- アルバム全曲レビュースレ in 邦楽版26th
93 :名無しのエリー[]:2011/12/16(金) 20:59:08.70 ID:r7dW8RMI0 - MIRAVAL/MARCHOSIAS VAMP(マルコシアス・バンプ)
01.l'overture ☆ 幻想的なピアノイントロが引き立つインスト。ギターのフィードバックも聞こえてくる。 02.シセリアのまつげの下で ★★★★☆ ミクスチャーなグラム。前作の作風を引きずっている感じもする。 サビの独特な歌い上げがバンドのイメージに合ってる。 ただベースがもの凄く主張しててギターが喰われてる。 03.De la Fontaine a[、] BRIGNOLES ★★★★ 電子楽器があまり使われていない。生音が中心になってるアコースティック曲。 北欧っぽい恋愛歌詞とは裏腹に、親しみや生暖かさが出ている。途中で曲調がガラリと変わる。 04.MOUNTARSEの誘蛾燈 ★★★ ミディアムテンポ。曲調は明るいが、内容はエロス。アングラの演劇を綴っているようにも聞こえる。 05.スパイダー・ウーマン ★★★☆ ちょっと危ない躁病患者のようなバンド独自の歌い方は狂気な歌詞そのもの。 サウンドはグラムというより若干プログレ。粘りつくようなオリジナリティがにじみ出る。 06.小人の行進 ★★☆ 4曲目の歌詞の内容とほぼ同じ。ピアノの演奏だけなのであんまり評価は高くないです。 似非なフランスのディープな恋愛小説を読んでると出てきそうな歌詞。
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- アルバム全曲レビュースレ in 邦楽版26th
94 :名無しのエリー[]:2011/12/16(金) 20:59:29.74 ID:r7dW8RMI0 - 07.ベイビー,ストップ・ユー ★★★☆
初期の流れを組んだ純粋なグラムロック。カッコイイと思うが歌詞は少ないので メッセージ性は低い。 08.摩天楼の上で ★★★★☆ このバンドよく歌詞に「夢」とか出てくるwあと、夜が舞台なのも多い。 トリップをきめた男の妄想の内容がローテンポの音になだれ込み、だんだん聴いてると一種の禁断症状になってくる。 グランジとグラムが融合した新しいタイプ。酒を飲んだ時のような酩酊した状態とよく似ているなコレはw 09.ノー・ワンダー ★★★☆ この頃は凄く充実した曲が多い。フランスでのレコーディングが余程気分にあってたのか。 らしくないアメリカンロックが一層アルバムの質を上げている。 10.SPmG ★★ 佐藤健二作曲のアンビエントにロックを組み合わせたインスト。 総評:★★★☆ デビューアルバムと比べると質はずいぶん変化しましたが、そんなにびっくりするほどの曲はありませんでした。 ただ本当に安定し新たなアイディアなどが少なからずあったりで、バンドとしても一番充実してたんじゃないかと思います。 最初のインパクトは薄いが、後からだんだんとアルバム独特の雰囲気に引き込まれていきます。 胡散臭い歌い方と硬派なサウンドが逆に上手くカッチリと整合していて怪しさ全開です。狂気にも近いです。 歌詞はネガティヴながらも煌びやかに、どこかモダンで無国籍ななんともいえない臭いが交錯しています。 1stを聴いた後に買うといいかも。
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- アルバム全曲レビュースレ in 邦楽版26th
95 :名無しのエリー[]:2011/12/16(金) 21:00:05.48 ID:r7dW8RMI0 - DYNAMIC WAS RUBY/MARCHOSIAS VAMP(マルコシアス・バンプ)
01.MIDNIGHT SUNSET ★★☆ ちゃんとグラムしてる。 こういう先人へのリスペクトが伝説のバンドになるきっかけだったのかも。 02.MONUMENT ★★ 相変わらずだが秋間さんの声はイかれてる。 でもこのダウナーな演奏にはいいと思う。 好き勝手演奏しちゃってる。あんまりいいところはない。 03.CHANGE MY MIND ★★★ ファーストの流れが強いトリッキー色の強いナンバー。 Aメロとかギターとベースが喧嘩しているように聞こえる。 隙のない良く出来た佳曲。 04.眠らない夜 ★★☆ ギターの音が変態的。猥雑で妙に落ち着かない。 サビの妙にキャッチーになるところもなんか怪しい。 05.20世紀のミスキャスト ★★★★ この流れで全体のまったりしたテイストをいきなり断ち切られる。 萎えて気後れする。まぁでも出来は悪くないです。 ギターソロが独特。でも流れを断ち切らないところはすごいと思う。 06.GRIND TO CRY ★★☆ クールだがひねくれた感じ。無機質な演奏で印象に残らない。 デイヴ・ナヴァロ在籍時のレッチリのごとく歪んだ演奏のまま進んでいく。 終わり方も消化不良。歌詞もいつものパターン。演奏重視。
