- 熊木杏里〜その55〜
419 :名無しの歌姫 (ワッチョイ 3af7-wVy7 [91.207.174.9])[sage]:2019/11/02(土) 23:39:11.60 ID:S1bZRMCs0 - セトリからも分かるとおり、典型的な「レコ発ライブ」でした。
なので、旧曲を聴きたかった方には不満が残ったかもしれません。 とはいえ「アルバムの世界観を遍く伝えつつ、ライブならではの魅力を込める」 のが今回のテーマだったとすれば、 その狙いは達成できていたのではないかと思います。 アルバムのアレンジをベースにしつつも、 モノトーンとでも形容したくなる(言い換えれば平板とも言える)音源と違い、 今日の演奏は音の色彩というか、濃淡がしっかりと感じられました。 4ピースバンド編成をスタートに(1〜4)、 ベース+チェロ+バイオリン(5&6)、 ピアノ(杏里さん)+ベース+アコギ(6〜8)、 ピアノ(杏里さん)&ベース(En1)、 そしてバンド+弦楽器のフル編成(10〜15、En2&En3)と、 かなり工夫を凝らした構成も、その色彩の変化に寄与していたと思います。 個人的には、はたっぷさんの遊び心あるピアノが心地よかった『それがいいかな』、 アコースティック演奏の真骨頂と言える『傘』『あおい』、 長大なイントロとアウトロを付与して壮麗な曲に生まれ変わった『春の風』、 フォーラムCでの演奏をさらにロック調に押し進めた『私が見えますか?』 が印象に残りました。 『春の風』や『私が見えますか?』のアレンジには賛否が分かれそうな気がしますが、 自分は定番曲に変化を施そうと果敢に取り組んだ森田バンマスに、一定の評価をしたいと思っています。 演奏中に何度も交わしていたアイコンタクトからも、森田バンマスへの杏里さんの信頼感はとても強いな、と感じました。 今後も当面、杏里さんのライブサウンドは森田バンマスにより作られるのでしょう。 杏里さんの声の調子ですが、今年聴いた中では(といっても、そう多くはありませんが)一番だったと思います。 ベストとまでは言えないにしろ、声帯が開く前?の序盤と疲れが出た?終盤を除けば、終始安定し、声も出ていたと感じました。 『私が見えますか?』や『いつかの影法師』あたりでは、 バックのフル編成を意識してか、いつになく声を張り「熱唱」と言ってもいいスタイルにまで行っていたように思います (ここにも賛否が出るかもしれませんが、今日のライブに限れば許容できるかと)。 ライブの内容と別に今日、良い意味で印象的だったのは、お客さんのマナー。 フライング拍手もなかったし、ライブの雰囲気を壊すような声かけもなかった。 (「クマッキー!」コールはありましたが、あれは杏里さん自身許容してる(というか嬉しそう)し、まぁいいかと) おかげで、とても気持ちよく聴くことができました。 残念ながら、今日の場では次のライブの告知はありませんでした。 アルバムも出たことだし、ワンマンとは言わぬまでも、イベント出演くらいは告知を期待したのですが... とはいえ、昨年のSaltish Nightの告知もだいぶ年が押し迫ってからでしたし、望みは捨てずに待ちたいと思います。 いつもながらの長文、申し訳ありません。 以上です。
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