- 『読みました』報告・国内編(書斎厳禁)Part.7
229 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w []:2011/10/29(土) 22:38:52.01 ID:dO5Z0jFU - 泡坂妻夫「亜愛一郎の逃亡」を読む。
おなじみ亜シリーズ最終作品集。 このシリーズは前に好みではないと書いたことがあると思うが、 まあ、その遊び過ぎに最後まで馴染めなかったという感あり。 アリスが推していた「球形の楽園」と表題作のみ読みたく思い手にしたが、 結局、全作を読破してしまった。 では、例によって大好評な収録作品全話講評逝ってみようか!!!!!!。 ・「赤島砂上」 ふと、エルのエジプト、あるいはマイナーなところではJ・ボール作品を想起 させるネタ。有名なブラウン神父シリーズ作品のこの作者なりの バリエーションという感もあるが、まあ、隠蔽工作に無理有り過ぎでしょ。 ・「球形の楽園」 反論有りだろうが、似たネタなら赤川次郎の三毛猫第1作の方が、 パワーアップした感じで面白いのではないかと思うた。 長編と短編という趣向の違いはあれど、犯人の意外性もあちらの方が上 という感あり。 ・「歯痛の思い出」 まあ、ミステリとしてはご都合主義で強引過ぎる展開だが、 作者の実体験が活かされているのか、大病院の診療風景は妙に面白く、 興を惹く作ではある。共感する人も多いのでは?
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- 『読みました』報告・国内編(書斎厳禁)Part.7
230 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w []:2011/10/29(土) 22:40:01.12 ID:dO5Z0jFU - ・「双頭の蛸」
火縄銃、ズームドルフあたりのインスパイアかと思うが、 犯行方向は上手く行き過ぎ感大。 俺はトリックは別として犯人は早くにわかった。 もっとUMAネタを効果的に活かす方法は無かったであろうか? (表題の双頭の蛸はミステリとしての本筋には殆ど関係しない) ・「飯鉢山山腹」 よく考えればかなり強引なトリック(逆走ネタ)だが、じっくりトリックを 鑑賞する面白さはある作とも言い得る。 まあ、崖崩れという強い偶然性が絡むのは難だが。 ・「赤の讃歌」 紋章上絵師という家業に生まれた作者らしい美の特性に拘泥した作と 言い得るが、ミステリとしては古典的な入れ替わりトリックがあるだけであり、 たいして面白い作ではない。 ・「火事酒屋」 落語「火事息子」とのストーリー上の関連は皆無とはいえ、このネーミング、 やはり江戸っ子な作者は落語好きとわかる作。 防火服ネタはそこそこ面白し。 ・「亜愛一郎の逃亡」 ラストはメルヘンの世界へ。 足跡が無いトリックネタ「へえ〜」程度のものか。 まあ、わりとあっさりとこれで亜シリーズ全巻の終了。
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- 甦れ!横溝正史スレ
621 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w []:2011/10/29(土) 22:45:23.76 ID:dO5Z0jFU - >>615
俺は響子ちゃんの音禰は上品でタイツ姿も適当にエロく良かったと思うが、 あの作品の最大のミスキャストは、双子の美人アクロバットダンサー、 何だあの三段腹は・・・
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