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- アルバム全曲レビュースレ in 邦楽版26th
96 :名無しのエリー[]:2011/12/16(金) 21:01:09.74 ID:r7dW8RMI0 - 07.すべてこのままに ★★★
こうやってただギターをかき鳴らす曲、個人的に嫌いじゃないです。 むしろこのアルバムで一番耳に残りやすく神聖な感じもします。 ヴィヴラートをかけすぎた歌い方は良いかどうかはわかりませんが 無理に作りこんでないコード進行はそれだけで印象にのこります。 08.強い無意識 ★★★★★ 本作唯一のキラーチューン。ギターが上手く決まってます。 スロウ&アップで交互にクッションとなって聞く意欲をかきたてる。 ここまでやると、胡散臭さもダサい通り越して自分たちのものにするとすごいと思う。 09.HALF NOTE(密告者) ★ 捨て曲。まあ次への繋ぎでしょう。 10.REVENGE FAIR ★★☆ インスト。なんですが、佐藤さん作曲の余計なエフェクトやアレンジはなく、 シンプルな構成でもって落ち着かせたベースを聞かせてくれる。 11.COMFORTS PLACEにて ☆ 捨て曲2 アイキャッチ。 12.TOMORROW ★ もちろん音楽の教科書にのってるアレじゃないです。 シングルにできそうなくらいポップです。でも聴きやすいだけ・・・ こういうどっちつかずなのは最後に持ってくるのはちょっと違うと思う。 最後も最後でなんかハーモニカを弾いてるだけの音が聞こえて、しかも急に途切れる。
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- アルバム全曲レビュースレ in 邦楽版26th
97 :名無しのエリー[]:2011/12/16(金) 21:01:32.96 ID:r7dW8RMI0 - 総評:★★
びっくりするくらい退屈。ただただ虚しい。正直アルバムのテンションについていけない。 全体が勢いに満ち足りてないのは、メンバーにやる気がなくなったのかな? 終盤に向かい、急激に曲の質が落ちてくる。ファーストでアイディアを使い果たしたのか? エフェクトでもふざけたようなものも多く、完璧に手を抜いているのが分かる。 前作の鬼気迫る展開が嘘のような本作。一回聴くとお腹いっぱいになる。 終わり
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- 各アーティストの全アルバムレビュースレその2
209 :名無しのエリー[]:2011/12/16(金) 22:51:04.77 ID:r7dW8RMI0 - JELLY→(ゼリ→)
1st ロデオギャング ★★★ ゼリ→の記念すべきデビューアルバム。時代の割には90年代の初期のような作風のパンクロック を持ち味にしている。曲はシンプルなスリーコードやパワーコードなので、どこかで聞いたことあるという人は ご愛嬌。歌詞はシリアスで葛藤や未来への希望や自己表明のテーマが強い作品。軽めで気軽に聴きたい人は まず聴けるシロモノだと思います。ボーカルは下手な部類に入る方ですが変な歌い方をしていなく。 がなるような歌い方が着飾ってなくていいです。ただ肝心の曲に玉石混交がなく、いまいちインパクトにかける。 2nd NO NEED ★★ ファーストの頃のただ突っ走っていたような雰囲気を生かしきれず、このときから曲への表現の広がりを試み始める。 その結果、ポップで単純なのかエモーショナルに表現したいのかが、方向性がわからない。低迷期。 ただ1stの頃より歌詞の押し売り感は消え、解放された叙情な歌詞と疾走を減らし哀愁を加えた作品は地味にアットホーム。 じわじわと良くて、評価や周りの反応を気にせず純粋に聴きたくなる。 3rd KISS MY WAY ★★★☆ レコード会社を矢井田瞳の経営するレコード会社に移動した後に発売された3rd。物語のような歌詞が増える。 カラっと仕上がったアレンジがパブリックっぽい前作とは違い、バンドがパンクのなかで独立したイメージを曲全体に持たすことに 初めて成功した。ただ黎明期なので歴代のアルバムでは初期と後期の仲持ちの印象があり、ファンからも賛否が激しい。 メロディの幅が広がったおかげで歌に活き活きしさが増し、歌詞の情景もシリアスに伝わる。メロディの純粋さでは、歴代でピカイチ。
