- 『読みました』報告スレッド その2
650 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w []:2011/01/15(土) 08:17:47 ID:li8sTwN7 - 「野村胡堂伝奇幻想小説集成」を読んだ。
正直言うて、大きく失望した。 前記した「奇譚 銭形平次」の末国君の編であるだけに期待したのだが、 編者解説でも自白(?)されているとおり、 「奇談クラブ」でなく戦後版「奇談クラブ」だろうが(泣 「桃源社版『奇談クラブ』は古書店での入手がそれほど難しくないので・・・」 とあるが、ここはまず「スーパーナチュラルな題材を取り上げたホラーから、 都市伝説や巷説、風聞を紹介する作品、奇怪な謎が合理的に解明される 探偵小説、落とし話的なユーモア譚、変態性欲や異常心理を題材にした作品 までバラエティ豊かな作品が集められていた・・・」という戦前版を 読みたかったものである。 しかも、収録された戦後版が面白い作が多いのであればいざ知らず、 大好評な全話講評を書く気も失せるような駄作ミステリとしか言い様がない ものばかり・・・この点は「解説」でも認めるところであろう。 併録された伝奇小説集も含めて、文句無しに「逝ってよし!」な大部な1冊と 言い得るし、 全体を通じては、クラシック好き・語学堪能な「あらえびす」の英語混じりの文体頻発が違和感、かつ、うざいものあり。
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- 【寺島トヨ】 松本清張-10- 【藤島チセ】
585 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w []:2011/01/15(土) 08:24:46 ID:li8sTwN7 - >>582
当時の地方(下田)の16歳の少年だからねえ・・・ まだ、女性に対する憧憬やプラトニックラブがある年頃でもあるし。 これが無惨にも破壊されたために、あの展開ってことでしょ。
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- ディクスン・カー(カーター・ディクスン) Part12
85 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w []:2011/01/15(土) 08:31:26 ID:li8sTwN7 - では、「三つの棺」の新訳を誰に担当して欲しいかというと、
勿論、健在であれば宇野利泰氏(以下「うの」と略す)だったが・・・ ベテランで健在、コリンや早川版エルでおなじみ大庭忠男氏にお願い したいところだ。 この人の訳文はとにかくリーダビリティに優れたものあり。
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- エラリー・クイーン&バーナビィ・ロス〜PART10〜
474 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w []:2011/01/15(土) 08:35:25 ID:li8sTwN7 - >>466
>ギリシャ棺は未読だが さすがにこんな事を堂々と書くと、「何でこのスレにいる?」ってなってまうぞ(w とにかく読んでから来い。話はそれからだ。 他の国名シリーズとは異質な趣向であることがわかるはずである。
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- 秋の夜長にF・W・クロフツpart2
53 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w []:2011/01/15(土) 08:40:27 ID:li8sTwN7 - >>52
やはりフレンチ警部シリーズは手に取って欲しい。 シリーズ第1作「フレンチ警部最大の事件」でも良いが、 1冊だけ読んでみてということなら「マギル卿最後の旅」あたりが フリーマン作品の特色が良く発揮されていて適切かと思う。 既に話題に出ているクロイドンは著名だが、倒叙スタイルゆえ異色作という ことになる。
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- 江戸川乱歩
800 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w []:2011/01/15(土) 08:48:56 ID:li8sTwN7 - 「三角館の恐怖」も「幽鬼の塔」も原作は怪奇色は無いんだが、
大乱歩が翻案すると、なぜか怪奇なムードが出る。 オリジナルで唯一の本格長編と言ってよい「化人幻戯」も同様。 作家の体質としか言いようがないが、晩年に至り「ペテン師と空気男」のような 洒落た英国ミステリーのような作もモノにしたのは、さすが大乱歩かとは思う。
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