- アルバム全曲レビュースレ in 邦楽版25th
551 :名無しのエリー[sage]:2011/10/01(土) 17:13:48.67 ID:uktHXR+H0 - >>550
乙です いっくん 前に別の方がやってくれたナゴムコレクションと曲がかなり被ってるけど… 人生 / Substance III 1 人生のテーマ ★★ 子供が喋る「こんにちは、じんせいです」というヴォイスサンプルと リズムトラックのみで構成された短い曲。 早すぎたブレイクビーツ。 2 カランコロンの唄 ★★ えーっとですね、ここらへんの曲は卓球の実家での宅録につき異様に音質が悪いです。 ゲゲゲの鬼太郎のオープニングテーマをひたすら絶唱する石野卓球。 聴いてるほうの喉が痛くなりそう。何気にトラックの完成度が高い。 3 下剋上 ★☆ ほのぼのとした童謡風のテクノポップに合わせて 「娘さんよっくきーけよ 山男だよー」という謎の民謡風の歌が繰り返される曲。 はっきりと言わしてもらうとコメントのしようがねえ! 4 幻のホームラン王 ★ エスニックなメロディに合わせて「何をいっとんじゃワレー」とひたすら繰り返す曲。 ヴォイスサンプルの切り貼りとか、何かを叩いた擬似パーカッションなどがさり気なく盛り込まれている。 なんか全体的な雰囲気が不気味。
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552 :名無しのエリー[sage]:2011/10/01(土) 17:14:36.13 ID:uktHXR+H0 -
5 オールナイトロング ★★★★★ 出た!名曲!どキャッチーで超絶ポップなメロディに合わせて 一部では有名なフレーズ「キンタマが右に寄っちゃった」が連呼される。 異様に記憶に残るメロディになっており、一度聴いたら多分死ぬまで忘れる事が出来ない。 ちなみにこの曲を作ったとき卓球はまだ高校生。多分静岡で一番いかれてた高校生だった事だろう。 6 バカッツラファンク ☆ 口だけでファンク。1分ちょっとしかないのに異様に長く感じる。 しかも終わったかと思いきやしつっこくしつっこく続く。 7 男の中の男 ★★★★☆ なんか聴いたことがあるようなインド風のフレーズで「かーれーがーだーいすきーだーいーまーおーう」 と歌ったかと思いきや、「いわない おさない あわてない」というキャッチーなサビが流れ出す曲。 これもチープながら「オールナイトロング」と同じぐらい完成度が高く、感嘆させられる。 間奏ではなんかいろいろ言ってるが、よく聴こえない。音が悪いのが残念。 8 ヘアピンカーブをまがりきれ! ★ アニメのジングル風の曲。感想を書く間もなく15秒で終了。 9 オールナイトロング(おやすみヴァージョン) ★★ 別バージョン。リズムレス&テンポ遅め。ドリーミー。 相変わらずキンタマは右に寄っている。
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553 :名無しのエリー[sage]:2011/10/01(土) 17:15:25.78 ID:uktHXR+H0 -
10 ベネズエラの赤い星 ★★★★ ここからの3曲は雑誌の付録のソノシートの音源。 イントロのベースラインからしてただならぬ才気を感じる曲。 ここまでの9曲(1stシングル)には無かったシリアスな雰囲気。 少しダークな曲調と卓球の若々しいハイトーンボイスの相性が抜群に良い。 歌詞はなんかよくわからないが、サッカーのことらしい。 その他の詳しいことはまとめサイトの同曲のレビューを参照。 11 笠じぞう ★★ なんだこれ。童謡風、というか、まんま童謡なメロディに合わせて 「水前寺清子は(ちーったった)」とか歌ってる。 ピッチをいじったコーラスが可愛らしい。間奏で流れる逆回転ボイスが不気味。 12 幻のホームラン王 (Ver 2.0) 〜はるかなる故郷 ★★★ 4曲目の別バージョンだが、もはや別曲。テンポが高速になり、バックトラックは完璧にテクノポップに。 原曲にあったエスニックで不気味な雰囲気は跡形もなく消えている。 後半の小曲「はるかなる故郷」は有名なナゴム総決起集会のライブ映像で 知恵遅れがどうこう絶叫している曲と同じ曲だと思う。しかしここではインスト。 13 Punks Not Dead(オリジン) ★★ アンビエント風のトラックに合わせて「ガビーンチョビーンハゲチャビーン」と歌うだけの47秒間。 無駄に幻想的な雰囲気。 ここらへんから録音が宅録からスタジオレコーディングに変わり、トラックの完成度がぐいっとあがる。 ついでに音質もかなり向上する。
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554 :名無しのエリー[sage]:2011/10/01(土) 17:16:27.16 ID:uktHXR+H0 -
