- 短篇ミステリークイズpart2
313 :名無しのオプ[]:2023/11/03(金) 22:18:33.80 ID:5cPuySsa - 「ハァハァハア…」
深傷を負わされた小野陽二郎博士は研究室内の自室に逃げ込み鍵をかけた。もうここに隠っていれば追っ手が入って来る事もない、が、博士の負わされた傷は深く、もう自分は助からない事を悟った。 犯人の名前を書き残す余裕ぐらいは残っていたが、博士はそれでは面白くないと考えた。 研究室内での凶行。誰でも易々と入ってこれる場所ではない。容疑者は限られる。ならば─── 小野陽二郎博士は紙に『どどど』の文字を残し絶命した。 小野陽二郎博士の遺体は次の日の朝、博士が決まった時間になっても現れない事、研究室内に血痕が飛び散っている事などから、出勤してきた主任研究員の瀬川の通報で駆けつけた警察によって発見された。 死亡推定時刻は昨夜22時頃、死因は鋭利な刃物による傷からの出血多量 主任研究員の瀬川の話によると昨日の18時に瀬川が帰り、以降は博士1人が研究室に残っていたという。 研究室に入るには博士と研究員だけが持つ特殊IDカードが必要で所持しているのは博士と瀬川含む研究員3人だけだった。
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