- 【寺島トヨ】 松本清張-10- 【藤島チセ】
939 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w []:2011/03/12(土) 21:48:39.19 ID:z4GoNkve - >>937
それってオウムの信者が強弁していた説。 朝生でもあきれられていた記憶がある。
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- 再復活!横溝正史スレ!
432 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w []:2011/03/12(土) 21:49:34.45 ID:z4GoNkve - >>431
典子メーンとか?
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- ディクスン・カー(カーター・ディクスン)コテ禁止
186 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w []:2011/03/12(土) 21:51:55.20 ID:z4GoNkve - J・D・カー「死が二人をわかつまで」を読む。
原題に忠実に訳した邦題ではあるが、 タイトルは「偽りの狙撃」とでもした方がカッコ良過ぎかもなー。 ジョンの後期作品のため、 オカルティズムの装飾(これがマッチしそうな不可能犯罪ものなのだが 怪奇探偵小説好きの一人としては残念)は無し。 また、ギディオン・シリーズの一編ゆえ、ヘンリーものに見られるような スラプスティックコメディも無い。 マンネリ気味な十八番のロマンスはいささか(注 いささか先生ではない(w )鼻につく感はあれど、うーん、ストーリーはコンパクトに 纏まっており、刑事コロンボ「野望の果て」の元ネタ的トリックも一応面白くはあり、犯人の隠し方と暴き方に巧さも感じる。 でも何か足りないのである。やはりそれは「熱」不足でしょ。 ジョンのミステリに賭ける心意気が年齢により衰えたとは思わないが、 老成ってのは本人の意思に関わらず有り得る。 悪いことばかりではないのだが、ジョンのような破天荒な作風が魅力のひとつであるミステリ作家にはマイナス要素も伴うわけである。 ただし、手元の資料に拠れば、本作は一万部以上を売り上げ商業的に成功したとのこと。 当時からオタでない一般読者には、コテコテやマニアックでなく読み易く、 大衆好みのロマンスも有りな本作のような作がジャストフィットしたので あろうか? (ロマンスは無いが、リーダビリティが高く、 もうひとりのジョンことロードとの共著とされる 「エレヴェーター殺人事件」も売行き好調だったとのこと)
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187 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w []:2011/03/12(土) 21:54:08.75 ID:z4GoNkve - ジョン・ディクスン・カー「引き潮の魔女」を読む。
20世紀初頭のエドワード朝を舞台にした歴史ミステリだが、 メーンテーマは、不可能犯罪ネタ(足跡ネタ)。 ヘンリー卿やギディオン博士が出て来てもおかしくはない雰囲気である。 タイトルから期待するような(?)オカルティズムの装飾は無いものの、 ジョンの歴史ミステリにありがちなくどいロマンスやあざといチャンバラも 無く、会話文主体でテンポ良くすっきりした仕上がりで読み易い。 動機は、極めて現代風(14歳とって・・・ねらーかおな展開)で目を惹く ものがあるのだが、肝心要の足跡トリックがやや期待外れで、 真犯人にもやや唐突感が無いでもない。 翻訳で見る限りでは、死体発見シーンでアンフェアな記述(誤記とも思える) と思われるものがあるのも難だ。「きゅうす」って訳もどんなもんであろうか?
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188 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w []:2011/03/12(土) 21:55:35.07 ID:z4GoNkve - カーター・ディクスン「第三の銃弾 完全版」を読む。
当初から長めの中編として書かれたものゆえ、コンパクトに纏まった作では あるが、どうも犯人の犯行準備が杜撰(窓の件の確認等)、 奇抜過ぎで説得力を欠くものあり。 消えた犯人という不可能性をより強調するために、偶然にも警官が犯行現場に 駆けつける設定にしたのであろうが、使用人たちが目撃者という設定 (これが犯人の計画)の方がストーリーの流れは自然だったように思う。 長く埋もれていた作だが、全盛期に書かれた作ゆえか、情景描写等が詳細で くどいぐらいに感じられ、(まあ、これが初期ジョンのスタイルではあるが) 短い作なのに意外に読み難い面もあるのも難か。
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