14 世界あの店この店 ★★★☆ ハイテンポで軽快なテクノポップに合わせて「ちんちん」を含んだフレーズを連呼する曲。 女性ボーカルの効果もあり、かなりキャッチーで可愛らしい曲となっている。しかし歌詞が2コちんちん。 そんな可愛らしい声でちんちんを連呼する女性ボーカルはきどりっこのてんちゆみ。 ちなみに所々で入ってる男性コーラス(ラストの語りの一部も?)はケラによるもの。ケラさんも2コちんちんですか。 15 シティロマンス ★★★★☆ これは…テクノポップというよりニューウェイブ。 可愛らしい音使いだが曲調のせいもあり前曲とは違いカッコいい印象を受ける。 歌詞は有名人の名前や特撮の敵宇宙人?の名前を使った統合性のないフレーズの積み重ねで、妙に印象に残る。 大槻ケンヂがサイドボーカルで参加。あの特徴的な歌い方はこの頃から健在で、異様な存在感を見せている。 かなり完成度が高い曲だと思うのだが、何故かナゴムコレクションには入っていない。 16 恐怖カメレオン人間 ★★★ 14曲目と同じように、可愛らしいテクノポップ女性ボーカル付きに下品な歌詞を乗せた曲。 ただこっちは女性ボーカルの「やめてけれけれ」の歌い方がちょっとだけエロス。 しかしバックトラックと歌詞のせいでエロス成分が玉砕。 ちなみにタイトルになっているカメレオン人間は最後に申し訳程度に出てくる。 17 Kiss x 3 ★★★★★ イントロのベースライン、シンセの入り、リズムトラックの音処理、どれをとっても完璧な出来。 音はチープだが、今聴いても時代を感じさせない完成度。 のちに日本から世界に羽ばたくテクノ職人になるその片鱗を僅かに見せている名曲だと思う。 歌詞さえ気にしなければ、の話ではあるが。
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555 :名無しのエリー[sage]:2011/10/01(土) 17:17:11.88 ID:uktHXR+H0 -
18 Punks Not Dead(殺人) ★ なんか寂しげなピアニカ+「うぉーい!」+ドビーンチャビーン大車輪+「うぉーい!」。 19 P-One ★★ ここからはシリアスな雰囲気を持った曲ばかり集めたシングル「FASCINATION」の収録曲になるので、 ここまでの能天気な雰囲気とは一転してすこし重々しい曲が続く。 いきなり演歌のようなアコギが流れてくるのでたじろぐ。 架空の言語で歌われる四畳半フォーク…といった趣。その後ろで不気味な低音ノイズがうごめいている。 全然まともな曲ではないのだが、ふざけた歌詞が聞こえないせいでなんか真面目な曲に聴こえる。 20 おさびし山 ★★★ ムーミンのアニメでスナフキンが歌っていたキャラソン…?のカバー。 フォーキーで物悲しい雰囲気。…なのだがいつまで経っても歌が始まらない。 で、やっと歌ったと思ったら原曲のさわりだけ歌って終わる。ついでに曲も終わる。 なんか妙に音処理が凝ってる。 21 P-Two(いかすぜ彼女) ★★★★ ピッチをいじった変調ボーカルを使った、ロシア民謡のような曲。 前半のアホな曲ばっか作っていたのと同じユニットが作ったとは思えないような雰囲気。 歌詞もふざけたやり取りを繰り返したと思ったらなんかいきなり悲しいこと言ってる。 ちなみに彼女は全然関係ない。ついでに言うと「いかすぜ」も関係ない。 ここまでの曲もそうなのだが、曲と関連性がないタイトルをどうしてこうも大量に思いつくのだろうか?謎だ。
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556 :名無しのエリー[sage]:2011/10/01(土) 17:17:46.49 ID:uktHXR+H0 -
22 エチオピア ★★★☆ 前曲の雰囲気を引き継いだ、妙に重々しいエスニックな雰囲気の曲。 歌詞はふざけたフレーズの集まりなのだが、なんかこっちも今までとは違って少し雰囲気が暗い。 更に最初のサビが終わった後、急に気持ち悪い音のループとランダムに打ち鳴らされるキックの音をバックに 子供のようなハイトーンボイスが喚いてる声が延々と続くブロックが挿入される。 それが終わると何事も無かったかのように曲が再開されるのだが、激しく不気味。 最後にちょっとなんかの音頭をそのまま流してると思われるサンプルが入る…歪みが凄くてよく聞き取れない。 23 Punks Not Dead (Reprise) ★ 雰囲気が急に元の能天気バカな感じに戻る。レゲエ風…というかダブ? 「あ〜ややや」というレゲエっぽいコーラスが挿入されるのだが、やる気無さすぎてワロタw 24 ラップ De 人生 ★ こっからの三つはおまけソノシートの音源なのでクソみたいなあれです(褒めてます)。 口ドラム+膝を叩く音に合わせてラップっぽくなんか喚いてるのが聴こえる23秒の小曲。 なんか全編通してブワブワいってる音が入っているんだけど、 それがあまりにやる気の無いスクラッチだと分るまで5秒ほどかかった。 25 若き人生 ☆ 6秒の小曲…っつーか一発ネタ。 「わーかい娘が…」その後のひとことは書くのもバカらしい。 26 行け! 行け! 人生三人衆 ☆ 前曲に続く、9秒の小ネタ。レツゴー三匹のパロディ。 前半二人が名乗った後、最後のひとりが「三波春夫でございます」とボケようとするのだが… このオチはなんか怖いぞ。
