- アガサ・クリスティ 21
408 :名無しのオプ[sage]:2011/07/03(日) 22:01:14.27 ID:ZXWE5/LY - 「ナイルに死す」で作品の三分の一を過ぎるまで犯罪が起きないこともそうだけど
クリスティ世界では登場人物が脇役に至るまで、それぞれの思惑や悩みを抱え 恋したり悩んだりあがいたりしてそれぞれ自分の人生を生きてて、そのすれ違い・ 絡み合いの「一部」が時として犯罪の形で浮上してくるっていう形になってるから、 必然的に「なんでこの人がこの人を殺さなきゃいけなかったのか」っていう経緯が 大きくなってくる。 (それが再読の際の楽しみにもなるんけど)
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409 :名無しのオプ[sage]:2011/07/03(日) 22:07:34.27 ID:ZXWE5/LY - バークリーの「第二の銃声」序文じゃないけど、人物の過去とそこから導き出される
性格と現況とが描き出された後に、それらから派生する事件が現れる。そういう 傾向が後期になるほど顕著になっているという気はする。 有栖川が「終わりなき夜に」を「事件が起きないんじゃないか」と思ったと 言ってたのがおかしかったけど。
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