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名無しのエリー
アルバム全曲レビュースレ in 邦楽版29th

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アルバム全曲レビュースレ in 邦楽版29th
20 :名無しのエリー[sage]:2018/06/16(土) 21:56:28.10 ID:pKQVImmJ0
THE BACK HORN/情景泥棒

1.Running away ★★★★
本ミニアルバムのリードトラックで、傷を抱えながらも前を向いていこう、という曲。
サビでのVo.山田将司の切羽詰まった声がグッド。
A, Bメロは声量もテンポも抑え気味の雰囲気で、サビで一気に疾走化が増し爆発するという曲展開は、彼らの曲の中では珍しい。
また本曲では、彼らの曲として初めて打ち込みによる楽器(マリンバ)が用いられている。
新たな試みが多い本曲だが、違和感なくバックホーンが作った曲として馴染んでいる。

2.儚き獣たち ★★★★
なだれ込むようなベースから始まり、そのままの疾走感でサビまで駆け抜ける。
歌詞は全体的に暗く重苦しく、「死んでいった」「殺す」といった暴力的な単語も使われているだけに、Cメロの一転して優しい歌詞と曲調が際立って良い。
高レベルでまとまっている良曲。
こうベースラインが縦横無尽かつ高速で動き回ると、ドラムももう一段階手数を増やして欲しくなる気持ちはある。

3.閃光 ★★
曲調も歌詞もうってかわって明るく、若干前後の曲と比べて浮いてるように感じる。
他の曲が全体的に暗く重めなため、バランスを取るために入れたのかもしれないが……歌詞がストレートすぎて想像の余地がなく、彼らが他に作った明るめの曲と比べても物足りなさがある。
サビで単語を連呼する曲もM2, M4と連続しており、それらの出来が良いため相対的に微妙に感じてしまう。
アルバム全曲レビュースレ in 邦楽版29th
21 :名無しのエリー[sage]:2018/06/16(土) 22:06:16.71 ID:pKQVImmJ0
4.がんじがらめ ★★★★
最初から最後まで重苦しい雰囲気のまま進行する、バックホーンの真骨頂と言える曲。
「なんもかんもがデッドエンドで」「生まれた時点で終了」「勝手に終わらすんじゃねえクソが」といった歌詞にキレがあり、初期の1st〜4thアルバムあたりを彷彿とさせる。
ボーカルの歌い方や歌詞を見ると自暴自棄で投げやりな印象が強く残るが、楽器隊の演奏は高度で気合が入っており、曲の完成度は高い。

5.情景泥棒 ★★★
Dr.松田が「情景泥棒」というフレーズから完全に想像の世界観を綴った曲で、ミニアルバムの表題曲でもある。
個人的に、良曲が多いこのミニアルバムの中では、イマイチ印象に残りにくい。
演奏も歌詞もクオリティが低いわけではないのだが…。

6.情景泥棒 時空オデッセイ ★★★☆
グロッケン?系の楽器など打ち込みが多く使われている。
前半は不穏な世界観の歌詞が光る一方で、後半はボーカルが完全にフェードアウトし、楽器隊のセッションが最後まで続く。
曲の展開もエフェクターでガンガン歪ませたギターも、非常に攻めていると感じる曲。

7.光の螺旋 ★★★
ミニアルバムのラストで、00年台の青春パンクが若干頭をよぎる曲調の曲。
パンク調自体はバックホーンのカラーとそう離れてないので良いのだが、サビのメロディが若干単調で耳に残りにくいのが弱いか。
ちなみに、歌詞の隠し要素としてメンバーの名前が隠されている。
知ったときちょっと気恥ずかしくなったが、無理やり入れた感はそこまでないため個人的には許容範囲かなと。
アルバム全曲レビュースレ in 邦楽版29th
22 :名無しのエリー[sage]:2018/06/16(土) 22:11:29.77 ID:pKQVImmJ0
総評 ★★★★
THE BACK HORNのメジャーでは初のミニアルバム(通算3枚目)。
バックホーンのメンバーは2011年の震災の影響を多大に受け、それ以降のアルバムでは生きる希望や社会に根ざした曲を多く作ってきた。
その路線で良曲が何曲も生まれてきたものの、アルバム全体としてはマンネリ感が出てきたところではあった。
そのような状況で出た今作はいい意味で吹っ切れており、本来彼らが持っていた世界観の自由度の高さを取り戻してきた、という感触がある(主にM4~6)。
最近のバックホーンの曲は印象に残る曲もある一方で、「これをバックホーンが歌う必要がある?」くらいのありきたりな凡曲もありクオリティのバラつきが大きいと感じるが、本作は近年の作品の中では比較的高いクオリティでまとまっていると感じる。
今回のアルバム曲から用いられた打ち込みによる楽器も、表現の幅もさらに増していいてグッド。

かなりべた褒めしてしまったものの、暗い雰囲気の曲が多く、彼ら独自の世界観も正直なところ人を選ぶとはと思う。
そのため、初聴で評価できるミニアルバムと言うよりは、これまで彼らが作ってきた曲を受け入れられた人がディープなバックホーンを味わえ、さらに彼らにハマれる可能性を秘めている一枚か。


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