う。 私はただ言われるままに彼女の言葉に相槌をうち、ご飯の事を考えていた。 其の時、真っ赤なポルシェが駐車場に入って私達を横切り、エンジンを止めた。 中には助手席に見るからに若い女が乗っていて、運転席の彼は助手席に手を掛けてバックした。
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528 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage]:2017/03/06(月) 07:15:43.70 ID:j66oY+Mn - 「あれ、イエローモンキーのギターよ。」
上司がそう言ったので、私もようやく彼が誰なのか解った。助手席の女は彼女なのだろうか? 「この間と違う女よ。あの人プレイボーイなのかしら?」 プレイボーイの言葉に時代を感じたが、そんなことより私は二人の行動が少し気になって、会社のドア付近まで行き、立ち話の振りをしながら見ていた。瞬間、彼と目が合ってしまい私は動揺した。(エ?何?)私は心臓が強く脈打つ事に戸惑いを感じた。 「ねぇ〜エマちゃん!姫子の誕生日会える〜?」 何処で引っ掛けたのであろうか、女は高校生だった。 しかし今はどうでもよい。私は生身の彼を見て、今までに無い気持ちに晒され気がおかしくなりそうになり、慌てて自分の編集部にかけて行った。
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529 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage]:2017/03/06(月) 07:16:26.98 ID:j66oY+Mn - (なんなの…。)まだ動揺も隠せないうち、暫くすると上司と彼がやってきた。(!!)
「真白ちゃん、彼話があるそうよ?」妙に冷やかし気味の目で上司はそういった。 「あの…これ落としたから…。」彼は、私に傘を差し出す。そう言えば私は無我夢中で走り出して、傘をすっ飛ばして来たのだ。でもそれだけなら上司が持ってきてもいいのに。 「す、すいません。」どうしていいか解らず、それしかいえない私に彼はこう言った。 「突然で失礼だけど、今日夜空いてますか?」…私は耳を疑った。初対面の人にこんな事言われるなんてドラマじゃあるまいし…そう思いつつも私の口は裏腹に 「はい…。」と返事をしていた。 (もしかしてこの人は…)どうやら私は、未だかつて無い胸の鼓動に運命を否定せざるを得ない状況になってしまったようだ。
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530 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage]:2017/03/06(月) 07:17:24.59 ID:j66oY+Mn - 彼は別棟で行われた仕事を終えて、更に別の仕事に向かった。
私のもとを立ち去る前に交わした約束の時間が刻々と近付くにつれ私の中で急激に彼の存在は成長して行き、所謂『一目惚れ』状態に陥ったという事実をどうする事も出来ずに、上司の冷やかしなど耳に入る余裕すらなかった。 彼の事は前から知っていたのに…予想なんてしていなかった。 午後八時、会社の前に立っている私の前に赤いポルシェの彼は再び姿を現した。 「お待たせしました、どうぞ。」「ハイ…」 車は何処に向かうのかは知らなかったがもう、彼の一存に従うのが私の望みだとまで確信していた。
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671 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage]:2017/03/06(月) 22:51:01.18 ID:j66oY+Mn - 一切防弾で姿見ないし来てもないのにこんな言われるんだろうなw防弾ペンでは過去の人すぎて話題すら出てないよ
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