- 『読みました』報告・国内編(書斎厳禁)Part.7
210 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w []:2011/09/23(金) 13:14:18.22 ID:Q3Ls1Uqs - 有栖川有栖「白い兎が逃げる」を読む。
うーん、アリスの作品集としては、最悪レベルのものではないかな。 ・「不在の証明」 偶然過ぎる目撃といい、偶然過ぎる展開といい、ちょっと無理が有り過ぎる作かな。その理由はともかくとして、犯人が誰かも「あの事」を知らない時点で、 明白かと思う。 ・「地下室の処刑」 肝心要な動機が後出し連続で、謎解きミステリとしては、しょーもないとしか 言い様がない。アリスはテロルの虚しさとか柄でもないテーマを書きたかった のやろうか? ・「比類のない神々しいような瞬間」 ダイイングメッセージねた。執筆時期からみて仕方ないとはいえ (あとがきで作者自身も賞味期限有りを認めている)、既に今は昔という感が ある省庁改革関連ネタである。単にそれだけの作。 ・「白い兎が逃げる」 マエストロ鮎の世界を想起させる鉄道ミステリねたは、 それなりに楽しいものの、ツボとなるトリックは単純過ぎるという感もある。 変装ねたも頂けないし、アリスならもっと書けるはずなのにという感を拭い きれないものがあった。
|
- 『読みました』報告・海外編Part.6
410 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w []:2011/09/23(金) 13:15:20.50 ID:Q3Ls1Uqs - ディクスン・カー「死の時計」を読む。
時計の針による殺人という、やや奇妙な設定ではあるが、 犯人の意外性はあるし、それなりに合理的な推理がなされ、 最後の最後に来てジョンらしいバカっっぽいトリック(小道具使用の早業犯行)も披露はされる。 だが、全盛期のこの作家にしては、密室どころか不可能犯罪ネタでもなく、 オカルティズムの装飾も皆無、文章にまだ後期のような簡略さも無いため、 やや肩が凝る読み難い面がある作であった。 警察医はワトスン、木から落ちる気が良い青年がヘイスティングズ、 そして最後の最後にはあのアンリの名まで(w この辺のジョンらしいお遊びまで含めて楽しむべき作やもしれぬ。
|
- 【ミス板の】松本清張-11-【黒い霧】
769 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w []:2011/09/23(金) 13:30:52.09 ID:Q3Ls1Uqs - 清張ミステリファンとしては、2作で終った鳥飼&三原が登場する作品を
もっと書いて欲しかった気はする。 「砂の器」の今西&吉村が典型だが、清張作品に登場する刑事たちは、 等身大だがインパクトを欠くキャラが多い。 その点、この2人はキャラが十分に立っているという感あり。 特に鳥飼は「点と線」の初登場シーンから正に和製コロンボそのもの(とは言っても、こちらが先)、 出来れば彼氏がピンで活躍する作品を読んでみたかった。
|
- ディクスン・カー(カーター・ディクスン) Part12
334 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w []:2011/09/23(金) 13:32:24.52 ID:Q3Ls1Uqs - >>326で恥ずかし気もなく他板からの荒らし乱入、憐れなり(w
バーニングコート→サイコ・ミステリと解すると、合理的な回答が見えて来る。
|