- 新・面白い叙述トリック考えた 3
108 :名無しのオプ[sage]:2011/04/03(日) 22:15:51.32 ID:wX6UZYMq - 「もしもし、今○○駅に着いたのであと15分くらいで着きます。」「あ…はい。」
彼女は22歳。僕は18歳。世間的には大した歳の差ではないだろう。しかし僕は緊張している、嫌な汗がじんわりとシャツを湿らす。なぜなら今日初めてこのサービスを利用したのだから。 彼女が僕の家を訪ねてきた。僕はすぐに彼女を部屋に入れ他愛もない世間話をし始めた。 「そろそろ…始めようか」彼女は時計を見ながら僕に言った。 「…あ…はい」僕は緊張しながら腰を降ろした。 僕はやり方もわからず一心不乱にそれに取り組んだ。 「…こうですか?」「違うわね。」 僕はもう一度最初からやってみた。「…こうですか?」「ん〜、違うわね。○○君、高三にもなってこんなのもできないの?」彼女は冷たく僕に言い放った。 「今年に入って国立を受けることに決めたんで初めてなんです……」 僕はそう言いながら真新しい物理の教科書を見つめていた。
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