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- 各アーティストの全アルバムレビュースレその2
210 :名無しのエリー[]:2011/12/16(金) 23:04:14.38 ID:r7dW8RMI0 - 4th BE SILENT FUCKIN' RIOT ★★★★☆
即座に会社からクビにさせられインディーズに復帰したあとのアルバム。1stの頃の勢いを更に昇華させハードコアギリギリの高揚感が取り入られた。 ミュージシャンとしての才能が開花し始めた頃でもある。メジャーレーベルから契約を切られ、先の未来がわからなくなりかなりバンドに危機感があったと思われる。 その中から生まれたアルバムは力強い意思をできるだけアグレッシブに歌詞に載せ、難しい文章でもないのに聞き手に委ねるように語りかけるんじゃなく、 「自分たちの場数を知り、足場を固める」という一方的な自己表明と独特なスタイリッシュ感覚の持った攻撃的なスタイルが冴え渡る。 パンクも激しいだけじゃなく、ところどころビートを緩めたりして、パワーポップでポジティヴなパンクに仕上がっていてバラエティに富んでいる。 中期の傑作。初期で離れたファンもこれを聴くとこのバンドの皮が予想以上に向けていることに驚いたんじゃないだろうか? 5th 青空は突っ立ったまま眠っている ★★ ここで路線を断ち切り、メロディに重点を向け、曲ひとつひとつにアレンジがこだわっている。 趣きは悪くはないと思うが、ファンからすれば急に難解に始まる「メキシコには逃げられない」は正直いって カオス極まりない混沌である。インディーズで培った柔軟性は確実に育っている。しかし全体のテンションは 怪しい。ボーカルはがなりたてているばかりか、必要以上の声量でわざわざ歌い、ライブのようなノリで歌ったり、 ときたま空気感だけのメッセージ性ゼロの雰囲気歌詞が垂れ流したり、バンド側が勝手に満足しているような気がしてならない。 高校で無理やりデビューしようとしているイタイ奴と同じような感情をこのアルバムから感じた。
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- 各アーティストの全アルバムレビュースレその2
211 :名無しのエリー[]:2011/12/16(金) 23:30:17.24 ID:r7dW8RMI0 - 6th CAPE OF GOOD HOPE ★★★★
前作の反省もあってか、かつての作風を戻してさらにシンプルな構成でもって曲にどのくらい表情を持たすか 取り組んだ挑戦的な六枚目のゼリ→のアルバム。このころからはゼリ→のレッテルであった「悪ガキ」は薄れていき、 むしろ世の中の人間に問いかけるような少数派を意識した深い比喩の歌詞が多く目立ってくる。頭のいい不良から 人の真理と価値観の違いに紆余曲折しながら日々に価値を見出す大人を演じているというような印象。「ORANGE」は そんな思いを的確に表している。全体の雰囲気はというと、録音の音質は普通だが、全体的に演奏のボリュームが大きすぎてバランス が取られてなく、ボーカルの歌い方もなぜ高くする必要があったのかというのも疑問が残る。そのせいで息が続かず、力量不足が分かるのが残念。 結構玄人受けする作品。 7th FIRE ARROW ★★★★★ 再デビューを果たしたゼリ→の最初で最後のメジャー復帰アルバ厶。どれをとっても一級品の完成度を誇る。2000年代に入ったあとのアーティストの中では かなりの高水準。楽曲のバランスが取れており、言葉遊びのある歌詞もおもちゃ箱をひっくり返したような感覚を漂わせるアルバムのイメージに似合っている。 いままでのアルバム全てからいいとこを取ってきたような感じで、遂に実力派になりえたといえます。今回の作品で入った人も楽しめるように歌詞もメッセージ性の歌詞だけじゃなく、 単純に面白いユーモアセンスに富んだお馬鹿ソングもあります。かといって全体に手は抜いてなく、全てに色を持たせています。全てが名曲と錯覚するぐらいに。 ファンも純粋にロックを楽しみ、幅広い層まで考えた新しいゼリ→の始まりを迎えた大傑作です。それだけにただ悲しい(´;ω;`)うう・・・・ ロリコンドラマーKOHEI ( `д´) ケッ! 終わりっす
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