- 島田荘司44
906 :名無しのオプ[sage]:2011/06/05(日) 13:26:46.90 ID:S0gbu0Lp - 『龍臥亭事件』の睦雄のエピソードは筑波昭の『津山三十人殺し』からほぼ丸写ししたものだったが、
『ロシア幽霊軍艦事件』のアナのエピソードもまた、ジェイムズ・B・ラヴェルの『アナスタシア 消えた皇女』からほぼ丸写ししている。 それぞれ巻末に参考文献としてあげているが、参考文献どころでなく、言ってみればコピペというレベル。 特に問題なのは『ロシア幽霊軍艦事件』で、 この小説の中に出てくるジェレミー・クラヴェルという架空の人物は、 間違いなく『アナスタシア 消えた皇女』を書いたジェイムズ・ラヴェルがモデルである。 『ロシア幽霊軍艦事件』では、ジェレミー・クラヴェルが日本に来て御手洗と出会い、ロシア幽霊軍艦事件を知り、 さらにある歴史上の人物の子孫と出会ったことによって、 アナスタシア(アナ)に関する本を書く、ということになっている。 現実では、ジェイムズ・ラヴェルは日本じゃなく他の国へ行き、現地で知り合った男の協力を得、 ある歴史上の人物の子孫(アナじゃないよ)と出会い、それやこれやをすべてまとめて『アナスタシア 消えた皇女』という本を書いた。 つづく
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- 島田荘司44
907 :名無しのオプ[sage]:2011/06/05(日) 13:29:14.45 ID:S0gbu0Lp - つづき
もちろん『ロシア幽霊軍艦事件』の中でジェレミーの書いた本と、実在のジェイムズ・B・ラヴェルの著作はまったく違ったものだし、 『アナスタシア 消えた皇女』を読んだことのある者からすればニヤリとできる、いってみれば島荘流の洒落たお遊びなわけだが、 私が少々ひっかかるのは、 ジェレミー・クラヴェルの書いた文章として、 実在するジェイムズ・ラヴェルの著作の文章の一部がほぼそのままこの『ロシア幽霊軍艦事件』に入ってることである。 そう、『ロシア幽霊軍艦事件』が『アナスタシア 消えた皇女』からコピペしたのは、アナの人生の概略だけではないのだ。 ジェイムズ・ラヴェルがアナから直接聞いた重要な話、その時の状況から会話からすべてがほぼ丸写しにされているのである。 まあ、『龍臥亭事件』も『ロシア幽霊軍艦事件』も、 肝となる事件とトリックは参考文献としてあげた著作とはまったく関係がなく、島荘独自のアイデアなのだから、 島荘ミステリになんら傷がつくものではないが、 他人の著作をそのまま写すのはどうなのか。著作権とか……どうなっているのだろうとつい気になってしまったのだ。
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- マジで「やられた!」ミステリ 第十九巻
624 :名無しのオプ[sage]:2011/06/05(日) 20:30:01.53 ID:S0gbu0Lp - 小説が映像化されたら〜って話は荒れるから止めた方がいいよ
それぞれのイメージがあるんだし、 そもそも小説の映像化ってもの自体が嫌いな人もいるんだし
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