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557 :名無しのエリー[sage]:2011/10/01(土) 17:18:30.46 ID:uktHXR+H0 -
27 男の中の男(インクルーディング耳夫サンバ) ★★★★★ カセットブック「Hilde」のために録音された7曲目のリテイクバージョン。 イントロの耳夫サンバはwwww他メンバーの笑い声なんかも入っていていい空気。 で、このバージョンの「男の中の男」だが、音が格段に進化して、パワフルな出来になっている。 ギターソロなんかも入っていて、滅茶苦茶カッコよくなってる。 原曲が音が悪いのが残念なほど完成度か高かっただけに、このバージョンは嬉しい。 その代わり、原曲の実験精神満載の荒削りな魅力は薄れている。一長一短ですね。 28 We're The 明大前 ★★☆ 「バーバーパパ」録音時のアウトテイク。なんか『フルハウス』のオープニングみたいな曲。 作曲が卓球以外のメンバーなせいなのかなんか全体的な雰囲気が今までと少し違う。 (実はここまでにも卓球以外のメンバーによる曲はちょこちょこ混ざってるのだが) 29 さよならライダーZS(Extended ヴァージョン) 「ソノシート付きLP」として有名な「顔として…」のソノシートの方に収録されていた例のアレ。 最初に屁が一発。それに続いて「宝島見た?あっちゃん」という誰かの声。ここまでが6秒。 以降19分55秒間はただ無音が続くというどうしようもないトラック。 ちなみにこの屁はメンバーのオババ(ex分度器)によるもので、よりいい音の屁を追求して カセットレコーダーを常に用意して録音した数十テイク(テイクって言うのか?)の中から厳選された一発らしい。 30 さよならライダーZS(Radio Edit) 前トラックのショートバージョン。20分が6秒になってます。要するにそういうことです。 これと前曲の二つのトラックは星評価を控えさせてもらってます。 他人の屁を評価することはさすがに無理でした。
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558 :名無しのエリー[sage]:2011/10/01(土) 17:19:35.48 ID:uktHXR+H0 - 総評:★★★★
電気グルーヴの前身として有名なナゴムのテクノバカユニット(バカテクノユニットでも可)人生のベスト盤。 3枚のシングルを中心に雑誌付録音源と未発表音源を追加した全30曲。 とりあえず一つ言えることは、バカ。中学生、もしくは小学生レベルの下ネタを連呼するような曲か、 あるいはなんだか意味不明なフレーズをひたすら列挙するような曲ばかりで、ずっと聴いていると悪酔いしそうになる。 そしてもう一つ言えることは、曲の完成度が異常に高い。前述したような理由もありかなり似たような雰囲気の曲ばかりなのだが、 全然飽きないし、同じような曲は一つもない。そしてフレーズの一つ一つが妙に印象に残るし、すっと頭に入ってくる。 ついでに言えることは、割と中毒性がある。狂人寸前のギャグと圧倒的な完成度の音とのギャップ。 電気グルーヴの原点がここにある、といえる内容。しかしギャグセンスはマジでキチ×イ寸前。 ふざけているのは音だけではない。まず帯の裏ジャケ面には嘘と意味不明な文章ばかり書いてあるし、 歌詞カードは幾つかの曲において全くまともに機能していないし、盤面には「がんばれ!ベアーズ特訓中」という タイトルっぽく掲げられたでかい文字とともに嘘しか書いてない適当にもほどがある全10曲の曲目が書いてある。 ダメな人は絶対ダメな世界だと思う。というかもしかしたらダメな人のほうが世間的には多いかもしれない。 一つの目安となるのは、天久聖一によるジャケット。あのジャケットを見て、少しでも笑える、あるいは笑い飛ばせるかどうか。 「これは絶対に無理」と引く人や「バカにしてんのか」と憤る人は聴かないほうがいい気がする。
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