- アルバム全曲レビュースレ in 邦楽版29th
371 :名無しのエリー[]:2021/04/21(水) 17:12:13.69 ID:8P9GOGNp0 - 平沢進/サイエンスの幽霊
1,世界タービン ★★★★ 30年前、「世界タービンツアー」と称され、VHSでPVが作られたこの曲。常軌を逸した前衛的なカットと謎のお兄さんが入り混じる形容し難い世界観に度肝を抜かれる。(こちらは一応ニコニコで視聴可能)曲としても偏屈な科学者が無理に笑いを誘ったようなノイズ塗れの躁曲であり、非常に聴く人を選ぶ。 2,ロケット ★★★☆ 前曲とはことなり、アコギの躍動感が前面に出た軽快なナンバー。ストリングスで少し憂いを帯びさせて、夏の夕方のような独特の爽やかさを出している。 3,フィッシュ・ソング ★★★★ 原曲は「FISH SONG」と言い、1984年発売のカセット・ブック「SCUBA」のみで聴くことができた曲のリアレンジ。全体的にゆっくりで雄大なリズムに雄々しい歌声が乗り、シンセがその周りを楽しげに飛び回るある意味牧歌的な曲。 4,カウボーイとインディアン ★★★ BPMは308という歴代邦楽でも類を見ない速さである。ストリングスやラッパなどが暴れ回る様に合わせてボーカルは声を張り上げ、雰囲気を乗りこなそうとしている。「飛び散る血」なども含めてナチュラルにグロテスク。もっというと女声ボーカルの圧がグロテスク。 5,QUIT ★★★★★ アルバムの終焉を思わせる大団円のような雰囲気は夕暮れを想起させる。笛の音が鳴り響くメロはやけに物悲しく、遠く伸びて消えていくボーカルは遭難中の山奥のよう。時折聞こえるしゃがれ声の老人は、実は旧・軍人って言ったら、どなたか信じますかね?アウトロの笑い声の主は故人。
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372 :名無しのエリー[]:2021/04/21(水) 17:12:32.10 ID:8P9GOGNp0 - 6,アモール・バッファー ★★★☆
電車内で流さないように。咳のサンプリングで睨まれます。はい。警告終了。 7,夢みる機械 ★★★★★ 今作の核のような曲。テクノ的アプローチのサウンドと、世界を股にかける独特なポエム(取り扱い説明書的だが)が見事にマッチして、孤独感を高めてくる。未来人になって人の消えた地球を歩いているかのよう。 8,テクノの娘 ★★★★☆ ストリングス+テクノ+コーラス+語りでかなり前衛的な曲。サウンドトラックになりそうなのは、歌詞の世界観が物語的で、AIのような独特な人工知能の日常をテーマにしているから。アウトロがかなり後を引く。 9,FGG ★★★★ 雄大さ、特に自然の力強さが出ているビートが核の曲。歌詞も有機的なエッセンスが強く、化学の源である自然を元にしていて理にかなっている。 総評、★★★★ 平沢進のソロアルバム。その2作目。 「こんなヒラサワに誰がした」と言われるように より彼の曲の世界観が未来的、技術的な面に進んでいる。テクノ的で躁な曲と民族的で鬱な曲がバランスよくある中、夢みる機械がそのバランスをうまくとっているかのように思う。
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373 :名無しのエリー[]:2021/04/21(水) 17:13:15.31 ID:8P9GOGNp0 - 6,アモール・バッファー ★★★☆
電車内で流さないように。咳のサンプリングで睨まれます。はい。警告終了。 7,夢みる機械 ★★★★★ 今作の核のような曲。テクノ的アプローチのサウンドと、世界を股にかける独特なポエム(取り扱い説明書的だが)が見事にマッチして、孤独感を高めてくる。未来人になって人の消えた地球を歩いているかのよう。 8,テクノの娘 ★★★★☆ ストリングス+テクノ+コーラス+語りでかなり前衛的な曲。サウンドトラックになりそうなのは、歌詞の世界観が物語的で、AIのような独特な人工知能の日常をテーマにしているから。アウトロがかなり後を引く。 9,FGG ★★★★ 雄大さ、特に自然の力強さが出ているビートが核の曲。歌詞も有機的なエッセンスが強く、化学の源である自然を元にしていて理にかなっている。 総評、★★★★ 平沢進のソロアルバム。その2作目。 「こんなヒラサワに誰がした」と言われるように より彼の曲の世界観が未来的、技術的な面に進んでいる。テクノ的で躁な曲と民族的で鬱な曲がバランスよくある中、夢みる機械がそのバランスをうまくとっているかのように思う。
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374 :名無しのエリー[]:2021/04/21(水) 17:14:52.38 ID:8P9GOGNp0 - >>373は連投ですね。申し訳ない。
ちなみに彼のアルバムでは、世界観のはっきりしているコレか救済の技法、Sim Cityが入門編とされているようです。
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