トップページ > ミステリー > 2011年08月27日 > gC8MfF2Z

書き込み順位&時間帯一覧

17 位/221 ID中時間01234567891011121314151617181920212223Total
書き込み数0000000000000000300000003



使用した名前一覧書き込んだスレッド一覧
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
『読みました』報告・海外編Part.6
都筑道夫

書き込みレス一覧

『読みました』報告・海外編Part.6
357 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w []:2011/08/27(土) 16:17:08.06 ID:gC8MfF2Z
マンシェット「愚者が出てくる、城寨が見える」を読む。
かねてからフランス・ノワールを紹介した記事でその存在だけは知っていた
ので、気にかかっていた作ではあるが、
やはり光文社古典新訳文庫からの刊行というのは意外感あり。
ギャング一味に追われる文字どおり逝っちゃてる(頭が)子守女と少年、
血と殺戮が渦巻く逃避行が始まる・・・
独自の味わいが魅力なサスペンス・ミステリと並ぶフランス十八番のジャンル、ノワールの魅力溢れる一編、ヒロインのキャラに共通項もあって
H・チェイスの「蘭の肉体」を想起させるものあり。
『読みました』報告・海外編Part.6
358 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w []:2011/08/27(土) 16:18:17.43 ID:gC8MfF2Z
(ゆえに、仏におけるチェイス人気がわかる感もあり)
ただし、黒幕(誘拐の依頼者)の正体は見え見えだし、
ヒロインのジュリーが犯す無意味に残忍な殺人(ガイシャがいかにもとろい
ねらー風なのが読者の同情を誘うかもなー)、最後までどうも物語における
ポジションが判然としないフェンテスというキャラ等々、
「どこかとち狂ったキャラ連中によるとち狂った物語」の趣旨から見れば、
仕方ないのであろうが、アクション小説としてはともかく、ミステリとしての興趣が薄過ぎるのは気にかかるわな。
訳者の中条省平先生は、解説、あとがきまで一人でこなす熱の入れようだが、
うーん、悪くはないがそこまでの作とは思えぬ。
都筑道夫
779 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w []:2011/08/27(土) 16:20:43.05 ID:gC8MfF2Z
都筑道夫「なめくじに聞いてみろ」を読む。
これも久しい再読。
うーん、刊行当時は何とも思わなんだが、今はこういうゲーム感覚で
殺しを描いてゆくオモシロ小説ってのは無理があるかと思う。
この点で、現時点での絶版は納得、納得・・・か。
正直言うて、つまらんです。
和製007をイメージということだが、映画版ならともかく、
意外やボンドの人間臭ささも魅力(映画ほど超人でなく、クールでもない。
ゆえにそこにスリルも人間ドラマも生じて来る)の原作のそれとは
全く異なるという感あり。


※このページは、『2ちゃんねる』の書き込みを基に自動生成したものです。オリジナルはリンク先の2ちゃんねるの書き込みです。
※このサイトでオリジナルの書き込みについては対応できません。
※何か問題のある場合はメールをしてください。対応します。