- アルバム全曲レビュースレ in 邦楽版25th
446 :名無しのエリー[sage]:2011/08/30(火) 16:21:54.32 ID:wrXtX4Zg0 - ユニコーン ZU
01.手島いさむ大百科 ★★☆ 作詞:手島いさむ、ユニコーン 作曲:奥田民生 トーク:手島いさむ 奥田作曲の伴奏、コーラスの上に、インタビュー形式で録音された 手島の"自分語り"が全編にわたって続くというシュールでコミカルな曲。 いわゆるネタ曲であるが、コーラスのメロのキャッチーさや、 オケのクオリティの高さはさすがユニコーンといったところ。 02.レディオ体操 ★★★☆ 作詞・作曲・歌:奥田民生 ブギ調のアグレッシヴでハードな曲。 "閉じて開け""縮めて伸ばせ"という聞き様によってはセクシュアルなフレーズが 何度も繰り返され、強烈なインパクトを放っている。 歪みの強いギターソロもオーソドックスなフレーズながら その音色でかなり派手に聞かせている。 03.ぶたぶた(ZU Ver) ★★★★ 作詞・作曲:阿部義晴 歌:阿部義晴、奥田民生 4月に映画主題歌としてシングル発売された曲のアルバムバージョン。 完全に映画の内容を意識した童謡・唱歌風のメロディ、ナンセンスな歌詞で、 職業作家・阿部義晴がユニコーンのメンバーを使ってレコーディングした、 映画用の曲、という見方が可能であり、賛否両論の分かれるところであろう。 しかし、"童謡・唱歌風"というのは阿部が元来から得意とするジャンルのひとつであり、 この曲でも阿部のメロディーメーカーとしての能力の高さがいかんなく発揮されている。 手島のテクニカルなのにコミカルに聞こえてしまうオブリガードも貢献度高。
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447 :名無しのエリー[sage]:2011/08/30(火) 16:39:56.39 ID:wrXtX4Zg0 - 04.いちじく ★★★
作詞・作曲・歌:EBI EBI作のダークなフォーク風バラード。 過去の日本のフォークとは異なる、洋楽の影響を消化した洗練されたメロディが秀逸。 しかし、祭囃子のような和風のコーラスや、終始鳴り続ける逆回転風のギターが なんとも形容しがたい不気味な雰囲気を演出している。 05.メダカの格好 ★★ 作詞・作曲:川西幸一 歌:EBI、川西幸一、手島いさむ 川西作の、歌詞も含めて"へなちょこパンク"。 かつて奥田に"常人には理解しがたい、バリの音楽の音階のような…"と形容された、 良くも悪くも他の誰にも真似できない強烈なオリジナリティを持つ、 "川西節"はここでも健在。 インパクトがあるのに全然キャッチーじゃない、不思議な印象の曲。 06.晴天なり ★★★★ 作詞・作曲:阿部義晴 歌:奥田民生 昨年の夏フェスでいち早く披露され、評判も上々だったこの曲がここで音源化。 その前向きなメッセージ性を持つ歌詞と明るく雄大なメロディーが人気で、 前作「Z」未収録が決定した時は落胆の声も多数。 一方で、試聴開始後は、オアシスの影響が強すぎるのでは?という否定的な意見も 散見された。 個人的には、パクリ云々関係なしに、曲・詞とも気に入っているが、 サウンドを「デジタルスープ」のようなソリッドな感じにしてほしかった。
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448 :名無しのエリー[sage]:2011/08/30(火) 16:50:28.55 ID:wrXtX4Zg0 - 総評:★★★★☆
前作「Z」のコンセプトとは逸れた、ユニコーンのコミカルな面や、 奇抜で実験的な面を発揮している曲が中心となっている。 「Z」もそうだったが、どんな曲調でもバンド全体としての躍動感が ここにきて高まっており、バンドの状態が良いことを再認識させられる。 試聴の段階ではもっとネタっぽい、コミカルなものを予想していたが、 CDで全部聞いたところ、曲自体はネタ気味でもサウンドが"ガチ"なので、 あまりそのような印象を受けなかった。 全体的な曲の完成度や、バンドサウンドの迫力という面では、 やはり、まずは前作「Z」から聞いてほしいが、この「ZU」もなかなか侮れない 作品が揃っている。
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